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'''ダリア・アレクサンドロヴナ・ドゥギナ'''({{翻字併記|ru| |
'''ダリア・アレクサンドロヴナ・ドゥギナ'''︵{{翻字併記|ru|Да́рья Алекса́ндровна Ду́гина|Darya Aleksandrovna Dugina}}, [[1992年]][[12月15日]] - [[2022年]][[8月20日]]︶︵{{没年齢|1992|12|15|2022|8|20}}︶は、国際ユーラシア運動に所属する[[ロシア]]の[[政治評論家]]・[[ジャーナリスト]]・[[アレクサンドル・ドゥーギン]]の広報担当者である。筆名は'''ダリア・プラトーノワ'''︵{{lang|ru|Дарья Плато́нова}}︶で、本名は'''ダリヤ・ドゥーギナ'''とも表記される。
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== 経歴 == |
== 経歴 == |
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{{main|ダリア・ドゥギナの暗殺}} |
{{main|ダリア・ドゥギナの暗殺}} |
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=== 事件の発生 === |
=== 事件の発生 === |
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2022年8月20日夜、ダリア・ドゥギナは父ドゥーギンとともに[[映画監督]]エドゥアルド・ボヤコフと[[公正ロシア]]の元下院議員ザハール・プリレーピンが主催するイベントに参加し、ドゥーギンは「伝統と歴史」の講義を行った。イベント終了後、帰宅する途中の21時30分ごろ、ボルシエ・ヴィアゼミ村近くのモジャイスコエ[[高速道路]]で、運転していた[[トヨタ・ランドクルーザープラド]]SUVが爆発。目撃者によると、車はコントロールを失い、路肩に停車後に発火。消防が到着する前に車全体が燃えており、消火されたときに車内からひどく火傷を負った遺体が発見されたという<ref>{{Cite web |title=Дочь философа Дугина погибла при взрыве автомобиля в Подмосковье |url=https://www.interfax.ru/russia/857565 |website=Interfax.ru |access-date=2022-08-24 |language=ru |date=2022年8月21日00}}</ref>。身元特定の[[遺伝子診断|DNA検査]]はなされていないものの、ドゥギナの遺体であると報じられた<ref>{{Cite web |title=Взрыв после «Традиции» |url=https://www.kommersant.ru/doc/5523961 |website=www.kommersant.ru |date=2022-08-21 |access-date=2022-08-23 |language=ru}}</ref>。 |
2022年8月20日夜、ダリア・ドゥギナは父ドゥーギンとともに[[映画監督]]エドゥアルド・ボヤコフと[[公正ロシア]]の元下院議員[[ザハール・プリレーピン]]が主催するイベントに参加し、ドゥーギンは「伝統と歴史」の講義を行った。イベント終了後、帰宅する途中の21時30分ごろ、ボルシエ・ヴィアゼミ村近くのモジャイスコエ[[高速道路]]で、運転していた[[トヨタ・ランドクルーザープラド]]SUVが爆発。目撃者によると、車はコントロールを失い、路肩に停車後に発火。消防が到着する前に車全体が燃えており、消火されたときに車内からひどく火傷を負った遺体が発見されたという<ref>{{Cite web |title=Дочь философа Дугина погибла при взрыве автомобиля в Подмосковье |url=https://www.interfax.ru/russia/857565 |website=Interfax.ru |access-date=2022-08-24 |language=ru |date=2022年8月21日00}}</ref>。身元特定の[[遺伝子診断|DNA検査]]はなされていないものの、ドゥギナの遺体であると報じられた<ref>{{Cite web |title=Взрыв после «Традиции» |url=https://www.kommersant.ru/doc/5523961 |website=www.kommersant.ru |date=2022-08-21 |access-date=2022-08-23 |language=ru}}</ref>。 |
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車両はドゥーギンの所有とされており、犯行に関わった人物はドゥーギンの[[暗殺]]を目論んでいたと推測される。しかし同乗の予定だったドゥーギンは、直前に別の車での移動となったため無事であった。車が燃え続ける事件現場に駆け付け、頭に手を当てて立ち尽くすドゥーギンの姿が、写真や動画で報道機関の[[Telegram]]などにアップロードされている<ref>{{Cite web |title=В Подмосковье погибла Дарья Дугина. Ее джип взорвали во время движения. Главное По некоторым данным, в автомобиле должен был находиться ее отец Александр Дугин, один из идеологов «русского мира» |url=https://meduza.io/feature/2022/08/21/v-podmoskovie-pogibla-darya-dugina-ee-dzhip-vzorvali-vo-vremya-dvizheniya-glavnoe |website=Meduza |access-date=2022-08-23 |language=ru |date=2022-08-21}}</ref>。
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車両はドゥーギンの所有とされており、犯行に関わった人物はドゥーギンの[[暗殺]]を目論んでいたと推測される。しかし同乗の予定だったドゥーギンは、直前に別の車での移動となったため無事であった。車が燃え続ける事件現場に駆け付け、頭に手を当てて立ち尽くすドゥーギンの姿が、写真や動画で報道機関の[[Telegram]]などにアップロードされている<ref>{{Cite web |title=В Подмосковье погибла Дарья Дугина. Ее джип взорвали во время движения. Главное По некоторым данным, в автомобиле должен был находиться ее отец Александр Дугин, один из идеологов «русского мира» |url=https://meduza.io/feature/2022/08/21/v-podmoskovie-pogibla-darya-dugina-ee-dzhip-vzorvali-vo-vremya-dvizheniya-glavnoe |website=Meduza |access-date=2022-08-23 |language=ru |date=2022-08-21}}</ref>。
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=== ウクライナ・エストニア当局の発言 === |
=== ウクライナ・エストニア当局の発言 === |
