日本航空
日本航空本社が入居する野村不動産天王洲ビル | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 |
JAL 日航 |
本社所在地 |
日本 〒140-0002 東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル 北緯35度37分12.0秒 東経139度45分4.1秒 / 北緯35.620000度 東経139.751139度座標: 北緯35度37分12.0秒 東経139度45分4.1秒 / 北緯35.620000度 東経139.751139度 |
設立 | 1951年10月1日 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 7010701007666 |
事業内容 |
定期航空運送事業及び不定期航空運送事業 航空機使用事業 その他附帯する又は関連する一切の事業 |
代表者 |
代表取締役会長 赤坂祐二 代表取締役社長執行役員 鳥取三津子 代表取締役副社長執行役員 斎藤祐ニ[2] |
資本金 |
2732億円 (2023年3月31日現在)[3] |
発行済株式総数 |
4億3714万3500株 (2023年3月31日現在)[3] |
売上高 |
連結:1兆3755億8900万円 単独:1兆1611億4500万円 (2023年3月期)[3] |
営業利益 |
連結:650億5900万円 単独:101億0900万円 (2023年3月期)[3] |
経常利益 |
連結:524億2900万円 単独:434億5500万円 (2023年3月期)[3] |
純利益 |
連結:344億2300万円 単独:327億4000万円 (2023年3月31日現在)[3] |
純資産 |
連結:8569億5700万円 単独:7054億7800万円 (2023年3月31日現在)[3] |
総資産 |
連結:2兆5206億0300万円 単独:2兆2454億8000万円 (2023年3月31日現在)[3] |
従業員数 |
連結:36,039人 単独:12,969人 (2023年3月31日現在)[3] |
決算期 | 毎年3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人[3] |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)15.97% 日本カストディ銀行(信託口) 4.36% 京セラ 1.74% 大和証券グループ本社 1.14% JP JPMSE LUX RE UBS AG LONDON BRANCH EQ CO 1.00% GOVERNMENT OF NORWAY 0.76% NOMURA INTERNATIONAL PLC A/C JAPAN FLOW 0.55% STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 0.54% 野村證券 0.53% SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT 0.50% (2023年3月31日現在)[3] |
主要子会社 |
ジェイエア 100.0% 日本エアコミューター 60.0% 北海道エアシステム 57.3% 日本トランスオーシャン航空 72.8% 琉球エアーコミューター 74.5%(間接) ZIPAIR Tokyo 100% スプリング・ジャパン 66.7% |
外部リンク |
www |
特記事項:連結経営指標は国際会計基準のため、売上高は売上収益、経常利益(損失)は税引前利益(損失)、純利益(損失)は親会社の所有者に帰属する当期利益(損失)、純資産は親会社の所有者に帰属する持分合計。 |
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法人番号 | 7010701007666 | |||
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設立 | 1953年10月1日 | |||
ハブ空港 |
東京国際空港[4] 成田国際空港[4] 大阪国際空港[4] 関西国際空港[4] 中部国際空港[4] | |||
焦点空港 |
新千歳空港 福岡空港 那覇空港 | |||
マイレージサービス | JALマイレージバンク | |||
会員ラウンジ |
JALラウンジ (計4種・世界28カ所)[5] | |||
航空連合 | ワンワールド | |||
保有機材数 | 144機 | |||
就航地 |
199路線 66カ国/地域 384空港[6] (コードシェア・日本国内含む) | |||
スローガン | 明日の空へ、日本の翼 | |||
本拠地 | 日本 東京都品川区 | |||
代表者 | 赤坂祐二 | |||
外部リンク |
www |
概説[編集]
JALグループを代表する中核事業会社として、一般には旧持株会社同様、日本航空、日航、JAL︵ジャル、ジェイエイエル︶と通称される。識別信号︵コールサイン︶は﹃JAPAN AIR︵ジャパン・エアー︶﹄、2レターコードはJLを使用。世界的な航空連合である﹁ワンワールド︵oneworld︶﹂に加盟している[10]。 JALグループ再編の一環として2004年に日本航空株式会社から、国際線と一部の国内線を担当する会社として﹁日本航空インターナショナル﹂に改編し、続いて国内線の多くを担当する日本航空ジャパンを吸収合併して、JAL便の運航を受け持つ単一の事業会社となった。2010年1月に会社更生法の適用を申請、更生手続の過程で持株会社﹁株式会社日本航空﹂や金融事業会社﹁ジャルキャピタル﹂などを吸収合併した[11]。 ANAホールディングス傘下の全日本空輸︵ANA︶とあわせて﹁航空大手2社﹂などと呼ばれる[12][13]。 日本航空電子工業、日本航空学園︵日本航空大学校、日本航空高等学校、日本航空教育協会、ジャネット︶、新日本航空、日本航空高圧、日本航空協会、日本航空機操縦士協会、日本航空技術協会などとは別組織であり、資本上の関係はない[注釈 1]。歴史[編集]
歴代経営陣一覧[編集]
就任年月 | 代表取締役社長(前職) | 代表取締役会長(前職) |
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1951年8月 | 柳田誠二郎(日本銀行副総裁) | 藤山愛一郎(日本商工会議所)会頭 |
1953年10月 | 原邦造(旧三井財閥幹部) | |
1961年1月 | 松尾静磨(航空庁長官) | |
1963年5月 | 植村甲午郎(日本経済団体連合会副会長) | |
1969年5月 | 伍堂輝雄(日本経済団体連合会専務理事) | |
1971年5月 | 朝田静夫(運輸事務次官) | 松尾静磨(代表取締役社長) |
1973年5月 | 小林中(アラビア石油代表取締役社長) | |
1977年6月 | 植村甲午郎(日本経済団体連合会名誉会長) | |
1979年6月 | 堀田庄三(住友銀行代表取締役会長) | |
1981年6月 | 高木養根(代表取締役副社長) | |
1983年6月 | 花村仁八郎(日本経済団体連合会副会長) | |
1985年12月 | 山地進(総務事務次官) | |
1986年6月 | 伊藤淳二(鐘紡代表取締役会長) | |
1988年6月 | 渡辺文夫(東京海上火災保険代表取締役会長) | |
1990年6月 | 利光松男(代表取締役副社長) | |
1991年6月 | 山地進(代表取締役副会長) | |
1995年6月 | 近藤晃(代表取締役専務) | |
1998年6月 | 兼子勲(代表取締役専務) | |
2004年6月 | 新町敏行(代表取締役副社長) | 兼子勲(代表取締役社長) |
2006年6月 | 西松遥(代表取締役専務) | 新町敏行(代表取締役社長) |
2008年3月 | ||
2010年2月 | 大西賢(日本エアコミューター代表取締役社長) | 稲盛和夫(京セラ代表取締役名誉会長) |
2012年2月 | 植木義晴(専務執行役員) | 大西賢(代表取締役社長) |
2018年4月 | 赤坂祐二(常務執行役員整備本部長・JALエンジニアリング代表取締役社長) | 植木義晴(代表取締役社長) |
2024年4月 | 鳥取三津子(代表取締役専務、カスタマー・エクスペリエンス本部長、グループ最高顧客責任者) | 赤坂祐二(代表取締役社長) |
