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'''百科事典'''︵ひゃっかじてん、{{Lang-la-short|encyclopedia}}︶とは、あらゆる[[科目]]にわたる[[知識]]を集め、これを部門別や[[アルファベット順]]・[[五十音順]]あるいは[[いろは順]]に |
'''百科事典'''︵ひゃっかじてん、{{Lang-la-short|encyclopedia}}︶とは、あらゆる[[科目]]にわたる[[知識]]を集め、これを部門別や[[アルファベット順]]・[[五十音順]]あるいは[[いろは順]]に並べ、[[解説]]を記した[[書物]]のことである<ref name="kohjien_5" >[[広辞苑]] 第七版 ﹁百科辞典・百科事典﹂</ref>。﹁'''百科'''﹂と表記されることもある。
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== 概説 == |
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=== 呼称 === |
=== 呼称 === |
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「百科事典」の「百科」とはおおむね「さまざまな分野」といった意味である<ref group="注">数や種類が多いことを象徴するのに中国語や日本語では「百」「千」「万」などの数字を用いて表す。例えば、広辞苑の「百」の項目の解説には「多くのもの、種々のもの」とある。(広辞苑 第五版 p.2270「百」)。「百」「千」「万」などの数字を用いているからといって、ちょうどその数になっているという意味ではない。</ref><ref group="注">「科」は「一定の基準を立てて区分した一つ一つ」(出典:[[広辞苑]] 第五版 p.423「科」、第六版「科」)</ref><ref group="注">一つの分野だけの場合は「単科」や「専科」などと呼ぶ。</ref><ref group="注">「事典」という名称は、[[平凡社]]の創業社長・[[下中弥三郎]]の造語である(出典:[[石山茂利夫]],『裏読み深読み国語辞典』,98ページ,[[草思社]])。もっぱら[[言葉]]とその用法を解説する[[辞典]]([[辞書]])とは異なり、事典は[[写真]]や[[図面|図]]も用いて総合的な解説を行うことを特徴とする。字典(字書)を「もじてん」、辞典(辞書)を「ことばてん」というのと区別して、事典を「ことてん」という。</ref>。かつては「百科'''辞典'''」とも表記 |
「百科事典」の「百科」とはおおむね「さまざまな分野」といった意味である<ref group="注">数や種類が多いことを象徴するのに中国語や日本語では「百」「千」「万」などの数字を用いて表す。例えば、広辞苑の「百」の項目の解説には「多くのもの、種々のもの」とある。(広辞苑 第五版 p.2270「百」)。「百」「千」「万」などの数字を用いているからといって、ちょうどその数になっているという意味ではない。</ref><ref group="注">「科」は「一定の基準を立てて区分した一つ一つ」(出典:[[広辞苑]] 第五版 p.423「科」、第六版「科」)</ref><ref group="注">一つの分野だけの場合は「単科」や「専科」などと呼ぶ。</ref><ref group="注">「事典」という名称は、[[平凡社]]の創業社長・[[下中弥三郎]]の造語である(出典:[[石山茂利夫]],『裏読み深読み国語辞典』,98ページ,[[草思社]])。もっぱら[[言葉]]とその用法を解説する[[辞典]]([[辞書]])とは異なり、事典は[[写真]]や[[図面|図]]も用いて総合的な解説を行うことを特徴とする。字典(字書)を「もじてん」、辞典(辞書)を「ことばてん」というのと区別して、事典を「ことてん」という。</ref>。かつては「百科'''辞典'''」とも表記されたが、[[1931年]]に[[平凡社]]が『[[世界大百科事典|大百科事典]]』を出版し、それ以後「百科'''事典'''」の表記が定着した。 |
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﹁'''百科全書'''﹂︵ひゃっかぜんしょ︶とも言うが、こ |
﹁'''百科全書'''﹂︵ひゃっかぜんしょ︶とも言うが、この呼称はやや古風な呼び方である。特に、後述するフランスの[[百科全書派]]の手によるものを指して[[百科全書]]と呼ばれることが多い。[[中国語]]では﹁類書﹂と称するが、これは﹁百科全書﹂が正式の表記である。
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なお、百科事典を意味する{{Lang-en|encyclopedia}} は、[[ギリシャ語]]の[[コイネー]]の"ἐγκυκλοπαιδεία"から派生した言葉で、﹁輪になって﹂の意味であるἐγκύκλιος︵enkyklios‥en + kyklios、英語で言えば﹁in circle﹂︶と、﹁[[教育]]﹂や﹁[[子育て|子供の育成]]﹂を意味するπαιδεία︵paideia パイデイア︶を組み合わせた言葉であり、ギリシャ人達が街で話し手の周りに集まり聴衆となって伝え聞いた教育知識などから﹁一般的な[[知識]]﹂の意味で使われていた<ref>[http://www.etymonline.com/index.php?term=encyclopedia Encyclopaedia] online etymology dictionary</ref><ref>[http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0057%3Aentry%3De%29gkuklopaidei%2Fa ἐγκυκλοπαιδεία] Henry George Liddell, Robert Scott, A Greek-English Lexicon, at Perseus project</ref><ref>[http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0057%3Aentry%3De%29gku%2Fklios ἐγκύκλιος] Henry George Liddell, Robert Scott, A Greek-English Lexicon, at Perseus project</ref><ref>[http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0057%3Aentry%3Dpaidei%2Fa Παιδεία] Henry George Liddell, Robert Scott, A Greek-English Lexicon, at Perseus project</ref>。
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=== 体裁 === |
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==== 巻数 ==== |
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大型百科事典では数十冊もの大部となるが、記述をコンパクトにまとめた一巻本のものもある。非常に大部のものの場合、[[索引]]が独立した一巻となっているものも存在する。索引のほか、[[地図]]も単独巻として存在 |
大型百科事典では数十冊もの大部となるが、記述をコンパクトにまとめた一巻本のものもある。非常に大部のものの場合、[[索引]]が独立した一巻となっているものも存在する。索引のほか、[[地図]]も単独巻として存在させているものがある。 |
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これら以外にも、定期的に刊行される[[分冊百科]] |
これら以外にも、定期的に刊行される[[分冊百科]]が存在する。分冊百科は[[映画]]、[[医薬]]、[[英語]]、[[日本史]]、[[世界遺産]]など様々なテーマで刊行され、完結時にファイルするとそのテーマの百科事典が成立する。 |
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百科事典の[[メディア (媒体)|媒体]]は |
百科事典の[[メディア (媒体)|媒体]]は2000年頃までは[[紙]]の[[書物]]︵[[印刷物]]︶が主流であったが、それ以降は書籍以外にも、[[電子辞書]]︵[[携帯機器|携帯]]型の専用装置で内蔵の[[集積回路|IC]]に[[記録]]されたもの︶、[[CD-ROM]]/[[DVD-ROM]]、[[メモリーカード]]、[[USB]]メモリ、[[World Wide Web|ウェブ]]とさまざまな形態で登場している。﹃[[ブリタニカ百科事典]]﹄など本来は紙媒体であった伝統のある百科事典も、現在はWeb上でサービスが展開されていることが多い。初めからWeb専業で展開された百科事典サービスとしては、[[ウィキペディア]]が有名なサービスの内の一つである<ref group="注">ウィキペディアの前身は、専門家だけが執筆・編集する[[Nupedia|ヌーペディア]]だったが、ボランティア執筆者の不足によって廃止となった。</ref>。
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=== 分野 === |
=== 分野 === |
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百科事典というのは、広辞苑・大辞泉などの説明にもあるように基本的に、さまざまな分野、あるいはあらゆる分野の知識を集めたものである。百科全書派の[[百科全書]]や﹃ブリタニカ百科事典﹄などもそのような範囲の知識を扱っている。︵これが一般的であるが、次に説明するものとあえて区別する時は﹁総合百科﹂と呼ばれることがある︶。ただし、あらかじめ特定の専門領域に絞ったうえで、その領域内のさまざまな知識を集めた百科事典もある。 |
