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|成果 = LZARI法の[[開発]]<br />[[TeX]]の普及・啓蒙 |
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|受賞歴 = [[プラズマ・核融合学会|プラズマ・核融合学会<br />貢献賞]]([[2007年]])<br />[[情報処理学会|情報教育シンポジウム<br />プレゼンテーション賞]]<br />([[2011年]]、[[2013年]])<br />[[山下記念研究賞]]([[2012年]]) |
|受賞歴 = [[プラズマ・核融合学会|プラズマ・核融合学会<br />貢献賞]]([[2007年]])<br />[[情報処理学会|情報教育シンポジウム<br />プレゼンテーション賞]]<br />([[2011年]]、[[2013年]])<br />[[山下記念研究賞]]([[2012年]]) |
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== 概要 == |
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[[京都府]][[京都市]]出身の[[計算機科学者]]である。[[学生]]時代から﹃[[月刊マイコン]]﹄などに投稿するなど、若いころから既に知られた存在であった。[[高等学校]]の[[数学]][[教師]]を経て、[[松阪大学]][[政治経済学部]][[教授]]、松阪大学[[政策学部]]教授、[[三重大学]][[教育学部]]教授、三重大学学長補佐︵情報担当︶などを歴任した。[[日本]]における[[TeX]]の第一人者であり、その普及に尽力している。また、[[圧縮]][[アルゴリズム]]﹁LZARI法﹂を[[開発]]したことで知られている。このアルゴリズムをもとに[[吉崎栄泰]]が﹁[[LHA]]﹂を開発、この圧縮形式は世界中に普及している。近年では、[[Excel方眼紙]]などの問題点について論じた﹁[[ネ申Excel問題]]﹂でも知られている。
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[[京都府]][[京都市]]出身の[[計算機科学者]]である。[[学生]]時代から﹃[[月刊マイコン]]﹄などに投稿するなど、若いころから既に知られた存在であった。[[高等学校]]の[[数学]][[教師]]を経て、[[松阪大学]][[政治経済学部]][[教授]]、松阪大学[[政策学部]]教授、[[三重大学]][[教育学部]]教授、三重大学学長補佐︵情報担当︶などを歴任した。[[日本]]における[[TeX|{{TeX}}]]の第一人者であり、その普及に尽力している。また、[[圧縮]][[アルゴリズム]]﹁LZARI法﹂を[[開発]]したことで知られている。このアルゴリズムをもとに[[吉崎栄泰]]が﹁[[LHA]]﹂を開発、この圧縮形式は世界中に普及している。近年では、[[Excel方眼紙]]などの問題点について論じた﹁[[ネ申Excel問題]]﹂でも知られている。
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== 来歴 == |
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; LZARI法 |
; LZARI法 |
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: 彼は [[LHA]] の基になる[[アルゴリズム]] LZARI 法 ([[LZSS]] + [[算術符号|ARITHMETIC CODING]]) を開発し、PC-VAN 上で発表した<ref name = yomi98_2 />。LHA 開発の経緯は彼の運営するサイトに「データ圧縮の昔話」として詳しい話が掲載されている(アルゴリズム開発においては、PC-VAN 上で知り合った、益山健、三木和彦との議論による。それを基にして開発したのが、[[吉崎栄泰]]の LHarc、その後改良が行われ、LHA となる)。 |
: 彼は [[LHA]] の基になる[[アルゴリズム]] LZARI 法 ([[LZSS]] + [[算術符号|ARITHMETIC CODING]]) を開発し、PC-VAN 上で発表した<ref name = yomi98_2 />。LHA 開発の経緯は彼の運営するサイトに「データ圧縮の昔話」として詳しい話が掲載されている(アルゴリズム開発においては、PC-VAN 上で知り合った、益山健、三木和彦との議論による。それを基にして開発したのが、[[吉崎栄泰]]の LHarc、その後改良が行われ、LHA となる)。 |
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; TeX |
; {{TeX}} |
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: 彼はまた、日本での [[TeX]] の普及も図っている。彼の運営するサイトには日本の TeX に関する情報がほとんど集結しているといってもよいぐらいである(ポータルなリンク集もある)。同サイトの TeX 掲示板には、さまざまな Q & A が埋もれており、結構な規模のデータベースと化している。 |
