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高木浩光@自宅の日記

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2008年10月04日

グーグル社曰く「撮影作業員は公道私道を区別するデータを持たずに走行している」






1

紙をスキャンした画像
図1: 撮影作業員が質問者に渡したという文書*1(情報提供者より)






Google  Google 

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 Google 使 Google 



 Google 

 






21828931 

23






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道路台帳で私有地進入が確認できる事例








 i-,   


使

2使


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図2: 見るからに道路でない空き地に入り込んでいる事例

これが道路台帳ではどうなっているかというと図3の通りで、道路に該当しない(どの色でも塗られていない)ところにグーグル社は入り込んで撮影していることがわかる。

地図の画面 地図の画面 地図の画面
図3: 上:Googleマップ、中と下:横浜市道路台帳


4


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図4: 横浜市内で舗装されていない通路に入り込んでいる事例

奥まで入り込んで、撮影作業員は「まずい所に入った」という認識を持ったに違いないが、このように撮影がキャンセルされることもなくそのまま写真公開に至っている。

地図の画面 地図の画面 地図の画面
図5: 上:Googleマップ、中と下:横浜市道路台帳







*1  この文書もなんだか、ちゃんと日本向けにローカライズされているとは言い難い翻訳的文章だ。「Googleの所有物です」というのはいったい何が言いたいのか? 諸外国でも文書が配られているとどこかで読んだが、文面は同じなんだろうか。

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2008年10月12日

今週のグーグル私有地進入事例 ブリヂストン社宅、富士重工社宅

ブリヂストン東京工場社宅の事例


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図1: ブリヂストン東京工場社宅に進入して撮影した事例

富士重工業武蔵野社宅の事例


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図2: 富士重工業武蔵野社宅に進入して撮影した事例

下の写真のところから進入したようだが、こんな公道があるはずもないことくらいわからないものだろうか。

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2008年10月15日

グーグルは交通法規も平気で無視する

再三警告された「自動車通行止め」を豪快に無視した事例

タレコミ(情報提供)を頂いた。グーグルのストリートビュー撮影カーが、通行止めの交通規制を豪快に無視した事例があるという。図1がそれだ。

ストリートビューの画面キャプチャ
図1: 通行止め標識を無視して進入する様子


*1*21





, , 20081013  


使  

, , 20081013  
, , 20081014   
2, , 20081014   
, , 20081014 300m  
, , 20081014   


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図2: 通行止め区間を通行していく様子(前に進むことができる)

「反対側から入ったのでは?」などと言う人が出てきそうなので念のため示しておくと、図3のように、画像のつなぎ目から図1のところから進入したことがわかる。


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図3: 図2の位置で後ろを向き、下を見た様子


4姿


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図4: 通行止め区間を通行中の撮影カーが窓に映り込んでいる様子

私も気になったので、一昨日の体育の日に、現地を見に行ってきた。

図5は、図4と同じ位置を歩行者の目の高さで撮影したものである(一部配慮して画像を加工)。

現地写真
図5: 図4と同じ位置の現地写真(歩行者の目の高さから)


678

現地写真
図6: ストリートビューの視点と現地歩行者の視点

現地写真
図7: ストリートビューの視点と現地歩行者の視点

現地写真
図8: ストリートビューの視点と現地歩行者の視点




19

現地写真 現地写真 現地写真
図9: 遠くからも見える両側の通行止めの標識と看板





現地写真 現地写真
図9: 標識裏の東京都公安委員会の札

道の途中から突然通行止めになっているのは、ここがちょうど新座市と清瀬市の境界だからのようだ。航空写真(図10)で見ると道が急に狭くなっていることがわかる。また、周囲には防衛省の国有地があちこちに散在していた。このフェンスの左側も国有地のようで「立ち入り禁止」のフェンスで囲われていた。


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図10: 問題の場所の航空写真

現地写真 現地写真
図11: 周囲には国有地が散在する


300m 22


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現地写真 現地写真 現地写真 現地写真

図12: 通りへの入口の交差点にある予告標識

また、撮影カーが通り抜けた反対側にも、しっかりと自動車通行止めの標識と看板があった。


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現地写真

図13: 反対側にも自動車通行止めの標識








, , 20081012  
4, , 20081012  
42, , 20081013   
4, , 20081013  


4

緑と青の印のところに標識があるのだそうだ。たしかに何か所か確認してみると、ストリートビューでもそれを確認できる(図15)。


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図15: 「自動車通行止め(東伏見4、5丁目地区居住者用車両を除く)」の標識


16


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図16: 写真の継ぎ目でプリウスの車体が一部残っている

情報提供者から「東伏見付近にもある」と聞かされたとき、私も自力で別の事例をすぐさま見つけることができた(図17)。




西 西







, , 20081015  




 





