SUBARUのトランスミッションの一覧

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SUBARUSUBARUCVT

SUBARUCVTOEM1970[]2014CVT3.6

[]

3 (3AT)[]


3
1速 2速 3速 後退 採用
2WD 初代 2.600 1.505 1.000 4.100 1975–1979 スバル・レオーネ
第一次修正 2.166 1980–1982 スバル・レオーネ
4WD 初代 2.821 1.559 2.257

(単一レンジ4WDが利用可能な油圧制御3ATであった)

4速[編集]

スバルは古いジヤトコの設計に基づいて独自の4速オートマチックトランスミッションを作った。これはFWDおよび常時全輪駆動車で利用可能であった。

ACT-4またはVTD[編集]

スバルはアクティブトルクスプリットおよび可変トルク配分(VTD)と呼ばれる2種類の駆動力伝達システム使用する。アクティブトルクスプリット式は前輪を直接的に、後輪を油圧クラッチを介して駆動する。制御ユニットは車速、ギア位置、車輪速など複数の要素を監視し、メモリに格納されたモデルに基づいてクラッチの適用を変動する。これによって、数パーセントから完全にロックされるまでの間で後輪へのトルクが常に、積極的に変化する。制御ユニットは一秒間に数回トルクを変動できる。より高出力エンジンを持つ車両はより積極的なモデルを使用し、これによって一般により高いリアエンゲージメントがもたらされる。後に消費者の混乱を減らすための試みとしてトルク分割の数字が示されたが、制御ユニットに固定の出発点を与える機械的またその他の装置が存在しないためこれらの数字には何の意味もなかった。このシステムはアルシオーネ 2.7VX導入後のほとんどのスバル車で使用されるより一般的に使われる機構である。VTDはクラッチに対してツイン遊星センターデフを追加し、したがって遊星ギア比から計算される固定の出発トルク分割を有する(最も一般的には45:55)。積極的なクラッチ動作はACTシステムと同様であるが、クラッチはがデフそのものとしてではなくデフの動作を抑えるために使われる。VTDは1991年にアルシオーネSVXで導入され、VDCアウトバックや米国市場モデルの2003~04年レガシィGT/2.5GTなどターボチャージャーを搭載した高性能モデルで大抵見られる。アクティブトルクスプリットおよびVTDは両世代の4速トランスミッションで見られるが、5速トランスミッションはVTDのみを使用する。

4速 (E-4AT) [編集]

このトランスミッションはスバル・アルシオーネ 2.7VXおよびレオーネ・ツーリングワゴンで使用するために1988年に発表された。ベルハウジングおよインプットシャフトはスバル・EJ型エンジンのために変更された。第1世代は1998年頃まで使われた。第2世代は2008年まで使われた。

1速 2速 3速 4速 後退 採用
2.785 1.545 1.000 0.694 2.272
3.030 1.620 一部のバージョンのギア比

5速 (E-5AT) [編集]

1速 2速 3速 4速 5速 後退 採用 備考
3.540 2.264 1.471 1.000 0.834 2.370
スバルはジヤトコ・5R05トランスミッションを基にしたSportShift付き5EATを2003年に発表した[要出典]

6速 (E-6AT) [編集]

品番 1速 2速 3速 4速 5速 6速 後退 採用 備考
6EATT 3.636 2.264 1.471 1.000 0.834 0.700 3.272 B11Sコンセプトカーのみ スバルはB11SのためにパドルシフトAWDトランスミッションを作った。
A960E 3.538 2.060 1.404 0.713 0.582 3.168 2012+ スバル・BRZ アイシン精機/トヨタ製。

連続可変(CVT)[編集]

ECVT[編集]

