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マンハッタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マンハッタン片岩から転送)
マンハッタン区(ニューヨーク市)
ニューヨーク郡(ニューヨーク州)

Manhattan Borough
New York County
マンハッタン区(ニューヨーク市) ニューヨーク郡(ニューヨーク州)の市旗
区/郡旗
愛称 : The City
位置
マンハッタン区 / ニューヨーク郡の位置図
マンハッタン区 / ニューヨーク郡
座標 : 北緯40度47分25秒 西経73度57分35秒 / 北緯40.79028度 西経73.95972度 / 40.79028; -73.95972
行政
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 州 ニューヨーク州
 市 ニューヨーク市
 区/郡 マンハッタン区(ニューヨーク市)
ニューヨーク郡(ニューヨーク州)
区長 スコット・ストリンガー英語版
民主党
地理
面積  
  区/郡域 87.46 km2
    陸上   59.47 km2
    水面   28.0 km2
      水面面積比率     31.2%
人口
人口 (2020年現在)
  区/郡域 1,694,251人
    人口密度   28,873人/km2
  備考 [1]
その他
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
マンハッタン区はニューヨーク市の行政区、ニューヨーク郡はニューヨーク州の。両者の領域は同じ。
公式ウェブサイト : Manhattan Borough President
ハミルトン・パーク英語版から望むマンハッタン島

Manhattan: [mænˈhætn]

 (Manhattan Island) (Manhattan Borough)  (New York County) 

233

[]


514

5

800160

19

地理[編集]

衛星写真
ニューヨークの大都市圏

[ 1]

[]


西4 km20 km58.8 km264 km2

1 (Manhattan Schist) [2][3][4][5]

沿125沿

[]




沿200311

西

5157西122
地名

Manhattan "Mannahate""Manna-hata" "Manahachtanienk"

[]

2006



4

335湿169

910

113-10-25

西1015沿湿西

人口[編集]

統計年 人口 増減率
1656 1,000 -
1698 6,788 +578.8%
1711 10,538 +55.2%
1730 11,963 +13.5%
1731 8,628 −27.9%
1756 15,710 +82.1%
1773 21,876 +39.2%
1774 23,600 +7.9%
1782 29,363 +24.4%
1790 33,131 +12.8%
1800 60,489 +82.6%
1810 96,373 +59.3%
1820 123,706 +28.4%
1830 202,589 +63.8%
1840 312,710 +54.4%
1850 515,547 +64.9%
1860 813,669 +57.8%
1870 942,292 +15.8%
1880 1,164,674 +23.6%
1890 1,441,216 +23.7%
1900 1,850,093 +28.4%
1910 2,331,542 +26.0%
1920 2,284,103 −2.0%
1930 1,867,312 −18.2%
1940 1,889,924 +1.2%
1950 1,960,101 +3.7%
1960 1,698,281 −13.4%
1970 1,539,233 −9.4%
1980 1,428,285 −7.2%
1990 1,487,536 +4.1%
2000 1,537,195 +3.3%
2010 1,585,873 +3.2%
2018 1,628,701 +2.7%
参考文献[6][7][8]
アメリカ合衆国国勢調査局[9]

以下はマンハッタンの人種別の人口構成。

人口構成 2018年[10] 2010年[11] 1990年[12] 1950年[12] 1900年[12]
コーカソイド(白人) 64.5% 57.4% 58.3% 79.4% 97.8%
 他の人(ヒスパニック系ではない) 47% 48% 48.9% 不明 不明
アフリカ系アメリカ人(黒人) 17.9% 15.6% 22.0% 19.6% 2.0%
ヒスパニック(人種は様々) 25.9% 25.4% 26.0% 不明 不明
アジア系 12.8% 11.3% 7.4% 0.8% 0.3%

宗教[編集]


 2000564,50536110 102314,50020.523139,7329.1437,0782.4[13] 

[]


2010559.98902,26723.07347,0335.3380,2402.0330,5670.7811,776 0.7711,5170.7210,7880.7010,4960.669,8680.649,5550.487,158 540.02602,058[14]

歴史[編集]

1660

1311



1524

1609 (Manna-hata)

1613Juan Rodriguez

1614

1624

1625

1626西24606016262400

166422
1900
1931

17769159161116

1783退

1785-17885

17891D.C.

