黄色
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16進表記 | #FFD400 |
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RGB | (255, 212, 0) |
CMYK | (1, 14, 99, 0) |
HSV | (50°, 100%, 100%) |
マンセル値 | 4.0Y 8.5/12.3 |
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黄色のさまざまな色合い
物体色としての黄色
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16進表記 | #FFD800 |
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RGB | (255, 216, 0) |
CMYK | (0, 13, 100, 0) |
HSV | (51°, 100%, 100%) |
マンセル値 | 5Y 8.5/14 |
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黄色は色料の三原色の一つである。
印刷などの分野ではイエロー(yellow)と呼ぶ場合、単に黄色の英語名ではなく「色料の三原色の一つとしての黄色」であることを指示することが多い。インクやトナーの基本色である黄色(yellow)は、シアン (cyan)・マゼンタ (magenta)・キープレート(キープレート、key plate) と合わせてCMYK と呼ばれる。
具体的な物質としての黄色の顕色成分については、黄色天然染料・黄色合成染料・黄色有機顔料・黄色無機顔料を参照。
JIS規格における黄色・イエロー
黄色(JIS慣用色名) | ||
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マンセル値 | 5Y 8/14 |
イエロー(JIS慣用色名) | ||
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マンセル値 | 5Y 8.5/14 |
JIS では黄色およびイエローがそれぞれ定義されている。この黄色とイエローはわずかに異なる色として示されている。
光源色としての黄色
Yellow (webcolor) | ||
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16進表記 | #FFFF00 |
LightYellow (webcolor) | ||
---|---|---|
16進表記 | #FFFFE0 |
黄色の色料
着色に使用される黄色色素は様々あるが、様々な着色のシステムに用いられる色素の中で黄色を呈するものの耐光性は、総じて劣っている。加えて、無機顔料については毒性を有するものが多いが、被覆力を含めた様々な特性を全面的に代替する顔料は存在しない。 染料については、天然染料と合成染料に大別し、顔料については有機顔料と無機顔料に大別して、記述する。この区分は、顔料と染料のそれぞれの分野で尊重されている典型的な区分である。なお一般的に使用される安全な色料を先に記述し、その後で有毒で一般的に使われない色料を記述する。黄色天然染料
黄色の染料のうち植物由来のもの。黄色天然染料は伝統的な染料で、一部は、日本語の来歴を証言する性格も有する。藤黄 gamboge
黄金色のガム樹脂で、東アジアでは数百年以上昔から絵具として使用された。主としてフクギ科︵旧オトギリソウ科︶フクギ属︵マンゴスチンもこの属に含まれる︶でタイやインドシナ等に自生するガンボジ︵学名: Garcinia hanburyi︶や、同属でインド・スリランカ等に自生するガンボウジノキ︵別名: インドガンボジ; 学名: Garcinia morella︶といった各種樹木から採取される[2]。ヨーロッパでは古くから商品として伝えられており、初期フランドル絵画に使用されたとも言われる。主として水性絵具、揮発性ニス (varnish)、金属ラッカーの用途がある。草雌黄とも言う。キハダ
キハダ︵黄檗、黄蘗)は﹁黄肌﹂という意味で、ミカン科の植物である。5から6月頃黄緑の花をつける。樹皮の内側は黄色であり苦味がある。樹皮は染色に使用される。樹皮の薬用名は黄檗︵オウバク︶であり、健胃剤や火傷の薬である。なおキハダで染色する場合は媒染剤を用いず直接染料として用いる。カリヤス
カリヤス︵刈安︶はイネ科の植物である。灰汁を媒染剤に用いる。ウコン
ウコン︵鬱金︶はショウガ科の植物である。地下茎を黄金色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。香辛料・食品用の天然着色料としても用いられる。オウレン