スバルは、スバル・ジャスティの小排気量3気筒エンジンから合理的な加速と燃費を得るためにCVTを開発した。プッシュベルトシステムを使用しており、シフター上のボタンが押し下げられた時に後輪をエンゲージするオプション4WDユニット付きであった。また、牽引または登坂時により良いトルク配分を得るためにエンジンの回転数をほぼ2倍にする「スポーツモード」も備えている。シフト表示はP-R-N-D-Dsと読め、DsはDrive Sportを意味する。このCVTトランスミッションは総走行距離が蓄積すると信頼性がないことが判明したため、スバルは第5世代レガシィ/アウトバックまでCVT搭載車の北米への輸出を停止した。スバルは日本での販売のためだけにCVT付きの軽自動車の製造を続けた。長年にわたるトランスミッションの設計の改良に加えて、スバルは他メーカーにCVTを提供した。ジャスティのECVTは1988年11月に油圧作動4WD仕様も利用可能となり(5MT車は空気圧作動であった)、このモデルはジャスティ4WD ECVTと呼ばれた。

採用車種:

i-CVT[編集]


1998CVT

R2R17i-CVTi-CVTSS i-CVT[1][2][3]

: 

1998 - 2010

2006 - 2011

R22003 - 2010

R12005 - 2010

CVT: TR690TR580[]

CVT1TR690
CVT

20095/LineartronicCVT使CVTCVTCVT1999LuK[4][5]

TR6901TR58022[6]2TR580TR690100 mm15%[7]

e-BOXER100 mm湿[8]

20142.5iXVFB202010

使678使

[9]
TR690 TR580 TR580(HV)(TH58)
6.3(2009年) 6.3(2011年) 6.3(2013年)
6.4(2012年) 7.0(2016年) 7.0(2018年)
6.9(2018年) 8.1(2019年)
  • TR690(最大許容入力トルク400 N·m
    • 2010-2012 レガシィ/アウトバック 2.5L NA
    • 2015-2019 レガシィ/アウトバック 3.6L NA
    • 2014-2020 フォレスター 2.0L ターボ
    • 2014-2020 レヴォーグ 2.0L ターボ
    • 2015-2020 WRX 2.0L ターボ
    • 2019-2020 アセント
    • 2020- レガシィ/アウトバック 2.4L ターボ
  • TR580(最大許容入力トルク250 N·m、300 N·m)
    • 2013-2020 レガシィ/アウトバック 2.5L NA
    • 2012- インプレッサ 1.6L NA、2.0L NA
    • 2013- XV 1.6L NA、2.0L NA
    • 2014- フォレスター 2.0L NA、2.5L NA、1.8L ターボ
    • 2014-2020 レヴォーグ 1.6L ターボ
    • 2020- レヴォーグ 1.8L ターボ
      • 2020年に発表された2代目レヴォーグに搭載されるリニアトロニックは中容量型であるが、約8割の部品を新製するなど改良されており、変速比幅が初代レヴォーグの3.581 - 0.570(変速比幅約6.28)から、4.066 - 0.503(変速比幅約8.08)へとワイド化し、300 N·mの最大トルクにも対応している[10]

TR690TR580[11]













[7]

SPT[]


2.4 L22WRX S4TR690Subaru Performance TransmissionSPT[12][13]6.9[14]375 Nm[14]ISS83.490 - 0.50513.490/22.030/31.461/41.115/50.903/60.755/70.645/80.571[15]

WRX S42.0

68[12]

2330%3250%[16]

[16]

6.436.91[17]

[]


1 T  Y AWDM FF2[18]TY75AWD75 mm

4[]


197019894
T71系
品番 1速 2速 3速 4速 後退 ローレンジ 採用
T71 初代 3.307 1.944 1.344 0.942 4.100 N/A 全ての1970–1982 FWD
T71A (T71)

第一次修正

3.636 1.950 1.193 0.769 3.583 全ての1983–1989 スバル・レオーネ FWD 1600cc
T71W

(4WD)

初代 4.090 2.157 1.379 0.971 4.100 1.462 1975–1980 スバル・レオーネおよび

1978–1981 スバル・ブラット

第一次修正 3.666 1.266 0.885 1981 スバル・レオーネ 1600cc
T81W(4WD)
1速 2速 3速 4速 後退 ローレンジ 採用
初代 3.636 1.950 1.266 0.885 3.583 1.462 1981 スバル・レオーネ 1800cc
第一次修正 1.193 0.769 1982–1989 スバル・レオーネ 1800 ccおよび

1982–1993 スバル・ブラット(EA-81エンジンのみ)

5速[編集]

