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●音素ではない破擦音: /ts/, /dz/
●rの発音︵国際音声記号の/ɹ/︶は、英語学の慣習上の発音記号は/r/と表記される。
●j, g の発音で /dʒ/ が用いられる。
●sの一部の発音で /ʒ/ が用いられる︵pleasure, precision など[7]︶。
●whの発音は現代はほぼ /w/ が用いられる[8]︵なお who/whoo では /h/︶。
●qu + 母音、gu + 母音︵アクセントのない場合︶のuは /w/ と発音される。
英語の母音三角形は以下のようになる。左右の区別は、左が非円唇母音、右が円唇母音。
●英語で /ʌ/ だった発音は現代では実際にはほぼ曖昧母音の/ɜ/もしくは/ɐ/へ変化している[9]。短母音の/ɔ/は現代では、イギリスではほぼ/ɒ/へ︵北米では/ɑ/へ︶変化している[10]。
●二重母音・三重母音があり、母音音素が複数集まって1つの音素として識別される。
●二重母音 /eɪ/, /əʊ/, /aɪ/, /aʊ/, /ɔɪ/, /ɪə/, /eə/, /ʊə/
●三重母音 /ɔɪə/, /aɪə/, /aʊə/, (/eɪə/, /əʊə/)
●現代英語においては、ゲルマン語由来の﹁母音の長さ﹂すなわち長母音[11]︵long vowels︶と短母音[12]︵short vowels︶と呼ばれる母音の区別の概念は[13]、通常の音声学及び多くの言語︵日本語を含む︶とはかなり異なっている。
●英語話者は通常の音声学でいう母音の長さ︵長音記号 /ː/ ︶の区別を強くは意識しない[14]。ただし日常的に見られる音声学でいう長母音には/iː/, /uː/, /ɔː/などがある。
●また北米では、以前は /ɑː/ だった母音が /æ/ と発音される単語例も多く︵語尾を除く︶、また短母音だった /ɔ/ が /ɔː/ に近く発音される例も多い。
●なお長母音・短母音の区別は綴り字上区別可能で規則的関係を持つ場合も多い。例えば、その後ろの子音字が後にeを伴うかどうかの区別がある[15]。
●長母音・短母音は一定の条件の下で転換可能である。例えば、
●direction︵長短どちらでも発音される︶
●bathe︵動詞︶ ↔ bath︵名詞︶
●hide︵不定形︶ ↔ hid︵過去形︶
●現代英語における﹁母音の長短﹂の認識の区別は以下の表に示された音の区別を指す。発音記号は類音︵en:Help:IPA_for_English︶を表記している。
●ただしこの中で、/ɒr/, /ɔr/, /ɔər/ の間の発音の差は小さく、区別が必要になることはほぼない。
文字
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a
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e
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i
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o
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u
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oo
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短音で発音
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/æ/
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/ɛ/
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/ɪ/
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/ɒ/
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/ʌ/
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/ʊ/
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短音 + r で発音
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/ær/
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/ɛr/
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/ɪr/
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/ɒr/
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/ʌr/
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/ʊr/
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長音で発音
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/eɪ/
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/iː/
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/aɪ/
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/oʊ/
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/juː/
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/uː/
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長音 + r で発音
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/ɛər/
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/ɪər/
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/aɪər/
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/ɔər/
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/jʊər/
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/ʊər/
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- 長母音のみ存在する(もしくは長短の差を持たない)母音は、
文字
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a
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au
