「ポケットモンスター ルビー・サファイア」の版間の差分
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| Pub = [[ポケモン (企業)|株式会社ポケモン]] |
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| producer = [[陣内弘之]]、[[出石武宏]]、鶴宏明<br />[[岩田聡]](エグゼクティブ)<br />[[石原恒和]](エグゼクティブ) |
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| designer = 増田順一、[[森本茂樹 (ゲームクリエイター)|森本茂樹]]、西野弘二、松島賢二、太田哲司、佐藤仁美、河内丸武史、下山田照幸、大森滋、たかはし ただし |
| designer = 増田順一、[[森本茂樹 (ゲームクリエイター)|森本茂樹]]、西野弘二、松島賢二、太田哲司、佐藤仁美、河内丸武史、下山田照幸、大森滋、たかはし ただし |
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| Date = {{flagicon|Japan}}2002年11月21日<br />{{Flagicon|USA}}{{Flagicon|CAN}}2003年3月19日<br />{{Flagicon|AUS}}{{Flagicon|NZL}}2003年4月3日<br />{{Flagicon|EU}}2003年7月25日 |
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| Rating = 全年齢 |
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| Sale = {{Flagicon|World}} 1,614万本{{small|(2022年末時点)}}<ref name="cesa1614">{{Cite book |和書 |title=2023 CESAゲーム白書 |year=2023 |month=7 |publisher=[[コンピュータエンターテインメント協会]] |isbn=978-4-902346-47-3 |page=193}}</ref>{{Efn2|2014年3月期決算説明会では1622万本とも{{R|N140508}}}}<br />{{Flagicon|JPN}} 540万本{{small|(2022年末時点)}}<ref name="cesa540">{{Cite book |和書 |title=2023 CESAゲーム白書 |year=2023 |month=7 |publisher=[[コンピュータエンターテインメント協会]] |isbn=978-4-902346-47-3 |page=186}}</ref>{{Efn2|2014年3月期決算説明会では544万本とも{{R|N140508}}}} |
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| Sale = {{flagicon|Japan}}544万本(出荷本数、2バージョン合計)<ref name="N140508">[http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/140508/index.html 2014年5月8日(木)決算説明会 任天堂株式会社、2018-03-30閲覧]</ref><br/>ルビー:約255万本、サファイア:約261万本<ref>{{Cite web|date=2006-12-31|url=https://web.archive.org/web/20161030021040/http://geimin.net/da/06/rank_mc.php|title=2006年テレビゲームソフト売り上げTOP500(メディアクリエイト版)|language=日本語|accessdate=2013-01-12}}(2016年10月3日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref><br>[[ファイル:Newworldmap.png|22px|世界]] 1622万本 (出荷本数)<ref name="N140508" /> |
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| etc = 時計機能搭載<br />[[通信ケーブル (ゲームボーイ)|アドバンス専用通信ケーブル]]対応<br />[[GBAケーブル]]対応<br />[[カードe]]リーダー+対応 |
| etc = 時計機能搭載<br />[[通信ケーブル (ゲームボーイ)|アドバンス専用通信ケーブル]]対応<br />[[GBAケーブル]]対応<br />[[カードe]]リーダー+対応 |
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﹃'''ポケットモンスター ルビー・サファイア'''﹄は、2002年11月21日に[[ポケモン (企業)|株式会社ポケモン]]から発売された[[ゲームボーイアドバンス]]用[[コンピュータRPG|ロールプレイングゲーム]] |
『'''ポケットモンスター ルビー・サファイア'''』は、2002年11月21日に[[ポケモン (企業)|株式会社ポケモン]]から発売された[[ゲームボーイアドバンス]]用[[コンピュータRPG|ロールプレイングゲーム]]『'''ポケットモンスター ルビー'''』と『'''ポケットモンスター サファイア'''』の総称である。本項目では2004年9月16日に発売されたこれらのマイナーチェンジ版である『'''ポケットモンスター エメラルド'''』についても記載している。 |
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本作のリメイクについては、『[[ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]]』を参照すること。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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本作はポケットモンスターシリーズの完全新作の作品としては3作目となる{{R|famitsu21209562}}。パッケージのポケモンは﹃ルビー﹄が[[ポケモンの一覧 (343-386)#グラードン|グラードン]]、﹃サファイア﹄が[[ポケモンの一覧 (343-386)#カイオーガ|カイオーガ]]となっている{{R|4gamer.net20121121058}}。今作から[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]が[[ゲームボーイカラー]] (GBC) の後継機である[[ゲームボーイアドバンス]] (GBA) となり、これまでよりもグラフィックやサウンドのクオリティが向上している{{R|realsound714993|4gamer.net20141213009}}。また、本作ではシリーズ初となる4人同時での通信が可能となっている{{R|interview91965}}。ハードウェア的な理由から本作を含めたGBA用ポケットモンスターシリーズと過去作との通信は一切できないが、後発のシリーズ作品へはポケモンを一方通行ながらも通信で送ることができる。
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1作目『[[ポケットモンスター 赤・緑|ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]』と2作目『[[ポケットモンスター 金・銀]]』のディレクターであった[[田尻智]]は『[[ポケットモンスター 金・銀|ポケットモンスター クリスタルバージョン]]』の時点で開発現場から退いており、今作で完全新作としては初めてとなる[[増田順一]]がディレクターを担当している。シナリオの舞台となる「ホウエン地方」は、これまでに登場した「カントー地方」と「ジョウト地方」から少し離れた場所にあるという設定で、登場するポケモンの大半が新しいポケモンであり、登場人物もすべて一新された。 |
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『ルビー』と『サファイア』の主な違いは、特定のポケモンの出現率、出現するポケモンの種類、[[ポケモン図鑑]]のテキスト、主人公と敵対する悪の組織で、シナリオやキャラクターの台詞に大きな違いはない。 |
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本作の舞台となる「[[ホウエン地方]]」は過去作の舞台となっている「[[カントー地方]]」と「[[ジョウト地方]]」から離れた地域にあるという設定のため、登場するポケモンの大半が一新されている{{R|realsound714993}}。本作では新たに135体のポケモンが追加され、過去作に登場したポケモンと合わせると当時におけるポケモンの合計数は386体となった{{R|4gamer.net20160226129}}。また、過去作には敵対組織として「[[ロケット団 (ポケットモンスター)|ロケット団]]」が登場していたが、本作では敵対組織として「[[ポケットモンスター ルビー・サファイアの登場人物|マグマ団]]」と「[[ポケットモンスター ルビー・サファイアの登場人物|アクア団]]」が登場する{{R|realsound714993}}。本作は前作同様に現実世界の時間とリンクしている一方で、前作と異なり昼と夜の区別がつかなくなっている。 |
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本作で新たに登場したポケモンは135種類であり、前作までに登場している251種類と合わせた386種類がGBAのポケットモンスターシリーズ5作品それぞれにすべて収録されている。そのうち本作のみで入手できるのは、ホウエン地方のローカルな図鑑である「ホウエン図鑑」に分類されるポケモン全202種類のうちの200種類(残り2種類は、配信キャンペーン限定の幻のポケモン[[ジラーチ]]と[[デオキシス]])である。ホウエン図鑑に含まれていないポケモンについては、発売から1年の間は正規の手段では見ることも手に入れることもできず、公式攻略本でもその存在には一切触れられなかった<ref group="注釈">一部の攻略本にはルビー・サファイアのみでは存在しない特性(じゅうなん他)の説明が載っている。</ref>が、本作の発売からちょうど1年になる[[2003年]][[11月21日]]に発売された[[ニンテンドーゲームキューブ]]用『[[ポケモンコロシアム]]』を皮切りに、[[2004年]][[1月29日]]に『[[ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン]]』が、2004年[[9月16日]]に『[[#ポケットモンスター エメラルド|ポケットモンスター エメラルド]]』が発売され、これらのソフトと通信交換をすることで残りの185種類のポケモンが手に入るようになった。『コロシアム』と通信交換したポケモンのNo.は表示されず図鑑で確認することもできないが、『ファイアレッド・リーフグリーン』または『エメラルド』との通信交換でホウエン図鑑以外のポケモンを手に入れると、ポケモン図鑑がNo.001から386までを登録できる「全国図鑑」に自動的に切り替わる。 |
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﹃ルビー﹄と﹃サファイア﹄の主な違いは、特定のポケモンの出現率と敵対組織﹁マグマ団﹂﹁アクア団﹂がどちらが登場するかであり、シナリオやポケモンの能力に違いはない{{R|dengekionline_rubysapphire}}。また、対戦トレーナーが使用するポケモンのタイプ比率も両作で異なっている{{R|dengekionline_rubysapphire}}。
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『赤・緑・青・ピカチュウ』と『金・銀・クリスタルバージョン』はともにGB用ソフトのため通信交換が可能だったが、ハードウェア的な理由から本作を含めたGBA用ポケットモンスターシリーズと『赤・緑・青・ピカチュウ・金・銀・クリスタルバージョン』との通信は一切できない。 |
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シリーズ初の試みとして本作では劇場版と連動してポケモンが配布されるキャンペーンが行われている{{R|famitsu21209562}}。 |
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前述のように過去作品との互換性はないが、後発のシリーズ作品へはポケモンを一方通行ながらも通信で送ることができる。ニンテンドーDS用として発売された『[[ポケットモンスター ダイヤモンド・パール]]』『[[ポケットモンスター ダイヤモンド・パール|ポケットモンスター プラチナ]]』『[[ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー]]』へは、DSのダブルスロット機能を使ってGBAシリーズからポケモンを連れて行くことができる。それ以降のシリーズへは各作品を経して間接的に送ることが可能で、ニンテンドー3DS用として発売された本作のリメイク『オメガルビー・アルファサファイア』では『ルビー・サファイア・エメラルド』から連れてきたポケモンに関するイベントが起こるようになっている。 |
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== ゲームシステム == |
== ゲームシステム == |
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{{main2|基本的なゲームシステム|ポケットモンスター (ゲーム)|本作で初めて登場するポケモン|全国ポケモン図鑑順のポケモン一覧#第3世代}} |
{{main2|基本的なゲームシステム|ポケットモンスター (ゲーム)|本作で初めて登場するポケモン|全国ポケモン図鑑順のポケモン一覧#第3世代}} |
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本項では本作で初登場するゲームシステムについて説明する。 |
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* ポケモンとであった場所やそのときのレベルを記録した「トレーナーメモ」が導入された。前作『[[ポケットモンスター 金・銀|クリスタルバージョン]]』にもほぼ同じ要素はあったが、こちらは特定のNPCに話しかけて確認する必要はなく、いつでもステータス画面で確認できる。 |
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* いろいろな条件を満たすことでさまざまな「リボン」がもらえ、もらったリボンは自動的にポケモンに付く。一度もらったリボンははずすことができない。 |
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* 「きのみ」の名前が一新された。 |
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* 伝説のポケモンに関連した暗号に[[点字]]が使われており、点字を知らない人のために仮名との対応の解説した印刷物がパッケージに入っている。 |
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=== とくせい === |
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﹁とくせい﹂︵特性︶とは、ポケモンが持つ特殊な能力をゲーム上で現れる効果として |
﹁とくせい﹂︵特性︶とは、ポケモンが持つ特殊な能力をゲーム上で現れる効果として表したものである{{R|realsound714993}}。ポケモンがどの特性を持っているかはステータス画面で確認できる。ポケモンの種族ごとに1種類または2種類割り当てられており、2種類あるポケモンはどちらの特性になるかは入手時にランダムに決まる。また、これを入手後に別な特性に変える手段は一切ない{{Efn2|﹃ポケットモンスターX・Y﹄では、特性が2種類あるポケモンの特性をもう1つの別な特性に変える道具﹁とくせいカプセル﹂が登場した。}}。
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例えば、[[ポケモンの一覧 (252-297)#ミズゴロウ|ミズゴロウ]]の特性﹁げきりゅう﹂は、ピンチ時にみずタイプの威力が上がり、[[ポケモンの一覧 (298-342)#サメハダー|サメハダー]]の特性﹁さめはだ﹂は、直接攻撃を自身に繰り出した相手のHPを少し減らすというものである{{R|realsound714993}}。
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例えば、[[ピカチュウ]]の特性「せいでんき」は、バトルのときに相手が直接攻撃技(「たいあたり」などの接触を伴う技)をピカチュウに対して使ったときに30%の確率で相手をまひ状態にする。相手がまひ状態にならない特性「じゅうなん」の[[サワムラー]]だった場合はこの効果は発動せず、相手が状態異常を写す特性「シンクロ」の[[ケーシィ]]だった場合は、こちらもまひ状態になってしまう。 |
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=== せいかく === |
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この特性はポケモンの種族ごとにまったく異なるものに設定されている場合が多く、能力値とわざとタイプで定義されていたポケモンに大きな変化をもたらした。 |