8



google, , 2008818  

二輪の自動車以外の自動車の通行が禁止されるほど狭い道を走行し、高いところから塀の中を見下ろして撮影している。

二輪以外の自動車通行止めを二度通行した事例

上のブログのコメント欄にも酷い事例が指摘されていた。


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図19: 二輪以外の自動車通行止め区間を通り抜けた様子






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図20: 通行止め区間を二度通ったと思われる様子

つまり、次の図のように通行したのではないか。うっかり通ってしまったというレベルではない。

画面キャプチャに補足した図
図21: 推測される通行経路


  

*3







, , 2008107  
Google Streetview, , 20081014  


*1 1

*2 

*3 
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2008年10月18日

今週のグーグル私有地進入事例 寝屋川の公営住宅で「駐車場荒らし」

寝屋川市の淀川河川公園のあたりを見ていたところ、なにやらストリートビューにトゲトゲとした特徴的な形状の部分(図1)があったので、拡大してみたところ、これまでになく非道な撮影事例であることに気付いた。

ストリートビューの画面 ストリートビューの画面
図1: 寝屋川市にある特徴的な形状のストリートビュー路線






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図2: 「この画像はなくなりました」となっている様子

ほとんどの場所が「この画像はなくなりました」になっているにもかかわらず、なぜか、1つのブロックだけ残されている。


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図3: なぜかここだけ残されたブロック




9



, ASCII.jp, 2008929  




 Walker   


今週のグーグル交通規制無視事例(1)




 



, , 20081017  


 

, , 20081018  


 

, , 20081018  
, , 20081018  






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ストリートビューの画面

図4: 「港湾関係者以外立入禁止」を無視して進入している事例

奥深くまで入り込んで走り回ったようだ。

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2008年10月19日

行動ターゲティング広告の暴走を止められるか(日記予定)




NIKKEI NET稿



, , NIKKEI NET, -, 20081016 







Edward W. Felten and Michael A. Schneider, "Timing attacks on Web privacy", Proceedings of the 7th ACM conference on Computer and communications security, pp.25-32 (Nov 2000)  
Ari Juels, "Targeted Advertising ... And Privacy Too", Proceedings of the 2001 Conference on Topics in Cryptology: The Cryptographer's Track at RSA, Lecture Notes In Computer Science, Vol. 2020, pp.408-424 (2001)  
CSS visited pages disclosure, Bugtraq, 2002220  
bid:4136, W3C CSS :visited Pseudo-Class Information Disclosure Vulnerability, SecurityFocus  
Bug 147777  :visited support allows queries into global history, Bugzilla@Mozilla, 20025  
Markus Jakobsson and Sid Stamm, "Invasive Browser Sniffing and Countermeasures", Proceedings of the 15th international conference on World Wide Web, pp.523-532 (May 2006)  
Guessing Your Bank  
Markus Jakobsson, Ari Juels and Jacob Ratkiewicz, "Privacy-Preserving History Mining for Web Browsers", W2SP 2008: Web 2.0 security and privacy 2008 (May 2008)  
   
 - JavaScript, 2008627  






, , NIKKEI NET, -, 2008930  
, , in 2008, 20081010  
ID, Tetsu=TaLow, 20081010  
ID, , 20081011  
, The Unbearable Lightness of Marketing, 200828  
>  -:IT-PLUS, The Unbearable Lightness of Marketing, 20081018
IE8, MarkeZine, 2008828  

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2008年10月25日

今週のグーグル私有地進入事例 稲毛海岸の団地大量進入

ストリートビュー撮影カーが集合住宅の敷地内通路や駐車場に入り込んで撮影している事例は、そこら中の公団住宅、公営住宅、公務員住宅などで散見され、それらしき場所を何か所か拡大表示してみるとすぐに該当事例が見つかるほどだ。

そんな中でも、JR京葉線稲毛海岸駅周辺の団地群は、広大な区画にわたって大量に進入している事例が見つかる特異な場所だ。

画面キャプチャ
図1: 稲毛海岸駅周辺



画面キャプチャ
図2: 拡大表示すると団地が密集していることがわかる

これらをストリートビューの画面で確認したところ、下の図のように、赤で示した部分が敷地内通路や駐車場への進入部分だった。

画面キャプチャ
図3: 住宅敷地内通路に進入して撮影した地点(赤で示した部分)

撮影作業員がいかに非常識かを示すいくつかの事例を以下に示しておく。


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図4: 集合住宅の玄関前通路に入る様子


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図5: どう見ても公道ではない


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図6: 「私有地に付……禁止します」と書かれた立て札を無視して進入している