百科事典というのは、広辞苑・大辞泉などの説明にもあるように基本的に、さまざまな分野、あるいはあらゆる分野の知識を集めたものである。百科全書派の[[百科全書]]や﹃ブリタニカ百科事典﹄などもそのような範囲の知識を扱っている。︵これが一般的であるが、次に説明するものとあえて区別する時は﹁総合百科﹂と呼ばれることがある︶。ただし、あらかじめ特定の専門領域に絞ったうえで、その領域内のさまざまな知識を集めた百科事典もある。たとえば﹃薬学百科事典﹄<ref>{{Cite journal|author=東京薬科大学教授 [[川瀬 清]]|year=1984年|title=薬学専門の辞典類|url=https://doi.org/10.14894/faruawpsj.20.2_152|journal=[[日本薬学会]]会誌 ファルマシア|volume=VoL 20、No.2|page=p.152}}</ref>、﹃哲学百科事典﹄<ref>{{Cite web |url=https://www.google.com/search?q=%E5%93%B2%E5%AD%A6%E7%99%BE%E7%A7%91%E4%BA%8B%E5%85%B8&oq=%E5%93%B2%E5%AD%A6%E7%99%BE%E7%A7%91%E4%BA%8B%E5%85%B8&aqs=edge..69i57&sourceid=chrome&ie=UTF-8 |title=哲学百科事典 |access-date=2023/1/26}}</ref>等で、これらの百科事典は﹁専門百科事典﹂などと呼ばれることがある。
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=== 構成・配列 === |
=== 構成・配列 === |
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百科事典の構成・配列方法としては、各項目を分野ごとに分類して編成する方法と、各項目の名称で配列する方法︵西欧ではアルファベット順、日本語の百科事典の場合 |
百科事典の構成・配列方法としては、各項目を分野ごとに分類して編成する方法と、各項目の名称で配列する方法︵西欧ではアルファベット順、日本語の百科事典の場合は五十音順など︶がある。各項目において、その事典に記事のある単語に印が振られ、相互参照が可能になっている場合も多い。オンライン百科事典においてもそれは変わらず、たとえばウィキペディアでは、内部に記事のある単語に[[ハイパーリンク]]が付され、相互参照を容易なものとしている。なお、中国語では機械的な配列ができないため、ほとんどの辞書・百科事典が分類配列となっている。
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=== 立項 === |
=== 立項 === |
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百科事典の項目の立てかたには、 |
百科事典の項目の立てかたには、おおまかに分類すると[[大項目主義と小項目主義|'''大項目主義'''と'''小項目主義''']]の二方式がある。大項目主義は、たとえば日本の文学でいうと、﹁近代文学﹂など大きなテーマの項目名のもとに、文芸の潮流や著名な作家・作品などについて一つの項目内で概観できるようにまとめたものである。項目は数ページから数十ページにもわたる長大なものになることもある。小項目主義は、﹁夏目漱石﹂﹁芥川龍之介﹂﹁自然主義﹂﹁吾輩は猫である﹂など個々の細かいテーマや事物ごとに網羅的に項目を立て、それぞれ別個に簡潔な解説を加えたものである。﹃ブリタニカ百科事典﹄の初版は大項目主義であった。一方、﹃[[ブロックハウス百科事典]]﹄は小項目主義の徹底で有名である。
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どちらの方式にも一長一短がある。大項目主義では全体を体系的に捉えることができる一方で、特定の作品や作家について調べるには不向きである。 |
どちらの方式にも一長一短がある。大項目主義では全体を体系的に捉えることができる一方で、特定の作品や作家について調べるには不向きである。小項目主義では個々の項目について調べやすい一方で、全体としてのまとまりに欠ける。ただし、この二つの方式は必ずしも対立するものではない。折衷的な方式︵中項目主義︶を採る百科事典も珍しくない。利点や欠点は取り上げるテーマにおける向き不向きや編者の立場、利用者の目的等によるところが大きい。
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=== 改訂 === |
=== 改訂 === |
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百科事典に掲載された記事は、情勢の変化や新理論の発見などによって常に古くなり役に立たなくなる危険性が存在するため、定期的な改訂と新版の発行が不可欠となる。ただしそれには多額の資金と労力が必要となるため、容易に |
百科事典に掲載された記事は、情勢の変化や新理論の発見などによって常に古くなり、役に立たなくなる危険性が存在するため、定期的な改訂と新版の発行が不可欠となる。ただし、それには多額の資金と労力が必要となるため、容易に行えない。この改訂のコストが、紙の百科事典の多くがオンライン版のものへと移行した要因の一つである。また紙の百科事典の場合、改訂に長い時間を必要とし、新しい情報に対してタイムラグが発生してしまう。これはCD-ROM版も同様である。しかし、オンライン版は内容の変更が即座に反映されるため、紙やCD-ROMに比べて情報の更新が迅速であり、この点はオンライン版の優位性の一つに挙げられる。
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=== 執筆者 === |
=== 執筆者 === |
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古代の百科事典はほとんどが個人の手によるものであったが、18世紀後半には知識の全体量の増大からこのようなことは非常に困難となり、﹁百科全書﹂の発行以後は複数の執筆者が専門分野において執筆を行い、それを編集者が編纂して事典に仕立てる方法が主流となった。執筆者は、19世紀前半ごろまでは学界に身を置いていないアマチュアも存在していたが、学問の高度化・専門化に伴いそうしたアマチュアは姿を消し、各分野の学者や専門家が自らの専門分野について寄稿するのがほとんどとなった。知識量の増大と百科事典自体の巻数の増加からこの執筆者の数は一貫して増加する傾向にあり、﹁百科全書﹂においては140人ほどだった執筆者は、[[1911年]]の﹁ブリタニカ百科事典﹂第11版においては |
古代の百科事典はほとんどが個人の手によるものであったが、18世紀後半には知識の全体量の増大からこのようなことは非常に困難となり、﹁百科全書﹂の発行以後は複数の執筆者が専門分野において執筆を行い、それを編集者が編纂して事典に仕立てる方法が主流となった。執筆者は、19世紀前半ごろまでは学界に身を置いていないアマチュアも存在していたが、学問の高度化・専門化に伴いそうしたアマチュアは姿を消し、各分野の学者や専門家が自らの専門分野について寄稿するのがほとんどとなった。知識量の増大と百科事典自体の巻数の増加からこの執筆者の数は一貫して増加する傾向にあり、﹁百科全書﹂においては140人ほどだった執筆者は、[[1911年]]の﹁ブリタニカ百科事典﹂第11版においては1,507人にまで増加していた<ref>﹃知識の社会史2――百科事典からウィキペディアまで﹄p280-281 ピーター・バーク著 井山弘幸訳 新曜社 2015年7月15日初版第1刷</ref>。この傾向はその後も続き、たとえば[[2007年]]に発行された平凡社の﹁改訂新版 [[世界大百科事典]]﹂においては、執筆者数は約7,000人に上っている<ref>[http://www.heibonsha.co.jp/book/b157277.html 改訂新版 世界大百科事典 全34巻 5訂版便覧入り] 平凡社 2016年6月9日閲覧</ref>。さらにインターネット上のオープンコンテンツの百科事典においては執筆者の多くは再び専門家ですらなくなり、それに伴って執筆者数も激増した。ウィキペディアにおいては、[[2022年]]5月1日の時点で、英語版の登録者数は約4,348万人、1か月以内に編集を行ったユーザーだけでも126,197人にのぼる。同日の日本語版のデータは、登録者数が約192万人、1か月以内に編集を行ったユーザーが15,296人である<ref>[[Wikipedia:全言語版の統計]]</ref>。
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=== 歴史 === |
=== 歴史 === |
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[[ヨーロッパ]]ではすでに[[紀元前]]2世紀頃から古い書物を収集し、その内容をまとめることが行われた。代表的なものに[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|プリニウス]]の[[博物誌]]がある。 |
[[ヨーロッパ]]ではすでに[[紀元前]]2世紀頃から古い書物を収集し、その内容をまとめることが行われた。代表的なものに[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|プリニウス]]の[[博物誌]]がある。 |
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しかし今日のような辞書形式のものは、10世紀末の[[東ローマ帝国]]中期「[[マケドニア朝ルネサンス]]」の時代に生まれた |
しかし今日のような辞書形式のものは、10世紀末の[[東ローマ帝国]]中期「[[マケドニア朝ルネサンス]]」の時代に生まれた[皇帝[[コンスタンティノス7世]]“ポルフュロゲネトス”はギリシアやラテンの古典から歴史や思想についてのさまざまな話題を集め、統治の参考書として編纂した。この流れで[[ヨハネス1世ツィミスケス]](在位969年 - 976年)の治下にはギリシア語の辞書『[[スーダ辞典]]』(スダ)が完成している。現在の百科事典と語義辞書の両方の性格を持ち、現在に伝わるもっとも古いアルファベット順配列による事典と考えられている。『スーダ辞典』には誤伝も見られるが、現在は失われた古代の諸作家の作品の膨大な引用によって、現在でも文献学研究の上で意義を認められている。『スーダ辞典』の編集者の名はスイダス(Suidas)であると長く考えられ、そこから辞典類を指す接尾辞 -das が生じた。(例:[[イミダス]]=Imi''das'') |