: 彼はまた、日本での [[TeX|{{TeX}}]] の普及も図っている。彼の運営するサイトには日本の {{TeX}} に関する情報がほとんど集結しているといってもよいぐらいである(ポータルなリンク集もある)。同サイトの TeX 掲示板には、さまざまな Q & A が埋もれており、結構な規模のデータベースと化している。 |
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: 彼が、[[CUI|キャラクタベース]]のパソコン操作に慣れていない[[Microsoft Windows|Windows]] TeX ユーザ︵となるはずの人々︶のために自身の著書﹃{{LaTeX2e}} 美文書作成入門︵改訂第4版まで︶﹄において [[グラフィカルユーザインターフェース|GUI]] な[[TeX統合環境]]として [[WinShell]] を紹介したことにより WinShell の普及を図っていると半ば誤解されている。同書の改訂第5版では、従前の Winshell ではなく、W32TeX にも同梱されているTeXWorks が紹介されるようになった。
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: 彼が、[[CUI|キャラクタベース]]のパソコン操作に慣れていない[[Microsoft Windows|Windows]] {{TeX}} ユーザ︵となるはずの人々︶のために自身の著書﹃{{LaTeX2e}} 美文書作成入門︵改訂第4版まで︶﹄において [[グラフィカルユーザインターフェース|GUI]] な[[TeX統合環境]]として [[WinShell]] を紹介したことにより WinShell の普及を図っていると半ば誤解されている。同書の改訂第5版では、従前の Winshell ではなく、W32TeX にも同梱されているTeXWorks が紹介されるようになった。
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: 彼の運営サイトは [[PukiWiki]] による[[ウィキ]]化がすすめられており、コメントや直接の書き換えなどにより、情報の共有が容易なものになっている(前述の TeX 掲示板から FAQ などがフィードバックされることもある)。 |
: 彼の運営サイトは [[PukiWiki]] による[[ウィキ]]化がすすめられており、コメントや直接の書き換えなどにより、情報の共有が容易なものになっている(前述の TeX 掲示板から FAQ などがフィードバックされることもある)。 |
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; ネ申Excel問題 |
; ネ申Excel問題 |
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*『コンピュータ・アルゴリズム事典』 技術評論社 1987年10月 (Pascal サンプルコード付) |
*『コンピュータ・アルゴリズム事典』 技術評論社 1987年10月 (Pascal サンプルコード付) |
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*『C言語による最新アルゴリズム事典』 技術評論社 1991年2月 (上記のC版+項目増加版) |
*『C言語による最新アルゴリズム事典』 技術評論社 1991年2月 (上記のC版+項目増加版) |
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*『LaTeX 美文書作成入門』 技術評論社,1991年12月 |
*『{{LaTeX}} 美文書作成入門』 技術評論社,1991年12月 |
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*『LaTeX 入門――美文書作成のポイント』(監修・共著)技術評論社 1994年12月 |
*『{{LaTeX}} 入門――美文書作成のポイント』(監修・共著)技術評論社 1994年12月 |
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*『LaTeX2e 美文書作成入門』 技術評論社 1997年9月 |
*『{{LaTeX2e}} 美文書作成入門』 技術評論社 1997年9月 |
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*『[改訂版]{{LaTeX2e}} 美文書作成入門』 技術評論社 2000年11月 |
*『[改訂版]{{LaTeX2e}} 美文書作成入門』 技術評論社 2000年11月 |
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*『Java によるアルゴリズム事典』 技術評論社 2003年5月 |
