NHKワールド・ラジオ日本

日本放送協会のラジオ国際放送
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NHKワールド・ラジオ日本(エヌエイチケイワールド・ラジオにっぽん、英語: NHK World Radio Japan)は、日本放送協会(NHK)による海外向けサービス「NHKワールド JAPAN」のラジオ国際放送チャンネルである。地上基幹放送短波放送および、衛星デジタルラジオ放送を行っている。ラジオジャパン: Radio Japan略称:RJ)とも呼ばれる。現在18の言語放送されている。

NHKワールド・ラジオ日本
種別 短波放送
放送対象地域 世界の旗 世界 国際放送
日本の旗 日本国内でも聴取可能)
略称 ラジオ日本
(ラジオニッポン、Radio Japan)、RJ
コールサイン JOB6〜JOB21
開局日 1935年6月1日
運営会社 日本放送協会(NHK)
本社 150-8001
東京都渋谷区神南2-2-1
NHK放送センター
演奏所 NHKラジオセンター
親局 / 出力 KDDI八俣送信所  / 最大300kW
主な中継局 世界各地(当該項参照)
特記事項:開局年月日は社団法人日本放送協会のもの
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この項目では「NHKワールド・ラジオ日本」の前身や、NHKの国際ラジオ放送の歴史についても記述する。

受信方法

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短波放送の場合

KDDINHK




26
1668

CLNB

DVBDVB-S2

NHKTVNHKNHKTV914

24NHKTV[1]


沿革

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概説

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19349JOAK NHK[2]

193510JOAK10611030 - 1130201146001西[2][2]

10:30 - 

10:40 - 

10:50 - 

10:55 - 

11:00 - 

11:20 - 

11:25 - 

14600106602

Radio Tokyo使1941161使Tokyo Radio195126TBS

1941161[3]21820[4]

19452092GHQ94195025NHK1952272Radio Japan

199686NHKNHK

NHKNHKTVNHK2007101使

201711131618

年表

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19301027 - 

1934
429 - 使使

61 - 

193561 - 西[5]

"THE BROADCASTING CORPORATION OF JAPAN"

193741 - 使4283823

Radio Tokyo使

193813 - 使815

1939630 - JOAK[6]

194061 - 使6381

1940111 - 使

1941
11
使1218



1 - 使

128 - 4西使

1942
41 - 使8161011123125

91 - 

194372 - 使81

1945
815 -  

94 - GHQ

910 - GHQ[1]

195061 - 

195221 - Radio Japan

コールサイン

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コールサインは、名崎送信所にはJOA6〜JOA21、八俣送信所にはJOB6〜JOB21がそれぞれ割り当てられている(いた)が、実際の放送ではこのコールサインの放送はされていない。

放送状況

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NHKNHKFIFA

IS[2]

