いわきグリーンフィールド
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いわきグリーンフィールド ハワイアンズスタジアムいわき | |
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施設情報 | |
所在地 | 福島県いわき市常磐水野谷町竜ケ沢308 |
位置 | 北緯37度1分2.3秒 東経140度51分51.7秒 / 北緯37.017306度 東経140.864361度座標: 北緯37度1分2.3秒 東経140度51分51.7秒 / 北緯37.017306度 東経140.864361度 |
開場 | 1995年4月 |
修繕 | 2023年3月 |
所有者 | いわき市 |
運用者 | いわき市公園緑地観光公社(指定管理者) |
グラウンド | 天然芝 |
ピッチサイズ | 130.9 x 78.9 m |
照明 | 4基(1500lux) |
大型映像装置 | あり |
建設費 | 約15億円(改修工事時) |
使用チーム、大会 | |
収容人員 | |
5,030人 |
いわきグリーンフィールドは、福島県いわき市常磐水野谷町の21世紀の森公園にある球技場。
2023年10月1日から常磐興産がネーミングライツを取得しており、﹁ハワイアンズスタジアムいわき﹂︵略称﹁ハワスタ﹂︶の呼称を用いている︵後述︶。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/00/Iwaki_Green_Field.jpg/250px-Iwaki_Green_Field.jpg)
航空写真
1995年に開催された第50回国民体育大会に向け、野球場︵いわきグリーンスタジアム、高校野球・硬式の会場として使用︶と共に﹁21世紀の森公園球技場﹂の仮称で整備され、ラグビーの会場として使用された[1]。こうした経緯もあり、球技場としてはこれまでラグビー場としての利用が多く、ジャパンラグビートップリーグの試合などが行われてきた。
一方、サッカーについては、1995年と1996年に日本プロサッカーリーグ︵Jリーグ︶のサテライトリーグ︵Jサテライトリーグ︶の会場として3試合、2014年9月21日に福島ユナイテッドFCがJ3リーグ公式戦︵グルージャ盛岡戦︶を開催している[2]。また、2020年にJFLに昇格したいわきFCがホームスタジアムとして位置づけ、当初11試合ホームゲームを行う予定だったが[3]、新型コロナウィルスの蔓延により前期第1-15節の開催が延期なしの中止となったため、後期第16節以後の8試合主催のうち、6試合の開催[4]に変更された。2021年[5]は主催17試合のうち9試合を開催している。
2014年にスポーツ振興くじ助成事業を活用して天然芝の全面張り替えを行っている[6]。
概要[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/00/Iwaki_Green_Field.jpg/250px-Iwaki_Green_Field.jpg)
2023年の改修工事[編集]
いわきFCは2022年にJ3リーグに参入するが、観客席がJ3ライセンスのスタジアム基準︵5000席以上︶を充足しておらず、諸室にも不備があることから、この時点ではホームスタジアムをJヴィレッジスタジアム︵広野町︶としてライセンスを申請し[7][8]、いわきグリーンフィールドでは特例的に開催できる2試合のみを行った[2]。また、2023年からはJ3リーグにおいてもホームスタジアムに照明設備を設置することが必須となるが、これについてはJヴィレッジスタジアムも充足をしておらず、喫緊の対応が必要となった。 こうした経緯も踏まえ、いわき市では2021年度からいわきグリーンフィールドの改修検討に着手。2022年2月27日に改修方針を発表[9][10]。観客席を2,730席︵バックスタンド1,200席、北サイドスタンド640席など︶増やし、夜間照明設備・大型映像装置の新設の他、J2ライセンス取得に向けた暫定的な運用を見据え、ドーピング検査室や記者席など例外適用申請[注釈 1]に必要な諸室の工事を行うこととした。これに合わせて、グリーンフィールドがいわきFCによる利用が増加することを見据え、隣接する多目的広場を人工芝に変更の上、簡易照明塔を新設する計画とした。 改修工事は2023年3月3日に完了し[12]、2023年のJ2リーグでは当スタジアムでいわきFCの全ホームゲームを開催している。施設概要[編集]
