「角川歴彦」の版間の差分
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| ジャンル = [[映画]] |
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| 活動内容 = [[実写映画]]、<br |
| 活動内容 = [[実写映画]]、<br/>[[アニメーション映画]]、<br/>[[テレビアニメ]]、<br/>[[OVA]] |
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| 配偶者 = あり<ref name="shinodahiroyuki">{{Cite web|url= https://news.yahoo.co.jp/ |
| 配偶者 = あり<ref name="shinodahiroyuki">{{Cite web|和書|url= https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a311983b80457079b1d2bc0bb4604643018a9a49 |title= KADOKAWA前会長・角川歴彦氏保釈に至る過程で、実は「人質司法」による深刻な事態が起きていた |author=[[篠田博之]] |website= [[Yahooニュース]] |publisher= |
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[[創出版]] |date= 2023-04-28 |accessdate= 2023-04-28 }}</ref> |
[[創出版]] |date= 2023-04-28 |accessdate= 2023-04-28 }}</ref> |
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| 著名な家族 = [[角川源義]](父)<br |
| 著名な家族 = [[角川源義]](父)<br/>[[辺見じゅん]](姉)<br/>[[角川春樹]](兄)<br/>[[角川慶子]](姪) |
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| 所属劇団 = |
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| 事務所 = |
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| 全米映画俳優組合賞 = |
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| トニー賞 = |
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| 日本アカデミー賞 = [[第21回日本アカデミー賞 |
| 日本アカデミー賞 = {{Plainlist| |
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* '''協会特別賞''' |
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* [[第21回日本アカデミー賞#協会特別賞|1998年]] |
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| その他の賞 = [[ゴールデングロス賞|ゴールデングロス賞全興連会長特別賞]]([[1997年]])<br |
| その他の賞 = [[ゴールデングロス賞|ゴールデングロス賞全興連会長特別賞]]([[1997年]])<br/>[[藤本賞|藤本賞特別賞]](1998年、[[2010年]])<br/>[[エランドール賞|エランドール賞特別賞]]([[2000年]])<br/>[[新藤兼人賞]]プロデューサー賞([[2023年]]) |
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| 備考 = |
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'''角川 歴彦'''(かどかわ つぐひこ、[[1943年]]([[昭和]]18年)[[9月1日]] - )は、[[日本]]の[[実業家]]、[[映画プロデューサー]]、[[アニメ (日本のアニメーション作品)|アニメ]][[プロデューサー]]。[[公益財団法人]][[角川文化振興財団]][[名誉会長]]。[[一般社団法人]][[日本映画製作者連盟]]顧問、一般社団法人[[映画産業団体連合会]]顧問。 |
'''角川 歴彦'''(かどかわ つぐひこ、[[1943年]]([[昭和]]18年)[[9月1日]] - )は、[[日本]]の[[実業家]]、[[映画プロデューサー]]、[[アニメ (日本のアニメーション作品)|アニメ]][[プロデューサー]]。[[公益財団法人]][[角川文化振興財団]][[名誉会長]]。[[一般社団法人]][[日本映画製作者連盟]]顧問、一般社団法人[[映画産業団体連合会]]顧問。 |
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株式会社[[メディアワークス]]代表取締役社長、株式会社[[角川書店]]代表取締役社長、株式会社角川グループホールディングス代表取締役会長兼CEO、株式会社[[KADOKAWA]](現・株式会社KADOKAWA Future Publishing)取締役会長、[[カドカワ]]株式会社(現・株式会社KADOKAWA)取締役会長、[[東京メトロポリタンテレビジョン]]株式会社取締役、公益財団法人角川文化振興財団理事長、[[角川ドワンゴ学園|学校法人角川ドワンゴ学園]]理事、一般社団法人[[アニメツーリズム協会]]理事長、[[日本雑誌協会]]理事長、[[日本映像ソフト協会]]会長、[[コンテンツ海外流通促進機構]]代表幹事、[[東京国際映画祭]]チェアマン、内閣官房[[知的財産戦略本部]]本部員<ref>{{Cite press release |和書 |title=坂村健×角川歴彦 対談イベント開催のお知らせ |publisher=株式会社KADOKAWA / 株式会社角川アスキー総合研究所 |date=2017-08-17 |url=https://www.enterbrain.co.jp/media/transfer/doc/pdf/news170821.pdf |accessdate=2023-04-27 }}</ref>などを歴任した。 |
株式会社[[メディアワークス]]代表取締役社長、株式会社[[角川書店]]代表取締役社長、株式会社角川グループホールディングス代表取締役会長兼CEO、株式会社[[KADOKAWA]]︵現・株式会社KADOKAWA Future Publishing︶取締役会長、[[カドカワ]]株式会社︵現・株式会社KADOKAWA︶取締役会長、[[東京メトロポリタンテレビジョン]]株式会社取締役、公益財団法人角川文化振興財団理事長、[[角川ドワンゴ学園|学校法人角川ドワンゴ学園]]理事、一般社団法人[[アニメツーリズム協会]]理事長、[[日本雑誌協会]]理事長、[[日本映像ソフト協会]]会長、[[コンテンツ海外流通促進機構]]代表幹事、[[東京国際映画祭]]チェアマン、内閣官房[[知的財産戦略本部]]本部員<ref>{{Cite press release |和書 |title=坂村健×角川歴彦 対談イベント開催のお知らせ |publisher=株式会社KADOKAWA / 株式会社角川アスキー総合研究所 |date=2017-08-17 |url=https://www.enterbrain.co.jp/media/transfer/doc/pdf/news170821.pdf |accessdate=2023-04-27 }}</ref>、公益財団法人[[大宅壮一文庫]]評議員などを歴任した。
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== 来歴 == |
== 来歴 == |
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=== 生い立ち === |
=== 生い立ち === |
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[[東京都]]出身<ref name="furuhata20090527">降旗淳平「【時代のリーダー】角川歴彦・角川書店社長--メガソフトウエア・パブリッシャーを目指す--『最初が妙手』将棋で鍛えた勝負勘--復帰前1年の苦労を糧に会社を救う」『[https://business.nikkei.com/article/person/20090514/194679/ 【時代のリーダー】角川 歴彦・角川書店社長:日経ビジネスオンライン]{{リンク切れ|date=2023年4月}}』[[日経BP]]、[[2009年]][[5月27日]]。</ref>。父は[[角川書店]]創業者の[[角川源義]]<ref name="furuhata20090527"/>。のちに角川書店社長となる[[角川春樹]]は兄、[[歌人]]の[[辺見じゅん]]は姉で、三人の母は冨美子(旧姓鈴木)。両親が離婚した際、歴彦は冨美子が育てるはずだったが、離別の際に源義に抱かれて奪われ、結局源義が育てることになった<ref>{{Cite web|url= https://sai-zen-sen.jp/editors/blog/works/4-9.html |title= 角川歴彦とメディアミックスの時代 【第4回】セヴンティーン |author=[[大塚英志]] |website= [[最前線 (星海社)|最前線]] |publisher= 星海社 |date= 2015-01-30 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。[[早稲田大学高等学院・中学部|早稲田大学高等学院]]を経て、[[早稲田大学第一政治経済学部]]政治学科を卒業した。 |
