カインド・オブ・マジック
『カインド・オブ・マジック』 | ||||
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クイーン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1985年 - 1986年 | |||
ジャンル | ハードロック | |||
レーベル |
EMI 東芝EMI ユニバーサルミュージック(再発売) キャピトル・レコード ハリウッド・レコード(再発売) | |||
プロデュース |
クイーン マック and クイーン デヴィッド・リチャーズ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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クイーン アルバム 年表 | ||||
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『カインド・オブ・マジック』収録のシングル | ||||
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﹃カインド・オブ・マジック﹄(A Kind of Magic)は、イギリスのロックバンド、クイーンの12枚目のアルバムである。
解説[編集]
﹁前作までの険悪な雰囲気を、1985年のライヴエイド出演によって吹き飛ばした後に作ったアルバム﹂と、多くのメディアで説明づけられている。 元々、映画﹃ハイランダー 悪魔の戦士﹄のサウンドトラック用の曲をアルバム用に録音し直し[注 2][注 3]、数曲を追加してアルバムとして発売。しかし、正式なアルバムではなく非公式のサウンドトラックとなっている[3]。 また、クイーンが過去に映画﹃フラッシュ・ゴードン﹄のサウンドトラックであるサウンドトラックアルバムで成功しなかった反省から、サウンドトラックではなくクイーンのオリジナルアルバムにするという判断になったという。また、シングルカットの順番が、﹃ハイランダー 悪魔の戦士﹄公開前だったイギリスでは﹃カインド・オブ・マジック﹄からであるのに対し、既に﹃ハイランダー 悪魔の戦士﹄の公開が始まっていたアメリカでは﹁プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース﹂からであったなど、メディアミックスなセールス展開をしている。 ブライアン・メイいわく、当初は主題歌のオファーを断るつもりであったが、脚本と途中まで撮影されたフィルムを見せられて感動し、帰宅途中の自動車の中で﹁リヴ・フォーエヴァー﹂を思いついたという。サウンド[編集]
演奏やアレンジや音質から、中期といわれている前作のアルバム発表には近いながらも、後期としての円熟味も兼ね備えている。4人の作曲面での個性を、バンドの演奏力や編曲力でまとめられている。当初の録音風景の様子を撮影したビデオ作品によると、まだ若干のメンバー間の軋轢を残してはいるようだが、よりよい音楽を作るためにも見受けられ、フレディとロジャーがかなりの部分で主導的立場を取っていたようであった。コンサートツアー[編集]
このアルバムを引っ提げて行われたツアーである﹃Magic Tour﹄はクイーン史上最大のツアーとなった。ヨーロッパ各地のスタジアムや城などでライブを行い、全公演のチケットが即完売し、合計100万人以上の動員を記録するなど各地で成功を収めたが、このツアーはフレディが参加したクイーンとしては最後のツアーとなった[4]。発売日[編集]
●イギリス - 1986年6月2日 ●日本 - 1986年6月25日 (LP) / 1986年9月3日 (CD)収録曲[編集]
A面[編集]
(一)ONE VISION -ひとつだけの世界- - One Vision (Queen) * (二)カインド・オブ・マジック - A Kind of Magic (Taylor) * ●一部を﹁ボーン・トゥ・ラヴ・ユー﹂に流用している。 (三)愛ある日々 - One Year of Love (Deacon) ●﹁喜びへの道﹂の英題﹁Pain Is So Close To Pleasure﹂が歌詞の一節としてでてくる。 (四)喜びへの道 - Pain Is So Close to Pleasure (Mercury/Deacon)* (五)心の絆 - Friends Will Be Friends (Mercury/Deacon)*B面[編集]
(一)リヴ・フォーエヴァー - Who Wants To Live Forever (May)* (二)ギミ・ザ・プライズ - Gimme the Prize (May) (三)ドント・ルーズ・ユア・ヘッド - Don't Lose Your Head (Taylor) (四)プリンシス・オブ・ザ・ユニヴァース - Princes of the Universe (Mercury)*ボーナストラック (CDのみ)[編集]
