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日食

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日蝕から転送)
2006329
2012521鹿

[1]solar eclipse[1]


すなわち新月の時に起こる。

種類

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皆既日食での影に入ったトルコとキプロス国際宇宙ステーションより、2006年3月29日

[ 1]total eclipseannular eclipsehybrid eclipse

西


原因

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11[ 2]365.242211[ 3]27.3217113[ 4]18029.530627.321729.530612.208929.53065.1

212119退346.620134634721731235426177[ 5]21354
年月日(世界時) 食の種類 食の起こる地域 備考
2007年3月19日 部分食 ユーラシア中央・東部
2007年9月11日 部分食 南アメリカ中部・南部、南極
2008年2月7日 金環食 南氷洋、南極半島
2008年8月1日 皆既食 北アメリカ北端、北極、シベリア、中国西部
2009年1月26日 金環食 南大西洋、南インド洋、インドネシア、フィリピン
2009年7月22日 皆既食 インド、中国南部・中部、奄美群島、南太平洋中部
2010年1月15日 金環食 中央アフリカ、インド洋、東南アジア、華北
2010年7月11日 皆既食 ニュージーランド北島洋上、南太平洋、南アメリカ南端 日本時間では12日
2011年1月4日 部分食 ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア
2011年6月1日 部分食 グリーンランド、東シベリア 日本時間では2日
2011年7月1日 部分食 南氷洋
2011年11月25日 部分食 南大西洋、南氷洋、オーストラリア南方
2012年5月20日 金環食 華南、日本、アリューシャン列島、北アメリカ 日本時間では21日
2012年11月13日 皆既食 オーストラリア北部、南太平洋、南アメリカ西沖

 26[2]

346.620112354.36727830[ 6]151815183544173.3101346.62016177.183612354.36724

11129.53612011

22123365346.62011193129.5306123541111123123451935

129.53063236551


日食の予報

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354177使

[ 7]1

予報の歴史

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20002[ 8][ 9] 西[ 10]

1994[ 11]

1180.1使

1183寿[ 12][11]

183910西2西西[12]

西西6585528西

6443[2][ 13]

サロス

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129.53062236585.3212[ 14]27.21222426585.35752396585.53751346.620119196585.7822231811108

8120西240西33541[ 15]3
年月日(世界時) 食の種類 食の起こる地域
1958年4月19日 金環食 アラビア海、インドシナ、沖縄諸島、日本南沖、北太平洋中部
1976年4月29日 中部大西洋、北西アフリカ、地中海、ユーラシア南部
1994年5月10日 北太平洋東部、北アメリカ、北大西洋、北アフリカ西端
2012年5月20日 華南、日本、アリューシャン列島、北アメリカ
2030年6月1日 北アフリカ、地中海、中央アジア、沿海州、北海道
年月日(世界時) 食の種類 食の起こる地域と食の概要
1937年6月8日 皆既食 南太平洋東部、南アメリカ西岸。皆既継続時間7分4秒。20世紀第2位の長さの皆既日食
1955年6月20日 インド洋西部、東南アジア、南太平洋。皆既継続時間7分8秒。20世紀最長
1973年6月30日 南アメリカ北部、北アフリカ、インド洋。皆既継続時間7分3秒。20世紀第3位
1991年7月11日 中部太平洋、中央・南アメリカ。皆既継続時間6分53秒
2009年7月22日 インド、華中、奄美群島、中部太平洋。皆既継続時間6分39秒。21世紀最長の皆既日食
年月日(世界時) 食の種類 食の起こる地域と食の概要
1995年10月24日 皆既食 西アジア、インド、東南アジア、西太平洋。最大継続時間2分10秒
2013年11月3日 金環皆既食 北アメリカ東沖、中部大西洋、アフリカ中央。皆既継続時間1分40秒
2031年11月14日 北西太平洋、中部太平洋、パナマ。皆既継続時間1分8秒
2049年11月25日 紅海、アラビア海、インドネシア、西太平洋。皆既継続時間38秒
2067年12月6日 金環食 中央アメリカ、南アメリカ北岸、大西洋、アフリカ中部。皆既継続時間8秒

表を見ると、食により3サロスの間に経路が少し北上又は南下した事が分かる。サロスは不変ではなく、1000年程度の期間で、極地方の部分食から始まって少しずつ北上(あるいは南下)して赤道を越え、最後は反対側の極地方の部分食となって終わるという経過をたどる。また、サロス周期は約18年であるが、日食は毎年起こる。これは、複数のサロスが存在するためで、実際に18年間に40個ほどのサロスが食を繰り返しており、オランダの天文学者ゲオルグ・ファン・デン・ベルグがサロスに付けた通し番号が一般に使用されている。

メトン(章法)

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1365.2422196939.60182356939.667520346.6201×20=6932.40219

192352075 - 6使
年月日(世界時) 食の種類 食の起こる地域
1993年5月21日 部分食 北アメリカ、北極、ユーラシア北西部
2012年5月20日 金環食 華南、日本、アリューシャン列島、北アメリカ
2031年5月21日 アフリカ大陸、インド南端、インドネシア
2050年5月20日 ニュージーランド南東沖、南太平洋
2069年5月20日 部分食 ドレーク海峡付近(南アメリカと南極の間)

他にも日食の周期性を用いた予報の種類は多い。

日食の経過

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影の移動に基づく日食の経過

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1999811




2










月と太陽の位置関係に基づく日食の経過

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1

2



3

4


日食の継続時間

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西1km3600km5.1

740006000西218671672913957[ 16]217

323173012

観測

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1851年7月28日に観測された皆既日食の写真
ダイヤモンドリング

