与那国空港
与那国空港 Yonaguni Airport | |||||||||
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IATA: OGN - ICAO: ROYN | |||||||||
概要 | |||||||||
国・地域 | 日本 | ||||||||
所在地 | 沖縄県八重山郡与那国町 | ||||||||
種類 | 商業 | ||||||||
運営者 | 沖縄県 | ||||||||
運用時間 | 8:00 - 19:30 | ||||||||
敷地面積 | 58.2 ha | ||||||||
標高 | 15 m (49.4 ft) | ||||||||
座標 | 北緯24度28分03秒 東経122度58分47秒 / 北緯24.46750度 東経122.97972度座標: 北緯24度28分03秒 東経122度58分47秒 / 北緯24.46750度 東経122.97972度 | ||||||||
地図 | |||||||||
与那国空港の位置 | |||||||||
滑走路 | |||||||||
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統計(2019年度) | |||||||||
旅客数 | 101,562人 | ||||||||
貨物取扱量 | 444.4 t | ||||||||
発着回数 | 1,489回 | ||||||||
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空港の一覧 |
与那国空港︵よなぐにくうこう、英: Yonaguni Airport︶は、沖縄県八重山郡与那国町︵与那国島︶にある地方管理空港である。
概要[編集]
日本の空港で最西端に位置する。年間利用客数は、合計101,562人︵2019年度︶[2]。 那覇及び石垣への定期便が就航している。また、2016年以降、国内チャーター便が就航しており︵詳細は#沿革参照︶、空港ではチャーター便に対応するため、全日本空輸から売却を受けてタラップやASU (Air Start Unit) などの地上支援機材の常駐を進めている[3][4]。沿革[編集]
●1943年︵昭和18年︶6月 - 旧日本軍により建設される[1]︵滑走路延長は800メートル︶。 ●1958年︵昭和33年︶8月 - 民間航空の運航を開始する[1]。 ●1968年︵昭和43年︶ - 9月に滑走路乳剤舗装工事などが完成し、12月にYS-11が就航する[1]。 ●1973年︵昭和48年︶2月27日 - 政令により第三種空港に指定[1]。 ●1975年︵昭和50年︶3月15日 - 本土復帰に伴い日本の航空法が適用され、滑走路近くにある製糖工場の煙突が同法の規定に抵触するため、滑走路を短縮運用し延長800メートルで供用を開始[1]︵従来は米国法に準拠し、1,232メートルとされていた︶。これにより、YS-11の就航が不可能となる。 ●1985年︵昭和60年︶2月12日 - 滑走路延長をYS-11に対応する1,500メートルに延伸し供用開始[1]。 ●1999年︵平成11年︶7月15日 - 滑走路の舗装を強化し暫定ジェット化供用を開始し[1]、ボーイング737が就航する︵ただし、定員がYS-11の64名から130名に増えたため、従来の1日2往復から1往復に減便となった︶。日本トランスオーシャン航空 (JTA) のYS-11は、当空港と石垣空港を結ぶ968便を最後に退役した。 ●2000年︵平成12年︶7月21日 - 琉球エアーコミューター (RAC) が那覇 - 与那国線、石垣 - 与那国線を開設する︵いずれもDHC-8で週3日運航。これにより週3日ながら航空機による石垣島との日帰り旅行が再び可能になった[5][6]。後に週4日に増便︶。 ●2007年︵平成19年︶ ●3月15日 - 予定より5か月遅れ[7]で、滑走路延長が2,000メートルに延伸され供用を開始する[8]。 ●10月4日 - 立栄航空による台北へのチャーター便が運航される[9]。 ●2008年︵平成20年︶7月4日 - 復興航空による花蓮へのチャーター便が運航される[10]。 ●2013年︵平成25年︶1月7日 - この日をもってJTAによる定期便の運航が終了。翌1月8日からRACが石垣線を増便するとともに、那覇線を開設[11]。 ●2016年︵平成28年︶3月22日 - フジドリームエアラインズによる静岡空港からのチャーター便が運航される[12]︵2016年中に計3便運航︶。同社はその後も日本各地からのチャーター便を運航している[13]。JTA撤退の地元への影響と反応[編集]
