初 代 機 の X 6 8 0 0 0 は 、 発 売 前 年 の 1 9 8 6 年 ︵ 昭 和 61 年 ︶ に 発 表 さ れ た 。 開 発 は 、 パ ソ コ ン テ レ ビ ﹁ X 1 ﹂ シ リ ー ズ を 開 発 し た 、 シ ャ ー プ 栃 木 の テ レ ビ 事 業 部 。 ソ フ ト ウ ェ ア ・ ハ ー ド ウ ェ ア 共 に ﹁ X 1 ﹂ シ リ ー ズ と の 互 換 性 は 一 部 の 周 辺 機 器 を 除 い て な い が 、 実 質 上 の 後 継 機 種 で あ る 。 MZ シ リ ー ズ を リ リ ー ス し 、 後 の M e b i u s ブ ラ ン ド パ ソ コ ン の 元 と な っ た 産 業 機 器 事 業 部 ︵ 奈 良 県 大 和 郡 山 市 ︶ は 関 わ っ て い な い 。
初 め て 発 表 さ れ た の は 、 1 9 8 6 年 ︵ 昭 和 61 年 ︶ 10 月 2 日 - 7 日 に 開 催 さ れ た エ レ ク ト ロ ニ ク ス シ ョ ー ' 8 6 ︵ 後 の C E A T E C J A P A N ︶ 。 シ ャ ー プ ブ ー ス の 一 角 に 展 示 さ れ 、 デ ジ タ イ ズ さ れ た 女 性 歌 手 荻 野 目 洋 子 [ 注 1 ] の 6 万 5 , 5 3 6 色 [ 1 ] 画 像 と ﹁ グ ラ デ ュ ー ス 自 走 ﹂ と 銘 打 た れ た ﹃ グ ラ デ ィ ウ ス ﹄ の 実 動 画 面 、 そ し て 画 面 切 替 に よ る チ ェ ス 盤 の 上 を あ ら か じ め レ イ ト レ ー シ ン グ さ れ た 玉 が 跳 ね る と い っ た デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン が 行 わ れ た 。 展 示 画 面 に は ﹁ 新 開 発 16 ビ ッ ト パ ー ソ ナ ル ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン X 6 8 0 0 0 ﹂ と 書 か れ た 絵 文 字 と 南 国 を イ メ ー ジ し た 背 景 が 表 示 さ れ て い た 。
コ ン パ ニ オ ン に よ る デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン は 、 ﹁ こ の パ ソ コ ン 、 何 と 喋 る ん で す ﹂ の ナ レ ー シ ョ ン に 答 え て X 6 8 0 0 0 が ﹁ 早 く 紹 介 し て 下 さ い よ ﹂ と A D P C M で 発 声 す る も の で 、 そ の 後 ハ ー ド ウ ェ ア の 特 徴 と 構 成 が 紹 介 さ れ る と い う も の だ っ た 。 後 述 の ﹁ マ ン ハ ッ タ ン シ ェ イ プ ﹂ は こ の 時 点 で 名 称 が 確 定 し て お り 、 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン で も 紹 介 さ れ た 。
当 時 、 日 本 で 6 8 0 0 0 系 を 採 用 し た パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ は ほ と ん ど 前 例 が な く 、 業 務 用 の E W S と 誤 解 し た 人 も 多 か っ た た め 、 会 場 で は そ れ ほ ど 大 き な 注 目 は 集 め な か っ た 。 M C 6 8 0 0 0 採 用 の 理 由 は 、 メ モ リ 空 間 が 1 6 M B と 大 き い こ と と 、 ﹁ OS が の っ か り や す い ﹂ こ と だ っ た [ 4 ] 。 当 時 、 日 本 の 電 機 メ ー カ ー の 間 で 6 8 0 0 0 系 M P U を 採 用 す る 独 自 の E W S を 開 発 ・ 発 売 す る の が 一 つ の 流 行 に な っ て い た [ 注 2 ] 背 景 も あ っ た 。
そ の 後 、 ﹃ O h ! M Z ﹄ 誌 を 始 め 、 各 パ ソ コ ン 雑 誌 に て 取 り 上 げ ら れ た 事 に よ り 認 知 が 高 ま り 、 次 い で シ ャ ー プ 市 ヶ 谷 の エ ル ム ホ ー ル に て 九 十 九 電 機 と 協 賛 し た お 披 露 目 が 行 わ れ た ︵ 全 国 各 地 で 行 わ れ た と い う 説 も あ る が 、 詳 細 は 不 明 ︶ 。 内 容 は ラ ヴ ェ ル の ボ レ ロ を FM 音 源 で 再 生 し つ つ 、 デ ジ タ イ ズ さ れ た 画 面 を 次 々 と ﹁ X 1 ﹂ シ リ ー ズ 用 の H D D ユ ニ ッ ト よ り 読 み 込 ん で 表 示 さ せ る と い う も の だ っ た 。 ま た 、 ﹃ グ ラ デ ィ ウ ス ﹄ の デ モ に つ い て は ビ ッ ク バ イ パ ー だ け が カ ー ソ ル キ ー の 操 作 に 合 わ せ て 可 動 し 画 面 内 を 飛 ん で い る と い う も の に 変 わ っ た 。
発 表 か ら 発 売 ま で 約 5 カ 月 空 い た た め 、 発 売 前 か ら 一 部 の 店 舗 に デ モ 機 が 置 か れ た 。 こ の 時 点 で ﹃ グ ラ デ ィ ウ ス ﹄ 、 ア セ ン ブ ラ 、 X 6 8 0 0 0 の テ ー マ 等 の 同 梱 ソ フ ト ウ ェ ア は 揃 っ て い た が 、 本 当 に 発 売 で き る の か 、 あ る い は 発 表 さ れ た 価 格 を 実 現 で き る の か に つ い て 懐 疑 的 に 見 る 向 き も 多 か っ た 。 実 際 に 発 売 さ れ た の は 、 1 9 8 7 年 3 月 下 旬 で あ る 。 出 荷 数 は 少 な く 、 実 際 に 購 入 者 の 元 に 初 期 ロ ッ ト が 届 け ら れ た の を 見 て 、 突 発 的 に 注 文 す る 顧 客 も い た 。
そ の 結 果 、 シ ャ ー プ は バ ッ ク オ ー ダ ー を 抱 え る こ と と な り 、 好 調 な 滑 り 出 し と な っ た 。
当 初 は イ ン テ ル 系 プ ロ セ ッ サ を 始 め 、 様 々 な プ ロ セ ッ サ の 搭 載 が 検 討 さ れ て い た と さ れ る が 、 最 終 的 に は M a c i n t o s h と 同 じ M C 6 8 0 0 0 が 採 用 さ れ 、 日 本 の メ ー カ ー に よ る 最 初 に し て 最 後 の 6 8 0 0 0 系 個 人 向 け パ ソ コ ン と な っ た 。
当 時 と し て は 大 容 量 を 誇 る V R A M と 強 力 な グ ラ フ ィ ッ ク コ ン ト ロ ー ラ 群 に よ っ て 実 現 さ れ た 6 5 , 5 3 6 色 の 多 色 グ ラ フ ィ ッ ク と ス プ ラ イ ト 機 能 、 FM 音 源 8 チ ャ ン ネ ル + A D P C M 1 チ ャ ン ネ ル 、 1 M B の メ イ ン メ モ リ ︵ 最 大 1 2 M B ︶ 等 の 周 辺 回 路 に よ り 、 総 合 的 に 競 合 製 品 を 凌 駕 す る ホ ビ ー マ シ ン と し て の 性 能 を 備 え て い た 。 そ の 象 徴 と な る の が 標 準 添 付 ア プ リ ケ ー シ ョ ン の 一 つ で も あ る 、 当 時 は ゲ ー ム コ ン ソ ー ル で も 多 く の 要 素 が 省 略 さ れ て 移 植 さ れ て い た ﹃ グ ラ デ ィ ウ ス ﹄ の 存 在 で あ る 。
価 格 は 36 万 9 0 0 0 円 で 、 購 入 資 金 を 貯 め る た め ア ル バ イ ト に 励 む 学 生 ら 若 者 も 多 か っ た [ 1 ] 。 実 売 価 格 は 40 万 円 程 度 で 発 売 さ れ た 。
ま た 、 ﹁ 5 年 間 は ハ ー ド の 基 本 仕 様 を 変 え な い ﹂ と い う 方 針 が 当 初 か ら 決 め ら れ て い た 。
C y n t h i a C Z - 6 0 0 C に 搭 載 さ れ た ス プ ラ イ ト コ ン ト ロ ー ラ 。
V S O P C Z - 6 0 0 C に 搭 載 さ れ た ビ デ オ コ ン ト ロ ー ラ 。
こ れ ら の 機 能 を 実 現 す る た め の 膨 大 な 回 路 の 実 装 に は 積 極 的 に カ ス タ ム L S I が 採 用 さ れ た 。 初 代 機 で は そ れ ぞ れ ビ ー ナ ス 1 ・ ビ ー ナ ス 2 ︵ C R T コ ン ト ロ ー ル ︶ 、 V S O P ︵ ビ デ オ コ ン ト ロ ー ラ ー ︶ 、 シ シ リ ア ン ︵ I / O コ ン ト ロ ー ラ ー ︶ 、 ET ︵ メ モ リ ー コ ン ト ロ ー ラ ー ︶ 、 シ ン シ ア ・ シ ン シ ア J r . ︵ ス プ ラ イ ト コ ン ト ロ ー ル ︶ の コ ー ド ネ ー ム が 付 け ら れ て い た も の が 使 わ れ た 。 試 作 機 段 階 で は こ れ ら の 機 能 を 全 て 標 準 ロ ジ ッ ク IC で 実 装 し た と さ れ 、 そ の 容 積 は 19 イ ン チ ラ ッ ク 1 本 分 に 上 っ た と さ れ て い る 。
こ う し た 設 計 か ら 、 ホ ビ ー 向 け マ シ ン と し て そ の 機 能 を 生 か し た ソ フ ト ウ ェ ア や ハ ー ド ウ ェ ア な ど を 自 作 す る マ ニ ア 層 を 中 心 に 、 当 時 と し て は 安 価 な コ ン ピ ュ ー タ グ ラ フ ィ ッ ク ス ︵ CG ︶ 制 作 機 と し て 映 像 作 品 を 創 作 す る 者 も い た 。 同 様 に 、 ゲ ー ム ソ フ ト ウ ェ ア も 多 く 作 成 さ れ 、 ア ー ケ ー ド ゲ ー ム の 移 植 も 多 数 リ リ ー ス さ れ た こ と か ら 、 コ ア な ゲ ー ム ユ ー ザ ー な ど に も 支 持 さ れ て い た 。
こ の よ う に 、 ビ ジ ュ ア ル 的 な パ フ ォ ー マ ン ス で は 強 烈 な イ ン パ ク ト を 示 し た 機 体 だ っ た が 、 実 務 面 で は 既 に P C - 9 8 0 0 シ リ ー ズ が ビ ジ ネ ス 向 け パ ソ コ ン の 主 流 と し て 納 ま っ て い た 背 景 も あ り 、 オ フ ィ ス 系 ︵ 実 務 ・ 応 用 ︶ ア プ リ ケ ー シ ョ ン ソ フ ト へ の 対 応 状 況 な ど は 比 例 し て 芳 し く な か っ た 。 そ の 一 方 で 教 育 ・ 組 み 込 み 向 け な ど へ の 営 業 展 開 も な さ れ て い た 。 一 部 の ア ー ケ ー ド ︵ 業 務 ︶ 用 ゲ ー ム 機 の 筐 体 に 組 み 込 ま れ た り 、 P R O シ リ ー ズ な ど が 業 務 用 組 込 み シ ス テ ム の 開 発 用 途 に 着 目 さ れ 、 F o r k s 社 な ど か ら X 6 8 0 0 0 で の 動 作 を 前 提 に し た O S - 9 環 境 で 動 作 す る L A N ボ ー ド な ど の 周 辺 機 器 が 発 売 さ れ た こ と も あ る 。 通 勤 電 車 の 行 き 先 電 光 板 の 制 御 用 と し て 使 わ れ た 実 例 も あ っ た 。 教 育 分 野 で は 、 ゲ ー ム ク リ エ イ タ ー を 育 成 す る た め に 、 専 門 学 校 の 実 習 機 と し て も 採 用 さ れ て い た 。
プ ロ グ ラ ミ ン グ 環 境 の 整 備 に 力 が 入 れ ら れ て お り 、 専 用 の C 言 語 コ ン パ イ ラ が 安 価 な 価 格 で 提 供 さ れ た 。 標 準 で 付 属 し て い る B A S I C で あ る X - B A S I C が 、 B A S I C と し て は 非 常 に 独 特 の 、 C 言 語 風 味 の 言 語 仕 様 で あ り 、 X - B A S I C か ら C 言 語 へ の 変 換 ツ ー ル や 、 プ ロ グ ラ ミ ン グ 上 問 題 に な り や す い 差 異 に つ い て 検 出 す る 構 文 検 査 ツ ー ル な ど が 提 供 さ れ る な ど 、 B A S I C か ら C へ の ユ ー ザ ー の 移 行 が 考 え ら れ て い た 。 ま た 、 シ ス テ ム コ ー ル 及 び ハ ー ド ウ ェ ア 構 成 、 そ れ ぞ れ の ハ ー ド ウ ェ ア へ の 機 械 語 レ ベ ル で の 直 接 ア ク セ ス の 方 法 と そ れ ぞ れ の ペ リ フ ェ ラ ル が 持 つ レ ジ ス タ の 意 味 と 動 作 の 全 て が 公 開 さ れ た 。
や が て 、 動 作 ク ロ ッ ク 1 6 M H z の 高 速 化 機 種 で あ る X 6 8 0 0 0 X V I ︵ エ ク シ ヴ ィ ︶ 発 売 を 経 て 、 X 6 8 0 3 0 が 発 売 さ れ た 。 実 質 的 な 最 終 機 種 で あ る 同 機 が 発 売 さ れ た 1 9 9 3 年 頃 に は 、 D O S / V や M S - W i n d o w s 3 . 1 な ど の OS が 搭 載 さ れ た P C / A T 互 換 機 や C D - R O M ド ラ イ ブ ユ ニ ッ ト が そ れ ぞ れ 普 及 し 始 め て い た 。 し か し 、 本 シ リ ー ズ は ソ フ ト ウ ェ ア の メ デ ィ ア 供 給 が 依 然 と し て フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク の み で 、 そ の 大 半 が 5 . 2 5 イ ン チ の 2 H D だ っ た 。 そ れ を 打 開 す る た め 、 S C S I の C D - R O M ド ラ イ バ が サ ー ド パ ー テ ィ ー や フ リ ー ソ フ ト で 開 発 さ れ た 。 た だ し 、 一 部 の C D - R O M ド ラ イ ブ で は 正 常 動 作 し な い な ど 制 約 も 多 か っ た 。 X 6 8 0 0 0 シ リ ー ズ 対 応 の C D - R O M を 媒 体 と し た ソ フ ト ウ ェ ア も わ ず か な が ら 発 売 さ れ た 。 ま た こ の 頃 に は 、 国 産 機 と し て は 初 め て M P E G ︵ M P E G - 1 ︶ に よ る 動 画 再 生 ︵ M P E G エ ン コ ー ダ ボ ー ド を 拡 張 ス ロ ッ ト に 装 着 し 、 OS は O S - 9 / X 6 8 0 3 0 に て V i d e o C D の 視 聴 ︶ を 実 現 し て い る 。
キ ャ ッ チ コ ピ ー は ﹁ 夢 を 超 え た ﹂ ︵ 初 代 ︶ 、 ﹁ ア ー ト の 領 域 へ ﹂ ︵ A C E ︶ 、 ﹁ 夢 の 続 き を 語 ろ う ﹂ ︵ E X P E R T / P R O ︶ 、 ﹁ 父 の パ ソ コ ン を 越 え ろ ﹂ ︵ X V I ︶ 、 ﹁ 夢 の 、 頂 き へ ﹂ ︵ X 6 8 0 3 0 ︶ な ど 。 イ メ ー ジ キ ャ ラ ク タ ー は ツ タ ン カ ー メ ン ︵ X 6 8 0 0 0 ︶ 、 火 の 鳥 ︵ X 6 8 0 3 0 ︶ な ど 。
な お 、 当 時 の シ ャ ー プ 顧 問 だ っ た 宮 永 好 道 に よ る と 、 シ ャ ー プ が 本 機 を 出 す 際 に 一 番 気 に し て い た の は 、 ﹁ 他 の や ら な い 事 を す る ﹂ 社 風 の ソ ニ ー の 出 方 だ っ た と い う 。 こ れ は 杞 憂 に 終 わ っ た が 、 後 に ソ ニ ー は V A I O シ リ ー ズ で そ の 持 ち 味 を 出 し て 来 た 、 と 自 著 で 語 っ て い る [ 5 ] 。
アメリカ ワールドトレードセンターのツインタワー
X 6 8 0 0 0 の 筐 体 は ﹁ マ ン ハ ッ タ ン シ ェ イ プ ﹂ と 称 す る 樹 脂 製 の 左 右 分 割 ツ イ ン タ ワ ー 型 デ ザ イ ン と な っ て お り 、 片 側 に は 主 に オ ー ト イ ジ ェ ク ト が 可 能 な 5 . 2 5 イ ン チ 2 H D 対 応 の フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク ド ラ イ ブ ︵ F D D ︶ 2 基 と 電 源 ユ ニ ッ ト を 搭 載 。 A C E 以 降 の 機 種 で は 、 更 に ハ ー ド デ ィ ス ク ド ラ イ ブ ︵ H D D ︶ の 取 り 付 け ス ペ ー ス が 設 け ら れ て お り 、 H D D 搭 載 モ デ ル で は そ こ に 取 付 金 具 と と も に 搭 載 さ れ て い る 。 反 対 側 の タ ワ ー に は メ イ ン ボ ー ド と 共 に 拡 張 I / O ス ロ ッ ト を 2 基 搭 載 し た 。 2 つ の タ ワ ー の 間 に は ポ ッ プ ア ッ プ ハ ン ド ル を 内 蔵 し 、 底 部 が 連 結 さ れ て そ こ に 各 種 I / O ポ ー ト が 実 装 さ れ る サ ブ 基 板 が 搭 載 さ れ て い た 。
こ の 特 徴 的 な C Z - 6 0 0 C E の デ ザ イ ン は 純 正 の セ ッ ト で 1 9 8 7 年 度 の グ ッ ド デ ザ イ ン 賞 に 選 ば れ て い る [ 6 ] [ 注 3 ] 。 こ の デ ザ イ ン は 初 代 か ら 、 後 継 機 の A C E ・ E X P E R T ( II ) ・ S U P E R に 受 け 継 が れ た 。 高 速 化 さ れ た X V I 、 X 6 8 0 3 0 で は 基 本 的 な シ ル エ ッ ト は そ の ま ま に 、 縦 置 き の 1 0 M H z 機 よ り も 角 の 強 調 さ れ た デ ザ イ ン と な っ て い る 。