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* ウクライナ当局は関与を否定し﹁我々はロシア連邦のような犯罪国家ではなく、ましてテロリストでもない﹂と述べている<ref>{{Cite web |
* ウクライナ当局は関与を否定し﹁我々はロシア連邦のような犯罪国家ではなく、ましてテロリストでもない﹂と述べている<ref>{{Cite web|和書|title=ウクライナ側、関与を否定 ロシア思想家の娘、爆発で死亡‥朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/DA3S15394365.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2022-08-22 |access-date=2022-08-23 |language=ja}}</ref>。同月23日、記者会見で直接質問された[[ウォロディミル・ゼレンスキー|ゼレンスキー]]大統領は﹁間違いなく私たちの責任ではありません。私たちの市民ではなく、興味はありません。ウクライナの領土で起こったことでもない﹂と答えた<ref>{{Cite web |title=Зеленский прокомментировал убийство Дарьи Дугиной |url=https://msk1.ru/text/politics/2022/08/23/71595536/ |website=msk1.ru - новости Москвы |date=2022-08-23 |access-date=2022-08-24 |language=ru}}</ref>。
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* アゾフ連隊は﹁FSBが氏名と軍のIDを公開した女性とは無関係である﹂と声明を出した。アゾフ連隊はテロの目的について、ロシアの捕虜となっている隊員に対する﹁法廷﹂の準備のための世論醸成だとしている<ref>{{Cite web |title=АЗОВ - Маріуполь |url=https://t.me/polkazov/4512 |website=Telegram |access-date=2022-08-24 |date=2022-08-22}}</ref>。
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* アゾフ連隊は﹁FSBが氏名と軍のIDを公開した女性とは無関係である﹂と声明を出した。アゾフ連隊はテロの目的について、ロシアの捕虜となっている隊員に対する﹁法廷﹂の準備のための世論醸成だとしている<ref>{{Cite web |title=АЗОВ - Маріуполь |url=https://t.me/polkazov/4512 |website=Telegram |access-date=2022-08-24 |date=2022-08-22}}</ref>。
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* 8月23日、エストニアのウルマス・ラインサル外務大臣は、FSBが容疑者としている人物がエストニアに逃亡したというクレムリンの主張を否定し「クレムリンが現在の紛争中のウクライナへの支持をめぐってエストニアに圧力をかけようとする試みの一部でもある」と述べた<ref>{{Cite web |title=Minister: FSB claim of alleged assassin fleeing to Estonia is provocation |url=https://news.err.ee/1608692701/minister-fsb-claim-of-alleged-assassin-fleeing-to-estonia-is-provocation |website=ERR |date=2022-08-23 |access-date=2022-08-25 |language=en |first=ERR, ERR News {{!}} |last=ERR}}</ref>。 |
* 8月23日、エストニアのウルマス・ラインサル外務大臣は、FSBが容疑者としている人物がエストニアに逃亡したというクレムリンの主張を否定し「クレムリンが現在の紛争中のウクライナへの支持をめぐってエストニアに圧力をかけようとする試みの一部でもある」と述べた<ref>{{Cite web |title=Minister: FSB claim of alleged assassin fleeing to Estonia is provocation |url=https://news.err.ee/1608692701/minister-fsb-claim-of-alleged-assassin-fleeing-to-estonia-is-provocation |website=ERR |date=2022-08-23 |access-date=2022-08-25 |language=en |first=ERR, ERR News {{!}} |last=ERR}}</ref>。 |
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=== FSBの発表内容への疑義 === |
=== FSBの発表内容への疑義 === |
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* FSBが証拠として公開したヴォフクの身分証については、デジタルでの偽造ではないかと指摘されている<ref>{{Cite web |
* FSBが証拠として公開したヴォフクの身分証については、デジタルでの偽造ではないかと指摘されている<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/issandjumal/status/1561781504975540225 |url=https://twitter.com/issandjumal/status/1561781504975540225 |website=Twitter |access-date=2022-08-25 |language=ja}}</ref>。
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* 軍事アナリストのパベル・フェルゲンハウアーは、FSBの発表内容について「プロの諜報機関が母娘で殺し屋を送り込むなんて、アメリカの[[Navy SEALs|SEALS]]や[[イスラエル諜報特務庁|イスラエルの諜報機関]]のような斬新さだ。犯人は奇跡的に国境を越えてエストニアにたどり着き、手の届かないところにいたのだから、疑問符だらけだ」と述べている<ref>{{Cite web |title=Russia accuses Ukraine of killing daughter of Putin ally |url=https://www.aljazeera.com/news/2022/8/22/moscow-says-ukraine-behind-killing-of-darya-dugina |website=www.aljazeera.com |access-date=2022-08-27 |language=en |date=2022-08-22}}</ref>。 |
* 軍事アナリストのパベル・フェルゲンハウアーは、FSBの発表内容について「プロの諜報機関が母娘で殺し屋を送り込むなんて、アメリカの[[Navy SEALs|SEALS]]や[[イスラエル諜報特務庁|イスラエルの諜報機関]]のような斬新さだ。犯人は奇跡的に国境を越えてエストニアにたどり着き、手の届かないところにいたのだから、疑問符だらけだ」と述べている<ref>{{Cite web |title=Russia accuses Ukraine of killing daughter of Putin ally |url=https://www.aljazeera.com/news/2022/8/22/moscow-says-ukraine-behind-killing-of-darya-dugina |website=www.aljazeera.com |access-date=2022-08-27 |language=en |date=2022-08-22}}</ref>。 |
