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CBR900RR (シービーアールきゅうひゃくアールアール)は本田技研工業 が主に輸出市場向けに製造していた4ストローク のオートバイ である。輸出用モデルはFireBlade (ファイヤーブレード)のペットネームが与えられている。
モデル別に排気量は893cc ・919cc・929cc・954cc とあり、929cc・954ccのモデルは輸出仕様国によってCBR900RR ・CBR929RR ・CBR954RR と呼ばれる場合があるが、本稿ではこれも併せて記述する。
1 9 8 0 年 代 後 半 か ら 1 9 9 0 年 代 初 頭 当 時 の 排 気 量 9 0 0 c c 前 後 の ク ラ ス は 、 2 5 0 c c か ら 4 0 0 c c の ク ラ ス で 主 流 と な っ て い た W G P 出 場 マ シ ン の レ プ リ カ モ デ ル や 、 7 5 0 c c ク ラ ス の ス ー パ ー バ イ ク 世 界 選 手 権 ( S B K ) に 出 場 す る た め に 量 産 性 を 度 外 視 し 販 売 し て い た ホ モ ロ ゲ ー シ ョ ン モ デ ル な ど の 軽 量 な モ デ ル と は 違 い 、 ス ポ ー ツ ツ ア ラ ー モ デ ル が 主 流 で あ っ た ( 当 時 と し て は 軽 量 で ス ポ ー ツ 性 能 の 高 い と 言 わ れ て い た カ ワ サ キ ・ G P Z 9 0 0 R や 、 ヤ マ ハ ・ F Z R 1 0 0 0 、 ス ズ キ G S X - R 1 1 0 0 で も 相 当 重 量 が あ っ た ) 。
そ の 中 で 、 ホ ン ダ は 1 9 8 0 年 代 後 半 よ り 、 V F R 7 5 0 F に 続 く ス ポ ー ツ モ デ ル と し て 、 C B R 7 5 0 の 後 継 車 種 で C B R シ リ ー ズ の フ ラ グ シ ッ プ モ デ ル と し て C B R 2 5 0 R R ・ C B R 4 0 0 R R シ リ ー ズ の 延 長 上 の デ ザ イ ン を し た C B R 7 5 0 R R の 開 発 し て い た が 、 販 売 面 で C B R 7 5 0 の 苦 戦 、 V F R 7 5 0 F と 同 じ 7 5 0 c c ク ラ ス に ス ポ ー ツ モ デ ル を 置 く こ と に よ る バ ッ テ ィ ン グ や 他 の V 4 エ ン ジ ン 搭 載 車 へ の 開 発 上 の 配 慮 な ど の 複 数 視 点 か ら C B R 7 5 0 R R は 開 発 中 止 と な っ た 。
し か し C B R 7 5 0 R R の 設 計 主 任 を 担 当 し た 馬 場 技 師 が 開 発 の 中 止 さ れ た 当 車 種 の 排 気 量 を 9 0 0 c c 程 度 ま で ア ッ プ さ せ 、 軽 量 な ス ポ ー ツ モ デ ル と し て 出 し た ら 欧 州 な ど の 輸 出 市 場 が 狙 え る の で は な い か と 言 う 考 え を ホ ン ダ 側 に 提 案 し 、 ホ ン ダ 側 も そ れ に 了 承 し 、 開 発 が 決 定 し た 。
開 発 は C B R 7 5 0 R R 構 想 時 の 遺 産 を 生 か し 、 C B R 7 5 0 R R で 採 用 予 定 だ っ た エ ン ジ ン か ら 排 気 量 の 増 大 、 レ ー サ ー レ プ リ カ 同 様 の 軽 量 化 の 実 施 、 シ ー ト カ ウ ル 内 の 収 納 ス ペ ー ス の 確 保 等 が 挙 げ ら れ る が 、 特 に ハ ン ド リ ン グ を 当 時 の 9 0 0 c c か ら リ ッ タ ー ク ラ ス に 代 表 さ れ る よ う な 、 も っ さ り し た 重 た い ハ ン ド リ ン グ で は な く 2 5 0 c c か ら 4 0 0 c c ク ラ ス の レ プ リ カ や 7 5 0 c c の ホ モ ロ ゲ ー シ ョ ン モ デ ル の よ う に 軽 い ハ ン ド リ ン グ を 目 指 し た と こ ろ で あ っ た 。
