RADIO GA GA
「RADIO GA GA」 | ||||||||||||||||
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クイーン の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『ザ・ワークス』 | ||||||||||||||||
B面 | アイ・ゴー・クレイジー | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
規格 | 7インチ、12インチ | |||||||||||||||
録音 | 1983年8月 - 10月 | |||||||||||||||
ジャンル |
ポップ・ロック[2] スタジアム・ロック[2] シンセポップ[3] | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル |
EMI / キャピトル 東芝EMI (日本) | |||||||||||||||
作詞・作曲 | ロジャー・テイラー | |||||||||||||||
プロデュース | クイーン、ラインホルト・マック | |||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
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クイーン シングル 年表 | ||||||||||||||||
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﹁RADIO GA GA﹂︵レディオガ・ガ[注 1])は、イギリスのロック・バンドクイーンが1984年にシングルとして発表した楽曲。同年発売のアルバム﹃ザ・ワークス﹄に収録され、後にベスト・アルバム﹃グレイテスト・ヒッツII﹄や﹃クラシック・クイーン﹄にも収録された[6]。
作詞作曲はロジャー・テイラー、プロデュースはクイーンとラインホルト・マック。シングルはイギリスで2位[4]、アメリカで16位[7][8][5]、その他19カ国で第1位を獲得する世界的大ヒットとなり、テイラー初のヒット作となった。ただし、﹁ビルボード﹂誌の1984年年間トップ100ヒッツにはランクインできなかった。
解説[編集]
タイトルの由来は、テイラーの子がまだ赤ちゃん言葉の頃、ラジオを聴いていて﹁ラジオ、カカ﹂(Radio caca) と言ったことに発想を得たものだという[9][注 2]。彼は後にこの﹁caca﹂を﹁恍惚として夢中になる﹂﹁盲目的に熱狂している﹂という意味の﹁ガガ﹂(ga ga) に改めて曲名とした。 この楽曲が発表された当時すでに﹁音楽はテレビやビデオで聴くもの﹂という価値観が浸透した頃であり、﹁ラジオは古いメディアとして廃れる﹂という意見も散見されていた。クイーン自体も﹁ボヘミアン・ラプソディ﹂をはじめとした前衛的なPVやメディア露出によってスターダムへと駆け上がった側であったが、そうした世相の中でラジオに対するノスタルジーや他のメディアとは異なる役割・魅力を謳う楽曲となっている。 一部の音楽評論家からはこの内容が﹁非常にファシズム的である﹂と批判されたが、その批判を押しのけるヒットチャートとなった。 アメリカの女性シンガーソングライターのレディー・ガガの名は、この曲が由来である[10][11][12]。 また、﹃グランド・セフト・オートV﹄のBGMにこの曲が使われている。ミュージック・ビデオ[編集]
楽曲のミュージック・ビデオは、デヴィッド・マレット監督の下で制作された。このビデオには、1927年のフリッツ・ラング監督の映画﹃メトロポリス﹄からの映像が使用されている[13]。これは、この映画のリメイク版を製作する際、フレディがサウンドトラックに自身のソロ曲である﹁ラヴ・キルズ﹂を提供したため、無償で映像を提供されることになったためである。 ミュージック・ビデオの内容は、﹁空飛ぶ車でメトロポリスの世界に入っていく﹂というもの。撮影ではサビの部分ではファンクラブの500人をエキストラとして使用した。ビデオでの大勢でこぶしを突き上げ手を叩いてリズムに乗るシーンは、そのままコンサートにも活かされ、﹁ライブエイド﹂のハイライトにもなった[14]。 MVではメトロポリスの映像から1920年から1940年頃の世界大戦期を想起させる内容、クイーンの過去作のMVが登場し、一つのストーリーのような構成が組まれている。また、前述のような手を叩くパフォーマンスのきっかけとなったこともあり、人気を博した。ライブでの演奏[編集]
ライブでは、1984年の﹁ワークスツアー﹂から演奏し始めた。それ以降、クイーンのライブにおいて、欠かせない存在になっている。 1985年7月13日にウェンブリー・スタジアムで開催された﹁ライブエイド﹂では、1曲目の﹁ボヘミアン・ラプソディ﹂︵ショート版︶に続いて、2曲目に演奏された[15][16]。この時のユニゾン部分での7万2000人もの観客によるクラップが話題を呼んだ[17][18]。ちなみに、2018年に公開された映画﹃ボヘミアン・ラプソディ﹄においても、このライブ演奏が再現されている[注 3]。 1992年4月20日にウェンブリー・スタジアムで開催された﹁フレディ・マーキュリー追悼コンサート﹂では、ポール・ヤングが他のクイーンのメンバーと演奏した[19] 。 2002年にバッキンガム宮殿の庭園で開催された﹁Party at the Palace﹂で演奏された際は、ロジャーがボーカル、フィル・コリンズがドラムスを担当した[20]。 また、2005、2006年には、クイーン + ポール・ロジャースツアーで演奏された。2005年、2006年のツアーでは冒頭をテープにあわせてロジャーが歌い、途中でポールが歌い継ぐところでロジャーがドラムスに戻っていたが、2008年のヨーロッパツアーでは最初からロジャーはドラムスに徹し、すべてポール・ロジャーズが歌っている。エンディングのギターソロはブライアン・メイのスライドギター︵ボトルネック奏法︶が聞ける。収録曲[編集]