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=== 性格 === |
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同じポケモンでも、個体ごとに﹁がんばりや﹂﹁さみしがり﹂といった異なる﹁せいかく﹂︵性格︶を持つようになった。野生であれば出現時、ゲーム中で人からもらうのであれば入手時にランダムに決まり、後から変える手段は一切ない。この性格には、ステータス画面で確認できる能力値﹁こうげき ぼうぎょ すばやさ とくこう とくぼう﹂の上下補正をする役割があり、どれかひとつが本来の1.1倍になり、それ以外のどれかひとつが0.9倍になるようになっている。性格25種類のうち、補正のあるものは20種類で、補正のないものが5種類存在している。
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同じポケモンでも、個体ごとに﹁がんばりや﹂﹁さみしがり﹂といった異なる﹁せいかく﹂︵性格︶を持つようになった。野生であれば出現時、ゲーム中で人からもらうのであれば入手時にランダムに決まり、後から変える手段は一切ない。この性格には、ステータス画面で確認できる能力値﹁こうげき ぼうぎょ すばやさ とくこう とくぼう﹂の上下補正をする役割があり、どれかひとつが本来の1.1倍になり、それ以外のどれかひとつが0.9倍になるようになっている。性格25種類のうち、補正のあるものは20種類で、補正のないものが5種類存在している。
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例えば、「きまぐれ」は補正がなく、「おだやか」は「こうげき」が下降補正、「とくぼう」が上昇補正となっている。 |
例えば、「きまぐれ」は補正がなく、「おだやか」は「こうげき」が下降補正、「とくぼう」が上昇補正となっている。 |
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この性格は、そのままポロックの味の好き嫌いとコンディションの上がりやすさにも関係しており、好きなポロックの味とコンディションの上がりやすさは能力値の上昇補正、嫌いな味と上がりにくさは下降補正と一致している。補正のない性格であれば、好き嫌いやコンシションの伸び率に差異はない。
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この性格は、そのままポロックの味の好き嫌いとコンディションの上がりやすさにも関係しており、好きなポロックの味とコンディションの上がりやすさは能力値の上昇補正、嫌いな味と上がりにくさは下降補正と一致している。補正のない性格であれば、好き嫌いやコンシションの伸び率に差異はない。
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=== ポケモンの能力値に関する仕様変更 === |
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ポケモンの個体差をあらわすパラメータ﹁生まれつきの強さ﹂が、﹁HP﹂﹁こうげき﹂﹁ぼうぎょ﹂﹁すばやさ﹂﹁とくこう﹂﹁とくぼう﹂の6項目それぞれに、﹃赤・緑・青・ピカチュウ・金・銀・クリスタルバージョン﹄よりも細かい段階が設定された。また、﹃金・銀・クリスタルバージョン﹄では、性別が﹁こうげき﹂の﹁生まれつきの強さ﹂の値で決まっていたが、今作からは別な基準に変更された。ポケモンが色違いになるかどうかも攻撃以外のこの値で決まるのではなく、別の内部パラメータとトレーナーIDで決まるようになった。
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『金・銀・クリスタルバージョン』のステータス画面で表示される「とくこう」(特殊攻撃力)と「とくぼう」(特殊防御力)は、『赤・緑・青・ピカチュウ』の仕様の名残から内部パラメータ上では「とくこう」「とくぼう」共通(つまり『赤・緑・青・ピカチュウ』時代の「とくしゅ」)の「生まれつきの強さ」と「きそポイント」(基礎ポイント)により算出されていたが、今作から内部パラメータ上でも「生まれつきの強さ」と「基礎ポイント」とも「とくこう」と「とくぼう」に完全に分離している。そのため、前作の「とくこう」と「とくぼう」両方の基礎ポイントを上昇させる効果があった道具「リゾチウム」は「とくこう」のみの基礎ポイントを上昇させる効果に変更され、「とくぼう」のそれを上昇させる道具「キトサン」が新たに追加された。 |
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「きそポイント」(基礎ポイント)は、旧作『赤・緑・青・ピカチュウ』『金・銀・クリスタルバージョン』では「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」「とくしゅ(とくこう&とくぼう)」の5つの独立した項目それぞれに蓄積しすべての能力値が基礎ポイントの上限まで強化される仕様だったが、本作からは基礎ポイントの合計値があらかじめ全ポケモン共通で決まっており、上限まで上げようとする場合、独立した6つの項目「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「すばやさ」「とくこう」「とくぼう」のうちのどれか2つまでしか最大まで伸ばすことはできなくなり、能力値の長所を伸ばすか、短所を補うか、均等に振って全体を底上げするかといった'''基礎ポイントの配分'''という概念が生まれた。能力値の長所と短所が明確になりやすくなり、「こうげき」や「とくこう」に基礎ポイントを割いたポケモンが「HP」と「ぼうぎょ」や「とくぼう」に基礎ポイントを割いていないポケモンに攻撃した場合は、旧作よりもより大きなダメージが発生するようになった。 |
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=== ダブルバトル === |
=== ダブルバトル === |
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ダブルバトルとは、互いにポケモンを2匹同時に繰り出して戦うルール{{R|realsound714993}}。2匹にそれぞれ命令して1ターンに自分と相手の計4匹が行動する。このルールではわざとわざの組み合わせ、特性とわざの組み合わせが戦術次第では1ターンで実現できるため、これまでにはない戦術が編み出されたり短いターンで決着がつくことも珍しくはない。シングルバトルと比較して2匹の組み合わせから生まれる戦術の多彩さやテンポのよさが特徴。相手の2匹両方に対して攻撃を加えるか、1匹に絞り集中攻撃をするか、またそれを読んでの防御的なわざ﹁まもる﹂﹁みきり﹂﹁みがわり﹂を使うかといった駆け引きの存在がある一方で、シングルバトルではありがちな防御面に優れたポケモンで持久戦に持ち込むのは難しい傾向にある。このダブルバトル導入後はこれが公式大会の標準ルールとなっている。
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ダブルバトルの類似ルールとして、プレイヤー4人がそれぞれ2人ずつのタッグチームを組んで戦う「マルチバトル」も存在する。『ルビー・サファイア』では通信対戦時のみの要素だが、『エメラルド』ではシナリオ中でもマルチバトルをする場面が存在する。 |
ダブルバトルの類似ルールとして、プレイヤー4人がそれぞれ2人ずつのタッグチームを組んで戦う「マルチバトル」も存在する。『ルビー・サファイア』では通信対戦時のみの要素だが、『エメラルド』ではシナリオ中でもマルチバトルをする場面が存在する。 |
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=== ポケモンコンテスト === |
=== ポケモンコンテスト === |
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{{Main|ポケモンコンテスト}} |
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ポケモンコンテストとは、ポケモンの魅力を競う競技。一次審査で選別し、残った4匹のポケモンとそのトレーナー4人が二次審査でわざを繰り出し競い合う。一次審査ではポケモンのコンディション(後述)のみによる優劣がつけられ、多数の中から選りすぐれた4匹を選出する。二次審査ではバトルと同じように順番に技を繰り出していくが、わざの直接の対象は主に審査員と観客になる。ポケモンのわざすべてにはバトルでの威力や効果のほかにコンテスト用の効果が設定されており、この効果を基にコンテストを進めていくことになる。最終的に二次審査で1位になり優勝するとポケモンにリボンがもらえ、コンテスト会場のロビーにはそのときのポケモンの絵が飾られる。 |
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コンテストのグレードはノーマル・スーパー・ハイパー・マスターにランク分けされている。ランクの高いコンテストには出場するポケモンが下位ランクの優勝リボンを付けている必要があり、いきなり上位のランクに参加することはできない。 |
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ポケモンコンテストとは、ポケモンの魅力を競う競技{{R|dengekionline_rubysapphire}}。一次審査ではポケモンの「かわいさ」や「かっこよさ」といった「コンディション」を競い合い、二次審査ではポケモンが覚えている技を使用してアピールをする{{R|dengekionline_rubysapphire}}。 |
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=== ポロックとコンディション === |
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ポロックとは﹁きのみ﹂を材料に﹁きのみブレンダー﹂で作るポケモンのお菓子で、与えるとポケモンの﹁コンディション﹂と﹁けづや﹂︵毛艶︶の値が上昇する。ポロックには5種類の味、レベル︵味の強さ︶、﹁なめらかさ︵毛艶の上がりやすさ︶﹂があり、1つの味がするシンプルなものからすべての味がする﹁きんいろポロック﹂のようなハイレベルなものまである。﹁けづや﹂は与えられるポロックの限度を表しており、これが最大になるとポロックを与えることができなくなる。1匹のポケモンのすべてのコンディションを高めるためにはいかにレベルが高くいろいろな味が含まれ、かつ滑らかさが抑えられたポロックを作るかが重要となる。ポロック作りは通信を利用した多人数でプレイし珍しい﹁きのみ﹂をブレンダーに入れるほどレベルが高くなる傾向にある。
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一次審査におけるコンディションは、本作で初登場するアイテム・ポロックを使用することで育成が可能となっている{{R|dengekionline_rubysapphire}}。ポロックの原料はきのみだが、きのみを一から育てるのは時間がかかるため、ポケモンコンテストで活躍できるポケモンを育てるためにはかなりの時間が必要となってくる{{R|dengekionline_rubysapphire}}。また、二次審査では使用する技の効果がバトル時と異なるため、コンテスト用の知識も必要となる{{R|dengekionline_rubysapphire}}。 |
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コンディションには「かっこよさ」「うつくしさ」「かわいさ」「かしこさ」「たくましさ」の5項目が存在し、それぞれポロックの味の「からさ」「しぶさ」「あまさ」「にがさ」「すっぱさ」と対応している。また、これらの要素は性格とも関係しており、攻撃があがりやすい性格は辛さ、防御があがりやすい性格は酸っぱさ、素早さがあがりやすい性格は甘さ、特攻があがりやすい性格は渋さ、特防があがりやすい性格は苦さを好んでおり、好みの味が含まれたポロックを与えると該当するコンディションも上がりやすい傾向にある。逆も然りで、あがりにくい能力値に対応した味のポロックでは該当するコンディションも上がりにくい。 |
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なお、ポケモンジムとは異なり、クリアせずともストーリーを進めることが可能である{{R|dengekionline_rubysapphire}}。 |
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「コンディション」と「けづや」についてはステータス画面で大まかだがグラフで確認できる。 |
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=== ひみつきち === |
=== ひみつきち === |
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各地のマップにある特殊な木や草の塊、岩の窪みのような場所でわざ「ひみつのちから」を使うと、「ひみつきち」(秘密基地)を作ることができる。作ったばかりの状態では何もないただの空間だが、置物やぬいぐるみのようなグッズを集めると内部に設置されたパソコンを使って配置することができる。レコードを混ぜ |
各地のマップにある特殊な木や草の塊、岩の窪みのような場所でわざ「ひみつのちから」を使うと、「ひみつきち」(秘密基地)を作ることができる。作ったばかりの状態では何もないただの空間だが、置物やぬいぐるみのようなグッズを集めると内部に設置されたパソコンを使って配置することができる。レコードを混ぜた相手の秘密基地を訪れて中のNPCに話しかけると、交換したときの相手の手持ちポケモンを使うNPCと対戦できる。自分と同じ場所に基地を作った相手とはレコードを混ぜてもセーブデータには反映されない。 |
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=== レコード === |
=== レコード === |
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レコードとはプレイヤーのゲーム中でのさまざまな行動を記録したもの。2~4台のGBA本体と『ルビー・サファイア』『エメラルド』いずれかのカートリッジ同数を接続し、ポケモンセンター2階の「ポケモンつうしんクラブ」にある「レコードコーナー」で「レコードをまぜる」ことで、それぞれのカートリッジ内のセーブデータにさまざまな影響を及ぼす。 |
レコードとはプレイヤーのゲーム中でのさまざまな行動を記録したもの。2~4台のGBA本体と『ルビー・サファイア』『エメラルド』いずれかのカートリッジ同数を接続し、ポケモンセンター2階の「ポケモンつうしんクラブ」にある「レコードコーナー」で「レコードをまぜる」ことで、それぞれのカートリッジ内のセーブデータにさまざまな影響を及ぼす。 |
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レコードを混ぜると起こる主な事柄 |
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* 記録に関する一例として、インタビュアーの質問に対する答えやプレイヤーが捕まえたポケモンなどがレコードを交換することで他プレイヤーの世界のテレビ番組で放送される。 |
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* キンセツシティのポケモンセンターにはNPC「シンガーソングおやじ」「メルヘンおやじ」「グッズこうかんおやじ」「でんせつおやじ」「ナウイおやじ」のいずれか1人がいるが、レコードを混ぜると他プレイヤーの「おやじ」と入れ替わる。 |
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* ムロタウンの流行語と119番道路のヒンバスが釣れるマスが他プレイヤーと同じになる。 |
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* 他プレイヤーの秘密基地が自分の世界に現れる。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
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主人公︵プレーヤー︶は本作の舞台となる[[ホウエン地方]]のミシロタウンに引っ越してくる{{R|realsound714993}}。ポケモンに襲われているオダマキ博士を助けたことで、お礼として博士から初めてのポケモンとポケモン図鑑をもらい冒険の旅に出る{{R|realsound714993|famitsu21209562}}。博士に頼まれたポケモン図鑑の完成を目指しながら各地のポケモンジムでバッジを集めていく{{R|dengekionline_rubysapphire}}。その過程で超古代ポケモンを狙う悪の組織・マグマ団︵アクア団︶との対立を繰り返し、やがて[[グラードン]]︵[[カイオーガ]]︶と遭遇する。このグラードン︵カイオーガ︶の目覚めにより引き起こされた異常気象を鎮めるべく目覚めの祠でこの超古代のポケモンと対決。見事ホウエン地方の危機を救った主人公は最後のポケモンジムで8つ目のバッジを手にしポケモンリーグへと足を進める。待ち構えていた四天王との激戦を戦い抜き、最後にチャンピオンとして待っていたのはこれまで旅の道中で何度か手助けをしてくれた男・ダイゴだった。
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== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
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== 世界観 == |
== 世界観 == |
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{{Main|ホウエン地方}} |