オウレンはキンポウゲ科の植物である。根を黄色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。クチナシ
クチナシはアカネ科の植物である。果実を黄色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。食品用の天然着色料としても用いられるが、天然着色料として用いる場合は黄色から緑、青にかけての幅広い色調をカヴァーする。ズミ
ズミはバラ科の植物である。樹皮を黄色の染料として用いる。ミョウバンを媒染剤に用いる。煎餅の着色にも用いられる。ハイノキ
ハイノキはハイノキ科の植物である。葉を黄色の染料として用いる。灰汁を媒染剤に用いる。メギ
メギはメギ科の植物である。樹皮を黄色の染料として用いる。媒染剤不要の直接染料。黄色合成染料
黄色の染料のうち石油から化学的に合成されたもの。代表的なものとしてアゾ系の黄色染料やピラゾロン系の黄色染料が挙げられる。なお黄色合成染料はレーキ化することによって黄色の有機顔料としても用いられる。レーキ型アゾ系黄色顔料やレーキ型ピラゾロン系黄色顔料はアゾ系黄色染料やピラゾロン系黄色染料をレーキ化して顔料としたものである。黄色有機顔料
一般工業製品や学校で使われる絵具などには、しばしば毒性の少ない有機顔料が使用される。但し一般印刷に使用されている安価な製品は安価な赤色色素と同様紫外線に弱く、数箇月程屋外に掲示されたポスターなどはマゼンタやイエローが退色し、青く見える。なお、レーキ型の有機顔料は、水溶性を有する有色物質を電離させ、担体としての金属イオンと電気的に結合させたものである。アゾ
モノアゾ
黄色のモノアゾ (monoazo) 顔料の種類は多いが概して耐溶剤性に劣る。Color Index には Colour Index Generic Name、Pigment Yellow 1、Pigment Yellow 3、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 65、Pigment Yellow 111等が記載されている[3]。Pigment Yellow 3は有機顔料としてはかなり以前に開発された顔料であるが、緑味黄を呈する比較的不透明な黄色顔料で、その色相やコストパフォーマンスから重要な顔料である。Pigment Yellow 65は日本では、Pigment Yellow 83によって駆逐された傾向を見出せる顔料であるが、世界的には依然として重要な顔料である。アリライドイエロー (arylide yellow) とも言う。ジスアゾ
ジスアゾ (disazo) 顔料も種類が多い。モノアゾ顔料と比較して着色力が強く、耐溶剤性も高い。Color Index には Colour Index Generic Name、Pigment Yellow 81、Pigment Yellow 83等が記載されている[3]。ジアリライドイエロー (diarylide yellow) とも言う。縮合ジスアゾ
縮合ジスアゾ (condensed disazo) 顔料は従来の不溶性アゾ顔料に比べ、耐光性、耐溶剤性などが高いが、生産コストも高い。ジスアゾ縮合とも呼ばれる。具体的には、Pigment Yellow 93、Pigment Yellow 94、Pigment Yellow 95、Pigment Yellow 128、Pigment Yellow 155、Pigment Yellow 166がある[3]。Pigment Yellow 94は生産終了。 Pigment Yellow 128は、現行最も緑味の縮合ジスアゾ顔料で、インクジェットインキ等にも使用される実績のある、透明性が高い割に鮮明な顔料である。 Pigment Yellow 155は、Pigment Yellow 17に近い色相を具えた鮮明な黄色顔料である。耐久性が高く塗料、インキ、プラスチックなど様々な分野で使用されている重要な顔料で、色相や物性の異なる様々な製品が流通している。塗料分野では高い隠蔽性を具えた製品が使用されていて、耐候性はかなり優れている。印刷インキ用としては、透明タイプも隠蔽タイプも使用されているが、透明タイプは流動性に難がある。単にジスアゾ顔料にも分類されることもある。ピラゾロン
ピラゾロン系黄は赤味の強い黄色系統の顔料である。Colour Index Generic Name、Pigment Orange 13、Colour Index Generic Name、Pigment Orange 34 がよく使用される[4]。レーキ型ピラゾロン系黄色顔料として、タートラジンイエローがある。色合いは美しいが耐光性に難がある。そのため、あまり普及していない。ベンツイミダゾロン
