宝行王正論
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﹃宝行王正論﹄︵ほうぎょうおうしょうろん︶1巻は、龍樹の著作とされる書で、陳の真諦(449年-569年)によって漢訳された。チベット訳では﹃ラージャパリカター・ラトナマーラー﹄であり、原本のサンスクリットでは﹃ラトナーヴァリー﹄と呼ばれている。
チベット訳の名前は、﹁王への教訓の宝の花輪﹂という意味で、サンスクリットでは、﹁たからの花輪﹂と言う意味となる。
漢訳では著者名が銘記されていないが、チャンドラキールティなどが本書を龍樹作として引用しているところから、龍樹の真撰と考えられている。
内容は、龍樹が書簡体で、南インドのシャータヴァーハナ王に教えを説いたもので、仏教から見た政治論である。
サンスクリット原本は、イタリアのツッチによってネパールで発見されたが、第3章と第5章が欠けている。
- The ratnaavalii of naagaarjuna: G. Tucci
参考文献
- 仏典Ⅰ 世界古典文学全集 Vol.6