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* ジャーナリストのビクター・ ダビドフは、ロシアとウクライナの国境は閉鎖されていることを指摘している。ヴォフクはドネツク人民共和国(DNR)からロシアに入国している可能性が高く(入国時のナンバープレートもDNR)、その場合は疑いを向けるべき方向が変わる可能性があることを示唆した<ref>{{Cite web |title=Who Killed Daria Dugina? Untruths and Consequences |url=https://www.themoscowtimes.com/2022/08/23/who-killed-daria-dugina-untruths-and-consequences-a78636 |website=The Moscow Times |date=2022-08-23 |access-date=2022-08-25 |language=en |first=Victor |last=Davidoff}}</ref>。 |
* ジャーナリストのビクター・ ダビドフは、ロシアとウクライナの国境は閉鎖されていることを指摘している。ヴォフクはドネツク人民共和国(DNR)からロシアに入国している可能性が高く(入国時のナンバープレートもDNR)、その場合は疑いを向けるべき方向が変わる可能性があることを示唆した<ref>{{Cite web |title=Who Killed Daria Dugina? Untruths and Consequences |url=https://www.themoscowtimes.com/2022/08/23/who-killed-daria-dugina-untruths-and-consequences-a78636 |website=The Moscow Times |date=2022-08-23 |access-date=2022-08-25 |language=en |first=Victor |last=Davidoff}}</ref>。 |
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* エージェンシー([[プロエクト]])は、事件発生前の8月19日にヴォフクが運転していたミニクーパー(FSBが公表したウクライナナンバー)をウクライナのキーウ地方のウェブサイトで売りに出したダニール・シャバンという人物<ref>ヴォフクと元夫の長男</ref>の[[Facebook]]、[[フコンタクテ]]、[[TikTok]]、[[Instagram]]、[[Telegram]]を発見している。シャバンのTikTokプロフィールで紹介されていた車に装着されていたウクライナナンバーは、ヴォフクがロシア出国のときに使っていたものであった。また、シャバンは事件3日前に車内から撮影した動画をTikTokに投稿していた。エージェンシーはそれがキーウ地方のソフィエフスカヤ・ボルシャギフカ村で撮影されたこととを立証できたという。天気予報通りの雨であり、もう一台同じ車を持っていなければ撮影不可能としている<ref>{{Cite web |title=Агентство. Новости |url=https://t.me/agentstvonews/1170 |website=Telegram |access-date=2022-08-25 |date=2022-08-23}}</ref>。 |
* エージェンシー([[プロエクト]])は、事件発生前の8月19日にヴォフクが運転していたミニクーパー(FSBが公表したウクライナナンバー)をウクライナのキーウ地方のウェブサイトで売りに出したダニール・シャバンという人物<ref>ヴォフクと元夫の長男</ref>の[[Facebook]]、[[フコンタクテ]]、[[TikTok]]、[[Instagram]]、[[Telegram]]を発見している。シャバンのTikTokプロフィールで紹介されていた車に装着されていたウクライナナンバーは、ヴォフクがロシア出国のときに使っていたものであった。また、シャバンは事件3日前に車内から撮影した動画をTikTokに投稿していた。エージェンシーはそれがキーウ地方のソフィエフスカヤ・ボルシャギフカ村で撮影されたこととを立証できたという。天気予報通りの雨であり、もう一台同じ車を持っていなければ撮影不可能としている<ref>{{Cite web |title=Агентство. Новости |url=https://t.me/agentstvonews/1170 |website=Telegram |access-date=2022-08-25 |date=2022-08-23}}</ref>。 |
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* パリのCNAM研究所の国際諜報専門家ジェラルド・アルボイトは、「この種の攻撃では[[偵察]]が必要で、標的を追跡し、それを実行するためにチームが必要。自動車爆弾を仕掛けるには2人か3人が必要で、1人だけでは全部できない」としている。アルボイトはロシア国内の野党グループの関与を否定していないが、FSBは近年ウクライナのネットワークを破壊しているという<ref>{{Cite web |title=Could Ukraine assassinate in Russia? Maybe, but doubtful |url=https://www.france24.com/en/live-news/20220825-could-ukraine-assassinate-in-russia-maybe-but-doubtful |website=France 24 |date=2022-08-25 |access-date=2022-08-25 |language=en}}</ref>。 |
* パリのCNAM研究所の国際諜報専門家ジェラルド・アルボイトは、「この種の攻撃では[[偵察]]が必要で、標的を追跡し、それを実行するためにチームが必要。自動車爆弾を仕掛けるには2人か3人が必要で、1人だけでは全部できない」としている。アルボイトはロシア国内の野党グループの関与を否定していないが、FSBは近年ウクライナのネットワークを破壊しているという<ref>{{Cite web |title=Could Ukraine assassinate in Russia? Maybe, but doubtful |url=https://www.france24.com/en/live-news/20220825-could-ukraine-assassinate-in-russia-maybe-but-doubtful |website=France 24 |date=2022-08-25 |access-date=2022-08-25 |language=en}}</ref>。 |
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* [[ベリングキャット]]のクリスト・グロゼフは、ヴォフクが2022年4月13日に﹁ウクライナ民族主義者﹂としてロシアの[[晒し|ドキシング]]サイト﹁Немезида︵ネメシス︶﹂に入力されていることを指摘。そのような人物が簡単にロシアに入国できたことに疑問を呈し |
* [[ベリングキャット]]のクリスト・グロゼフは、ヴォフクが2022年4月13日に﹁ウクライナ民族主義者﹂としてロシアの[[晒し|ドキシング]]サイト﹁Немезида︵ネメシス︶﹂に入力されていることを指摘。そのような人物が簡単にロシアに入国できたことに疑問を呈した<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/christogrozev/status/1561694976878252035 |url=https://twitter.com/christogrozev/status/1561694976878252035 |website=Twitter |access-date=2022-09-05 |language=ja |date=2022年8月22日}}</ref>。
