アイル・ゲット・ユー
「アイル・ゲット・ユー」 | ||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||||||||||||||||||||
英語名 | I'll Get You | |||||||||||||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||||||||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||||||||||||||||||||||
A面 | シー・ラヴズ・ユー | |||||||||||||||||||||||||||
録音 |
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ジャンル | リバプールサウンド | |||||||||||||||||||||||||||
時間 | 2分04秒 | |||||||||||||||||||||||||||
レーベル | ||||||||||||||||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||||||||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||||||||||||||||||||
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﹁アイル・ゲット・ユー﹂︵I'll Get You︶は、ビートルズの楽曲である。1963年8月にシングル盤﹃シー・ラヴズ・ユー﹄のB面曲として発売された。レノン=マッカートニーの作品で、制作当初のタイトルは﹁Get you in the end﹂[1]。A面曲の﹁シー・ラヴズ・ユー﹂と同じく、﹁yeah﹂の繰り返しがフィーチャーされている。オリジナル・アルバムには未収録となっており、アメリカではキャピトル編集盤﹃ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム﹄、イギリスではコンピレーション・アルバム﹃レアリティーズ﹄でアルバム初収録となった。
背景・曲の構成[編集]
本作についてポール・マッカートニーは﹁ジョンと2人で書いた﹂と語っており[2]、ジョン・レノンも1980年の﹃プレイボーイ﹄誌のインタビューで共作としたうえで﹁ポールと曲を書こうとして…うまくいかなかった﹂と語っている[3]。 曲のキーはDメジャーで、4分の4拍子となっていて、終始レノンとマッカートニーのデュエットで歌われる[4]。ベースが強調されている一方で、リズムギターとドラムは8ビートを刻んでいる。なお、リードギターのパートは存在しない[4]。﹁ラヴ・ミー・ドゥ﹂や﹁アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア﹂でも聴くことができるハンドクラップは、本作ではイントロ部分だけに登場し、パーカッションの役割を果たしている[4]。 本作は﹁Imagine I'm in love with you︵想像してみて、僕が君に恋してるって︶﹂と呼びかけるところから始まっており、この形式は後に発表された﹁ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ﹂やレノンのソロ曲﹁イマジン﹂にも見られる[2]。コード進行についてマッカートニーは、﹁It's not like me to pretend︵そんなふりをするなんて、僕らしくないけれど︶﹂というフレーズのコードをジョーン・バエズの﹁私の悩み﹂から拝借したことを後に明かしている[2]。レコーディング[編集]
﹁アイル・ゲット・ユー﹂は、1963年7月1日にEMIレコーディング・スタジオでレコーディングされ[5][6]、同月4日にミキシングが行なわれた[7]。なお、レコーディングで必要となったテイク数や、ミキシング時に使用されたテイクは不明となっている[7]。また、当時はモノラル・ミックスを作成した後に、セッション・テープを破棄していたため、﹁ラヴ・ミー・ドゥ﹂、﹁P.S.アイ・ラヴ・ユー﹂、﹁シー・ラヴズ・ユー﹂と同様にステレオ・ミックスは存在しない[7]。リリース[編集]
﹁アイル・ゲット・ユー﹂は、1963年8月23日にイギリスで発売されたシングル盤﹃シー・ラヴズ・ユー﹄のB面に収録された[6]。アメリカでは、1963年9月16日にシングル盤﹃シー・ラヴズ・ユー﹄のB面曲として発売された後、1964年5月21日に発売されたシングル盤﹃シー・ラヴズ・ユー︵ドイツ語︶﹄のB面曲としても発売され、その後4月10日に発売されたキャピトル編集盤﹃ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム﹄に収録された[6]。イギリスにおいては﹃レアリティーズ﹄が﹃ビートルズ・コレクション﹄内の1アルバムとして発表されるまではアルバム未収録のままだった。CD作品では、1988年に発売のコンピレーション・アルバム﹃パスト・マスターズ Vol.1﹄で初収録となった。 日本では1964年4月5日に発売されたシングル盤﹃シー・ラヴズ・ユー﹄のB面に収録された後、1978年4月5日に独自発売されたコンピレーション・アルバム﹃ザ・ビートルズ・ビート﹄に収録された。 1995年に発売された﹃ザ・ビートルズ・アンソロジー1﹄には、1963年10月13日にロンドン・パラディウムで開催されたライブでの音源が収録された。なお、BBCラジオの番組でも演奏されており、1963年9月7日に放送された﹃Saturday Club﹄での演奏が2013年に発売された﹃オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2﹄に収録された[8][注釈 1]。クレジット[編集]
※出典[9] ●ジョン・レノン - リード・ボーカル、アコースティック・ギター、ハーモニカ ●ポール・マッカートニー - リード・ボーカル、ベース ●ジョージ・ハリスン - ハーモニー・ボーカル、エレクトリック・ギター ●リンゴ・スター - ドラムカバー・バージョン[編集]
R・スティーヴィー・ムーアは、1986年に発売されたアルバム﹃Man of the Year Volume 4﹄でカバーした[10]。 マイケル・カーペンターは、2001年に発売されたアルバム﹃Soop #1: Songs of Other People﹄で本作をカバーした[11]。 マッカートニーは、2005年に行った全米ツアーで本作を演奏した。この時の模様がライブ・ビデオ﹃ライヴ・イン・ザ・US 2005〜ザ・スペース・ウィズイン・アス〜﹄に収録された。 スミザリーンズは、2008年に発売されたカバー・アルバム﹃B-Sides the Beatles﹄でカバーした[12]。脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 1963年7月16日放送の『Pop Go The Beatles』でも演奏されたが、こちらは現在もビートルズの公式作品には未収録となっている。
出典[編集]
(一)^ Lewisohn 1988, p. 32.
(二)^ abcMiles 1997, p. 150.
(三)^ Sheff 2010, p. 205.
(四)^ abcPollack 1991.
(五)^ Russell 2006, p. 184.
(六)^ abcWomack 2014, p. 445.
(七)^ abcMargotin & Guesdon 2013, p. 84.
(八)^ “On Air - Live At The BBC Volume 2”. thebeatles.com. Apple Core. 2020年8月15日閲覧。
(九)^ MacDonald 2005, pp. 85–86.
(十)^ Mason, Stewart. Man of the Year Volume 4 - R. Stevie Moore | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月1日閲覧。
(11)^ Soop #1: Songs of Other People - Michael Carpenter | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年9月3日閲覧。
(12)^ Deming, Mark. B-Sides the Beatles - The Smithereens | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月1日閲覧。
参考文献[編集]
- Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. ISBN 0-517-57066-1
- MacDonald, Ian (2005). All The Songs: The Story Behind Every Beatles Release (Second Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3
- Margotin, Philippe; Guesdon, Jean-Michel (2013). All The Songs: The Story Behind Every Beatles Release. Black Dog & Leventhal. ISBN 1-5791-2952-8
- Miles, Barry (1997). Paul McCartney: Many Years From Now. New York: Henry Holt and Company. ISBN 0-8050-5249-6
- Pollack, Alan W. (1991年). “Notes on "I'll Get You"”. soundscapes.info. 2021年10月16日閲覧。
- Russell, Jeff P. (2006). The Beatles Complete Discography. Universe. ISBN 0-7893-1373-1
- Sheff, David (2010). All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono. St. Martin's Publishing Group. p. 205. ASIN B0040ZN98G
- Womack, Kenneth (2014). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 0-3133-9172-6
外部リンク[編集]
- I'll Get You - The Beatles