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本作の舞台ホウエン地方は、自然豊かな温暖な環境で、 |
本作の舞台・ホウエン地方は、自然豊かな温暖な環境で、カントー地方とそれに隣接するジョウト地方から少し離れたところに位置する。そのためか、この地方に生息するポケモンは、カントーやジョウトでは見かけない種類が多く、ホウエン独自の伝説のポケモンやそれに由来する伝承も存在する。 |
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== 開発 == |
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[[File:Junichi Masuda.jpg|thumb|150px|本作でディレクター・デザイナー・シナリオ・音楽を兼任した増田順一]] |
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本作の開発は[[2000年]]の[[ゲームボーイアドバンス]]の完成直後から始まり、[[2001年]][[3月7日]]に本作の発売決定が告知された。この発表では同年7月公開の短編映画「[[ピカチュウのドキドキかくれんぼ]]」に登場する新ポケモンの[[ホエルコ]]、[[ルリリ]]、[[カクレオン]]の他、後に男の子主人公となる少年トレーナーのデザインが公開され、話題を呼んだ<ref>{{Cite web|和書|title=2002年にゲームボーイアドバンス版「ポケットモンスター」発売 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/20010307/gba2.htm |website=game.watch.impress.co.jp |access-date=2023-06-15}}</ref>。また2001年当時本作は「ポケットモンスター ゲームボーイアドバンス版(仮)」と呼ばれていた。 |
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ディレクター・デザイナーに加えシナリオや音楽も担当する[[増田順一]]は本作の開発テーマの一つとして、「バトル特化ではなくポケモン1体1体の個性を出していくこと」を挙げており、本作で初めて導入された「ポケモンコンテスト」もポケモンの個体についての面白さを追求したものであるとしている{{R|nintendo_interview}}。また、増田は過去作をプレイしていないユーザーのために、「ポケモンとは何なのか」から細かい情報までを分かりやすくシンプルに入れたと述べている{{R|nintendo_interview}}。任天堂の元代表取締役社長・[[岩田聡]]は、「間口の広さと奥の深さ」「初心者にも優しい導入部」「周囲の人といっしょに遊べる楽しみ」などを本作がヒットした要因に挙げている{{R|game.watch20030927}}。 |
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「ダブルバトル」は本作で新たに導入された要素であるが、実際にダブルバトルが行われる回数はかなり少なくなっており、この理由についてディレクター兼デザイナーの[[森本茂樹 (ゲームクリエイター)|森本茂樹]]は、ダブルバトルは新たな試みではあったものの、メインはあくまでシングルバトルであるからだとしている{{R|interview91965}}。アートディレクターを担当する[[杉森建]]は過去作のポケモンが好きなユーザーが多く存在することも踏まえて過去作のポケモンを一部だけ登場させたとしているが、その一方で新規ポケモンをもう少し追加させたかったとも述べている{{R|interview91965}}。また、杉森は今作では過去作で実現できなかった公式イラストやテレビアニメの絵に近しい繊細な表現が可能となったとした上で、ポケモンらしくない複雑な色や形にならないようにすることを意識している{{R|nintendo_interview}}。 |
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本作の舞台となるホウエン地方は日本の[[九州|九州地方]]がモデルとなっている{{R|realsound714993}}。増田は両親が九州出身であり、幼少期は夏になるとよく九州に赴いて釣りをしたり昆虫を捕獲したりして遊んでいた{{R|gamefreak200409}}。増田はこうした幼少期の楽しい思い出を詰め込みたいとの思いから九州をホウエン地方のモデルとした{{R|gamefreak200409}}。また、ホウエンは漢字で表すと「'''豊縁'''」であり、増田はホウエン地方を「ポケモンと人、人と人の縁が豊かな場所」であると表現している{{R|gamefreak200409}}。 |
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本作では、ポケモンの鳴き声を環境音として流す手法がシリーズで初めて採用された{{R|4Gamer.net20230825}}。この時点では、プレイヤーの現在地のエンカウントテーブル{{efn2|その場所に出現するポケモンの一覧<ref>{{Cite web|和書|title=鳴き声で『ポケモン』世界のリアリティを生み出す。リアルな環境音を作り上げるヒントは山の中にあった【CEDEC2023】 {{!}} ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com |url=https://www.famitsu.com/news/202308/24314405.html |website=ファミ通.com |date=2023-08-24 |access-date=2023-08-26 |language=ja}}</ref>。}}を参照し、ポケモン図鑑用に用意された鳴き声を流すという仕組みだったことから、ポケモン1種類につき1つの鳴き声しか流せないうえ、情緒に欠けていたという課題が残った<ref name="4Gamer.net20230825">{{Cite web|和書|title=[CEDEC 2023]ポケモン世界をリアルにするため,音響の力も追及する。「ポケモンの せかいを かけめぐる おと! おんきょうデザインで ひろがる ぼうけんの すがた!」レポート |url=https://www.4gamer.net/games/256/G025650/20230825014/ |website=4Gamer.net |access-date=2023-08-25 |publisher=Aetas |date=2023-08-25}}</ref>。 |
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ポケモンシリーズにおいて、ポケモンが覚えられる技の数は4つ、トレーナーが所持できるポケモンの数は6体となっているが、本作の開発段階ではこれらの数の増減が検討されていた{{R|gamefreak200409}}。しかし、最終的には変えることのできない絶妙なバランスであると判断され、数は据え置きとなった{{R|gamefreak200409}}。 |
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=== 音楽 === |
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[[デザイナー]]を担当する佐藤仁美は、本作で使用されている音楽は「長い音が多くて短く切る音が少ない」と感じたことを明かしている{{R|201410gamefreak}}。この理由について増田は、容量を極力抑えるためには「[[音符|休符]]を入れない」「繰り返す」ということが重要であり、ベースを作成する際においても高低差のある2つの音だけを作ってループさせることによって容量の節約ができるからであるとしている{{R|201410gamefreak}}。また、もう一つの理由として増田は自身が音フェチであるとした上で{{R|201410gamefreak}}、以下のように述べている。 |
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{{Quotation| |
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僕は[[テクノ (ダンスミュージック)|テクノ]]系のバンドを見た時に、[[キーボーディスト|キーボディスト]]より後ろのデッカイ機材が「カッコイイ!」と思っていたタイプで。そこから鳴る音は、同じ音なのに音色が変化していく、しかも世の中にありえない音で鳴るっていうのがたまらない魅力だったんです。この経験があったので、微妙に音色が変化するような長い音を取り入れていました。 |
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|増田順一{{R|201410gamefreak}} }} |
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本作の音楽はポケモンシリーズにおける最後の[[チップチューン]]となっている{{R|201410gamefreak}}。増田によれば現在は厳しい制約がなく様々な音色を出せるようになったとしながらも、本作の時代においても生音のサンプリングは取り入れていたことを明かしており、例えば[[ティンパニ]]の音はバトルシーンで必ず使用していたとのこと{{R|201410gamefreak}}。 |
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== リリースと背景 == |
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本作は日本では2002年11月21日に{{R|famitsu21209562}}、北米では2003年3月19日に{{R|releasedates}}、オーストラリアでは2003年4月3日に{{R|releasedates}}、ヨーロッパでは2003年7月25日にそれぞれ発売された{{R|releasedates}}。ポケットモンスターシリーズでは多数のポケモンが登場することから、各地域での[[国際化と地域化|ローカライズ]]にかなりの時間を要しており、『[[ポケットモンスター 赤・緑]]』では日本発売から2年後に海外発売が行われ、『[[ポケットモンスター 金・銀]]』では日本発売から北米では1年後に、ヨーロッパでは2年後に発売が行われた{{R|animeanime12618}}。そして、本作では海外の販売体制が見直されたことで日本発売から約半年で海外発売が行われることとなった{{R|animeanime12618}}{{Efn2|その後発売された『[[ポケットモンスター X・Y]]』ではシリーズ初となる全世界(日本・北米・ヨーロッパ・オーストラリア)同時発売が実現している{{R|animeanime12618}}。}}。 |
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『ポケットモンスター 金・銀』は世界中で大ヒットを記録したものの{{R|gameinformer20170814}}、2000年代初頭になると世間では「ポケットモンスターのブームは去った」と言われるようになっていた{{R|gameinformer20170814|game.watch20030927}}。増田は、「ブームは去った」という世間の風潮が間違っていることを証明しなければならず、そのために何か凄いものを作らなければならないというプレッシャーを抱えていたことから、ストレスによる胃痛で病院に通うまでになったことを明かしている{{R|gameinformer20170814}}。しかし、[[ゲームフリーク]]はこのような事態を「挑戦」と捉えて開発に取り組み、最終的には大ヒットを記録することとなった{{R|gameinformer20170814}}。 |
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== 反響・評価 == |
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=== 批評 === |
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『[[リアルサウンド]]』の坂田憲亮は、本作で新たに導入されたゲームシステムの中で「とくせい」と「ダブルバトル」について触れている{{R|realsound714993}}。坂田は「とくせい」が導入されたことによって過去作では単純な能力値やタイプ・技といった要素しかなかったポケモンバトルに多様性をもたらしたと、「ダブルバトル」が導入されたことによって過去作では不可能だった様々な技やとくせいの組み合わせが可能となり、ポケモンバトルの戦略が広がったとそれぞれ述べている{{R|realsound714993}}。また、坂田はこれら二つの要素は後続シリーズでも使用されていることから、本作のシステムは「現代版ポケモン」の基礎となったとも述べている{{R|realsound714993}}。『[[KADOKAWA Game Linkage|電撃オンライン]]』のレビュアー・高見沢有志は過去作から目に見えて変化した点としてグラフィックの大幅な向上を挙げており、同じポケモンでも目つきや体の模様が微妙に異なり、ドット絵もかなり丁寧に作り込まれていると称賛している。一方で、高見沢は「ダブルバトル」について、せっかくの新要素であるにもかかわらず作中でダブルバトルを挑んでくるトレーナーが少ない点を批判している{{R|dengekionline_rubysapphire}}。『[[4Gamer.net]]』の稲元徹也もゲームボーイアドバンスへと変わったことによるグラフィックや演出の強化、「せいかく」「とくせい」などの新要素の導入が高い評価を受けたと述べている{{R|4gamer.net20141213009}}。 |
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『[[ファミ通]]』のウワーマンは新たに登場するポケモンの見た目のバリエーションが本作から一気に豊富になった印象があるとしており、伝説のポケモンである[[ポケモンの一覧 (343-386)#レジロック|レジロック]]・[[ポケモンの一覧 (343-386)#レジアイス|レジアイス]]・[[ポケモンの一覧 (343-386)#レジスチル|レジスチル]]のような不気味で怪しいポケモンが多いことも魅力的であると述べている{{R|famitsu21209562}}。一方で、『[[メディア・ヴァーグ|マグミクス]]』の片野はポケモンシリーズの新作が発売されるたびに「(新ポケモンが)ポケモンらしくない」論争が起きているが、この論争が目立ち始めたのが本作からであるとしている{{R|magmix109678}}。片野によればデザイン担当者の人員が増えて、デザインの方向性も広がった反面、「生物らしさ」が無くなっているとの指摘が目立つようになったという{{R|magmix109678}}。 |
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=== 売上 === |
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日本では発売から初週で約109万本を売り上げており{{R|inside14777}}、2002年のホリデーシーズン{{Efn2|ホリデーシーズンとは、11月の第4木曜日から1月1日の元旦までの期間を指すアメリカの言葉だが、一般的にはクリスマスまでに使われることが多い{{R|bbtonline20161212}}。}}におけるベストセラー作品となっている{{R|wired56928}}。発売翌年の2003年には170万本を売り上げ、日本における年間売上ランキング(2003年)では2位を獲得している{{R|inside12587}}。2004年2月には累計売上が500万本を記録しており{{R|inside12839}}、年間売上ランキング(2004年)においても上位を記録している{{R|animeanime44015}}。2022年末時点の累計出荷本数は540万本を記録している<ref name="cesa540" />。 |
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アメリカでは2003年にルビーが150万本を、サファイアが140万本をそれぞれ売り上げており、アメリカの年間売上ランキング(2003年)ではルビーが2位を、サファイアが3位をそれぞれ獲得している{{R|inside12650}}{{Efn2|「[[Amazon.com]]」における年間売上ランキング(2003年)では本作が1位と2位を獲得している{{R|inside13119}}。}}。ヨーロッパでは発売から初週に50万本以上を、8週目で150万本以上を売り上げており、これについてライターのCraig Harrisは「本作はヨーロッパにおいてとてつもない成功を収めた」と述べている{{R|ign20120627}}。オーストラリアでは2003年9月時点で15万本を売り上げている{{R|game.watch20030927}}。 |
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2022年末時点で全世界累計売上は1614万本を記録している<ref name="cesa1614" />。 |
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=== 受賞・ランキング === |
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英国の非営利団体・{{仮リンク|Entertainment and Leisure Software Publishers Association (ELSPA) |en|The Association for UK Interactive Entertainment}}が公表した英国ゲームソフトランキングではルビーが1位を、サファイアが2位をそれぞれ獲得した{{R|inside11227}}。 |