- 2002年10月の日本航空、日本エアシステムの経営統合から2004年6月の商号変更までは、日本航空システムの経営陣。2010年12月の合併から2011年4月の商号変更までは日本航空インターナショナルの経営陣。
- 会長職は空白期間がある。
株主[編集]
ロゴマーク[編集]
「鶴丸」(1959年 - 2002年、2011年 - 現在)[編集]
白 | 猩々緋 | 墨色 | シルバー[38] |
﹁The Arc of the Sun﹂︵太陽のアーク︶︵2002年 - 2011年︶[編集]
塗装[編集]
6代目塗装﹁鶴丸﹂︵2011年 - 現在︶[編集]
●2011年4月1日に採用された3代目﹁鶴丸﹂塗装。ホワイトボディに﹁JAPAN AIRLINES﹂の斜体字が表記され、尾翼には新しい﹁鶴丸﹂が入る[40]。機種名表示は5代目塗装をそのまま踏襲する。 ●特別塗装機として、﹁大気観測プロジェクト CONTRAIL﹂[45]、﹁ロンドンオリンピック﹁がんばれ!ニッポン!﹂﹂[46]、﹁スタジオジブリ﹁空を飛ぶ。﹂特別デカール機﹂[47]、﹁ピンクリボンJET﹂[48]﹁Suicaのペンギンジェット﹂[49] などがある。2015年には日本航空が、2013年に日本での開催が決定した2020年夏季オリンピック・パラリンピック︵2020年東京オリンピック︶のオフィシャルパートナーに決定したことで、2020年東京オリンピック大会応援のための特別塗装機が運航されることとなった。第一弾として2015年6月27日より特別塗装機﹁JAL FLY to 2020 特別塗装機﹂を運航している。特別塗装と同時に日本オリンピック委員会のオリンピックシンボルなどが特別塗装の対象となったB777-300型機︵JA751J︶に描かれている。 ●B737-800・B767-300ER一部機材・E170・E190のようにウイングレットが装備されている機材は銀色で塗装されている。2019年9月から導入されたA350-900ではウイングレットが赤色と銀色のグラデーションに変更された。5代目塗装﹁太陽のアーク﹂︵2002年 - 2011年︶[編集]
運航機材[編集]
ボーディング・ミュージック[編集]
国内線[編集]
定期便就航地[編集]
JALグループ全体[注釈 3]での就航地を記載。 季節運行便・コードシェア便[56]も記載。※印はコードシェア便のみ就航する空港、〇印は季節運航便の就航空港。 太字はJALグループの拠点空港︵ハブ空港︶。斜字は焦点空港。 2024年4月1日現在。- 九州地方
過去の定期便就航空港[編集]
運賃体系[編集]
国内線機内クラス[編集]
2022年10月30日現在、羽田 ‐ 伊丹線・新千歳線・福岡線・広島線・鹿児島線・那覇線、伊丹 - 那覇線の一部の便ではファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラス体制を取っているが、そのほかの多くの路線ではクラスJと普通席の2クラス体制となっている[注釈 4]。また、期間によっては羽田 - 石垣線にもファーストクラスサービスが提供されることがある。2014年5月28日からは羽田 - 福岡線にWelcome! New Skyプロジェクトの一環として、機内インテリアを刷新し、国内航空会社としては初めて国内線に機内インターネットサービスを利用できる新機材﹁JAL SKY NEXT﹂をボーイング777-200に導入。JAL SKY NEXTはボーイング777-300など77機に導入された[58]︵機内インターネットサービスは2014年7月導入︶。ファーストクラス[編集]
機内サービス[編集]
機内食は、朝、昼、夕食時間帯において、洋食、または和食を提供する。羽田 - 伊丹線・広島線︵後述︶はサービス内容が異なる。日帰りの顧客を考慮して、メニューの重複ないよう配慮している。メイン料理や洋食のパン、和食の御飯は温めて提供される。夕食は各地の有名レストランや隠れ家的な高級レストラン、高級料亭プロデュースの食事が提供される。10日毎にメニューが更新される。機内食メニューはJALホームページから写真付きで確認できる。 羽田 - 伊丹線・広島線は、飛行時間の関係からコールドミール、および和食の味噌汁、洋食のスープなどが省略される。それ以外の路線では希望者に﹁うどんですかい﹂・﹁らーめんですかい﹂のサービスがある。 飲み物は、焼酎﹁森伊蔵﹂などをグラスや陶器で無償提供するほか、各種ビールやソフトドリンク、茶類も無償で提供される。また、全国紙やスポーツ紙の提供、機内における上着の預かりサービスも提供する。地上サービス[編集]
出発時には専用チェックインカウンターや専用保安検査場の利用と﹁ダイヤモンド・プレミア ラウンジ﹂︵羽田空港・新千歳空港・伊丹空港・福岡空港・那覇空港︶を用意する。そのほか優先搭乗、手荷物の無償上限の40キログラムへの引き上げや到着時の手荷物の優先手渡しサービス、区間マイルの50%割増加算を提供する。シート[編集]
機内最前部に、日本の航空会社の国内線専用シートとしては最大の占有スペースを持つ。前後ピッチ130センチメートル、座面幅53センチメートル、ひじ掛け幅33センチメートル、最大42度のリクライニング角の、レッグレストとフットレストが装備された本皮シートを設置する。また、この専用シートは大型パーティションを持つほか、ノイズキャンセリング機能つきヘッドホンや専用のスリッパ、ブランケット、クッションも提供する。クラスJ[編集]
機内サービス[編集]
シート[編集]
グッドデザイン賞を受賞した、平均47センチメートルと普通席に比べて幅の広い座面とひじかけ、フットレストと引き出し型テーブルを持つ、平均97センチメートルの広いピッチを持つシートを用意している。なお、国際線機材により運航される場合は、ビジネスクラスのシートが提供されるほか、シート切り替えが終わっていない機材については旧レインボーシートおよびスーパーシートをそのまま流用していたが、現在はJAL SKY NEXT仕様に更新されている。普通席[編集]
機内サービス[編集]
シート[編集]
ドイツのレカロ製のシートを中心に、機種や導入時期により数種類のシートが提供されている。なお、元日本エアシステムのボーイング777-200には個人用テレビが装備されており時刻表でも﹁7J2﹂の表示で区別されていたが、順次ファーストクラス設定機材に改修され、その際にシートも交換されて他のボーイング777-200と同じく個人用テレビのない内装になった。その後、A350および787に導入されたシートには個人用モニターが設置された。国際線[編集]
就航都市︵貨物便除く︶[編集]
就航路線[編集]
2024年4月1日現在。コードシェア便による就航路線は除外する。〇印は季節運航便または繁忙期限定便。 自社国際線路線を開設している国内の空港は東京国際空港︵HND︶・成田国際空港︵NRT︶・関西国際空港︵KIX︶・中部国際空港︵NGO︶の4空港である。 2024年現在でも、新型コロナウイルス感染症及びロシアによるウクライナ侵攻の影響が残っており、ロシア路線を中心に多数の運航計画変更が発生している[66][67]。- イギリス
-
- 羽田 - ロンドン(ヒースロー)
- ロシア [注釈 7]
-
- 羽田 - モスクワ(シェレメーチエヴォ)
- 成田 - ウラジオストク
- アメリカ合衆国
-
- 羽田 - ニューヨーク(JFK)
- 羽田 - ダラス(フォートワース)
- 羽田 - シカゴ(オヘア)
- 羽田・成田・関西 - ロサンゼルス
- 羽田・成田 - サンフランシスコ
- 羽田・成田・関西・中部 - ホノルル
- 成田 - ボストン
- 成田 - シアトル
- 成田 - サンディエゴ
- 成田〇 - カイルア・コナ
過去の定期就航地[編集]
1970年代中ごろまでは航空機の航続距離が短かったこともあり、給油のために最終目的地までに数か所経由することが多く、協定により有償乗客の乗降が不可能な空港に純粋な給油目的で寄航(テクニカルランディング)することも多かった。また、特に南回りヨーロッパ線は、シベリア経由北回りヨーロッパ線の就航便数が限られていたことや、中東の産油国に乗り入れることによる関係構築という日本の国策もあり、南アジアや中東の都市に多数寄港していた。そのほか、経営破綻によって撤退やコードシェア便に変更した路線もある。
ロシアによる軍事侵攻問題が勃発した際には西側各国のキャリアが保安面の問題からロシア上空(シベリアルート)を飛行できなくなったが、JALはかつての運航経験もあり、日系では早期に極圏航路による欧州直行運航に漕ぎ着けた。ただし復路は偏西風の関係などで南回りのトルコ、中央アジア航路を選択することもある。