*『Java によるアルゴリズム事典』 技術評論社 2003年5月 |
2016年8月24日 (水) 15:57時点における版
奥村 晴彦 (おくむら はるひこ) | |
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生誕 |
1951年8月 京都府京都市 |
国籍 | 日本 |
教育 |
名古屋大学理学部卒業 名古屋大学大学院理学研究科 博士前期課程修了 |
業績 | |
専門分野 | 計算機科学 |
勤務先 |
松阪大学 三重大学 |
成果 |
LZARI法の開発 TeXの普及・啓蒙 |
受賞歴 |
プラズマ・核融合学会 貢献賞(2007年) 情報教育シンポジウム プレゼンテーション賞 (2011年、2013年) 山下記念研究賞(2012年) |
概要
京都府京都市出身の計算機科学者である。学生時代から﹃月刊マイコン﹄などに投稿するなど、若いころから既に知られた存在であった。高等学校の数学教師を経て、松阪大学政治経済学部教授、松阪大学政策学部教授、三重大学教育学部教授、三重大学学長補佐︵情報担当︶などを歴任した。日本におけるTeXの第一人者であり、その普及に尽力している。また、圧縮アルゴリズム﹁LZARI法﹂を開発したことで知られている。このアルゴリズムをもとに吉崎栄泰が﹁LHA﹂を開発、この圧縮形式は世界中に普及している。近年では、Excel方眼紙などの問題点について論じた﹁ネ申Excel問題﹂でも知られている。来歴
生い立ち
1951年に生まれ、京都府京都市にて育った。名古屋大学に進学し、理学部の物理学科にて学んだ[1]。1975年、名古屋大学を卒業した[1]。その後、名古屋大学の大学院に進学し、理学研究科にて学んだ[1]。1978年、名古屋大学大学院の博士前期課程を修了した[1]。なお、後年、総合研究大学院大学より博士︵学術︶の学位を取得している。1978年より、神奈川県の高等学校にて、教諭として教鞭を執った[1]。研究者として
研究・業績
人物
オープン運動 多くのコンテンツを﹁クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示﹂のライセンスの下で公開している[7]。ただし、全てのコンテンツを一律﹁クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示﹂で公開しているわけではなく、写真などは撮影対象に事前に確認したうえで、適宜ライセンスを変えて公開している。たとえば、逓信総合博物館の写真については、同博物館に事前に意向を確認し﹁撮影は一部のものを除きOKとのこと。個人的にブログなどにアップするのはかまわないが、それ以上の使い方をする場合は問い合わせてくれとのこと﹂[8]との説明を附し、それに応じたライセンスにて公開している。また、ウィキペディアンでもある[9]。 思想・信条 2013年、参議院議員通常選挙において、日本共産党に投票を行う予定であることを自身のTwitter上で表明した[10]。また、﹁東京で山本太郎が当選して鈴木寛が落選したら日本の科学の未来は危ういと思う﹂[11]と発言し、山本太郎を批判する傍ら、﹁もちろん自民が落ちて山本太郎と鈴木寛がともに当選すればいいのですが﹂とし[12]、山本太郎を批判しつつも、それ以上に反自民党の立場を取っている。また、護憲派の立場を取っている。略歴
賞歴
●2007年 - プラズマ・核融合学会貢献賞。 ●2011年 - 情報教育シンポジウムプレゼンテーション賞。 ●2012年 - 山下記念研究賞。 ●2013年 - 情報教育シンポジウムプレゼンテーション賞。著作
著書
●﹃パソコンによるデータ解析入門: 数理とプログラム実習﹄ 技術評論社 1986年10月 ●﹃コンピュータ・アルゴリズム事典﹄ 技術評論社 1987年10月 ︵Pascal サンプルコード付︶ ●﹃C言語による最新アルゴリズム事典﹄ 技術評論社 1991年2月 ︵上記のC版+項目増加版︶ ●﹃LaTeX美文書作成入門﹄ 技術評論社,1991年12月 ●﹃LaTeX入門――美文書作成のポイント﹄︵監修・共著︶技術評論社 1994年12月 ●﹃LaTeX2ε 美文書作成入門﹄ 技術評論社 1997年9月 ●﹃﹇改訂版﹈LaTeX2ε 美文書作成入門﹄ 技術評論社 2000年11月 ●﹃Java によるアルゴリズム事典﹄ 技術評論社 2003年5月 ●﹃LHA と ZIP‥圧縮アルゴリズム×プログラミング入門﹄ ソフトバンク 2003年12月 ●﹃﹇改訂第3版﹈LaTeX2ε 美文書作成入門﹄ 技術評論社 2004年2月 ●﹃﹇改訂第4版﹈LaTeX2ε 美文書作成入門﹄ 技術評論社 2006年12月 ●﹃﹇改訂第5版﹈LaTeX2ε 美文書作成入門﹄ 技術評論社 2010年7月 ●﹃﹇改訂第6版﹈LaTeX2ε 美文書作成入門﹄ 技術評論社 2013年10月共同訳書
●﹃数値計算のためのレシピ C言語﹄技術評論社︵原文は、Numerical Recipes in C, The Cambridge University Press︶脚注
関連人物
関連項目
参考文献
- アスキー書籍編集部、多根清史(当該特集記事のインタビュー・文)(編)、2007、『蘇るPC-9801伝説 永久保存版第2弾』、アスキー