「琉球祖語」の版間の差分
Henlly3839 (会話 | 投稿記録) タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
音韻論と音韻対応についてある程度加筆。 |
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※詳しくはこの項目ではなく「[[日琉祖語]]」を参照。 |
※詳しくはこの項目ではなく「[[日琉祖語]]」を参照。 |
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== 音韻対応 == |
== 上代日本語との音韻対応 == |
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一般的に、日琉祖語及び上代日本語とは以下のような音韻対応が見られる。 |
一般的に、日琉祖語及び上代日本語とは以下のような音韻対応が見られる。 |
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=== 母音 === |
=== 母音 === |
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日琉祖語における *əi, *ui/*oi の対立を失っている上代日本(奈良時代)語に対して、琉球祖語はこれらの対立を保存していたことが分かっているため、奈良時代よりも前に分岐したと考えることができる<ref>Pellard(2013: 90)</ref>。 |
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==== イ列乙類との対応 ==== |
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琉球祖語 :: 上代日本語に *e :: i₁, *o :: u という音韻対応が見られる単語は、日琉祖語に *e, *o が再建されている<ref>Pellard(2013: 84-5)</ref>。(表「日琉祖語の *e, *o」参照) |
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日琉祖語の *{u, o}i, *əi はどちらも上代日本語のイ列乙類として合流したが、琉球祖語では前者が *i, 後者が *e に対応している。<ref>Pellard(2013: 90)</ref><ref>Pellard (2018: 4)</ref>したがって、奈良時代よりも前に分岐したと考えることができる。 |
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{| class="wikitable" |
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|+ |
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!グロス |
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!上代日本語 |
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!日琉祖語 |
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!琉球祖語 |
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|- |
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|月 |
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|tuki₂ ~ tuku- |
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|*tukui (*tukoi) |
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|*tuki |
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|- |
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|木 |
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|ki₂ ~ ko₂- |
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|*kəi |
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|*ke |
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|- |
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|口 |
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|kuti ~ kutu- |
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|*kutui |
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|*kuti |
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|- |
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|落ちる |
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|oti- ~ oto₂s- |
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|*ətəi |
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|*{u, o}te- |
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|- |
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|火 |
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|pi₂ ~ po(₁)- |
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|*poi |
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|*pi |
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|- |
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|黄色 |
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|KI₂ ~ ku- |
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|*koi |
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|*ki |
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|} |
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==== オ列乙類との対応 ==== |
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一部の研究者は奄美大島・加計呂麻島の一部の方言で上代日本語のオ列甲乙の対立に相当するものが保存されているとかつて主張したが、対応は顕著に複雑であり、琉球祖語に *ə(> o₂)と *o(> o₁)の対立を再構することはできないと考えられている。<ref>Pellard (2018: 6)</ref> |
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{| class="wikitable" |
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|+かつて主張された音韻対応 |
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!上代日本語 |
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!日琉祖語 |
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!琉球祖語 |
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!奄美語 |
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|- |