マ ン ハ ッ タ ン シ ェ イ プ と い う 名 前 は 、 当 時 ア メ リ カ 合 衆 国 ニ ュ ー ヨ ー ク 市 の マ ン ハ ッ タ ン 島 に 存 在 し た ワ ー ル ド ト レ ー ド セ ン タ ー の ツ イ ン タ ワ ー の 景 観 を 連 想 さ せ る 事 か ら 名 付 け ら れ た 。 な お 、 こ の ツ イ ン タ ワ ー は 、 2 0 0 1 年 9 月 11 日 の ア メ リ カ 同 時 多 発 テ ロ 事 件 に お い て 倒 壊 し て い る 。
付 属 の 専 用 マ ウ ス は 上 部 の 蓋 を 外 す と ト ラ ッ ク ボ ー ル と し て も 使 用 可 能 。 マ ウ ス 端 子 は 本 体 に 1 つ 、 専 用 キ ー ボ ー ド に 2 つ あ っ た 。 P R O シ リ ー ズ は こ れ と は 異 な る PC 然 と し た 横 置 き 筐 体 で 、 他 モ デ ル と デ ザ イ ン の 異 な る 専 用 キ ー ボ ー ド 及 び X 1 t u r b o Z 付 属 の も の と 同 じ マ ウ ス が 付 属 し 、 拡 張 I / O ス ロ ッ ト を 4 基 搭 載 し た も の と な っ て い る 。 価 格 も 縦 置 き の も の と 比 較 し 安 価 に 抑 え ら れ 、 拡 張 性 を 強 化 し た 廉 価 版 と し て の 側 面 を 持 っ て い た が 、 従 来 の 縦 置 き シ リ ー ズ と は 回 路 設 計 が や や 異 な る 部 分 が あ り 、 S C S I ボ ー ド の ﹁ M a c h - 2 ﹂ な ど 、 非 対 応 と さ れ た ハ ー ド ウ ェ ア も 少 な か ら ず あ っ た 。
X V I 並 び に X 6 8 0 3 0 で ラ イ ン ナ ッ プ さ れ た C o m p a c t シ リ ー ズ は オ ー ト イ ジ ェ ク ト が 可 能 な 3 . 5 イ ン チ F D D を 搭 載 、 プ ラ ス チ ッ ク 製 で 縦 置 き で あ る が 非 ツ イ ン タ ワ ー 型 で 、 専 用 キ ー ボ ー ド は テ ン キ ー を 省 い た も の 、 マ ウ ス は P R O と 同 じ も の が 付 属 し た 。
ボ デ ィ 色 は グ レ ー ま た は ブ ラ ッ ク 、 S U P E R 以 降 は チ タ ン ブ ラ ッ ク の み と な っ た 。 ﹁ X 6 8 0 0 0 ﹂ の バ ッ ジ は 金 色 、 C o m p a c t で は 白 色 印 刷 、 ﹁ X 6 8 0 3 0 ﹂ の バ ッ ジ は 赤 。
特 徴 あ る 外 観 の 為 、 2 0 1 6 年 公 開 の ア ニ メ ー シ ョ ン 映 画 ﹃ 君 の 名 は 。 ﹄ に 描 か れ て い る こ と を シ ャ ー プ 公 式 ツ イ ッ タ ー が ツ イ ー ト [ 7 ] 。 そ の 後 、 新 海 誠 監 督 本 人 も 劇 中 の 画 像 付 き で 該 当 シ ー ン を ツ イ ー ト [ 8 ] し て い る 。
CZ-600Cメインボード
CZ-600Cビデオボード
C P U に は 当 時 の M a c i n t o s h な ど と 同 じ モ ト ロ ー ラ の M C 6 8 0 0 0 を 採 用 し た 。 動 作 ク ロ ッ ク 周 波 数 は 1 0 M H z で 、 無 印 、 A C E 、 E X P E R T 、 S U P E R ま で は セ カ ン ド ソ ー ス の 日 立 製 作 所 製 H D 6 8 H C 0 0 0 が 使 用 さ れ た 。 当 時 C M O S 版 の M C 6 8 0 0 0 を 生 産 し て い た の は 日 立 だ け だ っ た 。
搭 載 さ れ た M C 6 8 0 0 0 は 、 外 部 デ ー タ バ ス が 16 ビ ッ ト 幅 だ っ た た め モ ト ロ ー ラ は 16 ビ ッ ト C P U と 位 置 付 け て い た が 、 内 部 設 計 は 32 ビ ッ ト で あ り 、 直 交 性 の 高 い 命 令 セ ッ ト を 特 徴 と し た 、 同 時 代 の C P U と し て は ア セ ン ブ リ 言 語 が 扱 い や す い ア ー キ テ ク チ ャ ー だ っ た 。
X 6 8 0 0 0 に は F P U と し て M C 6 8 8 8 1 が 使 用 可 能 で あ り 、 拡 張 ス ロ ッ ト に 装 着 す る も の が 純 正 品 と し て シ ャ ー プ か ら 発 売 さ れ て い た 。
毎 年 高 速 化 さ れ て い く 他 機 種 を 横 目 に 、 4 年 を 経 て よ う や く 、 基 本 性 能 は そ の ま ま で ク ロ ッ ク 周 波 数 が 高 速 化 さ れ た X V I が 登 場 し た 。 こ の X V I と 次 の C o m p a c t X V I で は モ ト ロ ー ラ 社 製 の M C 6 8 0 0 0 が 使 用 さ れ 、 ク ロ ッ ク 周 波 数 が 1 6 / 1 0 M H z の 選 択 式 に な っ た 。 ま た F P U は メ イ ン 基 板 に 専 用 ソ ケ ッ ト が 搭 載 さ れ た 。
な お X V I の 発 売 を き っ か け と し て 従 来 の 1 0 M H z 機 や X V I ・ C o m p a c t X V I の ク ロ ッ ク 周 波 数 を 高 速 化 す る 改 造 が B B S や 雑 誌 で 公 開 さ れ 、 ユ ー ザ ー の 間 で 流 行 し た 。
M P U は 、 C o m p a c t 以 外 は ソ ケ ッ ト に 実 装 さ れ て い た た め 交 換 が 容 易 で 、 H D 6 8 H C 0 0 0 搭 載 機 で は モ ト ロ ー ラ 純 正 M C 6 8 0 0 0 に 交 換 も 行 わ れ た 。 さ ら に 、 変 換 基 板 を 自 作 し て の M C 6 8 0 2 0 搭 載 を 試 み た 者 も い た 他 、 製 品 と し て も 、 倍 速 ボ ー ド 、 M C 6 8 E C 0 3 0 ア ク セ ラ レ ー タ な ど も リ リ ー ス さ れ て い る 。
メ モ リ ー 空 間 は 、 M C 6 8 0 0 0 が 利 用 可 能 な 1 6 M B の う ち 、 主 記 憶 空 間 と し て 1 2 M B を 使 用 す る こ と が で き た 。 こ の 主 記 憶 領 域 は リ ニ ア ア ド レ シ ン グ が 可 能 で あ り 、 ま た 、 領 域 を 指 定 し ス ー パ ー バ イ ザ ー 領 域 と す る 事 で 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン 側 か ら ア ク セ ス 禁 止 に す る こ と も 可 能 だ っ た 。
標 準 で は 、 初 代 ・ A C E ・ P R O ・ P R O I I は 1 M B [ 注 4 ] 、 そ の 他 は 2 M B を 搭 載 し て い た 。 シ ャ ー プ か ら は 拡 張 ス ロ ッ ト に 差 す タ イ プ の 4 M B の 拡 張 メ モ リ ー ボ ー ド が 発 売 さ れ て い た が 、 後 に 他 社 か ら 8 M B 以 上 の メ モ リ ー を 装 備 し た も の が 発 売 さ れ た 。 X 6 8 0 0 0 の メ イ ン メ モ リ ー は 拡 張 ス ロ ッ ト を 介 し た も の を 含 め 、 す べ て ノ ー ウ ェ イ ト ア ク セ ス で あ る が 、 動 作 ク ロ ッ ク の 上 昇 し た X V I ・ C o m p a c t X V I 以 降 の 機 種 で は 、 1 0 M H z 動 作 の 汎 用 拡 張 ス ロ ッ ト 経 由 で の ノ ー ウ ェ イ ト ア ク セ ス は 不 可 能 だ っ た た め 、 本 体 内 部 に 8 M B ま で 増 設 可 能 な メ モ リ ー ソ ケ ッ ト も 用 意 さ れ た 。 た だ し 、 こ の 場 合 1 2 M B ま で 増 設 す る に は 8 M B 以 降 は 拡 張 ス ロ ッ ト に よ る 増 設 と な る た め 、 こ の 4 M B を ア ク セ ス す る 場 合 は 多 大 な ウ ェ イ ト が 挿 入 さ れ る こ と と な り 、 こ れ に よ る 速 度 低 下 を 回 避 す る た め 、 こ の 領 域 を R A M デ ィ ス ク と し て 使 用 す る な ど し て 、 こ の 範 囲 に コ ー ド が 置 か れ る こ と を 回 避 す る 使 用 法 も あ っ た 。
X 6 8 0 0 0 は 全 機 種 で メ モ リ ー バ ッ ク ア ッ プ 機 能 を 持 つ 1 6 K B の S R A M を 内 蔵 し 、 メ モ リ ー ス イ ッ チ の 設 定 を 保 存 す る ほ か 、 R A M デ ィ ス ク と し て の 使 用 や S R A M か ら の シ ス テ ム 起 動 も 可 能 だ っ た 。 た だ し 、 S R A M 領 域 は 通 常 は 書 き 込 み 禁 止 に 設 定 さ れ て お り 、 プ ロ グ ラ ム の 暴 走 な ど 万 一 の 事 態 で も 書 き 換 わ る 事 は ま ず 無 い と さ れ た が 、 P R O 系 の 機 種 で は S R A M 回 り の 設 計 に 難 が あ り 、 通 常 使 用 で も S R A M に 書 き 込 ま れ て い る デ ー タ が 破 損 す る こ と が あ っ た 。 一 方 、 こ の S R A M 領 域 を 利 用 し て 潜 伏 ・ 感 染 す る コ ン ピ ュ ー タ ウ イ ル ス も 存 在 し た 。
グ ラ フ ィ ッ ク 画 面 表 示 用 の V R A M ︵ フ レ ー ム バ ッ フ ァ ︶ は 5 1 2 KB を 搭 載 し て い る 。 こ れ を 使 用 し て 、 2 5 6 × 2 5 6 ま た は 5 1 2 × 5 1 2 × 最 大 16 ビ ッ ト ︵ 6 5 , 5 3 6 色 ︶ 、 7 6 8 × 5 1 2 × 最 大 4 ビ ッ ト ︵ 16 色 ︶ の 表 示 が 可 能 で あ る 。 ま た 、 C R T C の レ ジ ス タ を 直 接 操 作 す る こ と に よ り 、 1 , 0 2 4 × 7 6 8 × 4 ビ ッ ト の 表 示 や 6 4 0 × 4 0 0 に 近 い 解 像 度 、 3 8 4 × 5 1 2 な ど で の 表 示 も 可 能 で あ る 。
グ ラ フ ィ ッ ク V R A M へ の ア ク セ ス に は 、 領 域 と し て 全 2 M B ︵ 1 , 0 2 4 ド ッ ト × 1 , 0 2 4 ラ イ ン × 1 6 ビ ッ ト ︶ が 予 約 さ れ て い る が 、 実 際 に 搭 載 さ れ て い る 5 1 2 K B の V R A M は 、 画 面 モ ー ド に よ ら ず 常 に 1 ワ ー ド ︵ 16 ビ ッ ト ︶ = 1 ピ ク セ ル と な る よ う に 5 1 2 K B - 2 M B の メ モ リ 空 間 に 配 置 さ れ る 。 す な わ ち 、 16 色 な ら ば 、 2 M B の メ モ リ 空 間 の 下 位 4 ビ ッ ト が 有 効 に な り 、 2 5 6 色 表 示 な ら ば 、 1 M B の 領 域 の 下 位 8 ビ ッ ト ︵ 残 り 1 M B の 領 域 は 無 効 ︶ 、 6 5 , 5 3 6 色 表 示 で あ れ ば 先 頭 の 5 1 2 K B の 領 域 で 全 16 ビ ッ ト が 有 効 に な る と い う 仕 組 み で あ る 。 こ れ に よ り ピ ク セ ル 単 位 の カ ラ ー 操 作 を 容 易 な も の と し て い た 反 面 、 多 数 の ピ ク セ ル を 書 き 換 え る 際 に ア ク セ ス 速 度 の 点 で は 不 利 だ っ た が 、 の ち に デ ー タ 転 送 時 の み グ ラ フ ィ ッ ク V R A M の 構 成 を 切 り 換 え て 隙 間 な し で デ ー タ 転 送 す る テ ク ニ ッ ク が 登 場 し た 。
ま た 、 グ ラ フ ィ ッ ク 画 面 だ け で 独 立 し た 面 ︵ プ レ ー ン ︶ を 最 大 4 プ レ ー ン ︵ 5 1 2 x 5 1 2 ド ッ ト 16 色 時 ︶ 持 つ こ と が で き た 。 16 色 モ ー ド 時 に は 1 , 0 2 4 × 1 , 0 2 4 ド ッ ト 1 プ レ ー ン ま た は 5 1 2 × 5 1 2 ド ッ ト 4 プ レ ー ン 、 2 5 6 色 モ ー ド 時 に は 5 1 2 × 5 1 2 ド ッ ト 2 プ レ ー ン 、 6 5 , 5 3 6 色 モ ー ド 時 に は 5 1 2 × 5 1 2 ド ッ ト 1 プ レ ー ン と い う 構 成 で 、 複 数 の プ レ ー ン を 重 ね あ わ せ て 表 示 す る こ と が で き る 他 、 半 透 明 機 能 が あ っ た 。 ま た 、 そ れ ぞ れ 独 立 に 上 下 左 右 が つ な が っ た 球 面 ス ク ロ ー ル が 可 能 と な っ て い る 。
同 時 代 の パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ と し て 標 準 的 な 環 境 で の 解 像 度 は 6 4 0 × 4 0 0 ド ッ ト 16 色 で あ り 、 こ の 表 示 に 必 要 な V R A M は 1 2 8 K B 弱 で あ る こ と か ら も 、 X 6 8 0 0 0 の 圧 倒 的 な 画 像 処 理 能 力 が う か が え る 。 X 6 8 0 0 0 の 6 5 , 5 3 6 色 は 下 表 の 形 式 の 16 ビ ッ ト に よ っ て 構 成 さ れ て お り 、 R G B 各 5 ビ ッ ト に よ る 3 2 7 6 8 色 と 輝 度 ビ ッ ト ︵ 半 段 階 の 明 る さ 調 整 ︶ に よ っ て 実 現 さ れ て い る 。
桁
15
14
13
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
色
G4
G3
G2
G1
G0
R4
R3
R2
R1
R0
B4
B3
B2
B1
B0
I
︵ G : 緑 、 R : 赤 、 B : 青 、 I : 高 輝 度 ︶
グ ラ フ ィ ッ ク 画 面 は 、 上 記 の 他 、 高 速 ク リ ア な ど の 画 面 制 御 機 能 は あ っ た も の の 、 基 本 的 に は M P U の 直 接 制 御 に よ っ て 図 形 描 画 が 行 わ れ た 。 同 時 代 の 主 な 16 ビ ッ ト 以 上 の パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ で 、 グ ラ フ ィ ッ ク デ ィ ス プ レ イ コ ン ト ロ ー ラ ー を 採 用 し ラ イ ン や 多 角 形 、 塗 り 潰 し な ど の 簡 易 的 な 描 画 機 能 が 搭 載 さ れ て い た 点 と は 対 照 的 で あ る 。 こ れ は 当 時 、 安 価 な グ ラ フ ィ ッ ク デ ィ ス プ レ イ コ ン ト ロ ー ラ ー の ハ ー ド ウ ェ ア 描 画 機 能 が ま だ 貧 弱 で あ り 、 速 度 的 に も 充 分 な も の で な く 、 か つ 実 装 及 び プ ロ グ ラ ミ ン グ 上 の 制 約 が 大 き か っ た た め と 推 測 さ れ る 。 後 に P C - 9 8 0 0 シ リ ー ズ で も こ の 問 題 か ら 、 グ ラ フ ィ ッ ク チ ャ ー ジ ャ ー と 称 し て X 6 8 0 0 0 同 様 の ピ ク セ ル 演 算 機 能 を 実 現 し て 、 性 能 の 向 上 を 図 っ て い る 。
いわゆるキャラクタ単位のテキスト画面は用意されず、グラフィック面とは別に512KBのビットマップVRAMが用意されていた。
X68000のテキスト面はプレーンドピクセル方式のビットマッププレーンであり、同時代の標準的なパーソナルコンピュータのグラフィック画面に相当する情報量と表現力を持っていた。ビットマップによるテキスト表示は、その表現力と引き換えに、キャラクタ型VRAMと比較すると負荷が重い(遅い)ものであるが、X68000のテキストVRAMには同時プレーンアクセス機能やラスタコピー機能、ビットマスク機能などの画面制御機能が用意されており、CPUの処理を大幅に軽減することが可能となっていたため、十分な速度を得ることができた。
テキストVRAMは4プレーン存在するが、通常、そのうち2プレーンはマウスカーソルとソフトウェアキーボード、電卓の表示に使用されるため、テキスト表示は2プレーンで行われることが多い。
テキスト表示用にフォントパターンをROM に搭載している。このCGROMに搭載されている文字種は、16×16ドットのJIS第1/2水準漢字 に加え、24×24ドット、12×12ドットのJIS第1/2水準漢字(非漢字752文字、第1水準漢字3,008文字、第2水準漢字3,478文字)である。このほか、ビットマッププレーンを生かし、ユーザー定義のフォント を使用することも可能だった。
通常の16ドットフォントを使用した際のテキスト表示は半角で96文字×32行であるが、VRAM自体は1,024×1,024ドットの広さを持っており、これを利用してSX-Window Ver.3.xでは起動時オプションの指定で最大1,024×848(インターレース )での表示が(隠し機能的に)可能なほか、CRTC のレジスタ 操作と入力周波数の物理的な変更により、1,024×1,024ドットのフルスクリーン表示なども実現されている。なお、インターレース表示での高解像度画面は、長残光CRTを使用しないかぎり、ちらつきが著しく実用に耐えない。そのため、X68000 Compact XVIやX68030ではSX-Windowの640×480表示用に追加搭載された50MHzのクロックオシレータをより高周波数のもの、具体的には80MHzや100MHzのものに交換し、高解像度対応のCRT と組み合わせてSX-Windowの高解像度表示を実用的なものとすることが『Oh!X』誌で紹介され、一部でこの改造が流行した。
このテキスト面は前述の画面制御機能が使用できるほか、1ワードで最大16ドット、ロングワードで32ドットの書き換えが可能となるため、用途によってはテキスト画面をグラフィック画面代わりに使用し、他機種からのゲーム等の移植にも使われた。ビジュアルシェルやSX-WindowもテキストVRAMで実現されている。
