小説現代長編新人賞

小説現代長編新人賞︵しょうせつげんだいちょうへんしんじんしょう︶は講談社が主催し、講談社発行の小説誌﹃小説現代﹄において募集、発表される公募新人文学賞である。小説現代新人賞︵1963年 - 2005年、中短編小説の公募新人賞︶をリニューアルし、2006年より開始された。作品のジャンルは問われない。受賞者には賞状、及び300万円^[注 1]が贈られる。

受賞作一覧[編集]

特記がなければ、初刊は講談社、文庫は講談社文庫刊。

回（年）	応募数	賞	受賞作	著者	初刊	文庫化
第1回（2006年）	676編	受賞	ワーホリ任侠伝	ヴァシィ章絵	2006年10月	2011年1月
第1回（2006年）	676編	奨励賞	火ノ児の剣新井白石斬奸録	中路啓太	2006年10月^{[注 2]}	2009年12月
第2回（2007年）	698編	受賞	色には出でじ風に牽牛	田牧大和	2007年10月^{[注 3]}	2010年12月
第2回（2007年）	698編	奨励賞	東京駅太郎	火田良子	2007年10月^{[注 4]}
第3回（2008年）	713編	受賞	地獄番鬼蜘蛛日誌	斎樹真琴	2008年10月	2011年2月
第3回（2008年）	713編	奨励賞	実さえ花さえ、この葉さえ	朝井まかて	2008年10月^{[注 5]}	2011年12月^{[注 6]}
第4回（2009年）	734編	受賞	山姫抄	加藤元	2009年10月	2012年12月
第5回（2010年）	915編	受賞	盤上のアルファ	塩田武士	2011年1月	2014年2月
第5回（2010年）	915編	奨励賞	我が糸は誰を操る	吉川永青	2011年5月^{[注 7]}	2013年7月
第6回（2011年）	841編	受賞	赤刃	長浦縁真	2012年1月^{[注 8]}	2015年11月
第6回（2011年）	841編	受賞	焔火	吉村龍一	2012年1月
第7回（2012年）	914編	受賞	指月の筒	西田耕二	2012年11月^{[注 9]}
第7回（2012年）	914編	奨励賞	白球と爆弾	朝倉宏景	2013年3月^{[注 10]}	2016年7月
第8回（2013年）	911編	受賞	柿の木、枇杷も木	中澤日菜子	2014年1月^{[注 11]}	2016年8月
第9回（2014年）	903編	受賞	三皇の琴天地を鳴動さす	小島環	2015年1月^{[注 12]}	2017年4月
第10回（2015年）^[1]	806編	受賞	ヒモの穴	坂上琴	2016年1月^{[注 13]}
第11回（2016年）^[2]	1036編	受賞	お師匠さま、整いました!	泉ゆたか	2017年1月	2019年2月
第11回（2016年）^[2]	1036編	奨励賞	あの頃トン子と	城明	2017年1月
第12回（2017年）^[3]	997編	受賞	幕末ダウンタウン	葭森大祐	2018年1月^{[注 14]}	2023年3月
第12回（2017年）^[3]	997編	奨励賞	ネカフェナース	李周子	2018年1月^{[注 15]}
第13回（2018年）	995編	受賞	sweet my home	神津凛子	2019年1月^{[注 16]}	2021年6月
第13回（2018年）	995編	奨励賞	Cocoon	夏原エヰジ	2019年8月^{[注 17]}	2020年8月
第14回（2019年）	1209編	受賞	晴れ、時々くらげを呼ぶ	鯨井あめ	2020年6月	2022年6月
		受賞	惑星難民X	パリュスあや子	2020年8月^{[注 18]}
		奨励賞	無駄花	中真大	2020年9月
第15回（2020年）	767編	受賞	檸檬先生	珠川こうた	2021年5月^{[注 19]}	2023年6月
第15回（2020年）	767編	奨励賞	桎梏の雪	仲邑燈	2021年7月^{[注 20]}
第16回（2021年）	966編	受賞	レペゼン母	宇野碧	2022年8月
第16回（2021年）	966編	奨励賞	リメンバー・マイ・エモーション	実石沙枝子	2022年10月^{[注 21]}
第17回（2022年）	1068編	受賞	いつかただの思い出になる（どうしようもなく辛かったよ）	朝霧咲	2023年9月^{[注 22]}
第17回（2022年）	1068編	受賞	うるうの朝顔	水庭れん	2023年6月
第18回（2023年）	1163編	受賞	転びて神は、眼の中に	桜井真城	2024年6月

選考委員[編集]

第1回石田衣良、伊集院静、角田光代、重松清、花村萬月
第2回 - 第8回石田衣良、伊集院静、角田光代、重松清、杉本章子、花村萬月
第9回 - 第11回石田衣良、伊集院静、角田光代、花村萬月
第12回 - 第13回朝井まかて、石田衣良、伊集院静、角田光代、花村萬月
第14回 - 第15回朝井まかて、伊集院静、中島京子、宮内悠介、薬丸岳
第16回朝井まかて、中島京子、宮内悠介、薬丸岳
第17回 - 第18回朝井まかて、中島京子、凪良ゆう、宮内悠介、薬丸岳

脚注[編集]

注釈[編集]

(一)^ 受賞者複数の場合、300万円を等分。 (二)^ 刊行時﹃火ノ児の剣﹄に改題。 (三)^ 刊行時﹃花合せ濱次お役者双六﹄に改題。 (四)^ 刊行時﹃東京駅之介﹄に改題。 (五)^ 刊行時﹃実さえ花さえ﹄に改題。 (六)^ 文庫化時﹃花競べ向嶋なずな屋繁盛記﹄に改題。 (七)^ 刊行時﹃戯史三國志我が糸は誰を操る﹄に改題。 (八)^ 刊行時﹁長浦京﹂に改名。 (九)^ 刊行時﹃玉兎の望﹄に改題、﹁仁志耕一郎﹂に改名。 (十)^ 刊行時﹃白球アフロ﹄に改題。 (11)^ 刊行時﹃お父さんと伊藤さん﹄に改題。 (12)^ 刊行時﹃小旋風の夢絃﹄に改題。 (13)^ 刊行時﹃踊り子と将棋指し﹄に改題。 (14)^ 刊行時﹁吉森大祐﹂に改名。 (15)^ 刊行時﹃新宿ナイチンゲール﹄に改題、﹁小原周子﹂に改名。 (16)^ 刊行時﹃スイート・マイホーム﹄に改題。 (17)^ 刊行時﹃Cocoon 修羅の目覚め﹄に改題。 (18)^ 刊行時﹃隣人X﹄に改題。 (19)^ 刊行時﹁珠川こおり﹂に改名。 (20)^ 刊行時﹁仲村燈﹂に改名。 (21)^ 刊行時﹃きみが忘れた世界のおわり﹄に改題。 (22)^ 刊行時﹃どうしようもなく辛かったよ﹄に改題。

出典[編集]

(一)^ “︵黒板︶第10回小説現代長編新人賞”. 朝日新聞デジタル. (2015年7月1日) 2016年1月30日閲覧。 (二)^ “小説現代長編新人賞決まる”. 産経ニュース. (2016年6月29日) 2016年7月6日閲覧。 (三)^ “小説現代長編新人賞決まる”. 産経ニュース. (2017年7月2日) 2017年7月16日閲覧。

外部リンク[編集]

小説現代長編新人賞｜小説現代 - 講談社
講談社BOOK倶楽部：文芸書小説現代 - 募集要項など

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