「ITunes Store」の版間の差分
Clarus Moof (会話 | 投稿記録) 編集の要約なし |
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*2005年[[5月10日]]、[[ノルウェー]]、[[スウェーデン]]、[[スイス]]、[[デンマーク]]で配信開始。
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*2005年[[5月10日]]、[[ノルウェー]]、[[スウェーデン]]、[[スイス]]、[[デンマーク]]で配信開始。
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*2005年[[6月7日]]、日本経済新聞は日本版iTunes Music Storeが8月に開始されると報じたが、それに対してApple Computerは「この話は完全に間違いである」と声明を出した<ref>{{cite web|url=http://www.theregister.co.uk/2005/06/08/apple_japan_itunes/|title=Japan iTunes August launch report 'untrue'|author=Tony Smith|work=The Register®|date=2005-06-08|language=英語|accessdate=2007年9月26日 }}</ref>。Appleは2005年末にiTunes Music Storeを開始するために準備している状態だと主張した。 |
*2005年[[6月7日]]、日本経済新聞は日本版iTunes Music Storeが8月に開始されると報じたが、それに対してApple Computerは「この話は完全に間違いである」と声明を出した<ref>{{cite web|url=http://www.theregister.co.uk/2005/06/08/apple_japan_itunes/|title=Japan iTunes August launch report 'untrue'|author=Tony Smith|work=The Register®|date=2005-06-08|language=英語|accessdate=2007年9月26日 }}</ref>。Appleは2005年末にiTunes Music Storeを開始するために準備している状態だと主張した。 |
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*2005年[[7月14日]]、[[エイベックス・グループ]]のプレスリリースで、Apple Computer全額出資子会社である |
*2005年[[7月14日]]、[[エイベックス・グループ]]のプレスリリースで、Apple Computer全額出資子会社であるiTunes株式会社<ref name=":0">{{Cite web |title=iTunes Music Store - About Us |url=https://web.archive.org/web/20150510163652/http://www.apple.com/legal/internet-services/itunes/jp/about.html |website=web.archive.org |date=2015-05-10 |access-date=2023-06-02}}</ref>とエイベックス・グループのエイベックス・ネットワーク株式会社との楽曲提携合意が発表された。 |
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*2005年[[8月4日]]、日本での配信開始。レコード会社15社と提携し100万曲を用意、全体の90%を1曲150[[円 (通貨)|円]]、残りの10%を1曲200円で販売。 |
*2005年[[8月4日]]、日本での配信開始。レコード会社15社と提携し100万曲を用意、全体の90%を1曲150[[円 (通貨)|円]]、残りの10%を1曲200円で販売。 |
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**日本でのサービス開始が遅れた主な理由としては、デジタル著作権管理システム「[[FairPlay]]」が、楽曲の[[CD-R]]への書き込みを禁止していないことが、国内のレコード会社による[[コピーコントロールCD]]の展開と矛盾する点、またそれまでの日本国内での[[音楽配信]]の販売の平均的な価格に比べて、標準価格が安い点を一部のレコード会社が問題としたことなどが挙げられている。 |
**日本でのサービス開始が遅れた主な理由としては、デジタル著作権管理システム「[[FairPlay]]」が、楽曲の[[CD-R]]への書き込みを禁止していないことが、国内のレコード会社による[[コピーコントロールCD]]の展開と矛盾する点、またそれまでの日本国内での[[音楽配信]]の販売の平均的な価格に比べて、標準価格が安い点を一部のレコード会社が問題としたことなどが挙げられている。 |
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日本では、[[著作権]]保護の[[コピーガード]]やレコード会社の契約などの問題により、サービス開始が危ぶまれていたが、本国アメリカ合衆国に遅れること約2年、[[2005年]]︵[[平成]]17年︶[[8月4日]]よりサービスが開始され、世界的に展開する[[EMIミュージック・ジャパン]]︵現・[[ユニバーサルミュージック合同会社|ユニバーサル ミュージックLLC]] [[Virgin Music]]レーベル、当時は東芝EMI︶などの外国資本の音楽会社と、日本国内資本の[[エイベックス・グループ|エイベックス]]などの大手レコード会社および複数のインディーズ・レーベルにより楽曲が提供されてスタートを切り、サービス開始4日間で100万ダウンロード突破とアナウンスされるなど、歓迎ムードで迎えられた。なお、日本国内でのiTunes Storeの運営は、米Apple Inc.の子会社であるiTunes株式会社<ref |
