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'''アルバム'''({{Lang-en|album}})は、[[公衆]]に[[流通]]している関連付けられた[[オーディオ]][[トラック (記録媒体)|トラック]]の集合。多くは[[レコード]]、[[コンパクト・ディスク]]、[[コンパクトカセット]]、[[DVD]]などの[[メディア]]となって[[市場]]で流通する。一部[[音楽ライブ|ライブ]]や[[コンサート]]の会場などで直接[[販売]]される、あるいは[[ウェブサイト]]を通じて[[ダウンロード販売]]されることもある。販売用の[[媒体]]としては、数曲を収録した小さな販売単位である[[シングル]]と対比される表現である([[#シングルとの違い|後節]]も参照) |
'''アルバム'''({{Lang-en|album}})は、[[公衆]]に[[流通]]している関連付けられた[[オーディオ]][[トラック (記録媒体)|トラック]]の集合。多くは[[レコード]]、[[コンパクト・ディスク]]、[[コンパクトカセット]]、[[DVD]]などの[[メディア]]となって[[市場]]で流通する。一部[[音楽ライブ|ライブ]]や[[コンサート]]の会場などで直接[[販売]]される、あるいは[[ウェブサイト]]を通じて[[ダウンロード販売]]されることもある。販売用の[[媒体]]としては、数曲を収録した小さな販売単位である[[シングル]]と対比される表現である([[#シングルとの違い|後節]]も参照) |
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== 由来と変遷について == |
== 由来と変遷について == |
2020年5月8日 (金) 04:16時点における版
由来と変遷について
シングルとの違いについて
新しいメディアが大容量であるため、アルバムがどのぐらい長くあるべきかという問題が議論になる。UKシングルチャートは4トラック以上、または、収録時間の合計が20分を超えるものはアルバムとされる。 日本のオリコンは、ポップスではリミックス︵バージョン違い︶等を除くオリジナル曲が5曲︵5トラックではない︶以上の場合はアルバムとしている[3][4]。これを利用して、シングルに同じ曲のリミックスを多数収録し、お買い得感や話題性を出すことがある。例えば、浜崎あゆみのマキシシングル﹃A﹄︵1999年︶は、14トラックあり︵ボーナストラック含む︶、かつ70分をはるかに超える収録時間にも関わらず、そのほとんどが同じ曲のリミックスで、﹁曲数﹂としては4曲しか収録されていないため、シングルとされた。8cmのCDの場合、10曲が収録された山崎邦正の﹃ヤマザキ一番!﹄︵1998年︶はシングルとされた一方、7曲が収録された所ジョージの﹃トンカチ﹄︵1998年︶はアルバムとされた。クラシックなどでは、1曲でも時間が長ければアルバムとされる。また、曲数はディスクごとではなくパッケージで数えるため、シングルボックスはアルバムとされる。 一方で日本レコード協会は、リミックスを含む収録曲が3曲︵カラオケは除く︶以内かつ定価が1600円以下のものをシングル、その他をアルバムとしている[3]。既発表曲の収録について
日本ではシングルのメイン曲やカップリング曲︵メイン曲以外の収録曲のこと︶を改めてアルバムにも収録するケースがあるが、これは1970年代以降の英米ではあまり見られない慣例である。これは、日本では先に数曲のシングルを発売したあと、その期間の集大成のような形でアルバムが出されるのに対し、英米では先にアルバムがリリース︵発売︶され、そこから一定間隔を置いてシングルをカットしていく︵先行シングルは大抵1・2曲が限度である︶という違いから来るものである。英米ではシングルのカップリング曲はアルバム未収録の新曲︵没曲など︶や表題曲のリミックスを収録することが一般的である。日本においてカップリング曲をアルバムに収録しない場合は、アルバム発売後でもシングルの価値をある程度保つなどの意図が考えられる。ただし、カップリング曲のみ収録し、表題曲は収録しないアルバムも存在する。 また、日本でシングル曲︵メインとなる表題曲のこと︶をアルバムに収録する場合、リミックスを施す、イントロ︵最初︶やアウトロ︵最後︶を変える等の﹁アルバム・バージョン﹂として収録することもある。特にシングルがアルバムと同時発売の場合、シングルの価値を低下させない為などからアルバムにはバージョン違いを収録することが多く見受けられる。リカットシングルにおいても、アルバムとは異なるバージョンで発売されることもある。アルバムの種類について
収録時間の短いアルバムをミニアルバム︵和製英語‥mini + album︶と呼ぶ。それに対し、ミニアルバム以外のアルバムをフルアルバムと呼ぶ。ミニアルバムとフルアルバムの違いは明確ではないが、おおよそ6曲前後までならミニアルバム、8曲前後からはフルアルバムと呼ばれる。 LPの直後、RCAビクターが、LPと類似の技術を使い、LPより小さく収録時間は12インチSPとほぼ同じ5分であるEPレコード︵45回転盤︶を発売した。EPはextended playの略で、シングルより長いことを意味する。これにより現在でも、収録時間が特に短いミニアルバムをEPと呼ぶことがあるが、シングルのことをEPと呼ぶこともある。 また、時折ディスクが2枚組のアルバム作品がリリースされることがあるが[5]、これはベスト盤など収録時間がディスク1枚の上限を超えている場合が多く、さらにオリジナル盤とリミックス盤等必ずしも上限を超えなくても分けることがある。ちなみに、何枚かのディスクを1つの容器ではなく1つの箱に入れてリリースすることも多々ある。これはCDボックス、いわゆるボックスセットと呼ぶ。単独のアーティストの収録に関するアルバムについて
アーティスト名をアルバムのタイトルとすることがある︵セルフタイトル︶。複数のアーティストの収録に関するアルバムについて
コンピレーション・アルバム アルバム制作開始の時点で、既に録音を終えた曲を集めたアルバムのこと。複数のアーティストの曲で構成されている。 過去のヒット曲等を集めた﹁オムニバス・アルバム﹂等が該当する。 トリビュート・アルバム 収録曲全てがオリジナルアーティストの物であり、これらを別のアーティストが演奏・歌唱︵カバー︶して再収録を行う。そして、それらの曲を集めた作品のことを﹁トリビュート・アルバム﹂と言う。 多くのアーティストに敬愛されているオリジナルアーティストに重点が置かれる。 カバー・アルバム トリビュートとは対照で、別のアーティストの曲をオリジナルアーティストが演奏・歌唱して再収録を行う。そして、それらを集めた作品のことを﹁カバー・アルバム﹂と言う。 カバーする側の技量に重点が置かれる。 スプリット・アルバム 数組︵概ね2〜3組︶のアーティストの音源を1枚のディスクに収録したアルバム。 音源の名称は特に決まりは無い。既存の楽曲の音源に関するアルバムについて
ベスト・アルバム 過去のヒット曲や代表曲を集めたもの。アーティストの中には、ベスト・アルバム用に新曲を数曲用意する場合が多い。 既発表のシングル曲のみで構成されたベスト・アルバムは﹁シングル・コレクション﹂等と名称されることがある。 また、それとは反対にワーストアルバムと銘打ったアルバムも存在する。 ライブ・アルバム 観衆の前での演奏を収録したアルバムのこと。 収録されている曲はライブ音源と呼ばれ、スタジオ・アルバム等で収録された音源とは異なる。 リミックス・アルバム 既にあるオリジナル曲を、本人か他者がリミックスした音源で新曲にさせ、それらを収録したアルバムのことを指す。 収録されている曲は単にリミックス曲等と呼ばれる。脚注
関連項目
外部リンク
- まちがい音楽用語辞典パート16(2003)