満洲文字

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満洲文字
満洲文字による「満洲」(ᠮᠠᠨᠵᡠ、転写: manju)
類型: アルファベット
言語: 満洲語
時期: 1599年頃 (有圏点字は1632年頃) -現代
親の文字体系:

ヒエログリフ

子の文字体系: シベ文字中国語版
姉妹の文字体系: トド文字ブリヤート文字
Unicode範囲: モンゴル文字のブロックに含まれる。
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号 (IPA) を含む場合があります。
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音素文字の歴史

メロエ 前3世紀
カナダ先住民 1840年
注音 1913年

: 
: manju hergen

[]


619

1

[]

[]

sūrehanni jiha


, erdeni baksi[1], 
, g'ag'ai jargūci[1], 159927: 


使

[]


16326: 




西


[]


使使1980[2][2] 使使

満洲文字[編集]

文字 転写 Unicode 備考
単独形 語頭形 語中形 語末形 メレンドルフ 太清 新満漢大辞典
母音 [3]
ᠠ᠊ ᠊ᠠ᠊ ᠊ᠠ a a a 1820
᠊ᠠ᠋
ᡝ᠊ ᠊ᡝ᠊ ᠊ᡝ e e e 185D 語末形の下段は、[k], [g], [x] kh, gh, hh の後で用いられる。[4]
()
ᡳ᠊ ᠊ᡳ᠊ ᠊ᡳ i i i 1873
᠊ᡳ᠌᠊
᠊ᡳ᠍᠊ ᠊ᡳ᠋
᠊ᡳ᠌
ᠣ᠊ ᠊ᠣ᠊ ᠊ᠣ o o o 1823
᠊ᠣ᠋
ᡠ᠊ ᠊ᡠ᠊ ᠊ᡠ u u u 1860
??
ᡡ᠊ ᠊ᡡ᠊ ᠊ᡡ ū v uu
᠊ᡟ᠊ ᠊ᡟ y y' y 185F
子音 [5]
ᠨ᠊ ᠊ᠨ᠋᠊ ᠊ᠨ ??? n n n 1828 語中形の上段は母音の前、下段は子音の前で用いられる。
᠊ᠨ᠊
᠊ᠩ᠊ ᠊ᠩ ng ng ng 1829 語中形の上段は i, o, u, ū の前、下段は e, i の前で用いられる。
ᡴ᠊ ᠊ᡴ᠊ ᠊ᡴ k k k 1874 語中形の上段は a, o, ū の前、下段は子音の前で用いられる。
᠊ᡴ᠋᠊
() ᠊ᡴ᠌᠊ ᠊ᡴ᠋ k k k 1874
ᡤ᠊ ᠊ᡤ᠊ g g g 1864
g g g 1864
ᡥ᠊ ᠊ᡥ᠊ h h h 1865
h h h 1865
ᠪ᠊ ᠊ᠪ᠊ ᠊ᠪ b b b 182A
ᡦ᠊ ᠊ᡦ᠊ p p p 1866
ᠰ᠊ ᠊ᠰ᠊ ᠊ᠰ s s s 1867
ᡧ᠊ ᠊ᡧ᠊ ᠊ᡧ š x sh 1867
ᡨ᠋᠊ ᠊ᡨ᠋᠊ t t t 1868 語頭形および語中形の上段は a, o, i の前で用いられる。

語頭形および語中形の下段は e, u, ū の前で用いられる。
語中形の中段は子音の前で用いられる。

᠊ᠳ᠊ ᠊ᡨ
ᡨ᠊ ᠊ᡨ᠊
ᡩ᠊ ᠊ᡩ᠊ d d d 1869 語頭形および語中形の上段は a, o, i の前で用いられる。

語頭形および語中形の下段は e, u, ū の前で用いられる。

ᡩ᠋᠊ ᠊ᡩ᠋᠊
ᠯ᠊ ᠊ᠯ᠊ ᠊ᠯ l l l 182F
ᠮ᠊ ᠊ᠮ᠊ ᠊ᠮ m m m 182E
ᠴ᠊ ᠊ᠴ᠊ c q ch 1834
ᠵ᠊ ᠊ᠵ᠊ j j zh 1835
ᠶ᠊ ᠊ᠶ᠊ y y y 1836
ᡵ᠊ ᠊ᡵ᠊ ᠊ᡵ r r r 1875
ᡶ᠊ ᠊ᡶ᠊ f f f 1876 語頭形および語中形の上段は a, e の前で用いられる。

語頭形および語中形の下段は i, o, u, ū の前で用いられる。

ᡶ‍᠋ ᠊‍ᡶ‍
ᠸ᠊ ᠊ᠸ᠊ w w w 1838
ᠺ᠊ ᠊ᠺ᠊ k' k' kk 183A
ᡬ᠊ ᠊ᡬ᠊ g' g' gg 186C
ᡭ᠊ ᠊ᡭ᠊ h' h' hh 186D
ᡮ᠊ ᠊ᡮ᠊ ts' c c 186E
ᡯ᠊ ᠊ᡯ᠊ dz z z 186F
ᡰ᠊ ᠊ᡰ᠊ ž r' rr 1870
ᡱ᠊ ᠊ᡱ᠊ c' q(q'') ch 1871
ᡷ᠊ ᠊ᡷ᠊ j j(j'') zh 1877

脚注[編集]

  1. ^ a b 遼寧省档案館『満洲実録・上函・巻三』
  2. ^ a b 中国の歴史 12 清朝二百余年 p3-7 陳舜臣 平凡社 1982年12月刊
  3. ^ Gorelova, L: "Manchu Grammar", page 59. Brill, 2002.
  4. ^ Gorelova, L: "Manchu Grammar", page 53. Brill, 2002.
  5. ^ Gorelova, L: "Manchu Grammar", page 70. Brill, 2002.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]