ファーム日本選手権
開始年 | 1987 |
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主催 | 日本野球機構(NPB) |
チーム数 | 2チーム |
加盟国 | 日本 |
前回優勝 | 福岡ソフトバンクホークス(4年ぶり5回目) |
最多優勝 | 読売ジャイアンツ(8回) |
公式サイト | |
https://npb.jp/farmchamp |
ファーム日本選手権︵ファームにほんせんしゅけん︶は、日本プロ野球︵NPB︶二軍︵ファーム︶リーグの年間チャンピオン決定戦である。
イースタン・リーグとウエスタン・リーグの両リーグ優勝チーム間で二軍の統一チャンピオンを争おうと、1987年に﹁ジュニア日本選手権﹂としてスタートした。当初は9月中旬か下旬に行われていたが、1997年から大会名を﹁ファーム日本選手権﹂と改め、10月の教育リーグ前に行われている。
一軍の日本選手権シリーズ︵日本シリーズ︶とは異なり、1試合のみ行われるため名称に﹁シリーズ﹂が付かない。
大会の仕組み[編集]
●一軍の日本シリーズとは異なり、各リーグの優勝チームがそのまま出場チームとなる。 ●延長戦は回数・時間制限なし。 ●ホームチーム︵一塁側ベンチを使用、後攻︶は、西暦奇数年はイースタン・リーグのチーム、偶数年はウエスタン・リーグのチームが担当する。 ●出場チームは試合の数日前に出場資格者名簿をコミッショナーに提出する。2023年の場合、出場資格は下記のいずれかとなる[1]。 ●支配下もしくは育成で当年度に登録された新人選手 ●当年度に一度も出場登録されなかった選手 ●当年度のファーム公式戦の規定打席もしくは規定投球回のいずれかの3割を満たした選手 ●指名打者制度は各リーグの規定に準じ、原則は一軍がパシフィック・リーグに所属するチームがホームチームを担当する場合に採用される[注釈 1]。ただし2009年からはイースタンの規則改正に伴い、一軍がセントラル・リーグに所属するイースタンのチーム︵読売ジャイアンツ、東京ヤクルトスワローズ、横浜DeNAベイスターズのいずれか︶がホームチームの場合でも、指名打者制度の採用が可能になり、その場合は、対戦相手であるウエスタンのチームの一軍がセ・リーグ所属であっても指名打者制度が採用されることとなり[注釈 2]、2015年からは一軍がセントラル・リーグに所属するウエスタンのチーム︵阪神タイガース、中日ドラゴンズ、広島東洋カープ︶がホームチームの場合でも、採用が可能となった[注釈 3]。 ●2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のための﹁ファーム日本選手権特例2020﹂として、延長10回終了時に同点の場合、11回以降は決着がつくまで毎回継続打順で無死一、二塁から始めるタイブレークを採用[2]。翌2021年も継続採用された。各年度のファーム日本選手権[編集]
回 | 開催日 | 勝利チーム | 優勝回数 | スコア | 相手チーム | 開催球場 | MVP |
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1 | 1987年9月14日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 初優勝 | 9 - 0 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 平塚球場 | 加茂川重治 |
2 | 1988年9月12日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 2年連続2回目 | 5 - 2 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 京都市西京極総合運動公園野球場 | 松原靖 |
3 | 1989年9月18日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 3年連続3回目 | 3 - 0 | オリックス・ブレーブス(ウ) | 平塚球場 | 橋本清 |
4 | 1990年10月7日 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 初優勝 | 6 - 4 | 読売ジャイアンツ(イ) | 東京ドーム | 清水雅治 |
5 | 1991年9月21日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 2年ぶり4回目 | 8 - 7 | 広島東洋カープ(ウ) | 平塚球場 | 呂明賜 |
6 | 1992年10月3日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 2年連続5回目 | 3 - 2 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 川崎球場 | 杉山直輝 |
