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風神雷神図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
風神雷神図屏風から転送)
敦煌莫高窟第249窟壁画(6世紀
右上に風袋を掲げた風神、左上にリング状に太鼓を並べた雷神の姿形が見える。

姿


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仏教美術や縁起絵巻の風神雷神、室町時代の『仏鬼軍絵巻』(十念寺蔵、重要文化財)の風神雷神、さらには俵屋宗達以降に描かれた風神雷神も、漢代に遡る中国伝来の形を残しながら変遷してきている[2]

風神の風袋[編集]


西[14][15]西[1]

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西221: ΑΝΕΜΟΣ[20]12: ΟΑΔΟ[21]

雷神の連鼓[編集]




使 ウィキソース出典  () ,  

姿姿249[6]

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風神雷神図屏風[編集]

『風神雷神図』
作者俵屋宗達
製作年寛永年間頃
種類紙本金地着色
寸法154.5 cm × 169.8 cm (60.8 in × 66.9 in)
所蔵建仁寺京都府京都市

俵屋宗達の屏風画[編集]


21171624

 - 41647141637

北野天神縁起絵巻の雷神

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Clip

北野天神縁起絵巻の雷神

北野天神縁起絵巻の風神

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北野天神縁起絵巻の風神

姿殿姿[23]使

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姿



154.5×169.8cm166.0×183.0cm



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[30][31]

葛飾北斎の『北斎漫画』にも風神と雷神が描かれている[32]。また、オランダの国立民族学博物館に収蔵されている川原慶賀の風神雷神図は『北斎漫画』とほぼ同じデザインである。さらに、フィッセル著『日本の知識への寄与 (: Bijdrage Tot de Kennis Van Het Japansche Rijk)』の扉絵の風神雷神は、川原慶賀の風神雷神図をもとに加筆・再配置されたものであり[33]、これを和訳して日本で発行された『日本風俗備考』の扉絵にも踏襲されている。

明治以降[編集]

明治の後半になると、画家たちの間で琳派や宗達に学ぶ機運が高まり、今村紫紅(双幅、東京国立博物館)や安田靫彦(二曲一双、埼玉遠山記念館)、前田青邨(一面、愛媛セキ美術館)、冨田溪仙(四曲一双、大阪高島屋資料館)などが、近代的に解釈した個性的な風神雷神を描いている。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 抱一は、当時津軽家に秘蔵されていた「紅白梅図屏風」を、生涯で一度も見た形跡がない。江戸時代当時、古画の名品を探し、実際に鑑賞するのは至難の業だった事がわかる。

出典[編集]



(一)^ abcd (1929). . (/) 468. 

(二)^ abcdefg駿 : 53196853 -63NAID 110007408883KOARA AN00150430-00000053-0059 

(三)^  ,.  . 2020127 32

(四)^ abc : 1020102103-121doi:10.24546/81010411hdl:20.500.14094/81010411 

(五)^ https://inews.gtimg.com/newsapp_bt/0/3586429329/641

(六)^ abc622017315692 - 676hdl:2065/00053886IRDB:00835/0002085286 

(七)^ ウィキソース出典  () /, , "使" 

(八)^ ウィキソース出典  () ///183,  

(九)^ Hong Kong Heritage Museum - Celestial figures surrounding the caisson ceiling.  . 2020127

(十)^ 
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Base_of_pagoda_at_Qixia_Temple.jpg

http://www.talknj.com/batch.download.php?aid=66

(11)^  . colbase.nich.go.jp.  ColBase: . 2020127

(12)^ .  . 2020126

(13)^     31557 |  . 2020210

(14)^ 38. www.geidai.ac.jp.  . 202026

(15)^ 7 . www.jst.go.jp. 202026

(16)^ 194924NDLJP:1168278/17 

(17)^ ウィキソース出典  () The Odyssey (Butler)/Book X,  

(18)^ ウィキソース出典  () Οδύσσεια/κ,  

(19)^ , p. 24, - Google  
()西()()西
西()

(20)^ 1 . . 2020125

(21)^ , p. 24, - Google  
西

(22)^ E0031350  -  . webarchives.tnm.jp.  . 202026

(23)^ 520051-6doi:10.24546/81010372hdl:20.500.14094/81010372CRID 1390853649860761600 

(24)^  . .   (200874). 2015812

(25)^  3852005247-50CRID 1050001201684812800 

(26)^    4 pp.14-24

(27)^ 2006pp.60,63

(28)^ 2006pp.61-63

(29)^ 1298

(30)^    200210-12p.238

(31)^    . 2019624 17

(32)^ 31878https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/851648/27 

(33)^ 306197731-11CRID 1050282676660168448 

参考文献[編集]

  • 村重寧 国立文化財機構監修『日本の美術461 宗達とその様式』至文堂、2004年
  • 芸術新潮』2014年4月号、「特集 日本美術の七不思議ベスト1 「風神雷神図」にみる宗達のすべて」
展覧会図録
  • 「国宝 風神雷神図屏風 宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造」出光美術館、2006年
    • 内藤正人 「風神と雷神 宗達・光琳・そして抱一をつなぐもの」pp.56-65
  • 「大琳派展 継承と変奏 尾形光琳生誕三五〇周年記念」東京国立博物館 2008年

上記二つの展覧会では、宗達・光琳・抱一の風神雷神図が並んで展示された(大琳派展では其一も)。

関連項目[編集]