約2.7ヘクタールの敷地に130.88 m × 78.85 m の天然芝フィールドを有する。2022年の改修で2014 FIFAワールドカップで採用実績のある芝に張り替えた[13]。 観客席はメインスタンド1,594席・サブスタンド︵メインスタンドの南北両端側︶640席・バックスタンド2,328席・北サイドスタンド640席が椅子席で、南サイドスタンド︵1,188人︶が芝生席。スタジアム管理者による収容人員は以上の合算である6,400人とされている[14]が、Jリーグにおいては芝生席をカウントせず、メインスタンドの一部を記者席としているため、入場可能数を5,048人としている[15]。なお、改修前はバックスタンドの一部と北サイドスタンドも芝生席で、椅子席2,300席・芝生席3,300人の計5,600人収容であった。 2023年の改修工事では、トイレのうちバックスタンド側2か所の既存部を洋式便座に変更した上で、新たに屋外トイレ2か所と救護棟、南側サブスタンド奥にはサブスタンド棟として、試合後の記者会見のインタビューなどができるコーナーが設けられた。 照明塔︵4基・1,500Lx︶は調光機能があるもので、南北のゴール裏後方に設置。フィールド周辺への照明の拡散防止の観点から、器具角度を変えることによって周辺への露光を50Lx程度に抑えるなどの工夫を凝らしたほか、周辺の音もれ防止対策を施したスピーカーも設置している。 大型映像装置は600インチの高輝度フルカラーLED式で、2023年の改修工事で南側サイドスタンドに設置された。北側サイドスタンドには竣工当初からのパネル式スコアボード︵ラグビーの得点表示に対応したもの︶が残されている。 そのほか、メインスタンド下部にスタジアム基準を満たすドーピングコントロールルーム、シャワー室、トイレなどの増改築、記者席などの諸室が設けられた。命名権[編集]
いわき市では21世紀の森公園内の施設を対象に命名権を募集したところ、いわきグリーンフィールドと多目的広場については市内のレジャー施設﹁スパリゾートハワイアンズ﹂を運営する常磐興産が命名権を取得し、2023年10月1日より﹁ハワイアンズスタジアムいわき﹂の施設名を使用することになった[16]。契約期間は2023年10月1日から2028年9月30日までの5年間で、契約料は年額500万円︵税別︶。脚注[編集]
注記[編集]
出典[編集]
(一)^ “国民体育大会 過去大会の概要 第50回大会︵平成7年・1995年開催︶”. 日本スポーツ協会. 2022年11月3日閲覧。
(二)^ ab“日程・結果︵いわきグリーンフィールド︶”. J.LEAGUE Data Site. 2022年11月3日閲覧。
(三)^ いわきFC、Jヴィレッジ﹁4試合﹂ JFL・ホーム戦15試合 - 福島民友、2020年1月20日(2020年1月26日閲覧)
(四)^ 2020 公式戦 日程・結果
(五)^ 2021 公式戦 日程・結果
(六)^ “助成事業紹介︻スポーツ振興くじ助成‥福島県いわき市︼”. 日本スポーツ協会. 2022年11月3日閲覧。
(七)^ ﹃いわきFC 2021年シーズンに向けた﹁J3クラブライセンス﹂申請書類を提出 〜J3でのホームスタジアムをJヴィレッジスタジアムに〜﹄︵プレスリリース︶いわきFC、2020年6月30日。2020年7月25日閲覧。
(八)^ “いわきFC、J3ライセンス申請 ホーム競技場・Jヴィレッジ”. 福島民友. (2020年7月1日) 2022年11月3日閲覧。
(九)^ “グリーンフィールド、客席5000席に いわき市改修計画”. 福島民友. (2022年2月27日) 2022年11月3日閲覧。
(十)^ いわきグリーンフィールド改修整備事業
(11)^ ﹃新スタジアム検討委員会﹁IWAKI GROWING UP PROJECT ~想いを紡ぐ、地域を繋ぐ~﹂が始動﹄︵プレスリリース︶いわきFC、2023年6月19日。2023年10月21日閲覧。
(12)^ “いわきグリーンフィールド改修整備事業について”. いわき市 (2023年3月30日). 2023年9月4日閲覧。
(13)^ “いわきグリーンフィールドの整備ほぼ完了 天然芝はW杯スタジアム仕様に”. 福島民報. 2023年10月2日閲覧。
(14)^ “ハワイアンズスタジアムいわき︵いわきグリーンフィールド︶”. いわき市. 2023年10月21日閲覧。
(15)^ “ハワイアンズスタジアムいわき”. J.LEAGUE.jp. 2023年10月21日閲覧。
(16)^ “いわきグリーンスタジアム・いわきグリーンフィールドのネーミングライツパートナー及び愛称の決定について”. いわき市 (2023年9月4日). 2023年9月4日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- ハワイアンズスタジアムいわき - いわき市公園緑地観光公社
- ハワイアンズスタジアムいわき(いわきグリーンフィールド) - いわき市