西日本車体工業
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種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | 西工、NSK |
本社所在地 |
![]() 〒803-0801 福岡県北九州市小倉北区西港町11番地 |
設立 | 1946年(昭和21年)10月1日 |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 |
各種バス車両製造 車体の修理 バス及び電車用品、中古車両の販売 |
代表者 | 取締役社長 黒川学 |
資本金 | 426 百万円 |
主要株主 |
西日本鉄道 59.52% 西鉄不動産 20.83% 九州メタル産業 19.65% |
特記事項:2010年10月いっぱいで解散、2011年3月清算結了 |
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/72/%E8%A5%BF%E9%89%84%E3%80%8C%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%9F%E5%8F%B7%E3%80%8D%EF%BD%A5795.jpg/280px-%E8%A5%BF%E9%89%84%E3%80%8C%E3%81%AF%E3%81%8B%E3%81%9F%E5%8F%B7%E3%80%8D%EF%BD%A5795.jpg)
三菱 KL-MS86MP(西日本鉄道)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2a/Kyoto_City_Bus_200_Ka_1519.jpg/280px-Kyoto_City_Bus_200_Ka_1519.jpg)
日野 PJ-KV234N1(京都市交通局)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/eb/%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BCS_%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88.jpg/280px-%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BCS_%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88.jpg)
歴史[編集]
1946年︵昭和21年︶、戦後のバス輸送復興を進めていた西鉄が、指定車体製造工場としてバス車体の製造・販売・補修整備を目的に設立した会社である。 日本国内の大型自動車メーカー4社︵民生デイゼル→日産ディーゼル→UDトラックス、三菱ふそう、日野自動車、いすゞ自動車︶他当時はバスを製造していたトヨタ、日産自動車の物もある。それらへバス用シャシーにボディ架装を行ない、親会社である西日本鉄道︵西鉄バス︶向けをはじめ、主に九州・関西・中国地方のバス事業者に納入した。 1988年︵昭和63年︶に日産ディーゼルとの共同開発で﹁スペースランナー﹂︵RB→JM→RM系︶を開発。同社のカタログモデルとして発売された。これ以後、日産ディーゼル車についてはこれまで納入例がほとんどなかった関東地方以北などの全国各地に販売されることとなる。 1998年︵平成10年︶には、日産ディーゼルの中型ノンステップバス︵KC-RM211GAN改︶が西工のみの架装で発売される。また、平成10年および11年排出ガス規制によるモデルチェンジで、同じく日産ディーゼルのJPとRNのボディー架装から富士重工が撤退し、西工のみが対応するようになる。 これを受けて、それまで日産ディーゼルのバス車体の架装の多くを手がけていた富士重工業が同年5月にバス車体架装事業の中止を決定している。以降は事業を日産ディーゼル向けのボディ架装にほぼ特化することとなり、他社製のシャシーへの架装例は減少していった︵別項参照︶。 2007年︵平成19年︶より日産ディーゼルと三菱ふそうがバス製造事業における業務提携を開始した際に、大型ノンステップバスや中型系の路線バスは三菱ふそうブランドも日産ディーゼルからのOEMに統一されたため、三菱ふそうへ﹁日産ディーゼル+西日本車体工業﹂の車両が多数OEM供給され︵従来からの﹁日産ディーゼル+西日本車体工業﹂の組み合わせも以前に生産中止になった一部を除きすべて継続生産された︶、三菱ふそうからは﹁エアロスター-S﹂︵大型ノンステップ︶﹁エアロミディ-S﹂︵中型︶として発売された。 