山本一力
やまもと いちりき 山本 一力 | |
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誕生 |
山本 健一 1948年2月18日(76歳) 高知県高知市 |
職業 | 作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京都立世田谷工業高等学校 |
活動期間 | 1997年 - |
ジャンル | 時代小説 |
代表作 | 『あかね空』 |
主な受賞歴 |
オール讀物新人賞(1997年) 直木三十五賞(2002年) 歴史時代作家クラブ賞(2012年) |
デビュー作 | 『蒼龍』 |
ウィキポータル 文学 |
山本 一力︵やまもと いちりき、本名‥山本 健一︿やまもと けんいち﹀[1]、1948年2月18日 - ︶は、日本の小説家。高知県高知市生まれ[2]。東京都立世田谷工業高等学校電子科卒業。日本ペンクラブ会員。
略歴[編集]
高知市に生まれる。高知市立江陽小学校卒業。生家は高知市の大地主であったが没落、14歳の時に上京。 通信機輸出会社、大手旅行会社︵近畿日本ツーリスト)、コピーライターなど十数回の転職を経て、1997年に﹃蒼龍﹄で第77回オール讀物新人賞を受賞してデビュー[3]。2002年には﹃あかね空﹄で第126回直木三十五賞を受賞[2]。 平成二年に現在の妻と出会い、小説を書く時のモデルになってほしいと説得し半年後に3度目の結婚[4]。 妻の実家の相続トラブルで親族に17億円の支払い命令されるも土地を売却することで相殺。その後、バブル時代に支払いの足しのために設立した会社は事業失敗で2億円の借金を抱える。その借金返済及び結婚をきっかけに49歳で小説を発表した。 自転車愛好家で、外出時は一家で自転車を用いる。直木賞受賞の会見場へも、一家揃い自転車で向かったことが話題を呼んだ。テレビのコメンテーターの活動も行っている[2]。 ペンネームの﹁一力﹂︵いちりき︶は作家を始めたときにあと一歩で賞がなかなか取れず、妻から名前が悪いのではないかと言われ、姓名判断ソフトの中から候補を選び、名前は1画2画のバランスが山本姓に合っていたためこの名前になったという。受賞歴[編集]
●1997年 - ﹃蒼龍﹄で第77回オール讀物新人賞 ●2002年 - ﹃あかね空﹄で第126回直木三十五賞 ●2012年 - 第1回歴史時代作家クラブ賞︵実績功労賞︶著書[編集]
小説[編集]
シリーズ作品[編集]
●損料屋喜八郎始末控え ●損料屋喜八郎始末控え︵2000年、文藝春秋︶のち文庫 ●赤絵の桜 損料屋喜八郎始末控え︵2005年、文藝春秋︶のち文庫 ●粗茶を一服 損料屋喜八郎始末控え︵2008年10月、文藝春秋︶ ●牛天神 損料屋喜八郎始末控え︵2018年1月、文藝春秋︶のち文庫 ●深川黄表紙掛取り帖 ●深川黄表紙掛取り帖︵2002年、講談社︶のち文庫 ●牡丹酒 深川黄表紙掛取り帖2︵2006年、講談社︶ のち文庫 ●深川駕籠 ●深川駕篭︵2002年、祥伝社︶のち文庫 ●お神酒徳利 深川駕篭︵2005年、祥伝社︶のち文庫 ●花明かり 深川駕籠︵2011年、祥伝社︶ ●ジョン・マン ●ジョン・マン︿波濤編﹀︵2010年12月、講談社︶のち文庫 ●ジョン・マン2︿大洋編﹀︵2011年12月、講談社︶のち文庫 ●ジョン・マン3︿望郷編﹀︵2012年12月、講談社︶のち文庫 ●ジョン・マン4︿青雲編﹀︵2013年12月、講談社︶のち文庫 ●ジョン・マン5︿立志編﹀︵2015年6月、講談社︶ ●ジョン・マン6︿順風編﹀︵2017年6月、講談社︶ ●ジョン・マン7︿邂逅編﹀︵2019年7月、講談社︶ ●龍馬奔る ●龍馬奔る 少年篇︵2011年7月、角川春樹事務所︶のち文庫 ●龍馬奔る 土佐の勇︵2015年8月、角川春樹事務所︶ ●献残屋佐吉御用帖 ●まいない節︵2014年3月、PHP研究所︶のち文庫シリーズ外作品[編集]
