「神奈川県立県民ホール」の版間の差分
2018年改修後の変更を加筆 |
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'''神奈川県立県民ホール(かながわけんりつけんみんホール、''Kanagawa |
'''神奈川県立県民ホール(かながわけんりつけんみんホール、''Kanagawa Kenmin Hall'')'''は、神奈川県横浜市中区山下町にある県営の複合文化施設の総称である<ref>[http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7406/ 神奈川県立県民ホール条例]</ref>。 |
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'''神奈川県民ホール'''︵かながわけんみんホール、''Kanagawa Kenmin Hall''︶と'''KAAT神奈川芸術劇場'''︵かーとかながわげいじゅつげきじょう、''KAnagawa Arts Theatre''︶の二棟から構成され、大小5つの劇場で約4,600名の収容人数を誇る国内屈指の大型文化施設である。公益財団法人神奈川芸術文化財団が運営を行っている。
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'''神奈川県民ホール'''︵かながわけんみんホール、''Kanagawa Kenmin Hall''︶と'''KAAT神奈川芸術劇場'''︵かーとかながわげいじゅつげきじょう、''KAnagawa Arts Theatre''︶の二棟から構成され、大小5つの劇場で約4,600名の収容人数を誇る国内屈指の大型文化施設である。公益財団法人神奈川芸術文化財団が管理運営を行っている。
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'''KAAT神奈川芸術劇場'''の前身である'''横浜21世紀座'''および'''かながわドームシアター'''についても本稿で記述する。 |
'''KAAT神奈川芸術劇場'''の前身である'''横浜21世紀座'''および'''かながわドームシアター'''についても本稿で記述する。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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=== 神奈川県民ホール(本館) === |
=== 神奈川県民ホール(本館) === |
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県民の文化芸術の振興および福祉の増進を図るための施設として[[1975年]]に開館。[[2010年]]11月1日より「本館」という表記が正式名称に追加された。開館時から現在まで80パーセント以上の施設稼働率を維持し続けている。 |
県民の文化芸術の振興および福祉の増進を図るための施設として[[1975年]]に開館。[[2010年]]11月1日より﹁本館﹂という表記が正式名称に追加された。開館時から現在まで80パーセント以上の施設稼働率を維持し続けている。海外オペラの引越し公演から企業や県民の利用まで、幅広い催しが行われている。日本を代表する大型複合文化施設。
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施設の安全性と快適性の向上を図るために、2013年12月から2014年9月にかけて改修を行い、同年10月、リニューアルオープンした<ref>﹁[http://www.hamakei.com/headline/9078/ ﹁神奈川県民ホール﹂がリニューアルオープン-来年開館40周年]﹂﹃ヨコハマ経済新聞﹄2014年10月04日。</ref>。2017年7月3日から電気設備・舞台機構の改修工事実施のため休館。2018年4月1日︵大ホールは6月1日︶ |
施設の安全性と快適性の向上を図るために、2013年12月から2014年9月にかけて改修を行い、同年10月、リニューアルオープンした<ref>﹁[http://www.hamakei.com/headline/9078/ ﹁神奈川県民ホール﹂がリニューアルオープン-来年開館40周年]﹂﹃ヨコハマ経済新聞﹄2014年10月04日。</ref>。2017年7月3日から電気設備・舞台機構の改修工事実施のため休館。2018年4月1日︵大ホールは6月1日︶再開。
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=== 神奈川芸術劇場(KAAT) === |
=== 神奈川芸術劇場(KAAT) === |
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=== 本館およびKAATの一体運営 === |
=== 本館およびKAATの一体運営 === |
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両施設はワークピア横浜を挟んで背中合わせに建っており、それぞれ独立したプロモーションが行われているものの、公演ジャンルの棲み分けがなされ、一体運営が行われている。本館が大ホール、音楽小ホール、ギャラリーを有し音楽、美術、式典などの公演を中心とし、KAATが中ホール、小劇場兼スタジオ群を有し舞台芸術の公演を担う。神奈川国際芸術フェスティバル、Dance Dance Dance@ |
両施設はワークピア横浜を挟んで背中合わせに建っており、それぞれ独立したプロモーションが行われているものの、公演ジャンルの棲み分けがなされ、一体運営が行われている。本館が大ホール、音楽小ホール、ギャラリーを有し音楽、美術、式典などの公演を中心とし、KAATが中ホール、小劇場兼スタジオ群を有し舞台芸術の公演を担う。神奈川国際芸術フェスティバル︵1994~2016︶、Dance Dance Dance@YOKOHAMA︵横浜市との共催公演︶、オープンシアターなど、両館同時開催の催事も年数回行われる。また、貸館公演でも[[宝塚歌劇団]]、劇団四季などが両館を使い分けて公演を行っている。
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== 公演設備(本館) == |
== 公演設備(本館) == |
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=== 大ホール === |
=== 大ホール === |