一方、逆に三菱ふそうが三菱ふそうバス製造︵MFBM︶で製造した観光系車両や大型ワンステップバス・ツーステップバスなどは日産ディーゼル工業にOEM供給されたことにより、大型ノンステップバスや中型系の路線バスの受注量が急増が予想される一方で、観光系や大型ワンステップバス・ツーステップバスへの架装台数は減少することとなっていた。実際、西工での生産台数が増加し生産能力が逼迫する一方で、MFBMは生産台数が減少し余裕ができたこともあり、2009年にはエアロスターノンステップバスを生産再開するに至る。 しかし、日産ディーゼルと三菱ふそうの関係は単なる業務提携にとどまることはなく、2009年8月31日には両社がバス事業における合弁会社の設立協議に入ることを発表した。これによれば、生産までは統合したが販売は別々に行なっている日野・いすゞによるジェイ・バスとは異なり、企画・研究開発から生産・販売までの事業を分離し統合を目指すとしていた。さらに日本経済新聞の報道によれば、新会社は2011年1月の発足を目指すとともに、西日本車体工業への生産委託を2011年8月までに打ち切り、生産をMFBMに集約するとしていた。 その後2009年︵平成21年︶9月8日付西日本新聞など、在福岡のマスメディアが報じたところによれば、﹁西工において2010年8月に大型バスの生産終了、その1年後には中型バスも集約により生産終了する﹂と日産ディーゼルから西工に伝えられており、それにともない200人余の派遣社員を11月末で雇い止め、約300人の正社員についても削減が避けられず、正社員については西鉄グループ各社及び日産ディーゼルに再就職の斡旋を依頼すると報じていた[1]。 その後も大口顧客からの受注終了という経営環境の激変に際し、経営規模の大幅な縮小による会社の存続の道を探っていたが、2010年︵平成22年︶1月21日の西鉄の取締役会において﹁これ︵日産ディーゼル工業。同年2月1日付で﹁UDトラックス﹂に社名変更︶に代わる受注も見込めないことから、事業の継続は困難と判断﹂との理由により、西日本車体工業を2010年8月31日付で解散し、2011年3月までに清算することが決議された[2]。その後、﹁従業員に対する再就職支援期間を確保するため﹂として、解散日は2010年10月31日付に変更された[3]。 なお、前述のUD・ふそうの協議については同月29日付で打ち切りとなっているうえ、その後UDトラックスもバス事業から撤退する結果となっている。 現在、アフターサービスについては、西鉄グループの西鉄車体技術︵同社のかつての子会社で、現在は西日本鉄道の子会社。2016年に共栄車体工業より社名変更︶が、西日本車体工業の技術・ノウハウを引き継ぎ行なっている[4][5]。また、2010年9月1日以降のUDトラックス︵旧‥日産ディーゼル︶シャシーについても、同社からの委託を受ける形で西鉄車体技術が行っている[6]。年表[編集]
●1946年︵昭和21年︶ - 八幡市︵現・北九州市八幡東区︶昭和町に会社・工場を設立。 ●1947年︵昭和22年︶ - 第一号車生産。シャシーは日産180型トラック。 ●1949年︵昭和24年︶ - 大型トレーラーバス生産。 ●1952年︵昭和27年︶ - 同社初のリヤエンジン民生BR325生産。 ●1953年︵昭和28年︶ - 小倉市︵現・北九州市小倉北区︶下到津に工場移転。 ●1954年︵昭和29年︶ - モノコックボデー本格量産、三菱リヤエンジン、日野BD、セミダブルデッカー等新車種が相次ぐ。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/e3/Rb120.jpg/250px-Rb120.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a8/Nishitetsu_bus_6265.jpg/200px-Nishitetsu_bus_6265.jpg)
導入地域・導入状況[編集]
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西日本[編集]