1792

18111811

1853

1870

1886

189818731895

1904

19291024

1931

1945B-25

19982005100

2001911貿

20223050004000[15][16]

[]

地区[編集]

チェルシー
セントラルパーク・ウェスト
モーニングサイドハイツ
ウェスト・ハーレム
ヘルズ・キッチン
ワシントン・スクエア

通り[編集]


使西

西StreetAvenue5 ()[17]


425742[17]



5


22022813[ 2]1811115[18]220西

100 (30 m)60 (18 m)15100 (30 m)344257125[19]200 (60 m)800 (240 m)

西西28.9°20西沿

ネイバーフッド[編集]


























14西201990











 (NOrth of MADison Square Park) 







41532沿



344259
















[]

マンハッタン島内における主要な通りの住所を見つけるにはマンハッタン住所算法が一般に用いられる。これはニューヨーク市の電話帳やガイドブックの他、MTAバスの地図でも用いられている。

経済[編集]

シティグループ・センター
タイム・ワーナー・センター

CBS

マンハッタンに本拠を置く企業[編集]

文化[編集]

マンハッタンには多くの世界的に有名な美術館や博物館が所在しており、その芸術コレクションは世界有数である。また劇場やコンサートホールなどの文化施設も充実している。

文化施設[編集]

劇場・コンサートホール・スタジアム
美術館・博物館

マンハッタンに本拠を置くスポーツチーム[編集]

かつてマンハッタンに本拠を置いていたスポーツチーム

観光[編集]

国連本部ビル
ニューヨーク近代美術館

ランドマークと見どころ[編集]

教会
パブリックアート

公園[編集]

アメリカ合衆国ナショナル・モニュメント

建築[編集]


188019301973



1955

1930



1968











2001

20









 - 171918321852[ 3]

 - 1764[ 4]

 (en) - 1765

 - 1784

 - 1785

 - 1795

 - 1799

[]



デパートおよびショッピングモール[編集]

バーグドルフ・グッドマン
メイシーズ

ブランド店[編集]

その他[編集]

ホテル[編集]

アメリカの金融、メディアの中心地であるだけでなく、上記のように多数の観光名所があるので、ランドマーク的な最高級ホテルから国際チェーンの大規模ホテル、デザイナーズホテル、長期滞在用の格安ホテルまで揃っている。ビジネス、観光客のいずれもが年間を通じて訪れるので、ホテルの稼働率はきわめて高い。特に高級ホテルは国連総会の期間中の稼働率が高くなる。

最高級ホテル[編集]

ウォルドルフ=アストリア

高級ホテル[編集]

中級ホテル[編集]

一般ホテル[編集]

デザイナーズホテル[編集]

交通[編集]

マンハッタンは、全米で最も自動車の所有率が低い地域として原油価格の高騰などでも他の地域に比べれば、比較的経済的ショックを受けにくい耐久力を持つと言われる。アメリカの都市では例外的に、公共交通機関が発達している点が理由として指摘される。

MTA交通網[編集]

市内全域の地下鉄路線図

MTA (Metropolitan Transportation Authority) 

12.751173130116.52

120%60%宿51


地下鉄 (Subway)[編集]

地下鉄駅
新型の地下鉄車両
旧型の地下鉄車両

マンハッタンには地下鉄が張り巡らされている。地上の交通が交通渋滞によりスムーズでない場合には、一番速い移動手段となることも多い。他区を走る(Gを除く)全ての地下鉄はマンハッタンに通じている。各路線は1・2・3、N・R・Wなどの記番号と路線の色で区別されている。同じ区間を走っている場合でも、ローカル(各駅停車)とエクスプレス(急行)には別の記番号が振られている。例えばRとNは同じ路線を走る各駅停車と急行である。原則として終日運転である。