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本館最大の劇場。[[NHKホール]]をモデルとしている。立見席は1階席最後部にある。オーケストラピットや脇花道、舞台奥に格納される音響反射板を持つ。2階席以上のロビーからは大さん橋やみなとみらい |
本館最大の劇場。[[NHKホール]]をモデルとしている。立見席は1階席最後部にある。オーケストラピットや脇花道、舞台奥に格納される音響反射板、2基の大迫︵せり︶を持つ。2階席以上のロビーからは大さん橋やみなとみらい地区、ベイブリッジ、晴れた日には東京タワーや東京スカイツリーを望むことができる。
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* 本館2階~6階、3層構造(1階席後方から上はスタジアム形式) |
* 本館2階~6階、3層構造(1階席後方から上はスタジアム形式) |
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* 定員2,493(立ち見、 |
* 定員2,493(立ち見、補助席、可動席含む) |
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* 舞台間口20m、縦10m(プロセニアム形式) |
* 舞台間口20m、縦10m(プロセニアム形式) |
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* 主な |
* 主な催しジャンル:ポップス、オーケストラコンサート、オペラ、バレエ、企業の大会、学会、学校の発表会、県民の一般利用など |
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* 楽屋8、リハーサル室1 |
* 楽屋8、リハーサル室1 |
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*固定の車椅子エリアの他に、外すことで車椅子用に転用可能な可動席エリアがある。 |
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*ロビー設備 |
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**ロビーは1階席前方、後方、2階席、3階席前方、後方の5層構造だが、エレベーターやエスカレーターなどは設置されていない。ただし公演によっては3階席直通のエレベーターおよび入口が開設されることがある。その場合、会議室や英一番館(レストラン)、駐車場に向かうためのエレベーターが1台、転用のため減少する。
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**化粧室は各フロアにあるが、2階席は全て個室化され、客層によって男女を切り替えている。 |
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** ビュッフェは1階席前方両側と3階席に、自販機は1階席後方と2階席に、喫煙テラスは各フロア前方ロビーにある。 |
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**多目的トイレはロビーは1階席前方に2ヶ所ある。 |
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**コインロッカーは1階席前方のロビーと、建物1階にある。 |
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*客席内のユニバーサルデザイン仕様 |
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**傾斜のきつい2階席と3階席の階段に、上り下りを補助する手掛け棒が設置されている。 |
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**1階席のカーペットと壁の境目には、白いラインが引いてある。目が見えにくい人が、暗がりで壁にぶつからない配慮を行っている。 |
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**1階席のカーペットには、「5」「10」「15」といった、切りのいい列の番号が記してある。 |
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=== 小ホール === |
=== 小ホール === |
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公共ホールにおいて日本初となるパイプオルガンで知られる。開館当初は大ホール同様プロセニアム形式のホールだったが、[[1990年]]の開館15周年を機に室内楽に特化したホールに改装された。その際、舞台上手にあったパイプオルガンが中央に移され、撤去された緞帳は大ホール入口に展示されている。
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公共ホールにおいて日本初となるパイプオルガンで知られる。開館当初は大ホール同様プロセニアム形式のホールだったが、[[1990年]]の開館15周年を機に室内楽に特化したホールに改装された。その際、舞台上手にあったパイプオルガンが中央に移され、撤去された緞帳は大ホール入口に展示されている。
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* 本館2階(入口)・3階(ホール)、ワン |
* 本館2階(入口)・3階(ホール)、客席はワンフロア |
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* 定員433( |
* 定員433(可動席含む) |
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* 舞台間口13m、縦7.4m(オープンステージ形式) |
* 舞台間口13m、縦7.4m(オープンステージ形式) |
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* 主な公演ジャンル:室内楽、パイプオルガンコンサート、講演会、落語など |
* 主な公演ジャンル:室内楽、パイプオルガンコンサート、講演会、落語会など |
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* 楽屋2 |
* 楽屋2 |
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*可動席を外すと、車椅子用のスペースに転用が可能。 |
