青春歌年鑑
﹃青春歌年鑑﹄︵せいしゅんうたねんかん又はせいしゅんかねんかん︶は、日本のレコード会社13社︵発売当時は12社︶が共同企画し、各レコード会社が発売しているコンピレーション・CDアルバムの総称である。
概要[編集]
1950年代から1990年代の日本のヒット曲や話題曲をレーベルの枠を超えて各年代毎に集めたCDアルバムである。大きく分けると後述の9種類︵99タイトルとBOXが5タイトル︶が発売されている。 基本的には、オリコンシングル売り上げ年間100位以内の曲︵1968年以降︶を収録しているが、年間を通して話題性が高かった曲については、年間売り上げ101位以下であっても収録されている︵例‥1985年尾崎豊﹁卒業﹂、1988年とんねるず﹁炎のエスカルゴ﹂など︶。また、協賛レコード会社所属でベスト100に入っていながら収録されていないアーティスト︵例‥沢田研二[注釈 1]、長渕剛、サザンオールスターズ、竹内まりやなど︶や、﹁青春歌年鑑﹂本編では未収録になったアーティストもいる︵例‥中島みゆき[注釈 2]︶。また八神純子の﹁パープルタウン 〜You Oughta Know By Now〜﹂は﹃青春歌年鑑'80﹄収録時は発売当初の題である﹁パープルタウン﹂、﹃フォーク歌年鑑'80﹄・﹃青春歌年鑑 デラックス'80〜'84﹄収録時は現行の題として収録されている︵音源・著作者表記は同じ︶。音源[編集]
オリジナル音源収録とカバー音源収録[編集]
同一歌手の同楽曲の複数盤収録[編集]
●西田佐知子の﹁女の意地﹂が﹃青春歌年鑑'65﹄と﹃青春歌年鑑'71﹄の2作品に収録されている[注釈 3]。 ●水原弘の﹁黒い花びら﹂は﹃青春歌年鑑戦後編4﹄にシングルバージョンが、﹃青春歌年鑑'60﹄にはリメイク版︵1960年代中盤に録音と思われるもの︶との音源違いで2作品に収録されている。歌手違いによる複数収録[編集]
●﹁ウナ・セラ・ディ東京﹂‥﹃青春歌年鑑'64﹄にザ・ピーナッツ版、﹃青春歌年鑑'65﹄に和田弘とマヒナスターズ版を収録。 ●﹁17才﹂‥﹃青春歌年鑑'71﹄に南沙織版、﹃続・青春歌年鑑'89﹄に森高千里版を収録。 ●﹁浪花節だよ人生は﹂‥﹃続・青春歌年鑑'84﹄に木村友衛版、﹃青春歌年鑑'85﹄に細川たかし版を収録。 ●﹁知床旅情﹂‥﹃続・青春歌年鑑'71﹄に森繁久彌版の﹁しれとこ旅情﹂、﹃青春歌年鑑'71﹄・﹃フォーク歌年鑑'70﹄に加藤登紀子版の﹁知床旅情﹂を収録。 ●﹁襟裳岬﹂‥﹃続・青春歌年鑑'74﹄に森進一版、﹃フォーク歌年鑑'74﹄によしだたくろう版を収録。 ●﹁シクラメンのかほり﹂‥﹃青春歌年鑑'75﹄に布施明版、﹃フォーク歌年鑑'75﹄に小椋佳版を収録。 ●﹁秋桜﹂‥﹃青春歌年鑑'77﹄に山口百恵版、﹃フォーク歌年鑑'77﹄にさだまさし版を収録。 ●﹁ダンスはうまく踊れない﹂‥﹃フォーク歌年鑑'77﹄に石川セリ版、﹃青春歌年鑑'82﹄・﹃フォーク歌年鑑'82﹄に高樹澪版を収録。 ●﹁夢の中へ﹂‥﹃フォーク歌年鑑'73 vol.1﹄に井上陽水版、﹃青春歌年鑑'89﹄に斎藤由貴版を収録。 ●﹁氷雨﹂‥﹃青春歌年鑑'83﹄・﹃青春歌年鑑 演歌歌謡編'80年代ベスト﹄に佳山明生版、﹃続・青春歌年鑑'83﹄・﹃青春歌年鑑デラックス'80~'84﹄に日野美歌版を収録。オリジナル版とアレンジカバー版収録[編集]
●美空ひばりの﹃お祭りマンボ﹄︵﹃青春歌年鑑 戦後編3﹄収録︶ と忍者の﹃お祭り忍者﹄︵﹃青春歌年鑑'90﹄収録︶ ●南佳孝の﹁モンロー・ウォーク﹂︵﹃青春歌年鑑'80﹄収録︶と郷ひろみの﹁セクシー・ユー (モンロー・ウォーク)﹂︵﹃続・青春歌年鑑'80﹄収録︶ ●来生たかおの﹁夢の途中﹂と薬師丸ひろ子の﹁セーラー服と機関銃﹂︵﹃青春歌年鑑'82﹄収録︶同一歌手によるシングル/EP/アルバム音源収録[編集]
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複数バージョンがある楽曲は、必ずしもシングルバージョンが収められているわけではなく、楽曲によって異なる盤音源のものが収録されている。