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ou
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oi
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長音で発音
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/ɑː/
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/ɔː/
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/aʊ/
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/ɔɪ/
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長音 + r で発音
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/ɑr/
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/ɔr/
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/aʊər/
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/ɔɪər/
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- 短母音 u /ʌ/, ur /ʌr/ の発音の多くは現代では /ɜ/, /ɜr/ と発音される(もしくは/ɐ/, /ɐr/) 。また短母音 + r が /ɜr/と発音される単語がある(term, bird, attorney など)。
文字
|
u
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e
|
i
|
o
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短音で発音
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/ɜ/
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|
短音+rで発音
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/ɜr/
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●/ʃ/, /tʃ/, /dʒ/ に続く長音の u(+ r) は oo(+ r) のように発音される。すなわち /uː/︵もしくは /ʊər/︶と発音され、/j/は発音から除かれる。lおよびrに続く長音の u(+ r) の大多数も現在では同様である[16][17]。
●w︵および qu, wh︶に続く短母音字の a, oはそれぞれ o, uのように発音される。すなわちwaは w + o、woは w + u のように発音され、war は w + or、wor は w + ur のように発音される。
●ほかにも多種の規則が見られ、
●salt, cobalt のように alの部分は多くは長音で /ɔːl/ と発音される[18]。
●boat, board のように oa/oar の部分は多くは長音の o/or ︵/oʊ/, /ɔər/︶と同じように発音される[19]。
●ea の綴りの発音はほぼ eに準じており、同様に、長母音︵例えば﹁cream﹂、﹁hear﹂︶と、短母音︵例えば﹁leather﹂、﹁pear﹂︶とがある。
●綴り字からでは発音を判断できず、他言語話者は単語ごとに発音を覚える以外にないものも少なくない。例えば、
●ow の発音は大多数は /aʊ/ もしくは /oʊ/ だが両者は割合はほぼ等しい︵例えば、allow /əlaʊ/、low /loʊ/︶。
●o︵短母音︶の大多数は /ɒ/ と発音されるが︵例えば dollar, Hollywood︶、wに続く以外でも /ʌ/ も少なくない︵例えば none, oven, onion, sponge, stomach, front, monkey, money, among, London︶。
●u︵短母音︶の大多数は /ʌ/ と発音されるが、/ʊ/ も少なくない︵例えば bully, bullet, push, full, cushion, sugar︶。
●ou, our を、短音で u, urのように /ʌ/, /ʌr/ ︵/ɜ/, /ɜr/︶と発音するものも少なくない︵例えば country, cousin, trouble, rough, journal, courage︶。
●外来語の発音を踏襲するものも少なくない︵例えば machine, cuisine, casino, antique, quarantine の i/iː/、loupe, acoustic の ou/uː/、crepe, mesa, bouquet, parquet の e/eɪ/[20]、locale, morale の a/ɑː/ ︶。
アクセントの無い母音[編集]
英語ではアクセントの無い母音は弱化︵曖昧化︶し、﹁シュワー﹂/ə/ ︵/ər/︶として発音される[21]。アクセントの来ない音節の核は曖昧母音になる。日本人にはアに近い音に聞こえることが多い。︵例えば、syrup の /ə/、tutor の /ər/︶
単語の中には品詞によって曖昧母音を用いる区別を持つものがある。
●例‥estimate /éstəmèit/︵動詞︶ ↔ estimate /éstəmət/︵名詞︶
曖昧母音の無音化[編集]
最終音節の曖昧母音となる母音字eなどで、子音 /m, n, l, r/ が続く場合に、その曖昧母音が無音化︵脱落︶する場合がある。この場合、続く子音が音節主音化する。
●例‥label, kitten, often
イギリスでは /r/ の場合には曖昧母音で発音される。
アクセント[編集]
日本語などの高低アクセント (en:Pitch accent) とは異なり、英語はゲルマン語由来の強弱アクセント (en:Lexical stress)の言語である。ただし、強音は自然に高いピッチ・長めの音となる。
日本語は開音節言語︵母音が中心︶であるが、英語は閉音節言語︵子音が中心︶である。音節構造は、 [Onset 開始部 + [Nucleus 音調核 (+ Coda 終結部)のようになっている。 [音調核+終結部]の部分を韻という。
韻︵rhyme︶は英語詩できわめて一般的で、ポピュラー音楽の歌詞を含めてほとんど例外なく韻を踏んでいる。例えば、以下はエリック・クラプトンの "Wonderful tonight" の1番である︵Copyright 1977 Eric Clapton︶。
It's late in the evening.
She's wondering what clothes to wear.
She puts on her make-up and brushes her long blond hair.
And then she asks me, "Do I look all right?"
And I say, "Yes, you look wonderful tonight."