そ の 他 に は 、 16 ド ッ ト × 1 6 ラ イ ン で 6 5 , 5 3 6 色 中 16 色 、 同 時 表 示 枚 数 1 2 8 枚 の ﹁ ス プ ラ イ ト 機 能 ﹂ と ﹁ BG 面 ﹂ を 持 っ て い る 。 こ れ は 、 特 に ア ク シ ョ ン ゲ ー ム や シ ュ ー テ ィ ン グ ゲ ー ム の 作 成 に 非 常 に 有 効 だ っ た 。 ス プ ラ イ ト と BG の パ タ ー ン デ ー タ は 共 用 で あ り 、 V R A M と は 独 立 し た 1 6 K B の 高 速 S R A M を 使 用 し て い た 。
ス プ ラ イ ト 以 外 の 、 こ れ ら の 全 て の 画 面 を 合 わ せ る と 、 最 大 で 7 枚 ︵ グ ラ フ ィ ッ ク 4 枚 + テ キ ス ト 1 枚 + B G 2 枚 ︶ も の 独 立 ス ク ロ ー ル 機 能 付 き の 画 面 を ハ ー ド ウ ェ ア で 合 成 表 示 す る こ と が 可 能 だ っ た 。
他 に は 、 パ ソ コ ン と し て は 珍 し く ﹁ 走 査 線 ︵ ラ ス タ ︶ 割 り 込 み ﹂ を 可 能 と し て い た 。 な お 、 ラ イ バ ル と 目 さ れ た F M T O W N S は 、 H S Y N C ︵ 水 平 同 期 信 号 ︶ を 検 出 す る こ と は 可 能 だ っ た が 、 そ れ を 割 り 込 み ト リ ガ に は 出 来 な か っ た た め 、 一 般 に ラ ス タ ー 割 り 込 み を 使 う エ フ ェ ク ト は 、 他 の 手 段 で 再 現 し て い た 。
ま た 、 専 用 端 子 へ 接 続 す る カ ラ ー イ メ ー ジ ユ ニ ッ ト を 使 用 す る こ と に よ り 、 当 時 と し て は 先 進 的 な 、 ビ デ オ 信 号 の キ ャ プ チ ャ が 可 能 だ っ た 。
X 1 の パ ソ コ ン テ レ ビ の 機 能 も 受 け 継 い で お り 、 テ レ ビ チ ュ ー ナ ー 付 の 純 正 の 専 用 モ ニ タ で は 、 チ ャ ン ネ ル 操 作 や ス ー パ ー イ ン ポ ー ズ な ど の テ レ ビ コ ン ト ロ ー ル も 可 能 だ っ た 。
サ ウ ン ド 機 能 と し て 、 4 オ ペ レ ー タ 、 ス テ レ オ 最 大 8 音 同 時 発 声 で き る FM 音 源 ( Y M 2 1 5 1 ) と モ ノ ラ ル 4 b i t で 3 . 9 、 5 . 2 、 7 . 8 、 1 0 . 4 、 1 5 . 6 k H z の 周 波 数 で サ ン プ リ ン グ で き る A D P C M ︵ 沖 電 気 製 M S M 6 2 5 8 ︶ を 標 準 で 搭 載 し た 。 Y M 2 1 5 1 の 定 格 入 力 周 波 数 は 3 . 5 8 M H z で あ る が 、 本 機 で は X 1 に 合 わ せ 4 M H z が 入 力 さ れ て お り 、 C Z - 8 F B 0 3 ( N e w Z - B A S I C ) の M M L で は 容 量 を 除 き X - B A S I C の M M L と 互 換 性 が あ っ た 。 チ ッ プ の 定 格 と 異 な る 為 、 ア ー ケ ー ド ゲ ー ム の 移 植 の 際 、 音 程 が ず れ た ま ま 発 売 [ 注 5 ] さ れ て い る 物 も あ る 。 デ モ ン ス ト レ ー シ ョ ン で は ﹁ 喋 る ﹂ と い う 形 で 音 声 の 利 用 を 前 提 と し た 留 守 番 電 話 用 の チ ッ プ で あ る M S M 6 2 5 8 は チ ッ プ の 出 力 は モ ノ ラ ル で あ っ た が 、 Y M 2 1 5 1 と 合 わ せ 、 左 、 中 央 、 右 に 出 力 を 定 位 さ せ る こ と が で き た 。
A D P C M ︵ 適 応 的 差 分 パ ル ス 符 号 変 調 ︶ は 、 サ ン プ リ ン グ 周 波 数 こ そ 変 え ら れ 、 前 述 の よ う に 定 位 す る 場 所 は 指 定 で き た も の の 、 出 力 音 量 は 固 定 で あ り 、 音 程 と 呼 べ る ほ ど の 音 程 の 指 定 も で き ず 、 音 質 も 楽 音 を 前 提 と し た チ ッ プ と 比 較 し て 高 い と は 言 え な か っ た 。 ゲ ー ム ソ フ ト な ど で は 効 果 音 な ど と し て も 使 わ れ る こ と か ら 始 ま り 、 シ ン セ サ イ ザ 然 と し た FM 音 源 を 補 う 形 で 同 期 再 生 し 、 パ ー カ ッ シ ョ ン な ど と し て の 利 用 や 、 更 に ア タ ッ ク を 左 右 に 振 り 、 リ リ ー ス 部 分 を 中 央 で 再 生 す る こ と で 5 方 向 に 定 位 し て 聞 こ え る よ う な 実 装 [ 注 6 ] の 工 夫 が 行 わ れ た 。 ま た 、 ソ フ ト ウ ェ ア 的 な 合 成 [ 注 7 ] に よ り 発 声 数 を 増 や す 試 み や 、 更 に ソ フ ト ウ ェ ア 合 成 時 に 音 程 、 音 量 を 調 整 で き る M P C M . X や 、 同 様 の 機 能 を 追 加 し た P C M 8 A . X な ど 、 個 々 に デ ー タ が 必 要 だ っ た 音 量 、 音 程 指 定 と い う 弱 点 に つ い て も 本 体 の 高 速 化 [ 注 8 ] な ど も あ り 、 あ る 程 度 の 実 用 性 を も っ て 補 わ れ た 。 前 述 の と お り 、 M S M 6 2 5 8 の 出 力 は モ ノ ラ ル で あ る た め 、 発 声 数 を 合 成 に よ っ て 確 保 し た 場 合 に は 三 か 所 の ど こ か に 全 て の 出 力 が 定 位 す る 形 と な る 。 ま た 、 A D P C M 部 の ス テ レ オ 再 生 へ の 試 み と し て は 、 左 右 へ の 音 声 出 力 を 高 速 に に 切 り 替 え る 手 法 [ 10 ] 、 片 方 を A D P C M 、 片 方 を O P M に よ る 再 現 に よ っ て 実 現 す る 手 法 [ 11 ] な ど が 発 表 さ れ て い る 。
リ ニ ア P C M を 扱 う こ と は で き な い が 、 ハ ー ド ウ ェ ア と し て 扱 え る よ う に し た ボ ー ド や 、 FM 音 源 に 対 し 矩 形 波 の 近 似 波 形 を 音 色 と し て 設 定 し チ ッ プ の 応 答 速 度 限 界 付 近 の 出 力 を 制 御 し 、 D A C と し て 利 用 す る こ と で 、 P C M と し て 利 用 す る ソ フ ト ウ ェ ア [ 12 ] [ 13 ] [ 14 ] 等 も 存 在 し て い る 。
同 時 期 の PC の 標 準 音 源 と し て は リ ッ チ な 部 類 で あ り 、 ア ー ケ ー ド ゲ ー ム で 採 用 例 の 多 か っ た Y M 2 1 5 1 と A D P C M の 構 成 は ゲ ー ム ソ フ ト ウ ェ ア で の 高 い 再 現 性 を 実 現 す る と 共 に 、 後 述 の 音 源 ド ラ イ バ の 存 在 な ど に よ っ て ユ ー ザ ー も 多 く の デ ー タ を 作 成 す る に 至 っ た 。 ま た X 1 と 異 な り 他 の 実 装 に 近 い ︵ オ ク タ ー ブ 指 定 な ど 読 み 替 え れ ば 済 む 程 度 の ︶ X - B A S I C の M M L は 雑 誌 へ の 音 楽 プ ロ グ ラ ム の 投 稿 や 掲 載 に も 繋 が っ て い る 。
そ れ 以 外 に も 外 部 音 源 モ ジ ュ ー ル を 制 御 す る M I D I ボ ー ド な ど も 純 正 ハ ー ド ウ ェ ア と し て 発 売 さ れ て お り 、 ゲ ー ム ソ フ ト で は 外 部 モ ジ ュ ー ル を 使 用 し た リ ッ チ な B G M を 実 現 し た も の や 、 本 体 側 の 音 源 と 同 期 演 奏 す る よ う な も の [ 15 ] も あ っ た 。 後 述 の よ う に そ れ ら を 活 用 す る ツ ー ル や ド ラ イ バ の 類 も 充 実 す る こ と と な っ た 。
他 に は 本 体 の 電 源 を 制 御 す る 機 能 が つ い て お り 、 ソ フ ト 上 か ら 時 間 を 指 定 し て 電 源 を O N / O F F す る こ と が 出 来 た 。 こ の た め 、 現 在 の P C / A T 互 換 機 で の A T X / B T X 筐 体 の よ う に 、 前 面 の 電 源 ス イ ッ チ と は 別 に 背 面 に 主 電 源 ス イ ッ チ が あ っ た ︵ C o m p a c t / P R O / P R O I I を 除 く ︶ 。 さ ら に 正 面 電 源 ス イ ッ チ の ほ か に 背 面 に リ モ ー ト 電 源 端 子 が あ り 、 マ グ ネ ッ ト コ イ ル リ レ ー な ど の 外 部 ス イ ッ チ よ り 起 動 す る こ と も 可 能 だ っ た 。 ま た 、 4 チ ャ ン ネ ル の D M A も 搭 載 し て い た 。
C Z - 6 0 0 C キ ー ボ ー ド
キ ー ボ ー ド は 8 0 C 5 1 を 内 蔵 し た シ リ ア ル 制 御 で 、 キ ー ボ ー ド の 特 定 の キ ー に 内 蔵 さ れ た L E D を ソ フ ト ウ ェ ア 的 に 制 御 す る こ と も 可 能 [ 注 9 ] だ っ た 。
本 体 の 背 面 に は 1 0 M H z 動 作 の 汎 用 拡 張 ス ロ ッ ト が 用 意 さ れ 、 各 種 拡 張 カ ー ド や 増 設 メ モ リ カ ー ド な ど の 搭 載 が 可 能 だ っ た 。
ジ ョ イ ス テ ィ ッ ク ポ ー ト は 同 時 代 に 標 準 的 と な っ て い た D - s u b 9 ピ ン の A T A R I 規 格 準 拠 の も の で あ り 、 電 源 ピ ン を 持 つ 、 M S X な ど と 同 じ ピ ン ア サ イ ン に 変 更 さ れ た 。 こ の ジ ョ イ ス テ ィ ッ ク ポ ー ト は 縦 型 の 機 種 で は 本 体 前 面 と 背 面 に 1 ポ ー ト ず つ 、 P R O 系 で は 前 面 に 2 ポ ー ト 設 置 さ れ て い た 。 プ リ ン タ ー は セ ン ト ロ ニ ク ス 仕 様 準 拠 の パ ラ レ ル ポ ー ト で 、 同 時 代 の 一 般 的 な P C - 9 8 0 0 シ リ ー ズ の プ リ ン タ ー ポ ー ト が そ う だ っ た よ う に 、 入 力 は B u s y 信 号 の み の 、 事 実 上 出 力 の み に 特 化 し た 仕 様 の も の が 実 装 さ れ て い た 。 コ ネ ク タ は X 1 同 様 の M I L - C - 8 3 5 0 3 に 準 拠 し た 俗 に 言 う M I L タ イ プ 圧 接 コ ネ ク タ だ っ た 。 さ ら に 、 R S - 2 3 2 C 上 位 規 格 の R S - 2 3 2 E に 準 拠 し た シ リ ア ル ポ ー ト 、 F D D の 増 設 端 子 な ど の コ ネ ク タ も 標 準 搭 載 し た 。
ま た 初 代 機 か ら S A S I 相 当 の ハ ー ド デ ィ ス ク ド ラ イ ブ ︵ H D D ︶ 増 設 端 子 を 備 え て お り 、 純 正 の X 1 t u r b o 用 増 設 ド ラ イ ブ の 他 、 P C - 9 8 0 1 用 の S A S I ハ ー ド デ ィ ス ク を 流 用 で き た 他 、 後 に 有 志 が 公 開 し た ド ラ イ バ [ 注 10 ] に よ っ て S C S I と し て 使 用 す る こ と も で き た 。
H D D 増 設 端 子 は X 6 8 0 0 0 S U P E R か ら は S C S I 端 子 に 変 更 さ れ た 。 A C E 以 降 は 本 体 内 に H D D を 内 蔵 す る ス ペ ー ス が あ り 、 マ ウ ン タ 等 は 設 置 さ れ て い な い も の の 、 保 守 部 品 と し て 別 途 入 手 し 工 作 す る こ と で 内 蔵 す る こ と が 可 能 [ 16 ] で あ っ た 。 ま た 、 拡 張 S C S I イ ン タ ー フ ェ イ ス は 内 蔵 イ ン タ ー フ ェ イ ス と ハ ー ド ウ ェ ア 的 に は 別 の 実 装 に な っ て い る こ と か ら 、 ド ラ イ バ な ど を 除 け ば 直 接 ハ ー ド ウ ェ ア を 制 御 す る ソ フ ト ウ ェ ア は 少 な く 、 純 正 ボ ー ド と 全 く 異 な る ハ ー ド ウ ェ ア で あ る M a c h - 2 / M a c h 2 p な ど も 、 R O M 上 の ソ フ ト ウ ェ ア が そ の 差 異 を 吸 収 し て い る [ 17 ] 。 便 宜 上 、 拡 張 ボ ー ド 、 内 蔵 デ バ イ ス と 検 索 さ れ る た め 、 拡 張 ボ ー ド を 使 用 し た 場 合 は 内 蔵 デ バ イ ス が 無 効 に な る 。 こ れ ら を ソ フ ト ウ ェ ア 側 で 別 ID を 与 え 、 併 用 す る T w o S C S I と い う ソ フ ト ウ ェ ア も 開 発 さ れ た 。
S C S I 機 器 は S C S I 端 子 を 持 つ X 6 8 0 0 0 に 接 続 し て 利 用 で き る は ず だ が 、 あ る 一 時 期 に 発 売 さ れ た S C S I 機 器 は X 6 8 0 0 0 に 接 続 し て も 認 識 で き な い 問 題 が 少 な く な か っ た 。 こ の 問 題 に は 、 終 端 抵 抗 の 有 無 ︵ S C S I 機 器 末 端 の 終 端 抵 抗 を 取 り 外 す こ と で 動 作 す る 機 器 も 存 在 し た ︶ と い っ た 電 気 的 特 性 の 他 、 N E C が 発 売 し て い た P C - 9 8 0 1 - 5 5 ボ ー ド や 同 時 期 の P C - 9 8 0 0 シ リ ー ズ 本 体 内 蔵 S C S I に は 1 台 目 S C S I 機 器 の ベ ン ダ ID 先 頭 3 文 字 が N E C で な い と 起 動 し な い 制 限 、 俗 に 言 う ﹁ N E C チ ェ ッ ク の 巻 き 添 え ﹂ に 起 因 す る も の が あ り 、 パ ソ コ ン 通 信 を 中 心 に S C S I 機 器 動 作 確 認 情 報 の 交 換 が 行 わ れ て い た 。
初 代 機 か ら X 6 8 0 0 0 X V I ︵ P R O を 除 く ︶ ま で は 立 体 視 端 子 ︵ S T E R E O S C O P I C 端 子 ︶ も 装 備 さ れ て い た が 、 対 応 ソ フ ト は 電 波 新 聞 社 か ら 発 売 さ れ た セ ガ の ﹃ フ ァ ン タ ジ ー ゾ ー ン ﹄ の み で 、 利 用 す る た め の 専 用 ハ ー ド ウ ェ ア が 発 売 さ れ る こ と は な く 、 満 開 製 作 所 が フ ァ ミ リ ー コ ン ピ ュ ー タ 用 ﹁ 3 D S Y S T E M ﹂ を X 6 8 0 0 0 の 立 体 視 端 子 に 接 続 す る た め の ア ダ プ タ セ ッ ト ︵ 立 体 視 端 子 を 持 た な い P R O や C o m p a c t 、 X 6 8 0 3 0 に も 対 応 ︶ を 発 売 す る だ け に と ど ま っ た 。 な お ﹃ フ ァ ン タ ジ ー ゾ ー ン ﹄ が 発 売 さ れ た 時 に は 満 開 製 作 所 の ア ダ プ タ は 発 売 さ れ て お ら ず 、 電 波 新 聞 社 発 行 の マ イ コ ン B A S I C マ ガ ジ ン 等 で ア ダ プ タ ー の 自 作 が 紹 介 さ れ た 。
ま た 、 拡 張 カ ー ド を 自 作 ・ 試 作 す る た め の ユ ニ バ ー サ ル カ ー ド が 、 サ ン ハ ヤ ト 等 か ら 発 売 さ れ て い た 。 ま た X 6 8 0 0 0 の 拡 張 カ ー ド の 仕 様 は P C - 9 8 0 1 用 の 拡 張 カ ー ド の 大 き さ と 概 ね 寸 法 が 近 似 し て い た た め 、 X 6 8 0 0 0 用 の ユ ニ バ ー サ ル カ ー ド が 入 手 が 難 し い 場 合 に は 、 P C - 9 8 0 0 シ リ ー ズ 用 の 物 を 電 源 及 び グ ラ ン ド の パ タ ー ン に パ タ ー ン カ ッ ト を 施 し 、 部 品 面 / 配 線 面 を 裏 返 し に 用 い る こ と に よ り 流 用 で き た 。
本 体 内 蔵 の R O M ︵ 容 量 5 1 2 K B ︶ に は 、 C P / M の B D O S や M S - D O S の I O . S Y S 、 M a c i n t o s h の T o o l B o x な ど に 相 当 す る 基 本 入 出 力 シ ス テ ム I O C S ( I n p u t O u t p u t C o n t r o l S y s t e m ) を 搭 載 、 こ れ を 活 用 す る 標 準 添 付 の オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム ︵ OS ︶ と し て は 、 ハ ド ソ ン と S H A R P が M S - D O S を 参 考 に 開 発 し た C U I ベ ー ス の H u m a n 6 8 k が 標 準 添 付 さ れ て い た 。 こ の H u m a n 6 8 k は 、 単 に ユ ー ザ イ ン タ フ ェ ー ス の ル ッ ク & フ ィ ー ル が M S - D O S に 酷 似 し て い る だ け で は な く 、 シ ス テ ム コ ー ル の フ ァ ン ク シ ョ ン も M S - D O S と ほ ぼ 同 等 だ っ た 。