日本では、[[著作権]]保護の[[コピーガード]]やレコード会社の契約などの問題により、サービス開始が危ぶまれていたが、本国アメリカ合衆国に遅れること約2年、[[2005年]]︵[[平成]]17年︶[[8月4日]]よりサービスが開始され、世界的に展開する[[EMIミュージック・ジャパン]]︵現・[[ユニバーサルミュージック合同会社|ユニバーサル ミュージックLLC]] [[Virgin Music]]レーベル、当時は東芝EMI︶などの外国資本の音楽会社と、日本国内資本の[[エイベックス・グループ|エイベックス]]などの大手レコード会社および複数のインディーズ・レーベルにより楽曲が提供されてスタートを切り、サービス開始4日間で100万ダウンロード突破とアナウンスされるなど、歓迎ムードで迎えられた。なお、日本国内でのiTunes Storeの運営は、米Apple Inc.の子会社であるiTunes株式会社<ref name=":0" />が行っている。
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開始からしばらくは参加していないレコード会社がいくつか存在していたが、2006年(平成18年)10月に[[BMG JAPAN]](現・[[ソニー・ミュージックレーベルズ]] [[アリオラジャパン]]レーベル)および[[アップフロントワークス]]が、2007年(平成19年)6月に[[ワーナーミュージック・ジャパン]]が、それぞれiTuens Storeでの楽曲提供を開始した。 |
開始からしばらくは参加していないレコード会社がいくつか存在していたが、2006年(平成18年)10月に[[BMG JAPAN]](現・[[ソニー・ミュージックレーベルズ]] [[アリオラジャパン]]レーベル)および[[アップフロントワークス]]が、2007年(平成19年)6月に[[ワーナーミュージック・ジャパン]]が、それぞれiTuens Storeでの楽曲提供を開始した。 |
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;購入方法 |
;購入方法 |
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:[[クレジットカード]]で決済するか、もしくはAppleが販売している[[プリペイドカード]](iTunes cardといい、金額は1,500円分・3,000円分・5,000円分・10,000円分・バリアブルカードがある)を購入し、そこから支払う。プリペイドカードには番号が記載されており、その番号をiTunesに入力すると自分のアカウントに入金される。ちなみに、プリペイドカードは購入時にレジで専用のバーコードを読み取る必要があり、[[万引き]]などで不正に入手したプリペイドカードは使えない。また、プリペイドカードは、発行国のiTunes Storeでしか認識されない{{Efn|仮に複数国のiTunes Storeでアカウントを持っている場合でも、プリペイドカードはそれぞれの国のものを別々に使用しなければならない。}}。 |
:[[クレジットカード]]で決済するか、もしくはAppleが販売している[[プリペイドカード]](iTunes cardといい、金額は1,500円分・3,000円分・5,000円分・10,000円分・バリアブルカードがある)を購入し、そこから支払う。プリペイドカードには番号が記載されており、その番号をiTunesに入力すると自分のアカウントに入金される。ちなみに、プリペイドカードは購入時にレジで専用のバーコードを読み取る必要があり、[[万引き]]などで不正に入手したプリペイドカードは使えない。また、プリペイドカードは、発行国のiTunes Storeでしか認識されない{{Efn|仮に複数国のiTunes Storeでアカウントを持っている場合でも、プリペイドカードはそれぞれの国のものを別々に使用しなければならない。}}。 |
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=== 対応[[オペレーティングシステム|OS]] === |
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2023年6月時点での対応OSは、 |
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* [[IOS 10|iOS 10.0]]以降, [[iPadOS 13]]以降, tvOS 9以降の[[ミュージック (アプリケーション)|Apple Music App]]<ref>{{Cite web |title=Apple Music |url=https://apps.apple.com/jp/app/apple-music/id1108187390 |website=App Store |date=2022-06-25 |access-date=2023-06-02 |language=ja-JP}}</ref><ref>{{Cite web |title=ライブラリ:Apple TVでミュージックをブラウズする/再生する |url=https://support.apple.com/ja-jp/guide/tv/atvb9ed3ea39/tvos |website=Apple Support |access-date=2023-06-02 |language=ja}}</ref> |