本 車 の コ ン セ プ ト は 後 々 の C B R 1 0 0 0 R R と C B R 1 0 0 0 R R - R ま で 続 く こ と に な る ﹁ “ T O T A L C O N T R O L ” ﹂ と さ れ た [ 1 ] 。 ( た だ し C B R 1 0 0 0 R R - R は ﹁ “ T O T A L C O N T R O L ” f o r t h e T r a c k ﹂ と さ れ て い る 。 理 由 と し て は サ ー キ ッ ト 走 行 を タ ー ゲ ッ ト と し て 開 発 さ れ た た め 。 )
当 時 の 他 社 メ ー カ ー の ス ポ ー ツ モ デ ル と 比 較 す る と 軽 量 な 車 体 で あ り 、 特 に ハ ン ド リ ン グ と ブ レ ー キ 性 能 は 2 ス ト エ ン ジ ン 搭 載 車 の N S R 2 5 0 R の 9 0 0 c c 版 と も い え [ 2 ] 、 C B R 9 0 0 R R は 日 本 国 外 の 市 場 か ら 大 歓 迎 さ れ ま た た く 間 に 世 界 中 で ベ ス ト セ ラ ー に な り 、 新 た な 造 語 と し て ツ ア ラ ー で も な く レ ー サ ー レ プ リ カ と も 違 う と い う 意 味 で ス ー パ ー ス ポ ー ツ ( 以 下 : S S ) と 呼 ば れ る よ う に な っ た 。
長 ら く 輸 出 専 用 車 で 日 本 国 内 で は 逆 輸 入 車 扱 い あ っ た が 、 2 0 0 1 年 に 発 売 さ れ た 6 代 目 ・ C B R 9 5 4 R R か ら は 日 本 国 内 市 場 投 入 が 決 定 さ れ 、 馬 力 規 制 や 遮 音 部 品 の 追 加 、 ス ピ ー ド リ ミ ッ タ ー の 装 着 な ど 日 本 国 内 の 規 制 に 合 わ せ た 改 良 が 行 わ れ 販 売 さ れ た 。 国 内 仕 様 は 北 米 仕 様 と 同 様 に F i r e B l a d e の ペ ッ ト ネ ー ム は 与 え ら れ て い な い 。
2 0 0 4 年 に は 後 継 車 種 で あ る C B R 1 0 0 0 R R ( S C 5 7 ) に バ ト ン を 渡 し 、 生 産 終 了 と な っ た 。 な お 、 開 発 も 馬 場 技 師 か ら 原 技 師 へ バ ト ン タ ッ チ さ れ 、 ペ ッ ト ネ ー ム も C B R 9 0 0 R R シ リ ー ズ の F i r e B l a d e と は 区 別 さ れ 、 F i r e b l a d e と な っ て い る 。
CBR900RR
SC28(1型・2型)
基本情報 排気量クラス
大型自動二輪車 車体型式
SC28 エンジン
SC28E型 893 cm3 4ストローク水冷DOHC4バルブ4気筒
内径×行程 / 圧縮比
70.0 mm × 58.0 mm / 11:1 最高出力
91kW(124PS)/10,500rpm 最大トルク
9.0kgf·m/8,500rpm 乾燥重量
185 kg 車両重量
206 kg
詳細情報
製造国
製造期間 1992年 -1995年
タイプ スーパースポーツ
設計統括 馬場忠雄
デザイン
フレーム アルミ製ツインスパー
全長×全幅×全高 2030 mm × 685 mm × 1115 mm
ホイールベース 1405 mm
最低地上高 130 mm
シート高 800 mm
燃料供給装置 キャブレター (負圧型)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーン
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション 前 正立テレスコピック 後 リンク式スイングアーム(プロリンク)
キャスター / トレール
ブレーキ 前 対向式4ピストンキャリパー+フローティング式ダブルディスク 後 対向式2ピストンキャリパー+シングルディスク
タイヤサイズ 前 130/70 ZR16 後 180/55 ZR17
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 18 L
燃費 15 km/L
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代 -
後継 CBR900RR(SC33)
姉妹車 / OEM
同クラスの車
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1992年発売。初代モデルSC28の排気量は893ccとされた。エンジンは元々CBR750RR搭載予定であったため排気量749ccであったものを、70mmのボアはそのままに、ストロークを58mmまで延長しこの排気量を得ている。これは1996年 に発表・販売が開始されたCBR1100XX Super BlackBird と同値のストローク量 であり、この排気量のスポーツモデルとしては異例ともいえるロングストローク傾向のエンジンであった。しかし、それにより公道における常用回転域の中回転域の加速特性は極めて良好であり、軽量な車体とのマッチングもあいまって非常に高い運動性を得るに至った。それは主にワインディングロードや高速道路の合流などで活きることとなり、国内外のメディア及びライダーから絶賛をもって迎えられた。
特徴
独立2眼タイプのヘッドライト
耐熱グロスブラック塗装のスチール製サイレンサー
フロントホイール16インチ・リアホイール17インチの前後異径ホイールとされた
メーター類は同時期に販売されていたNSR250Rと非常に酷似している配置である[3]
形式名が初代と同じことからわかるように、マイナーチェンジモデルである。このモデルでは初代モデルの特徴であった丸目独立二灯ヘッドライトを廃し、タイガーアイと呼ばれる異型2灯(片側はマルチリフレクタライト)のライト形状に変更された。このモデルまでの純正装着のレギュレータは経年劣化等でオーバーヒートしジェネレータまでも破損する可能性が指摘されており、冷却フィンを持った対策品と変更することが勧められる。
変更点
タイガーアイ形状のヘッドライトへの変更と、独立したポジション・ライトの追加
フロントサスペンションの圧縮側アジャスタの追加
アッパーカウルステーをスチール製からアルミ 製に変更
シリンダーヘッドカバーをマグネシウム 製に変更することで1型から若干の軽量化も施された
アルミ地のサイレンサー
オイル容量の増大(交換時3.5 L/フィルタ込3.6 L)
スピードメータセンサーの取り出しが、フロントアクスルからドライブシャフト(電気式)へ移動
CBR900RR
SC33(3型・4型)
基本情報 排気量クラス
大型自動二輪車 車体型式
SC33 エンジン
SC33E型 919 cm3 4ストローク水冷DOHC4バルブ4気筒
内径×行程 / 圧縮比
71.0[4] mm × 58.0[4] mm / 11.1[4] :1 最高出力
95 kW (128 PS) / 10,500 rpm 最大トルク
9.3 kgf·m / 8,500 rpm 乾燥重量
183 kg 車両重量
200 kg
詳細情報
製造国 日本
製造期間 1996年 -1999年
タイプ スーパースポーツ
設計統括 馬場忠雄
デザイン
フレーム アルミ製ツインスパー
全長×全幅×全高 2030 mm × 685 mm × 1115 mm
ホイールベース 1405 mm
最低地上高 130 mm
シート高 800 mm
燃料供給装置 キャブレター (負圧型)
始動方式 セルフ式[4]
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーン
変速機 常時噛合式6段リターン[4]
サスペンション 前 正立テレスコピック 後 リンク式スイングアーム(プロリンク)
キャスター / トレール
ブレーキ 前 対向4ピストンキャリパ+フローティング式ダブルディスク 後 対向2ピストンキャリパ+ディスク
タイヤサイズ 前 130/70 ZR16 後 180/55 ZR17[4]
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 18 L
燃費 15 km/L
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代 -
後継 CBR929RR(SC44)
姉妹車 / OEM
同クラスの車
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1996年登場。このモデルより排気量が893ccから918.5cc(表記上は919cc)へ拡大し出力を4PS 向上。2代目のタイガーアイと呼ばれる異型2灯のライト形状は踏襲される。
フレームを変更し剛性をやや落とすことで扱いやすさおよび旋回性の向上を実現した
エンジンにも小変更を行いエキゾーストマニホールド の素材をスチールからステンレス に変更(耐熱ブラック塗装は継続)
オドメーターや燃料計が液晶表示に変更
その他にもフューエルポンプを廃止する [要出典 ] など、軽量化も継続して行われる。
こ の モ デ ル が キ ャ ブ レ タ ー 仕 様 及 び 16 イ ン チ フ ロ ン ト ホ イ ー ル の 最 終 型 と な る 。
な お 車 両 型 式 名 は 3 代 目 と 同 じ S C 3 3 で あ る が 、 フ ル モ デ ル チ ェ ン ジ 車 で あ る 。
● ト ル ク お よ び 出 力 の 拡 大
● 車 両 の 軽 量 化
● フ レ ー ム は 先 代 の 3 型 に 似 る が 、 ピ ボ ッ ト 裏 側 に 補 強 リ ブ を 追 加 し た り ス テ ム パ イ プ を 若 干 前 方 へ 出 す な ど 、 変 更 点 は 多 い
● ス イ ン グ ア ー ム を テ ー パ ー 形 状 に 変 更
● フ ォ ー ク オ フ セ ッ ト を 3 5 m m → 3 0 m m に 、 フ ォ ー ク ピ ッ チ を 2 0 4 m m → 2 1 4 m m に す る な ど 、 操 縦 安 定 性 に 関 す る 改 良 は 多 岐 に わ た る
● フ ロ ン ト ブ レ ー キ は ロ ー タ ー 径 を 2 9 6 m m か ら 3 1 0 m m と し 、 剛 性 を 高 め た ニ ッ シ ン の 新 型 対 向 式 4 ピ ス ト ン キ ャ リ パ ー ( キ ャ リ パ ー ピ ス ト ン 径 は ⌀ 3 4 + ⌀ 3 2 に 大 径 化 ) の 採 用
● 1 4 m m → 1 6 m m へ 大 径 化 し た マ ス タ ー シ リ ン ダ ー と の 組 合 せ で こ れ ま で で 最 強 の 制 動 力 を 誇 る
● 乾 燥 重 量 は 3 k g 軽 量 化 さ れ 1 8 0 k g
エ ン ジ ン は 排 気 量 こ そ 3 代 目 と 同 一 で あ る が 、 ア ル ミ ス リ ー ブ の 採 用 を は じ め 約 8 0 % の パ ー ツ を 新 規 設 計 し て お り 、 出 力 は 3 代 目 の 1 2 8 P S か ら 1 3 0 P S へ と 向 上 し て い る 。 キ ャ ブ レ タ ー に は 新 た に C B R 1 1 0 0 X X と 同 様 な ス ロ ッ ト ル ポ ジ シ ョ ン セ ン サ ー を 追 加 。 マ フ ラ ー は オ ー ル ス テ ン レ ス と な り 、 耐 熱 ブ ラ ッ ク 塗 装 は 廃 止 さ れ た 。
フ ロ ン ト フ ォ ー ク カ ー ト リ ッ ジ の ア ル ミ 化 、 劇 的 に 薄 型 に な っ た メ ー タ ー と い っ た 徹 底 し た 細 部 の 軽 量 化 な ど 、 キ ャ ブ 仕 様 の 集 大 成 と も い え る モ デ ル で あ る 。