太字の部分の発音が〜airと〜iteというペアになっている。
形態論[編集]
●自由形態素 (free morpheme)
●内容語︵名詞、動詞、形容詞、副詞︶
●拘束形態素 (bound morpheme)
●機能語︵英語版︶︵接辞、限定詞、接置詞、接続詞、補足詞︶
●活用 (inflection/declension) 時制・格・数・性の変化
●派生 (derivation) 品詞の変化
●複合語 (Compound) (e.g., grandparent > grand + parent)
●派生語 (Derivation) (e.g., disagree > dis- + agree) 階層的な構造を有している
●略語 (Contraction) (e.g., fridge > refrigerator)
●かばん語 (e.g., smog > smoke + fog)
●異音 (Allophone)
●補足的分布 (complementary distribution)
●"books", "bags", "resources"は、語尾の発音が [s], [z], [ɨz] とまったく異なるが、すべて複数形と認知される。
●自由変異 (free variation)
●対照的分布 (contrastive distribution)
●異形態 (Allomorph)
●"looked", "saw", "put"は、活用の仕方がまったく異なるが、すべて過去形 (Past tense)と認知される。
統語論[編集]
変形生成文法[編集]
●名詞 (Noun, N)
●代名詞 (Pronoun, Pron)
●動詞 (Verb, V)
●助動詞 (Auxiliary verb, Aux)
●形容詞 (Adjective, Aまたは Adj)
●副詞 (Adverb, Adv) ︵大半は形容詞から派生したものが多く、品詞的役割も類似しているため、広い意味では形容詞に含まれる︶
●限定詞 (Determiner, D)
●冠詞 (Article)
●前置詞 (Preposition, P)
●接続詞 (Conjunction, Conj )
●補足詞 (Complementizer, C)
●助数詞 (Quantifier, Q)
生成文法[編集]
語彙目録 (lexicon) にある各品詞が句構造規則 (Phrase Structure Rules) に従って線上に並び文法的に正しい文が生成される︵言語には構造がある︶。各文の構造の分解には、通常樹形図︵階層的構造︶が用いられる︵紙面が限られている場合、 [ ]で単語をくくっていくこともある︶。θ理論によって述語が持てる項 (argument) の数、項と述語の関係︵主題役割︶が規制される。以上の過程を経て、文法的にも意味的にも母語話者によって容認されうる文が生成される。
●句構造規則 (Carnie 2002: 57) – 言語はいかに線的︵一列に並ぶ︶かがわかる。
●S' → (C) S
●S → {NP/S'} (T) VP
●VP → (AP+) V (AP+) ({NP/S'}) (AP+) (PP+) (AP+)
●NP → (D) (AP+) N (PP+)
●PP → P (NP)
●AP → (AP) A
●XP → XP conj XP
●X→ X conj X
●X = S', S, V, N, P or A
●( )は必須でないことをあらわしている。
●+ は反復を表している。
●文の主語はSのNP
●文の対格︵直接目的語︶はVPのNP
●'は﹁バー﹂と読む。
●構成素 (constituent) 検査 - 後に、Xバー理論で生きてくる。
●置き換え検査
●問いかけ検査
●移動検査
●接続検査
●束縛理論 (Binding Theory) - 後に、意味役割理論︵θ理論︶に置き換えられる。
●Xバー理論 (X-bar Theory)
●指定部 Specifier - YP
●付加部 Adjunct - ZP
●補部 Complement - WP
●限定詞句 DP - DP → D'; D' → D NP
●補文CP︵S'に代わる指標︶CP → C'; C' → C TP
●時制句TP︵Sに代わる指標︶TP → DP︵主語︶T'; T' → T VP
●X' = 中間投射︵Xは変数‥N, A, P, D, V, T, Cのいずれか︶
●θ基準
●述語 (Predicate)
●主題役割︵動作主、非動作主、道具、主題、経験主、源泉、受取人︶
●拡大投射原理 (EPP) - これによって、仮主語および天候の﹁it﹂︵虚辞︶がなぜ現れるかが証明される。また、これによって英語では必ず主語︵TPの特定詞句︶の位置に何かが音声的に表出することが義務付けられる。
変形文法[編集]
端的にいうと、文は必ずD構造が変形したS構造であるという文法理論。名詞︵句︶および動詞︵句︶が句構造規則の枠組みを超えて上下に移動することを説明する理論。
- 疑問文
- do-support (e.g., He speaks Japanese. → Does he speak Japanese?) – かなり特殊な現象といえる。古い時代には、Speaks he Japanese? のような語順で話していた。
- 主語・動詞の倒置 (e.g., She is Japanese. → Is she Japanese?)