(二) ア・カインド・オブ・ア・カインド・オブ・マジック - A Kind of A Kind of Magic (Taylor) (三)フレンズ・ウィル・ビー・フレンズ・ウィル・ビー・フレンズ - Friends Will Be Friends Will Be Friends (Mercury/Deacon) (四)フォーエヴァー - Forever (May)ボーナストラック (ハリウッド・レコード再発売CDのみ)[5][編集]
(二) フォーエヴァー - Forever (May) (三)ワン・ヴィジョン (エクステンデッド・ヴァージョン) - One Vision (Extended Version) (Queen)2011 ボーナスEP[6][編集]
(一)カインド・オブ・マジック (ハイランダー・ヴァージョン) - A Kind of Magic (Highlander Version) (Taylor) (二)ONE VISION -ひとつだけの世界- (シングル・ヴァージョン) - One Vision (Single Version) (Queen) (三)喜びへの道 (シングル・ヴァージョン) - Pain Is So Close To Pleasure (Single Version) (Mercury/Deacon) (四)フォーエヴァー - Forever (May) (五)カインド・オブ・ヴィジョン (デモ 1985/8) - A Kind of Vision (Demo, August 1985) (Taylor) (六)ONE VISION -ひとつだけの世界- (ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム 1986/7/11) - One Vision (Live At Wembley Stadium, London, 11 July 1986) (Queen) (七)フレンズ・ウィル・ビー・フレンズ・ウィル・ビー・フレンズ - Friends Will Be Friends Will Be Friends (Mercury/Deacon) ︵* = シングルカットA面曲︶リイシュー[編集]
2001年に最新のリマスタリングを加え再発売、2011年には40周年記念として最新のリマスタリングが施され再発売された[7]。演奏[編集]
クイーン ●フレディ・マーキュリー – リードヴォーカル、コーラス、キーボード、サンプラー ●ブライアン・メイ – エレクトリックギター、コーラス、シンセサイザー、サンプラー、リードヴォーカル ●ロジャー・テイラー – ドラムス、電子ドラム、コーラス、ドラムマシン、タンバリン、シンセサイザー ●ジョン・ディーコン – ベース、エレクトリックギター、シンセサイザー、サンプラー、ドラムマシン、コーラス 外部ミュージシャン- スパイク・エドニー – キーボード
- ジョーン・アルマトレーディング – ヴォーカル
- スティーブ・グレゴリー – テナー・サクソフォーン
- リントン・ネイフ – ストリングスアレンジ
- ナショナル・フィルハーモニック管弦楽団 – ストリングス、ブラス、パーカッション
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 邦題は「ONE VISION -ひとつだけの世界-」
- ^ 製作側の当初の依頼は3曲。最終的には6曲完成。
- ^ 「ONE VISION -ひとつだけの世界-」のみ、映画『アイアン・イーグル』の主題歌に起用されている。
出典[編集]
(一)^ “Queen - A Kind Of Magic - EMS-91168”. Discogs. 2019年9月11日閲覧。
(二)^ “Queen - A Kind Of Magic - CP32-5152”. Discogs. 2019年9月11日閲覧。
(三)^ “クイーン﹃A Kind Of Magic﹄制作秘話‥ライヴ・エイド後に制作され、全英1位に返り咲いた新作” (2023年6月2日). 2023年10月15日閲覧。
(四)^ “クイーン﹃A Kind Of Magic﹄制作秘話‥ライヴ・エイド後に制作され、全英1位に返り咲いた新作” (2023年6月2日). 2023年10月15日閲覧。
(五)^ “Queen - A Kind Of Magic - HR-61152-2”. Discogs. 2019年9月11日閲覧。
(六)^ “Queen - A Kind Of Magic - UICY-75061/2”. Discogs. 2019年9月11日閲覧。
(七)^ “2011年リマスターの登場は、クイーン40年目の大事件” (2011年1月10日). 2023年10月15日閲覧。