活字

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2便3[2]7387171220[3]#



 (104148)  () [2](1102-1106)寿1445[2]#



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JIS23.4523.32mm23.45mm[3]#


2ft2

22
使用法
棚の中に、多種類の活字が整然と並べられている様子。組版職人が原稿を見つつ、この棚から活字を拾ってゆく。
組版職人が、原稿の文章を一文字一文字確認して、棚(や箱の中)から金属活字を一文字一文字ひろいあつめ、一旦 手元の容器に並べる。

活字を実際に活版印刷で使用する場合は、通常、印刷所の中に組版(くみはん)作業を行う場所があり、そこに活字が多種類、整然と並べられた棚があり、組版職人は、まず原稿に書かれている文章(=テキスト)を見て、手作業で、活字を一文字一文字 活字の棚から見つけて 拾うようにして手元の容器に集め、それを木製の枠などの中に並べてゆき、並べ終ったら楔(くさび)状の器具を挟んで活字群をしっかりと固定するという作業を行う。活字が多数 組まれたものを「活版」という。活字が多数集まった状態のものにインクをのせて、紙などに圧をかけて押しつけることで 文章が紙に印刷される(つまり、活版印刷が行われる)。

使用が減った経緯

活字は戦前から1980年代まで非常にさかんに用いられ、書籍の本文(文章)の印刷と言えばほとんど全てが活字を用いた印刷だった。印刷物の発行が必要な場合は、一般の企業でも社内書類印刷のためそういった印刷所へ出向いて発注しており、活版印刷は裕福な業界だった。

しかしその後、写植写真植字機(主にオフセット印刷を組み合わせる方法)が登場したことで、小規模な印刷所でのみ活版印刷は使用され続けた。

さらに、1980年代後半~1990年代から2000年代までの10年間に、DTPソフトウェアとレーザープリンターが開発され比較的安価に販売され、それらを組み合わせてオフセット印刷などで使用する方法が普及一般化すると、オフィスでも簡単な製版印刷が即時可能になり、印刷業界全体でも当然DTP化された。社会全体のその流れに対応できなかった活版印刷業は、ほとんどが廃業を余儀なくされ、活字はほぼ使われなくなった。

現在では特殊な用途でのみ、細々と使われているにすぎない。

種類[編集]

金属活字で"Wikipedia"と並べた例

種類と製造法について解説する。

活字は製造手法で分類すると、大きく彫刻活字鋳造活字に二分される。 材質で分類すると、金属活字木活字(木製活字)、(および初期にわずかに用いられた 陶製活字)に分類される。

彫刻活字が先に開発され、鋳造活字は後からできた。彫刻活字ではできなかった「全く同じ形の文字を大量に製造する」ことが鋳造活字によって可能となり、活版印刷をより実用的なものとした。

彫刻活字[編集]

彫刻活字は、あらかじめ用意してある駒に印字したいものを彫ることによって活字を作るものである。彫れればなんでもよいのであるから、さまざまな材質の活字があった。最も古い活字であるといわれる膠泥活字は陶器製だったとされる(カーター・グッドウィッチ)。そのほか金属のものも中にはあったが、ほとんど木に彫ったものである。木活字は、容易に制作できたことから、金属活字主体の印刷現場においても、特殊な用途(見出し用巨大活字・作字など)で用いられることがあった。

木活字[編集]

鋳造活字[編集]

鋳造活字は高麗で始まったとされている。高麗の活字は、銭の鋳造技術を転用したと考えられており、父型を作り砂型を取って、そこに銅を流し込んで作ったと見られる(百瀬)。グーテンベルクが開発したものは、作った父型をまた金属に打ち込んで母型とし、それを枠にはめてアンチモン合金を流し込んで作る、パンチ法と呼ばれる手法であった。グーテンベルクの独創はこの合金の発明にあったといわれる。

パンチ法[編集]

母型となる材料に直接打ち付けるので、父型には相応の強度が求められる。漢字など、画数が多く線の細くなる文字にはあまり適していない。

電胎母型法[編集]

和文五号活字の電胎母型

電気が通るようにカーボンブラックを加えた蝋で父型を型取りし、さらに銅の電鋳によって2回型取りを行い、母型を得る。造形の細かい父型でも精密に型を取れるようになり、また父型の素材に、比較的軟らかく彫りやすい材質を選べるようにもなった。右の画像で文字周辺とそれ以外で色が違うのは、銅の母型を「マテ材」と呼ぶ真鍮材にはめ込んでいるため。

ベントン法[編集]