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一方アジアでは、歴史上、百科事典に近いものとしては[[中国]]で古くより[[類書]]が存在してはいたが、これはまだ用語集的な色合いが強く、本格的なものとしては[[明]]の時代の中国に、14部構成・全106巻に及ぶ﹃[[三才図会]]︵さんさいずえ︶﹄という図入りの百科事典があり、1607年に完成、 |
一方アジアでは、歴史上、百科事典に近いものとしては[[中国]]で古くより[[類書]]が存在してはいたが、これはまだ用語集的な色合いが強く、本格的なものとしては[[明]]の時代の中国に、14部構成・全106巻に及ぶ﹃[[三才図会]]︵さんさいずえ︶﹄という図入りの百科事典があり、1607年に完成、2年後に刊行された。[[日本]]ではこれに倣い、[[江戸時代]]の1712年、寺島良安によって﹃[[和漢三才図会]]﹄がまとめられた。こちらも図解書で、解説は漢文で書かれた。これらも広義の百科事典と呼べる。なお、︵現代の百科事典も現代の世界観の反映だが︶これらも執筆された時代の世界観を反映しているので、現代人にとっては空想上のものと見なされる﹁[[不死人|不死国]]﹂﹁[[長股人|長脚国]]﹂などに関する記述も含んでいる<ref group="注">﹃[[山海経]]﹄との共通が指摘される。</ref>。
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=== 近代的百科事典の成立 === |
=== 近代的百科事典の成立 === |
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近代の日本では、[[明治]]の文明開化の時期に[[西周 (啓蒙家)|西周]]によって﹃[[百学連環]]﹄という日本初の百科事典が作られた。他に小中村清矩らの尽力で成立した﹃[[古事類苑]]﹄がある。[[1879年]]、当時の文部省により編纂が開始され、後には神宮司庁が引き継いで[[1914年]]に完成された。各時代の事物についての古文献を集成したため、資料的価値が高い。
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近代の日本では、[[明治]]の文明開化の時期に[[西周 (啓蒙家)|西周]]によって﹃[[百学連環]]﹄という日本初の百科事典が作られた。他に小中村清矩らの尽力で成立した﹃[[古事類苑]]﹄がある。[[1879年]]、当時の文部省により編纂が開始され、後には神宮司庁が引き継いで[[1914年]]に完成された。各時代の事物についての古文献を集成したため、資料的価値が高い。
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しかし、西洋式の近代的な百科事典としては、明治末に[[三省堂]]から刊行が開始された﹃日本百科大辞典﹄︵全10巻、[[齋藤精輔]]の編纂で[[1907年]]刊行開始、[[1919年]]完結︶が最も早いものである<ref>﹁[http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2013/06/12/%E4%B8%89%E7%9C%81%E5%A0%82%E8%BE%9E%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%AD%A9%E3%81%BF-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%99%BE%E7%A7%91%E5%A4%A7%E8%BE%9E%E5%85%B8/ 三省堂辞書の歩み 日本百科大辞典]﹂三省堂書店 境田稔信 2013年6月12日 2016年6月4日閲覧</ref>。ついで[[昭和]]初期からは[[平凡社]]の﹃[[世界大百科事典|大百科事典]]﹄︵1955年に﹃世界大百科事典﹄へ改題︶︵全28巻、[[1931年]]刊行開始、[[1934年]]完結︶などが発刊された。新たに﹁辞典﹂ではなく﹁事典﹂という語を作り出して書名に使用したのは、この平凡社のものが最初で、以後﹁百科事典﹂という漢字表記が一般化する。さらに昭和期の高度経済成長を経ると1960年代頃には各家庭に分冊の百科事典が置かれているのは珍しい風景ではなくなり、大衆化を果たした。小学館からは、1962年に﹃日本百科大事典﹄<ref>{{Cite web|url=https://iss.ndl.go.jp/books?op_id=1&any=日本百科大事典|title=日本百科大事典|accessdate=2020-06-23|publisher=国立国会図書館}}</ref>︵13巻、別冊︶、続いて1965年に﹃世界原色百科事典﹄<ref>{{Cite web|url=https://iss.ndl.go.jp/books?op_id=1&any=世界原色百科事典&display=|title=世界原色百科事典|accessdate=2020-06-23|publisher=国立国会図書館}}</ref>︵全8巻︶、さらに1967年には﹃[[大日本百科事典|大日本百科事典ジャポニカ]]﹄︵18巻、別巻4︶が発行された。各社から次々と百科事典が刊行され人々もそれを求めたこの時期を指して、百科事典ブームと呼ぶ<ref> ﹁[http://100th.heibonsha.co.jp/history.html 平凡社のこれまで]﹂平凡社 2016年5月16日閲覧</ref>。
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しかし、西洋式の近代的な百科事典としては、明治末に[[三省堂]]から刊行が開始された﹃日本百科大辞典﹄︵全10巻、[[齋藤精輔]]の編纂で[[1907年]]刊行開始、[[1919年]]完結︶が最も早いものである<ref>﹁[http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2013/06/12/%E4%B8%89%E7%9C%81%E5%A0%82%E8%BE%9E%E6%9B%B8%E3%81%AE%E6%AD%A9%E3%81%BF-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%99%BE%E7%A7%91%E5%A4%A7%E8%BE%9E%E5%85%B8/ 三省堂辞書の歩み 日本百科大辞典]﹂三省堂書店 境田稔信 2013年6月12日 2016年6月4日閲覧</ref>。ついで[[昭和]]初期からは[[平凡社]]の﹃[[世界大百科事典|大百科事典]]﹄︵1955年に﹃世界大百科事典﹄へ改題︶︵全28巻、[[1931年]]刊行開始、[[1934年]]完結︶などが発刊された。新たに﹁辞典﹂ではなく﹁事典﹂という語を作り出して書名に使用したのは、この平凡社のものが最初で、以後﹁百科事典﹂という漢字表記が一般化する。
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さらに昭和期の高度経済成長を経ると1960年代頃には各家庭に分冊の百科事典が置かれているのは珍しい風景ではなくなり、大衆化を果たした。平凡社からは、1961年に﹃国民百科事典﹄<ref>{{Cite web |title=平凡社のこれまで|平凡社創業100周年特設サイト |url=http://100th.heibonsha.co.jp/history.html |website=平凡社創業100周年特設サイト |access-date=2024-01-29}}</ref>︵全7巻︶、学習研究社からは、1965年に﹃現代新百科事典﹄︵全6巻︶<ref>{{Cite journal|author=河野誠哉|last2=カワノ|first2=セイヤ|last3=Kawano|first3=Seiya|date=2016-03-30|title=出版史の中の学習文化|url=https://ygu.repo.nii.ac.jp/records/3291|journal=大学改革と生涯学習 : 山梨学院生涯学習センター紀要|volume=第20号|page=77|language=ja}}</ref>、小学館からは、1962年に﹃日本百科大事典﹄<ref>{{Cite web|和書|url=https://iss.ndl.go.jp/books?op_id=1&any=日本百科大事典|title=日本百科大事典|accessdate=2020-06-23|publisher=国立国会図書館}}</ref>︵13巻、別冊︶、続いて1965年に﹃世界原色百科事典﹄<ref>{{Cite web|和書|url=https://iss.ndl.go.jp/books?op_id=1&any=世界原色百科事典&display=|title=世界原色百科事典|accessdate=2020-06-23|publisher=国立国会図書館}}</ref>︵全8巻︶、さらに1967年には﹃[[大日本百科事典|大日本百科事典ジャポニカ]]﹄︵18巻、別巻4︶が発行された。各社から次々と百科事典が刊行され人々もそれを求めたこの時期を指して、百科事典ブームと呼ぶ<ref> ﹁[http://100th.heibonsha.co.jp/history.html 平凡社のこれまで]﹂平凡社 2016年5月16日閲覧</ref>。
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こうした百科事典は書店の店頭販売だけではなく、セールスマンによる[[訪問販売]]も盛んに行われた。1970年前後には、強引な百科事典の販売が[[社会問題]]となり<ref>﹁弁護士まで加担 強引商法まだ横行﹂﹃朝日新聞﹄昭和47年︵1972年︶6月14日朝刊、13版、22面</ref>、このことがきっかけに夜間訪問の禁止など訪問販売のルールの原型が作られた<ref>﹁ブリタニカ全面降伏 配本後の解約のむ 夜間訪問も禁止﹂﹃朝日新聞﹄1970年︵昭和45年︶12月6日朝刊12版3面</ref>。この時代、百科事典は実用面よりも応接間の飾りやステータスシンボルとしての役割を果たしていたが、場所を取ることもあり、百科事典ブームが終息した後では大部の百科事典はあまり家庭では歓迎されなくなり、廃棄処分されることが多くなった。