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* [[OS X El Capitan|macOS バージョン 10.11.4]] 以降 - iTunes for Mac 12.8.2<ref>{{Cite web |title=ダウンロード - iTunes for Mac 12.8.2 (日本) |url=https://support.apple.com/kb/DL1977?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP |website=support.apple.com |access-date=2023-06-02}}</ref> |
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** [[macOS Catalina]]以降にはiTunesは存在しないが、代わりのApple Music AppでiTunes Storeが利用できる<ref>{{Cite web |title=iTunes はどうなったのか? |url=https://support.apple.com/ja-jp/HT210200 |website=Apple Support |date=2021-06-18 |access-date=2023-06-02 |language=ja}}</ref>。
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* [[Microsoft Windows 10|Windows 10]] - iTunes for Windows 10<ref>{{Cite web |title=iTunes for Windows 10 をダウンロードして使う |url=https://support.apple.com/ja-jp/HT210384 |website=Apple Support |date=2022-10-27 |access-date=2023-06-02 |language=ja}}</ref> |
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* [[Android (オペレーティングシステム)|Android 5]] - Apple Music App<ref>{{Cite web |title=Android で Apple Music に参加する |url=https://support.apple.com/ja-jp/HT205365 |website=Apple Support |date=2021-03-15 |access-date=2023-06-02 |language=ja}}</ref> |
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===== 過去の対応OS ===== |
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;音楽の試聴 |
;音楽の試聴 |
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:すべての楽曲で90秒間(曲全体が90秒以下の場合はすべて)の[[ストリーミング]]試聴が可能。回数は無制限だが、保存は不可。他国のiTunes Storeの音楽も試聴可能。 |
:すべての楽曲で90秒間(曲全体が90秒以下の場合はすべて)の[[ストリーミング]]試聴が可能。回数は無制限だが、保存は不可。他国のiTunes Storeの音楽も試聴可能。 |
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:iTunes Storeで音楽ファイルを購入すると、アルバム・アートワークも自動的にダウンロードされる。アートワークのサイズは、基本的には1500×1500や1200×1200であるが、配信開始時期が古いものでは600×600のものも存在する(いずれもマキシシングル・アルバム作品の場合)。 |
:iTunes Storeで音楽ファイルを購入すると、アルバム・アートワークも自動的にダウンロードされる。アートワークのサイズは、基本的には1500×1500や1200×1200であるが、配信開始時期が古いものでは600×600のものも存在する(いずれもマキシシングル・アルバム作品の場合)。 |
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;iTunes Plus |
;iTunes Plus |
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:現在、すべての楽曲がDRMフリーで販売されている。このサービスはiTunes Plusと称され、ビットレートも256kbit/sに向上しているほか、購入者のApple IDが埋め込まれる以外はコピーフリーであり、AACに対応したプレーヤであれば直接再生が可能である。MP3に変換することもできる<ref name="iTunes Plus"/>。拡張子はm4a。また、すでに購入した楽曲でもiTunes Plusに対応した楽曲であれば0.30ドルの手数料を支払うことでアップグレードできるようになっている(ライブラリアップグレード)。2007年5月末のサービス開始当初は、購入済み楽曲の一括アップグレードのみであったが、2009年1月末からは楽曲やアルバム単位での個別アップグレードが可能となった。 |
