アンダー・プレッシャー
「アンダー・プレッシャー」 | |
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クイーン & デヴィッド・ボウイ の シングル | |
初出アルバム『ホット・スペース』 | |
B面 | ソウル・ブラザー |
リリース | |
規格 |
7インチシングル 12インチシングル CD |
録音 |
1981年7月 マウンテン・スタジオ モントルー |
ジャンル | ロック |
時間 | |
レーベル |
EMI エレクトラ・レコード ワーナー・パイオニア/エレクトラ |
作詞・作曲 |
クイーン デヴィッド・ボウイ |
プロデュース |
クイーン デヴィッド・ボウイ |
ゴールドディスク | |
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チャート最高順位 | |
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﹁アンダー・プレッシャー﹂ (Under Pressure) は、イギリスのロック・バンドであるクイーンと、イギリスのミュージシャンであるデヴィッド・ボウイの共作による楽曲。
1981年にEMIとエレクトラ・レコードよりシングルでリリースされ、後にクイーンのアルバム﹃ホット・スペース﹄にも収録された[注 1]。またヴァージン・レコードのデヴィッド・ボウイのアルバム﹃レッツ・ダンス﹄のリマスターCDにボーナス・トラックとして収録されている他、双方のベストアルバムにもたびたび収録されている。
解説[編集]
当初ボウイは、クイーンの﹁クール・キャット﹂にバッキング・コーラスで参加する予定だった[3]。レコーディングが行なわれたが、双方出来に満足せず、最終ミックスから削除された。その後2組によるジャムセッションが行なわれた後[4][5]、ボウイが﹁こんな馬鹿げた事をしてないで、一緒に曲を書こうよ。﹂とクイーンを誘った[3]。 ボーカルの高音パートはフレディー・マーキュリー、低音パートはボウイが担当。また、この楽曲の特徴的なベースラインについて、ジョン・ディーコンは1982年に発行されたミュージック・ライフ誌にて﹁ボウイが作った﹂とコメントしているが、ボウイは﹁関与する前からすでに存在していた﹂と語っている[6]。 全英シングルチャートでは、クイーンとしては﹁ボヘミアン・ラプソディ﹂︵1975年︶以来2作目、ボウイとしては﹁スペイス・オディティ﹂︵1975年︶、﹁アッシュズ・トゥ・アッシュズ﹂︵1980年︶に次ぐ3作目の1位を獲得するなど大ヒットした。一方で、アメリカのBillboard Hot 100では29位と低調だった[3]。 1993年にアメリカで発売されたボウイの﹃The Singles 1969 To 1993 featuring His Greatest Hits﹄、及び1994年にアメリカで発売されたクイーンの﹃クラシック・クイーン﹄には、別ミックスで収録されている。 最後に﹁This is our last dance﹂という部分が、一度だけのものと、二度繰り返すものがある。ミュージック・ビデオ[編集]
ミュージック・ビデオを制作した当時は、クイーンもボウイもツアー中であったため、メンバーの演奏シーンが存在しない。 ﹃吸血鬼ノスフェラトゥ﹄、﹃戦艦ポチョムキン﹄など、1920年代の無声映画の1シーンやビル崩壊・人ごみ・世界恐慌時のニューヨークの失業者の様子から抗争の映像[注 2]、そして曲の後半部分には色々な映画のキスシーンを収めている。建物の崩壊の映像は映画﹃コヤニスカッツィ﹄でも使用されている。 このミュージック・ビデオは、2003年にスラント誌が発表した﹁The 100 Greatest Music Videos of All Time ﹂の第27位にランクインしている[7]。ライブでの演奏[編集]
共同作品となっている楽曲だが、この曲をライブで演奏したのはクイーンのみだった。1981年から演奏されはじめライブの定番曲だった。 この様子は﹃伝説の証/クイーン1981﹄や﹃オン・ファイアー/クイーン1982﹄、﹃クイーン・ライヴ!!ウェンブリー1986﹄などで見ることができる。 1986年のヨーロッパ/全英ツアーより7月27日のハンガリーのブダペスト公演で演奏された模様がNHK-BS﹃黄金の洋楽ライブ﹄で放映された。 1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ボーカルにデヴィッド・ボウイとユーリズミックスのアニー・レノックスを迎えて演奏された[8]。 その後もボウイは自身のライブなどでは全く歌わなかったが、1995年のアウトサイド・ツアーから曲目に加えた。マーキュリーのパートはベーシストのゲイル・アン・ドロシーが担当している。プレイヤー[編集]