M C 6 8 0 0 0 M P U 特 有 の 特 権 モ ー ド ︵ ス ー パ ー バ イ ザ モ ー ド ︶ を 生 か し 、 一 部 シ ス テ ム 領 域 を 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン か ら の ア ク セ ス か ら 保 護 す る 機 能 も 有 し て い た た め 、 ア プ リ ケ ー シ ョ ン エ ラ ー を 検 出 し 、 実 行 を 停 止 さ せ る こ と も で き た が 、 OS と し て 特 権 モ ー ド と ユ ー ザ ー モ ー ド の 分 離 が 十 分 で な く 、 そ の 後 シ ス テ ム に 復 帰 で き る か ど う か は 運 頼 み の 側 面 も あ っ た 。
H u m a n 6 8 k 上 で 動 作 す る 独 自 の G U I を 取 り 入 れ た 簡 易 的 な ウ イ ン ド ウ シ ス テ ム で あ る ビ ジ ュ ア ル シ ェ ル が 付 属 し て い た が 、 後 に よ り 洗 練 さ れ た ウ イ ン ド ウ シ ス テ ム で あ る S X - W i n d o w に よ っ て 置 き 換 え ら れ 標 準 添 付 と な っ た 。
言 語 と し て は 、 B A S I C を 独 自 に C 言 語 ラ イ ク な 構 文 表 記 に 拡 張 し た X - B A S I C な ど も 付 属 し て い た 。 X - B A S I C で 作 ら れ た プ ロ グ ラ ム は C 言 語 に 変 換 し て コ ン パ イ ル す る こ と も 可 能 で あ る 。
日 本 語 入 力 ソ フ ト と し て は A S K 6 8 k と い う F E P が 添 付 さ れ て い た 。 同 時 代 の 水 準 と 比 較 し て そ の 変 換 精 度 に は や や 難 が あ っ た が 、 細 部 に 目 を 移 せ ば 、 ロ ー マ 字 か な 変 換 モ ー ド で ﹁ X ﹂ 1 文 字 で ﹁ ん ﹂ を 入 力 で き る と い っ た 操 作 体 系 や 、 あ ら か じ め 日 本 語 処 理 を 意 識 し て 設 計 さ れ た キ ー ボ ー ド 上 の 専 用 キ ー と の 親 和 性 は 高 か っ た 。
X 6 8 0 0 0 初 代 か ら 日 本 語 ワ ー プ ロ ソ フ ト w p . x が 標 準 で 添 付 さ れ て い た 。 機 能 的 に シ ン プ ル で や や 安 定 性 に 欠 け て い た も の の 、 文 書 を 書 い て 印 刷 す る た め の 最 低 限 の 機 能 は 備 え て お り 、 動 作 も 軽 い ほ か 、 メ モ リ が 許 す 限 り フ ァ イ ル を 同 時 に 扱 っ た り 、 子 プ ロ セ ス を 立 ち 上 げ ら れ た り な ど も で き た 。
S X - W i n d o w で は 、 V e r . 3 . 0 以 降 w p . x に 代 わ り 、 シ ャ ー ペ ン . x と い う エ デ ィ タ が 付 属 し た 。 シ ャ ー ペ ン . x は 基 本 的 に テ キ ス ト エ デ ィ タ だ が 、 各 種 フ ォ ン ト ︵ 書 体 倶 楽 部 な ど の ツ ァ イ ト ︵ Z e i t ︶ 社 製 ベ ク ト ル / ア ウ ト ラ イ ン フ ォ ン ト お よ び 書 家 万 流 な ど 一 部 の シ ャ ー プ 製 S X - W i n d o w 用 ア プ リ ケ ー シ ョ 同 梱 の ア ウ ト ラ イ ン フ ォ ン ト ︶ に 対 応 す る な ど S X - W i n d o w V e r . 3 . 0 で 拡 張 さ れ た 機 能 を フ ル に 生 か す ソ フ ト と な っ て い た 。 ま た 、 多 彩 な 表 現 力 を 備 え る だ け で は な く 、 H u m a n 6 8 k の C O M M A N D . X に 相 当 す る コ マ ン ド シ ェ ル を ﹁ コ ン ソ ー ル ﹂ モ ー ド と し て 実 装 す る な ど 、 自 在 な カ ス タ マ イ ズ の 可 能 な も の と な っ て い た 。 こ の シ ャ ー ペ ン . x は S X - W i n d o w 環 境 で 標 準 添 付 あ る い は 市 販 さ れ た も の と し て は ほ ぼ 唯 一 の エ デ ィ タ ︵ 後 に フ リ ー ウ ェ ア と し て M u l e な ど が 移 植 さ れ た ︶ で あ り 、 他 に 選 択 肢 が 無 か っ た こ と も あ り 、 S X - W i n d o w 上 で は あ ら ゆ る 用 途 で 使 用 で き る も の と な っ て い た 。
1 9 9 3 年 3 月 に 発 売 さ れ た X 6 8 0 3 0 ︵ エ ッ ク ス ろ く は ち ま る さ ん ま る ︶ シ リ ー ズ ︵ 型 名 は C Z - 5 0 0 / C Z - 3 0 0 シ リ ー ズ ︶ は 2 5 M H z の M C 6 8 E C 0 3 0 を 搭 載 し た X 6 8 0 0 0 の 後 継 機 種 。 名 実 と も に 32 ビ ッ ト パ ソ コ ン と な っ た 。 5 イ ン チ F D D を 装 備 す る X 6 8 0 3 0 ( C Z - 5 0 0 ) と 、 3 . 5 イ ン チ F D D を 装 備 す る X 6 8 0 3 0 C o m p a c t ( C Z - 3 0 0 ) の 2 機 種 が 発 売 さ れ た 。
X 6 8 0 0 0 発 売 当 初 は 、 次 の M C 6 8 0 2 0 以 上 の M P U を 積 む 32 ビ ッ ト パ ソ コ ン 化 の 際 は 、 大 幅 な ア ー キ テ ク チ ャ の 拡 大 と 改 良 が 予 定 さ れ た 。 そ の た め に 移 植 性 に 優 れ た C コ ン パ イ ラ が 安 価 に 提 供 さ れ 、 う ま く 行 け ば 、 ユ ー ザ ー は 既 存 の プ ロ グ ラ ム を 再 コ ン パ イ ル す る だ け で 32 ビ ッ ト パ ソ コ ン へ と ス マ ー ト に 移 行 で き る は ず だ っ た 。 ア セ ン ブ ラ レ ベ ル で あ っ て も 、 互 換 性 に 優 れ た 上 位 プ ロ セ ッ サ の 恩 恵 を 受 け 、 趣 味 と し て の 充 分 な 時 間 と 労 力 の 中 で 問 題 に な ら な い 程 度 の 一 部 の 書 き 換 え で 事 は 済 む は ず だ っ た 。 し か し 、 M C 6 8 E C 0 3 0 の 採 用 に 留 ま り 、 か つ 後 述 さ れ る わ ず か な 改 良 に 留 ま っ た 。 旧 X 6 8 0 0 0 シ リ ー ズ と の ソ フ ト ウ ェ ア 互 換 性 も 低 く 、 実 質 は X 6 8 0 0 0 の ソ フ ト ウ ェ ア も 動 作 可 能 で あ る 6 8 E C 0 3 0 パ ソ コ ン で あ っ た 。
主 記 憶 は 標 準 で 4 M B と な り 、 内 蔵 の 専 用 メ モ リ ー ソ ケ ッ ト に 1 2 M B ま で 搭 載 可 能 だ っ た 。 M C 6 8 0 3 0 / M C 6 8 E C 0 3 0 は 4 G B の メ モ リ ー 空 間 を 持 つ が 、 X 6 8 0 3 0 で は X 6 8 0 0 0 の ア ー キ テ ク チ ャ を 引 き 継 ぎ 互 換 性 の 維 持 を 優 先 し た 結 果 、 こ の メ モ リ ー 空 間 の 1 2 - 1 6 M B の 領 域 に メ モ リ ー マ ッ プ ド I / O や V R A M が 配 置 さ れ 分 断 さ れ た 。 こ の こ と に よ り 、 セ グ メ ン ト に よ る 制 限 の な い リ ニ ア ア ド レ ッ シ ン グ が 売 り の 68 系 コ ン ピ ュ ー タ で あ り な が ら 、 イ ン テ ル の 86 系 16 ビ ッ ト コ ン ピ ュ ー タ の ﹁ 6 4 0 K B / 7 6 8 K B の 壁 ﹂ な ど と 同 様 の 状 態 を 生 み 出 す こ と と な っ た [ 注 11 ] 。
な お 、 X 6 8 0 3 0 シ リ ー ズ で は 通 常 の D R A M で は な く 、 よ り 高 速 に ア ク セ ス 可 能 な 日 立 製 作 所 製 ス タ テ ィ ッ ク カ ラ ム モ ー ド D R A M が 採 用 さ れ た 。 こ れ に よ っ て シ ス テ ム タ イ ミ ン グ 上 で は ペ ー ジ 間 を ま た ぐ ア ク セ ス ︵ 1 ウ ェ イ ト 挿 入 ︶ 以 外 に つ い て は 0 ウ ェ イ ト で の メ モ リ ー ア ク セ ス が 可 能 で あ っ た 。 市 販 PC で こ の メ モ リ ー を 標 準 搭 載 し た の は 本 シ リ ー ズ が 事 実 上 唯 一 で あ っ た 。 F P U ソ ケ ッ ト も 用 意 さ れ 、 P L C C 版 の M C 6 8 8 8 1 や 、 よ り 高 速 な M C 6 8 8 8 2 を 追 加 で き る よ う に な っ て い た 。 M P U 周 辺 回 路 の 特 徴 を 挙 げ る と 、 内 部 標 準 搭 載 メ モ リ ー の 動 作 ク ロ ッ ク 向 上 か つ 32 ビ ッ ト バ ス へ の 接 続 の 結 果 、 従 来 よ り も 高 速 な ア ク セ ス が 可 能 と な っ た 。 一 部 の 周 辺 I / O な ど が 従 来 よ り 高 速 動 作 可 能 と な っ た 点 で 性 能 改 善 が 見 ら れ た 。 ま た 、 D M A コ ン ト ロ ー ラ ー に 従 来 よ り も 高 速 な も の が 使 用 さ れ て い た 。
そ の 他 の 、 特 に こ の パ ソ コ ン の セ ー ル ス ポ イ ン ト と な る べ き グ ラ フ ィ ッ ク ス 回 路 は 、 X 6 8 0 0 0 の も の を 踏 襲 し た ま ま と な っ た 。 よ っ て 旧 来 の 16 ビ ッ ト バ ス で 接 続 さ れ 、 ア ク セ ス 時 に オ ー バ ー ヘ ッ ド が 発 生 し や す く 、 高 速 化 さ れ た M P U に 追 従 し 切 れ て い な い ア ン バ ラ ン ス な 設 計 と な っ て い た 。
内 蔵 ハ ー ド デ ィ ス ク は ど ち ら の モ デ ル に も S C S I の 2 . 5 イ ン チ タ イ プ の も の を 使 用 す る よ う に な っ て い た 。
X V I の よ う な 動 作 ク ロ ッ ク の 切 り 替 え ス イ ッ チ は な く 、 起 動 時 に キ ー ボ ー ド の X F 3 ~ X F 5 キ ー を 押 し た ま ま と す る こ と で M P U の 動 作 速 度 を 旧 機 種 と 相 当 す る 速 度 か ら 最 高 速 度 ま で の 3 段 階 ︵ X F - 3 = 1 0 M H z 、 X F - 4 = 1 6 M H z 、 X F - 5 = 2 5 M H z ︶ に 変 更 で き る よ う に な っ て い た 。
バ ン ド ル さ れ る D O S の H u m a n 6 8 k は 先 述 の デ バ イ ス タ イ プ 定 義 に 伴 う 内 部 的 な 仕 様 の 変 更 や 、 ネ ッ ト ワ ー ク 対 応 な ど を 前 提 と し た フ ァ イ ル シ ス テ ム の 拡 張 が 施 さ れ た バ ー ジ ョ ン 3 . 0 と な っ た 。 さ ら に 、 S X - W i n d o w も バ ー ジ ョ ン 3 . 0 と な り 、 ベ ク ト ル フ ォ ン ト 対 応 な ど の 機 能 強 化 と 内 部 処 理 の 高 速 化 、 そ れ に テ キ ス ト エ デ ィ タ ﹁ シ ャ ー ペ ン . x ﹂ の 添 付 な ど に よ り 実 用 性 の 向 上 が 計 ら れ た 。 な お 、 X 6 8 0 3 0 で は 従 来 の X 6 8 0 0 0 用 ソ フ ト と の 互 換 性 維 持 の た め 、 F ラ イ ン 例 外 処 理 を 行 っ て い る 部 分 を A ラ イ ン 例 外 処 理 へ 変 更 す る な ど の 修 正 を 実 施 し た 、 H u m a n 6 8 k バ ー ジ ョ ン 2 . 1 5 が R O M に 内 蔵 さ れ て お り 、 上 述 の X F n キ ー と の 組 み 合 わ せ で フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク か ら 起 動 さ れ る 、 市 販 さ れ た 全 て の 旧 バ ー ジ ョ ン の H u m a n 6 8 k を 自 動 判 別 し て 、 ロ ー ド 時 に 6 8 0 3 0 対 応 の H u m a n . s y s と 動 的 に 差 し 替 え る と 同 時 に C P U キ ャ ッ シ ュ の 機 能 を 停 止 す る い う 互 換 性 向 上 機 能 が 実 装 さ れ て い る 。
M C 6 8 E C 0 3 0 は ソ ケ ッ ト に よ っ て 実 装 さ れ て お り 、 ユ ー ザ が よ り 高 速 な 3 3 M H z 版 の M P U に 差 し 替 え た り 、 M M U を 内 蔵 す る M C 6 8 0 3 0 に 換 装 す る こ と が 可 能 と な っ て お り 、 交 換 さ れ た 場 合 、 起 動 時 に M M U の 存 在 が 認 識 、 表 示 さ れ る よ う に な っ て い る 。 後 に 、 M C 6 8 0 4 0 や 、 M C 6 8 0 6 0 を 搭 載 す る た め の ア ク セ ラ レ ー タ が 他 社 か ら 発 売 さ れ た 。 ク ロ ッ ク 変 更 の た め の パ タ ー ン が 基 板 上 に 記 さ れ て い る 、 起 動 時 の P O S T 表 示 に て で 定 格 よ り も 高 速 な 動 作 ク ロ ッ ク 周 波 数 や 標 準 で は 搭 載 さ れ て い な い M M U の 有 無 が 自 動 判 別 さ れ て 表 示 さ れ る 機 能 も 組 み 込 ま れ 入 れ て い た 。 専 門 誌 で あ る ﹃ O h ! X ﹄ で は 発 売 と 同 時 に よ り 高 速 な 速 度 で 駆 動 さ せ る た め の 改 造 記 事 が 公 開 さ れ て い た 。
F P U が 通 常 の P G A 版 で は な く P L C C 版 と さ れ た の は 、 当 時 こ の タ イ プ の M C 6 8 8 8 2 が M a c i n t o s h L C シ リ ー ズ な ど で サ ポ ー ト さ れ て お り 、 店 頭 で の 入 手 が 容 易 だ っ た こ と に 配 慮 さ れ た た め だ っ た と い う 。 も っ と も 、 こ の F P U は 標 準 OS で あ る H u m a n 6 8 k 上 で は ソ フ ト ウ ェ ア に よ る 浮 動 小 数 点 演 算 ド ラ イ バ で あ る f l o a t 2 . x と 共 通 の A P I で ア ク セ ス す る f l o a t 4 . x 経 由 で の ア ク セ ス と な っ た た め オ ー バ ー ヘ ッ ド が あ っ た 。
後 に 、 1 6 M B 以 上 の 空 間 に S I M M メ モ リ を 増 設 す る ボ ー ド が 他 社 か ら 発 売 さ れ 、 こ れ と M C 6 8 0 3 0 の M M U を 活 用 し [ 注 12 ] ハ イ メ モ リ 空 間 に メ イ ン メ モ リ を 配 置 す る こ と も 可 能 と な っ た 。 な お 、 H u m a n 6 8 k バ ー ジ ョ ン 3 . 0 で の プ ロ グ ラ ミ ン グ で は 1 6 M B 以 上 の メ モ リ ー 空 間 は 、 予 約 済 み 領 域 と さ れ ア ド レ ス の 上 位 1 バ イ ト は ゼ ロ で 埋 め る こ と が 要 求 さ れ て い る 。 こ れ は 、 将 来 1 6 M B を 超 え る メ モ リ ー 空 間 を 利 用 す る 際 に 互 換 性 を 確 保 す る た め で あ っ た 。
F P U の オ ー バ ー ヘ ッ ド の 問 題 も F P U を 直 接 使 用 す る よ う に プ ロ グ ラ ム さ れ た プ ロ グ ラ ム が 発 表 さ れ る よ う に な っ て 、 そ の 問 題 は 解 決 さ れ て い っ た 。
5 イ ン チ モ デ ル の 筐 体 の マ ウ ン タ の 取 り 付 け 位 置 は X V I な ど と 共 通 に な っ て い る た め 、 X V I 用 の マ ウ ン タ を 保 守 パ ー ツ で 購 入 す る か 、 X 6 8 0 3 0 用 の も の は 穴 を 開 け る こ と で 3 . 5 イ ン チ の H D D も 固 定 す る こ と が 可 能 で あ る 。 た だ し 、 電 源 や 、 信 号 ケ ー ブ ル の ピ ッ チ な ど が 異 な る た め 、 別 途 変 換 す る な ど し て 配 線 す る 必 要 が あ る [ 16 ] 。
S C S I イ ン タ ー フ ェ イ ス は 電 気 的 に は S C S I 1 規 格 準 拠 の ま ま だ っ た が 、 C C S ( C o m m o n C o m m a n d S e t ) の 制 定 に よ り ソ フ ト ウ ェ ア レ ベ ル で の 互 換 性 確 保 が 可 能 と な り 、 ま た デ バ イ ス タ イ プ が 明 確 に 定 義 さ れ た こ と か ら 、 従 来 は デ バ イ ス タ イ プ を ド ラ イ ブ の 側 で H D D 互 換 と し な け れ ば ブ ー ト で き な か っ た 、 光 磁 気 デ ィ ス ク ド ラ イ ブ な ど の リ ム ー バ ブ ル メ デ ィ ア か ら の OS ブ ー ト が サ ポ ー ト さ れ た 。