:現在、すべての楽曲がDRMフリーで販売されている。このサービスはiTunes Plusと称され、ビットレートも256kbit/sに向上しているほか、購入者のApple IDが埋め込まれる以外はコピーフリーであり、AACに対応したプレーヤであれば直接再生が可能である。MP3に変換することもできる<ref name="iTunes Plus" />。拡張子はm4a。また、すでに購入した楽曲でもiTunes Plusに対応した楽曲であれば0.30ドルの手数料を支払うことでアップグレードできるようになっている︵ライブラリアップグレード︶。2007年5月末のサービス開始当初は、購入済み楽曲の一括アップグレードのみであったが、2009年1月末からは楽曲やアルバム単位での個別アップグレードが可能となった。
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;動画フォーマット |
;動画フォーマット |
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:2005年10月13日に2000以上のミュージックビデオ、6つの [[ピクサー・アニメーション・スタジオ]]のショートアニメーション、そして5つのTV番組(米国のみ)を各エピソード300円(1.99米ドル)で販売を開始した{{Efn|アメリカでは、新番組の第1話のみを期間限定で、iTunes Storeから無料ダウンロードできることがある。また、北米盤DVDボックスなどの購入特典として、iTunes対応の動画ファイルが無料で付いてくる(もしくはiTunes Store向けの無料ダウンロード用コードが封入される)ことがある。}}。動画部分は[[H.264]]形式、音声部分はAAC形式。音楽同様FairPlayで保護されてコンテナされている。開始当初は[[QVGA]]解像度(320x240画素)であったが、2006年9月12日より映画配信の開始とともに従来のコンテンツも含め、QVGAの4倍の[[VGA]]解像度(640x480画素)に変更した。音声の[[サンプリング周波数|サンプリングレート]]は44.1[[kHz]]、ビットレートは128kbit/s。拡張子は'''m4v'''。なお、音楽とは異なり、[[DVD]]などに映像として記録することはできない。 |
:2005年10月13日に2000以上のミュージックビデオ、6つの [[ピクサー・アニメーション・スタジオ]]のショートアニメーション、そして5つのTV番組(米国のみ)を各エピソード300円(1.99米ドル)で販売を開始した{{Efn|アメリカでは、新番組の第1話のみを期間限定で、iTunes Storeから無料ダウンロードできることがある。また、北米盤DVDボックスなどの購入特典として、iTunes対応の動画ファイルが無料で付いてくる(もしくはiTunes Store向けの無料ダウンロード用コードが封入される)ことがある。}}。動画部分は[[H.264]]形式、音声部分はAAC形式。音楽同様FairPlayで保護されてコンテナされている。開始当初は[[QVGA]]解像度(320x240画素)であったが、2006年9月12日より映画配信の開始とともに従来のコンテンツも含め、QVGAの4倍の[[VGA]]解像度(640x480画素)に変更した。音声の[[サンプリング周波数|サンプリングレート]]は44.1[[kHz]]、ビットレートは128kbit/s。拡張子は'''m4v'''。なお、音楽とは異なり、[[DVD]]などに映像として記録することはできない。 |
2023年6月2日 (金) 14:06時点における版
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開始 | 2003年4月28日 |
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対応機種 | macOS, Windows, Apple TV, iOS |
ファイル形式 | Unprotected AAC (.m4a) @ 256 kbit/s (music), protected AAC (.m4p) @ 32, 64 and 128 kbit/s (audiobooks), unprotected MPEG-4 Video (.m4v) (music videos), protected MPEG-4 Video (.m4v) (other video) |
著作権保護 | (Protected) Music:streaming to five computers every 24 hours, unlimited CDs (seven with an unchanged playlist), unlimited iPods and iPhones. |
コンテンツ | 28,000,000+ songs worldwide, 1,000,000+ podcasts (USA), 40,000+ music videos (USA), 3,000+ TV shows (USA), 20,000+ audiobooks (USA), 45,000+ movies (USA), 700,000+ App Store apps[1] |
プレビュー | 90 seconds (music, TV, videos, & audiobooks) 30+ seconds (movies) |
ストリーミング | Previews and podcasts only |
プロトコル | iTunes Music Store Protocol (itms://) |
利用可能地域 | See below |
