柾悟郎
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柾 悟郎︵まさき ごろう、1957年 -︶は、日本のSF作家。日本推理作家協会会員。妻は作家の松尾由美。
経歴・人物[編集]
1987年、第13回ハヤカワ・SFコンテストで﹃邪眼︵イーヴル・アイズ︶﹄が入選︵第3席︶してデビュー。以降、サイバーパンクの影響の大きな作品を発表。処女作品集﹃邪眼︵イーヴル・アイズ︶﹄には、ブルース・スターリングの序文が寄せられた。 1989年、松尾との合作﹁エモーショナル・レスキュー﹂︵お茶の水女子大学SF研究会﹃コスモス﹄に掲載︶でSFファンジン大賞・創作部門を受賞。1991年、評論﹁SF第三の選択﹂︵SFファンジン﹃科学魔界﹄掲載︶でSFファンジン大賞・評論部門を受賞。 1993年、電脳都市を舞台とした長編、﹃ヴィーナス・シティ﹄で日本SF大賞を受賞。その作風は巽孝之らによって高く評価されている。その後も寡作ながら作品を発表している。受賞歴[編集]
- 日本SF大賞
- 第14回(1993年) 『ヴィーナス・シティ』
- 星雲賞日本長編部門
- 第24回(1993年) 『ヴィーナス・シティ』
作品リスト[編集]
著書[編集]
- 『邪眼(イーヴル・アイズ)』(ハヤカワ文庫JA) 早川書房 1988年
- 『ヴィーナス・シティ』 早川書房 1992年 のちハヤカワ文庫JA 1995年12月
- 『もう猫のためになんか泣かない』 早川書房 1994年
- 『シャドウ・オーキッド』 コアマガジン 2002年
- 『さまよえる天使』 光文社 2005年
雑誌掲載作品[編集]
小説[編集]
- 「イーヴル・アイズ 邪眼」 - 『S-Fマガジン』1987年12月号
- 『S-Fマガジン・セレクション 1987』(早川書房編集部 編、ハヤカワ文庫JA、1988年6月)に再録。
- 「裂けてしまいたい」 - 『S-Fマガジン』1988年2月号
- 「お天気がとまらない」 - 『S-Fマガジン』1988年4月号
- 「いちばん上のお兄さん」 - 『S-Fマガジン』1988年6月号
- 『S-Fマガジン・セレクション 1988』(早川書房編集部 編、ハヤカワ文庫JA、1989年5月)に再録。
- 「風殻」 - 『S-Fマガジン』1988年7月号
- 「緑の中の青い水」 - 『S-Fマガジン』1989年4月号
- 『S-Fマガジン・セレクション 1989』(早川書房編集部 編、ハヤカワ文庫JA、1990年7月)に再録。
- 「時間のへそ」 - 『S-Fマガジン』1989年7月号
- 「冷たく白く痛い」 - 『S-Fマガジン』1989年9月号
- 「もう猫のためになんか泣かない」 - 『S-Fマガジン』1990年2月号
- 「夜が交わるとき」 - 『S-Fマガジン』1990年10月号
- 「ヴィーナス・シティ」 - 『S-Fマガジン』1992年7月号 - 9月号(連載)
- 「スペシメンX28の観察と飼育」 - 『小説宝石』2019年12月号
評論・エッセイ等[編集]
- 「題名募集中! (49)」 - 『S-Fマガジン』1988年11月号
- 「ポスト サイバーパンクの身体情報」 - 『インターコミュニケーション』1(3)(2)(1992年10月、NTT出版)
- 「著者とその本」 - 『新刊展望』1993年1月号(日本出版販売)
- 「SF大賞受賞記念特別インタビュウ 柾悟郎『ヴィーナス・シティ』を語る」 - 『S-Fマガジン』1994年3月号
- 「「21世紀の小説」に関する雑感」 - 『海燕』1994年4月号(ベネッセコーポレーション)