従 来 機 と の 互 換 性 に つ い て は 前 述 の 互 換 機 能 を も っ て し て も 起 動 す ら ま ま な ら な か っ た り 、 動 作 中 に 異 常 終 了 す る な ど 正 常 に 動 作 し な か っ た り し て 、 パ ッ チ 適 用 な ど 大 幅 な 修 正 が 必 要 な ソ フ ト が 多 く 、 こ の 機 種 を 購 入 す る ユ ー ザ ー は た い て い は 旧 機 種 で あ る X 6 8 0 0 0 を 所 有 し て い た こ と か ら 、 わ ざ わ ざ 互 換 性 の 乏 し い こ の 機 種 で X 6 8 0 0 0 用 の ソ フ ト ウ ェ ア を 実 行 さ せ る よ り も 、 本 来 の X 6 8 0 0 0 で 実 行 す る 、 と い う ケ ー ス が ほ と ん ど だ っ た 。
ま た 、 こ の パ ソ コ ン の M P U を M C 6 8 0 3 0 に 差 し 替 え る こ と で M C 6 8 0 3 0 が 内 蔵 す る M M U に よ り 本 格 的 な 仮 想 記 憶 に 対 応 し た N e t B S D 等 の U N I X 互 換 OS も 有 志 の 手 で 移 植 さ れ た 。
こ の よ う に あ る 程 度 の 盛 り 上 が り を 見 せ た が 、 当 時 既 に 6 8 0 0 0 系 プ ロ セ ッ サ の 優 位 性 は 、 M I P S ア ー キ テ ク チ ャ な ど 高 性 能 な R I S C の 台 頭 で 失 わ れ て お り 、 さ ら に 8 0 3 8 6 か ら 始 ま っ た イ ン テ ル 製 の 32 ビ ッ ト プ ロ セ ッ サ フ ァ ミ リ ー と の 競 合 で も 不 利 に な り 始 め て い た 。 実 際 に 、 か つ て 6 8 0 0 0 系 M P U を 採 用 し た E W S 等 で は 8 0 3 8 6 や 8 0 4 8 6 と の 差 別 化 を よ り 決 定 的 に で き る R I S C プ ロ セ ッ サ へ の 移 行 が 進 ん で お り 、 A p p l e の M a c i n t o s h な ど 6 8 0 0 0 系 の M P U を 採 用 す る 機 種 で は 、 前 月 に M M U 内 蔵 の M C 6 8 0 3 0 2 5 M H z と 4 M B の R A M ・ H D D を 搭 載 し た M a c i n t o s h L C I I I が よ り 安 く 発 売 さ れ た り [ 注 13 ] 、 本 体 基 本 価 格 を か な り 高 く 設 定 で き る 業 務 用 の 上 位 機 種 に は 、 よ り 高 速 な M C 6 8 0 4 0 が 搭 載 さ れ て い た 。 つ ま り 個 人 が ホ ビ ー 用 途 と し て 購 入 で き る 価 格 帯 に 、 メ ー カ ー 標 準 出 荷 状 態 で 6 8 0 0 0 系 M P U の 最 新 の も の を 搭 載 す る こ と は コ ス ト の 問 題 か ら 事 実 上 不 可 能 だ っ た [ 注 14 ] 。 最 終 的 に は き わ め て 特 殊 な パ ソ コ ン と な り 、 価 格 も 高 価 で あ っ た こ と か ら 販 売 が 振 る わ ず 、 X 6 8 0 0 0 シ リ ー ズ は 終 焉 を 迎 え る こ と と な っ た 。
1 9 8 8 年 、 マ ル チ タ ス ク リ ア ル タ イ ム オ ペ レ ー テ ィ ン グ シ ス テ ム ︵ OS ︶ と し て M i c r o w a r e 社 の O S - 9 / X 6 8 0 0 0 が 発 売 さ れ た 。 O S - 9 / 6 8 K の 単 一 機 種 売 り 上 げ で は 世 界 記 録 を 樹 立 す る が 、 当 時 p o o r m a n ' s U N I X ︵ プ ア マ ン ズ ・ ユ ニ ッ ク ス 、 貧 者 の U N I X [ 注 15 ] ︶ と ま で 言 わ れ た 、 個 人 所 有 可 能 な U n i x 系 環 境 と し て は 当 時 ほ ぼ 唯 一 と 言 っ て よ か っ た O S - 9 自 体 や 、 O S - 9 上 で 主 流 を 占 め る U n i x 系 由 来 の ツ ー ル 環 境 に 馴 染 む ユ ー ザ ー の 絶 対 数 が 少 な く 、 X 6 8 0 0 0 ユ ー ザ ー の 間 で 広 く 普 及 す る こ と は な か っ た 。 そ の 後 、 V e r . 2 . 4 が 発 売 さ れ た 。 そ し て 、 X 6 8 0 3 0 の 登 場 と と も に 1 9 9 3 年 に は M i c r o w a r e 社 よ り O S - 9 / X 6 8 0 3 0 及 び X 1 1 R 5 f o r O S - 9 / X 6 8 0 3 0 が 発 売 さ れ た 。 M i c r o w a r e 社 か ら 発 売 さ れ た O S - 9 / X 6 8 0 X 0 用 X W i n d o w は X 6 8 0 X 0 シ リ ー ズ 向 け 、 動 作 環 境 と し て メ モ リ 8 M B 以 上 、 ハ ー ド デ ィ ス ク 8 0 M B 以 上 で 、 価 格 3 万 円 。
1 9 8 9 年 に は ニ ュ ー ウ ェ イ ブ か ら C P / M - 6 8 K が 発 売 さ れ て い る 。
ま た 商 用 ソ フ ト ウ ェ ア の OS の 他 に も 、 X 6 8 0 3 0 、 ま た は ア ク セ ラ レ ー タ 基 板 併 用 に よ り M P U を M C 6 8 0 3 0 や M C 6 8 0 4 0 な ど に 換 装 し た X 6 8 0 0 0 で は 、 M I N I X な ど も 移 植 さ れ た 。 さ ら に X 6 8 0 3 0 で は ユ ー ザ ー モ ー ド で も X W i n d o w S y s t e m が 使 用 で き る よ う 、 V R A M な ど へ の ア ク セ ス を 可 能 と す る た め に M P U ソ ケ ッ ト の 一 部 の ピ ン を 非 接 触 と す る 加 工 を し た 上 で 、 M P U を M M U 内 蔵 の M C 6 8 0 3 0 ・ M C 6 8 0 4 0 ・ M C 6 8 0 6 0 ︵ ア ク セ ラ レ ー タ 基 板 併 用 を 含 む ︶ に 交 換 す る 必 要 が あ っ た が 、 ア マ チ ュ ア 有 志 に よ り N e t B S D が 移 植 さ れ た 。
シャープ純正
発売年
機種名
型式
HDD容量
定価(円)
カラー[※ 1]
ボディー
メモリー容量
特徴
1987年3月
X68000
CZ-600C
-
369,000
E
タワー
1MB
CPUに日立HD68HC000 10MHz搭載、SASI搭載。 コナミ『グラディウス』バンドル。 1987年度グッドデザイン賞受賞[6] 。
1987年11月
B
ボディーカラー「ブラック」追加。
1988年3月
X68000 ACE
CZ-601C
-
319,800
-GY/-BK
タワー
1MB
後部I/O配置変更。前面スイッチによるFDD強制イジェクト機能追加。 HD搭載モデル追加。
X68000 ACE-HD
CZ-611C
20MB
399,800
1989年3月
X68000 EXPERT
CZ-602C
-
356,000
-GY/-BK
タワー
2MB
メモリー2MB標準搭載初モデル。
X68000 EXPERT-HD
CZ-612C
40MB
466,000
X68000 PRO
CZ-652C
-
298,000
-GY/-BK
横置き
1MB
横置きボディ初モデル、拡張I/Oスロット4基 PRO専用キーボード・マウス[※ 2] CZ-662Cのセットは1989年度グッドデザイン賞を受賞[19] 。
X68000 PRO-HD
CZ-662C
40MB
408,000
1990年3月
X68000 EXPERT II
CZ-603C
-
338,000
-GY/-BK
タワー
2MB
X68000ゴールドエンブレム採用。 BIOSの改良。SX-WINDOW添付。 CZ-613Cのセットは1990年度グッドデザイン賞受賞[20] 。
X68000 EXPERT II-HD
CZ-613C
40MB
448,000
1990年4月
X68000 PRO II
CZ-653C
-
285,000
-GY/-BK
横置き
1MB
X68000 PRO II-HD
CZ-663C
40MB
395,000
1990年6月
X68000 SUPER-HD
CZ-623C
81MB
498,000
-TN
タワー
2MB
SCSIインターフェイスを標準装備。 カラーバリエーションは「チタンブラック」のみ。 CZ-623Cのセットは1990年度グッドデザイン賞受賞[21] 。
1991年1月
X68000 SUPER
CZ-604C
-
348,000
1991年5月
X68000 XVI
CZ-634C
-
368,000
-TN
タワー
2MB
16MHzモードの追加。 ボディ形状の変更。 CZ-644C-TNは1991年度グッドデザイン賞受賞[22] 。
X68000 XVI-HD
CZ-644C
81MB
518,000
1992年2月
X68000 Compact
CZ-674C
-
298,000
-H
タワー
2MB
3.5インチFDD搭載、コンパクトボディ、別名Compact XVI。 CZ-674CHは1992年度グッドデザイン賞受賞[23] [24] 。
1993年3月
X68030
CZ-500C
-
398,000
-B
タワー
4MB
モトローラMC68EC030 の25MHz。メモリ4MBを標準装備。 X68030レッドエンブレム、ボディ形状変更
X68030-HD
CZ-510C
80MB
488,000
1993年5月
X68030 Compact
CZ-300C
-
388,000
-B
タワー
4MB
2HD/2DD両対応3.5インチFDD搭載 コンパクトボディ
X68030 Compact-HD
CZ-310C
80MB
478,000
参考:他社改造発売製品
発売年
機種名
型式
HDD容量
定価(円)
カラー
ボディー
メモリー容量
特徴
1992年5月
X68000 XVI Compact-HD
CZ-310
80MB
466,000
グレー
タワー
2MB
Compact XVIに2.5インチ80MB HDD内蔵 (株)計測技研発売
1993年6月
X68000 Compact XVI RED ZONE
CZ-674C改
-
160,000
グレー
タワー
2MB
Compact XVIのクロックを24MHzに改造したもの (株)満開製作所発売
X68000 Compact XVI RED ZOMBIE
-
クロックアップ耐性がなく24MHz駆動に耐えられなかった個体などを元の16MHzに戻して廉売したもの (株)満開製作所発売
1994年9月
X68030 D'ash
-
368,000
チタンブラック
タワー
4MB
X68030のクロックを33MHzに改造したもの、50台限定 (株)満開製作所発売
1994年11月
X68030 HG/500
500MB
368,000
チタンブラック
タワー
8MB
X68030に500MB HDDと、8MBメモリーを搭載したもの九十九電機 (株)発売
1995年4月
X68030 HG/324
324MB
328,000
X68030に324MB HDDと、8MBメモリーを搭載したもの九十九電機 (株)発売
(一) ^ E , - G Y ‥ オ フ ィ ス グ レ ー 、 B , - B K ‥ ブ ラ ッ ク 、 - H ‥ グ レ ー 、 - T N , - B ‥ チ タ ン ブ ラ ッ ク
(二) ^ P R O シ リ ー ズ に は パ イ オ ニ ア の O E M も 存 在 し て い る ︵ 本 体 の S H A R P ロ ゴ が P I O N E E R に な っ て い る ︶ 。 主 に 伝 言 ダ イ ヤ ル な ど の 制 御 用 と し て 使 用 さ れ て い た 。
増設RAMボード
CZ-6BE1 - CZ-600C用 (1MB)
CZ-6BE1A / CZ-6BE1B / CZ-6BE1B(A) - CZ-601C / 611C / 652C / 653C / 662C / 663C用 (1MB)
CZ-6BE2 / CZ-6BE4 / CZ-6BE4C - 拡張スロット用 (2MB / 4MB / 4MB)
CZ-6BE2A - CZ-634C/644C用 (2MB)
CZ-6BE2D - CZ-674C用 (2MB)
CZ-5BE4 - CZ-300C / 310C / 500C / 510C用 (4MB)
増設RAMモジュール
CZ-6BE2B - CZ-6BE2A / CZ-BE2D用 (2MB)
CZ-5ME4 - CZ-5BE4用 (4MB)
数値演算プロセッサボード (CZ-6BP1)
数値演算プロセッサ (CZ-6BP2) - CZ-634C / 644C / CZ-674(CZ-6BE2D)用
数値演算プロセッサ (CZ-5MP1) - CZ-300C / 310C / 500C / 510C用
FAXボード (CZ-6BC1)
GPIB ボード (CZ-6BG1)
LAN ボード (CZ-6BL1 / CZ-6BL2) - BL1:10Base5 / BL2:10Base-2 / 5
MIDI ボード (CZ-6BM1 / CZ-6BM1A) - BM1A:VCCI基準適合
SCSIボード (CZ-6BS1)
増設用RS-232Cボード (CZ-6BF1) - 2チャンネル
ビデオボード (CZ-6BV1)
ユニバーサルI/Oボード (CZ-6BU1)
増設用ハードディスクドライブ
Compact用増設5インチFDD (CZ-6FD5)
ハードディスクユニット
光磁気ディスクユニット (CZ-6MO1) - 5.25インチMO ドライブ
拡張I/Oボックス (CZ-6EB1) - 4スロット 無印:グレー / -BK:ブラック PRO / PRO II非対応
モデムユニット (CZ-8TM2)
カラーイメージジェット (CZ-6VT1)
カラーイメージスキャナー (CZ-8NS1 / JX-220X)
カラーイメージユニット (CZ-6VT1 (-GY / -BK))
カラービデオプリンター (CZ-6PV1)
48ドット熱転写カラー漢字プリンター
ドットマトリクス漢字プリンター
ドットマトリクスカラー漢字プリンター
液晶ディスプレイ(XVI以降専用、解像度はVGA 相当のみ)
RGBケーブル (CZ-6CR1) - CZ-300C / 310C / 674C用
RS-232Cケーブル (CZ-8LM1 / CZ-8LM2) - LM1:平 / LM2:クロス
SCSI接続ケーブル (CZ-6CS1) - CZ-300C / 310C / 500C / 510C / 674C用
テレビコントロールケーブル (CZ-6CT1) - CZ-300C / 310C / 674C用
インテリジェントコントローラー(サイバースティック) (CZ-8NJ2)
ジョイカード (CZ-8NJ1)
トラックボール (CZ-8NT1)
マウス (CZ-8NM1 / CZ-8NM2 / CZ-8NM2A)
マウス・トラックボール (CZ-8NM3)
アンプ内蔵スピーカーシステム (AN-160SP)
● V 3 0 C P U B o a r d
● V 7 0 C P U B o a r d
● P o l y p h o n e サ ブ C P U 搭 載 M I D I ボ ー ド
● A R C N E T B o a r d
● M I D I B o a r d
● E t h e r N e t B o a r d
● H . A . R . P ︵ X 6 8 0 0 0 用 倍 速 C P U ア ク セ ラ レ ー タ ー ジ ャ ス ト ︶
ソ ケ ッ ト と な っ て い る 機 種 で は C P U と 交 換 す る こ と に よ っ て C P U を 倍 速 で 動 作 さ せ る ボ ー ド 。 た だ し 、 C P U の ク ロ ッ ク の 向 上 の み で あ る た め 、 キ ャ ッ シ ュ が な い M C 6 8 0 0 0 で は 実 際 の 速 度 と し て の 高 速 化 は 、 1 . 0 6 ~ 1 . 1 3 倍 程 度 。 高 速 な メ モ リ ボ ー ド も 予 定 は さ れ て い た が 発 売 さ れ る こ と は な く 、 最 終 的 に は 前 述 の よ う な パ フ ォ ー マ ン ス に 終 わ っ て い る [ 25 ] 。
● X e l l e n t 3 0 シ リ ー ズ ︵ X 6 8 0 0 0 用 6 8 0 3 0 ア ク セ ラ レ ー タ ー 東 京 シ ス テ ム リ サ ー チ ︶
X e l l e n t 3 0 が X V I 用 [ 26 ] 、 X e l l e n t 3 0 s が A C E 、 E X P E R T / I I 、 S U P E R 用 [ 27 ] 、 X e l l e n t 3 0 s が P r o / I I 用 [ 28 ] 。
M C 6 8 E C 0 3 0 と 、 M C 6 8 8 8 2 並 び に 、 2 5 6 K B の ロ ー カ ル R A M 用 S R A M を 搭 載 。 M C 6 8 E C 0 3 0 は 本 体 か ら 供 給 さ れ る ク ロ ッ ク の 倍 、 F P U は 基 板 上 の オ シ レ ー タ を 基 準 に 3 3 M H z で 動 作 す る 。 本 体 S R A M に 常 駐 プ ロ グ ラ ム を イ ン ス ト ー ル す る こ と で 起 動 時 に C P U の 選 択 を 可 能 に す る 。 C P U キ ャ ッ シ ュ が あ る こ と か ら 、 有 効 に し た 場 合 の パ フ ォ ー マ ン ス は 前 述 の 倍 速 ボ ー ド よ り 高 く 、 ロ ー カ ル R A M 上 で 実 行 す る こ と に よ り 、 更 に 高 速 に 動 作 す る 。 1 6 M H z 機 で は 約 3 3 M H z で の 動 作 と な り 、 ロ ー カ ル R A M で 実 行 さ れ る プ ロ グ ラ ム や キ ャ ッ シ ュ に ヒ ッ ト し た コ ー ド の 実 行 速 度 は X 6 8 0 3 0 を 上 回 る が 、 バ ス 調 停 な ど を 伴 う た め 画 面 表 示 な ど を 行 う 実 際 の シ ス テ ム 全 体 と し て の 速 度 は X 6 8 0 3 0 を 下 回 る 。 1 0 M H z 機 で は 2 0 M H z 動 作 と な る た め 、 C P U の ク ロ ッ ク の 時 点 で X 6 8 0 3 0 を 下 回 っ て い る 。 本 体 側 の 物 理 的 な ス ペ ー ス な ど の 問 題 か ら 、 1 0 M H z 機 で あ っ て も 、 製 品 に よ っ て 対 象 機 種 が 異 な る 。 6 8 0 3 0 モ ー ド で の 互 換 性 は X 6 8 0 3 0 と ほ ぼ 同 様 で あ る が 、 6 8 0 0 0 モ ー ド が あ る た め 、 シ ス テ ム 全 体 の 互 換 性 と い う 点 で は メ リ ッ ト も 存 在 し た 。