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こうした百科事典は書店の店頭販売だけではなく、セールスマンによる[[訪問販売]]も盛んに行われた。1970年前後には、強引な百科事典の販売が[[社会問題]]となり<ref>﹁弁護士まで加担 強引商法まだ横行﹂﹃朝日新聞﹄昭和47年︵1972年︶6月14日朝刊、13版、22面</ref>、このことがきっかけに夜間訪問の禁止など訪問販売のルールの原型が作られた<ref>﹁ブリタニカ全面降伏 配本後の解約のむ 夜間訪問も禁止﹂﹃朝日新聞﹄1970年︵昭和45年︶12月6日朝刊12版3面</ref>。この時代、百科事典は実用面よりも応接間の飾りやステータスシンボルとしての役割を果たしていたが、場所を取ることもあり、百科事典ブームが終息した後では大部の百科事典はあまり家庭では歓迎されなくなり、廃棄処分されることが多くなった。
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百科事典と比較すれば一つの項目あたりの記述の内容も簡易で文字数も少ないが広く各分野にわたる[[用語]]の[[辞典]]と呼べる出版物として、[[1948年]]に[[自由国民社]]から『[[現代用語の基礎知識]]』が毎年発行されるようになり<ref>「[http://gendaiyougo.jp/about.html 現代用語の基礎知識とは]」2016年6月9日閲覧</ref>、流行・世相をふんだんに取り入れた時代風俗を映す年刊の資料集的なものも市場に現れるようになった。のちに1986年には[[集英社]]から『[[イミダス]]』が発行され、[[1989年]]には[[朝日新聞社]]から『[[知恵蔵]]』という同コンセプトの年刊資料集が現れ、この |
百科事典と比較すれば一つの項目あたりの記述の内容も簡易で文字数も少ないが広く各分野にわたる[[用語]]の[[辞典]]と呼べる出版物として、[[1948年]]に[[自由国民社]]から『[[現代用語の基礎知識]]』が毎年発行されるようになり<ref>「[http://gendaiyougo.jp/about.html 現代用語の基礎知識とは]」2016年6月9日閲覧</ref>、流行・世相をふんだんに取り入れた時代風俗を映す年刊の資料集的なものも市場に現れるようになった。のちに1986年には[[集英社]]から『[[イミダス]]』が発行され、[[1989年]]には[[朝日新聞社]]から『[[知恵蔵]]』という同コンセプトの年刊資料集が現れ、この3誌が鼎立(ていりつ)するようになったが、『[[イミダス]]』『[[知恵蔵]]』は、[[インターネット]]の普及に伴う販売部数の減少により[[2007年]]版をもって紙媒体を廃止し、ウェブ版に完全移行した<ref> 『[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/31/news107.html 「イミダス」「知恵蔵」休刊 ネットに移行]』 ITmediaニュース 2007年08月31日 2016年6月9日閲覧</ref>ため、紙媒体のこうした年刊資料集は「現代用語の基礎知識」を残すのみとなっている。その「現代用語の基礎知識」も2020年版からは大幅なリニューアルがなされ、2019年版が1,226ページなのに対して、296ページとコンパクト化が図られた。 |
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1983年には、講談社インターナショナルより﹃{{仮リンク|英文日本大百科事典|en|Kodansha Encyclopedia of Japan}}﹄が刊行された。同書は、日本を英文で体系的に紹介するものであり、全9巻、英単語数400万語に及び、執筆者は27カ国、1,300名以上で、費用はおよそ1,500万ドル︵出版当時の為替レートで34億円以上︶かかった<ref>[https://www.kandagaigo.ac.jp/memorial/interview/10/interview_10_5.html 英文日本大百科事典を編纂する日々に出会った﹁異文化コミュニケーション﹂という新しい学問。]神田外語グループ</ref>。
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1983年には、講談社インターナショナルより﹃{{仮リンク|英文日本大百科事典|en|Kodansha Encyclopedia of Japan}}﹄が刊行された。同書は、日本を英文で体系的に紹介するものであり、全9巻、英単語数400万語に及び、執筆者は27カ国、 |
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=== 電子化 === |
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====CD-ROM/DVD-ROM版==== |
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[[1990年]]以降は、[[パーソナルコンピュータ]]の普及と大容量[[光学ドライブ]]搭載に伴い、百科事典は[[CD-ROM]]などの[[光学メディア]]によるコンピュータ[[ソフトウェア]]としても出回るようになった。当初はこうした動きは弱いもので、[[1990年]]には紙の百科事典である『ブリタニカ』の売り上げは過去最高を記録していた<ref name="WJPP_7000-408343">「[http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-408343.html ブリタニカ百科事典、書籍出版を終了へ]」ウォールストリートジャーナル日本版 2012年3月15日 2016年6月9日閲覧</ref>。しかし[[1993年]]に発売が開始されたマイクロソフトの「[[エンカルタ]]」などのCD-ROM版の百科事典の急成長によって紙の百科事典の売り上げは激減し、『ブリタニカ』の売り上げは数年で5分の1にまで減少した<ref>「大英帝国の大事典作り」p225 本田毅彦 講談社 2005年11月10日第1刷</ref>。こうした動きに対し、[[1994年]]には『ブリタニカ』もCD-ROM版を発売開始するなど、多くの百科事典がこの流れに追随した。しかし、この時点においてすでに百科事典の売り上げは急減しており、結果的に[[CD-ROM]]/[[DVD-ROM]]版の発行は新規参入者を含めどの発行者にも利益をもたらさなかった。2000年の百科事典全体の売り上げは1990年に比べ10分の1にまで落ち込んでいた<ref>「大英帝国の大事典作り」p227 本田毅彦 講談社 2005年11月10日第1刷</ref>。 |
[[1990年]]以降は、[[パーソナルコンピュータ]]の普及と大容量[[光学ドライブ]]搭載に伴い、百科事典は[[CD-ROM]]などの[[光学メディア]]によるコンピュータ[[ソフトウェア]]としても出回るようになった。当初はこうした動きは弱いもので、[[1990年]]には紙の百科事典である『ブリタニカ』の売り上げは過去最高を記録していた<ref name="WJPP_7000-408343">「[http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-408343.html ブリタニカ百科事典、書籍出版を終了へ]」ウォールストリートジャーナル日本版 2012年3月15日 2016年6月9日閲覧</ref>。しかし[[1993年]]に発売が開始されたマイクロソフトの「[[エンカルタ]]」などのCD-ROM版の百科事典の急成長によって紙の百科事典の売り上げは激減し、『ブリタニカ』の売り上げは数年で5分の1にまで減少した<ref>「大英帝国の大事典作り」p225 本田毅彦 講談社 2005年11月10日第1刷</ref>。こうした動きに対し、[[1994年]]には『ブリタニカ』もCD-ROM版を発売開始するなど、多くの百科事典がこの流れに追随した。しかし、この時点においてすでに百科事典の売り上げは急減しており、結果的に[[CD-ROM]]/[[DVD-ROM]]版の発行は新規参入者を含めどの発行者にも利益をもたらさなかった。2000年の百科事典全体の売り上げは1990年に比べ10分の1にまで落ち込んでいた<ref>「大英帝国の大事典作り」p227 本田毅彦 講談社 2005年11月10日第1刷</ref>。 |
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====ウェブ版==== |
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{{出典の明記|date=2021年8月|section=1}} |
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上記の動きは[[パソコン]]同士が有機的にリンクされていない時代からの話であったが、[[2000年]]ごろからは[[インターネット]]の発達と普及に伴い、[[World Wide Web|ウェブ]]版も作られるようになってきた。こうしたウェブ版の百科事典は[[インターネット百科事典]]と呼ばれるようになり、百科事典の一つの大きな流れとなった。[[1999年]]には『ブリタニカ』がウェブ上での無料公開を開始し、『ラルース』などの伝統的な百科事典は書籍と同時にオンライン版を展開するなど、新たな対応に着手した。2005年の段階で、[[携帯電話]]・[[PHS]]の[[ウェブブラウザ]]でアクセスできる百科事典も存在しており、誰でも、使いたい時に、どこでも百科事典の知識にアクセスできる環境になりつつあった。紙媒体の百科事典は、刊行後時間が経つと時事的な内容に関しては記述が陳腐化してしまいがちであるが、ウェブ版の百科事典では、項目内容の随時更新が可能であり、改訂が容易である。ウェブ版およびCD-ROM等の電子媒体を用いた百科事典は、検索や相互参照機能などの使い勝手が紙製の書籍より一般的に優れている<ref>「ビジュアル版 本の歴史文化図鑑 5000年の書物の力」p172 マーティン・ライアンズ著 蔵持不三也監訳 三芳康義訳 柊風舎 2012年5月22日第1刷</ref>。こうした流れはさらに加速し、[[2012年]]には百科事典の代表格であった『ブリタニカ百科事典』が書籍版の発行を取りやめ、ウェブ版へと完全移行することを表明した<ref name="WJPP_7000-408343" />。また[[2009年]]には、朝日新聞社、講談社、小学館、朝日新聞出版の4社が共同で参加各社の百科事典をインターネット上で参照することのできる[[コトバンク]]をスタートさせた<ref>ITmedia News「[ |