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* [[グラグ・ネット]]創始者の[[ウラジーミル・オセチキン]]は、情報源である内部告発者から受け取ったメールを公開。内部告発者はFSB長官[[アレクサンドル・ボルトニコフ]]を「組織全体を笑いものにする、制服を着たならず者」と非難しており、ドゥギナの殺害はロシアとウクライナ双方の諜報機関の思惑のもと行われたと知らせてきている<ref>{{Cite web |title=Гулагу-нет Официальный канал - YouTube |url=https://www.youtube.com/channel/UCbanC4P0NmnzNYXQIrjvoSA/community?lb=UgkxCCljMy38VcU-APHFXBtBcDzUiZQ-31nW |website=www.youtube.com |access-date=2022-10-13 |date=2022-08-23}}</ref>。 |
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** それによると、常に監視下にある場所の[[金属探知機]]は撤去され、監視カメラがオフになっていたという。その状況下で、ウクライナの諜報機関が関係してきたことを示唆している。ドゥギナには護衛はついておらず、ドゥーギンの同乗を止めたのは誰だったのかは明らかになっていない。また、爆破現場のウスペンスコ・ルブレフスコエは、旧ソ連のエリートの[[ダーチャ]]があったところで現在は政府高官・有名人の家が立ち並ぶ高級住宅街となっている。ここで爆発が起こったということは、この住宅街に家を持っている限られた人々に対して﹁もう一度できる﹂と明確に示していることとなる。
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** このことから、内部告発者は「象徴的な生贄」を使ったメッセージの受益者は、事件の当事者として知られている者ではなく、あらゆる面で対立を深めることだけに賛成している「強硬派」の者たちと見ている。また、ドゥーギンはそのために娘の殺害を許したのであるとしている。 |
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=== 国民共和国軍(NRA)による犯行声明 === |
=== 国民共和国軍(NRA)による犯行声明 === |
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* 8月21日、ロシア元下院議員でキーウ在住の[[イリヤ・ポノマリョフ]]は、事件を起こしたのはロシア国内の地下組織である |
* 8月21日、ロシア元下院議員でキーウ在住の[[イリヤ・ポノマリョフ]]は、事件を起こしたのはロシア国内の地下組織である[[国民共和国軍 (ロシア)|国民共和国軍]]︵NRA︶であると主張した<ref>{{Cite web |title=Ex-Russian MP claims Russian partisans responsible for Moscow car bomb |url=https://www.theguardian.com/world/2022/aug/21/ex-russian-mp-claims-russian-partisans-responsible-for-moscow-car-bomb |website=the Guardian |date=2022-08-21 |access-date=2022-08-23 |language=en}}</ref>。
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** ポノマリョフは、地下組織がこれまで未知のものであったことや、ドゥギナを標的にした理由について取材で詰問した別の記者に対し「ドゥーギン父娘はどちらも戦争のイデオロギー的支援に関与しており、正当な標的である」と言い切った。ドゥーギンはウクライナでの大虐殺を呼びかけ、ドゥギナは父親の片腕として共に[[オレニフカ捕虜収容所爆発]]の加害者であるとしている。 |
** ポノマリョフは、地下組織がこれまで未知のものであったことや、ドゥギナを標的にした理由について取材で詰問した別の記者に対し「ドゥーギン父娘はどちらも戦争のイデオロギー的支援に関与しており、正当な標的である」と言い切った。ドゥーギンはウクライナでの大虐殺を呼びかけ、ドゥギナは父親の片腕として共に[[オレニフカ捕虜収容所爆発]]の加害者であるとしている。 |
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** 記者はこの取材でポノマリョフの父親とドゥーギンの後援者コンスタンチン・マロフィーエフとの繋がりや、2013年にポノマリョフがスコルコヴォ財団から75万ドルの支払いを受けていたことを[[アレクセイ・ナワリヌイ]]に告発され﹁詐欺師﹂と呼ばれたことにも言及している<ref>{{Cite web |title=«Они видели, что в машину садятся два человека. И думали, что второй — Дугин» Интервью Ильи Пономарева. Он комментирует убийство Дугиной от лица мистической «Национальной республиканской армии», которая, по его словам, устроила этот взрыв |url=https://meduza.io/feature/2022/08/22/oni-videli-chto-v-mashinu-sadyatsya-dva-cheloveka-i-dumali-chto-vtoroy-dugin |website=Meduza |access-date=2022-08-23 |language=ru |date=2022-08-22}}</ref><ref>{{Cite web |title=Алексей Навальный: «Сколково» – распилочная помойка Путина, Медведева, Суркова и Пономарева {{!}} РуПолитика- Политика России {{!}} |url=https://rupolitika.ru/korotko/aleksey-navalnyiy-skolkovo-raspilochnaya-pomoyka-putina-medvedeva-surkova-i-ponomareva/ |access-date=2022-08-23 |date=2013-05-15}}</ref>。
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** 記者はこの取材でポノマリョフの父親とドゥーギンの後援者コンスタンチン・マロフィーエフとの繋がりや、2013年にポノマリョフがスコルコヴォ財団から75万ドルの支払いを受けていたことを[[アレクセイ・ナワリヌイ]]に告発され﹁詐欺師﹂と呼ばれたことにも言及している<ref>{{Cite web |title=«Они видели, что в машину садятся два человека. И думали, что второй — Дугин» Интервью Ильи Пономарева. Он комментирует убийство Дугиной от лица мистической «Национальной республиканской армии», которая, по его словам, устроила этот взрыв |url=https://meduza.io/feature/2022/08/22/oni-videli-chto-v-mashinu-sadyatsya-dva-cheloveka-i-dumali-chto-vtoroy-dugin |website=Meduza |access-date=2022-08-23 |language=ru |date=2022-08-22}}</ref><ref>{{Cite web |title=Алексей Навальный: «Сколково» – распилочная помойка Путина, Медведева, Суркова и Пономарева {{!}} РуПолитика- Политика России {{!}} |url=https://rupolitika.ru/korotko/aleksey-navalnyiy-skolkovo-raspilochnaya-pomoyka-putina-medvedeva-surkova-i-ponomareva/ |access-date=2022-08-23 |date=2013-05-15}}</ref>。