7インチ盤[編集]
(一)RADIO GA GA - Radio Ga Ga (Taylor) 5:47 (二)アイ・ゴー・クレイジー - I Go Crazy (May) 3:4212インチ盤[編集]
(一)RADIO GA GA (エクステンデッド・ヴァージョン) - Radio Ga Ga (Extended Version) (Taylor) 6:50 (二)RADIO GA GA (インストルメンタル) - Radio Ga Ga (Instrumental) (Taylor) 6:00 (三)アイ・ゴー・クレイジー - I Go Crazy (May) 3:42演奏[編集]
クイーン ●フレディ・マーキュリー – リードヴォーカル、シンセサイザー、サンプラー ●ブライアン・メイ – エレクトリックギター、コーラス ●ロジャー・テイラー – ドラムス、電子ドラム、ドラムマシン、ボコーダー、コーラス、サンプラー、シンセサイザー ●ジョン・ディーコン - ベース、コーラス 外部ミュージシャン- フレッド・マンデル - シンセサイザー・アレンジメント、シンセサイザー・プログラミング、シンセサイザー
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ ab“Queen – Radio Ga Ga – EMS-17425”. Discogs. 2019年3月5日閲覧。
(二)^ abFurniss, Matters (2012). Queen – Uncensored On the Record. Coda Books Ltd.. p. 71. ISBN 978-1-9085-3884-0
(三)^ Stereo Review. 49. CBS Publications. (1984). p. 76. "Radio Gaga (the single), a skillful merger of contemporary synth-pop and old-time Brill Building panache"
(四)^ ab“Official Singles Chart Top 100”. Official Charts Company. 2019年1月2日閲覧。
(五)^ ab“Queen - Awards”. AllMusic. All Media Network. 2019年1月2日閲覧。
(六)^ “Classic Queen by Queen”. MTV. Viacom. 2019年1月2日閲覧。
(七)^ Lazell, Barry (1989). Rock movers & shakers. Billboard Publications, Inc.. p. 404. ISBN 978-0-8230-7608-6
(八)^ “Queen Biography for 1984”. QueenZone.com. 2019年1月2日閲覧。
(九)^ Roger Taylor speaking in the documentary Queen – Days of Our Lives
(十)^ Martin, Gavin (2009年1月8日). “Lady GaGa the new Princess of Pop”. Daily Mirror 2019年1月2日閲覧。
(11)^ Rose, Lisa (2010年1月21日). “Lady Gaga's outrageous persona born in Parsippany, New Jersey”. NJ.com 2019年1月2日閲覧。
(12)^ About.com (2008年6月10日). “Lady Gaga Interview - Interview with Lady Gaga”. 2019年1月2日閲覧。
(13)^ “Queen Promo Videos”. Ultimatequeen.co.uk. 2019年1月2日閲覧。
(14)^ ﹃ジュエルズ﹄ブックレット
(15)^ Stanford, Peter (2011年11月24日). “Queen: their finest moment at Live Aid”. The Daily Telegraph 2019年1月2日閲覧。
(16)^ “Queen live on tour: Festivals, parties, TV”. Queen Concerts. 2019年1月2日閲覧。
(17)^ “Queen win greatest live gig poll”. BBC News Online (2005年11月9日). 2019年1月2日閲覧。
(18)^ Ryan Minchin, dir. (2005年). “Queen Voted Best Gig-Live Aid”. YouTube. 2019年1月2日閲覧。
(19)^ “The Freddie Mercury Tribute Concert”. Ultimatequeen.co.uk. 2019年1月2日閲覧。
(20)^ “Queen Miscellaneous Live Song Lyrics”. Ultimatequeen.co.uk. 2019年1月2日閲覧。