広瀬健一

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オウム真理教徒
広瀬 健一
誕生 (1964-06-12) 1964年6月12日
日本の旗 日本東京都新宿区
死没 (2018-07-26) 2018年7月26日(54歳没)
日本の旗 日本東京都葛飾区小菅東京拘置所
出身校 早稲田大学大学院理工学研究科物理及び応用物理学専攻修士課程修了
ホーリーネーム サンジャヤ
ステージ 正悟師
教団での役職 科学技術省次官
入信 1988年3月
関係した事件 地下鉄サリン事件
判決 死刑(執行済み)
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1990年3月24日 麻原が広瀬ら出家信者に「ヴァジラヤーナは武力を使っての破壊」と説く
1989年4月 麻原が広瀬に「ヴァジラヤーナ」の教義に基づく救済(現代人は悪業を積んでおり、苦界に転生するから、命を絶つことで悪業を消滅させ、高い世界に転生させる)を説き始める。

この頃広瀬は幽体離脱の体験をしており、肉体が滅んでも魂は輪廻転生をするというオウムの世界観が根付いていた[29]

1990年4月 ボツリヌス菌のテスト培養
1990年4月10日頃 麻原が古参幹部と広瀬ら理系の出家者計約20人に「これからはヴァジラヤーナでいく」との極秘説法宣言をする。

前年からヴァジラヤーナ」の救済の説法をされており、実行することは当然のことのようになっていた[6]

1990年4月10日 猛毒のボツリヌス・トキシンを世界中に撒く計画培養(1990年6月30日まで従事、失敗)
1990年7月10月 極厳修行を行い、麻原やヴァジラヤーナ教義に対する帰依が深まる
1990年10月5日 毒ガスホスゲン生産プラントの製造計画(1991年8月まで従事、失敗)
1992年11月 プラズマ兵器、レーザー兵器開発(1993年12月まで従事、中止)
1993年2月5月 ロシアでの兵器の調査
1993年5月6月 炭疽菌散布計画(失敗)
1993年9月 オーストラリアでのウラン調査
1994年2月28日 自動小銃AK-74 1,000丁の製造(1995年1月に1丁完成)

1994年5月〜6月頃、麻原から「ヴァジラヤーナが失敗したらお前も三悪趣だぞ」と脅される。

1994年6月 薬物イニシエーションを受ける。
1994年7月8月 科学技術省機械班リーダーと広瀬は麻原の自室に呼び出され、還俗した信者(自動小銃製造に関与)を「オウムの秘密を守るためにポアする」「ポアしなければならないから、武装化関係者を還俗させるな」と厳しく命じられた
1994年8月 教団幹部から「あなたのワーク(武器製造など)は重要だから頑張ってください」などと催眠誘導を受ける
1995年3月 地下鉄サリン事件

違法行為を継続した原因[編集]




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教義が現実として感じられた。ヴァジラヤーナ教義三悪趣に陥る現代人を麻原がそのカルマを背負うことによって高い世界に転生させるというものだった。現代人が三悪趣に転生することは、人のカルマが移り、自身が三悪趣に転生する状態を体験したというエネルギー交換の体験によって、猛毒のボツリヌス・トキシンを世界中に撒く計画の指示を受けたときには現実として感じられた。麻原が人のカルマを背負うということも、麻原のエネルギーによって自身のカルマが浄化され、解脱などの高い世界を体験したというエネルギー交換の体験によって、能力があると実感していた。



[ 14]便調
この当時、尊師が既にヴァジラヤーナの救済しかないと言っていましたので、私もそうだと思い、自動小銃製造が恐ろしいことだという感覚はありませんでした。このヴァジラヤーナの救済とは、『力による救済』という意味です。オウムでは、オウムの教えを説くことによる救済を『マハーヤーナの救済』と呼んでいましたが、この世の中は、このような救済方法で救うことはもはやできない、あとは力による救済しか手段はないというのがこのころの尊師の考えでした。





11
松本被告に対しては、早く自己の過ちに気づいて、被害を受けた方に謝罪してほしいと思う。松本被告が弟子を育て、弟子がヨガ的な修行で浄化が起き、修行体験したことで、自分が最終解脱者であり救済者であると思っていると思うが、今までの経過から見ると、必ずしも松本被告の意思どおりに運ばないことも多いので、本当は、松本被告も自分の力というものに気がついているのではないか。それを何らかの、たとえば予言を調べて、都合のいい解釈をして、自分をごまかしごまかしして来たのではないか。





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7 2001

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 2019327ISBN 978-4022515988 

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注釈[編集]



(一)^ 

(二)^   : Michael PersingerNeuropsychological Bases of God BeliefsPraeger 1987

(三)^ 6

(四)^ 

(五)^ 140120019881234100

(六)^ 19993

(七)^ 1995423

(八)^ 1989431989473 1994

(九)^ 68kg53.5kg970kg177cmW13.6kg

(十)^ 使19993調2013姿22

(11)^ 

(12)^ 23沿

(13)^   

(14)^ 

出典[編集]



(一)^ ab6. NHK NEWS WEB (). (2018726). https://web.archive.org/web/20180726002123/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180726/k10011549511000.html 2018726 

(二)^ ab . . (2018726). https://web.archive.org/web/20180726040959/https://this.kiji.is/395004923966309473 2018726 

(三)^ abcdef

(四)^ 19981127 

(五)^  2015320

(六)^ abcdefghi20

(七)^ abcdefghij

(八)^ William JamesThe Varieties of Religious ExperienceCollier Books 1902 1969

(九)^ Michael A PersingerNeuropsychological Bases of God BeliefsPraeger 1987

(十)^ 

(11)^ 

(12)^ Kenneth Dewhurst and A.W.Beard. Sudden religious conversions in temporal lobe epilepsy. Brit. J. Psychiat.,1970,117,497-507

(13)^ ab

(14)^ 

(15)^ ab(2019)

(16)^ 

(17)^ Marc Galanter. Cults and Charismatic Group Psychology. Edward P. Shafranske Religion and the Clinical Practice of Psychology American Psychological Association. 1996

(18)^ Joseph F.Byrnes The Psychology of Religion Free Press 1984     1987 

(19)^ William Sargant Battle for the Mind A Physiology of Conversion and Brain-washing Heineman 1957   1961

(20)^    1986 

(21)^    1986  1988 

(22)^ abcde

(23)^ 

(24)^ 1990

(25)^ 

(26)^    1989 

(27)^ II  

(28)^ 

(29)^ abcd

(30)^ 

(31)^ 

(32)^ 

(33)^ 

(34)^   23  1998

(35)^ 

(36)^ 

(37)^ 

(38)^ 1989425

(39)^   1994

(40)^ 1 

(41)^ 2

(42)^  p.290  

(43)^ 2004 NHK

(44)^    2010

(45)^    

(46)^   - NHK +. NHK +.  NHK (2018726). 201884

(47)^ 199611 16

(48)^ 

(49)^  | 

関連項目[編集]