- 疑問詞 (wh-) の移動 (e.g., Taro lives in Tokyo. → Where does Taro live?)
- 名詞句の移動
- 受動態 (e.g., My mother called me. → I was called by my mother.)
(一)^ また英語母語話者に聞き取り可能のために下記の点などが必要となる。
●発音記号に忠実な発音
●子音発音の十分な呼気量︵特に日本人の弱い /s/ は対極的︶
●単語間に発音上の間を一切入れない︵理由がある場合を除く︶
(二)^ 日本人は英語発音の /dʒi/︵例えば jean /dʒiːn/︶を /ʒi/︵ジ︶ のように発音することが多い。
(三)^ 日本人は英語発音の /hi/︵例えば heat /hiːt/︶を /xi/︵ヒ︶ のように発音することが多い。
(四)^ 日本人は英語発音の /hu/︵例えば who /huː/︶を /ɸu/︵フ︶ のように発音することが多い。
(五)^ 日本人は英語発音の /wu/︵例えば wood /wud/︶を /u/︵ウ︶ のように発音することが多い。
(六)^ 日本人は英語発音の /ji/︵例えば yeast /jiːst/︶を /i/︵イ︶ のように発音することが多い。
(七)^ フランス語由来の語にも /ʒ/ が用いられるものがある︵rouge /ruːʒ/、azure /æʒər/ など︶。
(八)^ whの歴史的発音は/hw/などだった。
(九)^ /ʌr/ も多くは /ɜr/もしくは/ɐr/へ変化している。
(十)^ 日本語にはこの/ɒ/もしくは/ɑ/に正確に相当する音は無いが、日本人にはこの音が条件によって、﹁オ﹂もしくは﹁ア﹂のように聞こえる︵例えば、comma, dollar, cottage, college, quadrant, broccoli, Hollywood, Washington, warp︶。参照‥﹁なぜ日本語母語話者は英語の音を聞き誤るのか?﹂︵野澤健、立命館大学研究活動報︶
(11)^ 英語などゲルマン諸語ではアルファベット中の母音文字名︵a, e, i, o, u など︶は長音で発音する。
(12)^ 英語では、短母音︵曖昧母音は除く︶は常に後ろに子音を伴う。
(13)^ 英語のフォニックスにおいてもこの区別を﹁長短︵long/short︶﹂と呼び表す。米国では、長母音・短母音の区別を幼稚園から小学校低学年の段階で学習する。
(14)^ ラテン語、ドイツ語、日本語など母音の長さを明確に弁別する言語も少なくない。
(15)^ しかし、例えば﹁hood﹂は短母音 /ʊ/ だが、﹁post﹂は長母音 /oʊ/ であったり、これらは単語ごとに他言語話者は長母音・短母音の区別を覚える以外にない。
(16)^ ただしアクセントを持たない場合は /j/ が残り /juː/ と発音されるものがある︵例 volume /'vɒljuːm/ ↔ voluminous /və'luːmɪnəs/︶。
(17)^ 他の子音に続く長音の uでも/j/が発音から除かれ /uː/ と発音されるものがある︵例‥presume の -sume、cuprite の cu-︶。
(18)^ ただし alm は /ɑːm/、valve は /vælv/、altitude は /æltɪtjuːd/、Alvin は /ælvɪn/、Daly は /deɪli/。
(19)^ ただし broad は /brɔːd/、abroad は /əbrɔːd/。
(20)^ 英語の発音には /eː/ および語末の /e/ が無いため、これらの発音は代わりに /eɪ/ となっている。
(21)^ /ɪ, iː, ɛ, eɪ, aɪ/ の弱化母音については発音を区別して /ɪ̈ (ɪ)/ と表すこともある。
関連項目[編集]
関連書籍[編集]