キャプチャ画面
図7: 1つ目で行き止まりだったのに残り2つにも入っている

今週のグーグル交通規制無視事例(2)

先週の紹介に引き続き、ブログ「気になる現場」が今週もグーグルの交通規制無視事例を次々と列挙している。

私も周辺を見ていたところ、ひどい事例を見つけた。


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図8: 石畳の神社の参道を通行

どうしてこんなところに入る気になるんだろう……と思いきや、どうやら逆向きに走行したようで、図9のところから入り、ここから出たようだ。


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画面キャプチャ

図9: 車両通行止めの標識が見える

ここは、Googleマップの地図上でも道路として表示されていない道であるため、ストリートビューの青い線が正常に表示されていない。


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図10: 図9の道を通行中の写真(後ろ方向)

本日のリンク元 TrackBack(1)

2008年10月26日

住宅ストリートビューの国際比較 アメリカ・フランス・日本






1

8



Google  [], higuchi.com blog, 200887  


 

Google, On Off and Beyond, 2008820  


 

Google, EX, 2008821  


6











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図2: ペンシルバニア州ピッツバーグ近郊

日本にも近い感じのところがあるような感じがする。

もしかするとアメリカでは地域によってストリートビューに対する感じ方が違うのかもしれないと思い、ニュース記事を検索してみたところ、次の記事があった。詳細はまだ検討していない。

その他、サンフランシスコもせせこましいイメージがあるが、どうだろうか。


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図3: カリフォルニア州サンフランシスコ近郊

昨年サンフランシスコを訪れた際は、ずいぶん徒歩で歩き回ったので、住宅街もかなり見たが、そんなに狭い感じはしなかった(上の場所はそのとき歩いた場所またはその近く)。このように道路はそこそこ広い。(最後の一枚は観光スポット化している場所なので住人も覚悟が通常とは違うと思われる。)

先月、ある情報セキュリティの専門家と話をしていたとき、ストリートビューに話題が及んだ際、彼は「アメリカだって同じですよ」と言うので、「じゃあ、日本みたいに狭くて至近距離で家が撮影されている場所を教えてくださいよ」と言ったところ、彼が示してくれたのは以下のあたりだった。


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図4: カリフォルニア州サンフランシスコ中心部(南部)


2.8



6

556


リヨン中心部

リヨン中心部 その2

パリ都心部

図5: フランスの都市中心部の典型的な情景

こういった地区では、住居に対するプライバシー懸念はあまり噴出しないかもしれない。

次に、都市近郊または郊外の住宅街を見てみる。










リヨン近郊

リヨン郊外

図7: フランスの住宅のある狭い路地






33


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図8: フランスのストリートビューのズーム機能

図8の下の事例のように、比較的遠くに映った家でも3回ズームするとかなり詳細に見えてしまう。

一方、自動車のナンバープレートは、かなり正確に遠くのものまでぼかし処理が施されているようだ。


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図9: フランスでは自動車ナンバーがしっかりと消されている様子(ズームして確認できる)

それに対して日本のストリートビューでは、自動車ナンバーは一切ぼかし処理されていないわけだが、どういうつもりなのか。

それから、フランスのストリートビューでも(日本ではそこら中に見られる)私道や敷地内へ進入している事例がいくつかあるようだ。





日本の場合

さて、日本ではどうだろうか。いまさらではあるが、アメリカやフランスとの直感的な比較のため、適当に選択した場所をいくつか列挙しておく。


横浜郊外

横浜郊外 その2

図13: 横浜の住宅街


札幌近郊

札幌郊外

図14: 札幌の住宅街

おまけ

ニースで見つけた展望スポット

修正(27日)

重すぎてブラウザがクラッシュするため、各図の1つ目のストリートビューだけ埋め込みとし、その他はリンクからひとつひとつ閲覧するようにした。

本日のリンク元 TrackBack(1)

2008年10月28日

号外 グーグル私有地進入事例 調布飛行場でバリケード連続突破

昨日、こちらの方のブログで、調布飛行場の立入禁止区域に進入しているという事例を見かけ、証拠保全のため画像を確保してから仕事に出かけたところ、帰ってくるともう「この画像はなくなりました」となっていた。

図1: ストリートビュー撮影カーが調布飛行場の立入禁止区域に進入し
バリケードを突破する様子(クリックでアニメーション表示)


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図2: 現在は「この画像はなくなりました」の状態


*19





P.S.
28NHK9

*1 ちなみに、女子高に侵入した事例では、誤って入ってしまったにせよ、それを認識しながら引き返そうともせず撮影行為をそのまま継続した行為が問題である。

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