大宮総合車両センター
大宮総合車両センター | |
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基本情報 | |
国 |
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所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区錦町 |
座標 | 北緯35度54分47秒 東経139度37分17秒 / 北緯35.913028度 東経139.621389度座標: 北緯35度54分47秒 東経139度37分17秒 / 北緯35.913028度 東経139.621389度 |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 首都圏本部 |
所属略号 | 都オオ |
整備済み車両略号 | 大宮総合車セ、OM |
併設区所 | JR貨物 大宮車両所 |
最寄駅 | 大宮駅 |
旧称 | 大宮工場 |
開設 | 1894年(明治27年)12月10日 |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 162,782 m2 |
その他設備 |
トラバーサー2機(南、中央) 出入場・艤装棟1棟 EC整備棟1棟 気吹棟1棟 車体検修棟5棟 部品検修棟5棟 塗装棟1棟 電機棟1棟 空制棟1棟 計画棟1棟 |
年間検修能力 | 2008年(平成20年)度実績:890両 / 年 |
備考 |
毎年11月の第4土曜日に、一般公開イベント「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」が開催。 敷地面積は有価証券報告書の値[1] |
当センターは、大規模な車両の点検整備や建造のための自社工場を持っていなかった日本鉄道が、上野 - 青森間の全通を機に自社工場の必要性が高まったことから1894年(明治27年)に現在の場所に設立した工場を前身とする開設から120年以上の長い歴史を持つ車両工場で、鉄道博物館とならぶ鉄道のまち・大宮の中心となる施設である。
概要
編集センター本所
編集- センター本所の主要設備
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入場線
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中央トラバーサー
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車体A棟
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車体D棟
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南トラバーサー
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塗装棟
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EC整備棟
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車体E棟
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出場線
センター本所外周部
編集- 3か所のR.G.P.と外壁のJR東日本の保有車両の写真と解説パネル
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北側R.G.P.:ECカットB2台
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中央R.G.P.:D51 187展示
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南側R.G.P.:設備展望エリア
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センター本所外周:写真と解説パネル群
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E4系新幹線電車の写真と解説パネル
歴史
編集センター本所のこれまでの歴史・沿革を、時代ごとにまとめたものを下記に示す。
センター本所
編集日本鉄道時代
編集鉄道院(鉄道省)・国鉄時代
編集民営 (JR) 化後
編集現名称への変更後
編集整備済み車両に記される略号
編集- 名称変更前:「大宮工」または「OM」
- 変更後:「大宮総合車セ」または「OM」
と検査完了の日付(年月)が書き加えられる[20]。
組織体系
編集センターの組織には、所長以下、計画部門の部署が総務科、生産管理科(計画・工程管理・外注などの担当)、品質管理科(事故防止・保全指導など)、技術科(技術開発・教育・改造など)の4科、現場の施工部門の部署が車両検査科(出場検査・構内入換、東大宮センターの管轄、構内試運転などの担当)、車体一科(台車・輪軸など)、車体二科(車体・改造業務など)、車体三科(電気機器・空制機器)の4科あり、計8科体制で組織されている。技術科の下には台車・輪軸技術センターが属している。