時刻表はウェブサイトなどに存在するが、駅構内などに掲示はなく、運行上も時刻を意識しているようには見えず、列車の運行頻度を予測するのに役立つ程度である。列車の運転間隔がまちまちになりやすく、時間調整のための長時間停車や、運転間隔を詰めるための停車駅通過などが行われる。これらは随時行われるが、通過運転を開始する際には駅停車中にアナウンスがある。また、ホームに進入してきた列車が警笛を散発的に鳴らしている場合には、停車予定の車両がそのまま通過することが多い。

マンハッタンを南北に走る路線は、南行をDowntown(都心)方面、北行をUptown(郊外)方面と呼称される。マンハッタンを東西に横切る場合や、マンハッタンを離れて走る場合には、Bronx方面などの地区名で指定されることもある。終着駅が明示されることは少なく、従来型の車両では上り下りの表示の区別はされていない。

地下鉄は治安や衛生の点で悪名が高いが、治安や車両の衛生面は近年改善されている。車体・車内への落書きもかなり目立たなくなっている。ただ、駅施設は全般的に古く、汚いことが多い。マンハッタン内では日中に危険を感じる場面は少ないが、深夜・早朝などは利用者の数が少なく、運行本数が減少するため危険な場所であると理解されている。また、死角などになる場合を避けるため、閑散時にはホーム中心部などの指定場所にて待つことが推奨されている。ターミナルなどの大きな駅を除けば、公共用のトイレはほぼ設置されていない。

地下鉄の車両は、徐々に更新されており比較的新しい車両が多い路線もある。従来型の車両は非常に古く、汚れていることも多い。イスは全てプラスチック製でクッションはなく、手すりはあるがつり革はない。冷暖房が壊れていることも多くある。ドアの開閉は無造作で無理やり閉じるドアに身体をこじ入れる駆け込み乗車も見られる。車掌はほぼ中央の車両に乗っている。

エレベーターが未だ設置されていない駅も多い為、車椅子の乗客が階段の上、または下にいる場合、1番近くにいる男性客4人が手助けをすることが規範であるとされ、進んで実践する人々も多い。

バス[編集]

MTAバス

使

24[20]



使



5使

タクシー (Yellow Cab)[編集]

イエロー・キャブ
ニューヨークのタクシーについては「イエローキャブ」の記事も参照



2.5051 (321 m) 4060405011020%Keep your change100

OFF DUTY

70%11660

No100%

2007


[]










西西西西

サイクリング[編集]

近年、マンハッタン内の道路脇に自転車道の整備が進んできている。

島外(市外)との交通[編集]

ロングアイランド鉄道 (Long Island Rail Road)[編集]

ロングアイランド鉄道路線
ニュージャージー鉄道路線図
PATH鉄道
スタテンアイランド・フェリー

西

74026使

7&33LIRR

361048OFF PEAK30%51165

メトロノース鉄道 (Metro-North Rail Road)[編集]


NY

Harlem Line

 (Westchester) (Pelham) (Purchase) 

Hudson Line



New Heaven Line


 (Transportation to New Jersey)[]




PATH (Port Authority Trans-Hudson)

33231492.755

 (New Jersey Transit)

NJ

25%





40




  • マンハッタンから2箇所運行しており、AM6〜PM0まで10〜15分間隔で、通勤・通学の足としても使われている。

スタテンアイランド・フェリー (Staten Island Ferry)[編集]

マンハッタンの南、自由の女神が立つリバティ島のさらに南にニューヨーク市のスタテンアイランド区がある。アメリカならではの住宅街が広がる完全な島であり、マンハッタンとを結ぶ橋・トンネルはなくブルックリンに巨大な橋が架かっているのみである。スタテンアイランド・フェリーは全て無料。マンハッタンの夜景や自由の女神を横切って走るフェリーはニューヨーカー達のビュースポットでもある。2〜3台運行しており、20分間隔程で往復している。