活字よりも大きく描いた原図を機械で小さく精密に写し取ってマテ材に直接彫刻し、母型とするもの。一つの原図から様々なサイズの母型を作れるようになり、活字のサイズに合わせた多数の父型を制作する必要がなくなった。

[]


18851950

歴史[編集]

中国・朝鮮[編集]

現存最古の活字印刷物:『仏説観無量寿仏経』(1103年)残頁



[5]使1102-1106寿[6]1213西西

1300[7]使

131234141403

1593調1610使17[8][9]

[]


1445

(一)

(二)

(三)

(四)



使


グーテンベルク活字の改良[編集]

日本[編集]

キリシタン版・古活字版[編集]


159018[2]159322-46-11使綿綿[10]

[]


便




[]


西

1867





  1824 - 751846 - 92618733619039 408[11]

[]


DTP退

199010DTPIT退

1


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システムをなさないもの[編集]

ポイント活字[編集]

号数活字[編集]

号数活字の体系

本木・平野系の活字システムに基づく日本独自の体系である。初号から八号までの9種類のサイズからなる。

初号(米式42ポイント相当)、一号(旧一号27.5ポイント相当・新一号26.25ポイント相当)、三号(旧三号16ポイント相当・新三号15.75ポイント相当)の3種の文字サイズを基準に、それぞれの寸法の1/2を繰り返す体系である。

号数とサイズの関係が直感的に分かりづらい難点があるものの、サイズの大きい初号活字などは元から書体が太くデザインされているため、主な用途である見出し文字に適しているといった特徴があり、印刷所では号数活字の間をポイント活字で補う形で併用した。

公文書や明治期の雑誌本文などで広く用いられた五号活字(10.5ポイント相当)の振りがな用として1/2の大きさの七号活字(5.25ポイント相当)が用いられ、七号に近似の大きさの5.5ポイント活字の英称"ruby"(ルビー)にちなんで振りがなを「ルビ」と呼ぶ慣例が生まれた。

明治期から1960年代までは旧号数が全国共通で使われていたが、1962年(昭和37年)、トタン罫活字の厚みに相当する「五号の1/8」を基準にした新規格(新号数)が日本工業規格として制定され、その後も旧号数を使い続けた印刷所が多かった関東地方を除き、大半の地方で切り替えられた。

号数活字(旧号数、1967年以前)
初号
(42pt)
二号
(21pt)
五号
(10.5pt)
七号
(5.25pt)
一号
(27.5pt)
四号
(13.75pt)
三号
(16pt)
六号
(8pt)
八号
(4pt)
号数活字(新号数、1967年以降)
初号
(42pt)
二号
(21pt)
五号
(10.5pt)
七号
(5.25pt)
一号
(26.25pt)
四号
(13.125pt)
三号
(15.75pt)
六号
(7.875pt)
八号
(3.9375pt)

※ポイントは米式による相当値

号数制の由来[編集]

「号数」の由来については明治末期から大正にかけて、本木が曲尺を単位に策定したものといわれていた。のち印刷研究家・労働運動家の三谷幸吉(1886-1941)が「鯨尺の一分を基準単位として本木がその策定した」と記して以来、活字に関する書籍ではその説に従って記述されてきた。

しかし書体設計者の小宮山博史らによる実際の印刷物の比較検討によって、当初の号数活字は美華書館の明朝活字の流用であったことが明らかになっており、号数制についても美華書館が大きい順に呼び習わしていたものを本木らが固定化した可能性が高いとみられている。

号数と美華書館での活字サイズとの対応は以下のとおり(『活版見本』)。

号数 美華書館呼称
初号 Four line small Pica
一号 Two line English
二号 Two line small Pica
三号 Two line Brevier
四号 English
五号 Small Pica
六号 Brevier

明治期の文壇において雑誌掲載時の活字の大きさは作家のポジションや原稿料と直結する問題であり、活字の大小を巡ってしばしばトラブルの種になった[12]

脚注[編集]



(一)^ 

(二)^ abcd

(三)^ ab

(四)^ abc

(五)^ , p. 162-164.

(六)^ 西 

(七)^ , p. 166-167.

(八)^ 

(九)^ 

(十)^  2010, p. 149-158.

(11)^ 4082018210

(12)^  : . 532005239-49CRID 1050282677457590016hdl:2065/5720ISSN 0913-0152 

[]


 : 2010ISBN 9784585200017:21749209 

T.F. , L.C. , ,  : 西︿1977ISBN 4582803156 NCID BN00305604 

[]


 2004-05

2000

1967

19032004

1933

駿 2000

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