CBR929RR
2001年仕様
基本情報 排気量クラス
大型自動二輪車 車体型式
SC44 エンジン
SC44E型 929 cm3 4ストローク水冷DOHC4バルブ4気筒
内径×行程 / 圧縮比
74.0 mm × 54.0 mm / 11.3:1 最高出力
108kW(148PS)/11,000rpm 最大トルク
10.3kgf·m/9,000rpm 乾燥重量
170 kg 車両重量
198 kg
詳細情報
製造国 日本
製造期間 2000年 -2001年
タイプ スーパースポーツ
設計統括 馬場忠雄
デザイン
フレーム アルミ製ツインスパー
全長×全幅×全高 2025 mm × 680 mm × 1135 mm
ホイールベース 1405 mm
最低地上高 130 mm
シート高 820 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置 (PGM-Fi)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 ウェットサンプ
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合式6段リターン
サスペンション 前 ⌀43倒立テレスコピック式 後 スイングアーム式
キャスター / トレール 23.45° / 97 mm
ブレーキ 前 ⌀330油圧式ダブルディスク 後 ⌀220油圧式シングルディスク
タイヤサイズ 前 120/70ZR17(58W) 後 190/50ZR17(73W)
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 18 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考
先代 CBR900RR(SC28)
後継 CBR954RR(SC50)
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ヤマハ・YZF-R1 スズキ・GSX-R1000 カワサキ・ニンジャZX-9R
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1 9 9 8 年 に ヤ マ ハ か ら Y Z F - R 1 が 発 売 さ れ 、 シ リ ー ズ 初 の 大 幅 な フ ル モ デ ル チ ェ ン ジ が 行 わ れ た 。 ラ イ バ ル の 衝 撃 的 な 高 性 能 を 目 の 当 た り に し 、 予 定 よ り 1 年 前 倒 し の 2 0 0 0 年 に 発 売 を 開 始 す る 。
C B R 9 2 9 R R と い う 名 称 は 正 式 に は 北 米 仕 様 の み で あ り 、 欧 州 仕 様 は 従 来 通 り C B R 9 0 0 R R と い う 名 称 と な る が 、 フ ル モ デ ル チ ェ ン ジ さ れ て い る 為 ま と め て C B R 9 2 9 R R と 呼 ば れ る こ と が 多 い 。
外 観 と し て は 9 5 4 R R ま で ほ ぼ 変 わ ら な い デ ザ イ ン の タ イ ガ ー ア イ ス タ イ ル の 3 眼 式 ヘ ッ ド ラ イ ト が 採 用 さ れ た こ と が 特 徴 。 ロ ー ビ ー ム で は 真 ん 中 の 1 灯 の み 点 灯 し 、 ハ イ ビ ー ム で 外 側 2 灯 が 点 く こ と で 3 灯 す べ て が 点 灯 す る 。
変 更 点
● キ ャ ブ レ タ ー か ら P G M ‐ F i ( 電 子 制 御 式 燃 料 噴 射 装 置 ) に 変 更
● 吸 気 デ バ イ ス ( H - V I X ) ・ 排 気 デ バ イ ス ( H - T E V ) の 採 用
● フ ロ ン ト ホ イ ー ル を イ ン チ ア ッ プ ( 16 イ ン チ か ら 17 イ ン チ へ )