アルバム盤音源[編集]
●りりィ﹁私は泣いています﹂︵青春歌年鑑1974︶ ●アレンジ並びにキーの異なるアルバム・バージョンを収録。 ●ゴダイゴ﹁Monkey Magic﹂︵青春歌年鑑1979︶ ●アルバム収録同様﹁THE BIRTH OF THE ODYSSEY﹂の後に始まる音源で収録。 ●グレープ﹁精霊流し﹂︵続・青春歌年鑑1974︶ ●爆竹の効果音は、アルバム音源を使用。シングル盤音源[編集]
●海援隊﹁母に捧げるバラード﹂︵青春歌年鑑1974︶ ●YMO﹁テクノポリス﹂︵青春歌年鑑1980︶ ●NIAGARA TRIANGLE Vol.2﹁A面で恋をして﹂︵青春歌年鑑1982︶ ●エンディングにマシンガン音のないセカンドプレス版で収録) ●薬師丸ひろ子﹁セーラー服と機関銃﹂︵青春歌年鑑1982︶ ●たま﹁さよなら人類﹂︵青春歌年鑑1990︶ ●TM NETWORK﹁BEYOND THE TIME﹂︵青春歌年鑑1988︶ ●カットアウトのシングルCD版ではなく、フェードアウトの7インチレコード版。EP/ミニ・アルバム音源[編集]
●飯島真理﹁愛・おぼえていますか﹂︵続・青春歌年鑑1984︶ ●オリジナルのロングバージョンではなくEP盤の音源を収録。アレンジ音源︵青春歌年鑑収録音源が初公開︶[編集]
●光GENJIの﹁荒野のメガロポリス﹂︵青春歌年鑑1990︶ ●シングルでは曲の一部がカットされていたりメドレーとなっている。2番の歌詞を含むフルサイズ版がベスト・アルバムに収録されているが後奏途中でメドレーの為に次曲が重なるフェードアウト処理が施されている。本作収録版は、歌詞フルサイズでの単独トラックだがメドレー部分をカットしフェードアウトが早い為に曲が短く、光GENJI名義収録オリジナル作品と演奏が若干異なっており、本作のみの収録となっている︶タイトル[編集]
年代別盤[編集]
青春歌年鑑 BEST30[編集]
1960年から1990年に発売された曲を各年毎に集めたアルバムで、31組が発売された。当初は1970年から1990年までのものが発売されたが、後述の﹁続・青春歌年鑑 PLUS﹂が発売されると同時に、1960〜1969年までのものも発売された。2枚組で計30曲収録。 ●青春歌年鑑 '60, '61, '62, '63, '64, '65, '66, '67, '68, '69︵2002年11月27日発売、全10種︶ ●青春歌年鑑 '70, '71, '72, '73, '74, '75, '76, '77, '78, '79, '80, '81, '82, '83, '84, '85, '86, '87, '88, '89, '90︵2000年11月22日発売、全21種︶続・青春歌年鑑 PLUS[編集]
上記の青春歌年鑑のうち'70〜'90の続編で、21枚が発売された。最初のシリーズで協賛していなかったレコード会社の曲や曲数の関係上収録されなかった曲など17〜20曲を収録。なお、1983年盤・1985年盤・1990年盤はすでに生産中止となっている。1989年盤は80分を超える容量となっている。 ●続・青春歌年鑑 PLUS '70, '71, '72, '73, '74, '75, '76, '77, '78, '79, '80, '81, '82, '83, '84, '85, '86, '87, '88, '89, '90︵2002年11月27日発売、全21種︶フォーク歌年鑑[編集]
青春歌年鑑の姉妹編として2006年に発売されたシリーズ。1966年から1982年までの全21タイトルが発売された。なお、1969年・1972年・1973年・1980年の各タイトルはvol.1とvol.2の2枚ずつに分けて発売されており、全て1枚組で17〜20曲収録。 ●フォーク歌年鑑 '66, '67, '68, '69vol.1, '69vol.2, '70, '71, '72vol.1, '72vol.2, '73vol.1, '73vol.2, '74, '75, '76, '77, '78, '79, '80vol.1, '80vol.2, '81, '82︵2006年9月20日発売、全21種︶青春歌年鑑 戦前編[編集]