[[東京都]]出身<ref name="furuhata20090527">降旗淳平﹁︻時代のリーダー︼角川歴彦・角川書店社長--メガソフトウエア・パブリッシャーを目指す--﹃最初が妙手﹄将棋で鍛えた勝負勘--復帰前1年の苦労を糧に会社を救う﹂﹃[https://business.nikkei.com/article/person/20090514/194679/ ︻時代のリーダー︼角川 歴彦・角川書店社長‥日経ビジネスオンライン]{{リンク切れ|date=2023年4月}}﹄[[日経BP]]、[[2009年]][[5月27日]]。</ref>。父は[[角川書店]]創業者の[[角川源義]]<ref name="furuhata20090527"/>。のちに角川書店社長となる[[角川春樹]]は兄、[[歌人]]の[[辺見じゅん]]は姉で、三人の母は冨美子︵旧姓鈴木︶。両親が離婚した際、角川歴彦は冨美子が育てるはずだったが、離別の際に源義に抱かれて奪われ、結局源義が育てることになった<ref>{{Cite web|和書|url= https://sai-zen-sen.jp/editors/blog/works/4-9.html |title= 角川歴彦とメディアミックスの時代 ︻第4回︼セヴンティーン |author=[[大塚英志]] |website= [[最前線 (星海社)|最前線]] |publisher= 星海社 |date= 2015-01-30 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。[[早稲田大学高等学院・中学部|早稲田大学高等学院]]を経て、[[早稲田大学第一政治経済学部]]政治学科を卒業した。
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=== 実業家として === |
=== 実業家として === |
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角川書店には[[1966年]]の大学卒業と同時に入社<ref name="furuhata20090527"/>。1971年から、NHKで放送されていた『[[日本史探訪]]』の書籍化を企画担当して成功させ、角川書店の救世主的出版となる<REF>[[鎗田清太郎]]『角川源義の時代―角川書店をいかにして興したか』P248-249</REF>。 |
角川書店には[[1966年]]の大学卒業と同時に入社<ref name="furuhata20090527"/>。1971年から、NHKで放送されていた『[[日本史探訪]]』の書籍化を企画担当して成功させ、角川書店の救世主的出版となる<REF>[[鎗田清太郎]]『角川源義の時代―角川書店をいかにして興したか』P248-249</REF>。 |
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[[1973年]]に[[取締役]]となり、[[1975年]]に[[役員 (会社)#専務、常務、執行役、執行役員|専務]]、[[1992年]]に副社長に昇格し<ref name="furuhata20090527"/>、その堅実な経営手腕は社長である兄・春樹と会社経営の両輪をなした<ref>{{Cite web|url= http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/kado1.htm |title= 誰も書かなかった﹁角川家の一族﹂ |work=﹃宝島30﹄1993年11月号、[[宝島社]] |author= [[岩上安身]]|accessdate= 2023-04-27 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20110309032445/http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/kado1.htm |archivedate= 2011-03-09 }}</ref>。かつてアメリカに留学したときにテレビの[[ブラウン管]]や雑誌などのメディアへの理解が深まり<ref>{{Cite web|url= https://sai-zen-sen.jp/editors/blog/works/post-876.html |title= ﹁角川歴彦とメディアミックスの時代・序﹂モニターとしてのブラウン管 |author=[[大塚英志]] |website= [[最前線 (星海社)|最前線]] |publisher= 星海社 |date= 2014-06-04 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>、子会社の株式会社ザテレビジョンの社長として[[1982年]]にテレビ情報誌の﹃[[ザテレビジョン]]﹄、[[1990年]]に都市生活情報誌の﹃[[東京ウォーカー]]﹄など雑誌部門を育てて、春樹の映画の業績不振の中で大きな収益を上げ、経営に貢献したと言われる<ref name="bungeishunju20221007">{{Cite web|url=https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h4652|title=春樹と歴彦 ﹁角川家﹂の祟り|publisher=[[文藝春秋]]|date=2022-10-07|accessdate=2023-06-15}}</ref>。ゲーム分野の子会社の角川メディアオフィスの社長も務し、[[佐藤辰男]]と出会って会社に迎え入れ、力を合わせてゲーム雑誌﹃[[コンプティーク]]﹄を立ち上げ<ref>{{Cite news|url= https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20130704001/ |title= ゲームの周りに凄い才能が集まっていた――日本のコンテンツ業界を振り返る﹁ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!﹂第12回は,KADOKAWA代表取締役社長・佐藤辰男氏がゲスト |newspaper= 4Gamer.net |publisher= Aetas株式会社 |date= 2013-07-04 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>、その後﹃[[マル勝スーパーファミコン]]﹄﹃[[コミックコンプ]]﹄などゲーム雑誌・漫画雑誌も出版してマニア層をターゲットにした[[メディアミックス]]を進めていた<ref>﹁怪文書も飛びかった角川書店グループお家騒動の激震﹂﹃[[創 (雑誌)|創]]﹄1992年11月号、p.12</ref>。しかし、1992年9月に経営路線の対立で、春樹により角川書店副社長を辞任させられる<ref name="furuhata20090527"/>。佐藤辰男ら角川メディアオフィスの従業員のほとんどが、歴彦について退社した。歴彦は[[主婦の友社]]の協力を得て[[メディアワークス]]︵現在は角川グループ系列︶を創業し、翌年2月付でメディアワークス社長に正式に就任した<ref name="furuhata20090527"/>。﹃[[月刊電撃コミックガオ!|月刊電撃コミックGAO!]]﹄﹃[[電撃G's magazine|電撃PCエンジン]]﹄など5誌や[[電撃文庫]]が創刊<ref>大森望、三村美衣﹃ライトノベル☆めった斬り!﹄太田出版、2004年、p.148</ref><ref>榎本秋﹃ライトノベル文学論﹄NTT出版、2008年、pp.33-35</ref><ref>あかほりさとる、天野由貴﹃オタク成金﹄集英社アフタヌーン新書、2009年、pp.60-61</ref>。しかし、春樹が[[コカイン]]密輸事件により逮捕され、角川書店社長を解任されたことから、1993年9月に[[顧問]]として角川書店復帰、同年10月に社長に就任した<ref name="furuhata20090527"/>。
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[[1973年]]に[[取締役]]となり、[[1975年]]に[[役員 (会社)#専務、常務、執行役、執行役員|専務]]、[[1992年]]に副社長に昇格し<ref name="furuhata20090527"/>、その堅実な経営手腕は社長である兄・春樹と会社経営の両輪をなした<ref>{{Cite web|和書|url= http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/kado1.htm |title= 誰も書かなかった﹁角川家の一族﹂ |work=﹃宝島30﹄1993年11月号、[[宝島社]] |author= [[岩上安身]]|accessdate= 2023-04-27 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20110309032445/http://www.hh.iij4u.or.jp/~iwakami/kado1.htm |archivedate= 2011-03-09 }}</ref>。