ベンツイミダゾロン (benzimidazolon) 顔料は近年重要性が高まっているアゾ顔料で、その中でも特に重要なのはベンツイミダゾロン系モノアゾ (benzimidazole monoazo) である。具体的にはPigment Yellow 151、Pigment Yellow 154、Pigment Yellow 175 等がある[3]。ベンツイミダゾロン顔料の内で赤味のものは橙色を示すが、それ程優れた顔料ではない。具体的にはPigment Orange 36、Pigment Orange 72がある[4]。キノキサリン
アゾメチン
アゾメチン顔料は、シッフ塩基そのもの、或いは、シッフ塩基の一部を置換した構造、特にイミンを分子構造中に有する顔料。
金属錯体顔料
キノフタロン
イソインドリノン
イソインドリン
イソインドリン顔料は、イソインドールの五員環を構成する炭素と化合している水素2個を炭素で置換した構造として説明可能な構造を有する顔料である。現在までに、対称性の高い分子構造の顔料は存在していない。具体的には、Pigment Yellow 139[3]、Pigment Yellow 185[3]、Pigment Orange 66[4]、Pigment Orange 69[4]、Pigment Red 260[6] がある。Pigment Red 260は、構造中にシッフ塩基を有する。アントラキノン
黄色無機顔料
色合いや耐光性、被覆力などの性能から有機顔料では代替できないものがある。毒性が強いものもある。黄土
世界中で極めて古くから使用されてきた黄色顔料で、フランスやイギリスで良質のものが産出する。いわゆるシエナ土の組成は黄土とほとんど同じで、類似している。水和酸化鉄Fe2O3・H2Oを主たる発色成分とし、珪酸アルミを含有する。様々な成分による自然な色合いに特徴がある。色合いも多様であるが、いわゆる黄土色を呈すると言って障りない。毒性のない黄色無機顔料として知られ、有機顔料が使用できない用途での使用がある。Colour Index Generic Nameは天然黄土がPigment Yellow 43で[3]、合成黄土がPigment Yellow 42である[3]。コバルト黄
黄色複合酸化物顔料
チタン-ニッケル-アンチモン 酸化物、チタン-ニッケル-バリウム 酸化物、チタン-クロム-アンチモン 酸化物、ジルコニウム-バナジウム 酸化物などは、黄色を呈する複合酸化物顔料である。複合酸化物顔料 (mixed metal oxide pigment) とは、複数の金属酸化物を混合し、1000℃以上の高温で焼成した顔料である。複合酸化物顔料は着色力が小さいものの、耐熱性、耐候性に優れる。セラミックや耐熱塗料に使用される。焼成顔料 (calcination pigment) とも呼ばれる[7]。チタン系黄
黄色のチタン系顔料は、下掲のものが知られている。チタン-ニッケル-アンチモン 酸化物
レモン調の極めて堅牢な顔料。チタン、ニッケル、アンチモンの酸化物固溶体。安全な無機顔料として知られている。1950年代にUSAで製造されるようになった。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 53である[3]。
チタン-ニッケル-バリウム 酸化物
彩度の高い緑味がかったレモン調の顔料。チタン-ニッケル-アンチモン酸化物同様安全な無機顔料として知られている。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 157である[3]。
チタン-クロム-アンチモン 酸化物
鮮明な黄土色といった色合いの顔料。クロムを含む黄色顔料ではあるがクロムが六価ではなく三価の状態になっており、クロム化合物であるが、現在使用されている安全性の高いクロム系顔料同様、安全な顔料として知られている。Colour Index Generic NameはPigment Brown 24である[8]。
チタン-クロム-ニオブ 酸化物
チタン-クロム-アンチモン 酸化物同様クロムが三価の状態で含まれる黄色顔料であり、クロム化合物であるが安全性の高い顔料として知られている。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 162である[3]。
チタン-クロム-タングステン 酸化物
チタン-クロム-アンチモン 酸化物やチタン-クロム-ニオブ 酸化物同様クロムが三価の状態で含まれる黄色顔料であり、クロム化合物であるが安全性の高い顔料として知られている。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 163である[3]。
バナジウムジルコニウム黄
ジルコニアにバナジウムイオンを固溶させて製造される黄色顔料で、セラミック顔料として使用される。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 160である[3]。
バナジウムスズ黄
酸化スズにバナジウムイオンを固溶させて製造される黄色顔料で、セラミック顔料として使用される。バナジウムジルコニウム黄よりも色調が鮮やかである。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 158である[3]。