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不定期便[編集]
東京成田、大阪関西、名古屋中部、札幌新千歳、福岡、北九州など日本国内各地の空港からモントリオール、アンカレッジ、コロール、デンパザール、ザグレブ、ブダペスト、トロント、ウランバートル、フェアバンクス、マジュロなどへ不定期便またはチャーター便、プログラムチャーター便として就航している[70][71]。運賃体系[編集]
1994年4月から実施された新しい日本発国際航空運賃制度にもとづき、エコノミークラスを対象とした正規国際線割引運賃﹁JAL悟空﹂を運輸省︵当時︶に認可申請し、同月1日から実施した。その後、事前購入割引による複数の割引運賃を導入したほか、正規国際線割引運賃をビジネスクラスにも拡大した[72]。機内サービス[編集]
国際線機内サービスの特徴として、かつては和服でおしぼりやうちわを手渡すサービス[73]や、和食機内食の提供を行い好評を得た。ほかにも、和室風の空港ラウンジや、ダグラスDC-8やボーイング747などの最新鋭機の導入[68]、機内ラウンジ[74]や寝台席[75]などの豪華な機内仕様、清潔さを保った機内などに代表される日本的なサービスや新サービスの積極的導入を行い、高評価を得た。1980年9月には日本の航空会社として初のビジネスクラスの導入を行った。 2000年代後半以降、ファーストクラスやビジネスクラスにおいては、市場では入手困難な日本酒や焼酎、炊飯器による炊き立てご飯、法被やナイトガウンを提供するなど日本的なサービスを再び強化している。これらのサービスは、ファーストクラスやビジネスクラスの主な顧客層である日本人ビジネスマンのみならず、日本国外の旅行専門誌[76] や富裕層向け雑誌[77]、日本を訪れる外国人ビジネスマンにも好評を得ている[76]。 2008年6月10日、ファーストクラスやエグゼクティブクラス︵現在のビジネスクラス︶、エコノミークラスへ快適性を増した新型シートと機内エンターテイメントの導入を発表した[78]。新デザインの﹁シェルフラットシート﹂がグッドデザイン賞を受賞した[79]。国際線機内クラス[編集]
2015年現在はファーストクラスとビジネスクラス、2007年12月にビジネス旅客の多い長距離路線を中心に導入されたプレミアムエコノミー[86] とエコノミークラスの4クラスがある。多くの地方発着路線や短・中距離路線、ハワイやグアム線などのリゾート路線、一部の長距離路線ではビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制になっている。クラスごとにイメージカラーが設定されており、ファーストクラスは赤、ビジネスクラスは紺、エコノミークラスは緑となっている。このイメージカラーは空港カウンターや搭乗券、荷物タグなどにあしらわれている。 現行の運航機材の多くは2008年6月10日に発表された座席[87] をベースとしている。2012年9月13日には、2013年1月から導入する全クラスの最新の座席と機内食を発表している[80]。シートスペック[編集]
機能/タイプ | JAL Suite | JAL Skysleeper SOLO | Shell flat seat neo | Shell flat seat | Skyrecliner | スカイラックスシート | ミレニアムエディション | スカイシェルシート |
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シートピッチ | 211 cm | 200 cm | 153 cm | 157 cm | 129.5 cm | 119–127 cm | 112–127 cm | 97 cm |
リクライニング角度 | 180° | 180° | 171°(ライフラット) | 170°(ライフラット) | 132° | 152° | 139° | - |
ヘッドレスト | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フット・レッグレスト | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ランバーサポート | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
シェル | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | ○ |
電動アシスト | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
ハイポジションテーブル | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
バーテーション | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
PC電源(コンセント) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
AVOD | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
肘掛下収納 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × |
LAN接続 | × | × | × | × | × | × | × | × |
USB・RCA端子 | × | × | ○ | × | ○ | × | × | × |
読書灯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
装備機種 | 777-300ER | - | 787-8(一部) | - | 767-300ER(一部) | - | 738 | - |
ファーストクラス[編集]
サービス[編集]
ファーストクラス向けの訓練を受けた客室乗務員のみがサービスを担当する。機内食は、日本料理が﹁京都料理芽生会﹂、フランス料理は﹁日本エスコフィエ協会﹂が監修したメニューが提供され、内容は他のクラスに比べグレードアップした内容となり、機内食の事前予約も受け付けているほか、10種類以上のアラカルトメニューも用意されている。アルコール類も、芋焼酎﹁森伊蔵﹂や日本酒﹁磯自慢﹂や﹁飛露喜﹂、﹁シャンパーニュ・テタンジェ﹂や﹁ポル・ロジェ﹂、﹁ヴーヴ・クリコ﹂、﹁シャンパーニュ サロン﹂などの最高級銘柄が提供される。後閑信吾監修のカクテルには黒糖リキュール﹁KOKUTO DE LEQUIO﹂も用いられる[88]。 ポーチに入った資生堂特製の男性、女性別の専用アメニティセットや羽根布団が用意されるほか、オーディオもボーズ製のノイズキャンセリングヘッドホン﹁クワイアットコンフォート2﹂が採用されている。 主要空港では、ファーストクラス専用チェックインカウンターや専用空港ラウンジの提供がされるほか、ヨーロッパ線とアメリカ大陸線︵ハワイ線と他社運航のコードシェア便は対象外︶の対象料金での利用者は、成田国際空港から東京都区部へのヘリコプター︵森ビルシティエアサービスのユーロコプター EC 135︶による無料移動サービスも提供されていた[注釈 8][89]。シート[編集]
2008年8月から、東京 - ニューヨーク線に19インチの個人モニターやPC電源などが装備された半個室型シート﹁JAL SUITE﹂が導入された。なお、2008年9月から東京 - サンフランシスコ線にも導入されたほか、2009年度以降もロサンゼルス線やシカゴ線、ジャカルタ線にも導入された。同シートには、テンピュールとのコラボレーションによる専用マットレスと枕が提供される。 ヨーロッパ線は、1980年代に導入されていた寝台サービス﹁スカイスリーパー﹂のイメージを取り入れた﹁JAL SKYSLEEPER SOLO﹂が導入されていた[90]。イギリス人デザイナーのロス・ラブグローブがデザインし、イタリアのポルトローナ・フラウ製の皮革を採用したフルフラットやマッサージ機能、靴入れや小物入れ、オンデマンド対応の個人テレビやPC電源などが利用できる。2013年1月から、東京 - ロンドン線にも23インチの個人モニターなどを備えた﹁NEW JAL SUITE﹂が導入された[80]。-
JALスイート
-
スカイスリーパー・ソロ
ビジネスクラス[編集]
歴史[編集]
サービス[編集]
シート[編集]