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「第7回 [[日本ゲーム大賞|CESA GAME AWARDS]]」において本作は優秀賞とベストセールス賞を受賞している{{R|inside11990}}。 |
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「[[ポケットモンスター 赤・緑|ポケットモンスター 赤]]」「[[ポケットモンスター 赤・緑|ポケットモンスター 緑]]」の発売から15周年を記念して2011年11月から12月に開催された投票企画「歴代ゲーム ポケモン総選挙!」にてルビーでパッケージを飾ったグラードンが15位中6位を、サファイアでパッケージを飾ったカイオーガが同9位をそれぞれ獲得した{{R|4gamer.net20120120069}}。 |
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=== その他 === |
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本作の音楽担当・[[一之瀬剛]]は、本作の曲を好きになったユーザーからは「[[Programmable Sound Generator|PSG]]と[[PCM音源|PCM]]が混ざった音がとても好き」という声が寄せられていたと述べている{{R|201410gamefreak}}。 |
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『[[Ikenfell]]』の開発者・シェビー・レイ・ジョンストンは、『Ikenfell』のアートに特に影響を与えた作品として本作を挙げている{{R|famitsu09243761}}。 |
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本作に登場するレジロック・レジアイス・レジスチルが出現するそれぞれの場所が[[原子爆弾|原爆]]および[[空襲|空爆]]の被害を受けた場所と一致しているという説がネット上で話題となった{{R|realsound714993}}。 |
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== キャンペーン == |
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2002年に開催された「ポケモンフェスタ2002」で本作の体験会が実施されており、設置された試遊台にてプレイすることができた{{R|game.watch20020727}}。 |
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『[[劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ]]』の特別前売券を購入すると、幻のポケモン・[[ポケモンの一覧 (343-386)#ジラーチ|ジラーチ]]を入手できる引換券を貰うことができた{{R|famitsu21209562}}。なお、ポケモンシリーズにおいて劇場版と連動してポケモンが配布されるキャンペーンが行われたのは今回が初であった{{R|famitsu21209562}}。 |
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本作で「きのみが成長しない」「ポケモンくじがひけない」といった不具合が発生したことを受けて、2003年12月5日に任天堂株式会社と株式会社ポケモンは前述の不具合に関する対応について発表した{{R|game.watch20031205}}。同社によれば本作を1年以上プレイしていると前述の不具合が発生することがあり、このような場合はセーブデータを消しても「きのみが成長しない」不具合は解消されない{{R|game.watch20031205}}。そのため同社はその対応としてポケモンセンターなどの各種店舗で修正プログラムを入れた[[月刊任天堂店頭デモ]]の設置を行った。店頭で修正が行われると[[ポケモンの一覧 (252-297)#ジグザグマ|ジグザグマ]]を貰うことができた{{R|inside12502}}。 |
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株式会社ポケモンは2004年10月に開催されたイベント「東京国際エンターテインメントマーケット2004」で「むげんのチケット」を配布した{{R|dengekionline20041012}}。このチケットをゲーム内で使用すると「みなみのことう」で[[ポケモンの一覧 (343-386)#ラティアス|ラティアス]]または[[ポケモンの一覧 (343-386)#ラティオス|ラティオス]]を捕まえることができた{{R|dengekionline20041012}}。 |
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本作の発売10周年を記念してグラードンやカイオーガが参加可能なダブルバトルルールの公式Wi-Fi大会「クリスマスカップ」が2012年12月に開催された{{R|game.watch20121121}}。 |
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== 関連商品 == |
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=== 書籍 === |
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本項目では出版社別に表記している |
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==== 小学館 ==== |
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* 『ポケモンルビー・サファイア公式ファンブック 攻略特集全トレーナー必見!! 最速攻略ガイド!!』 〈ワンダーライフスペシャル〉、2002年12月発行、{{ISBN2|4-09-106075-7}} |
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* 『ポケットモンスタールビーサファイアぼうけんマップ 任天堂公式ガイドブック』 〈ワンダーライフスペシャル〉、2003年1月発行、{{ISBN2|4-09-106082-X}} |
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* 『ポケットモンスタールビーサファイア ポケモンずかん 任天堂公式ガイドブック』 〈ワンダーライフスペシャル〉、2003年2月発行、{{ISBN2|4-09-106086-2}} |
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* 『ポケットモンスタールビー シールコレクション』 〈まるごとシールブック〉、2003年3月発行、{{ISBN2|4-09-734458-7}} |
|||
* 『ポケットモンスターサファイア シールコレクション』 〈まるごとシールブック〉、2003年3月発行、{{ISBN2|4-09-734459-5}} |
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* 『ポケモンルビー・サファイア クイズ全百科』 〈コロタン文庫〉、2003年5月発行、{{ISBN2|4-09-281185-3}} |
|||
* 『ポケットモンスタールビーポケット モンスターサファイア 公式まんがで読む4つ星攻略BOOK』 〈ワンダーライフスペシャル〉、2003年6月発行、{{ISBN2|4-09-106101-X}} |
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* 『ポケモンルビー・サファイア 2コマまんが全集』 〈コロタン文庫〉、2003年8月発行、{{ISBN2|4-09-281186-1}} |
|||
* 『ポケモンルビー・サファイア なぞなぞ全百科』 〈コロタン文庫〉、2003年12月発行、{{ISBN2|4-09-281188-8}} |
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* 『ポケモンをさがせ! ルビーサファイア』 〈コミュニティー絵本〉、2004年10月発行、{{ISBN2|4-09-727287-X}} |
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==== メディアファクトリー ==== |
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レーベルは特記の無い限りメディアファクトリーのポケモンガイド |
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* 『ポケットモンスタールビー・サファイア 公式ぼうけんクリアガイド』2002年12月発行、{{ISBN2|4-8401-0685-1}} |
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* 『ポケットモンスタールビー・サファイア 公式ポケモン図鑑完成ガイド』2003年1月発行、{{ISBN2|4-8401-0704-1}} |
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==== エンターブレイン ==== |
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レーベルは特記の無い限りファミ通 |
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* 『ポケモンルビー・サファイア ワールド大百科』2003年1月発行、{{ISBN2|4-7577-1299-5}} |
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* 『ポケモンルビー・サファイア ポケモン大全集』2003年2月発行、{{ISBN2|4-7577-1336-3}} |
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==== 毎日コミュニケーションズ ==== |
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レーベルは特記の無い限り任天堂ゲーム攻略本NintendoDREAM |
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* 『ポケットモンスタールビー ポケットモンスターサファイア シナリオクリアBook』2003年1月発行、{{ISBN2|4-8399-0935-0}} |
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* 『ポケットモンスタールビー ポケットモンスターサファイア ポケモンずかんBook』2003年2月発行、{{ISBN2|4-8399-0966-0}} |
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=== サウンドトラック === |
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{{Main2|詳細は個別記事を}} |
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== 音楽 == |
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! 発売日 !! タイトル |
! 発売日 !! タイトル |
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| 2003年4月26日||[[GBA ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート]] |
| 2003年4月26日{{R|tower997309}}||[[GBA ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート]] |
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| Date = {{flagicon|Japan}}2004年9月16日(ワイヤレスアダプタ同梱版)<br />{{flagicon|Japan}}2005年11月23日(ソフト単品版)<br />{{Flagicon|USA}}{{Flagicon|CAN}}2005年5月1日<br />{{Flagicon|AUS}}{{Flagicon|NZL}}2005年6月9日<br />{{Flagicon|EU}}2005年10月21日 |
| Date = {{flagicon|Japan}}2004年9月16日(ワイヤレスアダプタ同梱版)<br />{{flagicon|Japan}}2005年11月23日(ソフト単品版)<br />{{Flagicon|USA}}{{Flagicon|CAN}}2005年5月1日<br />{{Flagicon|AUS}}{{Flagicon|NZL}}2005年6月9日<br />{{Flagicon|EU}}2005年10月21日 |
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| Rating = [[コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO]]: 全年齢対象 |
| Rating = [[コンピュータエンターテインメントレーティング機構|CERO]]: 全年齢対象 |
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| Sale = {{Flagicon|World}} 680万本{{small|(2022年末時点)}}<ref name="cesa680">{{Cite book |和書 |title=2023 CESAゲーム白書 |year=2023 |month=7 |publisher=[[コンピュータエンターテインメント協会]] |isbn=978-4-902346-47-3 |page=194}}</ref><br />{{Flagicon|JPN}} 208万本{{small|(2022年末時点)}}<ref name="cesa208">{{Cite book |和書 |title=2023 CESAゲーム白書 |year=2023 |month=7 |publisher=[[コンピュータエンターテインメント協会]] |isbn=978-4-902346-47-3 |page=188}}</ref> |
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| Sale = {{flagicon|Japan}}約219万本<ref name="eb2010">{{Cite web|date=2011-06-20|url=https://web.archive.org/web/20161024030958/http://geimin.net/da/db/2010_ne_fa/index.php |
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|title=2010年テレビゲームソフト売り上げTOP1000(ファミ通版)|language=日本語|accessdate=2011-06-22}}(2016年10月24日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref><br /> [[ファイル:Newworldmap.png|22px|世界]] 632万本<ref>{{Cite web|date=2007-04-27|url=http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2007/070427.pdf |
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|title=2006年度 第67期 (2007年3月期)決算説明会資料|language=日本語|accessdate=2011-09-26}}</ref> |
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| etc = 時計機能搭載<br />アドバンス専用通信ケーブル対応<br />GBAケーブル対応<br />[[ゲームボーイアドバンス専用ワイヤレスアダプタ|アドバンス専用ワイヤレスアダプタ]]対応<br />カードeリーダー+対応 |
| etc = 時計機能搭載<br />アドバンス専用通信ケーブル対応<br />GBAケーブル対応<br />[[ゲームボーイアドバンス専用ワイヤレスアダプタ|アドバンス専用ワイヤレスアダプタ]]対応<br />カードeリーダー+対応 |
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﹃ポケットモンスター エメラルド﹄は、﹃ルビー・サファイア﹄の |
﹃'''ポケットモンスター エメラルド'''﹄は、﹃ポケットモンスター ルビー・サファイア﹄のマイナーチェンジ版として2004年9月16日に発売されたゲーム作品{{R|gamedrive1645961478}}。パッケージのポケモンは[[ポケモンの一覧 (343-386)#レックウザ|レックウザ]]となっている{{R|4gamer.net20120120069}}。