かつてアメリカに留学したときにテレビの[[ブラウン管]]や雑誌などのメディアへの理解が深まり<ref>{{Cite web|和書|url= https://sai-zen-sen.jp/editors/blog/works/post-876.html |title= ﹁角川歴彦とメディアミックスの時代・序﹂モニターとしてのブラウン管 |author=[[大塚英志]] |website= [[最前線 (星海社)|最前線]] |publisher= 星海社 |date= 2014-06-04 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>、子会社の株式会社ザテレビジョンの社長として[[1982年]]にテレビ情報誌の﹃[[ザテレビジョン]]﹄、[[1990年]]に都市生活情報誌の﹃[[東京ウォーカー]]﹄など雑誌部門を育てて、春樹の映画の業績不振の中で大きな収益を上げ、経営に貢献したと言われる<ref name="bungeishunju20221007">{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h4652|title=春樹と歴彦 ﹁角川家﹂の祟り|publisher=[[文藝春秋]]|date=2022-10-07|accessdate=2023-06-15}}</ref>。ゲーム分野の子会社の角川メディアオフィスの社長も兼務し、[[佐藤辰男]]と出会って会社に迎え入れ、力を合わせてゲーム雑誌﹃[[コンプティーク]]﹄を立ち上げ<ref>{{Cite news|url= https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20130704001/ |title= ゲームの周りに凄い才能が集まっていた――日本のコンテンツ業界を振り返る﹁ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!﹂第12回は,KADOKAWA代表取締役社長・佐藤辰男氏がゲスト |newspaper= 4Gamer.net |publisher= Aetas株式会社 |date= 2013-07-04 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>、その後﹃[[マル勝スーパーファミコン]]﹄﹃[[コミックコンプ]]﹄などゲーム雑誌・漫画雑誌も出版してマニア層をターゲットにした[[メディアミックス]]を進めていた<ref>﹁怪文書も飛びかった角川書店グループお家騒動の激震﹂﹃[[創 (雑誌)|創]]﹄1992年11月号、p.12</ref>。しかし、1992年9月に経営路線の対立で、春樹により角川書店副社長を辞任させられる<ref name="furuhata20090527"/>。佐藤辰男ら角川メディアオフィスの従業員のほとんどが、角川歴彦について退社した。角川歴彦は[[主婦の友社]]、[[紀伊國屋書店]]などの協力を得て[[メディアワークス]]︵現在は角川グループ系列︶を創業し、翌年2月付でメディアワークス社長に正式に就任した<ref name="furuhata20090527"/><ref name="gamebiz374524">{{Cite news|url=https://gamebiz.jp/news/374524|title=︻連載︼中山淳雄の﹁推しもオタクもグローバル﹂第72回 日本最大の出版社KADOKAWA勃興秘話、編集人たちが創り上げたメディアミックス経営|publisher=gamebiz|date=2023-09-12|accessdate=2023-09-28}}</ref>。﹃[[月刊電撃コミックガオ!|月刊電撃コミックGAO!]]﹄﹃[[電撃G's magazine|電撃PCエンジン]]﹄など5誌や[[電撃文庫]]が創刊<ref>大森望、三村美衣﹃ライトノベル☆めった斬り!﹄太田出版、2004年、p.148</ref><ref>榎本秋﹃ライトノベル文学論﹄NTT出版、2008年、pp.33-35</ref><ref>あかほりさとる、天野由貴﹃オタク成金﹄集英社アフタヌーン新書、2009年、pp.60-61</ref>。しかし、春樹が[[コカイン]]密輸事件により逮捕され、角川書店社長を解任されたことから、1993年9月に[[顧問]]として角川書店復帰、同年10月に社長に就任した<ref name="furuhata20090527"/>。
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就任後、歴彦は[[同族経営]]から脱却ため |
就任後、角川歴彦は[[同族経営]]から脱却するため経営幹部を交代し、1998年11月に[[東証2部]]に上場し、後に[[KADOKAWAグループ|角川グループ]]を成長させ、[[一ツ橋グループ]]︵[[小学館]]・[[集英社]]︶や音羽グループ︵[[講談社]]︶に対抗して総合メディア企業を目指した<ref name="bungeishunju20221007"/>。角川書店の方向性は一般大衆から[[おたく]]中心のプラットフォームに変わり、現在に至っている。[[テーブルトークRPG]]をモデルにして、春樹とは異なる[[世界観]]を中心としたメディアミックスを立ち上げた<ref>{{Cite web|和書|url= https://sai-zen-sen.jp/editors/blog/sekaizatsuwa/otsuka-%20essay.html |title= 大塚英志緊急寄稿﹁企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ﹂ |website= [[最前線 (星海社)|最前線]] |publisher= 星海社 |date= 2014-05-17 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。一時撤退していた映画事業に[[アスミック・エース|ヘラルド・エース]]を買収することで復帰し、﹃[[失楽園 (渡辺淳一の小説)|失楽園]]﹄﹃[[新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生]]﹄など﹁[[角川映画|新角川映画]]﹂も大ヒット<ref>大高宏雄﹃日本映画逆転のシナリオ﹄WAVE出版、2000年、pp.94-97,113</ref>。
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[[2003年]]4月、角川書店を[[角川ホールディングス]]に[[商号]]変更するとともに[[持ち株会社]]化し、同社の[[代表取締役]]社長と[[最高経営責任者]]に就任した。また、角川ホールディングスから出版事業を譲渡された角川書店︵角川ホールディングスの[[子会社]]として[[会社分割]]により新設︶では、代表取締役[[会長]]と最高経営責任者に就任した。[[2005年]]4月、角川ホールディングスの代表取締役会長に就任するとともに、最高経営責任者も引き続き兼務。角川書店を始めとする[[KADOKAWAグループ|角川グループ]]を率いた。[[2006年]]7月、角川ホールディングスを[[角川グループホールディングス]]に商号変更したが、引き続き代表取締役会長と最高経営責任者を兼務。[[2002年]]より社団法人[[日本映像ソフト協会]]会長を務めるなど、出版・映像関連の業界団体の多くで[[役員 (会社)|役員]]を務めている。また、 [[東京国際映画祭]]では[[チェアマン]]を務めた。
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[[2003年]]4月、角川書店を[[角川ホールディングス]]に[[商号]]変更するとともに[[持ち株会社]]化し、同社の[[代表取締役]]社長と[[最高経営責任者]]に就任した。また、角川ホールディングスから出版事業を譲渡された角川書店︵角川ホールディングスの[[子会社]]として[[会社分割]]により新設︶では、代表取締役[[会長]]と最高経営責任者に就任した。[[2005年]]4月、角川ホールディングスの代表取締役会長に就任するとともに、最高経営責任者も引き続き兼務。角川書店を始めとする[[KADOKAWAグループ|角川グループ]]を率いた。[[2006年]]7月、角川ホールディングスを[[角川グループホールディングス]]に商号変更したが、引き続き代表取締役会長と最高経営責任者を兼務。[[2002年]]より社団法人[[日本映像ソフト協会]]会長を務めるなど、出版・映像関連の業界団体の多くで[[役員 (会社)|役員]]を務めている。また、 [[東京国際映画祭]]では[[チェアマン]]を務めた。
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[[2022年]][[9月6日]]、[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック・パラリンピック]]の大会スポンサーの選定を巡り、大会組織委員会の元理事・[[高橋治之]]の知人が経営する会社にコンサルタント料名目の金約7600万円を支払ったとして、KADOKAWAの元専務ら2人が贈賄容疑で逮捕され、KADOKAWA本社や会長である角川歴彦の自宅も家宅捜索を受けた<ref name="asahi20220906">{{cite news |url = https://www.asahi.com/articles/ASQ963D3FQ94UTIL012.html |title = 角川歴彦会長らの自宅も捜索 7600万円収賄容疑で元理事を再逮捕 |newspaper = 朝日新聞 |publisher = [[朝日新聞]] |date = 2022-09-06 |accessdate = 2022-09-08}}</ref><ref name="tvasahi20220906">{{cite news |url = https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000267500.html |title = KADOKAWA元専務ら逮捕 公式ガイドブック手がけ…五輪汚職か |newspaper = テレビ朝日 |publisher = [[テレビ朝日]] |date = 2022-09-06 |accessdate = 2022-09-08}}</ref>。 |