● 倒 立 式 テ レ ス コ ピ ッ ク フ ロ ン ト フ ォ ー ク の 採 用
● セ ミ ・ ピ ボ ッ ト レ ス フ レ ー ム の 採 用
● 液 晶 デ ジ タ ル 式 ス ピ ー ド メ ー タ ー の 採 用
● 欧 州 仕 様 で は H . I . S . S . ( ホ ン ダ イ グ ニ ッ シ ョ ン セ キ ュ リ テ ィ シ ス テ ム ) を 採 用 し て い る ( 北 米 仕 様 は 9 5 4 R R か ら 採 用 )
な お 、 北 米 地 区 向 け に 限 定 車 も 発 売 さ れ た 。
CBR954RR
2002年仕様[5]
2002年欧州仕様
基本情報 排気量クラス
大型自動二輪車 車体型式
SC50 エンジン
SC50E型 954 cm3 4ストローク水冷DOHC4バルブ4気筒
内径×行程 / 圧縮比
75.0 mm × 54.0 mm / 11.5:1 最高出力
111kW(151PS)/11,250rpm 最大トルク
10.7kgf·m/9,500rpm 乾燥重量
168 kg 車両重量
195 kg
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こ の モ デ ル が 9 0 0 R R シ リ ー ズ と し て 最 終 型 と な る モ デ ル で 、 初 代 か ら 始 ま っ た 軽 量 化 に よ り 乾 燥 重 量 が ミ ド ル ク ラ ス の C B 4 0 0 S F と ほ ぼ 同 じ 重 量 で 、 C B R 1 0 0 0 R R - R ま で 含 め 、 歴 代 フ ァ イ ヤ ー ブ レ ー ド シ リ ー ズ の 中 で 最 軽 量 の モ デ ル で あ る 。 な お 、 ホ ン ダ の ス ー パ ー ス ポ ー ツ モ デ ル で は 初 め て 日 本 国 内 の 基 準 に 合 わ せ て 改 良 が 施 さ れ た 日 本 国 内 仕 様 が 用 意 さ れ 、 馬 場 技 師 の 最 後 の 担 当 車 両 と し て 記 念 す べ き モ デ ル で も あ っ た 。 P G M - F i ( 電 子 制 御 式 燃 料 噴 射 装 置 ) 車 で あ り な が ら キ ャ ブ レ タ ー 車 の よ う な 爆 発 的 加 速 力 を 持 ち 、 後 継 機 の C B R 1 0 0 0 R R よ り も ピ ー キ ー な 性 格 だ が 、 現 行 の ス ー パ ー ス ポ ー ツ マ シ ン に は な い 特 徴 が 多 い 。 ま た 、 当 車 は J S B 1 0 0 0 ク ラ ス や X フ ォ ー ミ ュ ラ ク ラ ス に 合 わ せ て 、 ホ ン ダ 側 が レ ー ス ベ ー ス 車 を 販 売 し て い た [ 6 ] [ 7 ] 。
国 内 仕 様 の 輸 出 仕 様 か ら の 変 更 点
● 全 体 的 に 9 2 9 R R よ り シ ャ ー プ な デ ザ イ ン に 変 更
● 日 本 国 内 正 規 仕 様 の 設 定 ( ス ピ ー ド リ ミ ッ タ ー の 装 着 や 馬 力 規 制 を す る な ど )
● チ タ ン 製 エ キ ゾ ー ス ト シ ス テ ム の 純 正 採 用
● ホ ン ダ の 日 本 国 内 向 け モ デ ル と し て イ モ ビ ラ イ ザ ー ( H . I . S . S . ) の 初 採 用
● L E D テ ー ル ラ ン プ へ の 変 更
そ の ほ か 、 イ ン ジ ェ ク タ ー を 4 ホ ー ル か ら 12 ホ ー ル へ 増 加 や 、 ス イ ン グ ア ー ム ピ ボ ッ ト メ ン バ ー の 肉 厚 ア ッ プ な ど 、 目 に 見 え な い 変 更 も 数 多 い 。 ス テ ア リ ン グ 操 作 に 関 し て は 、 安 定 指 向 で あ っ た 9 2 9 R R を ベ ー ス に 、 各 部 の 変 更 で ど う に か シ ャ ー プ な 方 向 へ 振 っ た 節 が あ り 、 市 場 の 要 求 に 対 す る 設 計 陣 の 苦 労 も み て と れ る モ デ ル で あ る 。
