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日本のバスの座席

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本のバスの座席(にほんのバスのざせき)では、日本バスにおける座席の配置や形態について扱う。

座席配置[編集]

三方シート(横向きシート)[編集]

旧来のバスの三方シートの例 収容力確保のために前輪タイヤハウス上・車椅子スペース・非常口前以外は全てロングシートとした例(東急バス)
旧来のバスの三方シートの例
収容力確保のために前輪タイヤハウス上・車椅子スペース・非常口前以外は全てロングシートとした例(東急バス)
窓側に向けた横向きシートの例(日の丸自動車興業「クラシックスカイバス」)



1980199212


前向きシート[編集]

前向きシートの例 前向きシートの例 (ノンステップバス)
前向きシートの例
前向きシートの例
(ノンステップバス)



19902

2調

使2



2+22+11+1

[]


1970202312



[]




JR1使

2

西1985 - 1986





[]


1

1980 - 1

西

21

座席形状[編集]

固定シート[編集]

固定シートの例 樹脂製シートの例
固定シートの例
樹脂製シートの例

2

21

[]




 - #

2012360km/h





リクライニングシート[編集]

昼行高速バス用リクライニングシートの例 夜行高速バス用リクライニングシートの例
昼行高速バス用リクライニングシートの例
夜行高速バス用リクライニングシートの例

2姿



3

42-2


3使

西

31-1-1
1986144



2-1
13

2

11



208cm22-14

2
1-122Grace Dreamer[1]12

1-12WILLER EXPRESS222[ 1]西1-12

2


リクライニングシートの例(4列シート)
リクライニングシートの例(4列シート)
  • リクライニングシートの例(独立3列シート)
    リクライニングシートの例(独立3列シート)
  • リクライニングシートの例(2列-1列シート)
    リクライニングシートの例(2列-1列シート)
  • リクライニングシートの例(1列-1列シート) 進行方向に対して斜めに設置したヘリンボーンレイアウト
    リクライニングシートの例(1列-1列シート)
    進行方向に対して斜めに設置したヘリンボーンレイアウト
  • リクライニングシートの例(独立3列シートと4列シートの混成)
    リクライニングシートの例(独立3列シートと4列シートの混成)
  • 日本国外事例:「總統座椅」(1列-1列シート)
    日本国外事例:「總統座椅」(1列-1列シート)
  • 日本国外事例:「白金臥艙」(1列-1列シート)
    日本国外事例:「白金臥艙」(1列-1列シート)
  • 補助座席[編集]

    補助座席の例 簡易リクライニング機構付 補助座席の例 ひじ掛け収納タイプ
    補助座席の例
    簡易リクライニング機構付
    補助座席の例
    ひじ掛け収納タイプ

    観光バスや長距離バスなどの前向きシートには、折畳式の補助座席が装備される場合がある。正規の座席だけでは収容の柔軟性に欠ける面もあることから設置されることが多い。そのため、「予備席」と呼ばれることもある。

    車検証の定員には補助座席も含まれる。以前の大型バスでは、左右の座席に補助席が取り付けられており、一列で6人掛けであったが、体格の大型化や輸送の質の向上に伴い、片側一脚となった。従来は正規座席の脚に取り付けられることが多かったが、近年では片側の肘掛の幅を拡大し、肘掛内に収納する仕様が一般的である。シートベルトは装着されているが、座り心地は一般席に劣るため、あくまで補助として使用される。特殊な例では高速バスの正規座席が満席になった際に条件付きとして、さらに低運賃で補助席分を販売する場合がある。

    基本的にはリクライニング機能は装備しないが、背もたれの角度を1段程度変更できるものや、ダイヤル式の簡易なリクライニング機構を持たせたものがある。また、長時間乗車で通路側の座席の客が背もたれをたたんだままの状態でオットマン代わりに使用するケースも見られる。