ビスマスバナジウム黄
プラセオジム黄
ジルコンに4価のプラセオジムイオンを固溶させて製造される黄色顔料で、セラミック顔料として使用される。黄色の無機顔料の中では安全性が高く、近年は絵具にも使用されている。
石黄 Orpiment
錫 - 鉛 - 黄
14世紀においても僅かに使用されたが、15-17世紀に使用された顔料である。17世紀のナポリ黄の出現により忘却され、かつては、ナポリ黄と混同されていた。1940年デルナー研究所のヤコビ博士のスペクトル分析によって再発見されるまで、様々な文献にも現れない。隠蔽力に優れ、油性媒材、水性媒材ともなじむ。密陀僧 Massicot
密陀僧・マシコット、金密陀・リサージ (litharge) は共に黄色を呈する一酸化鉛の呼称である。塩基性炭酸鉛を長時間高温で加熱すると黄色の一酸化鉛が得られる。かつてはヨーロッパ絵画に使用されたと言われているが、自然科学的方法で調査すると錫 - 鉛 - 黄である。日本においては法隆寺壁画に使用された。唐から日本に密陀僧が伝わり乾燥促進剤として使用された。ナポリ黄
主成分はアンチモン酸鉛。イタリアのベスビオス火山で得られたとされる。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 41である[3]。絵具のネープルスイエローは、名前として残る。但しセラミック顔料のネープルスイエローは本物のアンチモン酸鉛が使用されている。クロム酸系黄
黄鉛、ジンククロメート、バリウムクロメート、ストロンチウムクロメート、カルシウム黄等のクロム酸塩からなる黄色顔料。六価クロムを含むため毒性が強く、また耐光性に弱い上硫化水素により黒変するといった欠点がある。クロム酸系黄のうち黄鉛とジンククロメートは 2000年頃までは錆止め塗料や黄色塗料に大量に使われていたが、毒性や環境問題から使用が制限されてきている。例えば自動車用塗料では既に鉛や六価クロムを含む顔料はほとんど使用されていない︵日本自動車工業会 JAMAGAZINE より︶。また日本塗料工業会でも自主規格 JPMS 26 を設け、塗料中の鉛を減らすように動いている。バリウム黄
バリウム黄はクロム酸バリウムで、淡緑黄の顔料でクロム酸カリウムと塩化バリウムの溶液から作る。塩化バリウムが塩化ストロンチウムに置き換わる以外は、ストロンチウム黄と同じ製法である。1809年ヴォークランはクロム酸バリウムの製法を発表したが、これはこの顔料の最初の記録である。バライタイエロー、バライトイエロー、レモンイエローとも言われる。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 31である[3]。
ストロンチウム黄
淡緑黄の顔料でクロム酸カリウムと塩化ストロンチウムの溶液から作る。塩化ストロンチウムが塩化バリウムに置き換わる以外は、バリウム黄と同じ製法である。ウルトラマリンイエローの名称ももつがウルトラマリンとは無関係。クロム酸ストロンチウム。ストロンシャンイエロー、レモンイエローとも言われる。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 32である[3]。
カルシウム黄
クロム酸カルシウムを主成分とする黄色顔料。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 33である[3]。
黄鉛 Chrome Yellow
黄鉛はクロム酸鉛を主成分とする。L.N.ヴォークランは、回想録の 1909 年の欄においてクロム酸鉛の製法および性質を記している。そして1818年に大量生産が開始された。かつて塗料に大量に使用されていたが最近は毒性を考慮して使用が減少している。黒変する。ジャック=ルイ・ダヴィッドは、この顔料のパレットへの採用に関して保守的だった。フィンセント・ファン・ゴッホがよく使用したことも知られている。ゴッホの黄色が独特の色合いをしているのは、黄鉛が黒変する為であり、必ずしも彼の色彩感覚が独創的だったことを意味しない。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 34である[3]。
亜鉛黄
クロム酸亜鉛、クロム酸カリ亜鉛、塩基性クロム酸亜鉛による顔料などを亜鉛黄と呼称する。ジンクイエロー。レモンイエローとも言われる。Colour Index Generic NameはPigment Yellow 36である[3]。
カドミウム黄