上記の動きは[[パソコン]]同士が有機的にリンクされていない時代からの話であったが、[[2000年]]ごろからは[[インターネット]]の発達と普及に伴い、[[World Wide Web|ウェブ]]版も作られるようになってきた。こうしたウェブ版の百科事典は[[インターネット百科事典]]と呼ばれるようになり、百科事典の一つの大きな流れとなった。[[1999年]]には『ブリタニカ』がウェブ上での無料公開を開始し、『ラルース』などの伝統的な百科事典は書籍と同時にオンライン版を展開するなど、新たな対応に着手した。 |
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2005年の段階で、[[携帯電話]]・[[PHS]]の[[ウェブブラウザ]]でアクセスできる百科事典も存在しており、誰でも、使いたい時に、どこでも百科事典の知識にアクセスできる環境になりつつあった。紙媒体の百科事典は、刊行後時間が経つと時事的な内容に関しては記述が陳腐化してしまいがちであるが、ウェブ版の百科事典では、項目内容の随時更新が可能であり、改訂が容易である。ウェブ版およびCD-ROM等の電子媒体を用いた百科事典は、検索や相互参照機能などの使い勝手が紙製の書籍より一般的に優れている<ref>﹁ビジュアル版 本の歴史文化図鑑 5000年の書物の力﹂p172 マーティン・ライアンズ著 蔵持不三也監訳 三芳康義訳 柊風舎 2012年5月22日第1刷</ref>。こうした流れはさらに加速し、[[2012年]]には百科事典の代表格であった﹃ブリタニカ百科事典﹄が書籍版の発行を取りやめ、ウェブ版へと完全移行することを表明した<ref name="WJPP_7000-408343" />。また[[2009年]]には、朝日新聞社、講談社、小学館、朝日新聞出版の4社が共同で参加各社の百科事典をインターネット上で参照することのできる[[コトバンク]]をスタートさせた<ref>ITmedia News﹁[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/22/news049.html 信頼性でWikipedia対抗 朝日新聞、講談社、小学館など無料辞書サイト]﹂2009年4月22日 2016年6月9日閲覧</ref>。
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==== 読者参加型 ==== |
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1990年代から多くの百科事典がCD版やウェブ版へと移行するようになったものの、それらの百科事典はいまだ専門家によって執筆・監修され、出版社によって発行される一方向からのものであることにかわりはなかった。しかし[[2001年]]に、[[ジミー・ウェールズ]]と[[ラリー・サンガー]]によって[[ウィキペディア]]が設立されると、この流れは大きく変わった。ウィキペディアはそれまでの百科事典とは異なり、﹁誰でも﹂執筆や編集に参加できることを特徴とし、実際にこれによってウィキペディアは大きく成長を遂げ、規模としては世界最大の百科事典となった。またこの成功を受け、ウィキペディアのほかにもいくつかの読者参加型のインターネット百科事典が編纂されるようになった。こうした百科事典の新しい潮流のひとつである、ウィキペディアなどの﹁誰でも﹂執筆や編集に参加できることを特徴とするプロジェクトに関しては、従来の百科事典のように専門家や研究者が編纂する体系的書物と比較して、信頼性に問題があるとする指摘がある<ref>[https://web.archive.org/web/20070926225255/http://media.www.dukechronicle.com/media/storage/paper884/news/2007/03/28/News/Several.Colleges.Push.To.Ban.Wikipedia.As.Resource-2809247.shtml The Chronicle Online: "SEVERAL COLLEGES PUSH TO BAN WIKIPEDIA AS RESOURCE"]︵2007年9月26日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]︶</ref><ref>[http://vermonttoday.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20070401/FEATURES/70330002 Vermont Today: "WIKIPEDIA: What do they know; when do they know it, and when can we trust it?"]</ref><ref>[http://www.theregister.co.uk/2005/12/12/wikipedia_no_responsibility/page2.html The Register: "There's no Wikipedia entry for 'moral responsibility'"]</ref><ref>[http://www.roughtype.com/archives/2005/10/the_amorality_o.php Rough Type: "The Amorality of Web 2.0" ]</ref><ref>ピエール・アスリーヌ/︹ほか︺著 佐々木勉/訳 ﹃ウィキペディア革命 そこで何が起きているのか?﹄ [[岩波書店]]︵2008年︶(ISBN 978-4-00-022205-1)</ref><ref>山本まさき・古田雄介著 ﹃ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始める[[ソーシャルメディア]]信仰﹄ [[オーム社]]︵2008年︶(ISBN 978-4-274-06731-0)</ref><ref>[[ハッカージャパン]]2007年7月号</ref>。同時に、多くのサービスが無料で提供されていることから伝統的な出版業者にとって経営上の不利益をもたらすという指摘もなされている<ref>クイッド︵フランス︶の売り上げが70%以上も減ったとの記述がある。出典‥ピエール・アスリーヌ/︹ほか︺著 佐々木勉/訳 ﹃ウィキペディア革命 そこで何が起きているのか?﹄岩波書店の第5章百科事典の興亡</ref>。一方で、ウィキペディアの質を擁護する識者の評価もある<ref>[http://www.nature.com/nature/journal/v438/n7070/full/438900a.html nature: Special Report Internet encyclopaedias go head to head]</ref><ref>[https://wired.jp/2005/12/19/%E3%80%8E%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%80%8F%E8%AA%8C%E3%80%81%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%A3%E7%A2%BA%E3%81%95%E3%82%92%E8%A9%95/ ﹃ネイチャー﹄誌、ウィキペディアの正確さを評価] [[WIRED.jp]]VISION2005年12月19日</ref><ref>[http://wired.jp/wv/archives/2006/03/27/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%80%81%E3%80%8C%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E9%81%8E%E5%A4%A7%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%83%8D%E3%82%A4/ ブリタニカ、﹁ウィキペディア過大評価﹂とネイチャー誌に抗議] [[WIRED.jp]]VISION2006年3月27日</ref><ref>[ |
1990年代から多くの百科事典がCD版やウェブ版へと移行するようになったものの、それらの百科事典はいまだ専門家によって執筆・監修され、出版社によって発行される一方向からのものであることにかわりはなかった。しかし[[2001年]]に、[[ジミー・ウェールズ]]と[[ラリー・サンガー]]によって[[ウィキペディア]]が設立されると、この流れは大きく変わった。ウィキペディアはそれまでの百科事典とは異なり、﹁誰でも﹂執筆や編集に参加できることを特徴とし、実際にこれによってウィキペディアは大きく成長を遂げ、規模としては世界最大の百科事典となった。またこの成功を受け、ウィキペディアのほかにもいくつかの読者参加型のインターネット百科事典が編纂されるようになった。