特徴 | Allowance, "Just For You", Celebrity Playlists, gift certificates and gift cards, iMix, billboard charts, advanced search |
ウェブサイト | www |
概要
同社のソフトウェアであるiTunesを用いてApple IDを作成し、楽曲の購入・ダウンロードを行う。デジタル著作権管理機能を使用し、2003年4月28日にiTunes Music Store︵iTMS, アイチューンズミュージックストア︶として発表されたこのサービスは、同社製のデジタルオーディオプレーヤーであるiPodの一部サービスとして注目を集めた。 発表にあたり、当時のAppleのCEOであるスティーブ・ジョブズは﹁我々は違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ﹂と発言し[2]、実際にP2Pによる違法ダウンロードに匹敵する人気を持つサービスとなった[3]。 当初はiTunes Music Storeという名前が示す通り音楽配信のみだったが、のちに映画やミュージックビデオ、テレビ番組、Podcast、iPod向けゲーム、iPhone・iPod touch・iPad向けアプリケーション配信、映画レンタルなど、さまざまなサービスを提供するようになった。2010年11月からはiTunes Store Japanでも映画配信が開始された。ただし、テレビ番組の配信は、アメリカ合衆国や一部のヨーロッパ地域に限られているほか、App Storeに特化した国家や地域も多い。 iTunes Storeは2010年代前半に最盛期を迎えたが、2015年に﹁Apple Music﹂のサービスが提供開始されてからはiTunes Storeにおける音楽配信は下火となり、2019年ごろより映画の配信には﹁Apple TV﹂ブランドが使われるようになるなど、2010年代後半を通じて﹁iTunes Store﹂の名称は表舞台から姿を消しつつある。沿革
もともとは、アメリカ合衆国に支払い住所があるクレジットカードを保有するMac OS Xユーザだけがこのサービスを利用することができたが、AppleのCEOのスティーブ・ジョブズは、Microsoft Windowsおよびアメリカ合衆国外のユーザの両方をサポートする計画を発表した。iTunesのWindows バージョンおよびiTunes Music StoreからのWindowsプラットフォーム向けサポートはすぐに可能になると2003年10月16日に発表された。日本での展開
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
![]() 〒106-0032 東京都港区六本木六丁目10番1号 六本木ヒルズ |
法人番号 | 8011101043359 |
代表者 | 代表取締役 服部 浩 |
資本金 | 1億円 |
売上高 |
4134億7200万円 (2022年06月30日時点)[15] |
営業利益 |
276億2000万円 (2022年06月30日時点)[15] |
経常利益 |
278億9500万円 (2022年06月30日時点)[15] |
純利益 |
193億4800万円 (2022年06月30日時点)[15] |
純資産 |
194億7300万円 (2022年06月30日時点)[15] |
総資産 |
2862億8300万円 (2022年06月30日時点)[15] |
決算期 | 9月30日 |
シェア
日本の音楽配信市場は、主にレコチョクが提供するフィーチャーフォン向けの着うたフルが多数を占める︵2011年度は81%︶という特徴があり、iTunes StoreはCDなども含めた音楽市場全体の金額シェアで考えると5%に満たず[20]、諸外国に比べ低いシェアとなっている。 諸外国に比べ日本でのiTunes Storeのシェアが低い理由の一つとして、日本独自のレンタルCD店の普及が挙げられることがある[21][22]。 また、配信されている楽曲数こそ増えてはいるものの、配信形式はiTunes Plus︵AAC256kbps︶から大きく変わっておらず、2010年代以降は他社のサービスでハイレゾ音源の配信が開始され、非圧縮音源ないしロスレスでの音楽再生がデファクトスタンダードになったことで、iTunes Storeが時代遅れのサービスに成り下がったこともシェアが低い要因になっている。代金請求についての問題
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違法配信についての問題
2010年1月、iTunes StoreでPerfumeのアルバム﹃GAME﹄が違法配信されていることが判明した︵Perfume所属のアミューズは前述の備考通り当時日本のiTunes Storeに参加していなかった︶[28]。Copyright表記がCDの販売元のTokuma JapanではなくTukuma Japanであったこと、一部楽曲が本来のものではないことから事態が判明した。これを受け徳間ジャパンコミュニケーションズ︵以下徳間ジャパン︶はAppleに対し調査を要請した結果、海外のレーベルが徳間ジャパンの許諾を受けずに配信したものと判明した[29]。徳間ジャパンは法的措置も検討しており、Appleの音楽配信に対する審査体制への疑問が投げかけられることとなった。特徴および制限
