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点字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本チューハイに記された点字「おさけ

[1]

[]


2×36 (Braille) 使

[2][3][ 1][4]



37[5]

使

[]

 

1670 [6]

1819 12[7]

1821 [7]

1825 663[8]使[]

1854 [8]

1890 6[5][9]

1901 

1922  :  : [10]

1926 [11]

1940  : [7][12]

1949 [13]

1966 

1975120 [14]2022[14]

2016 

[]


English Braille American Edition: EBAE8Unified English Braille: UEB[15]

[]

[]


使6[8][16]

説明の凡例図 123456使

かな[編集]

あ行




母音を表す「あ行」の点字。これが基本形となる。
か行




母音に、6の点を加えて「か行」を表す。
さ行




母音に、5と6の点を加えて「さ行」を表す。
た行




母音に、3と5の点を加えて「た行」を表す。
な行




母音に、3の点を加えて「な行」を表す。
は行




母音に、3と6の点を加えて「は行」を表す。
ま行




母音に、3と5と6の点を加えて「ま行」を表す。
や行


母音を一番下まで下ろし、4の点を加えて「や行」を表す。
ら行




母音に、5の点を加えて「ら行」を表す。
わ行
(ゐ)
(ゑ)

母音を一番下まで下ろし「わ行」を表す。
※現在では「ゐ」「ゑ」はそれぞれ「い」「え」に置きかえるようになっている。
記号類[編集]
記号類を表す点字
撥音 促音 長音 読点 句点 疑問符 感嘆符 中点




[注釈 2]

[注釈 2]
?
!

[注釈 2]
濁音・半濁音・拗音[編集]




濁音 濁音符+か
濁音符(5の点=ら行の子音)を前置する。
(例 :
半濁音 半濁音符+は
半濁音符(6の点=か行の子音)を前置する。
(例 :
拗音 拗音符+か
拗音符(4の点=や行の子音)を前置し、ローマ字表記で「y」を除いた清音を記す。
(例 : きゃ (kya)→ (ka) )
濁音+拗音 濁音符と拗音符 +か
濁音符と拗音符(4と5の点)を重ねて前置し、濁点を取った上、
ローマ字表記で「y」を除いた清音を記す。
(例 : ぎゃ (gya) →きゃ (kya) → (ka) )
半濁音+拗音 半濁音符と拗音符 +は
半濁音符と拗音符(4と6の点)を重ねて前置し、半濁点を取った上、
ローマ字表記で「y」を除いた清音を記す。
(例 : ぴゃ (pya) →ひゃ (hya) → (ha) )

濁音

濁音符

が行




濁音符(5の点)を前置する。
ざ行




だ行




ば行




半濁音

半濁音符

ぱ行




半濁音符(6の点)を前置する。

拗音

拗音符

か行 きゃ (kya)
→か (ka)
きゅ (kyu)
→く (ku)
きょ (kyo)
→こ (ko)
拗音符(4の点)を前置し、
ローマ字表記で「y」を除いた清音を記す。
さ行 しゃ (sya)
→さ (sa)
しゅ (syu)
→す (su)
しょ (syo)
→そ (so)
た行 ちゃ (tya)
→た (ta)
ちゅ (tyu)
→つ (tu)
ちょ (tyo)
→と (to)
な行 にゃ (nya)
→な (na)
にゅ (nyu)
→ぬ (nu)
にょ (nyo)
→の (no)
は行 ひゃ (hya)
→は (ha)
ひゅ (hyu)
→ふ (hu)
ひょ (hyo)
→ほ (ho)
ま行 みゃ (mya)
→ま (ma)
みゅ (myu)
→む (mu)
みょ (myo)
→も (mo)
ら行 りゃ (rya)
→ら (ra)
りゅ (ryu)
→る (ru)
りょ (ryo)
→ろ (ro)

濁音+拗音

濁音符と拗音符

か行 ぎゃ (gya)
→きゃ (kya)
→か (ka)
ぎゅ (gyu)
→きゅ (kyu)
→く (ku)
ぎょ (gyo)
→きょ (kyo)
→こ (ko)
濁音符と拗音符を重ねて(4と5の点)前置し、
濁点を取った上、ローマ字表記で「y」を除いた清音を記す。
さ行 じゃ (zya)
→しゃ (sya)
→さ (sa)
じゅ (zyu)
→しゅ (syu)
→す (su)
じょ (zyo)
→しょ (syo)
→そ (so)
た行 ぢゃ (dya)
→ちゃ (tya)
→た (ta)
ぢゅ (dyu)
→ちゅ (tyu)
→つ (tu)
ぢょ (dyo)
→ちょ (tyo)
→と (to)
は行 びゃ (bya)
→ひゃ (hya)
→は (ha)
びゅ (byu)
→ひゅ (hyu)
→ふ (hu)
びょ (byo)
→ひょ (hyo)
→ほ (ho)

半濁音+拗音

半濁音符と拗音符

は行 ぴゃ (pya)
→ひゃ (hya)
→は (ha)
ぴゅ (pyu)
→ひゅ (hyu)
→ふ (hu)
ぴょ (pyo)
→ひょ (hyo)
→ほ (ho)
半濁音符と拗音符を重ねて(4と6の点)前置し、
濁点を取った上、ローマ字表記で「y」を除いた清音を記す。
外来語の表記[編集]

12

(一)
+

+



(二)26256
 +

 +

 +

 +

 +

 +

(三)
+

+

+

+

(四)
+

456+

+



1980
+

+

使

[]