東京/大阪 - ロサンゼルス線やロンドン線などの欧米線、ジャカルタ線やシドニー線などのアジア、オセアニア路線では、クラス最大級23インチの個人用モニターを持つフルフラットシート﹁JAL SKY SUITE﹂が装備されている。さらに、2015年の夏ダイヤからはフルフラットシートの﹁JAL SKY SUITE II﹂を装備したボーイング767-300ERをホノルル線や近距離の羽田-上海、広州線にも就航させるなど、サービスがかなり向上している。SKY SUITEシリーズは種類が増えて命名ルールが独特なものになっている。名称 | 略称 | 機材 | 配列 | 個人用モニタ |
---|---|---|---|---|
SKY SUITE | SS7 | B777-300ER | 2-3-2 横7席 | 23インチ |
SKY SUITE | SS8 | B787-8 | 2-2-2 横6席 | 23インチ |
SKY SUITE | SS9 | B787-9 | 2-2-2 横6席 | 23インチ |
SKY SUITE II | SS6 | B767-300ER | 1-2-1 横4席 | 15.4インチ |
SKY SUITE III | SS9 II | B787-9 | 1-2-1 横4席 (斜め配置) | 17インチ |
また、シンガポール線やバンコク線などの中距離アジア線に就航するボーイング777-200ERにも、最大157センチメートルのシートピッチを持つライフラットシートに、10.4インチの個人用モニターやPC電源などが装備された「JAL SHELL FLAT SEAT」が導入されている。また、最新のシートを搭載したB777-200ER (SS2)に更新されつつある。中国線などの短中距離国際線に就航する一部のボーイング767-300ER、737-800型機には、シートピッチが小さくリクライニング角度が浅い「スカイラックスシート」が装備されている。2010年10月から、新造機の767-300ERに10.6インチの個人用モニターやPC電源、USB端子などが装備された新座席「JAL SKYRECLINER」が、羽田発の韓国、台湾線に投入されている。詳しい座席仕様や機内食などのサービスの詳細は、JALホームページ で確認ができる。
-
JAL SHELL FLAT SEAT
-
国際線運用時のSHELL FLAT SEAT(背面)
プレミアムエコノミークラス[編集]
エコノミークラス[編集]
地上サービス[編集]
無料バスサービス[編集]
エコノミークラスの正規割引運賃︵一部運賃を除く︶以上のクラスおよびマイレージ特典を利用し搭乗した場合、下記のバスサービスが無償で利用できる。 ●北京首都国際空港 - 天津市内各所 ●フランクフルト空港 - デュッセルドルフ市内︵ホテル日航デュッセルドルフ︶JALファミリーサービス[編集]
日本人ビジネスマンおよびその家族の日本国外への赴任や帰任時、赴任中の家族訪問時の出発地ならびに到着地の空港における各種支援サービスや機内サービスの提供を行っている。 なお、成田空港、関西空港に設置されていたJALファミリーサービス専用ラウンジは2014年1月31日をもって閉鎖された[97]。デジタル証明書アプリ[編集]
デジタル証明書アプリを使用することで、COVID-19の流行により、海外渡航におけるウイルス感染症の検査結果やワクチン接種証明書など渡航に必要な書類などの情報を利用者のスマートフォンなどの電子機器上で管理し、検疫などで提示確認可能となる。スイスの非営利組織であるコモンズ・プロジェクトが推進するデジタル証明﹁コモンパス﹂とIATA︵国際航空運送協会︶が推進し世界23社の航空会社が実用化に向けた取り組みに参加している﹁IATAトラベルパス﹂、米Daon社が提供し既に米国一部路線で運用されている﹁VeriFLY﹂の3種を実証試験を営業便で実施[98]。同年10月から﹁VeriFLY﹂を北米本土路線から運用開始し、順次運用可能路線を増やすとしている[99]。サービス[編集]
機内サービス[編集]
客室乗務員[編集]
国内線には日本採用の客室乗務員しか乗務しないものの、国際線では多くの路線においては日本採用の客室乗務員のほかに、香港採用、上海採用、シンガポール採用、バンコク採用︵旧JALウェイズから転籍︶、台北採用︵旧日本アジア航空から転籍︶、ヨーロッパ採用︵フランクフルトとロンドン︶の客室乗務員が在籍し、各採用地を拠点に乗務している。また、サービスなどは行わない機内通訳として、ソウル採用のスタッフも韓国線の一部に乗務している。これらの客室乗務員は日本語や英語の訓練も受けており、現地語以外にも日本語や英語で基本的な会話が可能である。日本ならではの丁寧できめ細かいサービスは国際的に高い評価を受けている。 過去には一部の国際線で、女性客室乗務員による着物着用のサービスが行われていた[100]。しかし、機内で着用の手間がかかるうえ、緊急時の対応に支障が出ることなどから1980年代後半に廃止された。機内食[編集]
飲み物[編集]
国内線では、全てのクラスで、ジュースやコーラ、温かいお茶と冷たいお茶、コーヒーやビーフコンソメスープ、ミネラルウォーター、JALオリジナルの﹁スカイタイム﹂などの飲み物が無償で提供されている。 国際線では、すべてのクラスで、ソフトドリンクやお茶、コーヒーやオニオンコンソメスープなどのノンアルコール飲料の無償提供に加え、ワインやビール、ウイスキーなどのアルコール類も無償で提供している[102]。個人用テレビ[編集]
2015年現在、国際線の全機材の全クラスで個人用液晶テレビが設置されており、オンデマンド形式によるビデオ・オーディオおよびビデオゲームプログラム、映画︵jal mooove!︶を提供している。国際線の個人用エンターテイメントシステムはMAGICと名付けられており、2018年現在運用されている機材には、導入時期によって﹁MAGIC Ⅲ﹂から﹁MAGIC Ⅵ﹂まで4タイプが存在している。国内線においては2019年から導入されたエアバスA350-900型機並びにボーイング787-8型機の全席に個人用モニターが設置されている。過去には日本エアシステムから引き継いだボーイング777-200型機にも個人用液晶テレビが設置されていたが、順次日本航空仕様の座席に改装され、2013年までに消滅した[104]。機内誌[編集]
雑誌・新聞[編集]
国際線の場合、すべてのクラスに﹃週刊文春﹄や﹃週刊新潮﹄などの週刊誌のほか、﹃婦人画報﹄や﹃an・an﹄、﹃BRUTUS﹄や﹃MEN'S EX﹄などのファッション雑誌、﹃週刊東洋経済﹄などの経済誌、﹃SEVEN SEAS﹄など数十種類の雑誌、子供向けの絵本や子供向けの漫画単行本も搭載されている。また、﹃TIME﹄や﹃Newsweek﹄、﹃The New Yorker﹄や﹃VOGUE﹄などの英語誌、出発地の地元有力誌も搭載されている。新聞は、ファーストクラスとビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスには国主要紙のほか、The Wall Street JournalやFinancial Timesなどの国際経済紙、出発地の地元言語の有力紙や出発国の日本語紙などが搭載されている[106]。 国内線の場合、普通席と﹁クラスJ﹂には機内誌以外の雑誌、新聞の搭載はないが、子供向けの絵本や子供向けの漫画単行本は用意されている。ファーストクラスには日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞と、The Japan Timesなどの英字紙、スポーツニッポンや日刊スポーツなどのスポーツ紙、中日新聞や西日本新聞など出発地の有力地方紙も搭載されている[106]。定時到着率世界第1位[編集]
アメリカの調査会社﹁Conducive Technology﹂社が発表する定時到着率において、世界第1位の認定を受けている。 2012年1月から12月までの実績では、国内線・国際線の定時到着率が90.35%となり世界の大手航空会社29社の中で第1位の認定︵Major International Airlines部門︶を受けたほか、合計3部門で世界第1位に認定された[107]。2011年1月から12月までの実績では、コードシェア運航を含むキャリア別ネットワーク部門において世界第1位に認定された[108]。2009年1月から12月までの実績では、世界の主要航空会社46社の定時到着率調査において、日本航空が90.95%で世界第1位となった[109][110]。プライオリティ・ゲスト対応[編集]
障害者やけが人、病人などのために、用途や体格差に合わせて用意された空港用車椅子や機内用車椅子、車椅子対応の機内トイレや点字案内、簡易筆談ボードやJALスマイルサポートカウンター︵成田国際空港第2ターミナル国際線のみ︶、ストレッチャーや医療用酸素ボンベなどが用意されている。なお、一部のサービスは事前予約が必要である[111]。子供向け玩具[編集]
