ドラえもん のび太と翼の勇者たち
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ドラえもん のび太と翼の勇者たち | |
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監督 | 芝山努 |
脚本 | 岸間信明 |
原作 | 藤子・F・不二雄 |
製作 | シンエイ動画、テレビ朝日、小学館 |
出演者 |
レギュラー 大山のぶ代 小原乃梨子 野村道子 たてかべ和也 肝付兼太 ゲスト 頓宮恭子 知念里奈 森繁久彌 |
音楽 | 堀井勝美 |
主題歌 | Love you close/知念里奈 |
編集 | 岡安肇 |
配給 | 東宝 |
公開 |
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上映時間 | 91分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
興行収入 | 30億円 |
前作 | ドラえもん のび太の太陽王伝説 |
次作 | ドラえもん のび太とロボット王国 |
﹃ドラえもん のび太と翼の勇者たち﹄︵ドラえもん のびたとつばさのゆうしゃたち︶は、2001年3月10日に公開されたドラえもん映画作品。および、藤子・F・不二雄プロによって漫画化され、﹃月刊コロコロコミック﹄2001年2月号から2001年3月号に掲載された大長編ドラえもんシリーズの作品。映画シリーズ第22作、大長編シリーズ第21作︵まんが版▷映画シリーズ4︶。漫画版には番外編である短編も存在する。また﹃2001 DORAEMON EARTH PATOROL 21世紀地球パトロール隊﹄と題した、自然を守ろうキャンペーンも行われた。
主題歌を歌う知念里奈が声優に初挑戦した。また森繁久彌が特別出演している。同時上映は﹃がんばれ!ジャイアン!!﹄﹃ドラミ&ドラえもんズ 宇宙ランド危機イッパツ!﹄。
あらすじ
のび太、しずか、ドラえもんたちが出会った鳥人の少年グースケ。鳥人の世界バードピアから人間界に迷い込んだという。 グースケ自作の人力飛行機スノーグース号を一緒に修理し、グースケのテストフライトを見守っていたのび太たち。だが、グースケの墜落現場をソフトクリーム(漫画ではポテトチップ)を食べながら見ていたジャイアン、スネ夫がその時目撃する。2人はスノーグース号につかまり、そのまま謎の穴に3人を追ってバードピアへやって来たのび太たちは、ドラえもんのひみつ道具﹁バードキャップ﹂で鳥人となり、人間界の鳥類を保護する﹁渡り鳥パトロール隊﹂の入隊テスト﹁イカロスレース﹂に挑むこととなる。グースケもスノーグース号でレースに挑む。 だがその影では、人類を憎悪する鳥人たちが、人間界侵攻のために古代の怪物フェニキアを蘇らせようとしていた。のび太やグースケたちはバードピアを救うため、伝説の勇者﹁イカロス﹂と共にフェニキアに立ち向かう。舞台
バードピア 鳥から進化した人類﹁鳥人﹂の世界。鳥類学者・鳥野が鳥類以上の生物の出現する以前、太古の時代へと自身のタイムマシンを用いて移動し鳥類による楽園を創造しようとしたが、手違いで異世界に飛ばされてしまい、其処をそのまま鳥の楽園としたのが始まり。鳥と鳥人たちの楽園だが、人間たちを﹁鳥類を迫害する種族﹂として快く思わない者が多い。のび太たちの住む人間界のパラレルワールドに位置している。人間界と特殊な穴を通して繋がっており、その穴を目視・認識出来るのは鳥類の遺伝子を持つ者のみである。 本作では初めてドラえもんを﹁タヌキ﹂と呼び間違えずに﹁ネコ﹂と呼んでいた︵ホウ博士を除く︶。声の出演