● 0 6 0 t u r b o ︵ X 6 8 0 3 0 用 6 8 0 6 0 ア ク セ ラ レ ー タ ー 満 開 製 作 所 ︶
● X p a n d e r I V
X 6 8 0 0 0 E X P E R T 、 S U P E R 、 X V I 対 応 の 拡 張 ス ロ ッ ト 。 本 体 の 拡 張 ス ロ ッ ト と 左 の パ ネ ル を 取 り 外 し 、 製 品 の 拡 張 ス ロ ッ ト と パ ネ ル を 設 置 す る 形 で ス ロ ッ ト を 2 基 増 設 す る 。 縦 置 き の 機 種 全 て に 対 応 す る が 、 カ ラ ー バ リ エ ー シ ョ ン は 黒 の み 。 電 源 は 本 体 の サ ブ コ ン セ ン ト か ら 取 り 、 本 製 品 に も 、 サ ブ コ ン セ ン ト が 設 置 さ れ て い る 。 各 種 メ モ リ 、 イ ン タ ー フ ェ イ ス も 互 換 品 が 計 測 技 研 、 I - O D A T A 機 器 な ど か ら 販 売 さ れ て い た 。
パ ワ ー ユ ー ザ ー ︵ ヘ ビ ー ユ ー ザ ー ︶ に よ る 拡 張 ボ ー ド 開 発 の 歴 史 は 古 く 、 極 初 期 に は M a c i n t o s h 互 換 ボ ー ド が 一 部 の ユ ー ザ ー の 間 で 開 発 さ れ た 。 こ れ は S C S I 拡 張 ポ ー ト や A p p l e T a l k ( R S 4 2 2 ) ポ ー ト な ど を 含 ん だ 本 格 的 な 物 で 、 M a c i n t o s h 用 の 多 く の ソ フ ト ウ ェ ア が 動 作 し た が 、 R O M を 実 機 か ら コ ピ ー し て 流 用 す る な ど 著 作 権 上 の 問 題 が あ り 、 本 格 的 に 発 売 、 流 通 さ れ る こ と は な か っ た 。 そ の 後 、 ﹃ O h ! X ﹄ が 休 刊 し た 1 9 9 5 年 頃 か ら 、 ユ ー ザ ー が 拡 張 ハ ー ド を 自 主 製 作 す る こ と が 本 格 的 に 行 な わ れ る よ う に な っ た 。
M e r c u r y U n i t の 作 者 が 、 ﹃ 美 少 女 戦 士 セ ー ラ ー ム ー ン ﹄ の 登 場 人 物 で あ る セ ー ラ ー マ ー キ ュ リ ー 役 声 優 の 久 川 綾 の 声 を 高 音 質 で 録 音 ・ 再 生 す る こ と を 目 的 と し て M e r c u r y U n i t ︵ ま ー き ゅ り ー ゆ に っ と ︶ と 命 名 し た こ と に 由 来 し 、 慣 習 的 に 、 各 セ ー ラ ー 戦 士 の 守 護 星 と さ れ る 太 陽 系 の 惑 星 の 名 称 が 付 け ら れ る こ と が 多 く み ら れ た 。
● M e r c u r y U n i t ( P C M )
● N e p t u n e - X ︵ I S A 用 E t h e r N e t カ ー ド 接 続 ア ダ プ タ ー ︶
● N e r e i d ︵ L A N + U S B + M e m o r y 統 合 拡 張 ボ ー ド X - P o w e r S t a t i o n 製 作 ︶
● J u p i t e r - X ︵ X 6 8 0 0 0 用 6 8 0 4 0 / 6 8 0 6 0 ア ク セ ラ レ ー タ ー ︶
● V e n u s - X ︵ X 6 8 0 3 0 用 6 8 0 3 0 ア ク セ ラ レ ー タ ー + セ カ ン ド キ ャ ッ シ ュ メ モ リ ー ︶
● 0 4 0 t u r b o ︵ X 6 8 0 3 0 用 6 8 0 4 0 ア ク セ ラ レ ー タ ー ︶
● ビ デ オ キ ャ プ チ ャ ー ユ ニ ッ ト
● キ ー ボ ー ド 変 換 機
な ど が 実 際 に 作 ら れ 、 0 4 0 t u r b o が 計 測 技 研 か ら 、 一 部 変 更 が 加 え ら れ た M e r c u r y U n i t ︵ V e r s i o n 4 ︶ が ﹁ ま ー き ゅ り ー ゆ に っ と ﹂ と し て 満 開 製 作 所 か ら 、 製 品 と し て 販 売 さ れ て い る 。
本 体 を 作 ろ う と す る 試 み も あ っ た が 結 局 、 完 成 に は 至 っ て い な い 。
発売元がシャープ、開発は別のソフトハウスというものも多い。
Sampling PRO-68K
SOUND PRO-68K
MUSIC PRO-68K
MUSIC PRO-68K〔MIDI〕
Musicstudio PRO-68K
SOUND SX-68K
MUSIC SX-68K
NEW Print Shop PRO-68K
CANVAS PRO-68K
Easydraw SX-68K
Easypaint SX-68K
X-BASIC - Human68k標準付属のC言語 ライクなBASIC
C Compiler PRO-68K - XC + ライブラリ
THE福袋
XBAStoC CHECKER PRO68K - X-BASICのコードをC言語に変換したときに起こりえる問題点を指摘
AI-68K(Staff LISP / OPS PRO-68K)
SX-WINDOW開発キット Workroom SX-68K
Teleportion PRO-68K
Multiword PRO-68K
Hyperword PRO-68K
CYBERNOTE PRO-68K
Stationary PRO-68K
BUSINESS PRO-68K
BUSINESS PRO-68K Popular
CARD PRO-68K
DATA PRO-68K
TOP給与計算エキスパート
TOP財務会計
PressConductor PRO-68K
CHART PRO-68K
EGWord SX-68K
フォント&ロゴ デザインツール 書家万流 SX-68K
XDTP SX-68K
Datacalc SX-68K
Communication PRO-68K
Communication SX-68K
Z's Staff Pro 68k
Terrazzo Sprite Pro 68k
Matier
X68000 / X68030向けのゲームソフトを精力的に開発し提供してきたゲームソフトメーカーを列記する。
電波新聞社 販売 / マイコンソフト 開発 全13組18作
国 内 で は 全 く パ ソ コ ン に 採 用 さ れ な か っ た 6 8 0 0 0 系 列 の パ ソ コ ン で あ る が 故 の 宿 命 か ら 、 オ フ ィ ス ス イ ー ト 等 の 実 用 ソ フ ト を 初 め と し て パ ッ ケ ー ジ ソ フ ト ウ ェ ア に 恵 ま れ ず 、 か つ 圧 倒 的 な P C - 9 8 0 1 の シ ェ ア に 押 さ れ て い た こ と が 、 逆 に 独 自 の 豊 か な フ リ ー ウ ェ ア 文 化 が 花 開 く 土 壌 を 形 成 し 、 ユ ー ザ ー 有 志 の 手 に よ り 様 々 な ソ フ ト ウ ェ ア が 作 ら れ 、 パ ソ コ ン 通 信 や 書 籍 な ど を 通 じ て 配 布 さ れ た 。 市 場 占 有 率 か ら 勘 案 さ れ る ユ ー ザ ー の 絶 対 数 に 比 し て 、 そ の 数 と 充 実 ぶ り に は 目 を 見 張 る も の が あ り 、 日 本 の パ ソ コ ン 文 化 と は 異 な る ヨ ー ロ ッ パ の パ ソ コ ン 文 化 を 思 わ せ る 流 儀 と 実 績 を 残 し た 。 特 に 主 な 標 準 ソ フ ト ウ ェ ア に は 、 機 能 を 強 化 し た 、 リ バ ー ス エ ン ジ ニ ア リ ン グ に よ る パ ッ チ ま た は 互 換 プ ロ グ ラ ム が 存 在 し た 。 ま た G N U プ ロ ジ ェ ク ト の ツ ー ル 環 境 の 多 く も H u m a n 6 8 k 環 境 に 移 植 さ れ た 。 パ ソ コ ン 市 場 で 主 流 だ っ た M S - D O S 環 境 か ら 孤 立 し て い た X 6 8 0 0 0 の 世 界 で は 、 プ ロ プ ラ イ エ タ リ な ソ フ ト ウ ェ ア の 供 給 を 期 待 す る こ と が ほ ぼ 不 可 能 と い っ た 事 情 な ど を 受 け 、 ユ ー ザ ー の 間 、 お よ び 専 門 誌 ﹃ O h ! X ﹄ 誌 上 で は 、 し ば し ば ﹁ 無 け れ ば 作 る ﹂ ︵ 欲 し い ソ フ ト が 存 在 し な い な ら ば 自 分 た ち の 手 で 作 る 、 の 意 ︶ と い う 合 言 葉 が 使 わ れ た 。
SHARPから発売されたXCコンパイラはC言語の標準であるK&Rに非準拠であり、数々の制限があった。一方、有志の手により1988年初頭にはGNU C Compiler (以下GCC)が移植され、X68000への最適化も行われた。その後、GNU C++ (g++) も移植されるとともにライブラリも整備され、これらの開発環境の整備により多くのフリーソフトウェアを生み出した。これらは当時のパーソナルコンピュータとしては比較的大規模なソフトウェアであり、MS-DOS環境と比較して、X68000の持つリニアで巨大なメモリー空間を生かしたソフトウェア(移植)であると言える。
音 楽 ド ラ イ バ ー ・ サ ウ ン ド ド ラ イ バ ー 。 Z - M U S I C は V e r s i o n 1 系 の 後 継 で あ る V e r s i o n 2 系 と 、 機 能 強 化 を 図 っ た V e r s i o n 3 系 の 2 系 統 が あ る が 、 V e r s i o n 2 系 の 方 が 広 く 使 わ れ た 。 後 述 の M X D R V に 比 べ る と 後 発 に あ た り 、 処 理 速 度 の 向 上 、 機 能 の 追 加 等 が 図 ら れ て い る 。 M X D R V と は 直 接 の 互 換 性 は な い 。
X 6 8 0 0 0 の 内 蔵 音 源 で あ る FM 音 源 8 声 と A D P C M 1 声 ︵ V e r s i o n 2 系 は P C M 8 . X を 使 用 す る こ と に よ り 8 声 ま で 、 V e r s i o n 3 系 は M P C M . X © W a c h o m a n を 使 用 す る こ と に よ り 16 声 ま で ︶ 、 M I D I ボ ー ド が 接 続 さ れ て い れ ば M I D I 楽 器 も 同 時 に コ ン ト ロ ー ル す る こ と が 出 来 る 。 M I D I 出 力 は R S - M I D I ア ダ プ タ 各 種 、 P O L Y P H O N ボ ー ド 等 に も 対 応 し て い る 。
一 般 の 音 楽 制 御 ド ラ イ バ ー で は 1 台 の M I D I 楽 器 を コ ン ピ ュ ー タ の 外 部 音 源 と い う 位 置 付 け で 扱 っ て い た が 、 Z - M U S I C で は X 6 8 0 0 0 を ホ ス ト コ ン ピ ュ ー タ に 複 数 の M I D I 楽 器 を コ ン ト ロ ー ル す る こ と が で き る よ う に 設 計 さ れ て い る 。
Z - M U S I C は 、 ゲ ー ム に 組 み 込 ん で 使 う こ と も 考 慮 し て 設 計 さ れ て お り 、 一 部 の 市 販 ゲ ー ム や 同 人 ゲ ー ム で 実 際 に 採 用 さ れ た 。 ま た 、 第 三 者 に よ っ て 、 他 ド ラ イ バ ー か ら の デ ー タ 変 換 、 ビ ジ ュ ア ル プ レ イ ヤ ー や ミ ュ ー ジ ッ ク セ レ ク タ ー 、 デ ー タ 制 作 や 開 発 支 援 、 A D P C M ユ ー テ ィ リ テ ィ ー な ど 様 々 な ツ ー ル が 作 ら れ た 。
な お 、 Z - M U S I C の Z は 、 作 者 の 名 前 で あ る 西 川 善 司 ( N i s h i k a w a Z e n j i ) か ら 採 っ た も の で あ る [ 29 ] 。
Z-MUSICシステム ver.3.0の特長
編集
● X 6 8 0 0 0 本 体 付 属 の O P M D R V . X と 上 位 互 換 性 あ り 。 Z - M U S I C v e r . 2 . 0 以 前 の 演 奏 デ ー タ は v e r . 3 . 0 以 降 と ソ ー ス ( Z M S ) レ ベ ル で 上 位 互 換 が あ り 、 そ の ま ま 演 奏 可 能 。
● FM 音 源 、 A D P C M 、 M I D I 楽 器 を 同 時 に 同 期 演 奏 可 能 ︵ M I D I シ ス テ ム の な い 環 境 で も Z - M U S I C は 利 用 可 能 ︶ 。
● 複 数 の X 6 8 0 0 0 を 相 互 に 接 続 し て の 同 期 演 奏 も 可 能 。
● 汎 用 ト ラ ッ ク を 6 5 , 5 3 5 本 装 備 。 最 大 同 時 演 奏 ト ラ ッ ク 数 6 5 , 5 3 5 本 。 R S - 2 3 2 C M I D I を 2 ポ ー ト と 2 枚 の M I D I ボ ー ド を 同 時 に 制 御 可 能 。 M I D I は 、 64 チ ャ ン ネ ル ま で を 同 時 制 御 可 能 。 最 大 同 時 演 奏 チ ャ ン ネ ル 数 88 チ ャ ン ネ ル ( F M 8 + A D P C M 1 6 + M I D I 6 4 ) 。
● 独 自 の A D P C M ド ラ イ バ ー ﹁ M P C M . X ﹂ © W a c h o m a n に て A D P C M 音 源 を FM 音 源 の よ う に 柔 軟 に 制 御 可 能 。
● ポ ル タ メ ン ト や オ ー ト ベ ン ド 、 和 音 や ビ ブ ラ ー ト な ど の 特 殊 効 果 を 内 蔵 音 源 と M I D I の 両 方 で 使 用 可 能 。 A R C C ( A s s i g n a b l e R e a l t i m e C o n t r o l C h a n g e ) 機 能 も 、 1 ト ラ ッ ク あ た り 同 時 に 4 つ ま で 独 立 に 動 作 さ せ る こ と が 可 能 。
● コ ン ピ ュ ー タ 音 楽 な ら で は の 音 楽 情 緒 を 作 り 出 す ア ゴ ー ギ ク 機 能 や エ ン ハ ン ス ド ベ ロ シ テ ィ シ ー ケ ン ス 機 能 を 装 備 。
● 2 曲 ま で テ ン ポ の 異 な っ た 音 楽 を 同 時 に 演 奏 可 能 。
● 送 信 M I D I デ ー タ を リ ア ル タ イ ム で 最 適 な 送 信 方 法 を 選 択 し て 送 信 す る V T M S 機 構 、 送 信 M I D I メ ッ セ ー ジ を リ ア ル タ イ ム に 最 適 化 す る A R S 機 構 を 装 備 。 こ れ ら に よ り 多 チ ャ ン ネ ル 演 奏 時 で も テ ン ポ ず れ の 最 大 限 抑 止 、 C P U 負 荷 の 低 減 を 両 立 。
● M T - 3 2 / U 2 2 0 / M 1 / S C - 5 5 / S C - 8 8 / GM 音 源 な ど に 対 応 し た 楽 器 個 別 の 制 御 命 令 を 装 備 。
● M I D I 楽 器 側 の 音 色 や 設 定 デ ー タ 、 ユ ー ザ ー の 演 奏 を S t a n d a r d M I D I F i l e に 出 力 可 能 。
● オ ブ ジ ェ ク ト レ ベ ル の 演 奏 デ ー タ ( Z M D ) を 出 力 可 能 ︵ コ ン パ イ ル 機 能 ︶ 。
● Z - M U S I C が 持 つ 機 能 の す べ て を 公 開 。 外 部 プ ロ グ ラ ム か ら 利 用 可 能 。 プ ロ グ ラ ム 間 通 信 機 能 も 装 備 し 、 高 度 な 連 動 動 作 機 能 を 提 供 。
● 専 用 A / D コ ン バ ー タ に よ っ て サ ン プ リ ン グ さ れ た 高 音 質 の A D P C M デ ー タ ラ イ ブ ラ リ を 標 準 装 備 。
● 全 情 報 公 開 。 ラ イ セ ン ス フ リ ー 。
最 も 広 く 使 わ れ た 音 楽 ド ラ イ バ ー 。 パ ソ コ ン 通 信 等 で 普 及 し た 。 FM 音 源 と A D P C M 音 源 を 制 御 す る 事 が 出 来 る 。 前 身 に M U D R V が あ る 。 対 応 す る の は M D X フ ァ イ ル ︵ 演 奏 デ ー タ 、 拡 張 子 . m d x ︶ と P D X フ ァ イ ル ︵ A D P C M デ ー タ 、 拡 張 子 . p d x ︶ 。 複 数 人 で 頻 繁 に 改 良 が 加 え ら れ た た め に 数 多 く の バ ー ジ ョ ン が 存 在 し 、 A D P C M を 擬 似 的 に 多 重 発 音 出 来 る P C M 8 ・ P C M 8 A に 対 応 し て い る バ ー ジ ョ ン も 有 る 。 パ ソ コ ン 通 信 等 で は コ ピ ー 曲 や オ リ ジ ナ ル 曲 な ど の M D X フ ァ イ ル が 数 多 く 流 通 し た 。 M M D S P 、 M D X S の よ う に 演 奏 を ビ ジ ュ ア ル 表 示 す る 再 生 ソ フ ト も 数 多 く 作 ら れ た 。 M X D R V は 後 に P C - 9 8 0 0 シ リ ー ズ と F M T O W N S に も 移 植 さ れ 、 音 源 チ ッ プ の 差 か ら パ ー ト 数 や 音 色 な ど が 不 完 全 な が ら も M D X 再 生 が 出 来 た 。 M i c r o s o f t W i n d o w s で も FM 音 源 Y M 2 1 5 1 を エ ミ ュ レ ー ト す る D L L ド ラ イ バ ー と 組 み 合 わ せ て M D X フ ァ イ ル を 演 奏 す る 事 が 出 来 る ア プ リ ケ ー シ ョ ン が 幾 つ か 存 在 す る 。