幼児から小学生程度の年齢の子供を対象とした子供向け玩具が年齢や性別に合わせて複数種類用意されており、対象となる希望者には無償で提供されている。JAL DOCTOR登録制度[編集]
公益社団法人日本医師会と連携し、機内で具合の悪くなった乗客の応急処置に協力する医師の事前登録制度である。医師がJALマイレージバンク会員で、JAL公式ウェブサイトでの事前登録が必要であるが、医師がどこに座っているかを客室乗務員が事前に把握することで、急病の患者に早く対応できるようになる。同様の制度は、日本の航空会社では日本航空が初めてである[112]。医薬品・医療用具[編集]
国内線、国際線のすべての機材︵ジェイエアや琉球エアーコミューターを除く︶には、風邪薬や胃腸薬、絆創膏などのほか、機内で急病になった乗客に対し、機内に乗り合わせた医療関係者が処置を行えるように、点滴セットと生理食塩水やブドウ糖液、聴診器や血圧計、日本語と英語の2か国語対応の自動体外式除細動器が搭載されている。また、国際線用機材には胃管チューブやネラトンカテーテル、血糖測定器なども搭載されている[111]。機内Wi-Fi接続サービス[編集]
国内線において、Gogo提供の機内Wi-Fi接続サービスが無料で利用できる[113]。これにより国内線の機内で音楽や落語などの音声サービスを2021年3月末を最後に廃止︵国際線では継続︶と伝えられた[114]。地上サービス[編集]
時刻表[編集]
日本航空では国内線は1951年から、国際線は1954年から紙の時刻表を発行してきた[115]。しかし、パソコンやスマートフォンによるインターネット検索の増加や費用削減のため、2021年3月発行予定の4・5月号を最終号として紙の時刻表を廃止した[115]。ウェブサイト上でのPDF時刻表も2022年6月分を最後に掲載終了予定となっている[116]。チェックイン[編集]
空港ラウンジ[編集]
搭乗手続き[編集]
搭乗にサポートが必要な乗客、妊娠中ならびに乳幼児連れの乗客を最優先に、続いてファーストクラス、ビジネスクラス、上級会員、すべての乗客と、あらかじめ定められた順番に沿って搭乗が行われる[122]。経営再建中のために2010年2月より、一部の国内線と国際線で、グランドホステスでなく客室乗務員が搭乗ゲートの受付業務を兼務しており、これにより年間約2億4000万円のコスト削減効果が見込まれている[123]。マイレージ[編集]
JALカード[編集]
ホテル[編集]
JAL IC/QuiCサービス[編集]
国内線搭乗に際して、事前にJAL公式サイト上で座席指定を済ませることで、チェックインカウンターやチェックイン機に立ち寄らずに、保安検査場入り口に設置されている機器に対応したJAL ICカードや二次元バーコードをかざして保安検査場を通過することができ、搭乗口でも同じものをかざすことによって搭乗できる﹁JALタッチ&ゴー﹂サービスがある[129]。 スカイメイトなどの一部運賃を除き、パッケージツアーなども含めほとんどの運賃種別で利用可能となっている。貨物・郵便[編集]
- 2024年4月11日より、物流大手のヤマトホールディングスと共同で貨物専用機(エアバスA321 (P2F))による輸送事業を成田国際空港を拠点として開始した[130][131][132]。ただし貨物機の運航及び運航管理は子会社のスプリング・ジャパンに[133]、機体整備、空港地上支援作業は日本航空に委託されている[134]。
関連会社[編集]
- 沖縄DFS(DFSグループとの合弁会社)
- JALインフォテック(JIT)
- JALUX(旧・日航商事、連結子会社化を予定)
- オークラ ニッコー ホテルマネジメント
- グランドニッコー東京 台場
過去の関連会社[編集]
- ギャラクシーエアラインズ(同社が10.0%出資していた貨物航空会社・清算済み)
- 日本ユニバーサル航空(かつて存在したJALグループ貨物航空会社)
- エイエイエスケータリング(かつて子会社だった頃、機内食を納入していた)
- ティエフケー(機内食を納入している。かつての子会社)
- 大阪空港交通(阪急阪神東宝グループ、阪急観光バスの前身)
JALグループ航空事業者[編集]
フルサービスキャリア[編集]
●日本航空︵JAL︶ ●ジェイエア︵JLJ︶ ●日本エアコミューター︵JAC︶ ●北海道エアシステム︵HAC︶ ●日本トランスオーシャン航空︵JTA︶ ●琉球エアーコミューター︵RAC︶ 全ての会社で﹁鶴丸﹂塗装が施されている。ただし鶴丸の中の文字はグループ会社によって変化せず、﹁JAL﹂で統一されている。また、琉球エアーコミューター︵RAC︶を除く5社が航空連合の﹁ワンワールド︵oneworld︶﹂に加盟している[注釈 9]。 この6社はJAL公式サイトから直接航空券の購入が可能で、JAL公式サイトにおいて座席配置の案内がまとめてされている[135]。 また、ジェイエア・北海道エアシステム[136][137]・日本エアコミューター[138][139]の全便、及び日本トランスオーシャン航空の羽田発着路線[140][141][142]は運送共同引受により日本航空便︵﹁JL﹂便名︶として運航されている。格安航空会社[編集]
●ジェットスター・ジャパン ●スプリング・ジャパン[143] ●ZIPAIR Tokyo 国内線を持つLCCのジェットスター・ジャパン及びスプリング・ジャパンに関しては、JAL公式サイトにおいて国内線に限り航空券の検索が出来る︵ZIPAIR Tokyoは国際線のみ運航のため不可︶。検索結果ページでLCC側のウェブサイトへの誘導があるため、航空券を購入する場合は当該のリンクにアクセスすること。外部提携航空会社[編集]
国内線[編集]
2024年4月1日現在[144]。 ●フジドリームエアラインズ[145] ●全てのフライトがコードシェア対象。 ●天草エアライン[146] ●全てのフライトがコードシェア対象。 ●ジェットスター・ジャパン[147] ●全てのフライトがコードシェア対象。ただし、コードシェアが有効になるのは日本航空の国際線との乗り継ぎ便としてジェットスターを利用する場合のみである。 ●オリエンタルエアブリッジ[148] ●福岡空港・長崎空港と長崎離島の空港︵壱岐・対馬・五島福江︶を結ぶ路線がコードシェア対象。国際線[編集]
2024年4月1日現在[149]。 太字の航空会社とは共同事業︵JV、ジョイントベンチャー︶を行っている。 ワンワールド加盟の全航空会社、及び※印の航空会社とはマイレージ提携を実施している。ワンワールド加盟航空会社[編集]
アラスカ航空 アメリカン航空 ブリティッシュ・エアウェイズ キャセイパシフィック航空 フィンエアー イベリア航空 マレーシア航空 カンタス航空 カタール航空 スリランカ航空 フィジー・エアウェイズその他の航空会社[編集]
△印はスカイチーム加盟航空会社。 アエロフロート・ロシア航空[150][注釈 10] アエロメヒコ航空[151] △ エールフランス △※ エア・タヒチ・ヌイ エアカラン バンコク・エアウェイズ ※ チャイナエアライン △ 中国東方航空 △※ 中国南方航空 エミレーツ航空 ※ ガルーダ・インドネシア航空 △ ハワイアン航空 ※ ジェットブルー航空 ジェットスター航空 大韓航空 △※ LATAM チリ ※ LATAM ブラジル ※ MIATモンゴル航空 ロイヤルブルネイ航空 上海航空 △ ベトジェットエア ウエストジェット航空 ビスタラ[152] ※ 厦門航空[153] △貨物便[編集]
2024年4月1日現在。 カリッタ航空[154][155][156][157]特別機と政府専用機[編集]
特別機[編集]
政府専用機[編集]
オフィシャル・エアライン[編集]
かつてはフラッグ・キャリアであったうえに、長年の間日本の航空会社では独占的な国際線運航会社であったことから、オリンピックや国際博覧会、FIFAワールドカップなど、日本の歴史の節目となるような数々のイベントのオフィシャル・エアラインとなっていた。 ●日本万国博覧会︵1970年開催︶ ●沖縄国際海洋博覧会︵1975年開催︶ ●筑波科学万博︵1985年開催︶ ●国際花と緑の博覧会︵1990年開催︶ ●長野オリンピック︵1998年開催︶ ●東京オリンピック︵2021年開催︶[162] またこれ以外にも、1964年に開催された東京オリンピックの聖火をギリシャから日本国内まで運送した[68]。また、ダグラスDC-8やコンベア880など、ほぼ全ての運航機材にオリンピックのロゴを入れた。 1999年以降、2015年現在に至るまでサッカー日本代表チームの﹁オフィシャルサポーティングカンパニー﹂としてサッカー日本代表チームを支援していた[163]。2002年と2006年のFIFAワールドカップで特別塗装機材を運航したほか、2010年の南アフリカ大会の際にはキャンプ地までの特別機の運航も行った[164]。広告・宣伝活動[編集]
