男性不妊症

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男性不妊症
概要
診療科 泌尿器科学, reproductive medicine[*]
分類および外部参照情報
ICD-10 N46
ICD-9-CM 606
DiseasesDB 7772
MedlinePlus 001191
eMedicine med/3535 med/1167
Patient UK 男性不妊症
MeSH D007248

[ウィキデータで編集]


: Male infertility[1]

WHO24%41%24%11%40%[2]

概要[編集]


112[3][ 1]

4[4][5]
  • 造精機能障害(精子形成障害)
    • 特発性造精機能障害 63.2%
    • 精索静脈瘤 25.1%
    • 染色体異常 2.3%
    • (クラインフェルター症候群)(1.7%)
  • 精路通過障害
    • 閉塞性無精子症(造精機能正常) 4.9%
  • 副性器障害
    • 前立腺炎 0.9%
  • 精機能障害 2.2%

歴史的背景[編集]


[ 2]

殿



2010[ 3][6][7]

2010[ 4]

精子形成障害[編集]


90%50% - 60%[8][9]調[ 5]調[10]

[ 6][11][ 7]25% - 30%[ 8][ 9]

[ 10][12]4020%[13][14][15]

[ 11][ 12][16][17][ 13][18]

2.0mlpH7.2 - 7.820.0×106/ml40.0×106/ml50%25%15%75%1×106/ml[19][ 14][ 15]

2 - 7[ 16][ 17]調

尿尿[ 18][20]

[]


DNA

性機能障害[編集]


[21]

[]

[]


20×106/ml2000/1[22]調[ 19]2000 - 3000/ml300100[23]

[]


50%25%[22][24]

無精子症[編集]


[22]10% - 20%10%[25]尿

[]


1/3[ 20]10% - 20%21% - 67%

28.9%1/4

[]


2/350 - 60%

[]


30%[22][ 21]


[26]

[27]

[28]


[]


[29][30]

[31]

ADX調

WHO[]


WHO--5[32][33]

 - 1.5ml

 - 1500/ml

 - 3900/

 - 32%

 - 40%

- 4%

 - 100/ml

[]


[4]

[4]


 - 

 - 

 - 




[4]


 - 尿




[4][34][5]


 - 


a. [35]

bhemizona assay(HZA)

精液検査の基準値、日産婦誌59巻4号より引用[34]
精液量 Volume 2.0ml 以上 重量を測定する。比重1として
1.0g = 1.0ml として精液量を換算
pH 7.2 以上
精子濃度 Sperm concentration 20 × 106 / ml 以上
総精子数 Total sperm count 40 × 106 以上
精子運動率 Motllity 50% 以上 運動率は A+Bの割合(%)で示す。
A:速度が速く、直進する精子
B:速度が遅い、または直進性の悪い精子
C:頭部または尾部は動いているが前進運動していない精子
D:非運動精子
精子正常形態率 Morphology 15% 以上 Kruger et al.のstrict criteriaに準じる
精子生存率 Viabilty 75% 以上
白血球数 White blood cells 10 × 106 未満

治療[編集]


201070[ 22]3201753334510002017451[36]

[]


[ 23]20042336 - 7[37][ 24][38][39]



[40]

[]


 (tesicular sperm extraction,TESE) [41]

穿9



 (MD-TESE)

 (MESA)

穿 (PESA)

穿穿

[]


B12[ 25][ 26][42]

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 0.9% - 37.3%115%1215%2415% p.10

(二)^ 

(三)^ 48%調41%24%24%11%(p.14調)40%40%20%

(四)^ 

(五)^ #

(六)^ 

(七)^ 0.6 - 0.8 (1999) 

(八)^ #

(九)^ 5.1 - 16.2%p.32 (1999) 

(十)^ 80%

(11)^ 46XX/XYXXY4747,XXY46XY#1.6%

(12)^ 13.0%1.9%

(13)^ 0.2Gy0.5Gy6.0Gy

(14)^ 

(15)^ 2cm

(16)^ 

(17)^ 宿21

(18)^ 

(19)^ 1ml19541519911p.33

(20)^ 尿

(21)^ 1999who15%調

(22)^ 2010707476

(23)^ 

(24)^ 58% - 71%24% - 55%% - 10%90%95%15% - 50%

(25)^ 

(26)^ 3% - 5%

出典[編集]



(一)^   62(1), 33-39, 1986, NAID 110006180144

(二)^ . . (2016115). https://mainichi.jp/premier/business/articles/20160114/biz/00m/010/024000c 2016117 