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* 9月1日、国民共和国軍︵NRA︶指導者﹁アレクサンドル﹂のインタビュー記事が[[キーウ・ポスト]]に掲載された。それによると、8月31日にNRAはロシアの反プーチン・親ウクライナ団体との協力宣言に署名<ref>{{Cite web |
* 9月1日、国民共和国軍︵NRA︶指導者﹁アレクサンドル﹂のインタビュー記事が[[キーウ・ポスト]]に掲載された。それによると、8月31日にNRAはロシアの反プーチン・親ウクライナ団体との協力宣言に署名<ref>{{Cite web|和書|title=https://twitter.com/kyivpost/status/1564939268597989378 |url=https://twitter.com/kyivpost/status/1564939268597989378 |website=Twitter |access-date=2022-09-20 |language=ja |date=2022年8月31日}}</ref>。イリヤ・ポノマリョフが署名したという<ref>{{Cite web |title=Leader of Darya Dugina’s Killers - Exclusive Interview |url=https://www.kyivpost.com/russia/bringing-down-putins-regime-worlds-first-ever-interview-with-a-leader-of-russian-nra.html |website=Kyiv Post |date=2022-09-01 |access-date=2022-09-05 |first=Dmitriy |last=Vakulyuk}}</ref>。
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** 標的はドゥーギンとドゥギナ両人であったが、ドゥギナが運転していた車に乗り込んだ2人目はドゥーギンではない別の人物だった。身元はまだ分かっていない。ドゥギナ1人の殺害となったことは誤算だったが、目的は部分的に達成したとしている。
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** 標的はドゥーギンとドゥギナ両人であったが、ドゥギナが運転していた車に乗り込んだ2人目はドゥーギンではない別の人物だった。身元はまだ分かっていない。ドゥギナ1人の殺害となったことは誤算だったが、目的は部分的に達成したとしている。
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** 仲間には、元あるいは現職の治安機関・法執行機関のメンバーがおり、主に中間層以下のメンバーが国家機関の腐敗と[[縁故主義]]に不満を持っているという。現状の﹁ロシアを改革するには、ウクライナが戦争に勝たなくてはならない﹂と述べている。
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** 仲間には、元あるいは現職の治安機関・法執行機関のメンバーがおり、主に中間層以下のメンバーが国家機関の腐敗と[[縁故主義]]に不満を持っているという。現状の﹁ロシアを改革するには、ウクライナが戦争に勝たなくてはならない﹂と述べている。
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** プーチン大統領については、逃げ切ることはできないだろうと予測している。エリートに不都合な存在になり次第、解任され、制裁緩和と引き換えに首が飛ぶ可能性と、取り巻きも責任追及を免れない可能性を示唆。[[スロボダン・ミロシェヴィッチ|ミロシェヴィッチ]]のように[[軍法会議]]にかけられるか、最悪の場合、[[ニコラエ・チャウシェスク|チャウシェスク]]のように処刑されることが考えられると話している<ref>{{Cite web |title=Leader behind Darya Dugina plot says Putin's end will come "quietly" |url=https://www.newsweek.com/leader-behind-darya-dugina-plot-says-putins-end-will-come-quietly-1739084 |website=Newsweek |date=2022-09-01 |access-date=2022-09-05 |language=en}}</ref>。 |
** プーチン大統領については、逃げ切ることはできないだろうと予測している。エリートに不都合な存在になり次第、解任され、制裁緩和と引き換えに首が飛ぶ可能性と、取り巻きも責任追及を免れない可能性を示唆。[[スロボダン・ミロシェヴィッチ|ミロシェヴィッチ]]のように[[軍法会議]]にかけられるか、最悪の場合、[[ニコラエ・チャウシェスク|チャウシェスク]]のように処刑されることが考えられると話している<ref>{{Cite web |title=Leader behind Darya Dugina plot says Putin's end will come "quietly" |url=https://www.newsweek.com/leader-behind-darya-dugina-plot-says-putins-end-will-come-quietly-1739084 |website=Newsweek |date=2022-09-01 |access-date=2022-09-05 |language=en}}</ref>。 |
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=== 事件への反応 === |
=== 事件への反応 === |
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==== ロシア国外 ==== |
==== ロシア国外 ==== |
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* 8月22日、[[アメリカ合衆国国務省|アメリカ国務省]]のプライス報道官は定例会見でこの事件について問われ、﹁米国はいかなる場所でも意図的に民間人を攻撃することを明確に非難する﹂との声明を発表した。アメリカ政府が事件についてどの程度把握しているかについては言及を控えたが、﹁ロシアが何かの結論を出すことは間違いない﹂と述べている<ref>{{Cite web |
* 8月22日、[[アメリカ合衆国国務省|アメリカ国務省]]のプライス報道官は定例会見でこの事件について問われ、﹁米国はいかなる場所でも意図的に民間人を攻撃することを明確に非難する﹂との声明を発表した。アメリカ政府が事件についてどの程度把握しているかについては言及を控えたが、﹁ロシアが何かの結論を出すことは間違いない﹂と述べている<ref>{{Cite web|和書|title=ロシア思想家の娘殺害、米﹁民間人への攻撃非難﹂との見解表明 - ロイターニュース - 国際‥朝日新聞デジタル |url=http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN2PS1TZ.html |website=朝日新聞デジタル |access-date=2022-08-25 |language=ja |date=2022年8月23日}}</ref>。