ブラウズ 統合音楽管理ソフトiTunes内の専用ブラウザから利用する。なお、ペアレンタルコントロールによって、﹁iTunesは使えてもiTunes Storeは利用できない﹂ように設定することも可能である。 シェア 2006年9月時点、米国における合法音楽ダウンロード販売サービス市場で70%を超えるシェアを占める。 ラインナップ・参加レーベル 2007年5月現在、アメリカ合衆国版では500万以上、日本版では400万以上の曲が発売されている[30]。これはAppleと4つの主要なレコード会社、EMI、ソニーBMG、ユニバーサル、ワーナー・ミュージック・グループとの取引の成果であり、600以上のインディーズ・レーベルも含まれる。iTunes Storeでは ボブ・ディラン、U2、エミネム、シェリル・クロウ、スティングなど20以上のアーティストからの独自曲を含むさまざまな楽曲が提供されている。 顧客アカウント iTunesのアカウントは国家ごとに異なり、取得可能なアカウントは顧客の住所によって決まる︵iTunesの表示言語とは関係ない︶[注釈 8]。 購入方法 クレジットカードで決済するか、もしくはAppleが販売しているプリペイドカード︵iTunes cardといい、金額は1,500円分・3,000円分・5,000円分・10,000円分・バリアブルカードがある︶を購入し、そこから支払う。プリペイドカードには番号が記載されており、その番号をiTunesに入力すると自分のアカウントに入金される。ちなみに、プリペイドカードは購入時にレジで専用のバーコードを読み取る必要があり、万引きなどで不正に入手したプリペイドカードは使えない。また、プリペイドカードは、発行国のiTunes Storeでしか認識されない[注釈 9]。対応OS
2023年6月時点での対応OSは、過去の対応OS
Mac OS X v10.3.9以降、32bit版Windows XP SP2以降、32bit/64bit版Windows VistaおよびWindows 7、Windows 8︵RTは除く︶、iTunes Mobileを搭載した携帯電話、iOS。 音楽の試聴 すべての楽曲で90秒間︵曲全体が90秒以下の場合はすべて︶のストリーミング試聴が可能。回数は無制限だが、保存は不可。他国のiTunes Storeの音楽も試聴可能。 音楽フォーマット ビットレート256kbit/sのAAC形式で、拡張子はm4a。以前は後述するFairPlayで保護された128kbpsのAAC︵拡張子はm4p︶が使用されていた。 アルバム・アートワーク iTunes Storeで音楽ファイルを購入すると、アルバム・アートワークも自動的にダウンロードされる。アートワークのサイズは、基本的には1500×1500や1200×1200であるが、配信開始時期が古いものでは600×600のものも存在する︵いずれもマキシシングル・アルバム作品の場合︶。 iTunes Plus 現在、すべての楽曲がDRMフリーで販売されている。このサービスはiTunes Plusと称され、ビットレートも256kbit/sに向上しているほか、購入者のApple IDが埋め込まれる以外はコピーフリーであり、AACに対応したプレーヤであれば直接再生が可能である。MP3に変換することもできる[30]。拡張子はm4a。また、すでに購入した楽曲でもiTunes Plusに対応した楽曲であれば0.30ドルの手数料を支払うことでアップグレードできるようになっている︵ライブラリアップグレード︶。2007年5月末のサービス開始当初は、購入済み楽曲の一括アップグレードのみであったが、2009年1月末からは楽曲やアルバム単位での個別アップグレードが可能となった。 動画フォーマット 2005年10月13日に2000以上のミュージックビデオ、6つの ピクサー・アニメーション・スタジオのショートアニメーション、そして5つのTV番組︵米国のみ︶を各エピソード300円︵1.99米ドル︶で販売を開始した[注釈 10]。動画部分はH.264形式、音声部分はAAC形式。音楽同様FairPlayで保護されてコンテナされている。開始当初はQVGA解像度︵320x240画素︶であったが、2006年9月12日より映画配信の開始とともに従来のコンテンツも含め、QVGAの4倍のVGA解像度︵640x480画素︶に変更した。音声のサンプリングレートは44.1kHz、ビットレートは128kbit/s。拡張子はm4v。なお、音楽とは異なり、DVDなどに映像として記録することはできない。 FairPlay利用可能な国および地域
開始時期 | 国・地域 |
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2003年4月 | ![]() |
2004年6月 | ![]() ![]() ![]() |
2004年10月 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2004年12月 | ![]() |
2005年1月 | ![]() |
2005年5月 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
2005年8月 | ![]() |
2005年10月 | ![]() |
2005年12月 | ![]() |
2009年8月 | ![]() |
2011年9月 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2011年12月 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2012年6月 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2012年12月 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2015年9月 | ![]() |
- 楽曲がダウンロード可能な地域のみ記載
- 利用するには、原則として上記の国および地域に住所がなければならない。特定のコンテンツ目当てに住所を偽るケースもあるが、これは規約違反としてアカウント停止の対象となる。