[[2022年]][[9月6日]]、[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック・パラリンピック]]の大会スポンサーの選定を巡り、大会組織委員会の元理事・[[高橋治之]]の知人が経営する会社にコンサルタント料名目の金約7600万円を支払ったとして、KADOKAWAの元専務ら2人が贈賄容疑で逮捕され、KADOKAWA本社や会長である角川歴彦の自宅も家宅捜索を受けた<ref name="asahi20220906">{{cite news |url = https://www.asahi.com/articles/ASQ963D3FQ94UTIL012.html |title = 角川歴彦会長らの自宅も捜索 7600万円収賄容疑で元理事を再逮捕 |newspaper = 朝日新聞 |publisher = [[朝日新聞]] |date = 2022-09-06 |accessdate = 2022-09-08}}</ref><ref name="tvasahi20220906">{{cite news |url = https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000267500.html |title = KADOKAWA元専務ら逮捕 公式ガイドブック手がけ…五輪汚職か |newspaper = テレビ朝日 |publisher = [[テレビ朝日]] |date = 2022-09-06 |accessdate = 2022-09-08}}</ref>。 |
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角川歴彦は9月5日、報道各社の代表取材に応じ﹁賄賂を渡したという認識はない﹂として関与を否定したが<ref name="yomiuri20220914">{{Cite news|title=逮捕の角川歴彦容疑者、創業家出身で30年近くトップの座|newspaper=[[読売新聞オンライン]]|date=2022-09-14|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20220914-OYT1T50252/|access-date=2022-09-15}}</ref>、[[9月14日]]に[[賄賂罪|贈賄容疑]]で逮捕された<ref>{{Cite web |
角川歴彦は9月5日、報道各社の代表取材に応じ﹁賄賂を渡したという認識はない﹂として関与を否定したが<ref name="yomiuri20220914">{{Cite news|title=逮捕の角川歴彦容疑者、創業家出身で30年近くトップの座|newspaper=[[読売新聞オンライン]]|date=2022-09-14|url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20220914-OYT1T50252/|access-date=2022-09-15}}</ref>、[[9月14日]]に[[賄賂罪|贈賄容疑]]で逮捕された<ref>{{Cite web|和書|title=KADOKAWAの角川歴彦会長を逮捕 五輪汚職事件で贈賄容疑 |url=https://www.asahi.com/articles/ASQ9G4WN9Q9GUTIL01G.html|website=朝日新聞デジタル |date=2022-09-14 |access-date=2022-09-14 }}</ref>。角川歴彦は同社元専務ら2人と共謀し、大会スポンサーに選定されるよう高橋治之に依頼、便宜を図ってもらった謝礼などとして2019年9月〜2021年1月、計約6900万円の賄賂を提供した疑いである<ref name="yomiuri20220914"/>。
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10月4日、東京地検特捜部に贈賄罪で起訴され<ref>{{Cite news|url= https://www.asahi.com/articles/ASQB43JSRQ9YUTIL049.html |title= 角川歴彦会長を贈賄罪で起訴 部下との共謀、否定のまま 五輪汚職 |newspaper= 朝日新聞デジタル |publisher= 朝日新聞社 |date= 2022-10-04 |accessdate= 2022-10-04 }}</ref>、同日、会長職を辞任する意向を弁護団を通じて明らかにした<ref>{{Cite news|url= https://mainichi.jp/articles/20221004/k00/00m/040/147000c |title= KADOKAWA会長が辞任表明 贈賄罪で起訴 五輪汚職 |newspaper= 毎日新聞 |publisher= 毎日新聞社 |date= 2022-10-04 |accessdate= 2022-10-04 }}</ref>。5日、KADOKAWAの取締役会は辞任の申し出を承認した<ref>{{Cite news|url= https://www.oricon.co.jp/news/2251876/full/ |title= KADOKAWA、角川歴彦会長が辞任 松原副会長も ガバナンス検証委員会を設置し原因究明 |newspaper= ORICON NEWS |publisher= oricon ME |date= 2022-10-05 |accessdate= 2022-10-05 }}</ref>。11月4日、KADOKAWA会長の辞任後も留任していた取締役を辞任し、兄・角川春樹のコカイン密輸事件以降率いてきたKADOKAWAの経営から完全に退くことになった<ref>{{Cite web |
10月4日、東京地検特捜部に贈賄罪で起訴され<ref>{{Cite news|url= https://www.asahi.com/articles/ASQB43JSRQ9YUTIL049.html |title= 角川歴彦会長を贈賄罪で起訴 部下との共謀、否定のまま 五輪汚職 |newspaper= 朝日新聞デジタル |publisher= 朝日新聞社 |date= 2022-10-04 |accessdate= 2022-10-04 }}</ref>、同日、会長職を辞任する意向を弁護団を通じて明らかにした<ref>{{Cite news|url= https://mainichi.jp/articles/20221004/k00/00m/040/147000c |title= KADOKAWA会長が辞任表明 贈賄罪で起訴 五輪汚職 |newspaper= 毎日新聞 |publisher= 毎日新聞社 |date= 2022-10-04 |accessdate= 2022-10-04 }}</ref>。5日、KADOKAWAの取締役会は辞任の申し出を承認した<ref>{{Cite news|url= https://www.oricon.co.jp/news/2251876/full/ |title= KADOKAWA、角川歴彦会長が辞任 松原副会長も ガバナンス検証委員会を設置し原因究明 |newspaper= ORICON NEWS |publisher= oricon ME |date= 2022-10-05 |accessdate= 2022-10-05 }}</ref>。11月4日、KADOKAWA会長の辞任後も留任していた取締役を辞任し、兄・角川春樹のコカイン密輸事件以降率いてきたKADOKAWAの経営から完全に退くことになった<ref>{{Cite web|和書|title=角川歴彦被告が取締役を辞任 ﹁責任重い﹂とKADOKAWA |url=https://web.archive.org/web/20221104124834/https://nordot.app/961245828155473920 |website=共同通信 |date=2022-11-04 |access-date=2022-11-08}}</ref>。
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2023年4月27日、東京地裁は角川の保釈を認める決定をした<ref name="yomiuri20230427">{{Cite news|url= https://www.yomiuri.co.jp/national/20230427-OYT1T50136/ |title= 角川歴彦KADOKAWA前会長の保釈認める決定、保釈金2億円 |newspaper= 読売新聞 |date= 2023-04-27 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。保釈保証金は2億円<ref name="yomiuri20230427"/>。検察側は決定を不服として準抗告したが<ref name="yomiuri20230427"/>、東京地裁はこれを退け、同日夜、角川は約7か月ぶりに勾留を解かれ保釈された<ref>{{Cite news|url= https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/459561?display=1 |title= ︻速報︼角川歴彦被告が約7か月ぶり保釈 保証金2億円 KADOKAWA前会長 五輪汚職で東京地裁 |newspaper= TBS NEWS DIG |date= 2023-04-27 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。