●ドラえもん - 大山のぶ代 ●のび太 - 小原乃梨子 ●しずか - 野村道子 ●ジャイアン - たてかべ和也 ●スネ夫 - 肝付兼太 ●のび太のママ - 千々松幸子 ●出木杉 - 白川澄子ゲストキャラクター
グースケ 声 - 頓宮恭子 鳥人の少年。幼少時のトラウマから自分の翼で飛ぶことができず、自作の人力飛行機﹁スノーグース号﹂でイカロスレースに挑む。食べ物の早食いではジャイアンと1、2を争う。最後は実父であるイカロスの励ましにより、トラウマから打ち勝ち、自分の翼で飛べるようになったが、イカロスが自分の本当の父親である事を最後まで、知らなかった。 実はイカロスとオーディアの息子だが数年前の嵐の日に、誕生直後に実母であるオーディアの持ってたかごから落ちて、父親の翼の羽根を持ったが、羽根がきれて、空へ落ちたことで、本当の両親と生き別れていた、それがきっかけで、空へ落ちてしまった事がトラウマになってしまった、生き別れ後、空に落ちていた自分を義母に拾われ、バードピア環境長官である義父とコックをしている義母に育てられた。オーディアという実母がいることが、実父の回想により、いることが判明したが、漫画では既に他界している︵アニメでは不明︶。漫画では、自分の翼で飛べたことにより、渡り鳥パトロール隊の隊長と任命されたが、アニメでは、来年のイカロスレースに参加したことにより、エンディングではなってた。 ホウ博士 声 - 永井一郎 ミミズクの考古学者で、グースケの友達。フェニキアについて石板を研究している。バードピアの中で人間を嫌っていない数少ない人物で﹁鳥と人間は共に生きねばならない﹂という考えの持ち主。 ミルク 声 - 氷上恭子 グースケのガールフレンド。グースケの家の隣に住む勝気な性格の女の子。イカロスレースに参加するが洞窟で羽に蜘蛛の糸が絡まり脱落した。 グースケの義父 声 - 島田敏 バードピア環境長官をしている。数年前の嵐の日、空から落ちてきた幼いグースケを拾ったコックである妻と共に幼いグースケを実の息子の様に育てた。 グースケの義母 声 - 折笠愛 コックをしている。数年前の嵐の日、空から落ちてきた幼いグースケを拾い、バードピア環境長官である夫と共に実の息子の様に育てた。 グースケの義弟 声 - 鉄炮塚葉子 作中で誕生するグースケの義理の弟。刷り込みにより生まれた直後に見たスネ夫に懐いている。終盤のラストではスネ夫と別れる時に泣いていた。 ツバクロウ 声 - 知念里奈 イカロスレースに挑むツバメ鳥人の少年。イカロスレースではジャッジの判定によりグースケから優勝を掻っ攫う。自力で飛べないグースケを見下していたが、漫画の終盤でパトロール隊の隊長に任命されたグースケを祝っている。アニメでは、トビオ達と共に、人間であるのび太達を目撃して、イカロスからのび太達が人間であることを気付いたことを聞いて、仲間と共にドラえもん達と握手した。 トビオ 声 - 山口勝平 イカロスレースに挑むトンビ鳥人の少年。ツバクロウと共にグースケを見下していたが、漫画の終盤でパトロール隊の隊長に任命されたグースケを祝っている。アニメでは、ツバクロウと、パトロール隊の仲間たちと共に、人間であるのび太達を目撃して、イカロスからのび太達が人間であることを気付いたことを聞いて、ドラえもん達と共に握手した。(スネ夫と拍手) ジーグリード 声 - 大平透 カラス警備隊の長官で軍服を着たハゲワシ鳥人。渡り鳥パトロール隊だった頃に心ない人間に銃撃されたことから人類を憎悪している。翼には人間に撃たれた跡がある。その為、籠のような物で空を移動している。かつてはホウ博士を師と仰ぎ共にフェニキアの研究をしていたこともある。人間に復讐するためにフェニキアを復活させるが、フェニキアが完全に凶暴化しジーグリードに従う訳もなく、野望は失敗に終わる。 バビロン 声 - 松本保典 渡り鳥パトロール隊の隊長でハヤブサ鳥人。ジーグリードの部下で義弟。 