(三)^ p.27

(四)^ abcdeE42)  616

(五)^ ab  尿

(六)^ p.28p.21 -p.34 -p.154 -p.20

(七)^ p.80

(八)^ p.28

(九)^ p.55

(十)^ p.13

(11)^ p.92

(12)^ p.58

(13)^ p.77p.33p.63

(14)^  p.63

(15)^  p.13

(16)^ p.48

(17)^  (1999) p.251 p.252 

(18)^ p.24p.154 - p.27 -p.14 (1999) 

(19)^ EDp.118

(20)^ p.82 -23II Part3 - 

(21)^ 

(22)^ abcd1992WHO

(23)^ p.48

(24)^ p.71

(25)^  (1999) 

(26)^ p.116

(27)^ p.97

(28)^  p.7

(29)^ Dr.尿p.54

(30)^ p.43Dr.尿p.54(1999)p.203

(31)^ p.15

(32)^ Q7 

(33)^ WHO 尿

(34)^ ab3) 594 (PDF) 

(35)^ Yanagimachi R, Yanagimachi H, Rogers BJ. "The Use of Zona-Free Animal Ova as a Test-System for the Assessment of the Fertilizing Capacity of Human Spermatozoa." Biol Reprod 1976 ; 15 : 471476, doi:10.1095/biolreprod15.4.471

(36)^ 201757 

(37)^ p.39

(38)^ p.110p.144 -

(39)^ p.93

(40)^ p.112 -  (1999) 

(41)^ p.922004p.265

(42)^ p.35p.65 (1999) p.121 -

参考文献[編集]

  • 市川智彦、高橋敬一 『男性不妊症についてナースが知っておくべきこと』メディカ出版 2010年 「泌尿器ケア」15巻8号 pp. 903-906
  • 石川博通、丸茂健、小塙清 『男性不妊を治す 不妊の原因は女性だけではない』 新星出版社 1997年6月 ISBN 978-4405096820
  • 加藤晴朗 『イラストレイテッド 泌尿器科手術 図脳で覚える術式とチェックポイント』2007年10月 医学書院 (第4章「陰茎・陰嚢・尿道の手術」、第5章B-20 停留精巣、B-22 精索静脈瘤に対する高位結紮術。当該手術の術式解説がなされている。直接の出典としては用いていないが、参考とした)。
  • 黒田優佳子『不妊治療最前線 - 男性不妊の闇に挑む』 2006年5月 文芸社 ISBN 978-4286006703
  • 郡健二郎、菅沼信彦 『EDと不妊治療の最前線』 昭和堂、2004年7月 ISBN 4-8122-0412-7 第2章 7「顕微授精」
  • 小林輝明 監修 『くすりの事典 2007年版』 成美堂出版 2006年8月 ISBN 4-415-04203-1
  • ジェームス・H・ギルバー 『Dr.ギルバーの泌尿器ガイド』1993年6月 三一書房 ISBN 978-4380930102
  • 武谷勇二 編 『新女性医学大系 15 不妊・不育』(I章B「男性不妊症」、III章G「男性不妊」) 中山書店 1998年11月 ISBN 4-521-54061-9
  • 永田尚夫、齋藤宗吾、山崎高明 『性機能障害と未完成婚』「性機能障害の臨床像」(p.53 -) フリープレス 1997年11月 ISBN 4-7952-3038-2
  • 日経メディカル編集部 『不妊治療ワークブック 年齢・原因別の「戦略」がわかる』日経BP 2005年9月 ISBN 978-4822203931
  • 原利夫『女性が読む男性不妊の本』1996年3月、日本医療企画
  • 丸茂健、畠憲一、松本真由子 「射精障害と不妊治療」 日本医師会雑誌 137巻1号 2008年4月
  • 村井勝、山口脩、松田公志 他編 『男性不妊症と陰茎・陰嚢の手術』 メジカルビュー 2001年3月
  • 村岡潔 他著 『不妊と男性』青弓社 2004年11月 ISBN 4-7872-3238-X
  • 吉田修 監修 『新 図説泌尿器科学講座 4 内分泌疾患 精機能障害』メジカルビュー 1999年12月
  • 吉田修 監修、内藤誠二 編 『Erectile Dysfunction 外来』メジカルビュー 2000年3月
  • 吉田治 監修、松田公志 編 『泌尿器科外来シリーズ 2 男性不妊症外来』 メジカルビュー 1998年4月(各手術における手技の詳しい解説もなされている)
  • 吉田淳 『カップルで治す男性不妊 - 原因から最新治療までを専門医がわかりやすく解説』 主婦の友社 1999年12月 ISBN 978-4072272930

関連項目[編集]

外部リンク[編集]