品番 1速 2速 3速 4速 5速 後退 採用
T71G 3.666 2.157 1.266 0.885 0.725 4.100 1975–1982 スバル・レオーネ
3.636 3.583 1983–1989 スバル・レオーネ 1600 cc
T81G 3.371 1.950 1983–1989 スバル・レオーネ 1800 cc(EA-81エンジンのみ)

5MT EA[編集]

1速 2速 3速 4速 5速 後退 採用
3.636 1.950 1.344 0.971 0.783 3.583 1985–1994 スバル・レオーネ

5MT(4WD)[編集]

1速 2速 3速 4速 5速 後退 ローレンジ 採用 備考
3.545 1.947 1.366 0.972 0.780 3.416 1.59 1985–1994 スバル・レオーネおよび1985–1989 スバル・アルシオーネ 1800cc これはスバル・レオーネのために作られた唯一の5速4WDトランスミッションであった。
2.111 1.448 1.088 0.871 1.196 1988–1991 スバル・アルシオーネ2.7VX このトランスミッションはスバル初の常時4WDトランスミッションであり、アルシオーネ/XT6および3ドアRXでのみ使われた。

ジャスティ[編集]

1速 2速 3速 4速 5速 後退 最終

減速比

採用 備考
2WD 3.071 1.695 1.137 0.823 0.675 3.461 4.437 1984–1993 従来型のスバル製トランスミッションではなくトランスアクスルを使用した。このトランスミッションは1994年に終わった。
4WD 0.771 0.631 5.200 1984–1994 1984年の導入後、ジャスティには4WD仕様もあり、したがって異なるギアボックスを使っていた。このギアボックスのギア比はわずかに変更されている。1994年、FWD用ギアボックスがなくなった。

5MT[編集]

特筆すべきは、1995年まではターボ車にのみ油圧クラッチが採用されていたことである。また、1998年にはターボ車のクラッチがプッシュ式からプル式に変更され、ベルハウジングやフォークのマイナーチェンジが必要となった。

1速 2速 3速 4速 5速 最終減速比 採用
3.785 1.945 1.500 0.994 0.780 4.11 EJエンジンを搭載する全ての1990–2003年モデル
0.735 3.90 WRX
MY 96-99トランスミッション仕様
1速 2速 3速 4速 5速 最終減速比 採用
3.545 2.111 1.448 1.088 0.825 3.454 FWD
0.780 3.900 AWD
0.871(アウトバックAWD) 4.111(フォレスター、アウトバックAWD)

5MT 修正版[編集]

1速 2速 3速 4速 5速 後退 最終減速比 採用
3.454 2.062 1.448 1.088 0.871 3.545(2006-07はギア比が異なる) ? 2003–2011の全ての非ターボ車
2012年以降 1.888 1.296 0.972 0.738 3.333 4.111 2012年から現在までの全ての非ターボ車

6[]

SJ2.5iWRX STispec. B[]


6STi6MTDCCDLSD2006STi6MTSpec. B6MTSTi6DCCDSpec BSTiWRX STi

2004WRX STi2004WTX STi

2004~05WRX STi 6MT3.902006~073.545STiWRXSTi WRXR1603.545

2008WRX STi 6MT2008/2015WRX STi6MTSTiN2007N6MT/2008WRX STi 6MT//[19]
採用/モデル 1速 2速 3速 4速 5速 6速 後退 最終

減速比

センターデフ DCCD フロント

デフ

リアデフ
2004+ スバル・WRX STiおよび2005+ スバル・レガシィspec. B 3.636 2.375または2.235 1.761または1.590 1.346または1.137 0.971または0.891 0.756または0.707 3.545 ?
インプレッサWRX STi MY01-04 TY856WH3MA 2.375 1.761 1.346 0.971 0.756 3.900 ビスカスカップリング
(DCCD system MY03 onwards)
35/65 A.P. Suretrac ビスカスLSD
MY01-04 TY856WH4MA 自動電気機械式

