密教(読み)ミッキョウ

デジタル大辞泉 「密教」の意味・読み・例文・類語

みっ‐きょう〔‐ケウ〕【密教】

 
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精選版 日本国語大辞典 「密教」の意味・読み・例文・類語

みっ‐きょう‥ケウ【密教】

 

(一)   
(二) 
(一)[]︿(830)
(三) 
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「密教」の意味・わかりやすい解説

密教
みっきょう

仏教の一流派。顕教(けんぎょう)に対しての呼称で、秘密仏教、真言(しんごん)密教ともいう。

[勝又俊教]

沿革


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 ()mantra()()()()dhāranī()Vidyā()()()()650700()()調()()()()()13

 ()()()()8()()80()()

 ()()()()()()()()調()()

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特色


(1)()()()()maala()(2)mantra()()(3)()mudrā(4)()()()(5)()()()(6)調()samādhi()()

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改訂新版 世界大百科事典 「密教」の意味・わかりやすい解説

密教 (みっきょう)




 1vidyā︿mahāmudrā

 Vajrayāna


23467812

 78911

 8810914

 2364839

 780423
 

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百科事典マイペディア 「密教」の意味・わかりやすい解説

密教【みっきょう】

 
()78()637-735671-741705-774139退8()()()()
 

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「密教」の解説

密教(みっきょう)
tantra/vajrayāna


()()()()()()()()使612()()()()()

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「密教」の意味・わかりやすい解説

密教
みっきょう

秘密教の略称。タントラ教と関係の深い真言乗 Mantra-yāna,金剛乗 Vajrayānaの教説で,7世紀頃からインドのベンガル地方で盛んになった仏教をいう。今日では一般に,ヒンドゥー教におけるタントラ教と区別して,中国で発展した天台宗や真言宗の,法身大日如来の身,口,意の3密を説く教理を密教といい,それらは純正なものであるとして純密などともいう。根本の仏陀を大日如来 Mahā-vairocana (大毘盧遮那仏) と呼び,密教は大日如来の所説であると主張する。諸仏諸尊ばかりでなく,従来の仏教では説かなかった多数の明王,仏教外の諸神,諸聖者もまた大日如来の現れであると解し,多くの民間信仰を摂取し,その趣意を直観的に表示するために,大曼荼羅を構成する。『大日経』の説く曼荼羅を胎蔵界曼荼羅,『金剛頂経』の説く曼荼羅を金剛界曼荼羅と称する。衆生は本来仏性を具有しているから,曼荼羅の諸尊を念じ,陀羅尼を誦し,印契 (いんげい) などによる特別な儀式にあずかることによって容易に究竟の境地に達し,仏陀となることができるという即身成仏を説く。現世肯定的で情念を無視しない生の哲学である。

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旺文社世界史事典 三訂版 「密教」の解説

密教
みっきょう

秘密深奥の教えを説いた仏教で,顕教 (けんきよう) に対する語
4世紀ごろインドにおこる。7世紀にバラモン教やヒンドゥー教,民間信仰の要素を取り入れて独立の宗教体系を整え,『大日経』『金剛頂経』を経典として各地に流布された。チベットに伝わってチベット仏教(ラマ教)となり,中国には善無畏 (ぜんむい) ・金剛智 (こんごうち) が唐の玄宗のときに伝え,不空 (ふくう) が広めたが,会昌 (かいしよう) の廃仏以後衰微した。平安前期,空海により日本に伝えられた真言宗は東密と呼ばれ,天台宗の台密と区別される。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「密教」の解説

密教
みっきょう

大乗仏教のなかの秘密の教えをいい,顕教(けんぎょう)に対する語。インドにおこり,7世紀後半にヒンズー教の影響のもとに「大日経」と「金剛頂経」が成立,理論と実践の体系が確立した。8世紀に中央アジアをへて中国に伝えられた。9世紀初めに空海が中国から日本にもたらし,真言宗を開宗(東密(とうみつ))。天台宗を開いた最澄も密教を伝えた(台密(たいみつ))。手に印相(いんぞう)を結び,口に真言を唱え,心に仏を観じるという三密の行により宇宙の真相を知り,仏との一体化をはかり即身成仏をはたすと説く。

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旺文社日本史事典 三訂版 「密教」の解説

密教
みっきょう

仏教の一派で,秘密仏教の意
顕教に対する語。インドのグプタ王朝(4〜6世紀)のときに,仏教が衰勢を挽回しようとしてバラモン教の思想をとり入れて密教をつくった。やがて中国に伝えられ,日本にも入った。空海が804年に入唐して密教を学び,帰国してから真言宗(東密)を伝えた。加持祈禱を行い即身成仏・現世利益を説いたので,藤原氏などの貴族の信仰を得て,その生活にとり入れた。

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葬儀辞典 「密教」の解説

密教

仏教の密教系の宗派には、天台宗と真言宗があります。密教では、身・口・意の三業のために焼香を三回行います。

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世界大百科事典(旧版)内の密教の言及

【真言】より

…密教において,もろもろの仏・菩薩あるいは諸天に呼びかけて祈請し,あるいは儀式に効力を賦与するために唱える呪文。サンスクリットではマントラmantra。…

【神秘主義】より

…2人に代表されるような立場は,〈梵我一如〉すなわち,世界万有を根本から統一する原理であるブラフマンが個我の内面的本質であるアートマンと別でないという自覚として長くインド精神史を貫いている。ウパニシャッド(2)仏教 仏教がとったさまざまな歴史的形態の内でもっとも典型的に神秘的合一の立場を示しているのは密教である。密教行法の基本は,本尊を迎えてこれと身口意の三密において合一する三密瑜伽(さんみつゆが)である。…

【陀羅尼】より

…陀羅尼は仏教経典に多くふくまれ,旧訳経典では呪と訳している。密教経典はこの陀羅尼から成っているので一般人にわかりにくいため,秘密教とよばれる。インドにおいてすでにそうだったから,そのインドの発音を漢字で音写して日本に伝わった密教経典が,日本人にわかりにくいのは当然である。…

【パーラ・セーナ朝美術】より

…インドの他の地方では衰退した仏教もこの地方ではパーラ朝の諸王の保護をうけて最後の繁栄をみた。大乗仏教が民間信仰を取り入れて密教(金剛乗)として新しい展開を遂げたのもこの時代である。ボードガヤーサールナートナーランダーなどの伽藍は増改築され,オーダンタプリーOdantapurī(古名ウッダンダプラ),ビクラマシラーVikramaśilā,パハールプル(古名ソーマプラ)などの伽藍が新しく造営された。…

【仏教】より


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※「密教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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