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「Debian」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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→‎Debian (安定版) 派生: にて、 gNewSenseの開発停止の旨を追加。
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3.0(woody)公開後、次期版3.1(sarge)まで、およそ3年という長期に渡る空白期間が存在する。主な理由として、potatoからwoody以後にかけて、パッケージ数が2倍程に増加、またwoodyでの対応環境も増加したため、公開直後からこれに伴うバグが飛躍的に増大した点がある。とりわけリリースクリティカルバグが事実上すべて解消されない限り公開できないため、公開日程に多大なる影響を与えた。パッケージメンテナのバグに対する考え方は温度差があり、たとえば特定の言語のみ発生するバグならば、そのメンテナがバグ対象の言語圏でも無い限りバグを修正することに対する意欲を持つことは少ない。コミュニティによるボランティアを作業基盤とするDebian特有の問題とも言える。

3.0(woody)公開後、次期版3.1(sarge)まで、およそ3年という長期に渡る空白期間が存在する。主な理由として、potatoからwoody以後にかけて、パッケージ数が2倍程に増加、またwoodyでの対応環境も増加したため、公開直後からこれに伴うバグが飛躍的に増大した点がある。とりわけリリースクリティカルバグが事実上すべて解消されない限り公開できないため、公開日程に多大なる影響を与えた。パッケージメンテナのバグに対する考え方は温度差があり、たとえば特定の言語のみ発生するバグならば、そのメンテナがバグ対象の言語圏でも無い限りバグを修正することに対する意欲を持つことは少ない。コミュニティによるボランティアを作業基盤とするDebian特有の問題とも言える。




DebiansargeDebian1[[|Shuttleworth]][[Ubuntu]]ShuttleworthUbuntuDebianDebianUbuntu[[|Canonical]]Debian<ref name="#1">{{Cite web|title=DebConf6Debian {{!}} OSDN Magazine|url=https://mag.osdn.jp/06/05/25/0324244|website=OSDN|accessdate=2020-04-09|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=MarkShuttleworth - Ubuntu Wiki|url=https://wiki.ubuntu.com/MarkShuttleworth#Is_Ubuntu_a_Debian_fork.3F_Or_spoon.3F_What_sort_of_silverware_are_you.2C_man.3F|website=wiki.ubuntu.com|accessdate=2020-04-09}}</ref>Debian Ubuntu Ubuntu  Debian Debian Ian MurdochUbuntu  Debian Ubuntu  SargeMurdochUbuntuDebianSargeDebian<ref>{{Cite web|title=Sarge vs. The Hoary Hedgehog? - InternetNews.|url=http://www.internetnews.com/dev-news/article.php/3496541|website=www.internetnews.com|accessdate=2020-04-09}}</ref>sarge

しかし、長くなっていく公開間隔について、フリーソフトウェアコミュニティから疑問の声が上がった。Debianのsargeリリース直前には、実際にDebian開発者の1人であった[[マーク・シャトルワース|Shuttleworth]]が主導して[[Ubuntu]]というプロジェクトを派生させた。Shuttleworthが雇っているUbuntu開発者の多くは、かつてはDebianボランティアだったか、または今もDebianに関わっている人々である。多くの場合、Ubuntu開発者として([[カノニカル|Canonical]]を通して)雇われた人々はDebianでも同じパッケージの管理をしている<ref>{{Cite web|title=DebConf6:Debianユーザのための激しく刺激的で熱い取り組み {{!}} OSDN Magazine|url=https://mag.osdn.jp/06/05/25/0324244|website=OSDN|accessdate=2020-04-09|language=ja}}</ref>。この点については本人も公式サイト<ref>{{Cite web|title=MarkShuttleworth - Ubuntu Wiki|url=https://wiki.ubuntu.com/MarkShuttleworth#Is_Ubuntu_a_Debian_fork.3F_Or_spoon.3F_What_sort_of_silverware_are_you.2C_man.3F|website=wiki.ubuntu.com|accessdate=2020-04-09}}</ref>で「Debian の開発者の中には、Ubuntu で仕事のほとんどをするようになった人も確かにいます。また、Ubuntu と Debian で同じように仕事をしている開発者もいます。」としてそれを認めている。Debian の創立者、Ian Murdochは、Ubuntu の人気が Debian 派生のディストロのために良い兆しだとは考えていない。それは、Ubuntu 用に作られたパッケージが Sarge上で動作しないことが多いことを挙げている。Murdochは、Ubuntuが本当にDebianと互換性があった場合、開発のための作業のエネルギーの全てをSargeに向けられる可能性があり、それが本当に全体として見た場合、Debianの開発システムに利益をもたらすと主張している<ref>{{Cite web|title=Sarge vs. The Hoary Hedgehog? - InternetNews.|url=http://www.internetnews.com/dev-news/article.php/3496541|website=www.internetnews.com|accessdate=2020-04-09}}</ref>。したがって、当時のこうした混乱状況がsargeの開発をさらに遅らせることになったといえる。