●2000年頃までは、地域別では主に近畿地方・中国地方の山陽側・九州での導入が多かった。事業者別では、九州地方では親会社である西鉄をはじめとするほとんどの路線バス事業者が導入しており、近畿地方では公営各事業者︵京都市交通局・大阪市交通局・高槻市交通部・神戸市交通局・尼崎市交通局・伊丹市交通局・明石市交通部・姫路市交通局︶・阪急グループ︵阪急バス・神鉄バス・大阪空港交通︶・南海電気鉄道・関西空港交通・神姫バスなどが、中国地方では岡山電気軌道・呉市交通局・広島電鉄・広島交通・サンデン交通などが多く導入した。近畿地方以西では西工解散まで、後述するように日産ディーゼル以外のシャーシに架装される例も多かった。 ●ディーゼル車排気ガス規制のKC-、KK-適用以降は、日野製シャーシへの架装は親会社の西鉄など一部の例外を除いてほとんど存在しない。さらに日野自体もバス部門のジェイ・バスへの統合と生産車種の一本化により、2005年以降はシャーシ供給は皆無となりつつあったが2006年からいすゞOEMの大型路線車両に限って車体架装を再開し西工解散まで製造された。また、三菱ふそうおよびいすゞの観光系シャーシについても供給が行われなくなったため、2006年︵平成18年︶には親会社の西鉄も純正ボディである三菱ふそうバス製造製のエアロクィーンを夜行バスに導入した。 ●他のコーチビルダーに比べ特殊仕様への対応に精力的であり、西工を好んで導入する事業者も多かった。代表例として逆T字窓をいち早く採用した阪急バスが、かつて純正ボディではスタイルの相違が大きかったので統一ボディを好んだ京都市交通局があげられる。 ●近畿地方以西の事業者でも、近鉄グループのバス会社では九州内の大分バス︵現在は近鉄グループから離脱し、西鉄の資本が入る︶を除き、ほとんど導入されていない。これは高度成長期に親会社の近畿日本鉄道と、西工の親会社である西日本鉄道︵西鉄︶の関係が悪かったことと、後年には西工への供給にあまり積極的ではない日野車を多数導入し、逆に日デ車が少ないことが起因している。一方、富士重工業製については、三重交通や大分バスが比較的多く導入していた。また、京阪グループのバス会社でも基本的にメーカー純正で入れる傾向が強く、富士重撤退後も日産ディーゼル製のバスを購入し続けた京都バス、1990年代にある程度まとまった台数を導入した京阪宇治交通︵現在の京都京阪バス管轄地域︶を除き西工製バスは京阪グループでは新規に投入されていない。 ●四国では西工製バスの採用が少なく[注釈 2]、2000年代以前から継続的に新車で購入しているのは瀬戸内海交通のみである。2000年代以降、徳島市交通局や高知県交通がスペースランナーを、宇和島自動車がエアロスターS・エアロミディSを導入している。なお伊予鉄バスも1960年代日野RB、RC系の一部に導入していた。東日本・北日本・沖縄[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c2/Matsuden-10329-otarivillegebus-20070324.jpg/180px-Matsuden-10329-otarivillegebus-20070324.jpg)
国鉄・JRバス[編集]
中古車[編集]
富士重工のバス事業撤退とは関係なく、関西圏事業者等からの西工ボディの中古車を導入した例が北日本・東日本・四国・沖縄にも多数ある。主な車種[編集]
西工のボディ型式には、用途別にB型・C型などのモデル区分があると同時に、製造初年度を表す2桁の数字︵西暦の下2桁で、58MCのみ元号が用いられた[11]︶を用いたものが付与されていた。B型[編集]
一般路線バス用のモデル。解散時まで製造された。66MC[編集]
1966年︵昭和41年︶から1978年︵昭和53年︶まで製造されたモデルで、前代の丸みのあるデザインから一変し直線的なデザインとなった。自社の愛称で“アメリカンドリーム”。特に後部をナイフでそぎ落としたようなデザイン処理から、バス愛好家から﹁かまぼこ﹂と呼ばれることもあるが、社員関係者には此の愛称は不評であった。基本西暦が形式名。 側面窓は1970年代半ばまではバス窓で、前代同様、側面窓の左下・右下に丸みが付いていた。後のマイナーチェンジで2段窓になり、窓の四隅に丸みが付くようになっている。一部事業者向けには非常口窓が開閉式となっているものも設定されていた︵窓については78MCも同様︶。 1970年代初め頃から中扉を4枚折戸としたモデルが設定され、西鉄などに納入された。1973年には前扉も4枚折戸とした車両が試作されたが、これは西鉄に2台採用されただけに終わっている。また1970年代半ばから大型方向幕が採用され、低床化も進められた。 大型車・9m大型車[注釈 3]のみ設定されていた。 なお1967年︵昭和42年︶から1972年︵昭和47年︶までのあいだ、京成電鉄の子会社である京成自動車工業[注釈 4]が西工のライセンス生産でバスボディを製造し、66MCアメリカンドリームを京成電鉄︵現‥京成バス︶や新京成電鉄︵現‥新京成バス各社︶など主に京成グループ内のバス事業者に納入していた。1987年︵昭和62年︶までに全廃され消滅している。-
