ベトナムの茶
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ベトナムの茶︵ベトナムのちゃ︶では、ベトナムにおける茶について述べる。
ベトナムの緑茶
近年ではペットボトル入りの茶飲料が普及しつつあるほか、下記の代表例以外にも黒茶や青茶、ジャスミン茶など様々な茶が飲まれている[2]。
名称[編集]
ベトナム語では﹁茶﹂を意味する単語として chè [t͡ɕɛ˨˩]︵チェー︶と trà [ʈaː˨˩]︵チャー︶ があるが[1]、本記事では参考文献に基づいて前者にて記述する。種類[編集]
緑茶[編集]
首都のハノイなどでは、緑茶が最も一般的な飲料として世代や性別を問わず飲まれている[2]。普通の茶葉と高級な茶葉はそれぞれチェー・ハットとチェー・カインと呼んで区別され、各農家で栽培から収穫、乾燥まで行われることが多い[3]。2015年の時点でハノイには200軒以上の茶屋があり、温かい緑茶が2,000ドン︵当時の為替レートで約10円︶で提供されている[4]。 また、茶葉を約1日干して、葉から直接煮出すチェー・トゥオイという飲み方が北中部にはある[1]。カフェインが強烈で、他の東南アジアの国々では見られない、独自の風習である[1]。そのほか、生の茶葉を洗浄してガラスの容器やポットに入れ、大きく切ったショウガを加えて熱湯を注ぎ20分ほど蒸らすチェー・サンという飲み方もある[5]。蓮茶[編集]
「蓮茶 (ベトナム)」も参照
蓮の花と茶葉を一緒に蓮の葉で包むチェー・ホア・センと、蓮の花びらと花芯を茶葉に絡めるチェー・ティム・センがあり、ともに蓮の香りを茶に移す花茶である[1]。阮朝期には、フエの城内の浄心湖で蓮の花に茶葉を入れて花弁を縛る事が流行したという[1]。近年では、蓮のフレーバーで香り付けをしたチェー・センと呼ばれるティーバッグが都市部を中心に販売されている[1]。
ベトナムの茶器。急須と茶碗と盆がセットになっているものが多く、茶 碗は中国同様ひとくち呑みサイズである。これは特におみやげ用に小ぶりに作ってあるもの