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|o₂ |
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|*ə |
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|*o |
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|/u/ |
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|- |
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|o₁ |
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|*o, *ua, *au, etc. |
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|*o |
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|/o/ |
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|} |
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==== 中段母音の再構 ==== |
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琉球祖語 :: 上代日本語に *e :: i₁, *o :: u という音韻対応が見られる単語は、日琉祖語に *e, *o が再建されている<ref>Pellard(2013: 84-5)</ref>。 |
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{| class="wikitable" |
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|+日琉祖語の *e, *o の例<ref>Pellard(2018)</ref> |
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![[日本語|現代日本語]] |
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![[日本祖語|日琉祖語]] |
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!琉球祖語 |
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![[上代日本語]] |
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|- |
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|ヒル(ニンニク) |
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|*peru |
|||
|*peru |
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|pi₁ru |
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|- |
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|水 |
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|*meNtu |
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|*mezu |
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|mi₁Ntu |
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|- |
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|昼 |
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|*piru |
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|*piru |
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|pi₁ru |
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|- |
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|薬 |
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|*kusori |
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|*kusori |
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|kusuri |
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|- |
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|臼 |
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|*{u, o}su |
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|*{u, o}su |
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|usu |
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|- |
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|馬 |
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|*uma |
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|*uma |
|||
|uma |
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|- |
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|海 |
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|*omi |
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|*omi |
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|umi₁ |
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|} |
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==== 母音対応表 ==== |
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{{節スタブ}} |
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規則上は以下が予想される。琉球諸語の内部での対応はおおまかなものであり、個別の言語内部でも方言差がある。 |
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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|+日琉祖語と上代日本語と琉球諸語の母音対応 |
|+日琉祖語と上代日本語と琉球諸語の母音対応 |
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97行目: | 203行目: | ||
|u, N, ∅ |
|u, N, ∅ |
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|} |
|} |
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<br /> |
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=== 子音 === |
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==== 接近音 ==== |
