出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2012年6月25日 (月) 04:10時点における版
き、キは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第2行第2段︵か行い段︶に位置する。清音の他、濁音︵ぎ、ギ︶を持つ。また、話し手によっては、文節のはじめ以外で、子音が鼻音化した鼻濁音を用いる。鼻濁音は濁音と意味上の差異はない。
概要
﹁き﹂の筆順
﹁キ﹂の筆順
●現代標準語の音韻: 1子音と1母音﹁い﹂から成る音。子音は、次の通り。
●清音 ﹁き﹂: 舌の後部を口蓋の奥の部分︵軟口蓋、またはやや前の硬口蓋寄り︶に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。無声。母音が無声化したときの実際音は破擦音 [kç] となる。
●濁音 ﹁ぎ﹂: 舌の後部を口蓋の奥の部分︵軟口蓋︶に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
●鼻濁音 ﹁き゚﹂: 鼻に音を抜きながら、舌の後部を口蓋の奥の部分︵軟口蓋︶に押しあて一旦閉鎖した上で破裂させることで発する。有声。
ただし、実際の発音は、か行の他の音に比べて舌を前の方まで大きく付けており、調音点は硬口蓋に近い軟口蓋になる。
●五十音順: 第7位。
●いろは順: 第38位。﹁さ﹂の次。﹁ゆ﹂の前。
●平仮名﹁き﹂の字形: ﹁幾﹂の草体
●片仮名﹁キ﹂の字形: ﹁幾﹂の草体の変形
●ローマ字
●き: ki
●ぎ: gi
●点字:
●通話表: ﹁切手のキ﹂
●モールス信号: -・-・・
●発音‥ き[ヘルプ/ファイル]
き に関わる諸事項
●や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
●鉄道車両の記号﹁キ﹂は、
●JRなどで用いる車両形式名で、気動車︵に組み込まれた車両であること︶を表す。
●旧国鉄・JR貨車で、最大積載量が25トン以上を示す重量記号︵→ム・ラ・サ︶。
●貨車の一種である雪かき車︵除雪車︶を示す車両形式記号。
●片仮名﹁キ﹂は平仮名﹁き﹂の異体字または略字が元になったとする説もあり、字形・筆順から見れば自然である。
●日本式の天気記号では﹁キリサメ︵霧雨︶﹂の略で、片仮名の﹁キ﹂が雨の天気記号の右下に付くと霧雨をあらわす天気記号になる。
漢字
貴 気 木 期 機 着 危 記 紀 来 希 基 季 黄 器 奇 規 起 企 喜 机 旗 既 棄 帰 祈 嬉 寄 綺 幾 揮 汽 飢 騎 亀 己 樹 碁 伎
関連項目