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今作ではポケモンシリーズ初となる強化されたジムリーダーとの再戦の要素が追加されたり{{R|gamedrive1645961478}}、エンディング後の新たなやり込み要素である「[[バトルフロンティア]]」が新たに導入されたりしている{{R|nicovideo10994693}}。演出面では野生のポケモンに遭遇したときや、モンスターボールからポケモンが飛び出した瞬間にポケモンが動くようになっている{{R|n08}}。また、シナリオ面ではマグマ団・アクア団の両方が敵対組織として登場したり{{R|gamedrive1645961478}}、グラードンとカイオーガが相対するエピソードも追加された{{R|inside96299}}。 |
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本作と、先行して発売された『ファイアレッド・リーフグリーン』のいずれか同士なら、パッケージに同梱されているワイヤレスアダプタ(ただし、2005年11月23日以降に再発売されたものには同梱されていない。)を使用しての無線通信が可能。 |
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=== 反響・評価 === |
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最大の特徴として、対戦に特化した施設「[[バトルフロンティア]]」の存在が挙げられる。『ルビー・サファイア』の対戦用施設「バトルタワー」に準じたルールをベースにしており、多彩なルールでハイレベルな対戦が可能。本作発売当時の時点では、公式攻略本では公開されていなかったような、マニアックなゲームシステムの情報をある意味前提とした難易度になっている。 |
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「第9回 CESA GAME AWARDS」において本作は優秀賞を受賞している{{R|inside17317}}。 |
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[[#受賞・ランキング|上述]]の人気投票「歴代ゲーム ポケモン総選挙!」にて本作のパッケージを飾ったレックウザが15位中1位を獲得した{{R|4gamer.net20120120069}}。 |
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本作ではシナリオの終盤に、グラードンとカイオーガが相対して天変地異が発生したところにレックウザが介入して事なきを得る場面があるが、両者の対決の構図について2022年6月に海外で話題となった。前述の通りグラードンとカイオーガが相対する場面であるが、これが海上で起こっていたことや両者のタイプの相性からグラードンが圧倒的に不利なことは明白であったことから、海外のTwitterユーザーが「不公平な戦い」と投稿すると、18万件以上の「いいね」が付いた{{R|inside139666}}。 |
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本作は発売から初週で約79万本を売り上げており、週間ゲームソフト&ハード販売ランキングでは1位を獲得した{{R|inside14777}}。2004年には140万本を売り上げており、年間売上ランキング(2004年)では4位を獲得している{{R|gamasutra4848}}。2022年末時点で国内累計売上は208万本<ref name="cesa208" />、全世界累計売上は680万本を記録している<ref name="cesa680" />。 |
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=== キャンペーン === |
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2004年に開催された「ポケモンフェスタ2004」で本作の体験会が実施されており、設置された試遊台にてプレイすることができた{{R|game.watch20040814}}。 |
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2005年に開催された「ポケモンフェスタ2005」などで本作向けに幻のポケモン「[[ミュウ]]」を入手できるアイテム「ふるびたかいず」が配布された{{R|inside138650}}。 |
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=== 書籍 === |
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* 『ポケットモンスターエメラルド 任天堂公式ガイドブック』 小学館〈ワンダーライフスペシャル〉、2004年10月発行、{{ISBN2|4-09-106187-7}} |
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* 『ポケットモンスターエメラルド 公式完全クリアガイド』 メディアファクトリー〈メディアファクトリーのポケモンガイド〉、2004年10月発行、{{ISBN2|4-8401-1149-9}} |
|||
* 『ポケットモンスターエメラルド 公式大百科』 エンターブレイン、2004年10月発行、{{ISBN2|4-8401-1149-9}} |
|||
* 『ポケットモンスターエメラルド シナリオクリアBook』 毎日コミュニケーションズ〈任天堂ゲーム攻略本NintendoDREAM〉、2004年10月発行、{{ISBN2|4-8399-1630-6}} |
|||
* 『ポケットモンスターエメラルド シールコレクション』 小学館〈まるごとシールブック〉、2004年11月発行、{{ISBN2|4-09-734616-4}} |
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* 『ポケモンをさがせ! エメラルド』 小学館〈コミュニティー絵本〉、2005年8月発行、{{ISBN2|4-09-727297-7}} |
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=== 特徴 === |
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* シナリオが変更され、主人公がマグマ団とアクア団の両方と敵対する。それに伴い、グラードン、カイオーガの両方が目覚め、どちらも捕獲することができる。
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* バトルフロンティアがシリーズで初めて登場。1つを残して、コンテスト会場はバトルフロンティアのお試し版のような位置づけのバトルテントに変更された。 |
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* チャンピオンが『ルビー・サファイア』のジムリーダーだったミクリに変更され、元のチャンピオンであるダイゴはシナリオクリア後に一度だけ戦える裏ボスのような位置づけになった。この変更に伴い、8番目のジムリーダーとしてミクリの師匠アダンが新たに登場。 |
|||
* ステータス画面や戦闘でポケモンのグラフィックが動く。 |
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* 『ルビー』では[[ラティオス]]、『サファイア』では[[ラティアス]]に決まっていた、シナリオクリア後に登場する伝説のポケモンが、本作では任意で選べる。 |
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* ホウエン図鑑には含まれていないポケモンが野生で出現し、全国図鑑を完成させやすくなった。 |
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* 一部の「きのみ」に基礎ポイントを下げる効果が付与され、今まで決して振り直せなかった基礎ポイントを振り直すことが可能になった。 |
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* 一部の特性がフィールド上でも効果を発揮するように仕様が変更された。(例 特性:せいでんきのポケモンを先頭にすると、電気タイプのポケモンと遭遇しやすくなる) |
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* 「ポケナビ」に電話機能が追加され、登録してあるトレーナーに電話ができる。 |
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* トレーナー2人と同時に視線が合うとマルチバトル(1人対2人または2人対2人の対戦)が発生する。 |
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{{-}} |
{{-}} |
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== |
== 関連ゲーム == |
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=== ポケモンボックス ルビー&サファイア === |
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2003年初頭には『ルビー・サファイア』を対象に[[ポケモンセンター]]の各店舗にて、道具「むげんのチケット」が配布された。チケットはゲーム中ではトウカシティのジムリーダー「センリ」から受け取り、これを持ってミナモシティの船着場に行くと、特別なマップ「みなみのことう」に行くことができる。このマップでは、この方法でしか手に入らない道具「こころのしずく」を持ったレベル50のラティアス(『ルビー』)またはラティオス(『サファイア』)を捕まえることができる。チケットはレコード交換をすることで、100回まで交換した相手にもコピーを配ることが可能で、この場でコピーをもらった場合でも「みなみのことう」に行くことができる。 |
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{{Main|ポケモンボックス ルビー&サファイア}} |
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2003年5月30日に[[ニンテンドーゲームキューブ]]用ソフトとして発売されたゲーム作品{{R|inside96299}}。『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(以下「ルビー・サファイア」)と連動した作品であり、「ルビー・サファイア」では426体までしかポケモンを保存できなかったが、今作では最大1500体のポケモンを保存できる{{R|nintendo_pokemonbox}}。その他にもポケモンの能力値の並び替え機能やディスプレイ機能も搭載されている{{R|nintendo_pokemonbox}}。 |
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後に『エメラルド』にも「むげんのチケット」が配布された。ラティアスかラティオスのうち、殿堂入り直後のイベントで選ばなかったほうが「みなみのことう」に出現する。 |
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=== ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア === |
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== その他 == |
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{{Main|ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア}} |
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* 主人公の部屋に据え置き型のゲーム機本体が置かれている演出が半ば恒例と化しているが、本作のそれはGBA本体がGBAケーブルで接続されたゲームキューブである。『ルビー・サファイア』発売当初は未発表であった、本作との連動ソフトを示唆している。 |
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2014年11月21日に[[ニンテンドー3DS]]用ソフトとして発売されたゲーム作品{{R|4gamer.net20141213009}}。「ルビー・サファイア」のリメイク作品という位置づけになり、前作『[[ポケットモンスター X・Y]]』をベースにしたグラフィックやゲームシステムが取り入れられている{{R|4gamer.net20141213009}}。 |
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=== 時計機能に関した不具合 === |
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『ルビー・サファイア』において発売からおよそ1年経過後、ゲーム開始から実時間で365日が経過したセーブデータにおいて、木の実が育たなくなるなどのカートリッジ内蔵の時計機能に関した要素に不具合が発生することが明らかとなった。メーカーはこれを解決するため、ポケモンセンターをはじめとした各種店舗で、不具合の修正と珍しい道具「チイラのみ」を持った色違いの[[ジグザグマ]]をプレゼントを兼ねた全国的なキャンペーンを展開した。『ファイアレッド・リーフグリーン』と『エメラルド』には、通信ケーブルを使った不具合修正のためアップデートパッチが組み込まれているため、前述のキャンペーンに参加しなくとも自身で修正プログラムを利用することができる。なお、修正ではデータの一部を書き換えるだけなので、これによって今までのセーブデータが失われることは無い。時計機能用の内蔵電池の交換サービスは製造販売元の任天堂が有料で行っていたが、現在は終了している<ref>{{Cite web |url=https://www.nintendo.co.jp/support/qa/a/repair/q18.html |title=バックアップ電池の交換について|Q&A|サポート情報|任天堂 |publisher=任天堂 |accessdate=2016-12-6}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
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===注釈=== |
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=== 注釈 === |
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{{Notelist2}} |
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===出典=== |
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=== 出典 === |
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<references /> |
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{{Reflist|20em|refs= |
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<ref name="realsound714993">{{Cite news |url=https://realsound.jp/tech/2021/02/post-714993.html |title=『ポケモン ルビー・サファイア』はなぜ名作なのか 現在まで続くシリーズの基礎に迫る |work=リアルサウンド |date=2021-02-28 |accessdate=2022-09-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210903191507/https://realsound.jp/tech/2021/02/post-714993.html |archivedate=2021-09-03}}</ref> |
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== 関連項目 == |
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<ref name="4gamer.net20141213009">{{Cite news |url=https://www.4gamer.net/games/256/G025650/20141213009/ |title=ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア |work=4Gamer.net |date=2014-12-20 |accessdate=2022-09-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220919101234/https://www.4gamer.net/games/256/G025650/20141213009/ |archivedate=2022-09-19}}</ref> |
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* [[ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン]] - 交換・対戦が可能な同世代の作品 |