中扉専用車体
バス窓
九州産業交通
トヨタ
DR15 -
1972年頃
バス窓
昭和自動車
日野
RE120 -
姫路市交通局
日野
RE100 -
サンデン交通
ニッサンディーゼル
U20L -
1978年式
66MC最終期
西日本鉄道
日野
RE121 -
中扉専用車体
後部
九州産業交通
トヨタ
DR15 -
後部
昭和自動車
三菱
MP117M
78MC[編集]
1978年(昭和53年)から1983年(昭和58年)まで製造されたモデルで大型車・9m大型車のみ設定されていた。窓の形状は66MCに類似するが、前代に比べ前後の折れ曲がりがやや小さいことから、バス愛好家からは「はんぺん」とも呼ばれるが、社員には不評であった。基本西暦が形式名。
西工のモノコックボディとして最後のモデルで、バスボディのスケルトン化の流れによりわずか5年で製造終了となった。阪急バスには側面窓を上段引き違い・下段固定の大型窓とした車両や、外部正面から見て右側の前面窓の縦幅を左側よりも少し大きくした車両が導入された。
-
トップドア、リクライニングシート付きの長距離用タイプ
昭和自動車
いすゞ
BU15KP -
サンデン交通
三菱
MP117M -
西日本鉄道
日野
K-RU225AA -
岡山電気軌道
三菱
K-MP518M -
トップドア サンデン交通 山陽急行バス色車
ニッサンディーゼル
K-UA31K
58MC[編集]
1983年(昭和58年)から1997年(平成9年)まで製造されたモデル。西工初のスケルトンボディである。此のモデルのみ元号が形式名とされた。
前面窓が左右とも同じ高さの「B-I」のほか、53MCで阪急バスに採用された、右側の前面窓の縦幅が左側よりも少し大きいタイプが「B-II」として正式設定され、西鉄などの各社で採用された。
スケルトン化にあわせて1950年代以来踏襲してきた側面窓隅の丸みがなくなり、四角形の窓となった。53MCでは阪急バスでのみ採用されていた、側面窓を上段引き違い・下段固定の大型窓とした車両も正式に設定された。
また、中型車についてもそれまでの川重のライセンス生産からB型大型車に準じた独自デザインに変更されている。中型車は1988年(昭和63年)まで生産されたのち、独自デザインの日産ディーゼル・スペースランナーRMが登場したためB型ボディでの製造は途絶えていたが、1993年(平成5年)からワンステップバスとして再び製造された。中型車はB-Iのみの設定であった。
- 大型
-
B-I 大型車
標準床・側面二段窓
熊本バス
日野
P-HT233BA -
B-I 大型車
側面引き違い窓
広島電鉄
いすゞ
U-LV218M -
B-II 大型車(試作車)
側面引き違い窓
西日本鉄道
いすゞ
P-LV314M -
B-II 大型車
側面引き違い窓
広島交通
ニッサンディーゼル
U-UA440NAN -
B-II 大型車
側面上段引き違い下段固定窓
西日本鉄道
三菱
P-MP218M
- 中型
-
B-I ワンステップ中型車
西鉄バス筑豊
三菱
U-MK218J
96MC[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0b/Kawasakicitybus-s4478-kw04-20070919.jpg/240px-Kawasakicitybus-s4478-kw04-20070919.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c0/Kawasakicitybus-s4480-rear-kw07-20070919.jpg/240px-Kawasakicitybus-s4480-rear-kw07-20070919.jpg)
-
B-I 高速仕様車
西日本鉄道
ニッサンディーゼル
PKG-RA274TAN -
B-II 9m大型車
京浜急行バス
ニッサンディーゼル
PK-RP360GAN -
B-I 中型ロング車
阪急バス