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かつて琉球諸語の資料をもとに、何人かの研究者が日琉祖語の *b を上代日本語wに相当する類音素に対して再構したり、同 *d を同yに再構したりしたことがあったが、現在の琉球諸語の通時的研究から、子音強化の結果、この音価が獲得されたことが明らかになっている。<ref name=":1">Pellard (2018: 7-8)</ref>
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==== 子音対応表 ==== |
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{{節スタブ}} |
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規則上は以下が予想される。⟨∅⟩ は[[ゼロ (言語学)|ゼロ]]である。琉球諸語の内部での対応はおおまかなものであり、個別の言語内部でも方言差がある。
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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|+ |
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|+日琉祖語の *e, *o<ref>Pellard(2018)</ref> |
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! colspan="2" rowspan="2" |日琉祖語 |
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![[日本語|現代日本語]] |
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! |
! rowspan="2" |上代日本語 |
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!琉球祖語 |
! rowspan="2" |琉球祖語 |
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! colspan="2" |北琉球語群 |
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![[上代日本語]] |
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! colspan="3" |南琉球語群 |
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! rowspan="2" |備考 |
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|- |
|- |
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!奄美語 |
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|ヒル(ニンニク) |
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!沖縄語 |
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|*peru |
|||
!宮古語 |
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|*peru |
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!八重山語 |
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|pi₁ru |
|||
!与那国語 |
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|- |
|- |
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|語頭 |
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|水 |
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| rowspan="2" |*p |
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|*meNtu |
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| rowspan="2" |p |
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|*mezu |
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|*p- |
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|mi₁Ntu |
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| |
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| |
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| |
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| |
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| |
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| |
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|- |
|- |
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|語中 |
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|昼 |
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|*p ~ *∅ ~ *w |
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|*piru |
|||
| |
|||
|*piru |
|||
| |
|||
|pi₁ru |
|||
| |
|||
| |
|||
| |
|||
| |
|||
|- |
|- |
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|語頭 |
|||
|薬 |
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| rowspan="2" |*w |
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|*kusori |
|||
| rowspan="2" |w |
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|*kusori |
|||
|*w- |
|||
|kusuri |
|||
|w- |
|||
|w- |
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|b- |
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|b- |
|||
|b- |
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| rowspan="2" |北琉球諸語では一部の /b-/ や /g-/ になるいくつかの方言を除いて /w-/ が一般的である。<ref name=":1" /> |
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|- |
|- |
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|語中 |
|||
|臼 |
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|*w ~ *∅ |
|||
|<nowiki>*{u|o}su</nowiki> |
|||
| |
|||
|<nowiki>*{u|o}su</nowiki> |
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| |
| |
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| |
| |
||
| |
| |
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| |
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|*uma |