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<ref name="N140508">{{Cite web|和書|url=http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/140508/index.html |title=2014年5月8日(木)決算説明会 |website=任天堂株式会社 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210410105814/http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/140508/index.html |archivedate=2021-04-10}}</ref> |
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* [[ポケモンコロシアム]] - 連動ソフト |
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<ref name="4gamer.net20121121058">{{Cite news |url=https://www.4gamer.net/games/148/G014842/20121121058/ |title=「ポケットモンスター ルビー・サファイア」の発売10周年を記念して「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」向けに「グラードン」「カイオーガ」が配信開始 |work=4Gamer.net |date=2012-11-21 |accessdate=2022-09-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220919111253/https://www.4gamer.net/games/148/G014842/20121121058/ |archivedate=2022-09-19}}</ref> |
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* [[ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア]] - 連動ソフト |
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<ref name="4gamer.net20120120069">{{Cite news |url=https://www.4gamer.net/games/104/G010490/20120120069/ |title=﹁歴代ゲーム ポケモン総選挙!﹂,1位はレックウザ。﹁ポケモン ブラック・ホワイト﹂で使用可能に。2月10日から全国のゲーム,玩具取扱店で配布開始 |work=4Gamer.net |date=2012-01-20 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220919181057/https://www.4gamer.net/games/104/G010490/20120120069/ |archivedate=2022-09-19}}</ref>
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* [[ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア]] - リメイク |
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<ref name="4gamer.net20160226129">{{Cite news |url=https://www.4gamer.net/games/316/G031663/20160226129/ |title=「ポケットモンスター」が2016年2月27日で20周年。第一作「ポケットモンスター 赤・緑」から20年の歩みを振り返る |work=4Gamer.net |date=2016-02-27 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220908131248/https://www.4gamer.net/games/316/G031663/20160226129/ |archivedate=2022-09-08}}</ref> |
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<ref name="famitsu21209562">{{Cite news |url=https://www.famitsu.com/news/202011/21209562.html |title=﹃ポケモン 金・銀﹄、﹃ポケモン ルビー・サファイア﹄さらに﹃ポケモン オメガルビー・アルファサファイア﹄が発売された日。シリーズファンにっては特別な1日!?︻今日は何の日?︼ |work=ファミ通.COM |date=2020-11-21 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210202033441/https://www.famitsu.com/news/202011/21209562.html |archivedate=2021-02-02}}</ref>
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<ref name="201410gamefreak">{{Cite web|和書|url=https://www.2083.jp/contents/201410gamefreak/page_01.html |title=『ポケットモンスター』受け継がれる音楽のバトン 『ポケットモンスター赤・青』から『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』まで |website=2083WEB |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210622020724/https://www.2083.jp/contents/201410gamefreak/page_01.html |archivedate=2021-06-22}}</ref> |
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<ref name="dengekionline_rubysapphire">{{Cite web|和書|url=https://dengekionline.com/soft/review/rev_pokemon-rubysapphire.html |title=ポケットモンスタールビー・サファイア |website=電撃オンライン |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920073340/https://dengekionline.com/soft/review/rev_pokemon-rubysapphire.html |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="gamedrive1645961478">{{Cite news |url=https://gamedrive.jp/news/1645961478 |title=【9月16日のレトロゲーム】今日はGBA『ポケットモンスター エメラルド』の発売18周年! |work=ゲームドライブ |date=2022-09-16 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220916020230/https://gamedrive.jp/news/1645961478 |archivedate=2022-09-16}}</ref> |
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<ref name="inside139666">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2022/08/07/139666.html |title=『ポケモン』海外で万バズ!?改めて注目されたグラードンvsカイオーガの迷場面 |work=INSIDE |date=2022-08-07 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220811204752/https://www.inside-games.jp/article/2022/08/07/139666.html |archivedate=2022-08-11}}</ref> |
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<ref name="nicovideo10994693">{{Cite news |url=https://news.nicovideo.jp/watch/nw10994693 |title=『ポケモン エメラルド』ゲーム開始~バトルフロンティアまで18時間で完全攻略。 ノンストップで金シンボルを目指したRTA動画をご紹介 |work=ニコニコニュース |date=2022-06-01 |accessdate=2022-06-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220604125945/https://news.nicovideo.jp/watch/nw10994693 |archivedate=2022-06-04}}</ref> |
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<ref name="inside138650">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2022/06/11/138650.html |title=色違いの厳選も!?『ポケモン』昔懐かし幻のポケモン捕獲イベント3選 |work=INSIDE |date=2022-06-11 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220618023527/https://www.inside-games.jp/article/2022/06/11/138650.html |archivedate=2022-06-18}}</ref> |
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<ref name="inside12502">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2003/12/23/12502.html |title=『ポケモン ルビー・サファイア』を修正して「ジグザグマ」をゲット! |work=INSIDE |date=2003-12-23 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210224204751/https://www.inside-games.jp/article/2003/12/23/12502.html |archivedate=2021-02-24}}</ref> |
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<ref name="inside14777">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2004/09/24/14777.html |title=週間ゲームソフト&ハード販売ランキング 2004年9月13日-9月19日 |work=INSIDE |date=2004-09-24 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920161202/https://www.inside-games.jp/article/2004/09/24/14777.html |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="inside96299">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2016/02/25/96299.html |title=【特集】アドバンスに進化するルールやシステム達…ポケモンゲーム史「ゲームボーイアドバンス」編 |work=INSIDE |date=2016-02-25 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20201203235322/https://www.inside-games.jp/article/2016/02/25/96299.html |archivedate=2020-12-03}}</ref> |
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<ref name="inside11227">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2003/07/30/11227.html |title=ポケモン1・2フィニッシュ! ELSPA英国ランキング |work=INSIDE |date=2003-07-30 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920172321/https://www.inside-games.jp/article/2003/07/30/11227.html |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="inside12650">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2004/01/14/12650.html |title=米国の2003年セールスランキング―任天堂は3タイトル |work=INSIDE |date=2004-01-14 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210122161945/https://www.inside-games.jp/article/2004/01/14/12650.html |archivedate=2021-01-22}}</ref> |
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<ref name="inside12587">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2004/01/08/12587.html |title=去年最も売れたソフトは?ファミ通2003年間ランキングトップ100 |work=INSIDE |date=2004-01-08 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210926161309/https://www.inside-games.jp/article/2004/01/08/12587.html |archivedate=2021-09-26}}</ref> |
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<ref name="inside11990">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2003/10/30/11990.html |title=『風のタクト』が優秀賞を獲得―CESAアワード発表 |work=INSIDE |date=2003-10-30 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920182741/https://www.inside-games.jp/article/2003/10/30/11990.html |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="inside17317">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2005/10/28/17317.html |title=第9回CESAゲームアワードが発表に―大賞は『ドラゴンクエストVIII』 |work=INSIDE |date=2005-10-28 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920185909/https://www.inside-games.jp/article/2005/10/28/17317.html |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="wired56928">{{Cite news |url=https://www.wired.com/techbiz/media/news/2002/12/56928?currentPage=2 |title=EU Wraps Up Microsoft Inquiry |work=Wired |date=2002-12-19 |accessdate=2022-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220708040948/https://www.wired.com/techbiz/media/news/2002/12/56928?currentPage=2 |archivedate=2022-07-08}}</ref> |