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2023年4月27日、東京地裁は角川歴彦の保釈を認める決定をした<ref name="yomiuri20230427">{{Cite news|url= https://www.yomiuri.co.jp/national/20230427-OYT1T50136/ |title= 角川歴彦KADOKAWA前会長の保釈認める決定、保釈金2億円 |newspaper= 読売新聞 |date= 2023-04-27 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。保釈保証金は2億円<ref name="yomiuri20230427"/>。検察側は決定を不服として準抗告したが<ref name="yomiuri20230427"/>、東京地裁はこれを退け、同日夜、角川は約7か月ぶりに勾留を解かれ保釈された<ref>{{Cite news|url= https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/459561?display=1 |title= ︻速報︼角川歴彦被告が約7か月ぶり保釈 保証金2億円 KADOKAWA前会長 五輪汚職で東京地裁 |newspaper= TBS NEWS DIG |date= 2023-04-27 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。
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== 人物 == |
== 人物 == |
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=== 映画 === |
=== 映画 === |
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[[ファイル:Koichi Sato, Tsuguhiko Kadokawa and William F. Hagerty 20181024.jpg|thumb|200px|[[2018年]][[10月24日]]、[[佐藤浩市]]( |
[[ファイル:Koichi Sato, Tsuguhiko Kadokawa and William F. Hagerty 20181024.jpg|thumb|200px|[[2018年]][[10月24日]]、[[佐藤浩市]](右端)、[[ウィリアム・F・ハガティ]](右から2人目)らと(佐藤とハガティの間にいるのが角川)]] |
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[[角川映画 (企業)|角川大映映画]]の会長、[[角川ヘラルド・ピクチャーズ|日本ヘラルド映画]]の取締役、[[角川映画 (企業)|角川ヘラルド映画]]の会長兼最高経営責任者などを歴任するとともに、映画の[[プロデュース]]などにも携わったことから、兄の春樹と同じく多数の映画を企画、[[製作]]し、「'''出版社が映画を作った'''」から「'''映画を事業としてやる会社'''」への変化は[[佐藤辰男]]に評価された<ref>{{Cite news|url=https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/181228/2|title=【佐藤辰男×鳥嶋和彦対談】いかにしてKADOKAWAはいまの姿になったか──ライトノベルの定義は「思春期の少年少女がみずから手に取る、彼らの言葉で書かれたいちばん面白いと思えるもの」【「ゲームの企画書」特別編】|publisher=電ファミニコゲーマー|date=2018-12-28|accessdate=2023-02-01}}</ref>。 |
[[角川映画 (企業)|角川大映映画]]の会長、[[角川ヘラルド・ピクチャーズ|日本ヘラルド映画]]の取締役、[[角川映画 (企業)|角川ヘラルド映画]]の会長兼最高経営責任者などを歴任するとともに、映画の[[プロデュース]]などにも携わったことから、兄の春樹と同じく多数の映画を企画、[[製作]]し、「'''出版社が映画を作った'''」から「'''映画を事業としてやる会社'''」への変化は[[佐藤辰男]]に評価された<ref>{{Cite news|url=https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/181228/2|title=【佐藤辰男×鳥嶋和彦対談】いかにしてKADOKAWAはいまの姿になったか──ライトノベルの定義は「思春期の少年少女がみずから手に取る、彼らの言葉で書かれたいちばん面白いと思えるもの」【「ゲームの企画書」特別編】|publisher=電ファミニコゲーマー|date=2018-12-28|accessdate=2023-02-01}}</ref>。 |
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少年時代、[[日本将棋連盟]]の[[新進棋士奨励会#奨励会初等科|奨励会初等科]]︵現在の'''研修会'''に近いもの︶に入っていた。[[高柳敏夫]]名誉九段門下で、[[中原誠]]十六世名人と兄弟弟子であった。当時の級位は10級。元々、将棋に熱中していた父・源義の意向で入会したが、退会も父が勝手に決めてしまったという<ref>[[鎗田清太郎]]﹃角川源義の時代 角川書店をいかにして興したか﹄角川書店 P.226</ref>。その縁もあって、KADOKAWA・DWANGO相談役に就任後、﹁[[将棋電王戦|将棋電王戦FINAL]]﹂において将棋電王戦エグゼクティブ・プロデューサーとなった。歴彦は[[1995年]]に[[日本将棋連盟]]より[[将棋の段級#アマチュア|アマチュア四段]]を贈られていたが<ref>﹃将棋世界﹄1995年3月号</ref><ref group="注">大学時代、奨励会初等科同期で[[棋士 (将棋)|棋士]]となっていた[[米長邦雄]]に二枚落ちで勝ったためにアマチュア四段取得の推薦を持ちかけられたが、父が三段だったためにこの時は辞退したという。</ref>、電王戦FINAL記者発表会に際してアマチュア五段に昇段している<ref>{{Cite news|url= https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1411/26/news153.html |title= ﹁人類の、けじめの闘い﹂――プロ棋士VS.コンピュータ﹁将棋電王戦FINAL﹂、対戦カード決定 |author= 山崎春奈 |newspaper= ITmedia NEWS |publisher= アイティメディア |date= 2014-11-26 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。なお、兄の[[角川春樹]]も、[[井伏鱒二]]宅で文士たちと将棋対局して、﹁手合い違いというのか、私たちのメンバーが散々な目にあったことがある﹂と、アマチュアとしては相当な腕として言及されている<ref>[[山本亨介]]﹃将棋とっておきの話﹄︵筑摩書房︶P.6</ref>。
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少年時代、[[日本将棋連盟]]の[[新進棋士奨励会#奨励会初等科|奨励会初等科]]︵現在の'''研修会'''に近いもの︶に入っていた。[[高柳敏夫]]名誉九段門下で、[[中原誠]]十六世名人と兄弟弟子であった。当時の級位は10級。元々、将棋に熱中していた父・源義の意向で入会したが、退会も父が勝手に決めてしまったという<ref>[[鎗田清太郎]]﹃角川源義の時代 角川書店をいかにして興したか﹄角川書店 P.226</ref>。その縁もあって、KADOKAWA・DWANGO相談役に就任後、﹁[[将棋電王戦|将棋電王戦FINAL]]﹂において将棋電王戦エグゼクティブ・プロデューサーとなった。歴彦は[[1995年]]に[[日本将棋連盟]]より[[将棋の段級#アマチュア|アマチュア四段]]を贈られていたが<ref>﹃将棋世界﹄1995年3月号</ref><ref group="注">大学時代、奨励会初等科同期で[[棋士 (将棋)|棋士]]となっていた[[米長邦雄]]に二枚落ちで勝ったためにアマチュア四段取得の推薦を持ちかけられたが、父が三段だったためにこの時は辞退したという。</ref>、電王戦FINAL記者発表会に際してアマチュア五段に昇段している<ref>{{Cite news|url= https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1411/26/news153.html |title= ﹁人類の、けじめの闘い﹂――プロ棋士VS.コンピュータ﹁将棋電王戦FINAL﹂、対戦カード決定 |author= 山崎春奈 |newspaper= ITmedia NEWS |publisher= アイティメディア |date= 2014-11-26 |accessdate= 2023-04-27 }}</ref>。なお、兄の[[角川春樹]]も、[[井伏鱒二]]宅で文士たちと将棋対局して、﹁手合い違いというのか、私たちのメンバーが散々な目にあったことがある﹂と、アマチュアとしては相当な腕として言及されている<ref>[[山本亨介]]﹃将棋とっておきの話﹄︵筑摩書房︶P.6</ref>。
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=== エピソード === |
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デザイナー[[芦田淳]]とは親友。 |
* デザイナー[[芦田淳]]とは親友。 |
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* 尊敬する人が[[徳間書店]]の[[徳間康快]]だったので、徳間書店から[[大映]]を買収した<ref name="gamebiz374524"/>。 |
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* [[角川文化振興財団]]の理事長だった2010年、全長30メートルもの[[遣唐使#復元遣唐使船|遣唐使船]]を復元し、[[上海国際博覧会]]で初めて披露され、社員に兄・角川春樹の野性号に対抗すると思われた。その後の2021年のオリンピック聖火リレーでも使用された<ref name="bungeishunju20221007"/>。 |
