論座
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論座 | |
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刊行頻度 | 月刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版社 | 朝日新聞出版 |
刊行期間 | 1995年 - 2008年 |
論座︵ろんざ︶とは、朝日新聞出版︵2008年4月号までは朝日新聞社︶が発行していた月刊雑誌である。
概要[編集]
﹁月刊Asahi﹂の事実上の後継誌であったが、1994年12月20日、﹁週刊朝日増刊Ronza創刊準備号﹂として発刊された。1995年3月6日に﹁RONZA﹂の表題で同年4月号として創刊された。創刊当初の1995年には月平均約3万7000部ほどの売上を記録した。新機軸を打ち出す意図からB5判の週刊誌サイズであったが、そのために書店では他社の論壇誌・文芸誌と同じ棚に並べてもらえないなど目論見がはずれ、次第に売上が低迷。このため1997年8月発売の同年9月10月合併号をもってリニューアルし、1997年11月号から﹁論座﹂と改名、大きさも月刊論壇誌サイズのA5判となった。記事内容を﹁朝日新聞﹂紙上で後追い紹介するなど宣伝にも努めた。 岩波書店の﹁世界﹂とともに左派論壇誌の代表的存在であった。右派論壇誌の﹁正論﹂︵扶桑社︶や﹁諸君!﹂︵文藝春秋︶とは対に見られたが、左右両派とも自分の陣営に閉じこもりがちな現状を批判し、﹁世界﹂との差異化を意識して、保守派に属する言論人︵上坂冬子、岡本行夫、石破茂、小林よしのりら︶に対しても誌面を提供。左右両派間での論戦を行わせる指向を見せていた。編集部が出版した本﹃リベラルからの反撃﹄︵朝日選書︶等も刊行した。 しかし、左派論壇自体の低迷も重なり、2008年頃には印刷部数が2万部でさらに実売1万部以下のときもあり、採算ラインを大きく下回り[1]、事業としては赤字が続いていた。このため2008年9月1日発売の同年10月号をもって休刊する意向が一部関係者に通達され[2]、2008年7月15日には正式に休刊が発表された[3]。その後もついに創刊当初の売上を回復することなく、2008年9月1日発売の同年10月号をもって休刊した。WEBRONZA︵論座︶[編集]
2010年6月24日、﹁RONZA︵論座︶﹂の名を冠した朝日新聞社の言論サイト﹁WEBRONZA﹂が開設され、朝日新聞編集委員の一色清が編集長となった。主なコンテンツは無料で閲覧できるが、メインコンテンツの一つとして有料のWEBマガジン﹁WEBRONZA+﹂がある。筆者は朝日新聞の編集委員・論説委員を中心に、外部の専門家・評論家、株式会社シノドスに関係する若手研究者などである。 2019年4月15日、﹁WEBRONZA﹂の名称が﹁論座﹂に変わった[4][5]。2019年現在の編集長は吉田貴文。 朝日新聞社は2023年2月15日、本サイトを7月に終了すると発表した︵新記事掲載は4月26日で終了︶[6][7]。2023年4月19日、事実上の後継となるサイトとして、朝日新聞デジタル内に﹁Re:Ron﹂︵リロン︶が開設された[8]。主な執筆メンバー[編集]
など(50音順)
脚注[編集]
(一)^ 奥武則﹁姿を消す総合月刊誌 ﹁論壇﹂はどこへ行くのか﹂﹃エコノミスト﹄第86巻(第56号) (通号 3992)、毎日新聞社、2008年10月14日、66-67頁、ISSN 0013-0621。
(二)^ “リベラルはもう受けない!?朝日新聞オピニオン誌﹁論座﹂休刊へ”. 日刊サイゾー (2008年6月6日). 2023年4月19日閲覧。
(三)^ “朝日新聞発行﹁論座﹂10月号で休刊へ 赤字改善できず”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2008年7月15日). オリジナルの2008年7月18日時点におけるアーカイブ。 2014年9月28日閲覧。
(四)^ 論座編集部 (2019年4月15日). “進化する﹁論座﹂。目ざすのは論をかわす広場=座”. 論座. 株式会社朝日新聞社. 2019年4月16日閲覧。
(五)^ “論座について”. 論座. 株式会社朝日新聞社 (2019年4月). 2019年4月16日閲覧。
(六)^ 論座編集部. “﹁論座﹂の終了と新たなオピニオンサイトの開始について”. 論座. 株式会社朝日新聞社. 2023年4月19日閲覧。
(七)^ “言論サイト﹁論座﹂終了へ”. 産経ニュース (株式会社産業経済新聞社). (2023年2月15日) 2023年4月19日閲覧。
(八)^ 論座編集部 (2023年4月19日). “言論サイト﹁Re:Ron﹂が朝日新聞デジタルにオープン”. 論座. 株式会社朝日新聞社. 2023年5月7日閲覧。