コンテンツにスキップ

尺八

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
琴古流から転送)
尺八(普化尺八)の前面(左)と背面(右)

10[1]151719[2] 16[3][4]

[5]7:西D[6]54.5 cmshakuhachiBamboo Flute

使741

西

[]

[]


627 - 649(600 - 665[7][8]

78 [9] [10] [11] [12][7]

[5]使1040cm2cm516[1][4]

[]


()

1570 - 1625[13]17退19[2][4]

33.6cm3cm415[2][4]

[]


1654.5cm4cm1541[2][3][4]912541400

[]


18712 (1823-1908)[14][14][14]1870-1959[15]21902[16]

西182118671896[14]西[17]

192018911950調[18][15]1933[15]

現代音楽と尺八[編集]

現代音楽では、武満徹の「エクリプス(蝕)」「ノヴェンバー・ステップス」、廣瀬量平の「尺八とオーケストラのための協奏曲」、藤倉大の「尺八協奏曲」などで用いられている。

音域・音階などについて[編集]

基本的には音域は2オクターブ強(一尺八寸管でC4-E6)である。1オクターブ目を乙、2オクターブ目を甲という。用いられる頻度は少ないが、倍音を用いてその上の約1オクターブの音を出すことができ、3オクターブ目を大甲という。

単純な運指における5音を琴古流ではそれぞれロ・ツ・レ・チ・リ(甲音域ではヒ)といい、都山流ではそれぞれロ・ツ・レ・チ・ハという。これは陽音階や律音階となり、それぞれ一尺八寸管では乙音域でD4(壱越)・F4(勝絶)・G4(双調)・A4(黄鐘)・C5(神仙)(それぞれ甲音域ではその1オクターブ上)に相当する。その間の音をメリおよびカリで補うことで、基本的な運指において、西洋の12音音階すべての演奏が可能であり、譜字ではメやカなどの補助記号を付けたり、都山流では譜字を小さくしたりして表される。乙音域・甲音域とも、実際にはその他に特殊な運指やそれに相当する譜字もいくつか存在する。

大甲音域については、高度の技術によれば一尺八寸管のE7相当程度まで可能であり、譜字については基本音とは別の譜字を用いるか、基本音の譜字に補助記号を添えたものを用いる。全音域中で、一尺八寸管のF6相当の1音だけは演奏が極めて困難である。

音(一尺八寸) 琴古流 都山流
C4(神仙) 乙 ロ大 乙 (ロ)メ
C#4(上無) 乙 ロメ 乙 (ロ)
D4(壱越) 乙 ロ 乙 ロ
Eb4(断金) 乙 ツメ 乙 (ツ)
E4(平調) 乙 ツ中 乙 ツメ
F4(勝絶) 乙 ツ・レメ 乙 ツ・(レ)メ
F#4(下無) 乙 レ中 乙 (レ)
G4(双調) 乙 レ 乙 レ
Ab4(鳧鐘) 乙 チメ・ウ 乙 (チ)・ウ
A4(黄鐘) 乙 チ 乙 チ
Bb4(鸞鏡) 乙 リメ 乙 (ハ)
B4(盤渉) 乙 リ中 乙 ハメ
C5(神仙) 乙 リ 乙 ハ
C#5(上無) 乙 イメ・甲 ロメ 乙 (ヒ)・甲 (ロ)
D5(壱越) 乙 イ・甲 ロ 乙 ヒ・甲 ロ
Eb5(断金) 甲 ツメ 甲 (ツ)
E5(平調) 甲 ツ中 甲 ツメ
F5(勝絶) 甲 ツ・レメ 甲 ツ・(レ)メ
F#5(下無) 甲 レ中 甲 (レ)
G5(双調) 甲 レ 甲 レ
Ab5(鳧鐘) 甲 チメ・ウ 甲 (チ)・ウ
A5(黄鐘) 甲 チ 甲 チ
Bb5(鸞鏡) 甲 ヒメ 甲 (ハ)
B5(盤渉) 甲 ヒ中 甲 ハメ
C6(神仙) 甲 ヒ 甲 ハ
C#6(上無) 甲 イメ 甲 (ヒ)
D6(壱越) 甲 イ・ ハ五 甲 ヒ・ ピ
Eb6(断金) ハ三
E6(平調) ハ四
F6(勝絶) 大甲 ツ 大甲 ツ
F#6(下無) 大甲 レ中 大甲 (レ)
G6(双調) 大甲 レ 大甲 レ
Ab6(鳧鐘) 大甲 チメ 大甲 (チ)
A6(黄鐘) 大甲 チ 大甲 チ
Bb6(鸞鏡) 大甲 ヒメ 大甲 (ハ)
B6(盤渉) 大甲 ヒ中 大甲 ハメ
C7(神仙) 大甲 ヒ 大甲 ハ
C#7(上無) 大甲 イメ 大甲 (ヒ)
D7(壱越) 大甲 ハ五 大甲 ピ
Eb7(断金) 大甲 ハ三 大甲 タ
E7(平調) 大甲 ハ四 大甲 四