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== 家族・親族 == |
== 家族・親族 == |
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* 角川泰章(甥) |
* 角川泰章(甥) |
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妻はKADOKAWA社員で不動産会社も所有している<ref name="shinodahiroyuki" /><ref name="bunshun20220921">{{Cite web|url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b4050 |title= 角川歴彦﹁乗っ取り人生﹂|website= [[週刊文春|週刊文春電子版]] |author=﹁週刊文春﹂編集部 |publisher= [[文藝春秋]] |date= 2022-09-21 |accessdate= 2023-05-11 }}</ref>。
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妻はKADOKAWA社員で不動産会社も所有している<ref name="shinodahiroyuki" /><ref name="bunshun20220921">{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b4050 |title= 角川歴彦﹁乗っ取り人生﹂|website= [[週刊文春|週刊文春電子版]] |author=﹁週刊文春﹂編集部 |publisher= [[文藝春秋]] |date= 2022-09-21 |accessdate= 2023-05-11 }}</ref>。
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== 略歴 == |
== 略歴 == |
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* 2015年 - 「COOL JAPAN FOREST 構想」ジェネラルプロデューサー。 |
* 2015年 - 「COOL JAPAN FOREST 構想」ジェネラルプロデューサー。 |
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* [[2017年]]3月 - 一般社団法人[[アニメツーリズム協会]]理事長。 |
* [[2017年]]3月 - 一般社団法人[[アニメツーリズム協会]]理事長。 |
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* 2017年6月 - [[カドカワ]]︵現・KADOKAWA︶取締役会長<ref>{{Cite web|url=https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/yuho_pdf/S100G34E/00.pdf|title=2019年3月期 有価証券報告書︵2019年06月21日︶|accessdate=2019-07-12|publisher=[[プロネクサス]]}}</ref>。
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* 2017年6月 - [[カドカワ]]︵現・KADOKAWA︶取締役会長<ref>{{Cite web|和書|url=https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/yuho_pdf/S100G34E/00.pdf|title=2019年3月期 有価証券報告書︵2019年06月21日︶|accessdate=2019-07-12|publisher=[[プロネクサス]]}}</ref>。
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* [[2022年]]9月 - 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件において贈賄容疑で逮捕。 |
* [[2022年]]9月 - 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件において贈賄容疑で逮捕。 |
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* 2022年10月 - KADOKAWA取締役会長を辞任。 |
* 2022年10月 - KADOKAWA取締役会長を辞任。 |
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* [[2010年]] - 藤本賞特別賞。 |
* [[2010年]] - 藤本賞特別賞。 |
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* [[2019年]] - [[デジタルアーカイブ学会]]第1回学会賞<ref>[https://digitalarchivejapan.org/awards/1stawards/1stawardee デジタルアーカイブ学会 第1回学会賞受賞者]</ref> |
* [[2019年]] - [[デジタルアーカイブ学会]]第1回学会賞<ref>[https://digitalarchivejapan.org/awards/1stawards/1stawardee デジタルアーカイブ学会 第1回学会賞受賞者]</ref> |
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* [[2023年]] - [[新藤兼人賞]]プロデューサー賞<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nitieikyo.com/shindokanetoawards|title=新藤兼人賞|accessdate=2023-11-24|publisher=日本映画製作者協会}}</ref> |
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== 作品 == |
== 作品 == |
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=== 実写映画 === |
=== 実写映画 === |
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* [[Fukushima 50 (映画)|Fukushima 50]]([[2020年]]) - 製作代表 |
* [[Fukushima 50 (映画)|Fukushima 50]]([[2020年]]) - 製作代表 |
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* [[妖怪大戦争 ガーディアンズ]]([[2021年]]) - 製作総指揮 |
* [[妖怪大戦争 ガーディアンズ]]([[2021年]]) - 製作総指揮 |
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<!--* [[月 (辺見庸)|月]]([[2023年]]) - 企画--> |
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=== テレビドラマ === |
=== テレビドラマ === |
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** 角川歴彦著『グーグル、アップルに負けない著作権法』[[KADOKAWA]]、[[2013年]]。ISBN 9784040800011 |
** 角川歴彦著『グーグル、アップルに負けない著作権法』[[KADOKAWA]]、[[2013年]]。ISBN 9784040800011 |
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** 角川歴彦著『躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア』KADOKAWA、2017年。 |
** 角川歴彦著『躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア』KADOKAWA、2017年。 |
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* 角川歴彦著『人間の証明 勾留226日と私の生存権について』[[リトルモア]]、[[2024年]]。ISBN 9784898155882 |
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== 出演 == |
== 出演 == |
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=== 実写映画 === |
=== 実写映画 === |
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* [[グーグーだって猫である]]([[2008年]]) |
* [[グーグーだって猫である]]([[2008年]]、監督:[[犬童一心]]) - 出版社会長役 |
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* [[次郎長三国志#角川版|次郎長三国志]](2008年、監督:[[津川雅彦|マキノ雅彦]]) - 賭場の客役<ref>『バッド・ムービー・アミーゴスの日本映画最終戦争 邦画バブル死闘編〈2007‐2008年版〉』(洋泉社、2009年3月、[[柳下毅一郎]]、[[江戸木純]]、クマちゃんの共著)236ページ</ref> |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/ 一般財団法人角川文化振興財団] |