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こうした百科事典の新しい潮流のひとつである、ウィキペディアなどの﹁誰でも﹂執筆や編集に参加できることを特徴とするプロジェクトに関しては、従来の百科事典のように専門家や研究者が編纂する体系的書物と比較して、信頼性に問題があるとする指摘がある<ref>[https://web.archive.org/web/20070926225255/http://media.www.dukechronicle.com/media/storage/paper884/news/2007/03/28/News/Several.Colleges.Push.To.Ban.Wikipedia.As.Resource-2809247.shtml The Chronicle Online: "SEVERAL COLLEGES PUSH TO BAN WIKIPEDIA AS RESOURCE"]︵2007年9月26日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]]︶</ref><ref>[http://vermonttoday.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20070401/FEATURES/70330002 Vermont Today: "WIKIPEDIA: What do they know; when do they know it, and when can we trust it?"]</ref><ref>[http://www.theregister.co.uk/2005/12/12/wikipedia_no_responsibility/page2.html The Register: "There's no Wikipedia entry for 'moral responsibility'"]</ref><ref>[http://www.roughtype.com/archives/2005/10/the_amorality_o.php Rough Type: "The Amorality of Web 2.0" ]</ref><ref>ピエール・アスリーヌ/︹ほか︺著 佐々木勉/訳 ﹃ウィキペディア革命 そこで何が起きているのか?﹄ [[岩波書店]]︵2008年︶(ISBN 978-4-00-022205-1)</ref><ref>山本まさき・古田雄介著 ﹃ウィキペディアで何が起こっているのか 変わり始める[[ソーシャルメディア]]信仰﹄ [[オーム社]]︵2008年︶(ISBN 978-4-274-06731-0)</ref><ref>[[ハッカージャパン]]2007年7月号</ref>。同時に、多くのサービスが無料で提供されていることから伝統的な出版業者にとって経営上の不利益をもたらすという指摘もなされている<ref group="注">クイッド︵フランス︶の売り上げが70%以上も減ったとの記述がある。出典‥ピエール・アスリーヌ/︹ほか︺著 佐々木勉/訳 ﹃ウィキペディア革命 そこで何が起きているのか?﹄岩波書店の第5章百科事典の興亡</ref>。一方で、ウィキペディアの質を擁護する識者の評価もある<ref>[http://www.nature.com/nature/journal/v438/n7070/full/438900a.html nature: Special Report Internet encyclopaedias go head to head]</ref><ref>[https://wired.jp/2005/12/19/%E3%80%8E%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%80%8F%E8%AA%8C%E3%80%81%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%A3%E7%A2%BA%E3%81%95%E3%82%92%E8%A9%95/ ﹃ネイチャー﹄誌、ウィキペディアの正確さを評価] [[WIRED.jp]]VISION2005年12月19日</ref><ref>[http://wired.jp/wv/archives/2006/03/27/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%80%81%E3%80%8C%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%AD%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E9%81%8E%E5%A4%A7%E8%A9%95%E4%BE%A1%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%83%8D%E3%82%A4/ ブリタニカ、﹁ウィキペディア過大評価﹂とネイチャー誌に抗議] [[WIRED.jp]]VISION2006年3月27日</ref><ref>[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/24/news061.html ﹁Wikipediaはブリタニカ並みに正確﹂記事に反論] [[ITmedia]] News</ref>。
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=== 読書としての百科事典 === |
=== 読書としての百科事典 === |
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;日本語 |
;日本語 |
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* [[世界大百科事典]]([[平凡社]]) - 書籍、CD-ROM、Web(Web版は終了) |
* [[世界大百科事典]]([[平凡社]]) - 書籍、CD-ROM、Web(Web版は終了) |
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::あらゆる分野をバランスよく記載。 |
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* [[日本大百科全書]]([[小学館]]) - 「ニッポニカ」書籍、CD-ROM、電子ブック、Internet、i-Mode |
* [[日本大百科全書]]([[小学館]]) - 「ニッポニカ」書籍、CD-ROM、電子ブック、Internet、i-Mode |
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::日本についてを中心として、他のあらゆることも記載。 |
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* [[ブリタニカ国際大百科事典]]([[ブリタニカ]]) - 書籍、CD-ROM、Internet(最新版は英語) |
* [[ブリタニカ国際大百科事典]]([[ブリタニカ]]) - 書籍、CD-ROM、Internet(最新版は英語) |
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::Encyclopaedia Britannica の和訳事典。英国についてを中心として、他のあらゆることも記載。 |
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* [[マイペディア]](平凡社) - 書籍、CD-ROM、電子辞書、メモリーカード、インターネット |
* [[マイペディア]](平凡社) - 書籍、CD-ROM、電子辞書、メモリーカード、インターネット |
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::平凡社から出版される、世界大百科事典より小型の百科事典。 |
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* 世界原色百科事典、[[大日本百科事典]]「ジャポニカ」、万有百科事典「ジャンル・ジャポニカ」 - いずれも小学館、書籍 |
* 世界原色百科事典、[[大日本百科事典]]「ジャポニカ」、万有百科事典「ジャンル・ジャポニカ」 - いずれも小学館、書籍 |
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::小学館より販売されていた百科事典。既に絶版。 |
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* 国民百科大辞典([[冨山房]]) - 書籍 |
* 国民百科大辞典([[冨山房]]) - 書籍 |
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* 日本家庭大百科事彙([[冨山房]]) - 書籍 |
* 日本家庭大百科事彙([[冨山房]]) - 書籍 |
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=== オンライン版 === |
=== オンライン版 === |
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;[[イギリス]] |
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* [[ブリタニカ百科事典]] |
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;[[アメリカ合衆国]] |
;[[アメリカ合衆国]] |
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* [[カトリック百科事典]] - 「カトリック百科事典」とはなっているが、実際には様々な記事があり、非常に詳細。 |
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;[[オーストリア]] |
;[[オーストリア]] |
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* AEIOU - The Austrian Cultural Information System<ref group="注">[http://www.aeiou.at/;internal&action=_setlanguage.action?LANGUAGE=en AEIOU - The Austrian Cultural Information System]</ref> (すべての記事が英訳されている) |