組成は硫化カドミウム(Colour Index Generic Name、Pigment Yellow 37[3])もしくは硫化カドミウム-硫化亜鉛(Colour Index Generic Name、Pigment Yellow 35[3])である。Colour Index Generic Nameからはカドモポン黄であるか否かは判別できない。ただし欧米では、カドミウム黄でも毒性の高いPigment Yellow 37ではなく、Pigment Yellow 37よりは毒性が弱いPigment Yellow 35に代替されている。淡色は淡色のビスマスバナジウム黄にも似た色合いであるが、濃色のカドミウム黄は濃色のビスマスバナジウム黄では到底及ばない、高彩度で不透明性の高い無機顔料である。堅牢性は複合酸化物による黄色顔料のほうが高いが、色合いではカドミウム黄が優れる。有毒で高価であり、なおかつ絵具以外ではカドミウム黄と似た色調でなおかつ毒性のない黄色無機顔料であるビスマスバナジウム黄に代替されているため[9]、今日では油絵具や水彩絵具を除いてほとんど使われない。他方、絵具においては、先述の性質から人気が高く、カドミウム黄の優れた特性を全面的に具えた代替物は存在しない[10]。したがって、代替顔料はカドミウム顔料が持つ優れた特性を必要としない場合にこそ勧められる。また、世間ではカドミウム化合物が環境に及ぼす影響を懸念する声が一部存在するが、絵具メーカーが使用するカドミウム顔料は、実用において他の物質に溶け出すことは無い。
黄色に関する事項
警戒色としての黄色
文化としての黄色
欧米では﹁Yellow﹂は﹁腰抜け﹂の意味で、侮辱・罵倒語でマイナスイメージが多い。その為欧米での安易な使用は控えるべきである。由来はイスカリオテのユダが着ていた服が黄色というが由来とされる[11]。またモンゴロイドを指す言葉としても不適当とされる[12]。 反対に中国では黄色が皇帝しか着用が許されなかったこともあり、プラスイメージである。[13]近似色
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『色彩学概説』 千々岩 英彰 東京大学出版会 2001.4 ISBN 4130820850
- 『色彩論の基本法則』ハラルド キュッパース (著), Harald K¨uppers (原著), 沢田 俊一 (翻訳) 中央公論美術出版 1997.07 ISBN 9784805503348
- 『顔料の事典』 伊藤 征司郎(編集) 朝倉書店 2000.10 ISBN 978-4254252439
- 『有機顔料ハンドブック』 橋本勲 カラーオフィス 2006.5
- 『絵具の科学』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1994.5(新装普及版) ISBN 480550286X
- 『絵具材料ハンドブック』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1997.4(新装普及版) ISBN 4805502878
- 『絵画技術入門―テンペラ絵具と油絵具による混合技法(新技法シリーズ)』 佐藤 一郎 著 美術出版社 1988.11 ISBN 978-4568321463
- 『カラー版 絵画表現のしくみ―技法と画材の小百科』森田 恒之監修 森田 恒之ほか執筆 美術出版社 2000.3 ISBN 4568300533
- 『絵画材料事典』 ラザフォード・J・ゲッテンス・ジョージ・L・スタウト著 森田恒之訳 美術出版社 1999.6 ISBN 4254252439
- 『広辞苑 第五版』新村 出 岩波書店 1998.11 ISBN 978-4000801126
- 『漢字源』漢字源 藤堂 明保,竹田 晃,松本 昭,加納 喜光 学習研究社 改訂第四版 2006.12 ISBN 978-4053018281
- 『漢字源』藤堂 明保,竹田 晃,松本 昭,加納 喜光 学習研究社 改訂新版 2001.11 ISBN 978-4053008893
- 『ジーニアス英和辞典』 小西 友七,南出 康世(編集) 大修館書店 第3版 2001.11 ISBN 978-4469041583
- 『ジーニアス和英辞典』 小西 友七,南出 康世(編集) 大修館書店 第2版 2003.11 ISBN 978-4469041651
- 近江源太郎・監修 『色々な色』 光琳社出版 1996年 ISBN 4771302324
- 清野恒介・島森功 『色名事典』 新紀元社、2005年7月。ISBN 4-7753-0384-8。
- 永田泰弘・監修 『新版 色の手帖』 小学館 2002年 ISBN 4095040025
- 福田邦夫・著 『色の名前はどこからきたか』 青娥書房 1999年 ISBN 4790601803
- 福田邦夫・著 『色の名前507』主婦の友社 2006年 ISBN 4072485403
- 藤井健三・監修 『京の色事典330』 平凡社 2004年 ISBN 4582634125
関連項目
外部リンク
- ウィキメディア・コモンズには、黄色に関するメディアがあります。
0F | 白 | 黒 | 赤 | 黄色 | ライム | 水色 | 青 | フクシャ |
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