* [https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/ 一般財団法人角川文化振興財団] |
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* [https://tokorozawa-sakuratown.com/ 株式会社ところざわサクラタウン] |
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* [https://www.kadokawa.co.jp/ KADOKAWA] |
* [https://www.kadokawa.co.jp/ KADOKAWA] |
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* [https://kadokawa-ca.co.jp/ KADOKAWA Contents Academy] |
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* {{映画.com person|24440}} |
* {{映画.com person|24440}} |
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{{先代次代|[[角川書店]]社長<br />(現・[[KADOKAWA|KADOKAWA |
{{先代次代|[[角川書店]]社長<br />(現・[[KADOKAWA|KADOKAWA KEY-PROCESS]])|第4代([[1993年]] - [[2002年]])|[[大洞國光]]|[[福田峰夫]]}} |
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{{先代次代|[[角川ホールディングス]]社長<br />(現・[[KADOKAWA|KADOKAWA |
{{先代次代|[[角川ホールディングス]]社長<br />(現・[[KADOKAWA|KADOKAWA KEY-PROCESS]])|第6代([[2003年]] - [[2005年]])|[[福田峰夫]]|[[本間明生]]}} |
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{{KADOKAWAグループ}} |
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{{新藤兼人賞プロデューサー賞}} |
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{{Normdaten}} |
{{Normdaten}} |
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{{Film-bio-stub}} |
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[[Category:日本ペンクラブ会員]] |
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[[Category:角川家|つくひこ]] |
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[[Category:将棋関連の人物]] |
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[[Category:テーブルトークRPG関連の人物]] |
[[Category:テーブルトークRPG関連の人物]] |
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[[Category:政治学士取得者]] |
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[[Category:早稲田大学出身の人物]] |
[[Category:早稲田大学出身の人物]] |
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[[Category:早稲田大学高等学院・中学部出身の人物]] |
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[[Category:東京都出身の人物]] |
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[[Category:1943年生]] |
[[Category:1943年生]] |
2024年6月25日 (火) 02:26時点における版
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かどかわ つぐひこ 角川 歴彦 | |||||||||||
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本名 | 角川歴彦(かどかわ つぐひこ) | ||||||||||
生年月日 | 1943年9月1日(80歳) | ||||||||||
出生地 |
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国籍 |
![]() | ||||||||||
職業 | 実業家 | ||||||||||
ジャンル | 映画 | ||||||||||
活動内容 |
実写映画、 アニメーション映画、 テレビアニメ、 OVA | ||||||||||
配偶者 | あり[1] | ||||||||||
著名な家族 |
角川源義(父) 辺見じゅん(姉) 角川春樹(兄) 角川慶子(姪) | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
実写映画
アニメーション
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来歴
生い立ち
東京都出身[3]。父は角川書店創業者の角川源義[3]。のちに角川書店社長となる角川春樹は兄、歌人の辺見じゅんは姉で、三人の母は冨美子︵旧姓鈴木︶。両親が離婚した際、角川歴彦は冨美子が育てるはずだったが、離別の際に源義に抱かれて奪われ、結局源義が育てることになった[4]。早稲田大学高等学院を経て、早稲田大学第一政治経済学部政治学科を卒業した。実業家として
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cd/Tsuguhiko_Kadokawa_20110621.jpg/200px-Tsuguhiko_Kadokawa_20110621.jpg)
KADOKAWAグループの不祥事をめぐって
2022年9月6日、東京オリンピック・パラリンピックの大会スポンサーの選定を巡り、大会組織委員会の元理事・高橋治之の知人が経営する会社にコンサルタント料名目の金約7600万円を支払ったとして、KADOKAWAの元専務ら2人が贈賄容疑で逮捕され、KADOKAWA本社や会長である角川歴彦の自宅も家宅捜索を受けた[18][19]。 角川歴彦は9月5日、報道各社の代表取材に応じ﹁賄賂を渡したという認識はない﹂として関与を否定したが[20]、9月14日に贈賄容疑で逮捕された[21]。角川歴彦は同社元専務ら2人と共謀し、大会スポンサーに選定されるよう高橋治之に依頼、便宜を図ってもらった謝礼などとして2019年9月〜2021年1月、計約6900万円の賄賂を提供した疑いである[20]。 10月4日、東京地検特捜部に贈賄罪で起訴され[22]、同日、会長職を辞任する意向を弁護団を通じて明らかにした[23]。5日、KADOKAWAの取締役会は辞任の申し出を承認した[24]。11月4日、KADOKAWA会長の辞任後も留任していた取締役を辞任し、兄・角川春樹のコカイン密輸事件以降率いてきたKADOKAWAの経営から完全に退くことになった[25]。 2023年4月27日、東京地裁は角川歴彦の保釈を認める決定をした[26]。保釈保証金は2億円[26]。検察側は決定を不服として準抗告したが[26]、東京地裁はこれを退け、同日夜、角川は約7か月ぶりに勾留を解かれ保釈された[27]。人物
映画
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fc/Koichi_Sato%2C_Tsuguhiko_Kadokawa_and_William_F._Hagerty_20181024.jpg/200px-Koichi_Sato%2C_Tsuguhiko_Kadokawa_and_William_F._Hagerty_20181024.jpg)
著作権
DVDのコピーガードの解除や特定のリージョンコード以外のDVDを再生する行為に反対している一人である。一方で同人文化に許容を示し、積極的に同人作家からの新人発掘を薦めたり、MADムービーなどにも一定の理解を示してYouTubeでの公認MADムービー制度を作り上げるなど、柔軟な姿勢を取っている。著書﹃クラウド時代と︿クール革命﹀﹄を出した際には[33]、期間限定で全文無料公開した。将棋界との縁
少年時代、日本将棋連盟の奨励会初等科︵現在の研修会に近いもの︶に入っていた。高柳敏夫名誉九段門下で、中原誠十六世名人と兄弟弟子であった。当時の級位は10級。元々、将棋に熱中していた父・源義の意向で入会したが、退会も父が勝手に決めてしまったという[34]。その縁もあって、KADOKAWA・DWANGO相談役に就任後、﹁将棋電王戦FINAL﹂において将棋電王戦エグゼクティブ・プロデューサーとなった。歴彦は1995年に日本将棋連盟よりアマチュア四段を贈られていたが[35][注 1]、電王戦FINAL記者発表会に際してアマチュア五段に昇段している[36]。なお、兄の角川春樹も、井伏鱒二宅で文士たちと将棋対局して、﹁手合い違いというのか、私たちのメンバーが散々な目にあったことがある﹂と、アマチュアとしては相当な腕として言及されている[37]。エピソード