クロウ 声 - 広瀬正志 カラス警備隊の隊長でカラス鳥人。ジーグリード直属の部下。 イカロス 声 - 津嘉山正種 バードピアに伝説として語り継がれるイヌワシ鳥人の勇者であり、生き別れていたグースケの実の父。ドラえもんたちの倍以上の体格の持ち主で腕の鎖を引き千切る、羽ばたきだけで監獄島の壁を破壊する、ドラえもんたち5人を乗せたまま猛スピードで飛行するなど優れたパワーと飛行能力の持ち主。かつて一度だけスモークベルトを抜けてトマリギの頂上へと行った事がありその時に鳥野博士のタイムマシンを目撃した。のび太たちが人間であることには最初から気づいていた。 元渡り鳥パトロール隊所属で当時はジークリードと同期だった。ジーグリードが負傷した責任から自ら監獄島に入り幽閉されていた。その後、生き別れていた息子であるグースケからフェニキア復活の話を聞かされ脱獄し、フェニキア討伐に参加する。討伐後は自由の身になった模様、ドラえもん達3人がフェニキアをタイムスリップっさせた後、再び、渡り鳥パトロール隊となった。 オーディアという妻が回想により、いることが判明したが、漫画では既に他界している︵アニメでは不明︶。嵐の日に妻であるオーディアと家へ戻る途中、妻のかごから落ちたグースケは自分の翼の羽根を持ったが、羽根がきれてしまい、息子は空から落ちことで、妻と共に息子のグースケと生き別れになった︵当時息子は赤ん坊だった︶、ドラえもんたちを乗せて、マンガでは猛スピードで飛行する時、漫画ではグースケが持ってる羽根を見て、数年前の嵐の日にグースケと生き別れた事を思い出し、グースケが自分の息子だと気付き、自分がグースケの父であることが判明された、アニメでは息子は羽根を持ってなくても、思い出していた様子で、判明された︵自分の羽ばたきを息子が知ってたことで思い出してた︶。 オオタカ 声 - 八奈見乗児 バードピアの内閣総理大臣。イカロスレースの主催者。 鳥野博士 声 - 森繁久彌 22世紀(漫画では23世紀)の鳥類学者で本名は鳥野守。バードピアの創造主。人間嫌いであったため、鳥たちと共に暮らそうとタイムマシンで過去へと行く途中、紛れ込んだ異次元空間によってパラレルワールドへと辿り着き、バードピアを創造した。既に他界している模様。 TVアナウンサー 声 - 渡辺宜嗣 カラス警備隊 声 - 菅原淳一、千葉一伸 ジーグリード直属の部下。ドラえもんをネコ扱いにした。 美容師 声 - 青野武 貴婦人 声 - 愛河里花子 ダチョウタクシー 声 - 難波圭一 タクシーを務めるダチョウ。カラス警備隊から逃げる時にドラえもん・のび太・しずかが利用した。 ツル 声 - 江森浩子 カモメ 声 - 滝沢ロコ ニワトリ 声 - 片岡富枝 ダチョウ 声 - 茶風林 ピー子 しずかの飼っているカナリア。 フェニキア バードピアの怪物。鳥人達の天敵で、バードピアの創造主である鳥野博士による失敗作となる危険な存在で、彼によって雪山まで誘き出され封印された。後にジーグリードにより封印から目覚めさせるが、バビロンにドラえもんの﹁進化退化放射線源﹂で誤って進化させてしまい、凶暴化し再びバードピアを襲うが、鳥野博士のタイムマシンに乗った、ドラえもん達3人の起動により、タイムマシンと共に、地球の出来る前の宇宙空間まで送られた。 また﹃ドラえもん のび太の創世日記﹄以来、6年ぶりに出木杉が登場する。本作では冒頭でのび太達に世界各地の鳥人伝説の話をした。 オーディア イカロスの妻であり、生き別れていたグースケの実の母。イカロスの回想のみに登場。数年前の嵐の日、夫のイカロスと家へ向かってる間に息子のグースケが誕生直後、息子が自分のかごから落ちて、夫と共に息子のグースケと生き別れになった。漫画では現在他界している︵アニメでは不明︶。登場するひみつ道具