|||
|*uma |
|||
|uma |
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|- |
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|海 |
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|*omi |
|||
|*omi |
|||
|umi₁ |
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|} |
|} |
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== 音韻論 == |
== 音韻論 == |
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=== 母音 === |
=== 母音 === |
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Thorpe(1983) 以来 *i, *u, *e, *o, *a の五母音が再建されている。 |
Thorpe (1983) 以来 *i, *u, *e, *o, *a の五母音が再建されている。*u と *o のどちらが再建できるかわからないときに Thorpe(1983) は ⟨U⟩ という表記を使ったが,このページではトマ・ペラール<ref>Pellard(2018: 2)</ref>にならい *{o, u} を使用する。また、以降の表記における *{X, Y, …} は,*X, *Y, …のどれが再構できるかが確定できないことを示す。
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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|+琉球祖語の母音 |
|+琉球祖語の母音 |
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161行目: | 288行目: | ||
| colspan="2" |*a |
| colspan="2" |*a |
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|} |
|} |
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このうち*iと*e、*uと*oの区別は、娘言語では先行する音節の頭子音にtransphonologize(日本語訳不明、[[:en:transphonologization|英語版]])されているため、頭子音が無い場合、特に第二音節の頭子音が無声子音である場合は常に忠実に弁別が保存されているわけではない(例‥*{i, e}ki﹁息﹂、*{i, e}si﹁石﹂、*{u, o}si﹁牛﹂、*{u, o}ta﹁歌﹂)。同様に、日琉祖語の非語頭の子音(*…pu, *…po, *…wo)の消失はこの環境下での *u, *o の合流につながっている(例‥*ta{u, o}re-﹁倒れる﹂、*a{u, o}gi﹁扇﹂、*sa{u, o}﹁竿﹂)。更に、*ju, *jo の弁別の証拠は少ない。<ref>Pellard(2018: 3)</ref>
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==== 中段母音<ref>Pellard(2018: 3)</ref> ==== |
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通常、頭子音に母音の音価が移行することで音韻化︵transphonologize、定訳不明、[[:en:transphonologization|英語版]]︶されたので、頭子音が無い場合︵特に第二音節の頭子音が無声子音である場合︶には、常に *i : *e、*u : *o の対立が忠実に保存されていない。
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例: |
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* *{i, e}ki「息」 |
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* *{i, e}si「石」 |
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* *{u, o}si「牛」 |
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* *{u, o}ta「歌」 |
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同様に、日琉祖語の非語頭の子音(*…pu, *…po, *…wo)の消失の結果、この環境下で *u, *o は合流している。 |
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例: |
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* *ta{u, o}re-「倒れる」 |
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* *a{u, o}gi「扇」 |
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* *sa{u, o}「竿」 |
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更に、*ju, *jo の弁別の証拠は少ない。 |
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=== 子音 === |
=== 子音 === |
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Thorpe(1983)以来 |
Thorpe (1983) 以来,以下の13子音が再建されている。*b, *d, *g, *z はそれぞれ日琉祖語の *{n, m}p, *{n, m}t, *{n, m}k, *{n, m}s から生じた<ref name=":0">Pellard(2018: 7)</ref>。 |
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{| class="wikitable" |
{| class="wikitable" |
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|+琉球祖語の子音 |
|+琉球祖語の子音 |
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199行目: | 345行目: | ||
=== 原音素(archiphoneme) === |
=== 原音素(archiphoneme) === |
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Thorpe(1983)以来 *Q(促音)、*N(撥音)が再建されている。これらは母音の消失などによって出現したものである。<ref name=":0" /> |
Thorpe (1983) 以来 *Q(促音)、*N(撥音)が再建されている。これらは母音の消失などによって二次的に出現したものである。<ref name=":0" /> |
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=== アクセント === |
=== アクセント === |
2020年11月15日 (日) 17:25時点における版
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分岐年代
琉球祖語は、日琉祖語から奈良時代以前に分岐したとの説が有力である。 トマ・ペラールは、琉球語派と日本語派の相違点がさほどないことや、琉球祖語の保存された音素から3世紀の弥生時代末期から4世紀 - 7世紀の古墳時代に分岐したのではないかとしている[1]。ただし琉球祖語が琉球地方に入ったのはグスク時代としており、日本語と7・8世紀以前に別れ、9~11世紀まで九州に在地しながら日本語と接触し強い影響を受けた後、琉球列島へグスク文化の一要素として移民によって伝播した、としている。 アレキサンダー・ボビンは、日琉祖語が弥生時代に日本に入ったという定説には問題点が残っているという立場から、琉球語派と日本語派の分岐を古墳時代ではないかとしている。その根拠として語彙統計学の見地と考古学のデータを挙げ、日琉祖語が弥生時代に日本列島に入ったと仮定すれば、分岐を2257年前より以前に遡ると推測すべきだが、語彙統計学の立場から大城(1972)が琉球諸語と日本語の分岐を1557年前とみていること、仮定が正しければ弥生文化の遺跡が沖縄にないことは不審だということを述べている[2]。 ※詳しくはこの項目ではなく﹁日琉祖語﹂を参照。上代日本語との音韻対応
一般的に、日琉祖語及び上代日本語とは以下のような音韻対応が見られる。母音