2012年︵平成24年︶、JTAの構造改革に伴う路線再編として与那国空港からの同社の撤退およびRACによる代替運航が発表されて以降[14]、地元からは供給席数および積載貨物容量の減少に伴う経済への影響を懸念する声があることが報じられた。 供給席数についてはRACが使用する機材の定員が少ないことから、石垣線については1日あたり3便に増便するものの供給座席数が4割程度減少する。また、貨物の輸送力減少の一例として、特産品であるカジキについて従来は1便あたり10本程度積載可能︵JTA便によるボーイング737型機の場合︶であったものが2本に制限され﹁すべて運べない﹂︵JTA役員︶とされる[15]。また、石垣島から航空機による日帰りが可能となることについて、地元住民の利便性が増す反面、観光客が日帰りすることで宿泊客が減少するのではないかとの懸念も報じられた。与那国町長の外間守吉は、JTA便の復活を求めるとコメントした。一方、那覇線については従来の週4便運航から毎日運航に変更となった。なお、石垣線の2012年度上半期における搭乗率は44%であった[11]。 2016年︵平成28年︶、RACは現在使用している機材のカーゴコンビ︵客貨混合型︶であるQ400CCを4月15日より与那国線で運用することを発表した。この機材はこれまでの機材と比べ貨物積載量が2.5倍になっており、カジキについても5本まで積むことが可能となった。また、定員もこれまでの39人から11人多い50人となっている[16]。施設[編集]
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与那国空港(空撮)
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滑走路全景
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ターミナル内部
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搭乗口と待合室
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ターミナルビル(制限エリア内)
就航路線[編集]
- 琉球エアーコミューター (RAC)
いずれもDHC-8-400型機で運航される。
かつては日本トランスオーシャン航空 (JTA) も運航していた。
交通[編集]
最西端観光が町の委託を受けて島内各地を結ぶ路線バス︵運賃無料︶を運行しており、そのうち6便が当空港を経由する︵2018年12月1日時点︶[17][18]。脚注[編集]
(一)^ abcdefgh“与那国空港”. 沖縄県の空港. 沖縄県土木建築部. 2015年9月14日閲覧。
(二)^ ab“令和元年︵平成31年︶管内空港の利用概況集計表︵速報値︶” (PDF). 国土交通省大阪航空局. p. 8. 2021年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月14日閲覧。
(三)^ “機能強化で就航便増 ANA、支援機材を無償提供”. 八重山毎日新聞. (2016年12月10日) 2017年1月29日閲覧。
(四)^ “ANA、地上支援機材を売却”. 八重山毎日新聞. (2017年3月1日)
(五)^ “那覇から週3日運行/RACが与那国直行便”. 琉球新報. (2000年5月12日) 2013年3月6日閲覧。
(六)^ “企業情報・社史概要”. 琉球エアーコミューター株式会社. 2017年9月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月6日閲覧。 ※運航機種・ダイヤ詳細︵日帰り旅行の可否︶については記載なし。
(七)^ “与那国空港2000メートル滑走路供用開始を来年3月に変更”. 八重山毎日新聞. (2006年6月21日)
(八)^ “重量制限解除が課題 与那国空港”. 八重山毎日新聞. (2007年3月14日)
(九)^ “花蓮訪問団チャーター便で台北入り”. 八重山毎日新聞. (2007年10月5日)
(十)^ “与那国―花蓮、初のチャーター便飛ぶ”. 八重山毎日新聞. (2008年7月5日)
(11)^ ab“JTA、あす与那国路線から撤退 RAC単独運航へ”. 八重山毎日新聞. (2013年1月6日) 2013年3月6日閲覧。
(12)^ “FDAチャーターが与那国へ 200人余が来島の見通し”. 八重山毎日新聞. (2016年2月20日)
(13)^ “与那国町 過去最大のチャーター便26日までに18便就航”. 八重山毎日新聞. (2017年3月9日)
(14)^ “JTA与那国〜石垣路線、来年1月8日に撤退”. 八重山毎日新聞. (2012年11月10日) 2013年3月6日閲覧。
(15)^ “与那国線撤退、町に説明 RAC増便で対応 カジキ積載に制限 JTA”. 八重山日報. (2012年9月14日) 2013年3月6日閲覧。
(16)^ “新機材、15日から運航 RAC”. 八重山毎日新聞. (2016年4月6日) 2016年4月8日閲覧。
(17)^ “路線バス案内”. 与那国町 (2018年8月28日). 2019年3月3日閲覧。
(18)^ “路線バス”. 最西端観光. 2019年3月3日閲覧。
外部リンク[編集]
- 与那国空港(沖縄県の空港) - 沖縄県
- 与那国空港(空港情報) - 日本航空
- 交通アクセス - 与那国町 ※就航便および島内交通へのリンクなど。
- はばたけ どなんの島-与那国空港拡張整備事業 沖縄県公式チャンネル