同島に陸路で行くルート例としては、地下鉄でブルックリンまで行き、そこからバスで橋を渡る。

ヘリコプター[編集]

イースト川のピア6にあるマンハッタンの公営ヘリポート(ダウンタウン・マンハッタン・ヘリポート)と、ニュージャージー州のニューアーク国際空港との間をヘリコプターシャトルが8-10分で結んでいる。

教育[編集]

ニューヨーク公共図書館

マンハッタン区の教育は多くの公立および私立の機関によって行われている。区内の公立学校は、アメリカで最も大きな公立学校システムであるニューヨーク市教育局によって実施されている[21]チャーター・スクールにはハーレム・サクセス・アカデミー英語版ガールズ・プレップ英語版がある。また、2011年時点ではノーベル賞受賞者の輩出数が世界一多いコロンビア大学を始め、その他大学がマンハッタン区に校舎を構えている。

主な教育機関

ギャラリー[編集]

マンハッタン全貌(2005年)
セントラルパーク園内(2008年)
マンハッタン夜景(2005年)
エンパイア・ステート・ビルディングから撮影した夜のミッドタウン(2006年)

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 

(二)^ AD

(三)^ 1652

(四)^ Flushing Friends Meeting House1694St. Andrew's Church17091633

出典[編集]



(一)^ Quickfacts.census.gov. 2023812

(二)^ Quinn, Helen (201366). How ancient collision shaped New York skyline. BBC Science.  BBC.co.uk. 2013613

(三)^ [1]

(四)^ John H. Betts The Minerals of New York City originally published in Rocks & Minerals magazine, Volume 84, No. 3 pages 204252 (2009).

(五)^ Samuels, Andrea. An Examination of Mica Schist by Andrea Samuels, Micscape magazine. Photographs of Manhattan schist.  Microscopy-uk.org.uk. 2013420

(六)^ New York County (Manhattan Borough), New York State & County QuickFacts.  United States Census Bureau. 2018325

(七)^ Campbell Gibson. Population of the 100 largest cities and other urban places in the United States: 1790 to 1990.  United States Bureau of the Census.[]

(八)^ Annual Estimates of the Resident Population: April 1, 2010 to July 1, 2016 Population Estimates  New York County, New York.  United States Census Bureau. 2017611

(九)^ Census of Population and Housing.  Census.gov. 201664

(十)^ U.S. Census Bureau QuickFacts: Richmond County (Staten Island Borough), New York; Bronx County (Bronx Borough), New York; New York County (Manhattan Borough), New York; Queens County (Queens Borough), New York; Kings County (Brooklyn Borough), New York (). www.census.gov. 20191016

(11)^ Bureau, U. S. Census. American FactFinder - Results (). factfinder.census.gov. 20191016

(12)^ abcNew York  Race and Hispanic Origin for Selected Cities and Other Places: Earliest Census to 1990.  U.S. Census Bureau. 20128122022410

(13)^ New York County, New York, Association of Religion Data Archives. Accessed September 10, 2006.

(14)^ MLA Language Map Data Center.  Modern Language Association. 20131220 Enter New York County, New York, 2010 in data entry.

(15)^ 5000.  CNN (2022715). 2022119

(16)^ .   (2023716). 2023717

(17)^ ab  1988P116-7

(18)^ Are Manhattan's Right Angles Wrong, by Christopher Gray

(19)^ Remarks of the Commissioners for laying out streets and roads in the City of New York, under the Act of April 3, 1807 Archived 2007610, at the Wayback Machine., Cornell University. Accessed May 2, 2007. "60142334425772798696106116125135145155100200"

(20)^ [2]

(21)^ New York: Education and Research, City Data. Retrieved September 10, 2006.

関連項目[編集]

人物[編集]

その他[編集]

番組・映画・小説
マンハッタンを冠するもの

外部リンク[編集]