イ列乙類との対応
日琉祖語の *{u, o}i, *əi はどちらも上代日本語のイ列乙類として合流したが、琉球祖語では前者が *i, 後者が *e に対応している。[3][4]したがって、奈良時代よりも前に分岐したと考えることができる。グロス | 上代日本語 | 日琉祖語 | 琉球祖語 |
---|---|---|---|
月 | tuki₂ ~ tuku- | *tukui (*tukoi) | *tuki |
木 | ki₂ ~ ko₂- | *kəi | *ke |
口 | kuti ~ kutu- | *kutui | *kuti |
落ちる | oti- ~ oto₂s- | *ətəi | *{u, o}te- |
火 | pi₂ ~ po(₁)- | *poi | *pi |
黄色 | KI₂ ~ ku- | *koi | *ki |
オ列乙類との対応
一部の研究者は奄美大島・加計呂麻島の一部の方言で上代日本語のオ列甲乙の対立に相当するものが保存されているとかつて主張したが、対応は顕著に複雑であり、琉球祖語に *ə(> o₂)と *o(> o₁)の対立を再構することはできないと考えられている。[5]
上代日本語 | 日琉祖語 | 琉球祖語 | 奄美語 |
---|---|---|---|
o₂ | *ə | *o | /u/ |
o₁ | *o, *ua, *au, etc. | *o | /o/ |
中段母音の再構
琉球祖語 :: 上代日本語に *e :: i₁, *o :: u という音韻対応が見られる単語は、日琉祖語に *e, *o が再建されている[6]。
現代日本語 | 日琉祖語 | 琉球祖語 | 上代日本語 |
---|---|---|---|
ヒル(ニンニク) | *peru | *peru | pi₁ru |
水 | *meNtu | *mezu | mi₁Ntu |
昼 | *piru | *piru | pi₁ru |
薬 | *kusori | *kusori | kusuri |
臼 | *{u, o}su | *{u, o}su | usu |
馬 | *uma | *uma | uma |
海 | *omi | *omi | umi₁ |
母音対応表
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
規則上は以下が予想される。琉球諸語の内部での対応はおおまかなものであり、個別の言語内部でも方言差がある。
日琉祖語 | 上代日本語 | 琉球祖語 | 北琉球語群 | 南琉球語群 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
奄美語 | 沖縄語 | 宮古語 | 八重山語 | 与那国語 | |||
*a | a | *a | a | a | a | a | a |
*e | i₁ ~ e₁ | *e[8] | ʰɨ, i | ʰi, i | i | i | i |
*ai | e₂ | ||||||
*əi | i₂ ~ e₂ | ||||||
*i | i₁ | *i | ʔi, N | ʔi, ʲi, N | ɿ, ɯ, s, N, ∅ | ɿ, N, ∅ | i, N, ∅ |
*oi | i₂ | ||||||
*ui | |||||||
*o | u ~ o₁ | *o[9] | ʰu | u | u | u | u |
*au | o₁ | ||||||
*ua | |||||||
*uə | |||||||
*ə | o₂ | ||||||
*u | u | *u | ʔu, N | u, N | u, N, ∅ | u, N, ∅ | u, N, ∅ |
子音
接近音
子音対応表
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
日琉祖語 | 上代日本語 | 琉球祖語 | 北琉球語群 | 南琉球語群 | 備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
奄美語 | 沖縄語 | 宮古語 | 八重山語 | 与那国語 | |||||
語頭 | *p | p | *p- | ||||||
語中 | *p ~ *∅ ~ *w | ||||||||
語頭 | *w | w | *w- | w- | w- | b- | b- | b- | 北琉球諸語では一部の /b-/ や /g-/ になるいくつかの方言を除いて /w-/ が一般的である。[10] |
語中 | *w ~ *∅ |
音韻論
母音
前舌 | 後舌 | |
---|---|---|
高 | *i | *u |
中 | *e | *o |
低 | *a |
中段母音[12]
子音
Thorpe (1983) 以来,以下の13子音が再建されている。*b, *d, *g, *z はそれぞれ日琉祖語の *{n, m}p, *{n, m}t, *{n, m}k, *{n, m}s から生じた[13]。両唇 | 歯茎 | 硬口蓋 | 軟口蓋 | |
---|---|---|---|---|
破裂音 | *p, *b | *t, *d | *k, *g | |
摩擦音 | *s, *z | |||
鼻音 | *m | *n | ||
その他 | *w | *r | *j |
原音素(archiphoneme)
Thorpe (1983) 以来 *Q(促音)、*N(撥音)が再建されている。これらは母音の消失などによって二次的に出現したものである。[13]
アクセント
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
形態統語論
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
統語論
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
語彙
娘言語での変化
NCの変化
日琉祖語の単語には、語中に*-Nk-, *-Np-, *Nt-, *-Ns-を含むものがある(NC)。15世紀の中国語と朝鮮語の当時の資料ではそれぞれŋg, mb, nd, nzとして音写されているが、若干の例外が存在するため、 -NC[+voiced]- > -C[+voiced]- という変化は15世紀の段階ですでに始まっていたものと考えられている[15]。北琉球祖語
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
南琉球祖語
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
九州=琉球祖語
参考文献
Pellard, Thomas (2018). "Ryukyuan and the Reconstruction of proto-Japanese-Ryukyuan", Handbook of Japanese Historical Linguistics. Pellard, Thomas (2013). "Ryukyuan Perspectives on the proto-Japonic Vowel System", Japanese/Korean Linguistics 20, CSLI Publications, pp.81–96. Pellard, Thomas (2012). "日琉祖語の分岐年代", ﹁琉球諸語と古代日本語に関する比較言語学的研究﹂ワークショップ, 京都大学. Pellard, Thomas (2018). "日琉諸語の系統分類と分岐について", シンポジウム﹁フィールドと文献から見る日琉諸語の系統と歴史﹂, NINJAL. Thorpe, Maner Lawton (1983) Ryūkyūan language history. Doctoral dissertation, University of Southern California. 五十嵐, 陽介(2018). "九州語と琉球語からなる﹁南日本語派﹂は成立するか?‥ 共通改新としての九州・琉球同源語に焦点を置いた系統樹構築", 平成30年度琉球大学学長PIプロジェクト﹁琉球諸語における﹃動的﹄言語系統樹システムの構築をめざして﹂―鹿児島大学公 開共同シンポジウム﹁九州-沖縄におけるコトバとヒト・モノの移動﹂, 鹿児島大学. 狩俣, 繁久(2018). "琉球語研究における系統樹研究の可能性", シンポジウム﹁フィールドと文献から見る日琉諸語の系統と歴史﹂1琉球語研究における系統樹研究の可能性, NINJAL.脚注
- ^ トマ・ペラール. “日琉祖語の分岐年代”. 2018年8月19日閲覧。
- ^ Vovin, Alexander (英語). 縄文時代から上代までの日本列島:言語は何語? .
- ^ Pellard(2013: 90)
- ^ Pellard (2018: 4)
- ^ Pellard (2018: 6)
- ^ Pellard(2013: 84-5)
- ^ Pellard(2018)
- ^ Pellard(2013: 84)
- ^ Pellard(2013: 85)
- ^ a b Pellard (2018: 7-8)
- ^ Pellard(2018: 2)
- ^ Pellard(2018: 3)
- ^ a b Pellard(2018: 7)
- ^ 五十嵐(2018: 13-15)
- ^ アレクサンダー・ヴォヴィン (2012年8月7日). 琉球祖語の語中における有声子音の再建について
- ^ 五十嵐(2018: 3)
- ^ Pellard(2018: 3)
- ^ 狩俣(2018: 2)