NHK2

20071201113181FM12FM1

ニュース番組

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NHK1NHK稿OB

NHK2使NHK2NHK2
1020

ゼネラルサービスとリージョナルサービス

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120224[7]
12:00-12:05

13:30-14:0014:00-14:302

16:40-16:55-17:00

18:00-18:35-18:30

23:00-23:30

3:00-3:30

4:30-5:00

3:004:3023:0013:30-14:0014:00-14:30

NHKTV24JIB

155511:5018:50101[8]
11:5011:55-12:00

12:55-13:00

13:55-14:00

14:55-15:00NHK

15:55-16:00

16:55-17:00NHK

17:55-18:00

18:50-19:00

19:55-20:00

20:55-21:00

21:55-22:00

22:55-23:00

0:55-1:00

2:55-3:00

6:55-7:00

8:55-9:00

9:55-10:00

10:55-11:00

20124

5IS1515302430

過去の放送状況

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  • 戦前、放送開始ならびに送信系統切替時には、山田耕筰作曲の開始チャイムがテーブルチャイムで演奏され、続いて長唄・越後獅子を管弦楽用に編曲したものが演奏され、放送を開始した。
  • 戦前は送信方向ごとに、開始アナウンスに続いて各言語の単番組(ニュース、解説、娯楽などジャンルごと)が数珠つなぎに放送された。番組ごとの独立性は薄かった(今日のコンプレックスに似たものといえる)。
  • 1980年代に入り、日本標準時(JST=UTC+9)の奇数時から60分間が日本語放送、同偶数時から60分間が英語放送という24時間の交差編成になったが、1982年からラジオ第1放送の『NHKジャーナル』を並行放送するにあたり、例外的に、日本時間21時台の日本語放送と22時台とドッキングして2時間枠とし、英語放送は23時台と24時台を通した2時間枠にした。
  • その後、在外駐在員などの増加と現地からの要望により、日本語放送枠におけるラジオ第1放送の同時放送時間帯は拡大され、2006年以降、ほとんどの日本語放送時間枠で同時放送が実施されている。
    • ラジオの製作1992年3月号の山田耕嗣のコラム「BCLクリニック」によると、このラジオ第1との同時放送の拡大は、試験的に1992年1月の約1ヶ月間、アジア向けに日本時間 6:00 - 9:00の早朝番組『NHKラジオセンター・早朝の部』の同時放送を行い、その時300kWの高出力送信機を使って放送が行われた。その後新たに300kW送信機を建設し、それを活用して1993年以後、ラジオ第1との同時放送(当初は国際放送用の自主制作と並行)を拡充していった。
    • 日本語放送には、かつてゼネラルサービスとは別枠で、「中南米向け」「ハワイ・北米向け」というリージョナルサービスの放送もあり、これらはそれぞれの地域の日系移民を主対象とした放送であった。これらは開局時の編成の名残であり、そのため、早くから、国内向けの演芸・歌謡番組を録音再生放送していた。また、これらの放送は、それぞれの対象地域の、日本語放送局や、日本語新聞社で書き取られ、ソースとして用いられていた。また英語放送の一部もゼネラルサービスと同時放送ながら「北米・ハワイ向けリージョナルサービス」の扱いで放送されたもの、またアジア向けに15分間のダイジェスト版を放送したことが一時あった。
  • 自主制作番組が大幅縮小される前までのラジオ日本の番組は、一部のニュース以外はほとんど録音番組であり、たとえば日本語放送では11時放送分、英語放送では12時放送分から更新されていた。また21世紀に入ってから、それ以前のような英語と日本語をセットにしたような編成はなくなり、日本語、英語が並行で放送される時間帯もあった。
  • 2007年の放送波削減時、ロシアを除く欧州・北米・ハワイ向けへ短波で放送されていた番組「ちきゅうラジオ」の放送は、同年10月6日放送分よりインターネットでのストリーミング同時配信に切り替えられた。

運営状況

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NHKNHK

20061110NHK33NHKNHKNHK2007326調KDDI使

送信所

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送信所所在地の後の放送局名は、中継国際放送送信所の所有者。ない場合は所有者不明。中波・FMでの配信の場合、送信所所有者の後ろに明記した。日本語放送では、周波数アナウンスを行う場合に中継局を介したものであれば、所在国・都市名をアナウンスする場合があるが、時間帯によっては中継局の所在地をアナウンスせず、その放送が行われる対象大陸のみをアナウンスすることもある(例:「シンガポールを中継する東南アジア向けの…」「イギリスを中継するヨーロッパ向けの…」)。

アジア・オセアニア

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日本での送信施設であるKDDI八俣送信所

アフリカ・ヨーロッパ

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アメリカ大陸

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過去に実施されていた送信所

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1980年代にここのシネス送信所(250kW)からの中継が毎日1時間行われていた。

送信所に関しての備考

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1980500kW300kW



1980

BBCCBCRFICBC19881989CRIKBS199132012[9]RFIBBC200610[10]200810[11]RCI

使用言語

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全世界向け(ゼネラルサービス)

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アジア地域向け

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中東・アフリカ大陸向け

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中米・南米向け

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ヨーロッパ向け

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番組一覧

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日本語放送

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大半の放送時間が国内向けラジオ第1放送(一部FM放送を含む)の同時放送とラジオ第1放送、第2放送、FM放送および地上デジタルラジオ実用化試験放送の録音番組の時差放送(FM放送の番組は国内同時放送の場合あり。主にラジオ第1放送の同時放送が国会中継(総理大臣の演説や党首討論などは除く)や放送権および電波運用面の都合で放送できないスポーツ中継が組まれている時間帯)を行っている。

終了

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  • TOKYO通信(2004年3月終了)
  • TOKYO発 きょうの日本(2008年3月終了)
  • (都市名)からこんにちは(月1回の生放送)

外国語放送

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外国語放送はNHKワールドTVの配信に軸足を置くようになってからは概ね1か国語・1回につき20-30分枠となり、平日はニュース10-15分・残りは日本語講座・音楽など、土・日曜日は「リスナーズフォーラム」(お便り紹介番組)、英語放送のみ第1日曜日(初回生放送)とその次週の土曜日(再放送)が「Living in Japan」、他の週(日曜日初回生放送・翌週土曜日再放送)は「Reading in Japan」を放送している。またこれとは別に英語放送ではNHKワールドTVの放送をそのまま(一部差し換えあり)放送する「24時間英語ラジオ」を衛星放送・アプリにて提供している[12]