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<ref name="bbtonline20161212">{{Cite news |url=https://bbtonline.jp/blog/tips/seasonsgreetings/ |title=英語で季節の挨拶〜クリスマス・年末年始〜 |work=PEGL |date=2016-12-12 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920195620/https://bbtonline.jp/blog/tips/seasonsgreetings/ |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="inside12839">{{Cite news |url=https://www.inside-games.jp/article/2004/02/05/12839.html |title=『ルビー・サファイア』が500万本達成、『FR・LG』も100万本に迫る |work=INSIDE |date=2004-02-05 |accessdate=2022-09-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20210516092353/https://www.inside-games.jp/article/2004/02/05/12839.html |archivedate=2021-05-16}}</ref> |
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<ref name="gamasutra4848">{{cite web |title=2004 Japanese Console Sales Charts Released |url=http://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=4848 |work=[[Gamasutra]] |last=Jenkins |first=David |date=2005-01-25 |access-date=2013-11-02 |archive-date=6 January 2021 |archive-url=https://web.archive.org/web/20210106231302/https://www.gamasutra.com/php-bin/news_index.php?story=4848 |url-status=live }}</ref> |
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<ref name="ign20120627">{{Cite news |url=https://www.ign.com/articles/2003/10/27/pokemon-super-packs |title=Pokemon Super Packs |work=IGN |date=2012-06-17 |accessdate=2022-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220326111207/https://www.ign.com/articles/2003/10/27/pokemon-super-packs |archivedate=2022-03-26}}</ref> |
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<ref name="game.watch20031205">{{Cite news |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/20031205/poke.htm |title=ポケモンと任天堂、GBA「ポケットモンスター ルビー・サファイア」“きのみが成長しない”などの現象に関する対応を発表 |work=GAME Watch |date=2003-12-05 |accessdate=2022-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220921081423/https://game.watch.impress.co.jp/docs/20031205/poke.htm |archivedate=2022-09-21}}</ref> |
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<ref name="magmix109678">{{Cite news |url=https://magmix.jp/post/109678 |title=たびたび噴出する「ポケモンぽくない」論争 では「ポケモンぽいポケモン」とは? |work=マグミクス |date=2022-09-05 |accessdate=2022-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220920012720/https://magmix.jp/post/109678 |archivedate=2022-09-20}}</ref> |
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<ref name="game.watch20020727">{{Cite news |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/20020727/poketm.htm |title=「ポケモンフェスタ2002」東京でも27日、28日に開催 GBA版「ポケットモンスター」の試遊台が50台も並ぶ |work=GAME Watch |date=202-07-27 |accessdate=2022-09-22 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220805161032/https://game.watch.impress.co.jp/docs/20020727/poketm.htm |archivedate=2022-09-22}}</ref> |
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<ref name="releasedates">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/gba/rpg/pokemonrubyversion/similar.html?mode=versions|title=Pokemon Ruby Version for Game Boy|website=[[GameSpot]]|access-date=June 22, 2009 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100301002529/http://www.gamespot.com/gba/rpg/pokemonrubyversion/similar.html?mode=versions |archivedate=2010-03-01}}</ref> |
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<ref name="animeanime12618">{{Cite news |url=https://animeanime.jp/article/2013/01/08/12618.html |title=「ポケモン」シリーズ初の世界同時発売 岩田社長「長年の課題に目処が立った」 |work=アニメ!アニメ! |date=2013-01-08 |accessdate=2022-09-22 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220922124426/https://animeanime.jp/article/2013/01/08/12618.html |archivedate=2022-09-22}}</ref> |
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<ref name="animeanime44015">{{Cite news |url=https://animeanime.jp/article/2019/03/13/44015.html |title=「Fate/stay night」「モンハン」発売から15年... 2004年のゲームをプレイバック【特集】 |work=アニメ!アニメ! |date= |accessdate=2022-09-22 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220922130217/https://animeanime.jp/article/2019/03/13/44015.html |archivedate=2022-09-22}}</ref> |
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<ref name="gameinformer20170814">{{Cite news |url=https://www.gameinformer.com/b/features/archive/2017/08/14/why-ruby-and-sapphire-were-the-most-challenging-pokemon-to-make.aspx |title=Why Ruby And Sapphire Were The Most Challenging Pokémon To Make |work=GAMEINFORMER |date=2017-08-14 |accessdate=2022-09-22 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20220623092743/https://www.gameinformer.com/b/features/archive/2017/08/14/why-ruby-and-sapphire-were-the-most-challenging-pokemon-to-make.aspx |archivedate=2022-06-23}}</ref> |
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== 参考文献 == |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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** [https://www.pokemon.co.jp/game/gba/rs/ ポケットモンスター ルビー・サファイア] |
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** [https://www.pokemon.co.jp/game/gba/emerald/ ポケットモンスター エメラルド] |
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* [https://www.nintendo.com/jp/index.html 任天堂ホームページ] |
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** [https://www.nintendo.co.jp/n08/axvp/ ポケットモンスター ルビー・サファイア] |
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** [https://www.nintendo.co.jp/n08/bpej/ ポケットモンスター エメラルド] |
** [https://www.nintendo.co.jp/n08/bpej/ ポケットモンスター エメラルド] |
2024年4月22日 (月) 22:12時点における最新版
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
陣内弘之、出石武宏、鶴宏明 岩田聡(エグゼクティブ) 石原恒和(エグゼクティブ) |
ディレクター |
増田順一 田尻智(エグゼクティブ) |
デザイナー | 増田順一、森本茂樹、西野弘二、松島賢二、太田哲司、佐藤仁美、河内丸武史、下山田照幸、大森滋、たかはし ただし |
シナリオ | 増田順一(プロット)、西野弘二(プロット)、松宮稔展、とみさわ昭仁(プロットとシナリオ) |
プログラマー |
渡辺哲也(メイン) 曽我部仙史(バトルシステム) 玉田荘介(フィールドシステム) ほか、多数 |
音楽 | 一之瀬剛、青木森一、増田順一 |
美術 |
杉森建(アートディレクター) 吉田宏信(メイングラフィックデザイン) ほか、多数 |
シリーズ | ポケットモンスター |
人数 | 1人(通信時1~4人) |
メディア |
ゲームボーイアドバンス専用カートリッジ(64Mbitロムカセット) バックアップ用フラッシュメモリ搭載 |
発売日 |
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対象年齢 | 全年齢 |
売上本数 |
![]() ![]() |
その他 |
時計機能搭載 アドバンス専用通信ケーブル対応 GBAケーブル対応 カードeリーダー+対応 |
概要
本作はポケットモンスターシリーズの完全新作の作品としては3作目となる[4]。パッケージのポケモンは﹃ルビー﹄がグラードン、﹃サファイア﹄がカイオーガとなっている[5]。今作からプラットフォームがゲームボーイカラー (GBC) の後継機であるゲームボーイアドバンス (GBA) となり、これまでよりもグラフィックやサウンドのクオリティが向上している[6][7]。また、本作ではシリーズ初となる4人同時での通信が可能となっている[8]。ハードウェア的な理由から本作を含めたGBA用ポケットモンスターシリーズと過去作との通信は一切できないが、後発のシリーズ作品へはポケモンを一方通行ながらも通信で送ることができる。 本作の舞台となる﹁ホウエン地方﹂は過去作の舞台となっている﹁カントー地方﹂と﹁ジョウト地方﹂から離れた地域にあるという設定のため、登場するポケモンの大半が一新されている[6]。本作では新たに135体のポケモンが追加され、過去作に登場したポケモンと合わせると当時におけるポケモンの合計数は386体となった[9]。また、過去作には敵対組織として﹁ロケット団﹂が登場していたが、本作では敵対組織として﹁マグマ団﹂と﹁アクア団﹂が登場する[6]。本作は前作同様に現実世界の時間とリンクしている一方で、前作と異なり昼と夜の区別がつかなくなっている。 ﹃ルビー﹄と﹃サファイア﹄の主な違いは、特定のポケモンの出現率と敵対組織﹁マグマ団﹂﹁アクア団﹂がどちらが登場するかであり、シナリオやポケモンの能力に違いはない[10]。また、対戦トレーナーが使用するポケモンのタイプ比率も両作で異なっている[10]。 シリーズ初の試みとして本作では劇場版と連動してポケモンが配布されるキャンペーンが行われている[4]。ゲームシステム
とくせい
﹁とくせい﹂︵特性︶とは、ポケモンが持つ特殊な能力をゲーム上で現れる効果として表したものである[6]。ポケモンがどの特性を持っているかはステータス画面で確認できる。ポケモンの種族ごとに1種類または2種類割り当てられており、2種類あるポケモンはどちらの特性になるかは入手時にランダムに決まる。また、これを入手後に別な特性に変える手段は一切ない[注 3]。 例えば、ミズゴロウの特性﹁げきりゅう﹂は、ピンチ時にみずタイプの威力が上がり、サメハダーの特性﹁さめはだ﹂は、直接攻撃を自身に繰り出した相手のHPを少し減らすというものである[6]。せいかく
同じポケモンでも、個体ごとに﹁がんばりや﹂﹁さみしがり﹂といった異なる﹁せいかく﹂︵性格︶を持つようになった。野生であれば出現時、ゲーム中で人からもらうのであれば入手時にランダムに決まり、後から変える手段は一切ない。この性格には、ステータス画面で確認できる能力値﹁こうげき ぼうぎょ すばやさ とくこう とくぼう﹂の上下補正をする役割があり、どれかひとつが本来の1.1倍になり、それ以外のどれかひとつが0.9倍になるようになっている。性格25種類のうち、補正のあるものは20種類で、補正のないものが5種類存在している。 例えば、﹁きまぐれ﹂は補正がなく、﹁おだやか﹂は﹁こうげき﹂が下降補正、﹁とくぼう﹂が上昇補正となっている。 この性格は、そのままポロックの味の好き嫌いとコンディションの上がりやすさにも関係しており、好きなポロックの味とコンディションの上がりやすさは能力値の上昇補正、嫌いな味と上がりにくさは下降補正と一致している。補正のない性格であれば、好き嫌いやコンシションの伸び率に差異はない。ダブルバトル
ダブルバトルとは、互いにポケモンを2匹同時に繰り出して戦うルール[6]。2匹にそれぞれ命令して1ターンに自分と相手の計4匹が行動する。このルールではわざとわざの組み合わせ、特性とわざの組み合わせが戦術次第では1ターンで実現できるため、これまでにはない戦術が編み出されたり短いターンで決着がつくことも珍しくはない。シングルバトルと比較して2匹の組み合わせから生まれる戦術の多彩さやテンポのよさが特徴。相手の2匹両方に対して攻撃を加えるか、1匹に絞り集中攻撃をするか、またそれを読んでの防御的なわざ﹁まもる﹂﹁みきり﹂﹁みがわり﹂を使うかといった駆け引きの存在がある一方で、シングルバトルではありがちな防御面に優れたポケモンで持久戦に持ち込むのは難しい傾向にある。このダブルバトル導入後はこれが公式大会の標準ルールとなっている。 ダブルバトルの類似ルールとして、プレイヤー4人がそれぞれ2人ずつのタッグチームを組んで戦う﹁マルチバトル﹂も存在する。﹃ルビー・サファイア﹄では通信対戦時のみの要素だが、﹃エメラルド﹄ではシナリオ中でもマルチバトルをする場面が存在する。ポケモンコンテスト
ひみつきち
各地のマップにある特殊な木や草の塊、岩の窪みのような場所でわざ﹁ひみつのちから﹂を使うと、﹁ひみつきち﹂︵秘密基地︶を作ることができる。作ったばかりの状態では何もないただの空間だが、置物やぬいぐるみのようなグッズを集めると内部に設置されたパソコンを使って配置することができる。レコードを混ぜた相手の秘密基地を訪れて中のNPCに話しかけると、交換したときの相手の手持ちポケモンを使うNPCと対戦できる。自分と同じ場所に基地を作った相手とはレコードを混ぜてもセーブデータには反映されない。レコード