東大宮センター
編集1969年4月に尾久客車区東大宮派出所として新設された東大宮操車場を前身に持つ車両基地で、分割民営化後、2001年4月の大宮支社発足に伴い小山電車区の下部組織となり、同電車区東大宮派出所となった。その後、組織改編に伴い小山車両センター東大宮派出所へ改称。2006年3月の組織変更で大宮総合車両センターの下部組織とされ、車両検査科管轄の東大宮センターに改称された。
業務内容
編集検査・修繕(検査体系と周期)
編集新保全体系
編集- 指定保全:新製または前回の車体保全から 80万km以内
- 装置保全:新製または前回の車体保全から160万km以内
- 車体保全:新製または前回の車体保全から320万km以内
従来の保全体系
編集電車、蒸気機関車、客車3車種別々の周期となる。
- 205系・211系・651系などの電車
- 重要部検査(要検):前回の全検から48か月または60万kmごと(205系・211系・651系など)および48か月または40万kmごと(115系・185系など)
- 全般検査(全検):上記の要検から48か月または前回の全検から96か月ごと
- 蒸気機関車
- 中間検査 (B) :前回の全検から24か月ごと
- 全般検査:上記の中間検査 (B) から24か月または前回の全検から48か月ごと
- 客車は全検のみで、前回の全検から72か月または80万kmごと
検査担当地域
編集当センターにおける検査担当地域を各支社別に示す。
電車
編集- 大宮支社
- 大宮総合車両センター東大宮センター:185系、253系1000番台、651系1000番台、E257系2000番台・2500番台
- 小山車両センター:205系600番台、E231系(一時的)、EV-E301系
- 川越車両センター:209系3100番台、209系3500番台[W 4]、E231系3000番台(一時的)
- 東京支社
- 東京総合車両センター:クモヤ143
- 八王子支社
- 横浜支社
- 千葉支社
- 幕張車両センター:209系2000番台・2100番台[W 4]、255系、E257系500番台、
- 京葉車両センター:209系500番台[W 5][W 6]、E231系0番台・900番台(武蔵野線運用)(一時的)
- 高崎支社
- 新潟支社
客車
編集- 東京支社
- 他社からの委託
蒸気機関車
編集- 高崎支社
- ぐんま車両センター:D51 498、C61 20
- 新潟支社
- 新津運輸区:C57 180
- 盛岡支社
- 他社からの委託
過去の検査担当形式
編集- 蒸気機関車
改造
編集試運転
編集その他エピソード
編集過去に製造した車両
編集日本鉄道時代
編集鉄道院(鉄道省)・国鉄時代
編集民営(JR)化後
編集入換機の変遷
編集(軌道モータカー HTM270形)
(軌道モータカー HTM270形)
(EH500-68を移動中)
保存車
編集R.G.P.(レールウェイガーデンプロムナード)
編集センター本所内
編集新幹線高架下
編集訓練施設
編集過去に保存・留置した車両
編集過去当センター本所内に保存・留置された車両を下記に「移動した車両(他所で現存中)」「現存しない車両(解体などによる)」「現在鉄道博物館に展示されている車両」の3項目に分けて示す。所在時期や撤去・解体時期については、特記がなければ不明の車両。
凡例
- ※ … JR貨物大宮車両所内の車両
- 太字 … 他所で現存する車両
- 斜字 … 解体された車両
- 普通字 … 所在不明の車両
移動した車両(他所で現存中)
編集現存しない車両(解体などによる)
編集鉄道博物館に展示されている車両
編集脚注
編集注釈
編集出典(書籍など)
編集出典(Web記事)
編集参考文献
編集センター本所・東大宮センター関係
編集保存車他
編集- JTBキャンブックス
- 白川淳『全国保存鉄道』JTB〈JTBキャンブックス〉、各ページ頁。
- 白川淳『全国保存鉄道II 保存車全リスト3700両』JTB〈JTBキャンブックス〉、各ページ頁。
- 白川淳『全国保存鉄道III 東日本編』JTB〈JTBキャンブックス〉、各ページ頁。
- イカロスMOOK
- 笹田昌弘『国鉄&JR保存車大全 日本全国全カテゴリー1312両』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、「保存車ガイド」、「保存車リスト2012」 各ページ頁。
- 笹田昌弘『国鉄&JR保存車大全 2015-2016 国鉄・JR車の全カテゴリー1340両を完全網羅』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、「保存車リスト」 各ページ頁。
- 笹田昌弘『保存車大全コンプリート 3000両超の保存車両を完全網羅』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、各ページ頁。
その他
- 白川淳『鉄道ピクトリアル 2013年8月号別冊 鉄道博物館データブック』電気車研究会、59頁。
- 沖田祐作『機関車表 フルコンプリート版』ネコ・パブリッシング〈DVDブック〉、各ページ頁。
関連項目
編集外部リンク
編集- 『明治39年大宮工場平面図 『日本鉄道史. 中編』』 - 国立国会図書館デジタルコレクション