[]

[]


使

調便

使3D

[19][20]



西使使使

調


[]


D4使:調E4:A3使使

[]


(D)(D)DEA
正律 筒音(乙ロ) 別名
一尺一寸管 A4(黄鐘) A管(黄鐘管)
一尺二寸管 Ab4(鳧鐘) Ab管(鳧鐘管)
一尺三寸管 G4(双調) G管(双調管)
一尺四寸管 F#4(下無) F#管(下無管)
一尺五寸管 F4(勝絶) F管(勝絶管)
一尺六寸管 E4(平調) E管(平調管)
一尺七寸管 Eb4(断金) Eb管(断金管)
一尺八寸管 D4(壱越) D管(壱越管)
一尺九寸管 C#4(上無) C#管(上無管)
二尺管 C4(神仙) C管(神仙管)
二尺一寸管 B3(盤渉) B管(盤渉管)
二尺二寸管 Bb4(鸞鏡) Bb管(鸞鏡管)
二尺三寸管 A3(黄鐘) A管(黄鐘管)

奏法[編集]


調()5712421

 使

 -  -  


[]


調3[21]

[]


 (︿)  () 

[]


1710 - 1771363調[22]


[]


50[23]3

[]


1917使


[]


19281952調

2021

[]


1917

[]



[]

[]

[]



[]


[24][24][24]

[]


使1871

[]


150西

10

西1856 - 1915

[]


36

調()鹿()[25]()[26]()[27][28][29]

[]



上田流本曲[編集]

竹保流本曲[編集]

三曲合奏[編集]




西

[30]

[]


使

[]


1960使1964

現代邦楽[編集]

1963年村岡実、横山勝也、宮田耕八朗によって作られた、東京尺八三重奏団の第2回演奏会で演奏された三木稔作曲「くるだんど」-奄美の旋律によるカンタータ―を契機として東京尺八三重奏団を発展的に解消し「日本音楽集団」が結成された。創立メンバー、三木稔、長澤勝俊、(作曲)田村拓男(指揮、打楽器)、村岡実、横山勝也、宮田耕八朗(尺八)坂井敏子、宮本幸子(箏)杉浦弘和(三味線)など14名である。1964年に結成された。その後、野坂恵子が入団し三木稔とそれまでの13弦箏を発展させた20弦箏(その後21弦となる)を作り現代邦楽の可能性を広げていった。またこの頃より楽器改良が進み、宮田耕八朗を中心に多孔式尺八(主として7孔)が作られ普及していった。

1964年には山本邦山横山勝也青木鈴慕らによって尺八三本会が結成され、「鼎」、「風動」、「尺八三重奏曲」など、多くの尺八合奏曲が委嘱作曲された。

ポピュラー音楽と尺八[編集]




[31]

ZANTONE

[]



[]


[32]

脚注[編集]



(一)^ ab . 

(二)^ abcd . 

(三)^ ab . 

(四)^ abcde . 

(五)^ ab 16  2008384ISBN 978-4473034892 

(六)^  1990212ISBN 9784560036846 

(七)^ ab 16  2008ISBN 978-4473034892 

(八)^  148https://archive.org/details/06048610.cn/page/n131/mode/2up"" 

(九)^ . . 20231019

(十)^ . . 20231019

(11)^ . . 20231019

(12)^ . . 20231019

(13)^  1990213ISBN 9784560036846 

(14)^ abcd

(15)^ abc1933:  (2017)1 p16-45

(16)^ ()

(17)^ 

(18)^ 

(19)^  . . 20081124

(20)^  . 2. 20081124

(21)^  (20151014).  -. houseidou.blog.fc2.com/blog-entry-372.html. 2022513[houseidou.blog.fc2.com/blog-entry-372.html ]2022513

(22)^   1012 

(23)^    : 1 - FC2. summary.fc2.com. 2018115

(24)^ abc 16  2008394ISBN 978-4473034892 

(25)^ Youtube. "鹿".2011129

(26)^ Youtube."".2011129

(27)^ ..2011129

(28)^ NASA.Voyager -Music From Earth-.2011129

(29)^ Youtube.Voyager's Golden Record: Crane's Nest "Tsuru No Sugomori" _Goro Yamaguchi.2011129

(30)^ 使

(31)^ Youtube. "Take Five". 2011129

(32)^  . . 2011117

[]


1979 

16  2008ISBN 978-4473034892 

[]

外部リンク[編集]