7 | 1993年10月10日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 3年連続6回目 | 3 - 0 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 福井県営球場 | 松谷竜二郎 |
8 | 1994年10月9日 | オリックス・ブルーウェーブ(ウ) | 初優勝 | 6 - 4 | 読売ジャイアンツ(イ) | 相模原市立相模原球場 | 戎信行 |
9 | 1995年10月7日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 2年ぶり7回目 | 1 - 0 | 近鉄バファローズ(ウ) | 富山市民球場アルペンスタジアム | 門奈哲寛 |
- | 1996年 | 未開催(リーグ優勝チームはロッテ(イ)と近鉄(ウ)) | |||||
10 | 1997年10月10日 | 日本ハムファイターズ(イ) | 初優勝 | 1 - 0 | オリックス・ブルーウェーブ(ウ) | 宜野湾市立野球場 | 大貝恭史 |
11 | 1998年10月10日 | ヤクルトスワローズ(イ) | 初優勝 | 4 - 1 | 阪神タイガース(ウ) | 宜野湾市立野球場 | 五十嵐亮太 |
12 | 1999年10月9日 | 阪神タイガース(ウ) | 初優勝 | 7 - 3 | 日本ハムファイターズ(イ) | 浦添市民球場 | 濱中治 |
13 | 2000年10月7日 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 10年ぶり2回目 | 4 - 2 | 読売ジャイアンツ(イ) | 浦添市民球場 | 筒井壮 |
14 | 2001年10月6日 | 西武ライオンズ(イ) | 初優勝 | 5 - 0 | 阪神タイガース(ウ) | 坊っちゃんスタジアム | 三井浩二 |
15 | 2002年10月12日 | 阪神タイガース(ウ) | 3年ぶり2回目 | 16 - 3 | 西武ライオンズ(イ) | 坊っちゃんスタジアム | 藤原通 |
16 | 2003年10月11日 | 阪神タイガース(ウ) | 2年連続3回目 | 3 - 0 | 日本ハムファイターズ(イ) | 長野オリンピックスタジアム | 早川健一郎 |
17 | 2004年10月9日 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 4年ぶり3回目 | 4 - 3 | 北海道日本ハムファイターズ(イ) | サンマリンスタジアム宮崎 | 土谷鉄平 |
18 | 2005年10月8日 | 千葉ロッテマリーンズ(イ) | 初優勝 | 7 - 5 | 阪神タイガース(ウ) | スカイマークスタジアム | 辻俊哉 |
19 | 2006年9月30日 | 阪神タイガース(ウ) | 3年ぶり4回目 | 6 - 0 | 千葉ロッテマリーンズ(イ) | 山形県野球場 | 中村泰広 |
20 | 2007年9月29日 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 3年ぶり4回目 | 7 - 2 | 読売ジャイアンツ(イ) | 山形県野球場 | 吉見一起 |
21 | 2008年10月4日 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | 初優勝 | 5 - 1 | 東京ヤクルトスワローズ(イ) | 長崎ビッグNスタジアム | 岩嵜翔 |
22 | 2009年10月3日 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 2年ぶり5回目 | 2 - 0 | 読売ジャイアンツ(イ) | 富山市民球場アルペンスタジアム | 鈴木義広 |
23 | 2010年10月2日 | 千葉ロッテマリーンズ(イ) | 5年ぶり2回目 | 6 - 5 | 阪神タイガース(ウ) | HARD OFF ECOスタジアム新潟 | 細谷圭 |
24 | 2011年10月8日 | 中日ドラゴンズ(ウ) | 2年ぶり6回目 | 4 - 3 | 北海道日本ハムファイターズ(イ) | サンマリンスタジアム宮崎 | 前田章宏 |
25 | 2012年10月6日 | 千葉ロッテマリーンズ(イ) | 2年ぶり3回目 | 4 - 0 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | 坊っちゃんスタジアム | 塀内久雄 |
26 | 2013年10月6日 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | 5年ぶり2回目 | 4 - 3 | 東京ヤクルトスワローズ(イ) | サンマリンスタジアム宮崎 | 田上秀則 |
27 | 2014年10月4日 | 千葉ロッテマリーンズ(イ) | 2年ぶり4回目 | 6 - 4 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 | 大嶺翔太 |