●デザイナー芦田淳とは親友。 ●尊敬する人が徳間書店の徳間康快だったので、徳間書店から大映を買収した[11]。 ●角川文化振興財団の理事長だった2010年、全長30メートルもの遣唐使船を復元し、上海国際博覧会で初めて披露され、社員に兄・角川春樹の野性号に対抗すると思われた。その後の2021年のオリンピック聖火リレーでも使用された[8]。家族・親族
●角川源義︵父︶ - 実業家・国文学者 ●角川照子︵継母︶ - 俳人 ●辺見じゅん︵姉︶ - 歌人・小説家 ●角川春樹︵兄︶ - 実業家・俳人・映画プロデューサー・映画監督 ●角川太郎︵甥︶ ●角川慶子︵姪︶ - 文筆家・元アイドル ●角川泰章︵甥︶ 妻はKADOKAWA社員で不動産会社も所有している[1][17]。略歴
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/05/Muneaki_Masuda_Tsuguhiko_Kadokawa_and_Reiko_Okutanai_20090619.jpg/200px-Muneaki_Masuda_Tsuguhiko_Kadokawa_and_Reiko_Okutanai_20090619.jpg)
賞歴
●1997年 - ゴールデングロス賞全興連会長特別賞。 ●1998年 - 日本アカデミー賞協会特別賞。 ●1998年 - 藤本賞特別賞。 ●2000年 - エランドール賞特別賞。 ●2000年 - 日本宣伝賞正力賞 ●2010年 - 藤本賞特別賞。 ●2019年 - デジタルアーカイブ学会第1回学会賞[39] ●2023年 - 新藤兼人賞プロデューサー賞[40]作品
実写映画
●ガンヘッド︵1989年︶ - 製作委員会 ●失楽園︵1997年︶ - 製作総指揮 ●学校III︵1998年︶ - 製作代表 ●始皇帝暗殺︵1998年︶ - 製作総指揮 ●不夜城︵1998年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●お受験︵1999年︶ - 製作総指揮 ●金融腐蝕列島︹呪縛︺︵1999年︶ - 製作総指揮 ●黒い家︵1999年︶ - 製作総指揮 ●十五才 学校IV︵2000年︶ - 製作代表 ●T.R.Y.︵2003年︶ - 製作 ●青の炎︵2003年︶ - 製作総指揮 ●嗤う伊右衛門︵2003年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●ほたるの星︵2003年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●妖怪大戦争︵2005年︶ - 製作総指揮 ●サウスバウンド︵2007年︶ - 製作総指揮 ●鳳凰 わが愛︵2007年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●明日への遺言︵2007年︶ - エグゼクティブスーパーバイザー ●悪魔のリズム︵2007年︶ - 製作総指揮 ●Beauty うつくしいもの︵2007年︶ - 製作総指揮 ●グーグーだって猫である︵2008年︶ - エグゼクティブスーパーバイザー ●旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ︵2009年︶ - 製作総指揮 ●沈まぬ太陽︵2009年︶ - 製作総指揮 ●人間失格︵2009年︶ - 企画・製作総指揮 ●最後の忠臣蔵︵2010年︶ - スーパーバイザー ●源氏物語 千年の謎︵2011年︶ - 製作総指揮 ●劇場版テンペスト3D︵2011年︶ - 企画 ●劇場版 零 ゼロ︵2014年︶ - 製作総指揮 ●エヴェレスト 神々の山嶺︵2016年︶ - 製作代表 ●RYUICHI SAKAMOTO: CODA︵2017年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎︵2017年︶ - 製作総指揮 ●Fukushima 50︵2020年︶ - 製作代表 ●妖怪大戦争 ガーディアンズ︵2021年︶ - 製作総指揮テレビドラマ
●大江戸もののけ物語︵2020年︶ - エグゼクティブ・プロデューサーアニメーション映画
●ロードス島戦記︵1990年︶ - 製作総指揮 ●老人Z︵1991年︶ - 製作 ●劇場版ユンカース・カム・ヒア︵1995年︶ - 製作 ●スレイヤーズ︵1995年︶ - 製作 ●はじまりの冒険者たち レジェンド・オブ・クリスタニア︵1995年︶ - 製作 ●X︵1996年︶ - 製作 ●スレイヤーズ RETURN︵1996年︶ - 製作 ●賢治のトランク 双子の星︵1996年︶ - 製作 ●賢治のトランク 猫の事務所︵1996年︶ - 製作 ●賢治のトランク 氷河ねずみの毛皮︵1996年︶ - 製作 ●魔法学園ルナ LUNAR! 青い竜の秘密すっぽこ魔法作戦︵1997年︶ - 製作 ●新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生︵1997年︶ - 製作 ●新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に︵1997年︶ - 製作 ●天地無用!真夏のイヴ︵1997年︶ - 製作 ●スレイヤーズ ぐれえと︵1997年︶ - 製作 ●新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)² / Air / まごころを、君に︵1998年︶ - 製作 ●MAZE☆爆熱時空 天変脅威の大巨人︵1998年︶ - 製作 ●スレイヤーズ ごうじゃす︵1998年︶ - 製作 ●機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-︵1998年︶ - 製作 ●映画おじゃる丸 約束の夏 おじゃるとせみら︵2000年︶ - 製作 ●劇場版六門天外モンコレナイト 伝説のファイアドラゴン︵2000年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●サクラ大戦 活動写真︵2001年︶ - 製作 ●Di Gi Charat 星の旅︵2001年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●あずまんが大王 THE ANIMATION︵2001年︶ - 企画 ●超劇場版ケロロ軍曹︵2006年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●時をかける少女︵2006年︶ - 製作総指揮 ●超劇場版ケロロ軍曹2深海のプリンセスであります!︵2007年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●超劇場版ケロロ軍曹3ケロロ対ケロロ天空大決戦であります!︵2008年︶ - エグゼクティブ・プロデューサー ●超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!︵2009年︶ - エグゼクティブプロデューサーテレビアニメ
●銀河戦国群雄伝ライ︵1994年︶ - 企画 ●スレイヤーズ︵1995年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●スレイヤーズ NEXT︵1996年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●MAZE☆爆熱時空︵1997年︶ - エグゼクティブ・プロデューサー ●スレイヤーズ TRY︵1997年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●ロードス島戦記 英雄騎士伝︵1998年︶ - エグゼクティブ・プロデューサー ●ロスト・ユニバース︵1998年︶ - エグゼクティブプロデューサー ●六門天外モンコレナイト︵2000年︶ - エグゼクティブプロデューサーOVA
●ロードス島戦記︵1990年︶ - 製作総指揮 ●天外魔境 自来也おぼろ変︵1990年︶ - 製作 ●フォーチュン・クエスト 世にも幸せな冒険者たち︵1993年︶ - 製作 ●アルスラーン戦記IV汗血公路︵1993年︶ - 製作 ●精霊使い︵1995年︶ - 製作 ●不思議の国の美幸ちゃん︵1995年︶ - 製作 ●アルスラーン戦記V征馬孤影・上︵1995年︶ - 製作 ●アルスラーン戦記V征馬孤影・下︵1995年︶ - 製作 ●新海底軍艦︵1995年︶ - 製作 ●スレイヤーズ すぺしゃる︵1996年︶ - 製作 ●レジェンド・オブ・クリスタニア︵1996年︶ - 製作 ●B'T-X NEO︵1997年︶ - 製作総指揮ゲーム
●エメラルドドラゴン︵1995年︶ - 制作・総指揮書籍
●角川歴彦述﹃21世紀を見据えての角川書店の出版経営戦略--第3の出版スタイルをめざして﹄出版科学研究所、1997年。 ●﹁メディアの興亡﹂三部作 ●角川歴彦著、片方善治監修﹃クラウド時代と︿クール革命﹀﹄角川グループパブリッシング、2010年。ISBN 9784047102262 ●角川歴彦著﹃グーグル、アップルに負けない著作権法﹄KADOKAWA、2013年。ISBN 9784040800011 ●角川歴彦著﹃躍進するコンテンツ、淘汰されるメディア﹄KADOKAWA、2017年。 ●角川歴彦著﹃人間の証明 勾留226日と私の生存権について﹄リトルモア、2024年。ISBN 9784898155882出演
実写映画
●グーグーだって猫である︵2008年、監督‥犬童一心︶ - 出版社会長役 ●次郎長三国志︵2008年、監督‥マキノ雅彦︶ - 賭場の客役[41]脚注
注釈
出典
外部リンク
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