DCCDシステム

MY05-07 TY856WW6MA ヘリカルLSD
WRX STi MY08-14 TY856UB1KA 2.235 1.590 1.137 0.891 0.707 電子式DCCDシステム(08-16は電気機械式) 41/59 トルセンLSD
MY15-18 TY856UW6AA 1.521 0.971 0.756
MY19-現在 TY856UW6AB 1.590
SJ型フォレスター 2.5i 2014-2018 3.454 1.888 1.296 0.972 0.780 0.695 3.686 4.444[20] なし 50/50 ビスカスカップリング


BM/BR型レガシィ/アウトバック[編集]

2009 - 2014年に販売された5代目レガシィ/アウトバック(海外のみ)では、「2.5GT」および「2.5i」(海外のみ)に6速MTが設定された。このトランスミッションは、スプリットケース式の5速ミッションを進化させたもので、WRX STIの6速ミッションとは部品を共有していない。また、従来のダイレクトメカニカルリンクを使用した設計とは異なり、ケーブルシフターを採用している。

モデル 1速 2速 3速 4速 5速 6速 後退 最終減速比
レガシィ2.5 GT 3.454 1.947 1.296 0.972 0.780 0.666 3.636 4.111
レガシィ2.5 NA 0.825 0.695
アウトバック2.5 NA 4.444[21]

2015 WRX[編集]

2015年のWRXはFA20DIT型に、新しい6速MTを組み合わせている。このトランスミッションは、従来のWRXに搭載されていた5MTと同様に、トルクを50/50に分割するビスカス・リミテッド・スリップ・センター・デフを採用している。後退(リバース)は6速の右側にあり、STiの6MTと同様にシフトノブの下にあるロックアウトリングを持ち上げることでアクセスする。

WRX 6MTは、レガシィ/アウトバックと同様に、旧型の5MTと同様のスプリットケース式で、WRX STi 6MTとの内部的な共通性はない。

1速 2速 3速 4速 5速 6速 後退 最終減速比
3.454 1.947 1.296 0.972 0.780 0.666 3.636 4.111 (TY751VB9CA 2015-2017, TY751VB6CA 2018-2020) または4.44

2018 クロストレック[編集]

1速 2速 3速 4速 5速 6速 後退 最終減速比
3.818 1.947 1.296 1.029 0.825 0.738 ? 4.44

出典[編集]



(一)^  1998109https://www.subaru.co.jp/news/archives/98_10_12/10_09_a.html2021914 

(二)^ R22003128https://www.subaru.co.jp/news/archives/03_10_12/03_12_08.htm2021914 

(三)^  R1 R1S20051124https://www.subaru.co.jp/news/archives/05_10_12/05_11_24_1.pdf2022814 

(四)^  (2019-03-10). CVT ??? . Web. 202156

(五)^ CVT.  . 202156

(六)^ 1223 WRX STI︿. .   (20191212). 202156

(七)^ abAleksandr Potapov (20073). Lineartronic TR-580: Subaru's most popular CVT.  The AKPPro Magazine. 202157

(八)^   (2013419). JC0820.0km/L4WDXV . Car watch. 202217

(九)^ Motor Fan illustrated (2021-02/ -12). (MFi)173CVT.  Motor-Fan. 202157

(十)^   (2020820). 3X6.  Car Watch. 202157

(11)^ Mike Souza (2015). Subaru Lineartronic CVT Introduction (PDF).  Automatic Transmission Rebuilders Association (ATRA). 202157

(12)^ abSUBARU WRX S4SUBARU20211125https://www.subaru.co.jp/news/2021_11_25_133325/20211125 

(13)^ SUBARU .  SUBARU (20211125). 20211125

(14)^ ab. WRX S4SPT=. Motor Fan. 20211128

(15)^ SUBARU. : WRX S4. 20211126

(16)^ abMotorFan (2021910). WRX275ps2.4L. MotorFan. 20211125

(17)^  (20211125). 2.4LWRX S4!?. clicccar. 20211125

(18)^  (2019923). MT86BRZ. Motor-Fan Tech. 202194

(19)^ CompetitorGroup N PARTSPARTS LIST.  Subaru Technical International. 2019124202157

(20)^ Joe Spitz. 2016 Subaru Forester Research Page. 202156

(21)^ Transmission Chart. Rallispec. 202157

参考文献[編集]

関連項目[編集]