設立後しばらくの間は外国における広告宣伝活動と、国内線の広告が主であった。現在は夏季およびお盆休暇には、他の日本航空グループ企業と合同で、これらの繁忙期を狙った沖縄キャンペーン[165]や北海道キャンペーンなどの大々的なキャンペーンを実施している。ディズニーとの関係[編集]
東京ディズニーリゾートオフィシャルエアライン[編集]
1983年から、東京ディズニーランド︵TDL︶と東京ディズニーシー︵TDS︶の参加企業で﹁オフィシャルエアライン﹂である︵2004年10月に日本エアシステムとの経営統合時には、日本航空ジャパンに名義が一時移ったが、再編により再びオフィシャルエアラインとなった︶。 東京ディズニーリゾートの参加企業として、東京ディズニーランドの﹁ファンタジーランド・フォレストシアター﹂と、東京ディズニーシーの﹁ブロードウェイ・ミュージックシアター﹂の2つの施設を提供している。また2017年春にはパレードの﹃うさたま大脱走!﹄の協賛となった。﹁JALドリームエクスプレス﹂[編集]
広告などにおける展開[編集]
ユニバーサル・スタジオとの関係[編集]
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン オフィシャルエアライン[編集]
2015年5月11日よりユニバーサル・スタジオ・ジャパンの﹁オフィシャルエアライン﹂として﹃バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド﹄のスポンサーに[166] なった。同アトラクション閉鎖後の2016年6月1日からは﹃アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド 4K3D﹄のスポンサーになっている︵2017年4月20日まで︶。2017年4月21日からは、新しく登場したミニオン・エリアの﹃ミニオン・ハチャメチャ・ライド﹄のスポンサーになった[167]。JALパック商品利用者およびJALマイレージバンク上級会員﹁JMBダイヤモンド﹂﹁JGCプレミア﹂向けラウンジ﹃JALラウンジ﹄がアトラクション建物内に用意されている。﹁JALミニオンジェット﹂[編集]
2017年7月27日より、大量に発生するミニオンたちの様子が描かれた特別塗装機﹁JAL ミニオンジェット﹂を国内線に就航させている[168]。さらに2017年12月26日からは、機内でにミニオンのヘッドレストカバー、紙コップ、ぬいぐるみを提供している[169]。スポーツ事業へのスポンサー活動[編集]
●サッカー日本代表 - 1999年8月より各種・各年代別代表の﹁サポーティングカンパニー﹂となっている[170][171]。また、2015年3月にはJALチャレンジカップも開催された[172]。 ●広島東洋カープ ●北海道日本ハムファイターズ - 2014年シーズンから。 ●福岡ソフトバンクホークス 2009年シーズンより積極的なキャンペーンを展開している。同業他社にはない選手肖像の利用によるPRを行い、公式ホームページには常にリンクバナーが配置。選手移動も日本航空を利用している。このうちソフトバンクは2010年6月から1か月間、スペシャルマーキングを施した﹁JALホークスジェット﹂を︵ソフトバンク側が費用を負担する形で︶登場させている。 ●四国アイランドリーグplus︵2011年を最後にスポンサーより撤退︶ ●北海道コンサドーレ札幌 札幌営業所内での独自予算で行われており、後述の清水へのスポンサードとは別に北海道内でのキャンペーンなどにも使われている。 ●清水エスパルス 清水エスパルスでの胸ロゴは、日本でのユニフォーム広告の先駆けであった。当時日本航空社員の伊沢が欧州サッカークラブの胸スポンサーを見て、市民球団で特定の企業イメージがなかったエスパルスのユニフォーム胸部分に日本航空のロゴを入れるよう働きかけたのがはじまりであり、その後、他クラブも導入するようになった。 なお、2010年1月19日の経営破綻によりエスパルスへのスポンサーは打ち切ったが、エスパルス創設以来継続して支援を行っていた日本航空に敬意を表し、2010年以降も無償で袖部にロゴが提供されている。 ●愛媛FC 松山都市圏の交通ICカードICい〜カードにJMB機能と愛媛FCのファンクラブ機能をつけたカードが発行されている。 ●徳島ヴォルティス 徳島空港発着便においてのキャンペーンでチケット・グッズなどの提携がされている。 ●テゲバジャーロ宮崎 2024シーズンよりオフィシャルエアラインとしてチームをサポート。また、いちご宮崎新富サッカー場で行われるホーム戦において、ブースの設置やイベント開催が計画されている[173]。 ●日本ゴルフ協会 2018年からオフィシャルエアライン。 ●ホノルルマラソン 冠スポンサーとしての参加のみならず、社員の自主参加によるボランティア活動や、多数の日本人参加者を運ぶチャーター便の運航を行うなど、多岐に渡る運営協力を行っている。その他のスポンサー[編集]
●スモールワールズ - オフィシャルスポンサー ●千葉商科大学 - サービス創造学部の公式サポーター企業 ●TEAM NACS - ﹃ニッポン公演﹁WARRIOR〜唄い続ける侍ロマン﹂﹄に協賛[174] ●ジブリパーク - 2023年4月よりオフィシャルパートナー[175]。テレビ番組[編集]
現在放送中の番組 ●空旅をあなたへ-PREMIUM SKY-︵フジテレビ・ミニ番組、2012年10月から︶ ●すっぴんアスリート︵TBS・ミニ番組、2018年10月から︶ 以前放送の番組 ●名作の風景︵TBS・ミニ番組、1995年10月から2005年3月まで︶ ●ニッポン創造 TEAM FOR JAPAN︵日本テレビ・ミニ番組、2013年3月まで︶ ●Nippon Pride 〜日本代表の掟〜︵日本テレビ・ミニ番組︶ ●アテンションプリーズ︵1970年版はTBS、2006年版︵リメイク版︶はフジテレビが制作[注釈 11]︶ ●白い滑走路︵1974年、TBS︶ ●赤い疑惑︵1975年 - 1976年、TBS︶ ●赤い衝撃︵1976年 - 1977年、TBS︶ ●なるほど!ザ・ワールド︵1981年 - 1996年、フジテレビ︶- 協力 ●スチュワーデス物語︵1983年 - 1984年、TBS︶ ●新人類スチュワーデス二人旅︵1987年、TBS︶ ●なまいきスチュワーデス物語︵1989年、TBS︶ ●トップスチュワーデス物語︵1990年、TBS︶ ●スチュワーデスの恋人︵1994年、TBS︶ ●スチュワーデス刑事︵1997年 - 2006年、フジテレビ︶ ●あぽやん〜走る国際空港︵2013年、TBS︶ ●アップダウンクイズ︵1963年 - 1985年、毎日放送[注釈 12]︶ ●月曜ロードショー︵TBS︶ ●ゆく年くる年︵2021年、NHK︶ ●エアガール︵2021年3月20日、テレビ朝日︶- 協力 ●NICE FLIGHT!︵2022年、テレビ朝日︶- 協力ラジオ番組[編集]
●JET STREAM︵TOKYO FM、JFN系列︶ ●鈴木敏夫のジブリ汗まみれ︵TOKYO FM、JFN系列︶映画[編集]
●さらば夏の光︵1968年、ATG︶- 提携 ●影武者︵1980年、東宝︶- 協力 ●紅の豚︵1992年、東宝︶- 製作︵共同︶ ●フライング☆ラビッツ︵2008年、東映︶- 協力コマーシャル[編集]
出演者[編集]
出演中[編集]
●広瀬すず︵2024年3月 - ︶ ●大谷翔平[176]過去[編集]
●嵐︵2010年 - 2021年4月︶ ●櫻井翔︵ジャニーズ事務所の性加害問題により2023年9月以降起用停止、2024年3月契約終了[177]︶ ●松本潤︵ジャニーズ事務所の性加害問題により2023年9月以降起用停止、2024年3月契約終了[177]︶ ●米米CLUBCMソング[編集]
当社および関連会社のCMに使われた楽曲については﹁カテゴリ:JALグループのコマーシャルソング﹂を参照。HSST[編集]
受賞・表彰歴[編集]
社員[編集]
パイロット養成[編集]
自社のパイロットを養成するため、定期的にパイロット候補生を採用している[206]。 日本の航空会社で、パイロットの養成を初等訓練から自社で行っているのは、日本航空のほかに全日本空輸がある。 ジェイエアでもパイロット候補生を独自に採用しているが、訓練は海外の訓練校に委託している[207]。クラブ活動[編集]