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* 8月23日、[[国際連合|国連]]のステファン・デュジャリック報道官は、この事件に関して調査し、全ての事実を明らかにするよう求めた<ref>{{Cite web |title=ООН призвала установить все факты в деле об убийстве Дарьи Дугиной |url=https://www.vedomosti.ru/politics/news/2022/08/22/937100-oon-prizvala-ustanovit-vse-fakti |website=Ведомости |access-date=2022-08-23 |language=ru |date=2022年8月23日}}</ref>。
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* 8月23日、[[国際連合|国連]]のステファン・デュジャリック報道官は、この事件に関して調査し、全ての事実を明らかにするよう求めた<ref>{{Cite web |title=ООН призвала установить все факты в деле об убийстве Дарьи Дугиной |url=https://www.vedomosti.ru/politics/news/2022/08/22/937100-oon-prizvala-ustanovit-vse-fakti |website=Ведомости |access-date=2022-08-23 |language=ru |date=2022年8月23日}}</ref>。
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* 8月24日、[[フランシスコ (ローマ教皇)|教皇フランシスコ]]は[[バチカン]]で行われた一般謁見で、﹁モスクワで車の座席の下に仕掛けられた爆弾で吹き飛ばされた哀れな少女のことを思う。罪のない人が、戦争の代償を払っているのです!﹂とドゥギナの死に言及した<ref>{{Cite web |title=Pope prays for war victims as Ukraine conflict marks six months - Vatican News |url=https://www.vaticannews.va/en/pope/news/2022-08/pope-prays-for-war-victims-as-ukraine-conflict-marks-six-months.html |website=www.vaticannews.va |date=2022-08-24 |access-date=2022-08-25 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=Ukraine: innocents paying, war madness says pope at audience - English |url=https://www.ansa.it/english/news/vatican/2022/08/24/ukraine-innocents-paying-war-madness-says-pope-at-audience_296add3a-5533-4809-ae52-9a4aeb28e7d6.html |website=ANSA.it |date=2022-08-24 |access-date=2022-08-25 |language=en}}</ref>。ウクライナのバチカン駐在大使アンドリー・ユラシュは、教皇の言葉に﹁失望した﹂と述べている<ref>{{Cite web |title=Ukrainian Ambassador Outraged after Pope Laments Death of ‘Innocent’ Russian Ultra-Nationalist Daria Dugina |url=https://www.nationalreview.com/news/ukrainian-ambassador-outraged-after-pope-laments-death-of-innocent-russian-ultra-nationalist-daria-dugina/ |website=National Review |date=2022-08-24 |access-date=2022-08-25 |language=en-US}}</ref>。同月25日、ウクライナ外務省は教皇大使を召還した<ref>{{Cite web |title=Ukrainian Foreign Ministry summons nuncio over papal comments on car bomb |url=https://catholicphilly.com/2022/08/news/world-news/ukrainian-foreign-ministry-summons-nuncio-over-papal-comments-on-car-bomb/ |website=Catholic Philly |access-date=2022-09-02 |language=en-US |date=2022年8月26日}}</ref><ref>{{Cite web |title="It is heartbreaking": Ukraines Foreign Ministry summons apostolic nuncio because of the Pope's statement about Dugina |url=https://news.yahoo.com/heartbreaking-ukraines-foreign-ministry-summons-181405988.html |website=news.yahoo.com |access-date=2022-09-02 |language=en-US |date=2022年8月25日}}</ref>。これに対し、教皇庁は同月30日に声明を出し、教皇やその協力者による数多くの介入は﹁牧者と信徒を祈りに、そしてすべての善意の人々を連帯と平和再建の努力に招く﹂ために行われており、教皇はこの問題について政治的にではなく﹁人間の生命とそれに関連する価値を守るため﹂声を上げたと解釈されるべきとしている。また、侵攻について﹁<u>ロシア連邦が始めた</u>ウクライナでの大規模な戦争﹂と述べ、﹁道徳的に不当で、容認できず、野蛮で、無意味で、忌まわしく、冒涜的﹂であると明確に非難した<ref>{{Cite web |title=Holy See Communiqué |url=https://press.vatican.va/content/salastampa/en/bollettino/pubblico/2022/08/30/220830a.html |website=press.vatican.va |access-date=2022-09-02 |date=2022-08-30}}</ref><ref>{{Cite web |title=Ukraine, the Holy See: Pope defends life rather than taking political positions - Vatican News |url=https://www.vaticannews.va/en/vatican-city/news/2022-08/ukraine-the-holy-see-pope-defends-life.html |website=www.vaticannews.va |date=2022-08-30 |access-date=2022-09-02 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=The Pope condemns Ukraine war as 'morally unjust and repugnant' |url=https://www.dailymail.co.uk/news/article-11160771/The-Pope-condemns-Ukraine-war-morally-unjust-barbaric-repugnant-clarifies-position.html |website=Mail Online |date=2022-08-30 |access-date=2022-09-02 |first=Rachael |last=Bunyan}}</ref>。