●エアマット(映画のみ) ●タケコプター ●かたづけラッカー ●巣箱型キャンピングカプセル︵漫画版のみ︶ ●巣箱型キャンピングセット︵映画のみ︶ ●どこでもエレベーター︵映画のみ︶ ●お医者さんカバン ●コエカタマリン ●ラッカーおとし ●カチンカチンライト︵映画のみ︶ ●バードキャップ︵漫画版のみ︶ ●バードキャップ新型︵映画のみ︶ ●しずめ玉 ●わすれろ草︵映画のみ︶ ●タイムふろしき ●ほんやくコンニャク ●たずね人ステッキ︵漫画版のみ︶ ●テキオー灯 ●進化退化放射線源 ●ショックガン ●空気砲 ●ヒラリマント ●スモールライト ●モーゼステッキ︵映画のみ︶イカロスレース
渡り鳥パトロール隊の入会テストを兼ねた、バードピア最大の行事。審判および判定はバビロン隊長にゆだねられている。実況はかなり熱い。ジャイアンは、このレースのことを﹁タコロスレース﹂といったことがある。
コース構成
中央塔︵謎のパラソル飛行機脱落︶→森林︵のび太脱落︶→深い渓谷→滝の裏にある、人食い蜘蛛の巣食う洞窟︵ミルクをジャイアンとスネ夫が救出、後にミルクは脱落︶→中央塔→トマリギの根元︵グースケ、ツバクロウ、トビオのデッドヒート︶→スモークベルトの真下
ルール
コースを1周して戻り、トマリギのスモークベルトの真下に自分の羽を突き刺せばゴールとなる。しかし、グースケが優勝した際は、その後の渡り鳥パトロール隊の活動にグースケがいるとジーグリードやバビロン隊長にとって都合が悪いことが分かっていたため、レース後に、自らの翼で完飛行したもののみを合格とし、人力飛行機は失格の対象とした。バビロンは、このルールを﹁偉大なるイカロスの名を辱めないためにも﹂としている。ちなみにグースケのほかにも人力飛行機で出場した選手がいる。
スタッフ
●原作[1] - 藤子・F・不二雄 ●脚本 - 岸間信明 ●原作[1]作画 - 藤子プロ ●作画監督 - 富永貞義 ●美術設定 - 沼井信朗 ●美術監督 - 森元茂 ●撮影監督 - 梅田俊之 ●編集 - 岡安肇 ●音楽 - 堀井勝美 ●録音監督 - 浦上靖夫 ●効果 - 庄司雅弘 ●チーフプロデューサー - 山田俊秀、木村純一 ●監督 - 芝山努 ●演出 - 善聡一郎、パクキョンスン ●作画監督補 - 若松孝思、渡辺歩 ●動画検査 - 原鐵夫、江野沢柚美 ●色彩設計 - 松谷早苗、稲村智子 ●仕上担当 - 野中幸子 ●特殊効果 - 橋爪朋二 ●イカロスレースコンテ・演出 - 藤森雅也 ●オープニングコンテ・演出・作画監督 - 木上益治 ●基本設定 - 川本征平 ●文芸 - 滝原弥生 ●制作事務 - 杉野有紀 ●制作進行 - 吉田成彦、外崎真、吉田有希、日笠景子、八田陽子、大橋永晴、村元克彦、矢尾板克之 ●制作デスク - 馬渕吉喜、大金修一 ●プロデューサー - 小倉久美、大澤正享、岩本太郎 ●制作協力 - 藤子プロ、ASATSU-DK ●制作 - シンエイ動画、小学館、テレビ朝日主題歌
オープニングテーマ﹁ドラえもんのうた﹂ 作詞 - 楠部工 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 山野さと子︵日本コロムビア︶ エンディングテーマ﹁Love you close﹂ 作詞 - 森浩美 / 作曲 - 上田知華 / 編曲 - 大坪穂稔 / 歌 - 知念里奈︵ソニーレコード︶キャッチコピー
●ドキドキは、空にある。 ●21世紀最初の映画ドラえもん脚注
外部リンク
●漫 - 原作漫画、大長編漫画等の執筆者の頭の1文字または略記号。藤=藤子不二雄。F=藤子・F・不二雄。1987年の独立前のみ﹁藤﹂と記載した︵ただし﹃ドラえもん﹄は連載開始時から藤本単独作︶。FP=藤子プロ。それ以外は作画者を記載。括弧付きは藤本以外が執筆した外伝、短編など。詳細は大長編ドラえもん#作品一覧︵併映作品は各作品のページ︶を参照。