社員によるハンドベルチーム﹁ベルスター﹂があり、さまざまなイベントで演奏を行っている。 かつてはバスケットボールチームの﹁JALラビッツ﹂があった。 また、ダンスチームの﹁JALジェッツ﹂︵JAL JETS︶がある。歴代制服[編集]
●初代‥1951年〜 - 門田稔[208] ●2代‥1954年〜 - 伊東茂平 ●3代‥1960年〜 - 伊東茂平 ●4代‥1967年〜 - 森英恵 ●5代‥1970年〜 - 森英恵 ●6代‥1977年〜 - 森英恵 ●7代‥1988年〜 - 本井重信 ︵7,830点の中からグランプリを獲得した一般からの応募︶ ●8代‥1996年〜 - 稲葉賀恵 ●9代‥2004年〜 - 稲葉賀恵︵契約解除に伴う制服設計図流出問題で日本航空を提訴︶[209] ●10代‥2013年〜 - 丸山啓太著名な出身者[編集]
●重田みゆき︵インプレッショントレーナー。フジテレビ系﹃ホンマでっか!?TV﹄印象評論家 亜細亜大学教授︶ ●深田祐介︵作家︶ ●安部譲二︵作家︶ ●中村正䡄︵作家︶[210] ●木原稔︵衆議院議員︶ ●益岡康夫︵青山学院大学講師︶ ●内田和成︵経営コンサルタント、早稲田大学大学院教授︶ ●高橋治則︵イ・アイ・イ・インターナショナル社長︶ ●仲谷かおり︵ヌードモデル︶ ●島田律子︵タレント︶ ●秀島一生︵航空評論家︶ ●矢代直美︵現役社員、バスケットボール選手。アテネオリンピック代表︶ ●若田光一︵宇宙飛行士︶ ●渡辺蘭︵気象予報士︶ ●久恒啓一︵多摩大学経営情報学部長︶ ●西川将人︵旭川市長︶ ●小倉寛太郎︵日本航空労働組合元委員長、山崎豊子著﹃沈まぬ太陽﹄の主人公のモデルとされる︶ ●小谷真生子︵ニュースキャスター︶ ●中丸美繪︵ノンフィクション作家︶エピソード[編集]
●JAL広報部が、飛行機や航空業界に関する用語辞典を発行しており、その一部を﹃航空実用事典﹄としてインターネットのウェブページに公開している[211]。 ●1962年に北回りヨーロッパ線を開設した際に、北極圏での不時着に備えサバイバルキットが搭載されたが、ホッキョクグマ対策としてライフルも搭載されており乗員は射撃訓練を受けていた[212]。拳銃という資料もある[213]。 ●ビートルズが1966年に来日し日本航空機のタラップを降りてくるときに、4人のメンバー全員が﹁日本航空﹂のロゴの入った法被を着用していた。これは広報室が企画したもので、これを承けた客室乗務員があらかじめ乗務しており、羽田空港に着陸直後、メンバーに﹁日本の伝統衣装を着用するとファンが喜ぶ﹂といって着用させたものだった[214]。この際にこの法被の存在があまりに有名になったこともあり、現在も国際線のファーストクラスでは、このときのものとほぼ同じデザインの法被が乗客に提供されている。 ●1969年に日本国内航空から日本航空機製造YS-11型機1機をウエットリースし、福岡 - 釜山線に投入し約1年間運航した。なおこの際にリースされたJA8717機は、その後日本国内航空へ戻されたあともしばらくの間日本航空塗装で使用され、1971年に行われた日本国内航空と東亜航空との経営統合による東亜国内航空への移籍を経て、系列会社の日本エアコミューターに移籍され、さらにその後日本航空と親会社の日本エアシステムとの経営統合を受けて、再び日本航空のロゴをつけて2006年9月30日の同型機の退役日まで飛ぶこととなる。 ●1972年11月に発生したシェレメーチエヴォ墜落事故で亡くなった乗客の遺族の提案により、﹁この事故の悲劇を忘れないで安全運航を行ってほしい﹂との願いから、緑十字をかたどった﹁安全バッジ﹂がこの事故以降、すべての日本航空の社員の制服に着けられることになった[68]。このバッジは、2002年に行われた日本航空による日本エアシステムに対する経営統合と、合併にともなう制服改変の前後に廃止され、社員の身分証明章の一角にその記号が記されることとなった。日本航空モスクワ支店では、毎年事故日である11月28日になると社員が慰霊碑に向かい犠牲者の慰霊を行っている。 ●1973年に発生した、ドバイ日航機ハイジャック事件で爆破されたボーイング747型機の焼け残った尾翼の一部部品は、その後売却されてKLMオランダ航空の同型機に装着された。しかしその後、同機は1977年にスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島にあるロス・ロデオス空港の滑走路上で、2機のボーイング747型機同士が衝突した﹁テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故﹂に遭うこととなった。 ●1978年8月に、太平洋路線に就航するボーイング747型機の2階客室ラウンジ部分を改修して、寝台を5 - 7席設置した﹁スカイスリーパーサービス﹂を開始した[75]。寝台のサイズは長さ185.4センチメートル、幅68.5センチメートルであり、機内に寝台を設置したのはジェット機として初の試みであった[68]。 ●1981年度に配当を実施するために最低限の利益として﹁目標利益142億円﹂を掲げ、それを達成するために、営業マンに小石︵142と“いしに”の語呂合わせ︶を配布したことがある。なお、1982年3月期の決算は2億円の利益に終わり、長期為替予約差益を特別利益に計上するなどをして配当を実施した。[215] ●1987年に制定されたの日本航空の経営理念は﹁お客様への感謝、仲間への共感、時代への挑戦﹂であったが、親方日の丸の社風から、社内では﹃仲間への感謝、時代への共感、お客様への挑戦﹄であるとか、﹁お客様への感謝が不足しているから﹃感謝﹄、社員同士で仲違いしてるから﹃共感﹄、チャレンジ精神が足りないから﹃挑戦﹄を打ち出している﹂と揶揄された。[215] ●1980年代には、映画評論家の淀川長治が機内上映映画の選択のアドバイスを行っていた[216]。 ●1983年から1984年にかけて放映されたテレビドラマ﹃スチュワーデス物語﹄の放送当時、ドラマの中でスチュワーデス訓練生が実際に着用していたものと同じTシャツや帽子が、機内誌﹃WINDS﹄︵現・﹃SKYWARD﹄︶内の通販コーナーで﹁スチュワーデス物語公式グッズ﹂として個数限定で販売されていた[217]。 ●日清食品と共同でオリジナルのカップ麺、JALですかいシリーズ﹁うどんですかい︵Udon de Sky︶﹂を開発し、1992年6月1日より長距離路線のエグゼクティブクラスで提供を開始した。気圧が低い機内で調理、提供されることから、普通のカップ麺より低い沸点でも麺が戻るように工夫が凝らされている。 ●篠山紀信や立木義浩、桐島ローランドなどの著名写真家が撮影を担当し、実際に乗務している日本航空グループの客室乗務員が登場する﹁キャビンアテンダントカレンダー﹂を毎年作成していた。なお、このカレンダーへ登場する女性客室乗務員の多くが自薦︵他薦も可能︶で、客室乗務員という職種のみ、特に女性客室乗務員のみが登場することに対する批判も多い。なお、経費削減施策の一環および販売数低下を受けて、2009年版をもって発行中止された[218] が、2013年に客室乗務員の制服がリニューアルされたことを記念して2014年版が卓上判のみ発行され、5年ぶりに復活した[219]。 ●同社が作成するカレンダーでは、他にも1954年に国際線創設を記念して創刊し、国宝や重要文化財などの日本の古美術を紹介する﹁アートカレンダー﹂、1967年に世界一周路線の就航を記念して創刊し、世界の風景と女性を掲載する﹁A WORLD OF BEAUTY CALENDAR﹂も毎年発行している。﹁世界名作文学カレンダー﹂は2009年版をもって発行中止となった。 ●日本航空社内や、1985年に発生した日本航空123便墜落事故を小説のベースにした、山崎豊子の小説﹃沈まぬ太陽﹄を掲載した﹃週刊新潮﹄への連載・映画化に、日本航空は不快感を示し、﹃沈まぬ太陽﹄連載中は、日本航空機内での﹃週刊新潮﹄の取り扱いを止めていた[220]。 ●2007年11月26日、同年8月29日カナダ・バンクス島沖上空で、観測史上最小の海氷面積を記録した北極海を、機長の小林宏之︵現・航空評論家︶が写真撮影していたことが明らかになった。急速に進行した海氷の﹁大崩壊﹂を鮮明にとらえており、航空機からの同種の写真はきわめて珍しいといわれる。この写真は、海氷の現実を世界に向け発信したもので、世界にも衝撃を与えた[221]。 ●2014年2月20日に閉鎖された非常救難訓練センターは当初、アメリカ進駐軍が建てた格納庫で1979年3月に改修し、以降JALの歴代の運航機材に対応したボーイング747型機︵クラシック型︶などの実物大模型︵モックアップ︶や、広さ20メートル×20メートルのプールなどを備えて、大規模な訓練施設で開所当時、プールは社員が福利厚生施設として使用していたりした。また、同施設には日本初のジェット旅客機﹁DC-8﹂1号機の機首部分が同訓練センター内に保存されていた。同センターは2014年2月18日に東京消防庁と富士山の噴火を想定し、航空機が東京湾に緊急着水を想定した初めての合同救難訓練を実施した。 ●廃棄される救命胴衣を使ったポーチや、航空機の部品を封入したカプセルトイなどを限定販売している[222]。 ●JALは2019年に機内安全ビデオをエアバスA350型機の導入に合わせて2006年以来13年ぶりにリニューアル。近年ではエールフランスやシンガポール航空が自国の観光地を案内しながら設備を解説する安全ビデオを導入しているほか、全日本空輸︵2018年~2021年︶やエア・インディアでは伝統芸能・民族舞踊と合わせて設備を紹介するなど﹁乗客に案内をより注視してもらうためのユニークな安全ビデオ﹂が世界各社でメジャーになりつつあるが、JALではそのようなユニークさをあえて取り入れず、旧式を改良したCGアニメーション形式としている[223]。 ●この安全ビデオでは万一の緊急脱出となった際の禁止行為が紹介されているほか、スライドでの脱出の際のスライド滑走姿勢や、滑走の際に着地点を見ることなど、他の航空会社ではあまり言及されないような細部のポイントまで解説がなされている。特に緊急脱出時に手荷物を持ち出すことに関しては、ビデオ内で﹁脱出時に、荷物は持たないでください!︵Leave your baggage when you evacuate!︶﹂とより強い口調で禁じており、それによって生じる危険性も視覚的に解説している。JALでは2016年2月に北海道・新千歳空港で発生したエンジン出火事故の際、客室乗務員の指示に反して乗客が荷物を持って脱出しようとしたことで乗務員が避難援助をすることが出来ず、3人の負傷者を出したことがあった[224][225][注釈 13]。この事故を教訓にして、JAL側は旧安全ビデオに手荷物の持ち出し禁止や乗客へのスライド下での脱出援助の要請などの内容を盛り込んでおり、3年後に作られた新安全ビデオでは更にこの内容を強調している。 ●2016年のインシデントから8年後、2024年1月に発生した羽田空港地上衝突事故では機体が全焼する程の大事故となったものの、搭乗していた乗客乗員全員が生還することができた。航空ライターのJTジェンター氏は、脱出成功の理由の一つとしてこのビデオの緊急避難に関する丁寧な説明があるのではないか[226]と評価している。 ●なお、JALのグループ会社で沖縄県を拠点とする日本トランスオーシャン航空︵JTA︶では、琉球王国発祥である空手を愛する﹁カラテファミリー﹂や他の沖縄風キャラクターが登場するアニメ形式の安全ビデオとなっているが、案内の流れ・内容などはJAL本体のものと全く同じものとしている。航空事故︵事件︶・不祥事[編集]
航空事故およびインシデント[編集]
近年の不祥事[編集]
アルコール関連[編集]
●2018年5月22日 - ホノルル発大阪/関西行きの機内で、乗務中だった20代の男性客室乗務員が機内サービス用の缶ビール1本を飲んでいた。本件はトイレに缶を持ち込むのを目撃した乗客がJALに連絡して発覚した。乗務員は社内調査に﹁休憩中によく眠れるように飲んだ﹂と説明しており、同社の運航規程に違反していたことから男性客室乗務員を厳正に処分した。また国土交通省は6月6日、同社に厳重注意した[228]。 ●2018年10月 - 英国ロンドン/ヒースロー発東京/羽田行きの日本航空44便に乗務予定だった男性副操縦士が、英国の法令に定められた基準値の9倍超という血中アルコール濃度であったにも関わらず、JAL社内で規定するアルコール濃度検査を不正にすり抜けて、一時的に機内に乗り込んでいた。クルーを送迎したバスの運転手が副操縦士のアルコール臭に気付き、ヒースロー空港のセキュリティに通報し発覚した。副操縦士は英国の現地警察に逮捕された。この影響で、当該便は1時間9分の遅延して羽田に出発[229]。英アイルワース刑事法院は同年11月29日、男性副操縦士に対して禁錮10か月の実刑判決を言い渡した。またこの判決を受けて30日、男性副操縦士は懲戒解雇処分となった[230]。 ●2018年12月17日 - 東京/成田発ホノルル行きの日本航空786便で女性客室乗務員が機内食のサービス後に疲れを感じたことから、シャンパンの小ビンを1本あけ、プラスチック製コップに半分ほどついで飲んだ。同僚の客室乗務員3人がアルコール臭を感じ、別の1人を加えた4人が普段と様子が異なると感じたことから、機内でアルコール検査を実施。客室の責任者である先任客室乗務員が手持ちのアルコール検知機を使って検査したところ、呼気から社内基準の1リットルあたり0.1ミリグラムに対し、0.15ミリグラムのアルコール値が2回検出された。30分ほどあけた3回目の検査でも、基準値を超えた。客室乗務員は最初にアルコールを検出されたあと、すべての業務から外された。女性客室乗務員は当初、帰国後に行われた社内調査で飲酒を否定。マウスウォッシュを使用したなどと説明していた。しかし、2017年11月にも乗務中に飲酒の疑いがあったことや、この客室乗務員の証言に基づく実証実験ではマウスウォッシュや食べた食事がアルコール検査の結果に影響を及ぼす可能性がなかったことなどから、会社は客室乗務員が機内で飲酒したと判断した。12月26日に客室乗務員は上司に対して786便乗務中の飲酒を認める電話を入れ、28日と年明け1月3日に行われた面談で飲酒の事実を認めた。2017年11月17日のホノルル発成田行き781便の乗務中にも同乗した別の客室乗務員から飲酒を疑われていた。翌日の2019年1月4日に781便でも乗務中に飲酒していたと上司へ電話で説明し、1月8日に改めて面談した結果飲酒を認めた[231]。 ●2019年8月10日 - 鹿児島発東京/羽田行きの便に乗務予定だった副操縦士から、基準を超えるアルコールを検出し、出発前に交代させた。 ●2019年9月12日 - 東京/成田発名古屋/中部行き日本航空3087便に乗務予定だった58歳の男性機長から、乗務前のアルコール検査で基準値を超える数値が検出された。同便には別の操縦士が乗務し、中部国際空港には定刻より11分遅れの午後8時1分に到着した。男性機長は諭旨解雇処分[232][233]となった。その他[編集]
●2018年9月15日 - オペレーションコントロール部の57歳男性部長が、2018年9月15日、東京都台東区のホテルで、18歳未満だと知りながら、当時中学生だった少女に3万円を渡し、みだらな行為をしたとして、警視庁高島平警察署は2019年4月17日、男性部長を児童買春・ポルノ禁止法違反︵買春︶の疑いで逮捕した[234]。 ●2021年3月5日、SITA社システムへの不正アクセスにより、JALマイレージバンクの約92万件の個人情報が流出していたことを発表した[235][236]。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
●﹁4196人のスチュワーデス―スチュワーデスの本'85﹂深田祐介 1985年 日本航空 ●﹁SKYWARD﹂JALブランドコミュニケーション 2006年12月号 ●﹁DC-10/MD-11&L-1011﹂イカロス出版 2000年 ISBN 4871492753 ●﹁マッハの恐怖﹂︵文庫︶ 柳田邦男 新潮社 1986年 ISBN 4101249059 ●﹁死角 巨大事故の現場﹂柳田邦男 新潮社 1988年 ISBN 4101249083 ●枻出版 編﹃JALデザインコレクション﹄枻出版社︿エイムック, 1152﹀、2006年。ISBN 4777904881。 ●日本航空広報部﹃JALグループ50年の航跡﹄日本航空、2002年。 NCID BA58807286。 ●﹁あらかると 747﹂﹃エアライン臨時増刊 ボーイング747ジャンボ﹄、イカロス出版、1986年9月、59-68頁。関連項目[編集]
●日本航空 (持株会社) ●リゾッチャ ●シャトル便 ●GLAY JUMBO ●エグゼクティブ・エクスプレス ●ナパ郡空港 昔のパイロットの訓練空港 ●日本航空の労働組合 ●交通博物館 ●ヒルトン東京お台場 ●ワンワールド 日本航空も加盟する航空連合 ●複雑な彼 三島由紀夫の長編小説外部リンク[編集]
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