28 | 2015年10月3日 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | 2年ぶり3回目 | 2 - 0 | 読売ジャイアンツ(イ) | KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 | 岩嵜翔 |
29 | 2016年10月1日 | 読売ジャイアンツ(イ) | 21年ぶり8回目 | 6 - 2 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 | 岡本和真 |
30 | 2017年10月7日 | 広島東洋カープ(ウ) | 初優勝 | 5 - 2 | 読売ジャイアンツ(イ) | KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 | 坂倉将吾 |
31 | 2018年10月6日 | 阪神タイガース(ウ) | 12年ぶり5回目 | 8 - 4 | 読売ジャイアンツ(イ) | KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 | 熊谷敬宥 |
32 | 2019年10月5日 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | 4年ぶり4回目 | 6 - 3 | 東北楽天ゴールデンイーグルス(イ) | KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎 | 二保旭 |
33 | 2020年11月7日 | 東北楽天ゴールデンイーグルス(イ) | 初優勝 | 6 - 4 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | ひなたサンマリンスタジアム宮崎 | 村林一輝 |
34 | 2021年10月9日 | 阪神タイガース(ウ) | 3年ぶり6回目 | 3 - 2 | 千葉ロッテマリーンズ(イ) | ひなたサンマリンスタジアム宮崎 | 遠藤成 |
35 | 2022年10月8日 | 東北楽天ゴールデンイーグルス(イ) | 2年ぶり2回目 | 8 - 2 | 阪神タイガース(ウ) | ひなたサンマリンスタジアム宮崎 | 渡邊佳明 |
36 | 2023年10月7日 | 福岡ソフトバンクホークス(ウ) | 4年ぶり5回目 | 6 - 5 | 読売ジャイアンツ(イ) | ひなたサンマリンスタジアム宮崎 | 川村友斗 |
●2023年時点でウエスタン19勝、イースタン17勝となっている。
●第4回︵1990年︶は9月18日に大阪球場で試合が行われたが、3回表一死の時点で雨天によりノーゲームになったため、東京ドームで再試合を行った︵ノーゲームの時点でスコアは巨人が6 - 0とリードを奪っていた︶。
●第5回︵1991年︶は9月20日に試合が行われたが、7回裏二死の時点で降雨により5 - 5のタイのままコールドゲームになったため、翌日再試合︵開催地は同じ平塚球場︶。
●第17回︵2004年︶は当初アイビースタジアムで開催される予定だったが、サンマリンスタジアム宮崎に変更になった。
●第26回︵2013年︶は当初10月5日に行われる予定だったが、雨天により中止になり1日順延している[3]。
試合中継[編集]
テレビ中継 ●大会初期はテレビ東京から生放送された。 ●2008年度まではCS放送のスカイ・A sports+で初回生中継及び録画中継を行っていた。放送席には朝日放送のアナウンサー及び解説者、そしてゲストとして野球雑誌の記者を招くことが多かった。 ●2009年度以降はJ SPORTSで試合中継が行われる。また、開催地の地元局でネットされる場合もある[注釈 4]。2017年は広島テレビ放送でも生中継された︵映像はJ SPORTSから配信されたが、実況はオフチューブにより自社で差し替えた︶。関連項目[編集]
●イースタン・リーグ ●ウエスタン・リーグ ●フレッシュオールスターゲーム脚注[編集]
注釈[編集]
(一)^ 1994年の読売ジャイアンツ︵巨人︶対オリックス・ブルーウェーブでは、セ・リーグ所属球団がホームチームとなるため本来は指名打者制は採用されないが、両球団の申し合わせにより例外的に指名打者制度が採用された。
(二)^ 2009年は読売ジャイアンツ︵巨人︶対中日ドラゴンズのセ・リーグ所属球団同士の対戦となったが、ホームチームである巨人が指名打者制度を採用したため、ウエスタンの中日も採用した。2017年︵イースタンは巨人、ウエスタンは広島︶も同様。
(三)^ 2018年の阪神対巨人で初めて実施。
(四)^ 2009年はチューリップテレビ︵生中継︶、2010年は新潟放送、2011年・2017年は宮崎放送︵2017年は生中継︶。
出典[編集]
- ^ 開催要項 | 2023年プロ野球ファーム日本選手権 NPB 2023年10月28日閲覧。
- ^ ファーム日本選手権でタイブレーク導入へ 特例採用
- ^ ファーム日本選手権は6日に順延 スポーツニッポン 2013年10月5日配信
外部リンク[編集]
- ファーム日本選手権 - NPB.jp 日本野球機構