●あかね空︵2001年、文藝春秋︶のち文庫 ●大川わたり︵2001年、祥伝社︶のち文庫[5] ●はぐれ牡丹︵2002年、角川春樹事務所︶のち文庫 ●蒼龍︵2002年、文藝春秋︶のち文庫 ●いっぽん桜︵2003年、新潮社︶のち文庫 ●草笛の音次郎︵2003年、文藝春秋︶のち文庫 ●ワシントンハイツの旋風︵2003年、講談社︶のち文庫 ●欅しぐれ︵2004年、朝日新聞社︶のち文庫 ●梅咲きぬ︵2004年、潮出版社︶のち文春文庫 ●だいこん︵2005年、光文社︶のち文庫 ●銭売り賽蔵︵2005年、集英社︶のち文庫 ●辰巳八景︵2005年、新潮社︶のち文庫 ●峠越え︵2005年、PHP研究所︶のち文庫 ●かんじき飛脚︵2005年、新潮社︶のち文庫 ●道三堀のさくら︵2005年、角川書店︶のち文庫 ●背負い富士︵2006年、文藝春秋︶のち文庫 ●まとい大名︵2006年12月、毎日新聞社︶のち文春文庫 ※装画は岡田親 ●銀しゃり︵2007年6月、小学館︶のち文庫 ●研ぎ師太吉︵2007年12月、新潮社︶のち文庫 ●たすけ鍼︵2008年1月、朝日新聞社︶のち文庫 ●菜種晴れ︵2008年3月、中央公論新社︶のち文庫 ●いすゞ鳴る︵2008年5月、文藝春秋︶のち文庫 ●早刷り岩次郎︵2008年7月、朝日新聞出版︶のち文庫 ●ほうき星︵2008年12月、角川書店︶のち文庫 ●いかだ満月︵2008年、角川春樹事務所︶のち文庫 ●くじら組︵2009年3月、文藝春秋︶のち文庫 ●晋平の矢立︵2009年4月、徳間書店︶のち文庫 ●八つ花ごよみ︵2009年7月、新潮社︶のち文庫 ●いかずち切り︵2009年10月、文藝春秋︶のち文庫 ●まねき通り十二景︵2009年12月、中央公論新社︶のち文庫 ●夢曳き船︵2010年1月、徳間書店︶のち文庫 ●おたふく︵2010年3月、日本経済新聞社︶のち文春文庫 ●ほかげ橋夕景︵2010年10月、文藝春秋︶のち文庫 ●たまゆらに︵2011年4月、潮出版社︶のち文春文庫 ●とっぴんしゃん︵2011年11月、講談社︶ ●朝の霧︵2012年2月、文藝春秋︶のち文庫 ●五二屋傳蔵︵2013年3月、朝日新聞出版︶のち文庫 ●千両かんばん︵2013年7月、新潮社︶のち文庫 ●紅けむり︵2014年4月、双葉社︶のち文庫 ●戌亥の追風︵おいて︶︵2014年6月、集英社︶ ●つばき︵2014年7月、光文社︶ ●べんけい飛脚︵2014年10月、新潮社︶ ●桑港︵そうこう︶特急︵2015年1月、文藝春秋︶ ●晩秋の陰画︵ネガフィルム︶︵2016年6月、祥伝社︶ ●ずんずん!︵2016年7月、中央公論新社︶ ●カズサビーチ︵2016年12月、新潮社︶ ●サンライズ・サンセット︵2017年1月、双葉社︶アンソロジー[編集]
●冬ごもり︵2013年12月、角川文庫︶ ●七つの忠臣蔵︵2016年12月、新潮文庫︶ ●決戦!忠臣蔵︵2017年3月、講談社︶エッセイ[編集]
●家族力︵2002年、文藝春秋︶のち文庫 ●おらんくの池︵2005年、文藝春秋︶のち文庫 ●東京江戸歩き︵2007年4月、潮出版社︶のち文春文庫 ●江戸は心意気︵2007年6月、朝日新聞社︶のち文庫 ●にこにこ貧乏︵2007年7月、文藝春秋︶のち文庫 ●くじら日和︵2008年2月、文藝春秋︶のち文庫 ●人情屋横丁︵2008年12月、角川春樹事務所︶ ●人生を変えた時代小説傑作選︵2010年2月、文春文庫︶ ●江戸東京 味の散歩道 歩き味わう歴史ガイド︵2011年12月、山川出版社︶ ●男の背骨︵2012年5月、角川春樹事務所︶のち文庫 ●味憶めぐり 伝えたい本寸法の味︵2010年2月、文藝春秋︶のち文庫 ●明日は味方。ぼくの愉快な自転車操業人生論︵2013年6月、集英社︶ ●大人の説教︵のち文庫︶ ●アンソロジーエッセイ﹁おいしい文藝﹂ ●つやつや、ごはん︵2014年9月、河出書房新社︶ ●ひんやりと、甘味︵2015年7月、河出書房新社︶ ●ずっしり、あんこ︵2015年10月、河出書房新社︶その他[編集]
●人間力を養う生き方︵2007年4月、致知出版社︶鍵山秀三郎共著 ●山本一力が語る池波正太郎︵2010年3月、角川文庫︶ ●おれっちの﹁鬼平さん﹂池波正太郎﹁鬼平犯科帳﹂傑作選︵2010年5月、文藝春秋︶ ●ぼくらが惚れた時代小説︵2011年10月、朝日新聞出版︶のち文庫、縄田一男・児玉清共著 ●芝浜 落語小説集︵2016年9月、小学館︶ - 落語のノベライズメディア出演[編集]
テレビ[編集]
●ウォッチ! ︵TBSテレビ︶ ●不屈の者たちへ ︵NHK︶その他 ●真相報道 バンキシャ! ︵日本テレビ放送網︶ ●にほん風景物語 ︵BS朝日、2013年10月 - 2015年3月︶- 旅人 ●chouchou (テレビ朝日、2018年2月18日) - スタジオゲスト ●関口宏の人生の詩II ︵BS-TBS、#20 2019年3月9日︶脚注[編集]
- ^ 山本一力(ヤマモトイチリキ)とは - コトバンク
- ^ a b c “人材バンクネット第12回 山本一力さん”. (2006年6月5日) 2013年12月25日閲覧。
- ^ 山本 一力|ご意見バン!|真相報道バンキシャ!
- ^ “産経新聞 話の肖像画 作家・山本一力(3)「決めた」結婚と借金返済”
- ^ スローネット 山本一力の時代小説「大川わたり」