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* 8月24日、[[フランシスコ (ローマ教皇)|教皇フランシスコ]]は[[バチカン]]で行われた一般謁見で、﹁モスクワで車の座席の下に仕掛けられた爆弾で吹き飛ばされた哀れな少女のことを思う。罪のない人が、戦争の代償を払っているのです!﹂とドゥギナの死に言及した<ref>{{Cite web |title=Pope prays for war victims as Ukraine conflict marks six months - Vatican News |url=https://www.vaticannews.va/en/pope/news/2022-08/pope-prays-for-war-victims-as-ukraine-conflict-marks-six-months.html |website=www.vaticannews.va |date=2022-08-24 |access-date=2022-08-25 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=Ukraine: innocents paying, war madness says pope at audience - English |url=https://www.ansa.it/english/news/vatican/2022/08/24/ukraine-innocents-paying-war-madness-says-pope-at-audience_296add3a-5533-4809-ae52-9a4aeb28e7d6.html |website=ANSA.it |date=2022-08-24 |access-date=2022-08-25 |language=en}}</ref>。ウクライナのバチカン駐在大使アンドリー・ユラシュは、教皇の言葉に﹁失望した﹂と述べている<ref>{{Cite web |title=Ukrainian Ambassador Outraged after Pope Laments Death of ‘Innocent’ Russian Ultra-Nationalist Daria Dugina |url=https://www.nationalreview.com/news/ukrainian-ambassador-outraged-after-pope-laments-death-of-innocent-russian-ultra-nationalist-daria-dugina/ |website=National Review |date=2022-08-24 |access-date=2022-08-25 |language=en-US}}</ref>。同月25日、ウクライナ外務省は教皇大使を召還した<ref>{{Cite web |title=Ukrainian Foreign Ministry summons nuncio over papal comments on car bomb |url=https://catholicphilly.com/2022/08/news/world-news/ukrainian-foreign-ministry-summons-nuncio-over-papal-comments-on-car-bomb/ |website=Catholic Philly |access-date=2022-09-02 |language=en-US |date=2022年8月26日}}</ref><ref>{{Cite web |title="It is heartbreaking": Ukraines Foreign Ministry summons apostolic nuncio because of the Pope's statement about Dugina |url=https://news.yahoo.com/heartbreaking-ukraines-foreign-ministry-summons-181405988.html |website=news.yahoo.com |access-date=2022-09-02 |language=en-US |date=2022年8月25日}}</ref>。これに対し、教皇庁は同月30日に声明を出し、教皇やその協力者による数多くの介入は﹁牧者と信徒を祈りに、そしてすべての善意の人々を連帯と平和再建の努力に招く﹂ために行われており、教皇はこの問題について政治的にではなく﹁人間の生命とそれに関連する価値を守るため﹂声を上げたと解釈されるべきとしている。また、侵攻について﹁<u>ロシア連邦が始めた</u>ウクライナでの大規模な戦争﹂と述べ、﹁道徳的に不当で、容認できず、野蛮で、無意味で、忌まわしく、冒涜的﹂であると明確に非難した<ref>{{Cite web |title=Holy See Communiqué |url=https://press.vatican.va/content/salastampa/en/bollettino/pubblico/2022/08/30/220830a.html |website=press.vatican.va |access-date=2022-09-02 |date=2022-08-30}}</ref><ref>{{Cite web |title=Ukraine, the Holy See: Pope defends life rather than taking political positions - Vatican News |url=https://www.vaticannews.va/en/vatican-city/news/2022-08/ukraine-the-holy-see-pope-defends-life.html |website=www.vaticannews.va |date=2022-08-30 |access-date=2022-09-02 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=The Pope condemns Ukraine war as 'morally unjust and repugnant' |url=https://www.dailymail.co.uk/news/article-11160771/The-Pope-condemns-Ukraine-war-morally-unjust-barbaric-repugnant-clarifies-position.html |website=Mail Online |date=2022-08-30 |access-date=2022-09-02 |first=Rachael |last=Bunyan}}</ref>。
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=== ウクライナ保安庁の関与 === |