2008年に追加された。ジャンルに関係なく収録され、1927年~1945年のある程度の年代を区切って4枚が発売された。2枚組で合計約40曲を収録。 ●青春歌年鑑 戦前編1︵昭和2〜8︶, 戦前編2︵昭和9〜12︶, 戦前編3︵昭和13〜14︶, 戦前編4︵昭和15〜20︶︵2008年1月23日発売、全4種︶青春歌年鑑 戦後編[編集]
戦前編の続編として2008年に追加された。1946年~1959年までの代表曲・流行歌を収録。6枚が発売された。2枚組で合計約40曲を収録。 ●青春歌年鑑 戦後編1︵昭和21〜23︶, 戦後編2︵昭和24〜25︶, 戦後編3︵昭和26〜28︶, ●青春歌年鑑 戦後編4︵昭和29〜30︶, 戦後編5︵昭和31〜32︶, 戦後編6︵昭和33〜34︶︵2008年2月27日発売、全6種︶総集編盤[編集]
青春歌年鑑 総集編[編集]
1950年代~1990年代に発売された曲を各年代毎に集めたアルバムで、5組が発売された︵﹃青春歌年鑑 BEST30﹄・﹃続青春歌年鑑 PLUS﹄の総集編となっている︶。2枚組で各30〜44曲を収録。尚、'90年代盤は、それまで収録されていなかった、'91年〜'99年の楽曲が殆どを占めている[注釈 4]。 ●青春歌年鑑 総集編 '50年代総集編, '60年代総集編, '70年代総集編, '80年代総集編, '90年代総集編︵2004年11月3日発売、全5種︶青春歌年鑑 演歌歌謡編[編集]
1950〜1990年代に発売された曲のうち、演歌・歌謡曲を各年代毎に集めたアルバムで、5枚が発売された。18曲~20曲を収録。五木ひろしの﹁長良川艶歌﹂等、このシリーズのみ収録の曲が存在する。 ●青春歌年鑑 演歌歌謡編 '50年代ベスト, '60年代ベスト, '70年代ベスト, '80年代ベスト, '90年代ベスト︵2004年11月3日発売、全5種︶青春歌年鑑BOX[編集]
上記の青春歌年鑑と続・青春歌年鑑PLUSから各年代毎に20曲ずつ収録したものを6,7枚ごとにまとめたケースを5ケース発売。 なお、これまでのシリーズには収録されなかったヒット曲が何曲か収録されている︵例‥小林幸子の﹁おもいで酒︵1979︶﹂、海援隊の﹁贈る言葉︵1979︶﹂など︶。 ●青春歌年鑑BOX 1960〜1965, 1966〜1971, 1972〜1977, 1978〜1983, 1984〜1990︵いずれも2005年3月22日発売、全5種︶青春歌年鑑 デラックス[編集]
1960年代~1980年代に発売された曲を5年ごとに区切って収録。計6タイトル・各2枚組で37〜40曲収録。﹃青春歌年鑑 BEST30﹄・﹃続青春歌年鑑 PLUS﹄の他、﹃フォーク歌年鑑﹄・﹃青春歌年鑑BOX﹄のみの収録曲も含んだセレクションCDとなっている。 また島倉千代子と守屋浩のデュエット曲﹃星空に両手を﹄︵1963年発売﹃青春歌年鑑 デラックス'60〜'64﹄収録︶、ピンク・レディーの﹃サウスポー﹄︵1978年発売﹃青春歌年鑑 デラックス'75〜'79﹄収録︶等、このシリーズで初めて収録された曲も存在する。 ●青春歌年鑑 デラックス'60〜'64, '65〜'69, '70〜'74. '75〜'79. '80〜'84. '85〜'89︵いずれも2010年11月24日、全6種︶協賛レコード会社[編集]