45
1 (A)
2 (B)
3 (C)
4 (D)
5 (E)
6 (F)
7 (G)
8 (H)
9 (I)
0 (J)
1-9はa-iと、0はjと同じである。
数符 小数点 位取り点 第一つなぎ符

アルファベット[編集]

アルファベットは以下を用いるが、これはかな文字等と重複しているため、外字符や外字引用符を置くことで表す。なお、Wだけが規則的な位置にないのは、ブライユ点字が考案された時点では、点字はフランス語でほとんど用いられないWを除いた(wは後で、ルイ・ブライユが作った)25文字だけだったからである[8]

A (1)
B (2)
C (3)
D (4)
E (5)
F (6)
G (7)
H (8)
I (9)
J (0)
A-Jは、それぞれ1-9、0と同じである。
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
A-Jに、3の点を加える。
U
V
X
Y
Z
W
A-Jに、3と6の点を加える。ただし、Wのみ特殊。

アルファベット1文字、あるいは略語などは、外字符をその前に置く。大文字はその前に大文字符を置くが、全て、あるいは途中から全て大文字の場合には、最初の大文字の前に二重大文字符を置く。英単語を表記する場合には、英単語の範囲を外字引用符で囲む。外字符でも外字引用符でも、一続きの語中で英語→日本語と変化する場合(A型、X線、Gift券、など)には、その間に第一つなぎ符を挿入する。

外字符 外字引用符 大文字符 二重大文字符 第一つなぎ符
-

その他[編集]


68

[]

[]


1

3 : 

2

[]





 : 

 : 


 : 


[]

指点字[編集]


66[17]1981[18]19894



使

(1) (2) (3) (4) 

650

13 (1)(2)  (3)  (4) 


[]



視覚障害者誘導用ブロック(黄色い点字ブロック)[編集]

視覚障害者誘導用ブロック

196540196742318250[19]

2[19]

200113(JIS)JIS T9251[19][20]201224[19]

[19]

触地図[編集]

シャンプー容器のきざみ[編集]


19917[21]

[]


50012

/JISJIS S 0021  - 20001020

[]




湿
発行年 券名(図案) 凹凸の位置と形状 凹凸の紋様
1984年 D千円券(夏目漱石 位置 : 左下
形状 : ドーナツ型のエンボス加工
1つ。点字の「あ」などと同じ。
D五千円券(新渡戸稲造 縦に2つ。点字の「い」などと同じ。
D壱万円券(福澤諭吉 横に2つ。点字の「う」などと同じ。
2000年 D弐千円券 位置: 右下と左下
形状 : 印刷
円形のものが縦に3つ。点字の「に」と同じ。
2004年 E千円券(野口英世 横一文字
E五千円券(樋口一葉 八角形
E壱万円券(福澤諭吉) L字型

プリペイドカードの端の切り欠き[編集]


1996JISJIS X 6310 :  

便[]


便2

[]


使ATM3D

Unicode[編集]

UnicodeではU+2800 (⠀) からU+28FF (⣿) までに点字記号が割り振られている。Unicodeのコードチャートの例示字形では、8点点字が示されている。しかし、6点点字がないわけではなく、6点点字として使用する場合は、一番下の2つの点は無視して最初の64個のコードポイントU+2800 - U+283Fのみを使用する。

U+ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
2800
2810
2820
2830
2840
2850
2860
2870
2880
2890
28A0
28B0
28C0
28D0
28E0
28F0

機器[編集]

点字器[編集]

点字器とは点字用紙を板に固定し、重ねておかれた点字定規に点筆を当てて、紙の裏から点字を打ち込むものである[16]。点字はタイプライターやデジタル機器の普及以前は「点字器」を使って「手書き」するのが一般的であった。現在でも機器自体が安価[注釈 3]となっているため、小規模な書類作成や、点字教育の現場などでは使われている。

点字用紙[編集]


B5258mm×191mm270mm×191mm90kg110kg135kg3

[]

200411 

66

 :  - 36

 - 便






PDA[]


6LANUSBBluetoothPDA稿GPS

点字ディスプレイ[編集]

ドイツの8点点字対応の点字ディスプレイ

[]




 - 




 

 

 3DS

[23]





 - 

[]

注釈[編集]



(一)^ 20011

(二)^ abc

(三)^  :  BraiTalker  79,800[22] S-1828,960

出典[編集]



(一)^ 5200131ISBN 4-385-13104-X 

(二)^   - Suntory.  . 2019630

(三)^  |  | .  . 2019630

(四)^ .  . 2019630

(五)^ ab |  . nichimou.org. 202052

(六)^    tech4all. 202052

(七)^ abc1998420ISBN 4750310379 

(八)^ abcd1988113 

(九)^  201110 

(十)^  | .  . 201971

(11)^ , . (PDF).  西. 2019630

(12)^ 2016129143ISBN 9784585200390 

(13)^ . challenged.doshisha.ac.jp. 202052

(14)^ ab  .  . 2019630

(15)^ .  . 2017213

(16)^ ab, 1982910 

(17)^ . www3.nit.ac.jp. 202052

(18)^ asahi.com - . www.asahi.com. 202052

(19)^ abcde.  . 20191017

(20)^ JIS T 9251調

(21)^   ? 2005112

(22)^  BraiTalker  | .  . 201971

(23)^ 使.  . 2019630

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]