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うちわ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
湖畔』(1897年) - 黒田清輝
うちわ

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概要[編集]


使







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語源[編集]





[]


伝統的な団扇の部分名称

歴史[編集]

団扇の歴史は、その意匠(形状、材質、構造)ならびに機能・用途、意味・意義、背景・時代の特徴からみて、主に5つの時代に分類できる。

古代[編集]

最も古いうちわ(団扇)の例は、古代中国の記録や古代エジプトの壁画にみることができる。日本でその具体的な形状を知る最も早い例は、弥生、古墳時代より出土する木製品である。

中世[編集]

中世(飛鳥、奈良、平安、鎌倉時代)、公家、役人、僧侶の間では威儀具として発展し、伴(とも)にもたせる大型のものや文様を付した豪華なものが作られ、素材も絹、蒲葵(びろう)や芭蕉などの植物繊維、雉(きじ)や鵲(かさらぎ)の鳥の羽など多様に用いられる。庶民の間では軽くて便利な網代網の方扇(ほうせん:四角形の団扇)が使われた。古代以来、構造は中心に柄と一体である「棒」を通し、扇部分の縁を「枠」によって素材を固定する例が多数を占める。

戦国時代[編集]


使使

近世[編集]




使[3][4]

近代[編集]

うちわを手にした少女。明治時代

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10

20調3040姿

1966使

団扇と扇子の違い[編集]

「扇」という漢字は元来は団扇(うちわ)のことを指した(「扇子」も同様)。

その後、ほぼ同じ用途で折り畳める扇子(せんす、あふぎ、おうぎ)が生まれ(日本で発明されたとの説もある)、日本では「扇」の字が当てられるようになり現在に至っている。以降、日本では「扇」(あふぎ、おうぎ)はこの扇子のみを指すようになった。両者は外見の違いで区別できる。

中世以降、団扇は僧侶、文人、隠遁者に、扇子は公家・貴族を中心に使われた。団扇は民衆へ広がり、身分の別なく、夏の季節に気随に使われる品となった。対して、扇(扇子)は儀礼の具として用いられる場合もあり、格式ばった印象もある。

煽ぐ所作[編集]

団扇も扇子も、貴人を煽ぐ際は、直接風が体に当たらないように留意し、ゆっくりと煽ぐ。

自らを煽ぐ際は、首・胸から下をゆっくりと煽ぐ。

用途と機能[編集]

団扇の用途と機能は、生活用具としての物理的な用途・機能とそれ例外の役割により、以下のように分類できる。

物理的[編集]

起風
涼をとる(あおぐ、ひやす)、子供に風をおくる(自然の風、愛情の風)、乾かす(濡れたもの、傷などの乾燥)、飛ばす(風を送りものを飛ばす)、炊事・起火(風をおくる)、料理など冷ます(あおぐ、さます)、塵を掃う(防塵)
江戸時代、唐箕が普及する以前は脱穀後、選別する籾を箕などに入れて掲げ、人の手による風で籾殻を飛ばし選別していた。
消防用の団扇は、扇部に漆を塗るなどした大団扇で、これをあおぎ火の粉を払い類焼を防いだ。江戸時代の火消組には常備してあった消防用具の一つであった。
その他
陽射しをよける(遮陽・防陽)、虫をはらう(防虫/蚊帳での出入りでは蚊、お茶の間では蝿)

文化的[編集]

風俗的・民俗的[疑問点]
祓う(災厄、身の汚れを祓う)[要説明][疑問点]、示す・正す(威儀)[要説明]、顔を隠す(威儀)[要説明]、表す(家紋など、象徴)[要説明]、かざす(儀式の際)[要説明]、占う(軍配、差配)[要説明]、もてなす(客間、作法・礼儀)[要説明]、贈答[疑問点]、祭(盆踊りなどで持って踊る)[疑問点]、縁起もの(縁日に売られる)[要説明]、宣伝する(広告)、装う(おしゃれの小道具)、流行にのる(おしゃれ、描かれる模様)、狩る・追う(蛍狩り・追い、遊び)、選別(籾殻を、農耕)、火消し(火の粉を払う、村の共有品、大型のうちわ)[要説明]
霊力
団扇はあおぐことで、農作物の害虫は駆除され、病人は平癒し、玄関先に飾ると魔を祓いその家に幸福が訪れると信じられている(烏団扇/東京都府中市 大國魂神社)[7]
地紙に真言が刷り込まれ、寺僧が自ら製作し、団扇撒き会式で参拝者に授与され争奪によって獲得する。災厄を除く呪物のひとつとされてきた(宝扇/奈良県奈良市 唐招堤寺)。
贈答
 使[8][9]

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踊りにおいて使われる例は大変多い。全員がもつ場合は同じ図柄をもつことで集団を表し、踊りの際は拍子などとり、休息時には涼を求めるもの。特定の者がもつ場合は、警護など役がつき踊り全体の差配など行う。大型のものでは、その扇部に組や講中、役名などを大書きして掲げ持ち、所在を表示することが多く、翳的な用法となる。
応援
うちわに応援メッセージなどを入れたもの。主にアイドルのコンサート等で使用される。
自らの応援するアイドルの名前や、応援メッセージが入ったものが主流。応援うちわを取り扱った専門店も展開されている[10]
スポーツの応援にも利用される[11]
模様・柄[疑問点]
  



[12][13][14]使



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 - 退

















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鹿鹿

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使[17]

403007080[18]

うちわがテーマの博物館・祭事[編集]

丸亀市うちわの港ミュージアム

脚注[編集]



(一)^ 6.  . 202413

(二)^ . www.hs-honpo.com. 202413

(三)^ TOKYO BEFORE/AFTER.  . 2023723

(四)^   . www.photo-make.jp. 2023722

(五)^  1954142-1441897308311800100

(六)^ 144

(七)^ . www.ookunitamajinja.or.jp. 2023723

(八)^ 23 |. . 2023723 ?綿使 

(九)^ . dl.ndl.go.jp. p. 605. 2023723

(十)^ 宿2 (2013925). 2014108

(11)^ .   (201479). 2014108

(12)^ aucfan.  Choo Choo Fan          . . 2023721

(13)^ aucfan.   . . 2023722

(14)^ . . 2023722

(15)^ 1.  . 2017410

(16)^ . . (2017325). https://www.sankei.com/article/20170325-TK6DMX5PFVIUZPZH7QEI6B7XFM/ 

(17)^ 調  

(18)^    2009Page12.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]