その後、Debianから派生したUbuntuは多数の常勤の開発者によって開発されるところとなり、次第に影響力を増していった。しかし、ブラジル人のDebian開発者、Otavio Salvador は、「「ユーザはUbuntuを信用しているが、ユーザには安定したパッケージを提供する必要がある」 という考えにUbuntuが[[コミット (バージョン管理)]]しているかどうか、確信が持てない。」と述べている。また彼は、Shuttleworth個人に対しても不信感を抱いており、露骨に「言動が一致していない」と非難し、「品質対公開日程の問題で溝が深まったことでUbuntuとDebianの関係はひどいものになっている。」と語っている<ref name="#1"/>。このように、Ubuntuに対する評価は分かれている。


DebianUbuntuDebianOtavio Salvador Ubuntu Ubuntu[[ ()]]ShuttleworthUbuntuDebian<ref>{{Cite web|title=DebConf6Debian {{!}} OSDN Magazine|url=https://mag.osdn.jp/06/05/25/0324244|website=OSDN|accessdate=2020-04-09|language=ja}}</ref>Ubuntu


Debianのstable開発の長期化と派生であるUbuntuの誕生は、Debianコミュニティに対する意識を変化させ、Debian 4.0(コードネーム: etch)以降の版に対しての公開日程を含むいくつかの改善をもたらしたのは確かである。[[2011年]]現在では両コミュニティにおいて、バグ修正の取扱いなど相互交流もある<ref>

Debianのstable開発の長期化と派生であるUbuntuの誕生は、Debianコミュニティに対する意識を変化させ、Debian 4.0(コードネーム: etch)以降の版に対しての公開日程を含むいくつかの改善をもたらしたのは確かである。[[2011年]]現在では両コミュニティにおいて、バグ修正の取扱いなど相互交流もある<ref>


2022年7月4日 (月) 10:58時点における版

Debian
Screenshot of Debian 11 (Bullseye) with the GNOME desktop environment 3.38
Debian 11 (bullseye) GNOME デスクトップ環境 3.38
開発者 Debian Project
OSの系統 Unix系,Linux
開発状況 開発中
ソースモデル FLOSS
初版 1993年8月16日 (1993-08-16)
最新安定版 12.5[1] ウィキデータを編集 [±]
リポジトリ ウィキデータを編集
使用できる言語 75言語[2]
アップデート方式 LTS
パッケージ管理 APT, dpkg (その他数種類のフロントエンド)
プラットフォーム i386 (i486以降のx86)AMD64PowerPC(64ビット版のみ)、ARMMIPSS390[2](以下は非公式: IA-64, SPARC, m68k, Alpha, HPPA
カーネル種別 モノリシック (Linux, FreeBSD (テクノロジープレビュー)), マイクロ (GNU Hurd (非公式))
ユーザランド GNU Core Utilities
既定のUI GNOME, KDE, Xfce, LXDEなど
ライセンス DFSG (GNU GPLその他)[3]
ウェブサイト
テンプレートを表示

Debian: [ˈdɛbiən] Debian ProjectLinuxDebian GNU/LinuxUnixGNULinuxDebianGNU/Linux使GNU/LinuxLinuxLinuxGNU HurdFreeBSDDebian GNU/HurdDebian GNU/kFreeBSD


Linuxutil-linuxen:Util-linuxGCCGNU BinutilscoreutilsUnix51,000[4]10[4]AMD3264使ARMdpkgAPTDebian 8GNOMEXfceKDECinnamonMATELXDELXQt

Debian調LinuxUbuntu

CD/DVDWebBitTorrentjigdouNetBootIn[5]