ニッサンディーゼル
PK-JP360NAN -
B-I 中型車
大分交通
日野
KK-RJ1JJHK -
B-I 小型車
西日本鉄道
ニッサンディーゼル
KC-RN210CSN
2008年(平成20年)には新長期適合車のリヤスタイルが変更となり、リヤコンビネーションランプに流用していた日産シビリアンの縦型ユニットから大型車はゴールドキング製に変更となり、中型車及び中型ロング車は三菱ふそうエアロミディと同等のデザインに変更されたほか雨樋など形状も変更された[13]。
-
96MC B型
リヤデザイン変更前
大阪市交通局(当時)
日産ディーゼル
PDG-RA273KAN -
96MC B型
リヤデザイン変更後
金剛自動車
三菱ふそう
PKG-AA274KAN -
96MC B型(中型車)
リヤデザイン変更前
金剛自動車
日産ディーゼル
PB-RM360GAN -
96MC B型(中型車)
リヤデザイン変更後
南海バス
三菱ふそう
PDG-AR820GAN
E型[編集]
-
42MC 貸切車
熊本バス
三菱
B806L -
53MC E
堀川バス
日野
K-RC301P -
58MC E-I
S型と同型バンパー
西日本鉄道
日野
U-RU1FTAA -
58MC E-I
中扉設置車両
S型と同型バンパー
呉市交通局
三菱
U-MP618M -
96MC E-II
サンデン交通
日産ディーゼル
PKG-RA274TAN -
96MC E-III
西日本鉄道
日産ディーゼル
PKG-RA274RBN -
96MC E-III
江ノ電バス藤沢
日産ディーゼル
PKG-RA274TAN改
一般路線用シャーシへの架装例
S型[編集]
観光・高速バス用。ハイデッカー。前面デザインは90MC E型に準じる。C型の廉価型といえるもので、デザイン的にはC型に比べ見劣りするが、接客設備・サービスレベルはC型と同等の水準にすることができるため、主に高速バスとして用いられた。
1979年(昭和54年)、高速・観光バスのハイデッカー化の流れに対応して発売開始された。当初はモノコックボディの53MCベースで発売され、1983年(昭和58年)にスケルトンボディの58MCに、1989年(平成3年)には前後バンパーのデザインを変更したものに移行した[15]。
2005年に灯火器具類の保安基準の改正に適合できないため、モデルを廃止し、先述のE-III型に移行した。
-
西工53MC S
西日本鉄道
三菱
K-MS615N -
西工58MC S
祐徳自動車
三菱
P-MS725S -
西工58MC S 前後バンパーデザイン変更
西日本鉄道
ニッサンディーゼル
KL-RA552RBN
C型[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/99/Shizutetsu-shimizuliner-20070924.jpg/240px-Shizutetsu-shimizuliner-20070924.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/e/ef/Shizutetsu-shimizuliner-rear-20070924.jpg/240px-Shizutetsu-shimizuliner-rear-20070924.jpg)
-
58MC C-I
西日本鉄道
日野
P-RU638B -
58MC C-II
奥道後温泉観光バス
ニッサンディーゼル
P-RA52T -
58MC C-I
西日本鉄道
日野
U-RU2FTAB -
58MC C-II
西日本鉄道
三菱
P-MS725S -
92MC C-I
熊本電気鉄道
日野
KC-RU3FSCB
フロントマスク左側に「NEO ROYAL」ロゴが入る -
92MC C-II
西鉄観光バス
いすゞ
U-LV771R -
92MC C-I
前バンパー変更型
九州産交バス
日野
KC-RU3FSCB -
92MC C-II
前バンパー変更型
別府はとバス
日野
KL-RU4FSEA -
02MC C-I
九州急行バス
ニッサンディーゼル
PKG-RA274RBN -
02MC C-I
東京空港交通
ニッサンディーゼル
ADG-RA273RBN
直結クーラー仕様 -
58MC C-I (9m)
北九州観光バス
ニッサンディーゼル
U-RP210FBN -
58MC C-II (9m)
京築交通
ニッサンディーゼル
U-RP210FBN -
92MC C-I (9m)
前バンパー変更型