    なお、補助座席を設置した場合は、開閉窓としなければならないと車両保安基準で定められている。

    ガイド席[編集]

    ガイド席の例 運転席仕切りに収納されている 使用時にはこのようになる
    ガイド席の例
    運転席仕切りに収納されている
    使用時にはこのようになる

    バスガイドや交替乗務員用の座席で、出入口部分に折りたたみ式で設置されている。高速道路では乗客乗務員とも原則として立席が禁止されているため、観光バスでは必ず装備されている。形状としては、補助座席のように簡易な折畳式になっているものや、航空機などのジャンプシート(離着陸時に客室乗務員が着席する)と同様の構造のものがある。両備バスでは、バスガイドが着席したまま案内できるよう、回転させることが可能な座席を装備したバスが導入されている[2]。はとバスのオープントップバス「オー・ソラ・ミオ」では、最前列にガイド席を後ろ向きに設置して客席と向き合うように配置している。

    特別設計の座席[編集]

    スリーピングシート[編集]

    スリーピングシート(西日本鉄道)

    西

    西西西西



    オフセットシート[編集]

    オフセットシート(東京都交通局) ハイバックシートのオフセットシート(遠州鉄道) 背もたれに降車ボタンのついたハイバックのオフセットシート(遠州鉄道)
    オフセットシート(東京都交通局)
    ハイバックシートのオフセットシート(遠州鉄道)
    背もたれに降車ボタンのついたハイバックのオフセットシート(遠州鉄道)

    西西2[]JPHR200320001199519971997

    スーパーシート[編集]

    Gシート[編集]

    Gシート(JRバス関東)

    200533515mm

      宿 - 便G便G20111121 - G201334G[3]

    []

    JR

    20053G4880mm940mm860mm880mm100mm

    使

    423

    2008



    プレミアムシート[編集]

    プレミアムシート(JR東海バス) プレミアムシート(JR東海バス)
    プレミアムシート(JR東海バス)

    住江工業開発のシート。西日本JRバスが2006年4月1日から導入開始したシートで、「寝返りを打てるシート」をコンセプトに開発された。全て1人掛けとなり、座席幅は背もたれ部分で700mmに達している(フットレスト部分でも600mm)。また、最大で156度までリクライニングすることができる。後にジェイアールバス関東、ジェイアール四国バスでも導入され、天龍工業製の同様のシートがジェイアール東海バスおよび西日本鉄道、海部観光に導入されている。

    ゼログラビティシート[編集]

    2012年に中国バスが運行開始した夜行高速バスドリームスリーパー(初代)に採用された1人掛けの特別座席で、天龍工業が開発を担当。NASAの理論に着想を得たと紹介されており、背もたれ角度を40度、座席角度を30度、フットレストを水平にした「ゼログラビティ姿勢」に設定すると無重力状態を体感出来ると謳っている。2017年に運行開始した新型車両「ドリームスリーパー Superior Class」には両備ホールディングスと天龍工業の共同開発による新型座席が採用されており、全自動でゼログラビティ姿勢に設定することが可能となっている。

    プロレスラー用の座席[編集]

    1980年代後半に新日本プロレスが選手輸送用に導入したバスのうち、日本国外の選手専用のバスには、アンドレ・ザ・ジャイアント専用の座席が設置されており、座席幅は1mを超えていた。他の座席も幅60cm前後と大きい。これらの座席は、全て天龍工業が特注で製作している。

    特殊なバスの座席[編集]

    寝台バス[編集]


    1960宿宿en:Pullman Company22調使



    2023 [4]

    22

    2142-1

    []













    []


    200861

    []

    2020COVID-19使20212023使[5][6][7][8]

    []

    注釈[編集]

    1. ^ 2017年に導入された新型車「ドリームスリーパーII Superior Class」は、全席ゼログラビティシートのみの設定。座席は扉付きの完全個室仕様である。

    出典[編集]

    関連項目[編集]

    外部リンク[編集]