︵五十音順︶ ●エイベックス︵途中より参加、直接所属アーティストの曲が収録されているのは﹃青春歌年鑑'90年代総集編﹄のみ︶ ●キングレコード︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄・﹃青春歌年鑑'60〜'69﹄から参加︿曲自体は最初から提供﹀︶ ●ソニー・ミュージックエンタテインメント ●テイチクエンタテインメント︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄・﹃青春歌年鑑'60〜'69﹄から参加︶ ●東芝EMI ●徳間ジャパンコミュニケーションズ︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄・﹃青春歌年鑑'60〜'69﹄から参加[注釈 5]︶ ●日本クラウン︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄・﹃青春歌年鑑'60〜'69﹄から参加︶ ●日本コロムビア ●BMGファンハウス︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄・﹃青春歌年鑑'60〜'69﹄から参加︿曲自体は最初から提供﹀︶ ●ビクターエンタテインメント︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄・﹃青春歌年鑑'60〜'69﹄から参加︶ ●ポニーキャニオン ●ユニバーサルミュージック︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄から参加︿曲自体は最初から提供﹀︶ ●ワーナーミュージック・ジャパン︵﹃続・青春歌年鑑PLUS﹄から参加[注釈 6]︶ また協賛社以外にもバップやフォーライフミュージックエンタテイメント等のレコード会社、サンミュージック出版・渡辺音楽出版・ジャニーズ出版等の音楽出版社の協力も得ている。脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 所属していたザ・タイガースの曲(沢田がメインボーカルの「僕のマリー」・「モナリザの微笑」(『青春歌年鑑'67』)・「シーサイド・バウンド」(『青春歌年鑑BOX 1966〜1971』)、加橋かつみがメインボーカルの「花の首飾り」(『青春歌年鑑'68』)・「色つきの女でいてくれよ」(『青春歌年鑑'82』)は収録されている。
- ^ 『フォーク歌年鑑'75』に「アザミ嬢のララバイ」、『フォーク歌年鑑'81』・『青春歌年鑑 デラックス'80〜'84』に「悪女」が収録されている〈『青春歌年鑑 デラックス'80〜'84』と中島が研ナオコに提供した『あばよ』(『青春歌年鑑 デラックス'75〜'79』収録)ではリーフレット末にある著作表記の他に、歌詞下に「ヤマハミュージックパブリッシング」の著作表記が記されている〉。
- ^ 1965年にシングルとして発売され、70年から71年にかけてリバイバル・ヒットした。2作品の収録音源は同一のものである。
- ^ 但し『ハロー!プロジェクト関連の楽曲』・『ビーイング関連の楽曲』・『90年代に発売されたジャニーズ系アイドルの曲』は一切収録されなかった(中山美穂&WANDSの『世界中の誰よりきっと』は収録されている)。
- ^ 『青春歌年鑑'70〜'90』時点で収録されたのは平田隆夫とセルスターズの「悪魔がにくい」(『青春歌年鑑'72』)、ザ・ヴィーナスの『キッスは目にして!』、一世風靡セピアの「前略、道の上より」(『青春歌年鑑'84』)、日野美歌(テイチク所属)・葵司朗の「男と女のラブゲーム」(『青春歌年鑑'86』)、ホリプロや『青春歌年鑑』発売時所属していたポニーキャニオンに主な音源権のあった森昌子の「せんせい」(『青春歌年鑑'72』)のみで、五木ひろしや千昌夫、吉幾三等他のアーティストの曲は『続・青春歌年鑑PLUS』から収録された。
- ^ 渡辺音楽出版が主に著作権を持つアグネス・チャンや小柳ルミ子、ジャニーズ事務所が主に著作権を持つ少年隊の曲は『青春歌年鑑'70〜'90』時点から収録されている。
外部リンク[編集]
- カテルネット『青春歌年鑑』
- 青春歌年鑑/続・青春歌年鑑(データベース)