レコードとはプレイヤーのゲーム中でのさまざまな行動を記録したもの。2~4台のGBA本体と﹃ルビー・サファイア﹄﹃エメラルド﹄いずれかのカートリッジ同数を接続し、ポケモンセンター2階の﹁ポケモンつうしんクラブ﹂にある﹁レコードコーナー﹂で﹁レコードをまぜる﹂ことで、それぞれのカートリッジ内のセーブデータにさまざまな影響を及ぼす。ストーリー
主人公︵プレーヤー︶は本作の舞台となるホウエン地方のミシロタウンに引っ越してくる[6]。ポケモンに襲われているオダマキ博士を助けたことで、お礼として博士から初めてのポケモンとポケモン図鑑をもらい冒険の旅に出る[6][4]。博士に頼まれたポケモン図鑑の完成を目指しながら各地のポケモンジムでバッジを集めていく[10]。その過程で超古代ポケモンを狙う悪の組織・マグマ団︵アクア団︶との対立を繰り返し、やがてグラードン︵カイオーガ︶と遭遇する。このグラードン︵カイオーガ︶の目覚めにより引き起こされた異常気象を鎮めるべく目覚めの祠でこの超古代のポケモンと対決。見事ホウエン地方の危機を救った主人公は最後のポケモンジムで8つ目のバッジを手にしポケモンリーグへと足を進める。待ち構えていた四天王との激戦を戦い抜き、最後にチャンピオンとして待っていたのはこれまで旅の道中で何度か手助けをしてくれた男・ダイゴだった。登場人物
前作まで登場したオーキド博士をはじめ、過去作の人物は直接には一切登場しないが、キャラクターの台詞などから過去作の人物と本作の人物の関係をうかがい知ることができる。主人公は、前作『金・銀』の舞台ジョウト地方から引っ越してきたという設定になっている。
世界観
開発
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/ad/Junichi_Masuda.jpg/150px-Junichi_Masuda.jpg)
音楽
デザイナーを担当する佐藤仁美は、本作で使用されている音楽は﹁長い音が多くて短く切る音が少ない﹂と感じたことを明かしている[17]。この理由について増田は、容量を極力抑えるためには﹁休符を入れない﹂﹁繰り返す﹂ということが重要であり、ベースを作成する際においても高低差のある2つの音だけを作ってループさせることによって容量の節約ができるからであるとしている[17]。また、もう一つの理由として増田は自身が音フェチであるとした上で[17]、以下のように述べている。 僕はテクノ系のバンドを見た時に、キーボディストより後ろのデッカイ機材が﹁カッコイイ!﹂と思っていたタイプで。そこから鳴る音は、同じ音なのに音色が変化していく、しかも世の中にありえない音で鳴るっていうのがたまらない魅力だったんです。この経験があったので、微妙に音色が変化するような長い音を取り入れていました。 — 増田順一[17] 本作の音楽はポケモンシリーズにおける最後のチップチューンとなっている[17]。増田によれば現在は厳しい制約がなく様々な音色を出せるようになったとしながらも、本作の時代においても生音のサンプリングは取り入れていたことを明かしており、例えばティンパニの音はバトルシーンで必ず使用していたとのこと[17]。リリースと背景
本作は日本では2002年11月21日に[4]、北米では2003年3月19日に[18]、オーストラリアでは2003年4月3日に[18]、ヨーロッパでは2003年7月25日にそれぞれ発売された[18]。ポケットモンスターシリーズでは多数のポケモンが登場することから、各地域でのローカライズにかなりの時間を要しており、﹃ポケットモンスター 赤・緑﹄では日本発売から2年後に海外発売が行われ、﹃ポケットモンスター 金・銀﹄では日本発売から北米では1年後に、ヨーロッパでは2年後に発売が行われた[19]。そして、本作では海外の販売体制が見直されたことで日本発売から約半年で海外発売が行われることとなった[19][注 5]。 ﹃ポケットモンスター 金・銀﹄は世界中で大ヒットを記録したものの[20]、2000年代初頭になると世間では﹁ポケットモンスターのブームは去った﹂と言われるようになっていた[20][13]。増田は、﹁ブームは去った﹂という世間の風潮が間違っていることを証明しなければならず、そのために何か凄いものを作らなければならないというプレッシャーを抱えていたことから、ストレスによる胃痛で病院に通うまでになったことを明かしている[20]。しかし、ゲームフリークはこのような事態を﹁挑戦﹂と捉えて開発に取り組み、最終的には大ヒットを記録することとなった[20]。反響・評価
批評
﹃リアルサウンド﹄の坂田憲亮は、本作で新たに導入されたゲームシステムの中で﹁とくせい﹂と﹁ダブルバトル﹂について触れている[6]。坂田は﹁とくせい﹂が導入されたことによって過去作では単純な能力値やタイプ・技といった要素しかなかったポケモンバトルに多様性をもたらしたと、﹁ダブルバトル﹂が導入されたことによって過去作では不可能だった様々な技やとくせいの組み合わせが可能となり、ポケモンバトルの戦略が広がったとそれぞれ述べている[6]。また、坂田はこれら二つの要素は後続シリーズでも使用されていることから、本作のシステムは﹁現代版ポケモン﹂の基礎となったとも述べている[6]。﹃電撃オンライン﹄のレビュアー・高見沢有志は過去作から目に見えて変化した点としてグラフィックの大幅な向上を挙げており、同じポケモンでも目つきや体の模様が微妙に異なり、ドット絵もかなり丁寧に作り込まれていると称賛している。一方で、高見沢は﹁ダブルバトル﹂について、せっかくの新要素であるにもかかわらず作中でダブルバトルを挑んでくるトレーナーが少ない点を批判している[10]。﹃4Gamer.net﹄の稲元徹也もゲームボーイアドバンスへと変わったことによるグラフィックや演出の強化、﹁せいかく﹂﹁とくせい﹂などの新要素の導入が高い評価を受けたと述べている[7]。 ﹃ファミ通﹄のウワーマンは新たに登場するポケモンの見た目のバリエーションが本作から一気に豊富になった印象があるとしており、伝説のポケモンであるレジロック・レジアイス・レジスチルのような不気味で怪しいポケモンが多いことも魅力的であると述べている[4]。一方で、﹃マグミクス﹄の片野はポケモンシリーズの新作が発売されるたびに﹁︵新ポケモンが︶ポケモンらしくない﹂論争が起きているが、この論争が目立ち始めたのが本作からであるとしている[21]。片野によればデザイン担当者の人員が増えて、デザインの方向性も広がった反面、﹁生物らしさ﹂が無くなっているとの指摘が目立つようになったという[21]。売上
日本では発売から初週で約109万本を売り上げており[22]、2002年のホリデーシーズン[注 6]におけるベストセラー作品となっている[24]。発売翌年の2003年には170万本を売り上げ、日本における年間売上ランキング︵2003年︶では2位を獲得している[25]。2004年2月には累計売上が500万本を記録しており[26]、年間売上ランキング︵2004年︶においても上位を記録している[27]。2022年末時点の累計出荷本数は540万本を記録している[3]。 アメリカでは2003年にルビーが150万本を、サファイアが140万本をそれぞれ売り上げており、アメリカの年間売上ランキング︵2003年︶ではルビーが2位を、サファイアが3位をそれぞれ獲得している[28][注 7]。ヨーロッパでは発売から初週に50万本以上を、8週目で150万本以上を売り上げており、これについてライターのCraig Harrisは﹁本作はヨーロッパにおいてとてつもない成功を収めた﹂と述べている[30]。オーストラリアでは2003年9月時点で15万本を売り上げている[13]。 2022年末時点で全世界累計売上は1614万本を記録している[1]。受賞・ランキング
英国の非営利団体・Entertainment and Leisure Software Publishers Association (ELSPA) が公表した英国ゲームソフトランキングではルビーが1位を、サファイアが2位をそれぞれ獲得した[31]。 ﹁第7回 CESA GAME AWARDS﹂において本作は優秀賞とベストセールス賞を受賞している[32]。 ﹁ポケットモンスター 赤﹂﹁ポケットモンスター 緑﹂の発売から15周年を記念して2011年11月から12月に開催された投票企画﹁歴代ゲーム ポケモン総選挙!﹂にてルビーでパッケージを飾ったグラードンが15位中6位を、サファイアでパッケージを飾ったカイオーガが同9位をそれぞれ獲得した[33]。その他
本作の音楽担当・一之瀬剛は、本作の曲を好きになったユーザーからは﹁PSGとPCMが混ざった音がとても好き﹂という声が寄せられていたと述べている[17]。 ﹃Ikenfell﹄の開発者・シェビー・レイ・ジョンストンは、﹃Ikenfell﹄のアートに特に影響を与えた作品として本作を挙げている[34]。 本作に登場するレジロック・レジアイス・レジスチルが出現するそれぞれの場所が原爆および空爆の被害を受けた場所と一致しているという説がネット上で話題となった[6]。キャンペーン
2002年に開催された﹁ポケモンフェスタ2002﹂で本作の体験会が実施されており、設置された試遊台にてプレイすることができた[35]。 ﹃劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ﹄の特別前売券を購入すると、幻のポケモン・ジラーチを入手できる引換券を貰うことができた[4]。なお、ポケモンシリーズにおいて劇場版と連動してポケモンが配布されるキャンペーンが行われたのは今回が初であった[4]。 本作で﹁きのみが成長しない﹂﹁ポケモンくじがひけない﹂といった不具合が発生したことを受けて、2003年12月5日に任天堂株式会社と株式会社ポケモンは前述の不具合に関する対応について発表した[36]。同社によれば本作を1年以上プレイしていると前述の不具合が発生することがあり、このような場合はセーブデータを消しても﹁きのみが成長しない﹂不具合は解消されない[36]。そのため同社はその対応としてポケモンセンターなどの各種店舗で修正プログラムを入れた月刊任天堂店頭デモの設置を行った。店頭で修正が行われるとジグザグマを貰うことができた[37]。 株式会社ポケモンは2004年10月に開催されたイベント﹁東京国際エンターテインメントマーケット2004﹂で﹁むげんのチケット﹂を配布した[38]。このチケットをゲーム内で使用すると﹁みなみのことう﹂でラティアスまたはラティオスを捕まえることができた[38]。 本作の発売10周年を記念してグラードンやカイオーガが参加可能なダブルバトルルールの公式Wi-Fi大会﹁クリスマスカップ﹂が2012年12月に開催された[39]。関連商品
書籍
本項目では出版社別に表記している小学館
●﹃ポケモンルビー・サファイア公式ファンブック 攻略特集全トレーナー必見!!最速攻略ガイド!!﹄ ︿ワンダーライフスペシャル﹀、2002年12月発行、ISBN 4-09-106075-7 ●﹃ポケットモンスタールビーサファイアぼうけんマップ 任天堂公式ガイドブック﹄ ︿ワンダーライフスペシャル﹀、2003年1月発行、ISBN 4-09-106082-X ●﹃ポケットモンスタールビーサファイア ポケモンずかん 任天堂公式ガイドブック﹄ ︿ワンダーライフスペシャル﹀、2003年2月発行、ISBN 4-09-106086-2 ●﹃ポケットモンスタールビー シールコレクション﹄ ︿まるごとシールブック﹀、2003年3月発行、ISBN 4-09-734458-7 ●﹃ポケットモンスターサファイア シールコレクション﹄ ︿まるごとシールブック﹀、2003年3月発行、ISBN 4-09-734459-5 ●﹃ポケモンルビー・サファイア クイズ全百科﹄ ︿コロタン文庫﹀、2003年5月発行、ISBN 4-09-281185-3 ●﹃ポケットモンスタールビーポケット モンスターサファイア 公式まんがで読む4つ星攻略BOOK﹄ ︿ワンダーライフスペシャル﹀、2003年6月発行、ISBN 4-09-106101-X ●﹃ポケモンルビー・サファイア2コマまんが全集﹄ ︿コロタン文庫﹀、2003年8月発行、ISBN 4-09-281186-1 ●﹃ポケモンルビー・サファイア なぞなぞ全百科﹄ ︿コロタン文庫﹀、2003年12月発行、ISBN 4-09-281188-8 ●﹃ポケモンをさがせ! ルビーサファイア﹄ ︿コミュニティー絵本﹀、2004年10月発行、ISBN 4-09-727287-Xメディアファクトリー
レーベルは特記の無い限りメディアファクトリーのポケモンガイド ●﹃ポケットモンスタールビー・サファイア 公式ぼうけんクリアガイド﹄2002年12月発行、ISBN 4-8401-0685-1 ●﹃ポケットモンスタールビー・サファイア 公式ポケモン図鑑完成ガイド﹄2003年1月発行、ISBN 4-8401-0704-1エンターブレイン
レーベルは特記の無い限りファミ通 ●﹃ポケモンルビー・サファイア ワールド大百科﹄2003年1月発行、ISBN 4-7577-1299-5 ●﹃ポケモンルビー・サファイア ポケモン大全集﹄2003年2月発行、ISBN 4-7577-1336-3毎日コミュニケーションズ
レーベルは特記の無い限り任天堂ゲーム攻略本NintendoDREAM- 『ポケットモンスタールビー ポケットモンスターサファイア シナリオクリアBook』2003年1月発行、ISBN 4-8399-0935-0
- 『ポケットモンスタールビー ポケットモンスターサファイア ポケモンずかんBook』2003年2月発行、ISBN 4-8399-0966-0
サウンドトラック
発売日 | タイトル |
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2003年4月26日[40] | GBA ポケモン ルビー&サファイア ミュージック・スーパーコンプリート |
ポケットモンスター エメラルド
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | ゲームフリーク |
発売元 | 株式会社ポケモン |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
陣内弘之、山上仁志、出石武宏、のもと がくじ、鶴宏明 岩田聡(エグゼクティブ) 石原恒和(エグゼクティブ) |
ディレクター |
森本茂樹 田尻智(エグゼクティブ) |
デザイナー | 森本茂樹、下山田照幸、河内丸武史、とみさわ昭仁、中津井優、太田哲司、佐藤仁美、松島賢二、増田順一、西野弘二、大森滋、たかはし ただし |
シナリオ | 増田順一(プロット)、西野弘二(プロット)、とみさわ昭仁(プロットとシナリオ)、佐藤仁美、松宮稔展 |
プログラマー |
渡辺哲也(メイン) 曽我部仙史(バトルシステム) 玉田荘介(フィールドシステム) 森昭人 ほか、多数 |
音楽 | 一之瀬剛、増田順一、青木森一、佐藤仁美 |
美術 |
杉森建(アートディレクター) 藤原基史(グラフィックリーダー) ほか、多数 |
シリーズ | ポケットモンスター |
人数 | 1人(通信時1~5人) |
メディア |
ゲームボーイアドバンス専用カートリッジ(128Mbitロムカセット) バックアップ用フラッシュメモリ搭載 |
発売日 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
対象年齢 | CERO: 全年齢対象 |
売上本数 |
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その他 |
時計機能搭載 アドバンス専用通信ケーブル対応 GBAケーブル対応 アドバンス専用ワイヤレスアダプタ対応 カードeリーダー+対応 |
反響・評価
﹁第9回 CESA GAME AWARDS﹂において本作は優秀賞を受賞している[47]。 上述の人気投票﹁歴代ゲーム ポケモン総選挙!﹂にて本作のパッケージを飾ったレックウザが15位中1位を獲得した[33]。 本作ではシナリオの終盤に、グラードンとカイオーガが相対して天変地異が発生したところにレックウザが介入して事なきを得る場面があるが、両者の対決の構図について2022年6月に海外で話題となった。前述の通りグラードンとカイオーガが相対する場面であるが、これが海上で起こっていたことや両者のタイプの相性からグラードンが圧倒的に不利なことは明白であったことから、海外のTwitterユーザーが﹁不公平な戦い﹂と投稿すると、18万件以上の﹁いいね﹂が付いた[48]。 本作は発売から初週で約79万本を売り上げており、週間ゲームソフト&ハード販売ランキングでは1位を獲得した[22]。2004年には140万本を売り上げており、年間売上ランキング︵2004年︶では4位を獲得している[49]。2022年末時点で国内累計売上は208万本[42]、全世界累計売上は680万本を記録している[41]。キャンペーン
2004年に開催された﹁ポケモンフェスタ2004﹂で本作の体験会が実施されており、設置された試遊台にてプレイすることができた[50]。 2005年に開催された﹁ポケモンフェスタ2005﹂などで本作向けに幻のポケモン﹁ミュウ﹂を入手できるアイテム﹁ふるびたかいず﹂が配布された[51]。書籍
●﹃ポケットモンスターエメラルド 任天堂公式ガイドブック﹄ 小学館︿ワンダーライフスペシャル﹀、2004年10月発行、ISBN 4-09-106187-7 ●﹃ポケットモンスターエメラルド 公式完全クリアガイド﹄ メディアファクトリー︿メディアファクトリーのポケモンガイド﹀、2004年10月発行、ISBN 4-8401-1149-9 ●﹃ポケットモンスターエメラルド 公式大百科﹄ エンターブレイン、2004年10月発行、ISBN 4-8401-1149-9 ●﹃ポケットモンスターエメラルド シナリオクリアBook﹄ 毎日コミュニケーションズ︿任天堂ゲーム攻略本NintendoDREAM﹀、2004年10月発行、ISBN 4-8399-1630-6 ●﹃ポケットモンスターエメラルド シールコレクション﹄ 小学館︿まるごとシールブック﹀、2004年11月発行、ISBN 4-09-734616-4 ●﹃ポケモンをさがせ! エメラルド﹄ 小学館︿コミュニティー絵本﹀、2005年8月発行、ISBN 4-09-727297-7関連ゲーム
ポケモンボックス ルビー&サファイア
ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
2014年11月21日にニンテンドー3DS用ソフトとして発売されたゲーム作品[7]。「ルビー・サファイア」のリメイク作品という位置づけになり、前作『ポケットモンスター X・Y』をベースにしたグラフィックやゲームシステムが取り入れられている[7]。