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;[[大韓民国]] |
;[[大韓民国]] |
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* EnCyber - [[斗山世界大百科事典]](斗山東亜)のオンライン版 |
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;[[ハンガリー]] |
;[[ハンガリー]] |
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* Pallas Nagy Lexikona<ref group="注">[http://www.mek.iif.hu/porta/szint/egyeb/lexikon/pallas/html/ Pallas Nagy Lexikona] (Keresesで検索、Bongeszesで閲覧)</ref> |
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;[[ドイツ]] |
;[[ドイツ]] |
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* Biographisch-Bibliographisches Kirchenlexikon (BBKL)<ref group="注">[http://www.bbkl.de/ Biographisch-Bibliographisches Kirchenlexikon (BBKL) - T.Bautz-Verlag]</ref> - 神学関係の事典。ユダヤ教にも詳しい。 |
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;[[ノルウェー]] |
;[[ノルウェー]] |
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* Store norske leksikon(SNL)ノルウェーの公用語の一つ[[ブークモール]]で書かれた百科事典。[[ノルウェー百科事典]]も参照。 |
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;[[ユダヤ教]]・[[ユダヤ人]] |
;[[ユダヤ教]]・[[ユダヤ人]] |
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* [[ジューイッシュ・エンサイクロペディア]] |
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* [[エンサイクロペディア・ジュダイカ]] |
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=== 年刊の用語事典 === |
=== 年刊の用語事典 === |
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* [[ウィキペディア]]([[ウィキペディア日本語版]]) - [[ウィキメディア財団]]が運営している[[インターネット百科事典]]である。 |
* [[ウィキペディア]]([[ウィキペディア日本語版]]) - [[ウィキメディア財団]]が運営している[[インターネット百科事典]]である。 |
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* [[Citizendium]] - ウィキペディア設立者の一人で後に手を引いた[[ラリー・サンガー]]によって立ち上げられた。執筆者は実名登録が求められる。 |
* [[Citizendium]] - ウィキペディア設立者の一人で後に手を引いた[[ラリー・サンガー]]によって立ち上げられた。執筆者は実名登録が求められる。 |
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* [[Yahoo!百科事典]] - [[日本大百科全書]]([[小学館]])が無料で使えていた。 |
* [[Yahoo!百科事典]] - [[日本大百科全書]]([[小学館]])が無料で使えていた。2013年12月3日をもってサービス終了。 |
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* [[はてなのサービス一覧#はてなキーワード|はてなキーワード]] - 旧はてなダイアリーキーワード |
* [[はてなのサービス一覧#はてなキーワード|はてなキーワード]] - 旧はてなダイアリーキーワード |
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* [[近代デジタルライブラリー]] (分類:00総記-031百科事典)[[国立国会図書館]] - 200種類以上の百科事典がWEB上で公開された。 |
* [[近代デジタルライブラリー]] (分類:00総記-031百科事典)[[国立国会図書館]] - 200種類以上の百科事典がWEB上で公開された。 |
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* [[ジャパンナレッジ]] - [[小学館]]グループの株式会社[[ネットアドバンス]]が提供する、有料会員制の知識探索サイト、インターネット百科事典。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
2024年6月13日 (木) 04:22時点における最新版
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概説[編集]
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呼称[編集]
﹁百科事典﹂の﹁百科﹂とはおおむね﹁さまざまな分野﹂といった意味である[注 1][注 2][注 3][注 4]。かつては﹁百科辞典﹂とも表記されたが、1931年に平凡社が﹃大百科事典﹄を出版し、それ以後﹁百科事典﹂の表記が定着した。 ﹁百科全書﹂︵ひゃっかぜんしょ︶とも言うが、この呼称はやや古風な呼び方である。特に、後述するフランスの百科全書派の手によるものを指して百科全書と呼ばれることが多い。中国語では﹁類書﹂と称するが、これは﹁百科全書﹂が正式の表記である。 なお、百科事典を意味する英語: encyclopedia は、ギリシャ語のコイネーの"ἐγκυκλοπαιδεία"から派生した言葉で、﹁輪になって﹂の意味であるἐγκύκλιος︵enkyklios‥en + kyklios、英語で言えば﹁in circle﹂︶と、﹁教育﹂や﹁子供の育成﹂を意味するπαιδεία︵paideia パイデイア︶を組み合わせた言葉であり、ギリシャ人達が街で話し手の周りに集まり聴衆となって伝え聞いた教育知識などから﹁一般的な知識﹂の意味で使われていた[3][4][5][6]。体裁[編集]
巻数[編集]
大型百科事典では数十冊もの大部となるが、記述をコンパクトにまとめた一巻本のものもある。非常に大部のものの場合、索引が独立した一巻となっているものも存在する。索引のほか、地図も単独巻として存在させているものがある。 これら以外にも、定期的に刊行される分冊百科が存在する。分冊百科は映画、医薬、英語、日本史、世界遺産など様々なテーマで刊行され、完結時にファイルするとそのテーマの百科事典が成立する。媒体[編集]
百科事典の媒体は2000年頃までは紙の書物︵印刷物︶が主流であったが、それ以降は書籍以外にも、電子辞書︵携帯型の専用装置で内蔵のICに記録されたもの︶、CD-ROM/DVD-ROM、メモリーカード、USBメモリ、ウェブとさまざまな形態で登場している。﹃ブリタニカ百科事典﹄など本来は紙媒体であった伝統のある百科事典も、現在はWeb上でサービスが展開されていることが多い。初めからWeb専業で展開された百科事典サービスとしては、ウィキペディアが有名なサービスの内の一つである[注 5]。分野[編集]
百科事典というのは、広辞苑・大辞泉などの説明にもあるように基本的に、さまざまな分野、あるいはあらゆる分野の知識を集めたものである。百科全書派の百科全書や﹃ブリタニカ百科事典﹄などもそのような範囲の知識を扱っている。︵これが一般的であるが、次に説明するものとあえて区別する時は﹁総合百科﹂と呼ばれることがある︶。ただし、あらかじめ特定の専門領域に絞ったうえで、その領域内のさまざまな知識を集めた百科事典もある。たとえば﹃薬学百科事典﹄[7]、﹃哲学百科事典﹄[8]等で、これらの百科事典は﹁専門百科事典﹂などと呼ばれることがある。構成・配列[編集]
百科事典の構成・配列方法としては、各項目を分野ごとに分類して編成する方法と、各項目の名称で配列する方法︵西欧ではアルファベット順、日本語の百科事典の場合は五十音順など︶がある。各項目において、その事典に記事のある単語に印が振られ、相互参照が可能になっている場合も多い。オンライン百科事典においてもそれは変わらず、たとえばウィキペディアでは、内部に記事のある単語にハイパーリンクが付され、相互参照を容易なものとしている。なお、中国語では機械的な配列ができないため、ほとんどの辞書・百科事典が分類配列となっている。立項[編集]
百科事典の項目の立てかたには、おおまかに分類すると大項目主義と小項目主義の二方式がある。大項目主義は、たとえば日本の文学でいうと、﹁近代文学﹂など大きなテーマの項目名のもとに、文芸の潮流や著名な作家・作品などについて一つの項目内で概観できるようにまとめたものである。項目は数ページから数十ページにもわたる長大なものになることもある。小項目主義は、﹁夏目漱石﹂﹁芥川龍之介﹂﹁自然主義﹂﹁吾輩は猫である﹂など個々の細かいテーマや事物ごとに網羅的に項目を立て、それぞれ別個に簡潔な解説を加えたものである。﹃ブリタニカ百科事典﹄の初版は大項目主義であった。一方、﹃ブロックハウス百科事典﹄は小項目主義の徹底で有名である。 どちらの方式にも一長一短がある。大項目主義では全体を体系的に捉えることができる一方で、特定の作品や作家について調べるには不向きである。小項目主義では個々の項目について調べやすい一方で、全体としてのまとまりに欠ける。ただし、この二つの方式は必ずしも対立するものではない。折衷的な方式︵中項目主義︶を採る百科事典も珍しくない。利点や欠点は取り上げるテーマにおける向き不向きや編者の立場、利用者の目的等によるところが大きい。改訂[編集]