本 体 の み で は 、 F M 8 音 / A D P C M 1 6 音 を 制 御 す る 事 が 出 来 る FM 音 源 ド ラ イ バ ー 。 M I D I 制 御 に こ そ 対 応 し て い な い も の の 、 満 開 製 作 所 製 M K - M U 1 O が あ れ ば 搭 載 さ れ て い る Y M F 2 8 8 を 同 時 に 利 用 で き 、 F M 2 0 音 、 P S G 6 音 、 チ ッ プ 内 蔵 リ ズ ム 音 源 2 セ ッ ト 、 ソ フ ト ウ ェ ア 合 成 に よ る A D P C M 1 6 音 の 最 大 54 音 を 同 時 に 制 御 す る こ と が 可 能 。 更 に 、 Y M F 2 8 8 の 効 果 音 モ ー ド で オ ペ レ ー タ ご と の 制 御 を 可 能 に し て い る た め 、 サ イ ン 波 と し て 扱 っ た 場 合 、 FM 音 源 の パ ー ト を 最 大 26 音 制 御 す る こ と が 可 能 に な っ て い る 。
A D P C M に つ い て は 、 江 藤 啓 作 の リ ア ル タ イ ム A D P C M 多 重 再 生 ド ラ イ バ ー P C M 8 . X ( P C M 8 A . X , P C M 8 S B . X ) を 使 用 す る こ と に よ り 、 ソ フ ト ウ ェ ア レ ベ ル で P C M を 合 成 し 、 見 か け 上 最 大 8 チ ャ ン ネ ル で の 再 生 が 可 能 で あ る 。 別 人 に よ り P C M 1 6 . X が 試 作 さ れ た 。
電 脳 倶 楽 部 は 、 満 開 製 作 所 が 発 行 し て い た X 6 8 0 0 0 用 デ ィ ス ク マ ガ ジ ン 。 内 容 は 読 者 投 稿 が 大 半 を 占 め て い た 。 ﹃ 月 刊 電 脳 倶 楽 部 ﹄ は 1 9 8 8 年 5 月 に 創 刊 さ れ 、 12 年 間 に 亘 っ て 発 行 さ れ た 。 初 代 編 集 長 は 三 上 之 彦 ︵ 祝 一 平 ︶ だ っ た 。 V o l . 1 4 0 か ら 媒 体 が C D - R O M に 変 更 さ れ た 。 同 社 が X 6 8 0 0 0 関 連 事 業 か ら 撤 退 し た 2 0 0 0 年 8 月 発 行 の V o l . 1 4 8 で 廃 刊 。
そ の 間 に 別 冊 も 数 多 く 発 行 さ れ 、 ﹃ 電 脳 倶 楽 部 別 冊 ﹄ が 壱 號 か ら 拾 六 号 ま で 、 C D - R O M に よ る ﹃ す て き な 電 脳 倶 楽 部 ﹄ ︵ す て 電 ︶ 、 ﹃ す ご い 電 脳 倶 楽 部 ﹄ ︵ す ご 電 ︶ 、 ﹃ 激 光 電 脳 倶 楽 部 ﹄ が V o l . 1 か ら V o l . 7 ま で 発 行 。
フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク で 発 行 さ れ た V o l . 1 か ら V o l . 1 3 9 ま で は 、 ﹃ 月 刊 電 脳 倶 楽 部 パ ー フ ェ ク ト コ レ ク シ ョ ン V o l . 1 ~ 50 ﹄ ﹃ 月 刊 電 脳 倶 楽 部 パ ー フ ェ ク ト コ レ ク シ ョ ン V o l . 5 1 ~ 1 0 0 ﹄ お よ び ﹃ 月 刊 電 脳 倶 楽 部 パ ー フ ェ ク ト コ レ ク シ ョ ン 1 9 9 7 年 度 版 ﹄ ( V o l . 1 0 1 - 1 1 5 ) 、 ﹃ 月 刊 電 脳 倶 楽 部 パ ー フ ェ ク ト コ レ ク シ ョ ン 1 9 9 8 年 度 版 / 1 9 9 9 年 度 版 ﹄ ( V o l . 1 1 6 - 1 3 9 ) と し て C D - R O M に ま と め ら れ た 。 別 冊 も ﹃ 電 脳 倶 楽 部 別 冊 ・ 完 全 保 存 版 ﹄ と し て C D - R O M 化 さ れ て い る 。
X 6 8 0 0 0 と 異 な る 内 部 構 成 を 持 つ 3 2 b i t 後 継 機 の プ ロ ト タ イ プ も 検 討 さ れ た 。 密 か に 各 方 面 の 有 力 関 係 者 に 予 定 し て い る ス ペ ッ ク を 提 案 し た 上 で 、 商 業 的 に 成 功 す る か ど う か ヒ ヤ リ ン グ が 行 わ れ た 。 内 容 的 に は ビ デ オ 編 集 を 自 在 に 行 え る パ フ ォ ー マ ン ス を 備 え た 、 当 時 と し て は き わ め て 高 ス ペ ッ ク な 仕 様 で あ っ た と い う 。 し か し な が ら 予 定 価 格 が X 6 8 0 3 0 の 倍 近 く に な る と 予 測 さ れ て い た 。 ち ょ う ど 時 代 は P C / A T 互 換 機 が D O S / V を 伴 っ て 日 本 で 普 及 し 始 め 、 M i c r o s o f t W i n d o w s も 軌 道 に 乗 り 始 め て い た 時 期 で あ る 。 結 果 、 商 業 的 に は 絶 望 的 で あ る と の 判 断 が 下 さ れ た 模 様 で あ る 。 加 え て 、 シ ャ ー プ で も パ ソ コ ン 事 業 の 2 事 業 部 制 を 改 め 、 一 事 業 部 に 統 一 し て P C / A T 互 換 機 に 社 内 リ ソ ー ス を 集 中 さ せ る 方 針 を 決 定 し た 。 こ れ に よ り 、 ﹁ 真 の 意 味 で の ﹂ 3 2 b i t 後 継 機 は 日 の 目 を 見 る こ と は 無 く 、 X シ リ ー ズ は 必 然 的 に そ の 歴 史 に ピ リ オ ド を 打 つ こ と に な っ た 。
X 6 8 0 3 0 は X 1 か ら 続 い た X シ リ ー ズ の 最 終 機 と な っ た 。 X シ リ ー ズ 販 売 終 了 後 、 シ ャ ー プ は パ ソ コ ン 事 業 を P C / A T 互 換 機 で あ る M e b i u s ブ ラ ン ド に 集 約 し た 。 こ の M e b i u s ブ ラ ン ド を 展 開 し て い る 部 署 は 、 X シ リ ー ズ を 展 開 し て い た 部 署 と は ま っ た く 異 な る 。 X シ リ ー ズ を 展 開 し た テ レ ビ 事 業 部 は 、 後 年 の 組 織 変 更 に よ り 別 の 事 業 部 ︵ AV シ ス テ ム 事 業 本 部 ︶ と な っ た 。
﹃ O h ! X ﹄ 誌 も 、 W i n d o w s 9 5 の 発 売 の 年 で も あ っ た 1 9 9 5 年 末 の 12 月 号 を も っ て 休 刊 。 1 9 9 8 年 に ム ッ ク 形 態 で 復 刊 し た が 、 2 0 0 1 年 春 号 以 降 、 続 刊 は 出 て い な い 。 ま た シ リ ー ズ 発 売 終 了 後 も 周 辺 機 器 な ど を 発 売 し て い た 満 開 製 作 所 は 、 創 業 者 三 上 之 彦 が 1 9 9 9 年 4 月 2 日 に 死 去 し た 後 、 2 0 0 0 年 に 事 業 撤 退 を 表 明 し て 翌 2 0 0 1 年 に は 消 滅 し た 。
X シ リ ー ズ 販 売 終 了 後 、 W e b に 代 表 さ れ る 新 し い パ ソ コ ン の 使 い 方 が 広 ま る に つ れ 、 世 界 的 な パ ソ コ ン ア ー キ テ ク チ ャ ー の 統 一 が 進 行 し 、 ユ ー ザ ー は 徐 々 に M a c i n t o s h や M i c r o s o f t W i n d o w s な ど へ と 移 行 し て 行 っ た 。 し ば ら く は 非 公 式 に ユ ー ザ ー 同 士 で 拡 張 ハ ー ド を 自 主 製 作 す る な ど の 勢 い は 引 き 継 が れ た も の の 、 時 間 と 共 に そ れ は 衰 退 し て い っ た 。 そ の 後 の パ ソ コ ン の 性 能 向 上 に よ っ て E X 6 8 を は じ め と す る エ ミ ュ レ ー タ も 作 成 さ れ 、 そ れ は 単 行 本 と し て も 発 売 さ れ た 。 そ の 後 も 秋 葉 原 な ど で ユ ー ザ ー 主 催 の イ ベ ン ト が 何 回 か 開 か れ た 。
2 0 0 0 年 、 OS 、 開 発 環 境 、 B I O S な ど が N I F T Y - S E R V E シ ャ ー プ プ ロ ダ ク ツ ユ ー ザ ー ズ フ ォ ー ラ ム ス タ ッ フ の 尽 力 に よ り 、 シ ャ ー プ 側 の 厚 意 も あ っ て 無 償 公 開 さ れ た 。 ま た Z O O M な ど 一 部 の メ ー カ ー も 自 社 製 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン ソ フ ト を 無 償 で 公 開 し て い た こ と が あ る 。
X 6 8 0 0 0 は ゲ ー ム プ ロ グ ラ ミ ン グ 入 門 に 適 し た 特 性 を 持 つ た め 、 2 0 0 0 年 以 降 も し ば ら く は ゲ ー ム 制 作 者 も し く は コ ン ピ ュ ー タ に 関 す る 専 門 学 校 で 、 職 業 訓 練 に X 6 8 0 0 0 を 採 用 し た と こ ろ も 存 在 し た 。
X シ リ ー ズ は 日 本 国 内 の み で 販 売 さ れ た 独 自 の ア ー キ テ ク チ ャ を 持 っ た PC で あ る が 、 I O C S と D O S 、 エ ミ ュ レ ー シ ョ ン ソ フ ト ウ ェ ア が フ リ ー 形 態 で 公 開 さ れ 、 ネ ッ ト ワ ー ク に よ っ て 世 界 に 広 ま っ た た め 、 日 本 国 外 で も X シ リ ー ズ の 認 知 度 は 比 較 的 高 い 模 様 で あ る 。 [ 要 出 典 ]
市 場 で の 流 通 終 了 か ら 30 年 以 上 経 過 し て い る の で 、 発 売 当 初 の 状 態 で 完 全 に 動 作 す る 個 体 は ほ と ん ど 存 在 し な い 。 そ の 原 因 と し て 一 番 多 い も の は 、 電 源 ユ ニ ッ ト の 故 障 で あ る 。 電 源 ユ ニ ッ ト の 大 き さ を 小 さ く す る た め 、 採 用 さ れ た 電 解 コ ン デ ン サ の 電 解 液 に 四 級 塩 が 使 用 さ れ て い た 。 こ れ が 経 年 劣 化 に 弱 く 、 リ ー ド 線 引 き 出 し 部 分 の 密 封 用 ゴ ム を 侵 し て 電 解 液 の 液 漏 れ を 起 こ し 、 結 果 的 に 回 路 シ ョ ー ト を 起 こ す 。
な お 、 メ ー カ ー 公 式 の 修 理 受 付 は 既 に 終 了 し て い る 。 た だ し 非 公 式 で 修 理 請 負 を 営 ん で い る 個 人 も 実 在 す る の で 、 ま っ た く 修 理 不 可 能 と い う 訳 で は な い 。 電 源 ユ ニ ッ ト そ の も の を 取 り 外 し 、 AC ア ダ プ タ を 使 え る よ う に 改 造 し た 例 も 存 在 す る [ 31 ] 。 現 在 で も 動 作 の 可 否 を 無 視 す れ ば 、 本 体 は ネ ッ ト オ ー ク シ ョ ン な ど を 通 じ て 入 手 す る こ と が で き る 。
ま た 、 そ の 独 特 の 筐 体 が も つ フ ォ ル ム も あ っ て 、 好 事 家 の 中 に は X 6 8 0 0 0 の 筐 体 を 利 用 し て 内 部 に P C / A T 互 換 機 用 パ ー ツ を 組 み 込 ん だ ユ ー ザ ー も 多 数 実 在 す る 。 中 に は 5 . 2 5 イ ン チ F D D の 位 置 に ス ロ ッ ト イ ン タ イ プ の 光 学 ︵ CD ・ D V D 等 ︶ ド ラ イ ブ を 取 り 付 け 、 X 6 8 0 0 0 特 有 の 機 能 だ っ た オ ー ト イ ジ ェ ク ト 機 能 を そ の ま ま 再 現 す る な ど の 工 夫 が 施 さ れ て い る も の も あ る 。 2 0 1 3 年 に は 、 X 6 8 0 0 0 の 筐 体 を PC ケ ー ス と し て 復 刻 す る プ ロ ジ ェ ク ト が 発 足 、 2 0 1 5 年 1 月 に 試 作 品 が 公 開 [ 32 ] 、 5 月 に は 一 般 公 開 さ れ た [ 33 ] 。
2 0 1 6 年 12 月 に は R a s p b e r r y P i 2 / 3 用 の 中 密 度 繊 維 板 製 の ケ ー ス が 発 売 [ 34 ] さ れ た 。 2 0 1 8 年 に は 後 継 製 品 と し て 、 素 材 が 樹 脂 と な り シ ャ ー プ の 正 式 ラ イ セ ン ス 品 を 受 け 樹 脂 パ ー ツ の 他 、 機 種 や ロ ゴ な ど が デ カ ー ル で 添 付 さ れ た ケ ー ス が 先 ず は X 6 8 0 0 0 X V I モ デ ル の ( M O N A C - 0 0 2 ) が 2 月 [ 35 ] 、 X 6 8 0 0 0 / A C E / A C E - H D / E X P E R T / E X P E R T - H D モ デ ル の 黒 、 グ レ ー モ デ ル が 7 月 [ 36 ] に 発 売 さ れ て い る 。
こ れ ら コ ン ピ ュ ー タ 製 品 以 外 に も 、 ち び ち び - X と し て 、 X 6 8 0 3 0 の フ ィ ギ ュ ア の 付 い た キ ー ホ ル ダ ー が 自 主 制 作 品 と し て 販 売 さ れ て 居 た 事 も あ る ほ か 、 2 0 1 9 年 に は シ ョ ル ダ ー バ ッ グ 製 品 [ 37 ] が 発 表 さ れ て い る 。
エ ミ ュ レ ー タ と し て 、 M i c r o s o f t W i n d o w s 上 で は E X 6 8 、 け ろ ぴ ー 、 W i n X 6 8 k 高 速 版 、 X M 6 、 M a c i n t o s h 上 で は X 6 8 E M な ど が フ リ ー ソ フ ト と し て 公 開 さ れ て い る 。
実 機 の 5 分 の 2 サ イ ズ で 復 刻 さ れ た ﹁ X 6 8 0 0 0 Z ﹂ が ク ラ ウ ド フ ァ ン デ ィ ン グ ︵ CF ︶ で 販 売 さ れ 、 2 0 2 3 年 3 月 31 日 か ら 購 入 者 に 順 次 届 け ら れ た [ 1 ] 。 2 0 2 2 年 12 月 に 開 始 さ れ た CF は 目 標 金 額 3 3 0 0 万 円 を 1 時 間 で 達 成 し 、 最 終 的 に 6 6 2 7 人 か ら 約 3 億 5 0 0 0 万 円 が 集 ま っ た [ 1 ] 。
2 0 2 2 年 6 月 8 日 に 、 メ ガ ド ラ イ ブ ミ ニ な ど を 開 発 し て い る 瑞 起 か ら ﹁ X 6 8 0 0 0 ミ ニ ﹂ が 発 表 さ れ 、 2 0 2 2 年 9 月 15 日 か ら 18 日 ま で 開 催 さ れ て い た 東 京 ゲ ー ム シ ョ ウ 2 0 2 2 に て ﹁ X 6 8 0 0 0 Z L I M I T E D E D I T I O N ﹂ 名 称 改 め 、 モ ッ ク ア ッ プ を 展 示 さ れ た 。 C Z - 6 0 0 の デ ザ イ ン の ミ ニ サ イ ズ で あ る 。
当 時 の ユ ー ザ ー で あ っ た 、 瑞 起 の 40 歳 代 後 半 の 技 術 者 ら が 、 前 述 し た ﹁ 無 い も の は 作 る ﹂ 文 化 を 形 成 し た パ ソ コ ン で あ り 、 ﹁ 夢 の 続 き を 描 き た い ﹂ と ﹁ ロ ク ハ チ ﹂ 復 活 を 訴 え て 事 業 化 が 決 ま り 、 シ ャ ー プ か ら 許 諾 は 得 ら れ た も の の 資 料 は 現 存 し て い な い と の 回 答 を 受 け た [ 1 ] 。 イ ン タ ー ネ ッ ト オ ー ク シ ョ ン で 実 物 を 入 手 し て 採 寸 す る な ど し て 、 キ ー ボ ー ド の 打 ち 心 地 も 再 現 し た が 、 フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク の 代 わ り に SD カ ー ド を 差 し 込 む な ど 現 代 に 合 わ せ て 一 部 は 仕 様 変 更 さ れ て い る [ 1 ] 。
X68000テクニカルデータブック 1987年 アスキー出版局テクライト編 監修シャープ株式会社テレビ事業部 ISBN 4-87148-426-2
月刊Oh!X(ソフトバンク 、1987年12月号 - 1995年12月号)
図解16ビットマイクロコンピュータMC68000 の使い方(オーム社 、小島進)
作りながら学ぶMC68000 (CQ出版社 、トランジスタ技術 編集部)
68000ソフト&ハードのすべて(CQ出版社、トランジスタ技術編集部)
VMEシステム完全マスタ(CQ出版社、インターフェース編集部)
68000 PROGRAMMER'S HAND BOOK(技術評論社 、宍倉幸則)
68000 マシン語プログラミング(工学社 、村山二郎)
X68000マシン語プログラミング 入門編(ソフトバンク、村田敏行)
X68000マシン語プログラミング グラフィックス編(ソフトバンク、村田敏行)
SX-WINDOWプログラミング(ソフトバンク、吉沢正敏)