な お O ₂ セ ン サ ー や 触 媒 等 の 排 気 ガ ス 浄 化 装 置 を 装 着 し て い る モ デ ル も あ る ( ド イ ツ 及 び カ リ フ ォ ル ニ ア 仕 様 ) 。
輸 出 仕 様 と 日 本 国 内 仕 様 と の 変 更 点
● ヘ ッ ド ラ イ ト が 常 時 点 灯 仕 様 ( 英 国 お よ び 欧 州 仕 様 な ど は ヘ ッ ド ラ イ ト ス イ ッ チ が あ る が 、 一 部 地 域 向 け の 輸 出 仕 様 で は 常 時 点 灯 仕 様 も 従 来 か ら あ る )
● ヘ ッ ド ラ イ ト の ポ ジ シ ョ ン 灯 の 廃 止
● ウ イ ン カ ー を ダ ブ ル 球 へ 変 更 ( ウ イ ン カ ー を ポ ジ シ ョ ン 灯 と し て 兼 用 す る た め )
● レ ギ ュ ラ ー ガ ソ リ ン 仕 様 ( レ ー ス 用 フ ル パ ワ ー 車 お よ び 輸 出 車 は ハ イ オ ク ガ ソ リ ン 仕 様 )
● 馬 力 規 制 の 実 施 ( 1 5 1 P S か ら 9 1 P S へ ダ ウ ン )
● 吸 気 排 気 関 係 の 部 品 の 変 更
● サ イ レ ン サ ー の 出 口 の 絞 り 込 み
● 電 気 配 線 の 変 化
● ス パ ー ク プ ラ グ の 番 数 変 更
● ス ピ ー ド メ ー タ ー 表 記 に お け る 、 1 8 0 k m / h 規 制 ( 2 0 0 3 年 型 で フ ル ス ケ ー ル 化 )
● 騒 音 規 制 に 伴 う カ ウ ル 内 へ の ス ポ ン ジ な ど の 遮 音 物 の 追 加
● ド リ ブ ン ス プ ロ ケ ッ ト の 丁 数 変 更
● サ イ レ ン ト チ ェ ー ン の 採 用
● 北 米 仕 様 同 様 の 名 称 へ 変 更 ( フ ァ イ ヤ ー ブ レ ー ド の ペ ッ ト ネ ー ム は 付 か ず 車 名 が C B R 9 5 4 R R と な る )
● 名 称 変 更 に 伴 い 一 部 ス テ ッ カ ー の 変 更
ほ か に も 、 ホ ン ダ ア ク セ ス 製 の 盗 難 防 止 用 ア ラ ー ム シ ス テ ム や 、 コ コ セ コ ム に 対 応 で き る よ う に な っ て い る な ど の 日 本 仕 様 独 自 の 防 犯 シ ス テ ム を 組 み 込 む こ と が で き る
2 0 0 2 年 と 2 0 0 3 年 に は ホ ン ダ が 北 米 モ デ ル を ベ ー ス に し た レ ー ス ベ ー ス 仕 様 車 を 発 表 、 販 売 し た [ 6 ] [ 7 ] 。
2 0 0 3 年 に は 、 北 米 モ デ ル の カ ラ ー バ リ エ ー シ ョ ン モ デ ル の ほ か に も オ ー ト バ イ 販 売 店 で あ る P R O ' S 店 限 定 と し て ア ク ラ ポ ビ ッ チ 社 の ス リ ッ プ オ ン サ イ レ ン サ ー と 輸 出 向 け の 塗 装 ( 輸 出 仕 様 の 2 0 0 3 年 型 モ デ ル ) が さ れ た 特 別 仕 様 が 販 売 さ れ て い た 。
ま た こ の C B R 9 5 4 R R を 最 終 モ デ ル と し 後 継 モ デ ル は C B R 1 0 0 0 R R ( S C 5 7 ) と さ れ た 。
中村友彦「王者奪還」『Bikers Station』第156巻、遊風社 、2000年9月、P. 77-85、雑誌07583-9。
50 - 125 cc
126 - 250 cc
251 - 400 cc
401 - 750 cc
751 cc以上
系列
スクーター
電動スクーター
コンセプトモデル
競技車両
カテゴリ