百科事典に掲載された記事は、情勢の変化や新理論の発見などによって常に古くなり、役に立たなくなる危険性が存在するため、定期的な改訂と新版の発行が不可欠となる。ただし、それには多額の資金と労力が必要となるため、容易に行えない。この改訂のコストが、紙の百科事典の多くがオンライン版のものへと移行した要因の一つである。また紙の百科事典の場合、改訂に長い時間を必要とし、新しい情報に対してタイムラグが発生してしまう。これはCD-ROM版も同様である。しかし、オンライン版は内容の変更が即座に反映されるため、紙やCD-ROMに比べて情報の更新が迅速であり、この点はオンライン版の優位性の一つに挙げられる。執筆者[編集]
古代の百科事典はほとんどが個人の手によるものであったが、18世紀後半には知識の全体量の増大からこのようなことは非常に困難となり、﹁百科全書﹂の発行以後は複数の執筆者が専門分野において執筆を行い、それを編集者が編纂して事典に仕立てる方法が主流となった。執筆者は、19世紀前半ごろまでは学界に身を置いていないアマチュアも存在していたが、学問の高度化・専門化に伴いそうしたアマチュアは姿を消し、各分野の学者や専門家が自らの専門分野について寄稿するのがほとんどとなった。知識量の増大と百科事典自体の巻数の増加からこの執筆者の数は一貫して増加する傾向にあり、﹁百科全書﹂においては140人ほどだった執筆者は、1911年の﹁ブリタニカ百科事典﹂第11版においては1,507人にまで増加していた[9]。この傾向はその後も続き、たとえば2007年に発行された平凡社の﹁改訂新版 世界大百科事典﹂においては、執筆者数は約7,000人に上っている[10]。さらにインターネット上のオープンコンテンツの百科事典においては執筆者の多くは再び専門家ですらなくなり、それに伴って執筆者数も激増した。ウィキペディアにおいては、2022年5月1日の時点で、英語版の登録者数は約4,348万人、1か月以内に編集を行ったユーザーだけでも126,197人にのぼる。同日の日本語版のデータは、登録者数が約192万人、1か月以内に編集を行ったユーザーが15,296人である[11]。歴史[編集]
一般に﹁世界最初の百科事典﹂と呼ばれているのは、フランスのダランベール、ディドロ、ヴォルテール、ルソーらが企画した﹃百科全書﹄ ︵L'Encyclopédie︶である。ただし厳密に言えば、それ以前に、百科全書に類似した、様々な分野の知識を集めて項目別に整理した書物が全く無かったわけではないので、それらも含めて解説する。起源[編集]
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近代的百科事典の成立[編集]
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百科事典の発展[編集]
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近代以後の日本の百科事典[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a6/%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE_%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E7%99%BE%E7%A7%91%E4%BA%8B%E5%85%B8_%2815116731558%29.jpg/250px-%E5%B9%B3%E5%87%A1%E7%A4%BE_%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E7%99%BE%E7%A7%91%E4%BA%8B%E5%85%B8_%2815116731558%29.jpg)
電子化[編集]
CD-ROM/DVD-ROM版[編集]
1990年以降は、パーソナルコンピュータの普及と大容量光学ドライブ搭載に伴い、百科事典はCD-ROMなどの光学メディアによるコンピュータソフトウェアとしても出回るようになった。当初はこうした動きは弱いもので、1990年には紙の百科事典である﹃ブリタニカ﹄の売り上げは過去最高を記録していた[31]。しかし1993年に発売が開始されたマイクロソフトの﹁エンカルタ﹂などのCD-ROM版の百科事典の急成長によって紙の百科事典の売り上げは激減し、﹃ブリタニカ﹄の売り上げは数年で5分の1にまで減少した[32]。こうした動きに対し、1994年には﹃ブリタニカ﹄もCD-ROM版を発売開始するなど、多くの百科事典がこの流れに追随した。しかし、この時点においてすでに百科事典の売り上げは急減しており、結果的にCD-ROM/DVD-ROM版の発行は新規参入者を含めどの発行者にも利益をもたらさなかった。2000年の百科事典全体の売り上げは1990年に比べ10分の1にまで落ち込んでいた[33]。ウェブ版[編集]
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読者参加型[編集]
1990年代から多くの百科事典がCD版やウェブ版へと移行するようになったものの、それらの百科事典はいまだ専門家によって執筆・監修され、出版社によって発行される一方向からのものであることにかわりはなかった。しかし2001年に、ジミー・ウェールズとラリー・サンガーによってウィキペディアが設立されると、この流れは大きく変わった。ウィキペディアはそれまでの百科事典とは異なり、﹁誰でも﹂執筆や編集に参加できることを特徴とし、実際にこれによってウィキペディアは大きく成長を遂げ、規模としては世界最大の百科事典となった。またこの成功を受け、ウィキペディアのほかにもいくつかの読者参加型のインターネット百科事典が編纂されるようになった。 こうした百科事典の新しい潮流のひとつである、ウィキペディアなどの﹁誰でも﹂執筆や編集に参加できることを特徴とするプロジェクトに関しては、従来の百科事典のように専門家や研究者が編纂する体系的書物と比較して、信頼性に問題があるとする指摘がある[36][37][38][39][40][41][42]。同時に、多くのサービスが無料で提供されていることから伝統的な出版業者にとって経営上の不利益をもたらすという指摘もなされている[注 7]。一方で、ウィキペディアの質を擁護する識者の評価もある[43][44][45][46]。読書としての百科事典[編集]
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主な百科事典[編集]
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印刷物[編集]
世界各国のもの ●Encyclopædia Britannica︵ブリタニカ百科事典、大英百科事典︶ - 英語 ●Encyclopedia Americana︵アメリカ大百科事典、大米百科事典︶ - 英語 ●La Grande Encyclopédie︵大百科事典︶ - フランス語 ●Brockhaus Enzyklopädie︵ブロックハウス百科事典︶ - ドイツ語 ●Enciclopedia Italiana︵イタリア百科事典、大伊百科事典︶ - イタリア語 ●Enciclopedia universal ilustrada europeo-americana︵欧米国際教養百科事典︶ - スペイン語 ●Ottův slovník naučný︵オットー百科事典︶[47] - チェコ語 ●Большая Советская Энциклопедия︵ソビエト大百科事典︶ - ロシア語 ●Большая Российская энциклопедия︵ロシア大百科事典︶ - ロシア語 ●︽中国大百科全书︾︵中国大百科全書︶ - 中国語 日本語 ●世界大百科事典︵平凡社︶ - 書籍、CD-ROM、Web︵Web版は終了︶ あらゆる分野をバランスよく記載。 ●日本大百科全書︵小学館︶ - ﹁ニッポニカ﹂書籍、CD-ROM、電子ブック、Internet、i-Mode 日本についてを中心として、他のあらゆることも記載。 ●ブリタニカ国際大百科事典︵ブリタニカ︶ - 書籍、CD-ROM、Internet︵最新版は英語︶ Encyclopaedia Britannica の和訳事典。英国についてを中心として、他のあらゆることも記載。 ●マイペディア︵平凡社︶ - 書籍、CD-ROM、電子辞書、メモリーカード、インターネット 平凡社から出版される、世界大百科事典より小型の百科事典。 ●世界原色百科事典、大日本百科事典﹁ジャポニカ﹂、万有百科事典﹁ジャンル・ジャポニカ﹂ - いずれも小学館、書籍 小学館より販売されていた百科事典。既に絶版。 ●国民百科大辞典︵冨山房︶ - 書籍 ●日本家庭大百科事彙︵冨山房︶ - 書籍 ●ポプラディア︵ポプラ社︶ - 書籍、DVD-ROM、Internet ●エンカルタ︵マイクロソフト︶ - CD-ROM、DVD-ROM、Internet︵終了︶オンライン版[編集]
イギリス ●ブリタニカ百科事典 アメリカ合衆国 ●カトリック百科事典 - ﹁カトリック百科事典﹂とはなっているが、実際には様々な記事があり、非常に詳細。 オーストリア ●AEIOU - The Austrian Cultural Information System[注 8] ︵すべての記事が英訳されている︶ 大韓民国 ●EnCyber - 斗山世界大百科事典︵斗山東亜︶のオンライン版 ハンガリー ●Pallas Nagy Lexikona[注 9] ドイツ ●Biographisch-Bibliographisches Kirchenlexikon (BBKL)[注 10] - 神学関係の事典。ユダヤ教にも詳しい。 ノルウェー ●Store norske leksikon︵SNL︶ノルウェーの公用語の一つブークモールで書かれた百科事典。ノルウェー百科事典も参照。 ユダヤ教・ユダヤ人 ●ジューイッシュ・エンサイクロペディア ●エンサイクロペディア・ジュダイカ年刊の用語事典[編集]
●現代用語の基礎知識︵自由国民社︶ ●イミダス︵集英社︶ ●知恵蔵︵朝日新聞社︶インターネット上の百科事典[編集]
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