九州観光バス
日野
KL-RU1JHEA -
02MC C-I (9m)
西鉄観光バス
ニッサンディーゼル
KL-RP252FBN
SD型[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fd/Nishi-Nippon_Railroad_-_4924_-_01.jpg/240px-Nishi-Nippon_Railroad_-_4924_-_01.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/49/Nishi-Nippon_Railroad_-_4924_-_02.jpg/240px-Nishi-Nippon_Railroad_-_4924_-_02.jpg)
-
58MC SD-I
下津井電鉄
ニッサンディーゼル
P-RA53T -
58MC SD-I
西日本鉄道
三菱
P-MS725S -
58MC SD-I
日東交通
ニッサンディーゼル
P-RA53TAE -
58MC SD-II
西日本鉄道
三菱
U-MS729S -
58MC SD-II
西日本鉄道
三菱
U-MS729S -
58MC SD-III
サンデン交通
ニッサンディーゼル
P-DA66U -
92MC SD-II
前バンパー変更型
阪急バス
三菱
KC-MS822P -
92MC SD-II
前バンパー変更型
ジェイアールバス関東
ニッサンディーゼル
KC-RA550RBN -
02MC SD-I
亀の井バス
三菱
KL-MS86MP -
02MC SD-II
阪急バス
三菱
KL-MS86MP
B型・E型以外の中型バス[編集]
1981年(昭和56年)、川重のライセンス生産でいすゞ・ジャーニーKを生産開始し、西鉄が採用している。1983年(昭和58年)のモデルチェンジまで生産された。
1988年(昭和63年)7月、B型とは異なるデザイン「日デオリジナルボディ」の中型車として、日産ディーゼルシャシーの「スペースランナー RB80」(P-RB80系)が発売された。
1994年(平成6年)、中型10.5m級ボディのスペースランナーJPが生産された。
2004年(平成16年)のモデルチェンジでいずれもB型ボディに統一され、日デオリジナルボディ(スペースランナーボディ)は消滅している。また「スペースランナー」の名称は、B型ボディに統一された後も日産ディーゼルの一般路線系車種に受け継がれた。
-
ジャーニーK
直方交通
いすゞ
K-CCM410 -
スペースランナーJM系
西日本鉄道
ニッサンディーゼル
U-JM210GTN -
スペースランナーRM系
川崎市交通局
ニッサンディーゼル
KK-RM252GAN改 -
スペースランナーRB系貸切車
北都交通
ニッサンディーゼル
P-RB80G -
スペースランナーJM系
西日本鉄道
ニッサンディーゼル
U-JM210GTN改
JM系を10.5mにストレッチしたもの -
スペースランナーJP系
京王バス南
ニッサンディーゼル
U-JP211NTN
前面窓ガラス・上部はB型に準じた仕様
マイクロバス[編集]
1966年(昭和41年)に西工初のマイクロバスとしてマツダの「ライトバス」用ボディの生産を開始し、1972年(昭和47年)からは後継車種「パークウェイ」用ボディを生産開始した。パークウェイは1982年(昭和57年)にモデルチェンジし、1997年(平成9年)まで生産されている。主に自動車教習所・事業所などの送迎用として自家用で購入した例が多いが、西鉄グループでは過疎地の路線バス用として多数が導入された。
1997年(平成9年)にはパークウェイに代わり、いすゞのエルフボトルトラック(5代目、KC-NPR71LZ)シャシーにパークウェイに準じたボディを架装した「プレビス」を開発し、1998年(平成10年)から2001年(平成13年)までジャーニーEとしていすゞ自動車から販売された。西鉄グループや阪急バス・岩手県交通などで採用された。
-
ジャーニーE(プレビス)
岩手県交通
いすゞ
KC-NPR71LZ -
ジャーニーE(プレビス)
川内交通
いすゞ
KC-NPR71LZ
ミニミニバス[編集]
-
ミニミニバス
西鉄バス京築
※除籍後
エルフUT[編集]
量産化に至らなかったミニミニバスに代わり、いすゞのエルフUTバンをベースとしてバスに改造した車両を開発し、西鉄バス佐賀・湖国バスなどに納入したが、エルフUT自体が2001年に生産中止となった。
-
エルフUT
近江鉄道
