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南海20000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南海20000系電車
交通科学博物館に展示されていた1/20の模型
基本情報
製造所 帝國車輛工業
製造年 1961年
運用開始 1961年
引退 1984年9月16日
廃車 1985年1月
主要諸元
編成 4両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流600V架空単線式
最高運転速度 100(山岳区間30) km/h
起動加速度 3,0 km/h/s
減速度 3,5 km/h/s
台車 住友金属工業製 FS-338
主電動機 東洋電機製 TDK-820-B
駆動方式 中空軸平行カルダン駆動方式
制御装置 東洋電機製 ACD-10
備考 登場時のデータ
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南海20000系電車(なんかい20000けいでんしゃ)[注 1]は、南海電気鉄道高野線特急「こうや号」(現・「こうや」)用に在籍していた専用車両

ズームカー」こと21001系の特急版ということで「デラックスズームカー」と呼ばれた[1]

概要

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195212511900使[2]19582100121001[1]1961[ 2][3]

20001A-20100B-20801C-20002D21001210011[1]

車体

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17m

20001200021D61201001D6120801d15D1dD1,750mm×800mm[1]220801[1][4]

SBBTEERAe TEEII11380

1050mm[5][5]

主要機器

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電装品

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21001TDK-820-B300V70kW 265A/1,300rpm/4,500rpmACD-102100125%22%3.0km/h/s3.5km/h/s 100km/h100km/h68

200012000220100[6]

台車

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21001 FS-317AFS-3382調

ブレーキ

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発電ブレーキと空気ブレーキの同期動作を行う三菱電機HSC-D発電制動併用電磁直通ブレーキが採用されており、発電制動は同時代の21001系と同じ制御段数となっていた。

冷房装置

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冷凍能力4,000kcal/hの東芝製分散式冷房装置が各車5基ずつ搭載されており(分散式ではあるが、キセは連続形になっていた)[1]、これに給電する電源として、20801の床下に大容量電動発電機が装架されていた。

運用

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使4121001[2]

19731079M1C8MMM'21001[7]TDK-820-D1,500V

1977 - [8]

19831150300002

30000使198491516[8][5]17[5]19851[9]

22[5]使1994[10]2009

脚注

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注釈

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  1. ^ 南海電気鉄道の車両形式#南海における「〜系」の表記についてを参照されたいが、1521系およびキハ5501形以降の製造である本系列の名称は末尾0で表記するのが正しく、20001系と末尾1とするのは誤りである。南海の公式ホームページ内の「電車グッズ:ネクタイピンセット」内の記述にも20000系との表記がある。
  2. ^ 後に東急車輛製造に吸収合併、現在は総合車両製作所

出典

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  1. ^ a b c d e f 藤井信夫『車両発達史シリーズ 6 南海電気鉄道 下巻』関西鉄道研究会、1998年12月、42-43頁。 
  2. ^ a b 「南海個性派列車列伝」『鉄道ピクトリアル』2008年8月臨時増刊号 特集・南海電気鉄道、電気車研究会、2008年、142-143頁。 
  3. ^ 「南海電気鉄道車両変遷表」『鉄道ピクトリアル』1985年12月臨時増刊号 特集・南海電気鉄道、電気車研究会、1985年、210頁。 
  4. ^ 南海電気鉄道『南海電気鉄道百年史』1985年、286頁。 
  5. ^ a b c d e 「私鉄車両めぐり130 南海電気鉄道」『鉄道ピクトリアル』1985年12月臨時増刊号 特集・南海電気鉄道、電気車研究会、1985年、197頁。 
  6. ^ 南海電気鉄道車両部・井上広和 『日本の私鉄 9 南海』 保育社、1981年、136頁。
  7. ^ 藤井信夫『南海電気鉄道 下巻』関西鉄道研究会〈車両発達史シリーズ 6〉、1998年12月、99頁。 
  8. ^ a b 藤井信夫『南海電気鉄道 下巻』関西鉄道研究会〈車両発達史シリーズ 6〉、1998年12月、53頁。 
  9. ^ 「南海個性派列車列伝」『鉄道ピクトリアル』2008年8月臨時増刊号 特集・南海電気鉄道、電気車研究会、2008年、147頁。 
  10. ^ 「南海電気鉄道」『鉄道ピクトリアル』1995年12月臨時増刊号、電気車研究会、1995年、98,209。