●フレディ・マーキュリー - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、ピアノ、ハモンドオルガン、ハンドクラップ、フィンガースナップ ●ブライアン・メイ - エレクトリック・ギター、ハンドクラップ、フィンガースナップ ●ロジャー・テイラー - ドラムス、バッキング・ボーカル、ハンドクラップ、フィンガースナップ ●ジョン・ディーコン - ベースギター、ハンドクラップ、フィンガースナップ ●デヴィッド・ボウイ - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、シンセサイザー、ハンドクラップ、フィンガースナップシングル収録曲[編集]
7インチシングル[編集]
(一)アンダー・プレッシャー - Under Pressure (Queen & Bowie) (二)ソウル・ブラザー - Soul Brother (Mercury)CD[編集]
イギリス盤 (一)アンダー・プレッシャー - Under Pressure (Queen & Bowie) (二)ソウル・ブラザー - Soul Brother (Mercury) (三)ボディ・ランゲージ - Body Language (Mercury)その他[編集]
1990年に本作の特徴的なベースラインをサンプリングしたヴァニラ・アイスのシングル﹁Ice Ice Baby﹂がヒットした。しかし、クレジットにクイーンやボウイの名が表記されておらず、無許可でサンプリングを行なったことによりヴァニラ・アイスが提訴され、アイス側が敗訴した[9]。 1999年12月6日にこの楽曲のリミックスバージョン﹁アンダー・プレッシャー (Rah Mix)﹂が、カップリングに﹁ボヘミアン・ラプソディ﹂﹁サンク・ゴッド・イッツ・クリスマス﹂を収録して、発売された。英国では14位、オランダでは19位にランクインした。後にコンピレーション・アルバム﹃グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜﹄に収録されている。 2004年、アメリカ映画﹃ガール・ネクスト・ドア﹄で挿入歌として使用された。 2005年、マイ・ケミカル・ロマンスがザ・ユーズドとのコラボレーションでカバー。 2005年、ジョス・ストーンがクイーンのトリビュート・アルバム﹁キラー・クイーン・ア・トリビュート・トゥ・クイーン﹂でカバー。 2011年に公開されたアニメ映画﹃ハッピー フィート2踊るペンギンレスキュー隊﹄では、登場キャラクターが本作を合唱するシーンがある[10]。 2017年のアメリカ映画﹃アトミック・ブロンド﹄で劇中歌として使用された。 2018年に公開されたクイーンを題材とした映画﹃ボヘミアン・ラプソディ﹄では、ミュンヘンにある邸宅でマーキュリーがマネージャー兼愛人のポール・プレンターを解雇するシーンで使用された[5]。同映画のサウンドトラック盤﹃ボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック)﹄にも収録されている。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “under pressure”. full Official Chart History. Official Charts Company. 2019年1月3日閲覧。
(二)^ “The Hot 100 – The Week of January 30, 2016”. Billboard Hot 100 for Queen. 2019年1月2日閲覧。
(三)^ abc“全英1位を獲得した奇跡のコラボ‥クイーンとデヴィッド・ボウイの﹁Under Pressure﹂”. uDiscover (ユニバーサルミュージック). (2019年11月24日) 2020年1月23日閲覧。
(四)^ Peter Freestone (2001) Freddie Mercury: an intimate memoir by the man who knew him best p.78. Omnibus Press. 2019年1月2日閲覧
(五)^ ab“﹃ボヘミアン・ラプソディ﹄とデヴィッド・ボウイ裏話 ─ 映画で描かれなかったデビュー前の偶然”. THE RIVER (株式会社riverch). (2018年11月13日) 2019年1月19日閲覧。
(六)^ Bowie Talks About Under Pressure. 2019年1月2日閲覧
(七)^ “The 100 Greatest Music Videos of All Time”. Slant Magazine (2003年6月30日). 2019年1月2日閲覧。
(八)^ Under Pressure – The Freddie Mercury Tribute Concert Ultimate Queen. Retrieved 29 August 2011
(九)^ “﹁Under Pressure﹂をパクった﹁Ice Ice Baby﹂を聴いたフレディ・マーキュリーのリアクション”. MUSIC LIFE CLUB (シンコーミュージック・エンタテイメント). (2018年5月18日) 2020年1月23日閲覧。
(十)^ “クリスタル・ケイ﹁ハッピーフィート2﹂吹き替えで熱唱”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2011年10月19日) 2020年1月23日閲覧。