いすゞ
KK-VKR66K
2003年4月以降に日産ディーゼル以外にボディ架装を行った例[編集]
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2003年(平成15年)4月以降、日産ディーゼル以外のシャーシに架装される場合が少なくなり、それゆえ、日産ディーゼル以外は生産台数が絶対的に少ないため、必然的に製造コストが高くなる。また、日野・いすゞ・三菱ふそう観光系シャーシへの架装は2005年(平成17年)秋以降全面的に中止となっている。
なお、2007年(平成19年)から日産ディーゼルと三菱ふそうのOEM供給により、これ以後は三菱ふそうへも西日本車体工業製が大きく普及することになる(本項の記載の対象外である)。日産ディーゼル以外への車体架装のユーザーは西日本に集中している。
- 京都市交通局(京都市バス)
- いすゞ ノンステップtype-A KL-LV280N1改(B-I型)
- いすゞ ノンステップ PJ-LV234L1,PJ-LV234N1(B-I型)
- いすゞ ワンステップ PDG-LV234L2(B-I型)
- 日野 ノンステップ PJ-KV234L1,PJ-KV234N1(B-I型)
- 日野 ワンステップ PJ-KV234L1(B-I型)
- 高槻市交通部(高槻市営バス)
- いすゞ ワンステップ KL-LV280N1 (B-II型)
- いすゞ ノンステップtype-A KL-LV280L1(B-II型)
- いすゞ ノンステップ PJ-LV234L1(B-II型)※一部車両は西肥自動車(西肥バス)へ転属
- いすゞ ワンステップ PJ-LV234N1(B-II型)
- 日野 ノンステップ PKG-KV234L2(B-II型)
- いすゞ ワンステップ PKG-LV234N2(B-II型)
- 阪急バス
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-II型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)
- 三菱ふそう ノンステップ KL-MP37JK,KL-MP37JM(B-II型)※一部車両は鹿児島交通に移籍
- 三菱ふそう ワンステップ KL-MP35JM,KL-MP35JP(B-II型)
- いすゞ ノンステップtype-A KL-LV280L1改,KL-LV280N1改(B-II型)
- いすゞ ワンステップ KL-LV280N1(B-II型)
- いすゞ ツーステップ KL-LV280Q1(E型・スクールバス仕様車)
- いすゞ ノンステップ PJ-LV234L1,PJ-LV234N1(B-II型)
- いすゞ ワンステップ PJ-LV234L1,PJ-LV234N1(B-II型)
- いすゞ ツーステップ PJ-LV234Q1(E型・スクールバス仕様車)
- いすゞ ノンステップ PDG-LV234N2(B-II型)
- いすゞ ワンステップ PDG-LV234N2(B-II型)
- いすゞ ツーステップ PDG-LV234Q2(E型・スクールバス仕様車)
- 日野 ワンステップ PJ-KV234L1,PJ-KV234N1(B-II型)
- 日野 ワンステップ PDG-KV234N2(B-II型)
- 日野 ノンステップ PDG-KV234L2(B-II型)
- 阪急観光バス
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-II型)
- 大阪空港交通
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)
- 阪神電気鉄道(阪神電鉄バス(現・阪神バス)) - 日産ディーゼルの導入実績はない
- 三菱ふそう ワンステップ KL-MP35JK(B-II型)
- いすゞ ワンステップ KL-LV280L1(B-II型)
- いすゞ ワンステップ PJ-LV234L1(B-II型)
- 金剛バス
- 三菱ふそう ワンステップ KL-MP35JK(B-I型)
- 神姫バス - 自社発注車において日産ディーゼルの導入実績はない(姫路市企業局交通事業部・明石市交通部・阪急バスからの転属車が数台存在するのみ)
- 日野 ワンステップ PJ-KV234N1(B-II型)
- 岡山電気軌道(岡電バス) - 日産ディーゼルの導入実績はない
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)