ラジオ第2での放送

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NHKワールド・ラジオ日本の内容の一部は、国内地上波で外国語番組として放送されている。

外国語ニュース

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19901992NHK1便0300502[3]134NHK

1995NHK214231521

202221011

2012325URL

2022年度のラジオ第2放送で放送されているNHKワールドの外国語番組

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[13]



13:00-13:1513:00-13:15 

13:15-13:3013:40-13:50 14:00-14:15

13:30-13:4514:00-14:10 

13:45-13:45 14:30-14:45

14:0014:1013:40-13:50 13:00-13:10

14:10-14:20 12:30-12:40

18:00-18:10 

22:30-22:40 20:00-20:10

22:4022:50 20:15-20:3010

22:50-23:00 20:30-20:4510



13:55-14:00 Learn Japanese from the News12:00-12:05

-13:55-14:0023:30-23:3523:4523:55 Asian View18:30-18:35

13:30-13:40 =114:10-14:30

その他の外国語番組

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  • 2008年4月から2012年3月まで、NHK名古屋放送局の要望で、ポルトガル語放送の録音番組『ポルトガル語の時間』がラジオ日本からの配給により、愛知・三重・岐阜・静岡県下のNHKラジオ第2放送で、早朝と深夜に放送された。東海地方の多くに日系ブラジル人が多く住んでいたことに配慮して行われたものである。

その他の備考

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  • 外国で受信される事を目的としているので、日本国内で受信してレポートを郵送してもベリカードは原則として発行されず、広報用のポストカードが送られてくる(外国で受信した証明が出来ないのでベリの送り先を日本国内とした報告も認められない)。しかし、開局記念などの特例で期間限定で国内からのレポートに対しても確認証の発行を行うことがある。外国での受信であれば、報告者は邦人・外国人の別を問わない。一方、NHKワールドTVとNHKワールド・プレミアムのテレビ放送の受信報告書に関しては、日本国内外を問わずレポートを郵送してもベリカードの発行は行わない。
  • 1957年2月1日〜1958年2月28日、1958年12月19日〜1962年2月28日の間、南極観測隊・越冬隊を支援するためにラジオ日本は航行中の観測船「宗谷」乗組員および南極昭和基地の越冬観測隊に向けて日本語試験放送を放送した。この放送は遠洋漁業を営む船でも聴取され、好評を呼んだ。

脚注

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注釈

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  1. ^ 旧外地の残留日本人向けの同時放送は継続された。また、進駐軍向け放送のための中継素材送り用の短波チャンネルが新たに開設されている。日本放送協会(編)『ラジオ年鑑 昭和22年版』(日本放送協会、1947年)p.77「短波放送表(21.3.30現在)」参照。
  2. ^ 2011年3月11日の東日本大震災発生からしばらくの間はラジオ第1放送の同時放送を含めて終日、日本語放送を同時配信していたこともあった。
  3. ^ この当時、0時の英語ニュースはオープニング直後のヘッドラインを差し換えて、2時のそれは時報の直前に当たる1:58頃にそれぞれ当日の担当アンカーから、ヘッドラインを日本語で説明してから英語ニュースとしていた。

出典

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  1. ^ NHKワールド2023年度前半期放送番組時刻表。P4の「24時間英語ラジオ」参照
  2. ^ a b c 出典:『ラジオの製作1992年6月号
  3. ^ 消えるカレント・トピックス『朝日新聞』(昭和16年1月12日夕刊)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p775 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  4. ^ 太平洋向けにも日本軍将兵慰問放送『朝日新聞』(昭和16年1月18日夕刊)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p776
  5. ^ 海外放送はじまる NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  6. ^ JOAKやめオルゴール音に『東京日日新聞』(昭和14年7月1日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p775
  7. ^ 2022年度国際放送番組時刻表・P4「多言語・外国語向け放送 英語」
  8. ^ 2022年度国際放送番組時刻表・P20-21「2022年度前半期・NHKワールドラジオ日本番組時刻表・日本語・在外邦人向け放送」
  9. ^ 日本放送協会の中継国際放送に関する協定の廃止の認可及び日本放送協会所属の中継国際放送を行う基幹放送局の廃止の認可 総務省報道資料 平成24年6月13日
  10. ^ 日本放送協会の中継国際放送に関する協定の廃止の認可 同上 平成18年9月13日(国立国会図書館アーカイブ)
  11. ^ 日本放送協会の中継国際放送に関する協定の廃止及び変更の認可 同上 平成19年6月13日(同上アーカイブ)
  12. ^ 2024年度国際放送時刻表
  13. ^ 2022年度放送番組時刻表・P7「ラジオ第2放送」

関連項目

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外部リンク

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