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2022年10月6日、アメリカ合衆国の情報当局が事件にウクライナ政府が関与していたと結論付け、アメリカ政府がウクライナに遺憾の意を正式に表明していたことが米[[ニューヨーク・タイムズ]]や[[ウォール・ストリート・ジャーナル]]によって報じられた<ref name=":2">{{Cite news|url=https://jp.wsj.com/articles/u-s-believes-ukraine-was-behind-assassination-of-putin-allys-daughter-11665018275|title=プーチン氏盟友の娘暗殺、ウクライナ政府が関与=米情報当局|work=wsj.com|agency=[[ウォール・ストリート・ジャーナル]]|date=2022-10-06|accessdate=2022-10-06}}</ref><ref name=":3">{{Cite news|title=U.S. Believes Ukrainians Were Behind an Assassination in Russia|url=https://www.nytimes.com/2022/10/05/us/politics/ukraine-russia-dugina-assassination.html|work=The New York Times|date=2022-10-05|access-date=2022-10-13|issn=0362-4331|language=en-US|first=Julian E.|last=Barnes|first2=Adam|last2=Goldman|first3=Adam|last3=Entous|first4=Michael|last4=Schwirtz}}</ref>。
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* 機密事項を話すため、匿名を条件に米国の政府関係者が取材に応じたという。ウクライナ政府のどの部署が作戦を許可したのか、誰が実行したか、ゼレンスキー大統領が署名したのかどうか、米国政府の誰が戒告を伝えたのか、ウクライナ政府の誰に伝えたのかを明かさなかった。また、米政府関係者は、軍、治安機関、ゼレンスキー事務所など、ウクライナ政府内の競合する権力中枢の全体像が把握できていない。このため、ウクライナ政府の一部が陰謀に気づいていない可能性があると話している<ref name=":2" />。
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* 10月12日、ウクライナ大統領顧問のミハイロ・ポドリアックは﹁繰り返すが、どこかの国の戦時中の殺人は、何らかの実際的な意味を持たなければならない﹂﹁ウクライナの領土に他の標的がある﹂ ﹁つまりロシア軍司令部の協力者と仲間たちだ﹂﹁この計画に携わる我が国の特殊部隊のメンバーにとっては価値があるかもしれないが、ドゥギナではない﹂と述べたという<ref name=":3" />。
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* ウクライナ軍の高官も匿名を条件に取材に応じた。ウクライナ軍は地元の戦闘員の助けを借りて、占領下のウクライナ領内で、告発されたウクライナ人協力者やロシア政府関係者の暗殺や攻撃を行ったと述べた<ref name=":3" />。 |
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* 米国はこの紛争を通じて、キーウにロシア国内で攻撃を行うために米国の装備や情報を使用しないよう指示するなどして、モスクワとの不必要なエスカレーションを避けるよう慎重に務めてきており、ロシアの暗殺チームがウクライナ高官の暗殺を行う可能性を憂慮しているという<ref name=":3" />。 |
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2023年10月23日、米[[ワシントン・ポスト]]紙が[[ウクライナ保安庁]](SBU)が[[中央情報局|アメリカ中央情報局]](CIA)の訓練を受けた上で事件に関与していたと報道した。それによれば、SBUの協力者が爆弾の材料を猫用キャリーバッグに入れ、車でロシアに持ち込んだとしている<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2023102400936&g=int|title=ウクライナ、ロシアで暗殺関与か CIAが訓練―米紙|work=時事ドットコム|agency=[[時事通信社]]|date=2023-10-24|accessdate=2023-10-26}}</ref>。 |
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== 脚注・出典 == |
== 脚注・出典 == |
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経歴[編集]
生い立ち[編集]
哲学者・政治学者のアレクサンドル・ドゥーギンと2番目の妻ナタリア・メレンティエワとの間に生まれた。 モスクワ州立大学に在学中の2012 - 2013年度に、ボルドー・モンテーニュ大学に留学して古代ギリシャ哲学を学んでいる。その頃より使用している筆名ダリア・プラトーノワは、本人の学問的な関心からであった。フランスの親クレムリンメディア・ツァーグラードの特派員を務め、2015年の大学卒業後はロシア国営メディアRTにも寄稿していた。 学生時代の友人によると、ドゥギナは父親に関心を示しておらず、父親が影響を与えているようには見えなかったという。フランスの著述家ギー・ドゥボールの思想などに関心を示していたが、ある時期にロシア正教に興味を示すようになった。この友人は、ドゥギナが父親の影響下で活動するようになってから交流を断っている[1]。活動家として[編集]
2010年代後半より、政治的なトピックを専門とするコメンテーターまたコラムニストとして、国営・親クレムリンメディアに出演した。プーチン大統領の支持者であり、父アレクサンドル・ドゥーギンの広報担当者として公式サイトの資料の準備にも携わった。 ドゥギナは父ドゥーギンの地政学的理論を以下のように要約している。 ●"ロシアを中心とする" ユーラシア空間は、アングロサクソン諸国であるアメリカとイギリスに代表される﹁大西洋主義﹂に反対している。 ●﹁大西洋主義者﹂は定期的に﹁リムランド﹂の領土に侵入する。ヨーロッパは、彼らとユーラシア空間の間に挟まれている。 ●﹁ユーラシア主義者﹂の任務は、ユーラシア空間全体を統合する帝国を創設して維持し、﹁リムランド﹂をめぐる闘争において﹁大西洋主義﹂に抵抗することである。 2022年ロシアのウクライナ侵攻を支持するため、国営メディアに出演[2]。ウェブサイトUnited World Internationalの編集長として、ウクライナがNATOに加盟すれば﹁滅びる﹂と示唆するプロパガンダに貢献したとして、同年3月にアメリカから経済制裁を科された[3]。これについて同年5月のインタビューで、侵攻を﹁文明の衝突﹂とし、制裁対象になったことを誇らしいと述べた[4]。 ブチャの虐殺については﹁ブチャという地名は英語の﹃Butcher︵肉屋︶﹄と発音が重なるので、あえて選んでいる。何しろバイデンが﹃プーチンはブッチャーだ﹄と言ったのだから…そこで彼らは、関連性をより深く脳に刻み込むため、ブチャを選んだのです﹂と、西側のマスコミが作った偽りであると話した[5]。 同年6月にはドンパスに行き、アゾフスタリ製鉄所の地下室を訪れている[1]。死去[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/dc/%D0%9F%D1%80%D0%BE%D1%89%D0%B0%D0%BD%D0%B8%D0%B5_%D1%81_%D0%94%D0%B0%D1%80%D1%8C%D0%B5%D0%B9_%D0%94%D1%83%D0%B3%D0%B8%D0%BD%D0%BE%D0%B9_-_02_%2823-08-2022%29.png/220px-%D0%9F%D1%80%D0%BE%D1%89%D0%B0%D0%BD%D0%B8%D0%B5_%D1%81_%D0%94%D0%B0%D1%80%D1%8C%D0%B5%D0%B9_%D0%94%D1%83%D0%B3%D0%B8%D0%BD%D0%BE%D0%B9_-_02_%2823-08-2022%29.png)