調

23[ 17]

[ 18]

1919529[14]

観測方法と注意点

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2012521



 - 0.003%3%LED[15]20使123



 - [16]




溶接用の遮光面で観測する人。日食の観測にはこのような強力な遮光が必要
溶接用の遮光面で観測する人。日食の観測にはこのような強力な遮光が必要
  • 小さな穴を通した影は日食の形になる[17]
    小さな穴を通した影は日食の形になる[17]
  • 木漏れ日も太陽像を呈する[17]
  • 日食時に起こる諸現象

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    正午ごろの皆既食時に見られた地平線付近の夕焼けのような空(アメリカ、2017年8月)
    地面に敷いた白いシートに現れた光のゆらめき(shadow bands)を皆既食直前から皆既食開始直後まで撮影した動画(アメリカ、2017年8月)

    199981130.717°[18][19]

    2015320(UCTE grid)9034[20][21]

    [22]
    2017821

    shadow bands, flying shadows[23][24]

    [25][26]

    日食観測の歴史

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    『日食について研究する天文学者たち』(アントワーヌ・カロン英語版画、1571年



    2[ 19]









    2472483632628410[27]

    日食の一覧

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    文化

    [編集]



     () - 9羿

     - [28]

    脚注

    [編集]

    注釈

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    (一)^ 3132

    (二)^ 1

    (三)^ 360÷365.24221/

    (四)^ 360÷27. 3213/

    (五)^ 29.5306×12354

    (六)^ 

    (七)^ 

    (八)^ 

    (九)^ [3][4][5][6]

    (十)^ [7][8]21001900[9]

    (11)^ 26516[10]

    (12)^ 西

    (13)^ 4[2]

    (14)^ 129.5305892236585.321347[2]

    (15)^ 3exeligmos

    (16)^ 215021682186220422225

    (17)^ 

    (18)^ 1925124[13]

    (19)^ Rāhula

    出典

    [編集]


    (一)^ ab 2003, p. 304.

    (二)^ abcd 2013.

    (三)^ ウィキソース出典  () /,  

    (四)^ ウィキソース出典  () /002#,  

    (五)^ ウィキソース出典  () /#_2,  

    (六)^ ウィキソース出典  () /#,  

    (七)^  1975, pp. 1931.

    (八)^  1982, pp. 4447.

    (九)^  &  1975.

    (十)^  2010b.

    (11)^ 201221   . . (2012519). http://mainichi.jp/area/okayama/news/20120519ddlk33040517000c.html []

    (12)^ . NHK. (2012519). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120519/k10015242411000.html 

    (13)^ 2012  2013

    (14)^ Dyson, F.W.; Eddington, A.S.; Davidson, C.R. (1920). A Determination of the Deflection of Light by the Sun's Gravitational Field, from Observations Made at the Solar eclipse of May 29, 1919. Phil. Trans. Roy. Soc. A 220 (57181): 291333. Bibcode: 1920RSPTA.220..291D. doi:10.1098/rsta.1920.0009. 2020-11-03. https://web.archive.org/web/20201103181710/https://zenodo.org/record/1432106 2019827. 

    (15)^ 使 

    (16)^ Five Tips from NASA for Photographing the Total Solar Eclipse on Aug. 21 (). NASA (2017810). 20208182017921

    (17)^ ab2012 2012521 245212441820122

    (18)^ Gray, S. L.; Harrison, R. G. (2012). Diagnosing eclipse-induced wind changes. Proceedings of the Royal Society 468 (2143): 18391850. Bibcode: 2012RSPSA.468.1839G. doi:10.1098/rspa.2012.0007. 2015-03-04. https://web.archive.org/web/20150304105008/http://rspa.royalsocietypublishing.org/content/468/2143/1839 201534. 

    (19)^ Dave Mosher (2012329). .   . 2024414

    (20)^ Solar Eclipse 2015  Impact Analysis (pdf) ().  European Network of Transmission System Operators for Electricity (2015219). 2017221201534

    (21)^ Curve of potential power loss (). ing.dk. 2020728201534

    (22)^ pp.577,580-593: 

    (23)^ Dravins, Dainis. Flying Shadows (). Lund Observatory. 20207262012115

    (24)^ J. L. Codona (1986). The Scintillation Theory of Eclipse Shadow Bands (). Astronomy and Astrophysics 164 (2): 41527. Bibcode: 1986A&A...164..415C. ISSN 0004-6361. 

    (25)^ Young, Alex. How Eclipses Work (). NASA. 20179182017921

    (26)^ Adam Hartstone-Rose; Edwin Dickinson; Lisa M. Paciulli et al.. Total Eclipse of the Zoo: Animal Behavior during a Total Solar Eclipse (). Animals 10 (4): 587. doi:10.3390/ani10040587. 

    (27)^ 

    (28)^ 97 . . 202459

    参考文献

    [編集]

    20102ISBN 978-4-7629-2872-7OCLC 587064654 
    4 

    31975 

    1992ISBN 4-639-01112-1 

    ︿  20719821020ISBN 4-00-420207-8OCLC 833378540 

    Ian Ridpath   1︿20031128ISBN 978-4-254-15017-9OCLC 123053781 
    Ridpath, Ian (2018) (). A dictionary of astronomy. Oxford: Oxford University Press. ISBN 978-0-1918-5119-3. OCLC 1078186411 . Oxford dictionary of astronomy.

    20122013 

    200745︿20071228ISSN 09162232 NCID AN10163337https://hdl.handle.net/11094/61251 

      2687 20131126OCLC 939447899 

      2011ISBN 978-4-621-08463-2 

    関連項目

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    外部リンク

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