阿蘇くじゅう国立公園
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阿蘇くじゅう国立公園 Aso Kujū National Park | |
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大観峰から見た阿蘇五岳 | |
指定区域 |
熊本県と大分県にまたがる阿蘇山と九重連山の火山地形[1][2] 北緯32度53分03秒 東経131度06分14秒 / 北緯32.88417度 東経131.10389度座標: 北緯32度53分03秒 東経131度06分14秒 / 北緯32.88417度 東経131.10389度 |
分類 | 国立公園 |
面積 | 72,678ha[3] |
指定日 | 1934年12月4日 |
運営者 | 環境省 |
年来園者数 | 2,219万人(2010年)[4] |
事務所 | 九州地方環境事務所 |
事務所所在地 |
〒862-0913 熊本県熊本市東区尾ノ上1-6-22 |
公式サイト | 阿蘇くじゅう国立公園(環境省) |
阿蘇くじゅう国立公園︵あそくじゅうこくりつこうえん︶は、熊本県と大分県にまたがる、九州中央部に位置する国立公園である。1934年12月4日、阿寒国立公園、日光国立公園、中部山岳国立公園、大雪山国立公園とともに指定された。1986年の改称以前は、阿蘇国立公園︵あそこくりつこうえん︶と呼ばれていた。
阿蘇五岳のひとつ、中岳の火口
●阿蘇山 - 世界最大級のカルデラ式火山。中央火口丘である阿蘇五岳︵中岳︵1,506m︶・高岳︵1,592m︶・根子岳︵1,433m︶・杵島岳︵1,326m︶・烏帽子岳︵1,337m︶︶や阿蘇谷・南郷谷およびそれを取り囲む外輪山などからなる。
●仙酔峡
●草千里
●阿蘇神社 - 肥後国の一宮。
●大観峰 - 阿蘇外輪山に位置する展望台。
●瀬の本高原
●菊池渓谷 - 四十三万滝︵日本の滝百選︶がある渓谷。森林浴の森100選。名水百選。
●白川水源 - 白川吉見神社から沸き出している水源。湧出量は毎分60トン。名水百選に選ばれている。
牧ノ戸峠から見た九重連山
●九重山︵九重連山︶ - 九州本土最高峰である中岳︵1,791m︶、主峰久住山︵1,786m︶をはじめ、稲星山︵1,774m︶、星生山︵1,762m︶、三俣山︵1,745m︶、大船山︵1,786m︶等の1,700m級の山々が連なる。
●坊ガツル、タデ原 - 九重連山にあるラムサール条約登録湿地。
●九重九湯︵宝泉寺温泉、壁湯温泉、川底温泉、龍門温泉、湯坪温泉、筋湯温泉、筌の口温泉、長者原温泉、寒の地獄温泉︶、法華院温泉 - 九重連山の山腹、山麓にある温泉。
●久住高原 - 九重連山南麓にある高原。与謝野鉄幹、晶子夫妻の句が残されている。
●飯田高原 - 九重連山北麓にある高原。川端康成の小説﹁波千鳥﹂の舞台となった。
●由布岳 - 新百名山のひとつ。豊後富士とも呼ばれる。
●鶴見岳 - 冬季に見られる霧氷や、別府湾の日の出で知られる。
●城島高原 - 鶴見岳南麓にある高原。
●志高湖 - 海抜600mにある高原の湖。キャンプ場が併設されている。
●高崎山︵高崎山自然動物園︶ - ニホンザルの群生で知られる山。1956年に分離、瀬戸内海国立公園に編入された。
概要[編集]
指定区域と名称の変遷[編集]
熊本県の旧名である﹁火の国﹂の由来といわれる阿蘇山と、大分県にあり九州本土最高峰の中岳を有する九重山︵九重連山︶を中心とする国立公園である。総面積72,678ha。 当初から九重山周辺も含まれていたが﹁阿蘇国立公園﹂の名称で指定された。1953年にはやまなみハイウェイの整備を前提に、沿線となる由布岳、鶴見岳、高崎山︵高崎山自然動物園︶*¹を拡張指定。1986年には、大分県知事および当時の関係7市町村の陳情を経て、﹁阿蘇くじゅう国立公園﹂と改称された。なお、﹁くじゅう﹂が平仮名であるのは、九重と久住の両地区︵どちらも読みは﹁くじゅう﹂︶での議論を踏まえてのものである。 ●高崎山は後に瀬戸内海国立公園の一部となる。特徴と植生[編集]
環境省は、特徴のひとつに火山地形を挙げている。やまなみハイウェイを起点に湧出する温泉群﹁くじゅう連山温泉郷﹂の他、筋湯温泉や長湯温泉など温泉が点在するほか、大岳および八丁原に地熱発電所が建設されている。 天然記念物に指定されていた国造神社の﹁手野のスギ﹂︵平成12年5月指定解除︶が知られるほか、久住山周辺のコケモモ、大船山周辺のミヤマキリシマ、スズランなどの高山植物が見られる。高原地域にはサクラソウ、リンドウ︵ハルリンドウ︶、ヒゴタイなどが群生。また、特別天然記念物のニホンカモシカが生息している。火山[編集]
阿蘇カルデラ、阿蘇山、九重山、由布岳、鶴見岳歴史[編集]
●1934年12月4日、阿蘇国立公園として指定される。 ●1953年9月1日、大分県の由布岳、鶴見岳、高崎山を拡張指定。 ●1956年5月1日、高崎山が分離、瀬戸内海国立公園へ編入。 ●1964年6月25日、やまなみハイウェイ、﹁有料道路別府阿蘇道路﹂として供用開始。 ●1986年9月10日、阿蘇くじゅう国立公園へ名称変更。 ●1994年6月25日、やまなみハイウェイ、料金徴収期間満了に伴い無料開放。観光スポット[編集]
熊本県[編集]
大分県[編集]
ビジターセンター[編集]
利用者数は2008年︵平成20年︶[5]。センター名 | 設置者 | 所在地 | 利用者数(人) |
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長者原ビジターセンター | 環境省 | 大分県玖珠郡九重町田野255-33 | 33,400 |
南阿蘇ビジターセンター | 熊本県阿蘇郡高森町高森3219 | 18,829 |
関連市町村[編集]
以下は市町村合併を反映した2006年5月現在のものであり、指定当時とは名称が異なる自治体も含まれる。
ギャラリー[編集]
関連項目[編集]
脚注[編集]
(一)^ “阿蘇くじゅう国立公園の区域図︵北部︶” (PDF). 環境省. 2012年10月8日閲覧。
(二)^ “阿蘇くじゅう国立公園の区域図︵南部︶” (PDF). 環境省. 2012年10月8日閲覧。
(三)^ “阿蘇くじゅう国立公園の公園紹介”. 環境省. 2012年10月8日閲覧。
(四)^ “国立公園の利用者数︵公園、年次別︶” (PDF). 環境省. 2012年10月8日閲覧。
(五)^ 環境省自然ふれあい推進室"表II-9 国立公園内ビジターセンター等利用者数"自然公園等利用者数調︵2013年3月16日閲覧。︶