- 両備ホールディングス(両備バス) - 日産ディーゼルの導入実績はない
- 三菱ふそう ワンステップ KL-MP35JM改(E型・特急仕様車・S尺へ延長改造)
- 広島交通
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)
- 西日本鉄道(西鉄バス)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-II型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-I型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(S型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)
- 三菱ふそう ツーステップ KL-MP35JP改(B-I型・高速仕様車・S尺へ延長改造)
- 日野 KL-RU4FSEA(S型)
- いすゞ ワンステップ PJ-LV234N1(B-II型)
- いすゞ ワンステップ PA-LR234J1(B-I型)
- いすゞ ワンステップ PDG-LR234J2(B-I型)
- 九州観光バス
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-I型)
- 西鉄バス北九州
- 三菱ふそう ツーステップ KL-MP35JP改(B-I型・高速仕様車・S尺へ延長改造)
- 西鉄観光バス
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-I型)
- 西鉄北九州観光
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-I型)
- 九州急行バス
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)
- 昭和自動車
- 日野 KK-RJ1JJHK(B型)
- 熊本電気鉄道
- 日野 ノンステップ PKG-KV234N2(B-I型)
- 九州産交バス
- 日野 ノンステップ PKG-KV234N2(B-I型)(一般路線仕様・空港リムジン仕様)
- 大分バス
- 日野 KL-RU4FSEA(C-I型)
- 日野 KK-RJ1JJHK(B型)
- 日野 ワンステップ PJ-KV234N1(B-I型)
- 日野 ワンステップ PKG-KV234N2(B-I型)
- 日野 ノンステップ PKG-KV234N2(B-I型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(S型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(C-I型)(貸切仕様)
- 大分交通
- いすゞ KL-LV781R2(C-I型)(貸切仕様)
- いすゞ ワンステップ PA-LR234J1(B-I型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(S型)
- 三菱ふそう ツーステップ KL-MP35JP改(E-II型・高速仕様車・S尺へ延長改造)
- 日野 KK-RJ1JJHK(B型)
- 亀の井バス
- 三菱ふそう KL-MS86MP(S型)
- 三菱ふそう KL-MS86MP(SD-I型)(貸切仕様)
- いすゞ ワンステップ PDG-LR234J2(B-I型)
- 宮崎交通
- いすゞ ワンステップ PA-LR234J1(B-I型)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
関連項目[編集]
- 西日本鉄道
- 西鉄バス
- 西鉄車体技術 - 旧・共栄車体工業。西日本車体工業の業務を継承
- 九州飛行機 - 後の渡辺自動車工業
- UDトラックス
- スバルカスタマイズ工房
- コーチビルダー
- 京成自動車工業 - 1967年から1972年まで西日本車体工業のバス車体をライセンス生産した
外部リンク[編集]
- バス製造から特殊車両へ“にしてつ”のグループ会社「西鉄車体技術」その1 GAZOO 2017年3月8日 トヨタ自動車
- 特殊車両製造の現場に潜入!“にしてつ”のグループ会社「西鉄車体技術」その2 GAZOO 2017年3月9日 トヨタ自動車