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== 公演設備(KAAT) == |
== 公演設備(KAAT) == |
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=== ホール === |
=== ホール === |
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== その他の設備 == |
== その他の設備 == |
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=== ギャラリー(本館) === |
=== ギャラリー(本館) === |
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本館1階・地下1階。広さの違う5つのスペースを備えた県内最大級のギャラリー。総床面積 |
本館1階・地下1階。広さの違う5つのスペースを備えた県内最大級のギャラリー。展示室の総床面積1311.2㎡、壁面延長322.2m、最大天井高6.5m。
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=== エントランスホール(本館) === |
=== エントランスホール(本館) === |
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本館2階。総合案内、チケットセンター、喫茶 |
本館2階。総合案内、チケットセンター、喫茶と小物雑貨の匠音YOKOHAMA︵たくよよこはま︶、飲料の自動販売機、エレベーターホールがある。
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=== レストラン・会議室(本館) === |
=== レストラン・会議室(本館) === |
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* いずれも本館6階にある。 |
* いずれも本館6階にある。 |
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* 会議室‥240名収容 |
* 会議室‥240名収容︵スクール形式の場合︶。16.7m×21m、高さ2.95m。付属して小会議室もあるが、分割利用はできない。なお、本館の公演の託児室は主に小会議室に開設される。
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* レストラン:フレンチレストラン英一番館。ランチタイムにはプレートを、ディナータイムにはコースを中心に提供 |
* レストラン:フレンチレストラン英一番館。ランチタイムにはプレートを、ディナータイムにはコースを中心に提供している。 |
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=== NHK横浜放送会館(KAAT) === |
=== NHK横浜放送会館(KAAT) === |
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==その他== |
==その他== |
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*小ホール |
*かつて本館小ホールで使われていた[[緞帳]]は、棟方志功の[[版画]]作品﹁宇宙讃︵神奈雅和の柵︶﹂を基に制作されている<ref>[http://www.kanagawa-arts.or.jp/info_detail?id=1001 棟方志功作品︵神奈川県民ホール小ホール緞帳の原画︶について]神奈川芸術文化財団︵2017年4月17日︶</ref>。この原画は、神奈川県が購入。神奈川芸術文化財団が管理し、[[神奈川県立近代美術館]]に貸し出されていたが、2014年にカラーコピーにすり替えられていることが判明。偽物と判明した2014年当時、神奈川芸術文化財団から県の担当者に連絡されたが、課長ら上層部へは情報共有されず、約3年が経過。2017年4月、財団の幹部が異動する引き継ぎの過程で、初めて問題視された。原画は行方不明となっている<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASK4K5SLWK4KULOB02P.html 棟方志功の版画盗難か 知らぬ間にコピーと入れ替わり] 朝日新聞デジタル︵2017年4月17日︶2017年4月17日閲覧</ref><ref>東京新聞 2017年4月18日 朝刊</ref>。
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==脚注== |
==脚注== |
2018年9月1日 (土) 06:26時点における版
神奈川県民ホール | |
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情報 | |
通称 | 県民ホール |
正式名称 | 神奈川県立県民ホール本館 |
完成 | 1975年 |
開館 | 1975年1月17日 |
収容人員 | (2ホール合計)2,926人 |
設備 | スクリーン、映写室、リハーサル室等 |
用途 | コンサート全般 |
運営 | 公益財団法人神奈川芸術文化財団 |
所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町3-1 |
アクセス |
根岸線・市営地下鉄関内駅より徒歩15分 みなとみらい線日本大通り駅より徒歩6分 |
神奈川芸術劇場 | |
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情報 | |
通称 | KAAT |
正式名称 | 神奈川県立県民ホール神奈川芸術劇場 |
完成 | 2010年7月 |
開館 | 2011年1月11日 |
開館公演 | 「金閣寺」 |
収容人員 | (ホール・大スタジオ合計)1,478人 |
設備 | スクリーン、映写室、リハーサル室、テレビ・FM放送スタジオなど |
用途 | 演劇・ミュージカル、放送局 |
運営 | 公益財団法人神奈川芸術文化財団 |
所在地 | 神奈川県横浜市中区山下町281 |
位置 | 北緯35度26分43.7秒 東経139度38分45.7秒 / 北緯35.445472度 東経139.646028度座標: 北緯35度26分43.7秒 東経139度38分45.7秒 / 北緯35.445472度 東経139.646028度 |
アクセス |
根岸線・市営地下鉄関内駅から徒歩15分 みなとみらい線日本大通り駅から徒歩5分 |