X68000 Cプログラミング(ソフトバンク、中森章)
X68000 ゲーム・プログラミング(技術評論社、京大マイコンクラブ )
GCCによるX680x0ゲームプログラミング(ソフトバンク、吉村智興)
X68000ベストプログラミング入門(技術評論社、千葉憲昭)
X68000パワーアッププログラミング(アスキー 、島田広道・丸川一志・石橋尚史)
プログラマーのためのX68000環境ハンドブック(工学社 、吉沢正敏・市原昌文)
X68000 X-BASIC入門(BNN 、荻野浩一郎・デブッタボーイズA・デブッタボーイズB)
SX-WINDOW ver.3.1開発キット(ソフトバンク、吉沢正敏・牛島健雄・西田文彦・小浜純)
X68000データブック(小学館 、ポプコム 編集部)
Inside X68000(ソフトバンク、桒野雅彦)
Outside X68000(ソフトバンク、桒野雅彦)
X68030 Inside/Out(ソフトバンク、桒野雅彦) ISBN 4-89052-499-1
X68040turbo(ソフトバンク、BEEPs)
X680x0 Develop. & libc II(ソフトバンク、吉野智興・中村祐一・石丸敏弘・今野幸義・村上敬一郎・大西恵司)
X680x0 Develop. Manual Books(ソフトバンク、吉野智興・中村祐一・石丸敏弘・今野幸義)
X680x0 libc Manual Books(ソフトバンク、村上敬一郎・大西恵司・荻野裕二)
OS-9 ユーザーノート(啓学出版 、ピーター C.ディブル・西脇弘[訳])
パーソナルコンピュータのためのOS-9 入門(オーム社 、蜂谷博)
OS-9/68000トレーニングマニュアル(JICC出版局 、大内和博・熊谷博・角田多幸)
RAINBOW OS-9ガイド(SPIRIT Publishing、デイルL.パケット・ピーター C.ディブル・西脇弘[訳])
OS-9/68000マルチユーザシステムガイド(SPIRIT Publishing、矢野公正)
初心者のためのOS-9/X68000操作ガイド(BNN 、インタープログ 編)
GNUツールボックス(ソフトバンク、吉村智興・村上敬一郎)
X680x0 TeX(ソフトバンク、吉野智興)
NetBSD/X68k(ソフトバンク、NetBSD/X68k委員会)
X68000 3Dグラフィックス入門(BNN、BNN第2企画部編)
Z’s Triphony DIGITAL CRAFTによる誰でもできる3次元グラフィックス(アーマット ・工学図書 、玉川美土里)
ナムコビデオゲームミュージックライブラリーVol1(電波新聞社 、磯田健一郎・マイコンBASICマガジン 編集部)
パソコンFM音源音色ライブラリーVol.1(電波新聞社、原田雅司・永田英哉)
パソコンFM音源音色ライブラリーVol.2(電波新聞社、永田英哉)
パソコンFM音源音色ライブラリー フロッピー・バージョン(電波新聞社、マイコンBASICマガジン編集部編)
NAGDRV for X68000(電波新聞社 、マイコンソフト )
Z-MUSICシステムver.2.0(ソフトバンク、Oh!X編集部、1993年12月) ISBN 4-8905-2460-6
Z-MUSICシステムver.3.0(ソフトバンク、元Oh!X編集部、1997年1月) ISBN 4-7973-0184-8
The World of X68000(電波新聞社、山下章 )
The World of X68000 II(電波新聞社、山下章)
X68000傑作ゲーム選-ログインソフトウェアコンテスト(ソフトバンク、中森章)
X68000フリーソフトウェア 最新・ゲーム&ユーティリティ集(日本文芸社 、望月馳也)
X68000 Free Software Book(ソフトバンク、グループ68K)
バックアップ活用テクニック 総集編(三才ブックス )
バックアップ活用テクニック総集編2(三才ブックス)
X68000やさしいプロテクトの外し方のすべて(日本文芸社 、PEC編集部・編)
究極!! X68000エミュレータ(秀和システム 、高木啓多)
X68000活用研究(電波新聞社、塚越一雄)
X68000活用研究II X-BASICマスター編(電波新聞社、宮原哲也・深沢幸三)
X68000活用研究III X-BASIC活用Q&A(電波新聞社、塚越一雄)
X1 /X68000ゲーム・ミュージック・プログラム大全集(電波新聞社、マイコンBASICマガジン 編集部編)
Z-MUSICシステムver.1.0(ソフトバンク、Oh!X編集部、1991年11月)
I/O別冊X68k ディスク本1(工学社、I/O編集部・星正明)
Oh!X 1998復刊記念号(ソフトバンク、1998年11月)
Oh!X 1999春号(ソフトバンク、1999年5月)
Oh!X 1999夏号(ソフトバンク、1999年9月)
Oh!X 2000春号(ソフトバンク、2000年3月)
Oh!X 2001春号(ソフトバンク、2001年3月)
● 中 央 演 算 装 置 ︵ C P U ︶ ‥ 初 代 - モ ト ロ ー ラ 6 8 0 0 0 日 立 ク ロ ー ン 1 0 M H z ( H D 6 8 H C 0 0 0 ) - X 6 8 0 0 0 X V I な ど の 後 期 モ デ ル は 、 1 6 M H z モ ト ロ ー ラ 6 8 0 0 0 - X 6 8 0 3 0 2 5 M H z モ ト ロ ー ラ M C 6 8 E C 0 3 0
● サ ブ C P U ‥ 沖 M S M 8 0 C 5 1
● 数 値 演 算 コ プ ロ セ ッ サ ‥ モ ト ロ ー ラ M C 6 8 8 8 1 ︵ X V I は ス ロ ッ ト 装 着 、 そ れ 以 外 は メ モ リ 拡 張 用 の 追 加 ボ ー ド に 後 付 け ︶
● シ ス テ ム ク ロ ッ ク ‥ リ コ ー R P 5 C 1 5
● フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク コ ン ト ロ ー ラ ‥ N E C 7 2 0 6 5
● ハ ー ド デ ィ ス ク コ ン ト ロ ー ラ ‥ 富 士 通 M B 8 9 3 5 2 A ︵ S u p e r , X V I , X 6 8 0 3 0 用 S C S I コ ン ト ロ ー ラ ︶
● シ リ ア ル ポ ー ト コ ン ト ロ ー ラ ‥ ザ イ ロ グ Z 8 5 C 3 0 , R S 2 3 2 × 1 、 マ ウ ス × 1 2 チ ャ ン ネ ル シ リ ア ル 接 続
● プ リ ン タ ー 接 続 、 パ ラ レ ル ‥ N E C 8 2 5 5 v o n N E C プ リ ン タ ー 、 ジ ョ イ ス テ ィ ッ ク 接 続 用
● D M A コ ン ト ロ ー ラ ‥ 日 立 H D 6 3 4 5 0 ( フ ロ ッ ピ ー ド ラ イ ブ 、 ハ ー ド デ ィ ス ク 、 拡 張 ス ロ ッ ト 、 A D P C M オ ー デ ィ オ 用 D M A )
● R O M ‥
● 2 5 6 K B I P L ( I n i t i a l P r o g r a m L o a d e r ) R O M お よ び B I O S - R O M
● 7 6 8 K B キ ャ ラ ク タ ジ ェ ネ レ ー タ R O M ‥ 2 4 × 2 4 お よ び 1 6 × 1 6 各 々 7 2 3 8 文 字 の 漢 字 フ ォ ン ト 2 種 、 1 2 × 2 4 お よ び 8 × 1 6 各 々 2 5 6 文 字 の 半 角 フ ォ ン ト 2 種 、 1 2 × 1 2 お よ び 8 × 8 各 々 2 5 6 文 字 の 半 角 フ ォ ン ト 2 種 を 搭 載 。 漢 字 フ ォ ン ト の 7 2 3 8 文 字 は 、 J I S 第 一 水 準 3 0 0 8 文 字 、 J I S 第 二 水 準 3 4 7 8 文 字 、 お よ び 非 漢 字 7 5 2 文 字 ︵ ひ ら が な 、 カ タ カ ナ 、 ラ テ ン 文 字 、 ギ リ シ ャ 文 字 、 キ リ ル 文 字 、 お よ び 句 読 点 、 特 殊 記 号 、 縁 取 り 文 字 等 ︶ で 構 成 。 半 角 と 全 角 の フ ォ ン ト は 、 日 本 の S h i f t / J I S コ ー ド の 8 ビ ッ ト 部 分 に 対 応 。
● R A M ‥
● モ デ ル に よ り 1 、 2 ま た は 4 M B の R A M 、 最 大 1 2 M B ま で 拡 張 可 能
● 5 1 2 K B テ キ ス ト R A M
● 5 1 2 K B グ ラ フ ィ ッ ク R A M
● 3 2 K B ス プ ラ イ ト R A M
● 1 6 K B ス タ テ ィ ッ ク メ モ リ ︵ S R A M ︶
● 画 面 解 像 度 ‥ テ キ ス ト R A M と グ ラ フ ィ ッ ク ス R A M の ど ち ら か 、 ま た は 両 方 を 同 時 に ﹁ 重 ね 合 わ せ る ﹂ こ と が 可 能 。 画 面 は 、 7 6 8 × 5 1 2 、 5 1 2 × 5 1 2 、 5 1 2 × 2 5 6 、 2 5 6 × 2 5 6 ピ ク セ ル か ら 選 択 で き る 。 そ れ 以 外 の 画 面 解 像 度 は 、 ハ ー ド ウ ェ ア を 制 御 す る プ ロ グ ラ ミ ン グ を 行 わ な い と 実 現 で き な い 。 ハ ー ド ウ ェ ア ス プ ラ イ ト が 有 効 な 場 合 は 、 対 応 す る ス プ ラ イ ト R A M 部 分 が 追 加 で 重 畳 さ れ る 。
● テ キ ス ト R A M ‥ 1 0 2 4 × 1 0 2 4 ピ ク セ ル 、 16 色 で 画 面 上 で は 全 領 域 中 の 一 部 し か 見 え な い 。
● グ ラ フ ィ ッ ク R A M ‥ 1 0 2 4 × 1 0 2 4 ピ ク セ ル ︵ 16 色 ︶ 、 ま た は 5 1 2 × 5 1 2 ピ ク セ ル ︵ 6 5 5 3 6 色 、 2 5 6 色 、 16 色 ︶ の い ず れ か 。 選 択 さ れ た 色 深 度 に 応 じ て 、 1 、 2 、 ま た は 4 つ の 画 面 を グ ラ フ ィ ッ ク ス R A M に 収 容 す る こ と が で き る 。 選 択 さ れ た 画 面 モ ー ド に よ っ て は 、 グ ラ フ ィ ッ ク ス V R A M の 一 部 の み が 表 示 さ れ る 。
● 色 数 :
● テ キ ス ト R A M ‥ 6 5 , 5 3 6 色 の パ レ ッ ト か ら 自 由 に 選 べ る 16 色 の カ ラ ー バ リ エ ー シ ョ ン
● グ ラ フ ィ ッ ク R A M ‥ 6 5 5 3 6 色 の パ レ ッ ト か ら 16 色 ま た は 2 5 6 色 を 自 由 に 選 択 可 能 、 ま た は 6 5 5 3 6 色 す べ て を 同 時 に 表 示 ︵ 5 1 2 × 5 1 2 ピ ク セ ル 時 ︶
● ス プ ラ イ ト :
● 1 6 × 1 6 ピ ク セ ル 、 16 色 / ス プ ラ イ ト
● 1 画 面 1 2 8 ス プ ラ イ ト 、 1 ラ イ ン 16 ス プ ラ イ ト
● グ ラ フ ィ ッ ク ス ハ ー ド ウ ェ ア ‥ ハ ー ド ウ ェ ア ス ク ロ ー ル 、 プ ラ イ オ リ テ ィ コ ン ト ロ ー ル 、 ス ー パ ー イ ン ポ ー ズ
● サ ウ ン ド :
● A D P C M ‥ 沖 デ ー タ M S M 6 2 5 8
● FM 音 源 ‥ ヤ マ ハ Y M 2 1 5 1 ( Y M 3 0 1 2 D A C ノ イ ズ ジ ェ ネ レ ー タ )
● 2 チ ャ ン ネ ル FM シ ン セ サ イ ザ ー 、 8 オ ク タ ー ブ 、 8 声 同 時 出 力
● モ ト ロ ー ラ 社 製 マ ル チ フ ァ ン ク シ ョ ン コ ン ト ロ ー ラ 6 8 9 0 1 :
● モ ニ タ ー 同 期
● シ リ ア ル イ ン タ ー フ ェ ー ス
● シ ス テ ム ク ロ ッ ク
● ス タ ン バ イ 動 作
● FM シ ン セ サ イ ザ ー ︵ サ ウ ン ド の 項 目 参 照 ︶
● I R Q 割 り 込 み
● キ ー ボ ー ド
● X 6 8 0 0 0 シ リ ー ズ 専 用 カ ス タ ム チ ッ プ :
● メ モ リ コ ン ト ロ ー ラ :
● ET ︵ 初 代 ︶
● O H M ︵ A C E ︶
● O H M 2 ︵ E x p e r t , E x p e r t 2 , S u p e r , X V I ︶
● M c C o y ︵ P R O お よ び P R O I I ︶
● シ ス テ ム コ ン ト ロ ー ラ :
● B U D D H A ︵ 初 代 ︶
● M E S S I A H ︵ A C E , E x p e r t , E x p e r t 2 , S u p e r ︶
● D O S A ︵ X V I ︶
● S C O T C H ︵ P R O お よ び P R O I I ︶
● ス プ ラ イ ト コ ン ト ロ ー ラ :
● C y n t h i a j r . ︵ 初 代 ︶
● C y n t h i a ︵ A C E , E x p e r t , E x p e r t 2 , S u p e r , P R O , P R O I I ︶
● C R T コ ン ト ロ ー ラ :
● V I N A S 1 + 2 ︵ 初 代 ︶
● V I C O N ︵ 初 代 以 降 す べ て ︶
● ビ デ オ コ ン ト ロ ー ラ :
● V S O P ︵ 初 代 ︶
● V I P S ︵ 初 代 以 降 す べ て ︶
● ビ デ オ デ ー タ セ レ ク タ r :
● R E S E R V E ︵ 初 代 ︶
● C A T H Y ︵ 初 代 以 降 す べ て ︶
● I / O コ ン ト ロ ー ラ :
● S I L I C I A N ︵ 初 代 ︶
● I O S C ︵ A C E ︶
● I O S C - 2 ︵ E x p e r t お よ び E x p e r t 2 ︶
● P E D E C ︵ S u p e r お よ び X V I ︶
● I O S C - 2 ︵ P R O お よ び P R O I I ︶
● 拡 張 ス ロ ッ ト : カ ー ド ス ロ ッ ト 2 基 ︵ P r o モ デ ル は 4 基 ︶
● 電 源 ‥ 交 流 1 0 0 V 、 5 0 / 6 0 H z
● 重 量 ‥ 約 8 k g ︵ P r o バ ー ジ ョ ン は 約 1 0 k g ︶
(一) ^ 当 時 、 シ ャ ー プ の AV 機 器 の イ メ ー ジ キ ャ ラ ク タ ー で も あ っ た 。
(二) ^ ソ ニ ー の N E W S や オ ム ロ ン の L u n a な ど 。
(三) ^ グ ッ ド デ ザ イ ン 賞 は 、 メ ー カ ー か ら 審 査 依 頼 の あ っ た 商 品 と そ の 組 み 合 わ せ で 審 査 が 行 わ れ る た め 、 実 際 に 受 賞 し て い る も の は 一 部 バ リ エ ー シ ョ ン や 一 部 の 組 み 合 わ せ に 限 定 さ れ る 。
(四) ^ 追 加 1 M B は 専 用 メ モ リ ー ボ ー ド に よ っ て メ イ ン ボ ー ド 上 に 増 設 可 能 だ が 、 2 M B 以 上 の メ モ リ ー を 増 設 す る 場 合 は こ の 専 用 メ モ リ ー ボ ー ド に よ っ て ま ず 2 M B ま で 増 設 す る こ と が 必 須 で あ る 。
(五) ^ R - T y p e 、 イ メ ー ジ フ ァ イ ト 等
(六) ^ ア ク ア レ ス の A D P C M 部 [ 9 ]
(七) ^ P C M 8 . X や そ の 系 譜 、 市 販 ア プ リ ケ ー シ ョ ン で は 、 S P S の サ ウ ン ド ド ラ イ バ が 6 8 0 3 0 で 実 行 し た と き に 4 声 分 の 合 成 を 行 う よ う に 実 装 さ れ て い る 。
(八) ^ X V I や 、 X 6 8 0 3 0 、 C P U ア ク セ ラ レ ー タ の 登 場 な ど に よ り
(九) ^ X 6 8 0 0 0 版 の ﹃ コ ッ ト ン ﹄ で は B G M に 合 わ せ て 明 滅 す る よ う に な っ て い る 。
(十) ^ S x S I 、 T w o S C S I に も 互 換 性 改 善 を 試 み る プ ロ グ ラ ム が 含 ま れ る 。 こ れ ら ド ラ イ バ の ド キ ュ メ ン ト に 含 ま れ る パ リ テ ィ ー ビ ッ ト の 生 成 回 路 の 追 加 に よ り 、 S C S I 2 の 機 器 も よ り 多 く 動 作 さ せ る こ と が 可 能 で あ る 。
(11) ^ こ れ は X 6 8 0 0 0 の 時 点 で ハ ー ド ウ ェ ア や プ ロ グ ラ ミ ン グ を 工 夫 す る 事 に よ り 回 避 で き る も の で あ っ た が 、 こ の 対 策 を と ら な か っ た 事 が 後 に 禍 根 を 残 す 事 と な っ た 。 な お 、 同 種 の 問 題 は 当 時 の M a c i n t o s h に も あ っ た が 、 ハ ー ド ウ ェ ア 面 で は 対 策 が と ら れ て い た 為 、 OS や ア プ リ ケ ー シ ョ ン の バ ー ジ ョ ン ア ッ プ に よ り 解 決 し た 。
(12) ^ 一 部 、 既 存 の ア プ リ ケ ー シ ョ ン と の 互 換 性 に は 問 題 が 生 じ る も の も あ っ た 。
(13) ^ 同 年 夏 に は モ ニ タ 一 体 型 の L C 5 2 0 が 、 同 年 秋 に は M C 6 8 L C 0 4 0 2 5 M H z 搭 載 の L C 4 7 5 が 発 売 さ れ て い る 。
(14) ^ M C 6 8 E C 0 3 0 の 採 用 で コ ス ト を 下 げ た 一 方 、 高 コ ス ト な ス タ テ ィ ッ ク カ ラ ム D R A M を 採 用 す る 、 周 辺 回 路 に つ い て 従 来 の ま ま で あ っ た な ど の ア ン バ ラ ン ス な シ ス テ ム 構 成 も 問 題 だ っ た 。
(15) ^ な お 、 こ の 表 現 は 安 価 に 使 用 で き る と い う ポ ジ テ ィ ヴ な 表 現 で あ る 。
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